07/12/24 13:07:14
>>848
桜多吾作版思い出したwww
あのミチルさんは色っぽくて好きだな
851:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/24 23:39:28
とりあえず、小ネタで
レイ「プログレッシブナァァイフッ!」
たった一機で出撃し、猛攻にさらされる零号機
リツコ「何故!?何故動かないの!?――まさか!私ですら理解できない未知の何かがあるというの!?」
シンジ『リツコさん!』
リツコ「シンジくん!」
シンジ『急いでください!このままじゃ――!』
アスカ「イ、イヤアァァァァァッ!わたしの心を覗かないでぇぇぇっ!」
猛攻を受け、満身創痍の零号機
シンジ「リツコさん、このままじゃ、綾波が!行かせて下さい!どうせ死ぬなら一緒に――」
リツコ「バカいいなさい!甘ったれるんじゃないわ!あなたたちにはもっと残酷な未来が待っているのよ!」
N2爆弾の束を掲げ、
レイ「熱い血潮も、涙も流さない冷血野郎の使徒たち。アナタたちにヒトの未来は渡さないわ!」
急激に上昇するシンクロ率
アスカ「ッ!?」
リツコ「こ、これは!?」
アスカ「ハッ――ファースト?ファァァァァゥトォォォッ!!」
レイ「もう一度滅びなさいッッッ!!!」
広がる爆発と閃光――そして主題歌へ
852:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/25 12:35:30
闇プロレスで稼いで兄弟を養う、心優しい狂犬トウジを幻視してしまった訳だが。
そしてアスカが
「あたしはアスカ。惣流アスカ・ラングレー。これからアンタに地獄を見せる女よ!」と
見得を切る姿を以下同文。
更にシンジが「ボクは碇シンジだ! このくらい何ともないっ!」と泣きながら以下同文。
ちょっくら箱根湯本市に行ってジオフロントを掘り当ててくるOrz
853:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/25 17:53:52
おい。誰か>>852にラミエルと馬頭竜と真ゲッタードラゴンを貸してさしあげたまえ
854:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/26 21:25:40
隼人好きの妹さんには、ぜひ『大無法峠』がお勧めだ
……どう見てもネタMADでしかないが
855:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/26 23:25:14
妹のニコニコ履歴を見た・・・「ゲッターどうでしょう」があった(現存するもの全部)・・・。
(´A`)…
駄目だこいつ・・・orz
856:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/26 23:58:58
>>855
「アホの竜馬」や「撲殺天使竜馬ちゃん」は?
あとタグ検索で嫌死系三人組と検索しる。
857:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/27 11:01:25
その妹さんを紹介して欲しい…いい友達になれそうな私は女…
858:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/28 22:54:45
年末年始は人が以内か
859:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/28 23:14:24
(゚Д゚≡゚Д゚)<俺がいるわけだが
860:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/28 23:25:55
俺もいるぜ
861:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/29 00:14:49
お前らだけに居させてたまるかよ。
862:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/29 07:23:34
漫画の號および真ゲ竜馬は常識人なんだよなぁ………
少年時代もハッチャケてはいたがアタマがおかしいわけじゃあない。
それがチェンゲじゃトラウマ持ちの暗いオヤヂ。新ゲでは単なるバカ、基地外だもんなあ。
漫画版に一番近いのはネオゲ竜馬か
863:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/29 07:34:21
漫画版の竜馬はけっこう面倒見が良いからな
864:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/29 14:18:06
そういえば竜馬が「あばよ、ダチ公」するときにイーグル号に乗せてた子供はどうなったんだろう・・・
865:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/29 17:43:51
死んだんだろ
866:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/29 20:39:18
そういや、庵野はOVAのゲッターを見てるのかな。
867:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/29 21:56:30
漫画の竜馬が「早乙女のジジイ」って言ったのは
868:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/29 23:09:58
>>867ーッ!!
どうしたーーッ!!
869:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/30 19:06:33
>>865
全書によると生き残ったらしい
870:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/31 20:58:41
>>866
見ていないはずあるまい。やつはゲッターロボ信者だぞ。
871:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/31 22:50:56
>>869
その生き残った子が一文字號、てのはありえんけど
そうだったら笑えるwww
872:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/31 23:06:21
>>864
瓦礫に埋もれたゲッター1の手の中に居なかったっけか? 生き残りの子供。
一人だけだった気もするが。
873:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/31 23:58:33
>>871
考えることは同じか
874:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/01/02 21:38:28
保守
875:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/01/04 01:42:02
駅伝を観てて、箱根湯本の名を聞いて一瞬
「エヴァ出てこねぇかな」と思ってしまった自分は終わってるorz
876:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/01/04 01:44:12
まぁあの辺りはゲルショッカー本部とか悪の組織の基地が乱立してるからね
877:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/01/04 02:02:19
>>875
木原マサトと聞いて冥王かと思った俺も同レベルだから安心しろ
878:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/01/05 17:17:17
ゲッター炉心って3機のゲットマシン全部に搭載してんの?
どうも初代、G、真すべてその第2形態時にヘッドとなる機体にしか積んでなさそうなんだが。
879:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/01/05 23:09:37
正直、色々スマンorz
【出撃! ネオエヴァンゲリオン!】
ゴングの音が響く。
それ以上に歓声が騒ぐ。
血を。暴力を。飢えを満たす無残な死を。
自らの手を汚さぬ「善男善女」の残酷な要望に嬉々として応え、トウジはウイニングポーズとして片
腕を上げてみせる。
イヤな奴らだ、と思いながら。
血が欲しいなら自ら流せばいいものを。
暴力を欲するならば自らここに立てばいいものを。
しかし連中は自らは汚れず、痛い思いもせず、のうのうと、旨い酒や料理を味わいながら「他人」の
死を愉しむ。
まあ、そんな連中のお陰で自分は稼がせてもらっている訳だが。
どうやら、人間という生き物は忘却の生き物なのだろう。数年前の使徒襲来、その時にもたらされた「被害」を忘れ、暴力に酔いしれる程度には。
「まあ何でもええわ」
今日の勝利は明日の生活に繋がる。その為なら自分の痛みなぞ安いものだ。
いや、何より。
「何でもええわ。こいつをもろたら明日は」
そう、見舞いに行こう。花と、ケーキでも買って。柄ではないが。
しかし、真剣だが安っぽい感傷に浸る間は与えぬとばかりにリングアナの声が聞こえる。
「次の挑戦者は」
まあ何でもいい。勝てばいいだけの話だ。
勝てば金が手に入る。きょうだいを飢えさせずに済む。
それ以上に「自分は生きている」と実感できる。やはり血が騒ぐ。
「あの時」戦えなかった無念を忘れられる程度には。トウジはリングに上がり、笑っている。
880:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/01/05 23:10:34
かち、と微かな音が鳴った。聞く者は「ここ以外」にはいるまいが。
「司令、こちらにいらっしゃいましたか」
若い女は言い、かつ、と靴音が二つ鳴った。聞き留める者もないだろうが。
「遅刻よ、マヤ」
司令と呼ばれる、こちらもまだ若い女は薄く笑う。髪の紅さは情熱的にも見えるだけに、その笑みのまさに酷薄さは特筆に値するほどに。
「申し訳ありません……『彼』にお気付きでしたか」
「それなりにはね」
「司令、ご覧になりますか」
マヤと呼ばれる女、その後ろからはこちらも若い、しかし男が現れる。彼は眼鏡の位置を少し直しながら一礼する。
「例の調査書?」
「シゲルからです。『彼』、鈴原トウジの調査報告書を」
「司令」はありがとう、と言って受け取る。
ゴングの鋭い音が聞こえた。
無責任に囃し立てる声が高まった。
いい気なものだ、と思いながら「司令」は書類を受け取る。たぶん読まないだろうが。
紙に書かれる字の「情報」なぞたかが知れている。そんなものより目の前の事実の方がたぶん価値がある。
単に司令という義務で受け取るだけのそれを一応程度にめくり、歓声が悲鳴に変わるのに気付いた。
「何?」
「司令!」
マヤの声はやや上ずっていた。
881:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/01/05 23:11:08
マットの上で、トウジは思わず笑ってしまっていた。
もちろん外見と実力はイコールではない。しかし往々にして比例する。
だから、上着の上からも判るほど、あまりに貧相に過ぎる「挑戦者」が現れた瞬間、笑ってしまった。
大きいのは上背だけで、汚い上着からわずかに見える手足はひょろひょろすぎる。それに肌の色も悪い。
敵じゃない、と思った。
しかし動きは素早く、そしてせっかちだった。ゴングが鳴る前に襲い掛かってくる程度には。
トウジも避けようとしたが、やや間に合わなかった。頬が薄く裂かれて血が滲む。
「いっ、てー……早い男は嫌われるんやで、オッサン」
本当にオッサンかどうかは判らない。しかしトウジは見た。「対戦者」の唇がにい、と釣り上がるのは。
「こいつは敵だ」。そはう思うだけで体が熱くなる。血が滾るのが判る。
金は欲しい。きょうだいは護りたい。
しかし、それ以上に「戦いたい」。そして「生き延びたい」。その欲望が全身の血管伝いに駆け巡る。
今更の用に響くゴングは蛇足だ。その以前に「挑戦者」の、それ以上にトウジの体が動いた。
上着が舞い上がり、わっ、と観客が沸く。
駆け、突き、掴もうとする。その全ての動きはあまりに速く、だが悪い意味で「眼の肥える」連中はそれを追う。
血を、血を、血を! その欲望を露わに無責任に死を求める。
トウジはもう観客の声なぞ聞いていない。ゴングの向こうの「世界」なぞ気にも留めない。
ただ目の前の「敵」を倒す。ただそれだけ。本能と言っていい。
ただ戦う。おのれの為に。全身の細胞の一つひとつさえが叫び、吠える様に。
「挑戦者」が吠える。
トウジが吠える。
勝敗は一瞬だった。「挑戦者」の懐に入ったトウジの容赦のない右フックが肝臓の位置を直撃し、「挑戦者」は口から液を吐く。
トウジは気付いた。吐き出された液は赤くもなく、黄色くもない事を。
「な、んやこいつっ!」
吐き出された液は青に近い色をしていた。「血」というより「体液」だ。
「違う」と判った。こいつは人間じゃない!
