1レスだけのエヴァ小説を書いてみて欲しいat EVA
1レスだけのエヴァ小説を書いてみて欲しい - 暇つぶし2ch203: ◆IE6Fz3VBJU
08/01/08 02:46:47
アスカはソファに寝そべってラジオから流れる古い洋楽をぼんやりと聴いていた。
そこにシンジがやってきた。アスカがむっくりと身を起こす。
レリエル戦の反省会(と称するアスカの退屈しのぎ)をはじめようというのだ。

「だいたいあんたが調子に乗って突っ走ったのがいけないんじゃない」
「それはもう謝っただろ。何回もさ」
「何が"戦いは男の仕事"よ……。じゃあ女の仕事は尻拭い? お手本見せてやるって
いってもあれがお手本じゃあねぇ……。次もあんたのミスの後始末させられそう。あーあ、私も男に生まれるんだった」
シンジは言葉に詰まった。そもそも口喧嘩でアスカに敵うわけがない。いつもなら早めに白旗を上げてやり過ごすところだが、
シンジにも機嫌の悪い時はある。思わず禁句を口にしてしまった。
「シンクロ率抜かれたからってヒステリーおこすことないだろ」
「な、な、何ですって!?」アスカは激怒して立ち上がった。

睨みあう二人。
険悪な沈黙が立ち込める。
ラジオの音量が急に大きくなったような気がした。

「やめた」シンジはふと言うと、床に腰を下ろした。「バカバカしくなった」
「はぁ? バカバカはあんたでしょ」アスカはさらに畳み掛けようとしたが、口をつぐんだ。シンジが急にくすくすと笑い出したからだ。
「何笑ってんのよ! 気持ち悪いわね」
「いや、だって」と、シンジは言った。「ジョン・レノンの曲がかかっているのにケンカするのもおかしいな、って思って」
「はぁ? 何それ……」アスカはふざけないでよと言おうとしたが、シンジと目が合うと、呆れたように鼻で笑った。
いったん笑い出すと、本当におかしくなった。二人は顔を見合わせて笑いあった。

「あーあ。まったく」アスカは笑い止むとソファに仰向けに倒れこんだ。
「えーと」シンジはこほんと咳を一つすると、「アスカ、あのさ。宿題でちょっと分からないところが
あるんだけど、教えてくれないかな」と言った。
「いーわよ。どれどれ、この天才アスカ様にまかせなさい。お礼は、そうねぇ……買い物に付き合うってのはどう?」
「付き合うってどうせ荷物運びだろ……」
「文句言うんじゃないの!」

ラジオはいつの間にか、次の曲に移っている。


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