1レスだけのエヴァ小説を書いてみて欲しいat EVA
1レスだけのエヴァ小説を書いてみて欲しい - 暇つぶし2ch51: ◆IE6Fz3VBJU
08/01/06 00:56:34
俺はブリーフィングの席で呆然としていた。
ターゲットはエヴァのパイロット。年は三人とも十四だと言う。
装備を確認しながら、俺は、「ガキを殺るために軍人になったのか」と胸の内で呟いていた。

正直言って、ガキを見つけなければいいと俺は思っていた。
しかし、発見してしまった。発見した以上やることは決まっていた。
「サード発見。これより排除する」
自分の声はまるで赤の他人のようだった。
同僚が、サード・チルドレンの頭に銃を突きつけた。
しかし、同僚は、引き金を引くことが出来なかった。
なぜなら、頭に鉛の玉が食い込んでいたからだ。
銃弾が来た方を振り向くと、若い女が銃を発射しつつこちらへ突撃してくるところだった。
俺は軍人として致命的な誤りを犯した。優先順位を間違えたのだ。
サードを射殺してから反撃すべきだった。
女は優秀だったし、俺も動揺していたのだろう。
俺が射った弾は当たらず、女が射った弾は俺に当たっていた。
床にぶっ倒れるまでの短い時間の中で、俺は、俺にガキを射殺出来たかどうかを考えていた。
いや、出来なかっただろう。
俺にはあのガキを射つことは出来なかった。
軍人失格だが、もう、どうでもよかった。
子供を殺さずに済んで、グラマーな美女に撃ち殺される。
なかなかいい最期じゃないか、と俺は思った。俺にしては上出来だ。
「いきのびろよ、ぼうず……」と俺は呟いた。
それが俺の、人間としての最後の行動になった。
実際に言葉に出来たのかは分からなかった。

ミサトは反射的に床に倒れた戦自の男に銃を向けた。男が何か言ったような気がしたからだ。
しかし、男は目を見開いて死んでいた。
時間がない。
「さあ、行くわよ」と、ミサトは言った。


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