砂被り席の観客も気付いたのか、悲鳴を上げる。
「挑戦者」は獣を思わせる四つん這いになった。フックのダメージの為かもしれない。
しかし変化は唐突に起きた。
ひとまずここまで。
882:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/01/05 23:22:46
新作の予感.。゚+.(・∀・)゚+.゚
883:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/01/06 09:59:31
おお、以前プロットを書いてた人の投下か?wktk
884:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/01/06 17:46:44
そういえばトウジの中の人ってチェンゲのゴウだっけ
885:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/01/06 19:33:13
トウジの中の人はドモン・カッシュで、竜馬の中の人(初代)はケンシロウという
ある意味頂上対決も…
886:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/01/06 20:15:31
続きです。
あー何というか、この話のアスカ&シンジは妙齢と思って下さいorz
ひょっとしたらマヤたちより年上。
性格も全員、捏造バリバリです。ノリと勢いのみを重視(すな)
イヤンな魔改造を受け入れられない方、本当にお許し下さいorz
涎を思わせる、しかし色の違う液がぼたぼた滴ってリングを汚す。
ぱき、ぺき、と骨の折れる様な乾いた音と共に体が波打つ。
交錯に潰れたはずの眼がかっ、と見開く。
縦長の瞳孔。爛々と文字通り輝く虹彩。
それ以上に「素情」を語る肌には明らかに金属質の光沢が浮かび、何より、大きく裂けた胸部には真紅の「珠」。
「お、まえっ、使徒かいな! 5年前に滅んだはずやろっ!」
観客がそれと察して出入り口に逃げ、「挑戦者」は嘲笑う様にトウジに襲い掛かる。
ひょろ長い腕には恐ろしく長い爪が閃き、かすめただけでも只では済むまい。
トウジは反射的にリングから飛び降り、背後からの一閃はリングのロープを切り裂いた。後ろから聞こえた「声」は悲鳴かもしれない。
飛び降りた勢いでパイプ椅子を掴み、振り返る勢いと勘で殴りかかる。
ロープのダメージに怯んだらしい使徒の腕を払い、がちっ、と金物の音が鳴るのが判った。
だが腕が、爪が伸びる。こちらに進む。
ち、と舌打ちしつつ椅子を投げつける。もう少し怯んだらしい。勢いで突進、今しも降りようとしたリングに後頭部(たぶん)を打ちつけさせた。
最初は悲鳴を上げたもののマヤは、若い男もまた護身拳銃を抜いて援護に向かおうとする。
しかし「司令」は片手の動きでそれを制した。
「なぜです、助けてやらないと!」
「必要ないわ」
「司令」の微笑みは美しいだけに酷薄さが増す。その事を若い男、マコトは「イヤというほど」知っている。
「人手を借りなきゃ生き延びられない様な『普通の人間』なんて要らないもの。あの程度で死ぬなら、今、死なせてやる方が親切よ」
微笑みの凄艶さにマヤの瞳は一瞬潤んだ。
887:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/01/06 20:17:14
トウジの体から滴る血は赤い。
「挑戦者」使徒の体から噴き出す血は青い。
5年前のセカンドインパクト、その頃にまとめられた報告書では【ヒトと使徒のDNAは酷似している】との報記述もあった。
しかし両者の血の色は違う。それは異種族の共存を真っ向から否定する何よりのファクターである様に。
だが、今のトウジそして使徒には関係ない。「生き残る」為には。
トウジはとっさにゴングを掴み、ハンマーも奪って使徒に馬乗りになる。両手に持つそれで滅多矢鱈と使徒を打ち据える。
かーん、ごん、かーん、ごん、と試合を告げるのに似た音が規則的かつ滑稽に響く。
使徒の「口」からぐばっ、と青い血が噴き出す。
トウジは口に溜まった血を吐き出し、ゴングを据えていた台に駆け寄ると腕を回す。
渾身の力で床から引き剥がし、使徒めがけて振り下ろした。
炒め鍋を床に落とす様な、ただし、やたら大きな音が短く鳴った。
「悲鳴」も少し鳴ったかもしれない。聞こえなかったが。
「ちっ……二度と来んなや」
吐き捨てるトウジは気付いた。誰かが拍手している。
「お見事ね、鈴原トウジくん。あなたの戦いぶりは『誰かさん』を思わせて、とても素敵よ」
微笑む赤毛の女は美しいと言える。しかし眼が全く笑っていない。何より、言葉口調があまりにも人を小馬鹿にしすぎている。
女だから、と甘く見る気はない。反射的に叫んだ。
「あぁ、何やこのオバハン。ええ歳こいてミニスカスーツやて、うわ痛い」
「何ですって、このクソガキ! ホント、アンタのそういうところ『あのバカ』そっくり!」
こほん、とマヤの咳払いが聞こえる。「司令」はぐっ、と息と言葉を飲んだ。
888:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/01/06 20:18:08
「……鈴原トウジね」
「人に名前を訊く時は自分から言うもんやでぇ、オバハン」
「……私はアスカ。惣流・アスカ・ラングレー。これから先、アンタに地獄を見せる女よ」
「地獄やてぇ? 寝言は寝てから言うもんやで」
ふわっ、と動く「司令」アスカの動きは舞踊に似ている。
ぐっ、とトウジは呻く。
一瞬だった。アスカの動きはトウジを圧倒し、いとも簡単に効き手を背後に捩り上げ、動きを拘束した。
「な、にしくさるワレェ!」
骨が軋む。「女に」捩り上げられているだけなのに動けない。
「綺麗なだけの只の女」じゃない。それがはっきり判った。
「鈴原トウジ、5年前の使徒襲来で親を失い、以後、闇プロレスで荒稼ぎして幼いきょうだいたちを養っている……アンタ、使徒を見てどう思った?」
「どう、て……連中は滅んだて、ニュースで見たで」
「アンタ、そこまでバカ? じゃあ、今、アンタがぶちのめしたアレは何? 理論と結果が食い違っていれば、正しいのは【結果】よ」
使徒は滅んではいない、と。その「現実」はようやくトウジの脳髄に浸透する。
使徒は滅んでいない。街を破壊し、人々を蹂躙し、トウジの両親を死に追いやった「敵」は。
「……使徒が何で生き残ってんのや。あん時、エヴァ何ちゃら言う連中が使徒を」
言い切る前に、ずうん、と音が鳴った。
続けて、足元が大きく持ち上がった。
「ぐえっ!」
トウジは無様に転げ、アスカは手を突くだけで何とか堪える。
「司令、通信来ました! パターン青、使徒です!」
マヤの一声に、ち、とアスカは舌打ちする。
トウジのまなじりがぎりっ、と釣り上がる。
本日はここまで
889:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/01/06 20:20:58
自分は>>852です…ホント何やってんだ私…orz
もはや自分の脳内を整理するためだけに
がーっ! と勢いでやっちゃいましたorz
890:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/01/06 20:48:24
問題ない。その勢いで突っ走っておk。(・∀・)b
891:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/01/07 09:04:44
おー久し振りに覗いたら新作来てた! GJ職人!
