08/02/23 02:37:46
あの子まだ子供なのね。だからあんな恐ろしい事…。
あまりのショックに3日ほど眠れない夜が続いた私は、
思い切って職場の先輩に話してみることにした。
セカンドチルドレンへの疑念を打ち明けてみると…
『確かにあの子はまだ子供だわ。でも、彼女には彼女の役割があるのよ。』
でもそれが…
『…そうね。確かに彼女の非現実的な思想には困惑しても仕方ないわね。
でも、彼女の存在に私たちは助けられている。それは事実なのよ。』
理屈で言われても到底理解できなかった。
なぜ彼女なのか。本当にパイロットとして適正なのか…。
感情的になる私に先輩は、あとは自分で考えなさい、
と言いたいのだろうか。コーヒーを机に置くと部屋をあとにした。
私はしばらく動けなかった…。
結局のところ何も出来ずに1週間が過ぎ、ショックを引きずっていた私は、
無意識に彼女を避けるようになっていた。仕事にも集中できない…。
『どうやら、お疲れのようですね。』
不意に背後から声をかけられた。