しかし
> 微笑みの凄艶さにマヤの瞳は一瞬潤んだ。
ちょwwwマヤたんしっかりWWW
892:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/01/08 10:26:51
すんげぇ気になったんだが。
この話でカヲルのボジションはゴール様なのか、ジャックなのか。
前者ならまだ格好がつくとして、後者だったら
バカ笑いして「強がりはnot so goodだよ、ジャパニーズ・マウンテン・モンキーくん」とか云う姿を
すんげぇ見てみたくなってしまったorz
893:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/01/08 18:53:57
強がりはnice boatだよ に見えた俺は破廉恥な男かもしれん……
894:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/01/08 19:45:20
>>893
やぁ私W
orz
続きです
「何で使徒がおるんねん!」
「それが判ったら誰も苦労しないわ! 鈴原トウジ、家族の仇を討ちたいなら戦いなさい!」
「た、たかえて言われても、ワイは」
「本気で戦いたいなら『力』をあげる。戦えるだけの『力』、エヴァンゲリオンを!」
「その名前」は知っている。5年前、ヒトに与えられた圧倒的暴力を払拭する力。だが。
「エヴァは……壊れたやろ……」
「ええ、最初のエヴァはね」
地面が跳ねる。マコトの悲鳴がした。
「御托はいいわ。さっさとおいで!」
こっちです、とマヤの声が促す。トウジはアスカに命じられるまま走った。
トウジはうげっ、と口走ってしまった。
やたらでかくて黒いトレーラーがこちらに走ってくる。それは構わない。
しかし交通規制が入ったらしい一般道を、しかも緊急停止させられた一般車両を跳ね飛ばしながら、こちらに向かってくる。
最初は気の毒だと一瞬考え、しかし、ベンツだのBMWだの、いわゆる高級車両が何台が跳ね飛ばされるさまは「ざまぁみろ」と思えた。
今更の様に「緊急車両が通るから避けろ」と若い男の声がスピーカから聞こえるが、無意味すぎて笑えた。
よく考えずとも、この辺りに来るのはさっきの観客の様な連中ばかりだ。金を持っている卑怯者、ならば車が何台潰れようと構わない。
停車寸前、トレーラーは駄目押しの様に赤いポルシェを引きずって潰した。運転手が逃げられたのは幸いだろう。
トレーラーから若い男が顔を出し、腕の仕草で招いているのが判った。
「司令、お待たせしました! スタンバイ完了、いつでも行けます!」
895:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/01/08 19:45:42
アスカは頷き、トウジに顎をしゃくる。
「ついて来なさい」
「ついて来ぃ、言われても」
「来ればいいわ……私じゃもう巧く行けないから」
腕を引く。
トウジは訳も判らぬままトレーラーに上げられ、暗く狭い「道」に引き入れられる。
肩がひやっとする「壁」に何度も当たる。
そのうち、ようやく明るくなった。
狭い。そして「天井」が低い。
訳の判らないランプが幾つも点滅し、アスカはシートに座る。トウジはその後ろにしがみつかされた。
「アンタ、ドイツ語は判る?」
「ドイツ語て言うと……バームクーヘン?」
アスカは嘆息し、両手でそれぞれ何かのレバーを握る。
「……思考シークエンス、及び言語を日本語に設定。システム起動」
ぶん、と低い音が唸る。
シートの真正面に金属の「風景」が映る。テレビみたいだ、と考えるトウジに罪はない。きっと。
【オペレートサイド全システム、オールグリーン。いつでも行けます!】
トウジは名を知らない男、シゲルの声が促す。
アスカはレバーを握る腕に力を込める。
「トリガーオープン。ネオエヴァンゲリオン、発進!」
トウジはひー、と情けない声を上げた。
ジャンボジェットの離陸時は約1Gの力がかかるらしい。つまり自分の体重と同じくらいだ。
しかしアスカの宣言の瞬間、まずは足元がぐるっと掬われ、続いて、体重の数倍に思える力が斜め方向から襲いかかった。
くくるぅ、くくるぅ、と高く聞こえる音は使徒の鳴き声なのかもしれない。
トレーラーの天井を跳ね除け、踏み潰しながら、藍色の巨人が立ち上がった。
目の前に立ちはだかるのは、ヒトと似た黒い肢体(ただし、馬鹿でかい)に白い「顔」鳥の骨にも似た、うつろな眼窩めいた穴を
二つ持つ異形。
かつて「サキエル」と呼ばれた使徒が再びそこにいた。
896:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/01/08 19:46:11
トウジが「何が起きたのか」理解出来なかったのは無理もない。
アスカが「力」と評した巨人、藍色のネオエヴァンゲリオンと呼んだ巨人は、厳密には5年前のエヴァンゲリオンではない。
ネオエヴァンゲリオンとはある意味、人間の欲と業の代弁者にさせられたモノだから。
5年前の最終決戦時、綾波レイ搭乗する零號機はコアの強制解放によるエネルギー暴走を引き起こし、諸共に使徒を葬り去った。
人類を脅かす異形の驚異の放逐は、しかし平和の再来とは行かなかった。
戦争当時、武器そして戦技開発に携わっていた者の何割かは使徒の謎の解明が為されない事を理由に、
エヴァンゲリオンの再開発・再保有を強硬に主張した。
国連は諸々の事情を鑑み、幾つかの条件を与える事で可決した。そこに幾つもの政治的思惑が関わった事を否定する者はない。
条件の一つは、再開発もしくは新開発するエヴァンゲリオンにはS2機関、及び、それに類するエネルギー機関を搭載しない。
一つは、現行エヴァンゲリオンからダミーシステムそして人工筋肉を取り去り、メカニカルな=現代科学で理解できる範囲の機構に変更する。
そして、最後の一つ。従来のパイロットである全チルドレンの合法的拘束。
つまり、生き残ったセカンドチルドレンなる碇シンジ、サードチルドレンなる惣流・アスカ・ラングレーのパイロット解任。
事実上、二人は「それまでのエヴァンゲリオン」から全てを奪われる事になった。
もちろん、それ以上の戦争が起きなければ問題は何もない。全てはいつかは笑い話になったはずだ。
しかし、ほんの少し前。エヴァンゲリオン計画で預言されていた、当時から与太話と片付けられていたいわば「迷信」が現実化してしまった。
すなわち、使徒の再来である。
897:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/01/08 19:48:30
死海文書に記されていた「約束の日」の真の意味が解読され、新たな使徒の出現が確実となった時、
国連の条件、判断は人類にある種の危機をもたらした。
新造された新たなエヴァ、ネオエヴァンゲリオンを乗りこなせる者がいなかったのだ。
かつて条件合致した二人は搭乗の「価値」を剥奪されている。よほどの事がなければ国連が許すまい。
そして人類の理解できる範囲の技術は、コア、すなわちソウルに合致しない者にすら起動し得るはずのエヴァンゲリオンを、
皮肉にも更にピーキーな機体に仕立て上げた。
人類の技術は先史文明の遺産とも呼べるエヴァンゲリオンに現代文明の洗礼を与える事で、悪い意味で先鋭化しすぎてしまった。
機体能力が異常に向上してしまった反面、エヴァンゲリオンそのものからパイロットを護ろうとする意志を剝脱してしまったのだ。
いや、ネオエヴァンゲリオンは今や魂も意思も持たない単なるクグツであり、単なる機械の塊に過ぎない。
初號機が息子シンジを、弐號機が娘アスカを護ろうとしていた母親の情愛を失い、ただの機械の塊になった事で
「誰もが乗れる機体」になったはずが、逆に、その性能についてこられる人間を異常に限定してしまう事態が発生した。
ネオエヴァンゲリオンはコア=魂も意思も持たないから暴走しない。
その代わり、力がいわば有り余っているので、動きが荒すぎる。限度がない。
更に、LCL溶液はチルドレンの意志をエヴァンゲリオンに伝える要素であると同時に、操縦ダメージから守っていた。
それが使われない今、操縦の自由さと引き換えに防御性も失われている。
もし、かつてのチルドレンに再び搭乗許可が下りたところで、満足に動かし続ける事も出来ない。
ならば、そのダメージに耐えられる肉体的な超人が必要とされる。
ならば、強い者が要る。ネオエヴァンゲリオンに食い殺されず、逆に食い返すほど強靭な人間が。
これこそが鈴原トウジが選出された最大にして唯一の理由だった。
898:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/01/08 19:49:08
トレーラーにうずくまる形で載せられ、輸送されたネオエヴァンゲリオンが咆哮する。それは錯覚ではない。
「さて……言う事を聞くのよ、ジャジャ馬ちゃん」
もともとアスカの乗っていた弐號機は限りなく機械に近かった。しかし完全な機械ではなかった。そこには母がいたからだ。
しかし、今はいない。
それでいい。アスカは、チルドレンはみな「母」から巣立ったのだから。
「坊や、覚悟はいい?」
「誰が坊やや!」
トウジの怒鳴り声に応える様にくくるぅ、くくるぅ、と声が聞こえる。アスカは躊躇う事なくレバーを引いた。
「スマッシュホーク!」
左右のショルダーパーツが割れ、内側からパーツが射出される。ジェット噴射の強度と軌道は精密に計算され、
手を伸ばし、握る位置でバルディディッシュタイプの斧が形成された。
ネオエヴァンゲリオンは取り、頭上で回転させ、握り直す。
「行くわよおっ!」
突進する。
トウジはぐうっ、と呻く。狭いコクピットでなければ勢いで飛ばされた気がする。
だがそれはシートに座るアスカも同じだ。衝撃をまともに受けて内臓が軋むのが判る。
だが堪え、斧を振り下ろす。
サキエルの「肩」に食い込むのが判る。衝撃がフィードバックされて腕が痺れる。
アスカは舌打ちを心の中で噛み殺す。痛い。
サキエルが上向く。ヒトなら悲鳴を上げるだろう。
だがすぐさま立ち直り、斧を掴む。
しばらく力比べの様に押し引きし、サキエルが先だった。突進をかけ、体勢を崩したネオエヴァンゲリオンに体当たりする。
「ぐえっ!」
「あうっ!」
ネオエヴァンゲリオンは弾き飛ばされ、二人分の悲鳴がコクピットに響く。
べちゃっ、と湿っぽい音も鳴った。
899:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/01/08 21:46:53
「いっ、てー……ってオバハン、血ぃ出とるで! それにその傷!」
「……ああ、これ」
アスカは笑み、汚してしまった口元を手で拭う。
白く美しい頬に、血の色をした痣が幾条も浮かんで見える。肌が白いだけに余計に凄惨に見える。
「昔の古傷よ……興奮すると浮いてくるだけ。まったく、折角の美人が台無しだわ。
それよりアンタは大丈夫? ゲロでも吐いて失神してるかと思ったわ」
「女がゲロなんて言うなや……なんで失神せにゃーアカンねん! ワイ、こないに興奮したんははじめてや!
くっそー、これが【力】ならワイ、ホンマ欲しいわ! ワイかて使徒をブチ殺してやりたいわい!」
確かに眼が輝いている。それでこそ、この男だ。
知性も理性も必要ない。このピーキーな巨人を食い殺せるのなら「獣」で結構。
トウジの手が伸び、アスカの掌に添えられる。
「ワイにも出来んやろな!」
「……アンタなら出来るわ」
シートを半分譲り渡す。
トウジはアスカを抱き抱える様に座る。
「ワイに任せえ!」
くくるぅ、くくるぅ、と声が笑ったのが判った。
「右レバーのボタンを押しながら叫びなさい! 音声認識でアンタの声と脳波を覚えさせれば思い通りに動かせるわ!」
「それは簡単でエエわ!」
言われた通りにレバーを引く。
びりっ、と腕に軽い痺れが走る。しかしそれも心地よく思える。
「ワイの言う事を聞きぃや、エヴァンゲリオン!」
藍色の巨人が一際高い声で咆哮した。
巻き込まれぬ位置で「観戦」していたマヤたちは気付いた。ネオエヴァンゲリオンの動きが変わった事に。
900:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/01/08 21:47:39
斧が弾き返される。与えるダメージが小さいのが判る。トウジは舌打ちした。
「なあ、もっとパッとしたもんはないんかい! これじゃアカンわ!」
「そうね。青葉クン、日向クン、リミッター解除! 伊吹クン、関係各所に根回しヨロシク!
トウジ、プラズマショットを使いなさい!」
「応っ!」
ネオエヴァンゲリオンが両腕を突き出す。
両の手首が左右に展開した。内側から発射口が露出、微かな明滅が瞬間的にスパークする。
高電圧、高周波が発生する。周囲のネオンや街灯が影響を受け、停電する。
逃げ延びた人々も悲鳴を上げているのだが、それはさておく。
明度を奪われた街に使徒の鳴き声が高まる。
【司令、解除完了! いつでも行けます!】
シゲルの声が促す。
トウジは叫んだ。
「食らえ、プラズマショットおッ!」
放電の弾丸、容赦ない乱射がサキエルに襲いかかる。
高電圧の弾丸は強靭な使徒の全身を容赦なく食い荒らす。
乱射の衝撃がフィードバックする。だがトウジは怯むことなくトリガーを引き続ける。
「貴様ら使徒は人類の敵じゃあ! ワシは貴様らを許さんでえっ!」
サキエルがのけぞり、一声、一際高く鳴く。
遂に胸のコアが弾けた瞬間、光の十字の閃光が街を照らし上げる。
マヤたちは炸裂する音に聴力を奪われながらも歓声を上げた。
腕が震えるのはダメージと、疲労と、それ以上の武者震いの為だ。やや息を切らしながらもトウジはガッツポーズを決めた。
「いよっしゃあっ、やったでっ! どや、オバハ……って、だいじょぶかいな!」
アスカはぐったりと首を落としている。トウジは慌てつつもそっと起こしてやり。
気付いた。アスカはやや意識を飛ばしているが、微笑んでいる事に。
トウジはやや苦笑し、シートに横たえてやる。
ディスプレイに映る街に苦笑いし、今度は腕を突き出した。
「使徒がナンボ攻めてきても、ワイは……ナンボも戦ったる。それがワイに出来るたった一つの事や」
901:これでラスト
08/01/08 21:48:31
アスカはぼんやりと霞む風景の中、夢を見ていたのかもしれない。
辛い訓練も、戦いも、別離も、幾つも経験してきた。
それ以上に、心を分った友がいた。苦しみを共にした、そして笑い合える仲間がいた。かけがえのない「大切な人」たちがいた。
だから、呟いた。
「ふふっ……ファースト、見ていてくれた? あたしたちは」
ネオエヴァンゲリオンは対使徒の兵器だ。「力」だ。
しかし、本当の「ちから」はヒトの心だ。
それを知っているアスカは夢の中で微笑んでいた。
902:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/01/08 22:47:21
なんとなく極道兵器を思い出した俺が颯爽と退場
903:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/01/09 10:26:45
やつのことは忘れろ! 俺はそうした!
904:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/01/09 10:27:27
すいません誤爆しましたorz
905:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/01/09 18:53:18
誤爆宣言しなければ誤爆だと気づかれなかったんじゃないか?w
906:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/01/10 01:25:55
竜馬=シンジ?
隼人=アスカ
武蔵=レイ?
號=トウジ
と対応してるんですかな。
翔=
剴=
早乙女博士=
敷島博士=
ジャック=
メリー=
はどうなるのかワクワク。
907:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/01/12 09:56:03
>>851の小ネタ書いた者です。
久々にきたら、GJなものが投下されてるじゃないですか。
これからも楽しみにしてます。
908:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/01/12 22:24:41
この動画を見てくれ。
URLリンク(www.nicovideo.jp)
まるで>>851のようだぞ。
909:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/01/12 22:53:14
回線の調子が悪くて見られなかったorz
すいません
・敵も味方もレイ&カヲル
・偽名で味方カヲル生存
・アスカ、リツコ、ミサトを「ママ」と呼んで慕うレイ
はスレとしてアリですかナシですか
つかシンジとアスカのナンバリング逆でないかとorz
910:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/01/12 23:33:40
>>908
シンジと竜馬をシンクロさせてるのが芸コマ
911:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/01/13 10:20:24
>>909
ごちゃごちゃいってないでやりやがれ
912:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/01/13 16:17:12
911にものっそいツンデレを見た
そんな俺はアスカ=オバハンはイヤだが
リツコ=ママにはうっかり燃えた(萌えじゃない)
913:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/01/13 23:38:30
【登場! バルディエル!】
アスカは寝起きの頭を掻きながら部屋を出る。
挽き立てのコーヒーの芳香と、トースターの上がる音。
正直、昔はこんなものも煩わしいと思っていた。
しかし今ではこれがなかなか居心地がいい。もう一度頭を掻き、スリッパをぺたつかせながらダイニングに入る。
「おはようー……」
にこ、と笑いかけてくれる人がいる。たったこれだけの事が、けれど幸せだと気づいたのは「彼ら」のお陰だ。
「おはよう、アスカママ」
実のところ、他愛ない会話が出来るのは物凄い幸せなのかもしれない。
表向きは「惣流ユイ」と呼ばれている。戸籍上はアスカの娘になっている。
しかし彼女は、かつて「綾波レイ」と呼ばれていた。
そして書類上は「レイⅢ」だった。
エヴァンゲリオン計画は人類に対使徒兵器を与え、同時に、使徒の脅威を再生産した。
使徒の軍事利用という、「毒を以て毒を制す」計画なんてものをやらかしていた。
ユイ、すなわち【綾波レイ】は、そして【渚カヲル】はその故にこの世に生み出された。
使徒とヒトのDNAは酷似している。それを利用し、いわばハイブリットヒューマン、使徒とヒトの中間生物を「生産」しようとした。
それは一見、成功に見えた。少なくともユイとカヲルは「人類の意図した成功例」になり得た。
ヒトの形をしつつシトの能力、驚異的な細胞再生能力、知力、体力、時にはATフィールドの展開さえ行えた。
ために「二人」は限りなくクローニングされ、個体のストックは様々な形で軍事利用に回される「兵器」にされた。
結果に一部の人間は狂喜した。ヒトはここまで「科学」の勝利を修められた、と。
しかし、残りは失敗だった。「ヒトの形をしたシト」を造り出してしまった。
「奴ら」は一見人間ではある。違いは血の色が青い事くらいだ。
しかし中身は使徒であり、ヒトの狡猾さをそのまま、使徒としてヒトに対して行動した。
破壊。殺戮。それによって発生する諸々の危機。
「奴ら」はヒトの姿で使徒に同じくヒトに危害を与え、その為に使徒ごと殲滅された。
尤も、今となっては「殲滅したと思っていた」だが。
914:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/01/13 23:40:25
だが「レイ」と「カヲル」は残った。そして、それを知ったヒトは二人を、いや2体を殺せ、と叫んだ。
全てのストックを廃棄しろ、とヒステリックに声を上げた。
ヒトとは勝手なものだ。その意味ではシトと大差ない。
だが終戦時、唯一「目覚め」ていた個体を護り抜く為、アスカら戦争の生き残りは出来る限り手を尽くした。
クローンのストックはどうにもならなかったが、せめて「目覚め」ていた二人を護る為、全力を尽くした。
だから自爆したファーストチルドレン=レイⅡの後に「再生産」されたレイⅢはユイと名を変え、アスカの娘となった。
エヴァンゲリオン参號機パイロットとして参戦していたカヲルⅠは「アイダ・ケンスケ」として、当時、アスカらと親交深かった
ネルフ・アメリカ支部に保護される事となった。
そして、全ては現在に至る。
「で、アンタは今日はどうするの? あたしはまた仕事で遅くなるけど」
「今日はミサトママと一緒に、リツコママのところに行ってくる。約束したから」
カップに砂糖を注いだティースプーンが当たり、かち、と鳴る。
「……そう」
「そう。リツコママも大変みたい。今、締め付けが厳しいんだって」
「そうなのよねー。岩鬼大臣のバカタレが裏で手を回してるみたいで、こっちも色々大変なのよ」
こく、とコーヒーを一口。苦味が増した気がしてしまう。
「じゃあミサトとリツコさんによろしく伝えてね」
「うん」
レイは薄く微笑んだ。
レイが微笑める様になるのに5年かかったが、その時間はとても大切な時間と言える。
915:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/01/13 23:41:21
その頃。
赤木リツコはこのところ、毎日の様に続く徹夜のお陰で不機嫌だった。
しかし昔の戦友、そして「娘」が訪ねてくるなら、そうも言っていられない。
顔を洗い、メイクを直し、いつ来てもいい様に身なりを整える。
だが、その「余裕」は不機嫌な形で断ち切られる事になった。インタフォンが無粋に鳴り響いたからだ。
「赤木博士、首相からお電話です!」
「待たせておきなさい。朝からジジイのつまらない世間話に付き合いたくないの」
あの弱気な男には本当、辟易する。何も出来ないくせに他人の優位を取りたがって。
それとも、実は自分に論破され、罵倒されるのが趣味なのだろうか。それはそれでゾッとする話だ。
白衣を新しいものに取り替えながら研究室に戻ろうとする。
そこに、やたらプレスの効いたスーツの男が明らかに自衛隊の一群を連れ、現れた。
「赤木リツコ博士ですね」
「無礼ね。部外者は立ち入り禁止よ」
紋切り型の一言に男は笑い、胸元から折り畳んだ紙を取り出す。
見せつける様にリツコの目の前に広げ、実際に見せつけた。
「本日現時刻を以てネルフ日本研究所は全活動を停止。全施設、及び、研究結果の凍結を命じるものとする!」
「何を言い出すの!」
「事実です」
男はにやりと笑う。
広げられた紙は立派な書類で、防衛省大臣の署名と捺印が記されている。リツコは思わずひったくった。
間違いない。正規の命令書だ。しかも既に発効している。
「どういう事なの! 使徒が再来した今、この研究所の停止は」
「これは政府の決定です」
「……首相に確認します! 電話させなさい!」
「首相は現在、病気療養中です」
しまった、とリツコは心の中で歯軋りした。あの耄碌老人の電話を取っていればよかった。
せめて本人と話をしていれば違う道があったかもしれない。
「どきなさい!」
「あなたも療養が必要ですか?」
自衛隊員の銃口が一斉に突きつけられる。
「……あなたたち、権力に屈したのね……!」
それ以外は言えず、リツコは歯軋りした。
916:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/01/13 23:43:06
トウジは思わず唸った。
想像以上にダメージが来る。
走る、座る、攻撃する。その細かな動きのたびに露骨なフィードバックが容赦なく来る。
いかに昔、鍛えていたといっても女のアスカにダメージが出たのも道理だ。トウジも弱音の一つも吐きたくなる。
しかし。
「こ、んのぉ……ジャジャ馬があ! ワイの言う事をさくさく聞かんかいっ!」
ポジトロンマシンガンを構える。
ターゲットが迫り出す。
引き金を引く。
100ミリ弾が射出され、補正を受けた照準は的を粉々に粉砕した。
続いて現れるターゲット。
ショルダーから迫り出すプログレッシブナイフを取り、構える。
突進する。胃から苦い水が上がってきそうだ。
「ぐおぅ……口ん中が苦くなるわっ!」
一閃。ターゲットは真っ二つに切断された。
研究室のおのれのデスクで、「戦果」をモニタリングする男は、にやり、と笑った。
これはいい研究材料だ。
トウジはとぼとぼという感じに通路を歩く。
結果に不満はない。
もちろんネオエヴァンゲリオンにも満足している。
単に腹が減ったのだ。3時間ぶっ続けでピーキーな機体をぶん回し、疲れただけだ。
「うおぅ腹が痛ぇ……肉食わせぇー……」
思わず言ってしまう。それくらい空腹だ。とぼとぼと歩き、突然。
通路の向こうから爆発音が鳴った。
「な、んや?」
見てしまう。
917:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/01/13 23:44:10
今の爆発の為か、向こうは暗くなっている。
それ以上に、壁だの戸だのに「危険」「近寄るな」「近寄ったらサヨウナラ」「バカヤロー」等々、様々な罵倒が
赤ペンキでびっしり書かれているのが異様だ。
しかし、人間とは「ダメ」と言われれば余計気になる生き物なのだ。これを西洋では「好奇心は猫を殺す」と表現する。
その通り、トウジは物凄く気になった。
「……何や?」
ゆっくり近付いていく。普段なら素早く近付くのだが、腹が減って素早く動けない。
不意に横開きのドアが開いた。
昔のコントを思わせる、ひどく煤けた男が出てきた。白衣が真っ黒で、咳き込みながら黒い煙も吐き出す。
眼鏡が黒いのは煤けた為か、サングラスなのか、よく判らない。
ただ、少々老けているな、程度しか判らない。
しかし、持っているのが明らかにマシンガンなのがちょっと怖い。
「……オッサン、だいじょぶか?」
男がぎろっ、とトウジを睨んだ。そして歯を見せて、にやっ、と笑った。かなり怖い雰囲気だ。違う意味で。
「よお、少年」
「……何や」
「これはな、俺が開発した劣化LCL弾マシンガンだ。細胞を活性化させるLCLの働きを逆転させる事で使徒の再生能力を阻害する。
ただ、少々引き金が甘くてな。指の動きと連動させるか、貴様の脳波コントロールとシンクロさせるか、悩んでいる」
何の事だか判らない。トウジは首を傾げ、男はまた、にやっ、と笑った。
トウジの悲鳴が通路に響いた。
男がいきなりトウジに抱きつき、すがりつき、撫で回しはじめた。
「ひー! 何すんのや、ワイにそっちの趣味はないでぇ!」
「ふっ、イイ肉体だ。エヴァを食い殺せるのはお前と俺の息子たちくらいだ。くくっ……」
「やめいぃ、どこ触っとんねん! つか腿を揉むな! 腕も触るな、ワイは可愛い女の子が大好きなんやー!」
どつっ、と鈍い音が響いた。
アスカの、恐ろしいほど的確なピンヒールキックが男を粉砕した。
918:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/01/13 23:47:21
「何やってのよ、トウジ」
「や、助かったでぇ……お婿に行けんくなるかと思うた……何やこのオッサン」
「碇博士よ。死海文書の研究とエヴァの兵器開発にかけてはトップレベルの能力を持つ人。ちょっとアレだけどね」
「ちょっとなんか、これが」
2階から落とされたアマガエルの様にぴくぴくする男を思わず拝んでしまうトウジに罪はない。たぶん。
「そんなものは放っておいていいわ。来なさい」
博士とも呼ばれる男をそんなもの呼ばわりし、手の仕草で「ついてこい」と言う。
トウジはついていこうとし、不意に、男が妙に素早い仕草で立ち上がったので少々驚いた。
「ううむ、やはり引き金が甘いか。しかしこの男の肉体の反射速度ならば微細な動きも案外可能な様だ。
モーションキャプチャのプログラムを少々変更すれば何とかなるかもしれん」
何やらぶつぶつ言いながら、先ほどの爆発の場所へと戻っていく。もうトウジに興味がなくなったのだろうか。
トウジは男の事を忘れて歩き出す。
しかし、トウジはまた悲鳴を上げてしまった。男はいきなりUターンして、物凄く素早く戻ってきた。
「おい少年」
「な、ななな、何や!」
「腹が減ったらいつでも来い。ラーメンくらい食わせてやる」
にやりと笑う。そうして同じくらい物凄く素早く、今度こそ爆発した部屋に戻って行った。
ドアが閉まった瞬間、もう一度、更に爆発音が聞こえたのは、聞こえなかった事にした方がよさそうだ。
途轍もなく、しかも悪い意味で機敏な動作に、トウジは頭文字Gの昆虫を連想してしまった。汚れて黒かった事もあるので。
とりあえずここまで。
またもスンマセン。サンダルフォンの孵化を間近で見てきますorz
919:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/01/16 16:42:38
保守?
920:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/01/16 23:30:01
碇博士・・・なんか凄い変貌をwww
921:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/01/17 14:17:05
エヴァの狂気は内に篭り、ゲッターの狂気は前面開放だから
エヴァでダイナミックテイストやるなら全員がはっちゃけるしかないとか?
なんにしてもゲンドウすげー としかwww
922:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/01/17 17:15:44
碇博士コエエ・・・・・・
923:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/01/19 23:29:12
ほしゅー。
続きはどうしたんだろう…
924:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/01/20 01:30:22
トウジスキーの俺としては続きが楽しみでしょうがない
925:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/01/21 22:51:23
続きです。
ついうっかり、ゲンドウに「友を思わぬ者はネルフに要らん!」と言わせそうになって自己嫌悪。
作戦指揮室は今日も忙しい。入ってくる情報を整理・解析する者、他支部と連絡を取り合う者、その他。
全員が忙しく仕事に勤しみ、アスカはマヤに通信回線を開かせる。
トウジは先ほどの訓練結果のレポートをシゲルに提出、結果が出されるのを待つ。
真正面の大きなモニターにやや年嵩の男が表示された。
「はぁい、冬月先生。そちらの居心地はいかが?」
【相変わらずだ。君たちも相変わらず綺麗で嬉しいよ】
「忙しくて老ける暇がないんですよ……フィフスも元気?」
トウジはモニターを見る。
「なあシゲルはん、あのジーさん何モン?」
「爺さんって……まぁ若くはないけど……冬月副司令だよ。もと、ここの副司令で、今は北米のアメリカ支部の副司令だ」
「へー。どこ行っても副司令なんか」
「ああ。日本支部は一度、解体されてしまったからね。もと司令も今じゃ単なる博士だし、赤木博士は」
モニターの顔が老人から若者に変わった。
綺麗だ。一瞬、男か女か悩んだが、聞こえた声で男だと判った。
【やあセカンド。元気そうだね】
「お陰様でね。嫌でも元気よ。アンタも元気そうで何よりだわ、フィフス」
シゲルが男の名を教えてくれた。
本当はフィフスチルドレンの渚カヲルと言うそうだ。しかしアメリカ支部ではアイダ・ケンスケと呼ばれているらしい。
トウジは面倒そうな話は聞かない事にした。それに、名前が何であれ、彼もまたチルドレンなら、それでいい。
要するに、この綺麗な男は仲間らしい。それで充分だ。
【そう見えるなら何よりだよ。君も大変だと思うけど、そちらには新しいパイロットが選出されたって言うじゃないか。
まあ少々、アレだという話だけど】
「アレって何や、アレってな」
前言撤回。トウジは思わず荒い口調で言ってしまう。
判ったのか、綺麗な男は視線の向きを変えた。
926:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/01/21 22:52:05
トウジは、男は綺麗だが、ひどく色素が薄い事に気付いた。髪は銀色というより白だし、眼は真赤だ。
いわゆるアルビノというものかもしれない。綺麗だが、それだけに異形感が際立ってしまう。
【やあ、新しいチルドレンくん。ネオエヴァンゲリオンを無事に動かせているそうだね。
後輩が元気で活躍してくれて、嬉しいよ。多少、野蛮人であっても】
「あぁ?!」
思わず言葉尻を上げてしまう。
トウジの面構えの悪さに、男は声を出して笑った。
【いや失敬。君の猛々しさがなんとも懐かしくてね……好意に値するよ、「彼」の様で】
唐突に画面が乱れる。
ノイズが走り、男の目線が険しくなって画面の外を見る。
ぶつっ、と音が妙に大きく鳴り、画面は唐突にブラックアウトした。
「どうしたの!」
「北アメリカ支部との通信が途絶しました! 衛星情報取れません!」
マコトの声が引き攣って響く。
「別衛星の回線情報は!」
「司令、情報来ました! 使徒、及び量産型の襲来です!」
ざわっ、と司令室に緊張が走る。
オペレータの解析が続く。
トウジは気付いた。アスカの腕から何とも言い難い緊張が感じられる。
「襲来規模は!」
「解析中……ワシントンDCにシャムシェル他、多数の量産型を確認!
その他、衛星軌道上にラミエルを確認。各地に超長距離砲撃を加えています。
アメリカ支部にも甚大なダメージ発生、バルディエルが出撃態勢に入ると思われますが」
アスカが歯軋りするのが判った。
トウジは「バルディエル」の名は判らないものの、歯軋りの理由は少し判った。
2以上対1だ。分が悪い。
「おいオバ、もとい、司令!」
「……なに?」
「今すぐワイをアメリカに行かせぇ!」
「アンタ、バカ? そんな事、出来る訳ないでしょう!」
927:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/01/21 22:54:10
アスカはぴしゃりと言い放つ。
「使徒の襲来が予測される今、アンタを日本から離す訳にいかないわ! アンタには日本防
衛の任務があるのよ」
「大勢対1じゃナンボ何でも不利や! そりゃあの男はいけすかんけど、だからて無視る訳
に行くかいな!」
「アタシだって無視したくないに決まってるでしょう! フィフスはアタシの仲間よ、
放っておくなんて出来る訳ないでしょうに!」
「行け、少年!」
先ほどの煤けた男が言い放つ。全員は、オペレータも、アスカも、トウジまで、思わず男
を見てしまった。
まだ薄汚れて煤だらけだが、ひどく威厳と重みに溢れる声だった。
碇ゲンドウ。もとネルフ日本支部司令。その威厳までは錆ついていないらしい。
「こんな事もあろうかと開発していた飛行ユニットがある。これを装備すれば長距離飛行移
動が可能だ」
「ほんならオッサン、あの野郎んところに行けるんかい!」
「貴様次第だ」
碇はにやりと笑い、眼鏡の位置を直す。
白衣は煤をはたいたのか少し綺麗で、しかし眼鏡はやはり黒っぽい。どうやらサングラス
だ。
「そんなもの、いつの間に……それの開発予算申請してたのね……お陰でよそが削られたの
よ……」
アスカの声が呆れている。呆れつつも喜色が見える。やや苦笑いをしつつトウジを見た。
「さくさく行っておいで。さっさと終わらせるのよ!」
「応っ!」
トウジは片腕を上げて応えた。
928:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/01/21 22:55:05
地鳴りがひどい。揺れで吐き気がしそうだ。冬月は若く見える男に対峙する。
この男は変わらない。昔のままだ。
いや、内面は大きく変わった。まさに「成長」している。そこは特筆すべき変化だ。
「済まんな」
「僕はこの為にいるんでしょう? 遠慮は要りません。命じてくれれば、それでいい」
「君はもう兵器ではない」
「その言葉だけで十分です」
カヲルは微笑む。
「非難は全てこちらで処理する。君は」
「行ってきます」
カヲルは歩き出す。
冬月はただその背を見送る。もう一度「済まんな」と、悔恨の様に呟いた。
カヲルはシートに背を預ける。
LCL溶液を通じて、封印されていたエヴァンゲリオンとシンクロする。
指を少し動かすと、紺色のエヴァンゲリオンも同じ様に動く。
「やあ、僕。久し振りだね」
格納庫から溶液が排出される。
モニターの向こうで整備員が合図を出す。
ケージが開く。
「さあ、行こう」
がくんっ、と揺れ、打ち出された。
ヒトに造られしシト、渚カヲル。
使徒をコピーして造ったエヴァンゲリオンの参號機。
一度はヒトに反旗を翻そうとした両者がヒトの側についているのは、ひとえに、初號機パ
イロット
碇シンジの「説得」のゆえと言える。
929:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/01/21 22:55:53
絆。誰かを想うヒトの心。陳腐な言葉で言えばその程度の「感情」をシンジはカヲルに託
し、
カヲルはそれらを最初は嘲笑い、だが最後は信じた。
その為にカヲルは使徒化した参號機、今はバルディエルを駆り、ヒトの陣営にいる。
終戦時のヒトの醜さに絶望しながら、それでもなお自分を護ろうとしたシンジたちを信じ
て。
シンジが、チルドレンがヒトを信じ、護ろうとするなら、カヲルもそうする。
それがシンジとの「約束」だから。
「行こう、僕。いや……バルディエル」
カヲルとシンクロするバルディエルの背に金色の「翼」が羽ばたく。
ATフィールドを思うがままに展開するバルディエルは、ワシントンDCに向けて飛び立った。
本日はここまでです。
930:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/01/22 01:01:53
みんなかっこいいなぁ。GJ!
次スレは490KBぐらいでいいですかね?
931:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/01/22 11:10:55
職人GJ!
「友を~」の元ネタぐぐってウーロン茶吹いたwww
932:つづき
08/01/23 21:25:19
人々が逃げ惑う。
ヒトに造られたシト、量産型がシャムシェルに従い、街を蹂躙する。
シャムシェルの振りたくる「触手」がビルをなぎ倒す。ハイウェイを抉る。
爆風が街を舐め、ホワイトハウスの白い壁が赤い炎に浮き上がる。
生々しいほど赤く、大きく裂けた口蓋を醜く歪め、量産型が闊歩する。
そのうちの1体が唐突に弾けた。
量産型が、シャムシェルが一方向を見る。
金色の「翼」を広げたバルディエルがゆっくり降り立ち、避難中の子供は歓声を上げた。
同じく避難中だった大人は悲鳴を上げたが。
カヲルの、逃げろ、という声に子供は応えて走る。ありがとう、と、大きな声で言い残して。
量産型が腕を差し上げ、腕の先端が奇妙に歪む。しゅるしゅると伸び上がり、色を変え、瞬く間に
歪んだ形の「槍」が出来上がった。それを構え、口が大きく開く。笑ったのかもしれない。
「やあ、出来損ないの僕たち。【はじめまして】かな。それとも【久し振り】かな。でも」
バルディエルの「翼」が消える。
「ここで【さようなら】だ」
肩のパーツが開き、パーツが射出される。上空で合体、スマッシュホークが形成される。
凶悪な刃を軽々と構え、駆け出す。
量産型が突進し、次々に屠られる。鈍い銀色のボディを染め、べちゃべちゃと辺りに青い
「血」が飛び散る。
バルディエルの感じる感覚がカヲルにも伝わる。
バルディエルは「自分の仲間」量産型、ヒトの手によるシトの抹殺を悲しんでいる。
だが歓んでいる。
殺戮を。それによってもたらされる勝利、自らの生存を。
それらの感情がダイレクトにカヲルに伝わってくる。
同時に、「仲間に」葬られるシトの困惑が伝わってくる。
同じシトなのに、なぜ、と。
ヒトに造られしシトがなぜ同じ使徒を、と。
「僕は使徒じゃない」
カヲルは呟き、量産型を切り刻む。
「僕はシトじゃない。ヒトだ」
時折、降り注ぐラミエルの超長距離砲撃による破壊の閃光が街を照らす。
933:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/01/23 21:28:23
「僕は使徒じゃない! 僕は貴様らとは違う!」
量産型が突き立てようとする槍を砕いたその瞬間、シャムシェルが滑る様に接近した。
カヲルのスマッシュホークの刃がシャムシェルに狙いを定めた。
ラミエルの砲撃の光が両者を照らし上げた瞬間、バルディエルの足元ががくっと揺らいだ。
切り刻まれたはずの量産型、青い「血」に塗れる腕がバルディエルの脚に絡みついた。
カヲルはATフィールドを展開する。
腕が弾け、なお絡みつくしつこい分を踏みつけて外そうとし、その一瞬が隙となった。
燃え上がり、破壊される街にバルディエル咆哮が悲痛に轟いた。
シャムシェルの触手がバルディエルの胸に突き立てられ、青い体液が勢いよく迸る。
シンクロするカヲルに激痛が走り、堪らず悲鳴を上げ、バルディエルも咆哮する。
斧を振り回し、触手は切断される。しかしもう一本、そして再生する一本がバルディエルに迫る。
避けようとしても、そしてATフィールドで弾いても、地べたに転がる量産型の腕が、ボディが
じわじわ再生をはじめ、バルディエルの動きを封じようと絡みつく。にじり上がる。
俊敏さが徐々に奪われ、打ち据えられ、バルディエルは自身の体液で青黒く色を変えていく。
シンクロするカヲル自身も血を吐く。全身が痛みで痺れ、眩暈が、耳鳴りがする。
抵抗の斧が虚しく弾き飛ばされ、遂に膝を突いた。そのボディに量産型の「残骸」がする
するとまとわりつく。
コクピットでカヲルは歯軋りする。動けない。ATフィールドも展開できない。
シャムシェルの触手が迫る。
しかしその瞬間、シャムシェル上部でATフィールドが軋み、真っ二つに叩き潰された。
返す刃が容赦なく切り刻む。びちゃびちゃと体液、青い血が飛び散る。
【ボケェ、何やっとる! シャキッとせんかいっ!】
懐かしい、と思える声だった。カヲルは必死にATフィールドを展開、反転させる。
バルディエルを束縛する量産型の破片が擂り潰され、肉片となって飛び散る。
シャムシェルを叩き斬ったネオエヴァンゲリオンは、なおもがくシャムシェルの「部品」
から紅いコアを掴み出し、握り潰した。
光の十字架が立ち上る。その輝きに照らされる様に量産型のコアが弾け、辺りに「血」が
飛び散る。
934:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/01/23 21:29:59
砲撃の音を聞きながら、カヲルは眼の前、ヒトの造ったヒトガタを見た。
背に展開していた光の翼が消える。ATフィールドとは違うらしい。
【君は……確か】
ディスプレイにパイロットが映る。幾らか顔色が悪いような気はするが、気のせいだろう。
【助けてやったんや。礼くらい言ったらどや】
【……ありがとう。君は】
【おう、鈴原トウジや。日本から飛んできてやったでえ】
偉そうな物言いにカヲルは少し笑ってしまう。本当、「誰か」に似ている。
【さて、色男を助けたら次はアレやな】
ネオエヴァンゲリオンが天を仰ぐ。
時折、上空から光の「弾丸」が降り注ぐ。そのたびに街が破壊され、燃え上がる。
【ところで、鈴原君はどうやってここまで来たんだい? ネオタイプはATフィールドを持た
ないはずだけど】
【碇博士ちゅーオッサンがランドセル背負わせてくれたんや。これ使うと空も飛べる、ちゅうてなぁ】
データを送信させ、ざらっと見る。
よく判らないが、搭乗者の精神力を推力に変換する機構なのは判った。
と、いうか、その程度しか判らない。どちらにしてもATフィールドではないが、意思の力
を物理的な力に変換するという意味では似ているのかもしれない。もしかしたら。
しかし、精神力を食われながらも使徒を叩き潰すとは、この男は本物の獣だ。
カヲルは苦笑するしかない。自分もバケモノとよく言われたが、この男はもっとバケモノだ。
【……さすが碇もと司令。尊敬に値する人だ】
【それ本音か?】
【まさか】
二人で意地悪く笑ってしまう。
その時、トウジの通信ディスプレイが鋭い音を鳴らした。
【トウジ、そっちが終わったらすぐ戻りなさい! 使徒出現、急いで!】
「って、ちょい待ってや! こっちにもう一匹残っとんのやでぇ!」
思わず焦ってしまう。
カヲルばかりは静かに笑った。
【大物がいなくなったら後は僕が何とかする。もう大丈夫だ、君も日本に帰るといい】
【アホ抜かせ。お前一人で宇宙まで行く気かいな、乗り掛かった舟や、助太刀くらいしたるわい】
935:ここまで
08/01/23 21:31:39
【僕は大丈夫】
ホワイトハウスに近付く。
木立の一角に無造作に腕を突っ込み、引き出す。
鎖がじゃらっと鳴り、地べたが盛り上がる。
吸血鬼でも入っていそうな形のまさに棺桶が引きずり出され、蓋が開く。
中にはエヴァサイズの、明らかなライフル。それも、かなりでかい。
【何や、コレ】
【ポジトロンスナイパーライフル、エヴァの切り札だ。出力が大きいので大気圏内の敵には
使えないが、圏外なら何の問題もない】
トウジがディスプレイ越しに怪訝な顔を向けている。カヲルは少し笑った。
【助けてくれて、ありがとう】
【ま、仲間やしな。イイ男すぎてちょいといけすかんけど】
トウジは頬を掻き、そして、にんまり、と笑った。
【何ぞあったらワイを呼べ。手が空いてる時はいつでも手助けしたるわ】
うん、と応えるカヲルを見届け、トウジいわく「ランドセル」飛行ブースターが光の翼を
羽ばたかせる。
ネオエヴァンゲリオンは東の空に消え、それを見届け、カヲルは視線の向きを変える。
バルディエルとのシンクロは大気層を抜け、引力圏を脱し、視界を遥か虚空へと広げる。
星の煌く真空空間に、いた。正八面体の、地上に向けて光の槍を振り下ろす硬質の使徒。
ライフルの銃口が向けられる。シンクロによる微細な照準が躊躇わず、誤らずに「敵」を指し示す。
ラミエルが気付くのが判った。こちらに悪意が、敵意が向けられる。
カヲルは引き金を引くのを躊躇わない。
ラミエルはヒトに堕したシトの抹殺を躊躇わない。
ほぼ同時に発射する互いの「敵意」が閃光の姿で天空を、地上を狙う。
カヲルは笑った。
接近する閃光が磁場を持ち、互いを干渉し、ほんのわずか屈折する。
宇宙空間の1ミリは到達地点、地上ではメートル単位まで屈折し、バルディエルの頭上を越えて
背後の木立を炎上させる。
屈折さえ計算に入れていたカヲルの射撃は正確にラミエルのボディを射抜いた。
宇宙空間に光の十字が広がり、その輝きは、地上に今しも姿を現そうとしていた朝日を押
しのける様に地上を照らし上げる。
カヲルは満足げに微笑んだ。
936:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/01/29 07:10:04
ストナー保守
937:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/01/31 12:23:57
職人さん何かあったの?!保守。
938:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/02/01 17:02:30
カヲルがカムイとダブって感じて裏切りフラグの有無の心配をしてる俺がいるw
いや、多分無いだろうけど
939:つづき
08/02/01 21:58:50
マトリエルが巨大な目玉から吐き出す光が辺りを容赦なく焼き尽くす。
自衛隊が応戦するが焼け石に水だ。それどころか攻撃が悉くATフィールドに弾き返され、被害ばかりが拡大する。
ディスプレイで観る事しか出来ないアスカは歯軋りする。せめて弐號機の封印さえ解除出来れば、
法や国に何と言われようと出撃できるものを。
自分は師団が、街が蹂躙されるのを指をくわえて見ている事しか許されない。その思いが焦燥になって身を焼く。
それはネルフのスタッフも同じ事だ。せめて人的被害を最小限に食い止めるしか出来ない。必死に住民を誘導させる。
だが、それだけだ。人々の嘆きが拡大するだけだ。ゲンドウは無言のままモニター画面を凝視している。
「……ったく、何をチンタラやってんのよ、バカトウジ!」
アスカはあまりの腹立たしさ、苛立たしさに、つい叫んでしまう。
その時。
【少しはワイの都合も考えいっ!】
通信が入った。同時に通信ディスプレイにトウジが映った。顔色が悪い。
「戻ったの!」
【おう! 人使いの荒い女は嫌われるで、司令!】
空中で翼が消え、落下する。同時に斧を構え、落下エネルギー込みで一気に突きかかる。
加速の力で、ATフィールドを強引に貫通した刃は使徒に突き立てられた。
背後から突き抜けた刃が目玉を割り、涙に似た勢いで、どっと血が溢れる。
ネオエヴァンゲリオンはマトリエルの返り血に青くまみれつつも素早く身を退き、プラズマ銃を構える。
マトリエルが蠢きつつもネオエヴァンゲリオンに向き直る。割れずれた目玉がまたたき、光を放とうとする。
トウジの眼は見逃さない。躊躇わずレバーを引く。
辺りをプラズマの閃光で青白く染め上げながら、無数の閃光の弾丸が撃ち貫く。もうATフィールドも張れないのか
全てがヒット。全体がぶるぶるっと震え、ぐずぐずと形を崩し、剥き出しなったコアに最後の一撃。
光の十字架が立ち上り、撤退をはじめていた自衛隊員は畏れの声を上げた。
940:ラスト
08/02/01 22:00:37
画面の中でネオエヴァンゲリオンが尻餅を突く。さすがのトウジも疲れたのだろう、顔色が悪い。
だが、まだ不敵な笑みを浮かべているのを見るに、疲労以外のダメージはないらしい。アスカは苦笑してしまう。
「まったく、なんてヤツかしら……お疲れ様、トウジ」
赤い髪を掻き上げる女を見ながら、その隣で腕を組むゲンドウもまた笑っていた。
遅くなりましたがこれで終わりです。
正直、残りはろだにでもうpる方がいいかなー、と思ってますorz
幾らなんでもマイワールドすぎるだろ自分orz
941:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/02/02 17:10:04
932の
【はじめまして】かな。それとも【久し振り】かな。でも」
「ここで【さようなら】だ」
を見て、アメリカ合衆国大統領ゲームを思い出した
れーっつぱーりぃー
942:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/02/03 08:33:50
お疲れ様だ。まずは虚無とLCLでたっぷりと身を休めてくれ
943:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/02/03 10:40:18
解脱させる気かwww
944:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/02/03 18:40:20
「あの作品のキャラがルイズに召喚されました」にゲッターとのクロスSS投下して、まとめにも納めたけど、
こっちのまとめ(URLリンク(wikiwiki.jp))はゲッターロボのクロスSS全般だから、こっちにも納めるべきかな?
945:名無し氏んでも代わりはいるもの
08/02/03 19:58:26
>>944
納めていいと思うよ
946:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/02/03 19:59:19
>>944
俺はこっちのまとめにも入れて良いと思う。面白かった。次回も期待してるぜ!
しかし向こうの連中のウケがいいのは媒体がOVAだからかそれとも永井キャラ召喚スレが落ちたせいか・・・
947:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/02/04 23:25:49
問題ない。全てはシナリオ通りだ
948:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/02/06 23:44:45
オマイラはっちゃけゲンドウでいいのかwww
949:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/02/07 14:34:28
,.- '´  ̄ ̄ ` - 、
r' _,. -―-- .、 ヽ
l r '´ `ヽ l
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ヽ:::::lヽ.、  ̄ノ :.'`-'ヽ`ir' )::::::::::;r'
` ヽニ:. ,. ::.` 'i:.r'::;;-'´
l::. ,,..--`-:く /'-' ´
イ :. "'''''''"';;;;:ミ .!
r:::'::::::l :.. `/
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::::::::::::::::::::::::::::::l _/_i_l ,!、:::::::::::::::ヽ
ホッシュ [Sred Hossu]
(1875~1934 イギリス)
950:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/02/07 23:29:26
>>948
何を今更...いいに決まってるだろうw
と言うか、そろそろ次スレの時期な訳だが...「E meets G」の作者さん、
本当何処に言ったんだろう...
951:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/02/08 01:50:44
>>950
友よまた会おうといって真ゲッターに乗って火星にいったよ
952:はっちゃけさせた人
08/02/08 09:11:37
>>950
そう言って頂けるとありがたいです(深々と敬礼)
現在、残り2話を同時進行で書いてる感じ。出来次第一気にうpの予定です。
…が、月末が年度〆なので中旬にうpがなければ来月と思って下さい(土下座)
953:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/02/08 20:23:58
>>950
ゴルフに出かけたらゴルフ場がデス・トラップマフィアにのっとられてて超護流符伝な大騒動
ついでにマフィアを追いかけて極道兵器が乗り込んできて ド ワ オ !
って聞いたけどな
954:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/02/10 11:16:06 uAj41AtN
いや、確か、ゴルフしてたらバンカーの中から真ドラゴンが出てきて、
数年前に冥王星近くに現れたラ・グース細胞を冥王星ごと消滅させてドワオ!
って聞いたぞ。
なんでも、そのために冥王星を事前に太陽系からはずしてあったとか
ネルフに勤めてる友人から聞いたから間違いない。
955:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/02/10 21:43:16
よくエヴァ板で、もしエヴァの主人公が○○だったらとかあるけど、
そんなにおまえらシンジじゃ不満なわけ?
956:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/02/11 00:16:19
い い え 大 好 き で す お ?
957:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/02/12 22:53:28
ゴジラだって単体でも十分かっけーのに
キングコング対ゴジラとかモスラ対ゴジラとか
怪獣総進撃とかやってるだろ?ジェイソンVSフレディで
ジェイソン頑張れ!と拳を握ったろう?つまりはそういうことだよ。
958:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/02/12 23:40:31
俺はお茶目なフレディ派だが概ね同意だ
959:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/02/12 23:55:04
ガメラ派の俺も同意
960:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/02/15 13:23:07
この侵攻速度なら次スレは>>990で良いな
961:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/02/15 15:41:12
問題あるまい。
あった方がいい気がしつつ職人諸氏の都合もあるだろうし
962:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/02/15 23:12:08
>>960
980超えると1日レス無いだけで落ちるよ
963:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/02/16 00:36:02
では間をとって今すぐ立てろと早乙女博士が…いや……ゲッターロボが言っている!
964:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/02/16 13:33:48
リリス「華麗にスルー」
965:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/02/18 18:31:40
ミサトのカレーで(ry
966:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/02/18 22:08:14
それ何て死亡フラグ…
967:名無しが氏んでも代わりはいるもの
08/02/19 23:40:36
問題ない。全てはシナリオ(ド ワ オ !