07/12/09 18:09:21
任せろ!支援してやる
501:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/09 18:51:42
俺は!完の字を見るまでは!支援するのを!止めない!
502:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/09 20:25:15
そんなそんなそんな……確かに敵サイドが戦力不足じゃないかとか思ってたよ。
ストナー投げ返すインベーダー満載したガニメデぶつけてきてたんだから予想してしかるべきだったのに。
しかもアークまで出るとか……悪役顔なのは満場一致するところだけど。
ええい考えながら書いて期待を裏切らずにここまで予想を裏切るとは底なしめ。
503:残り
07/12/09 21:38:02
アスカが生理的な恐怖を感じておもわず空気を漏らすと、弐號機のスクリーンに初号機
の内部にいるシンジの姿が映った。
インベーダーに寄生されているはずだが、学校の制服に身を包んだいつもの姿といつも
の儚げな表情でそこに彼は居た。
「アスカ。僕の大好きなアスカ。君が人間の側についているのは許せない。だから」
そういうとシンジは、くわっ、と大口をあけて、同時に初号機が大きく開いた口を弐號
機の首筋によせると、そこへ噛み付いた。
同じ感覚がアスカにも襲いかかっていく。
激痛にもならない激痛が首筋に走るが、それだけではすまなかった。
首に続いて、横っ腹の辺りに激痛が走ったのだ。
アスカの身がよじれる。
見れば、背後から近づいていたアークが、初号機と同じようにその口の部分を開けて中
から覗いた鋭い牙をもって、弐號機の腹を食い破っていた。
アークはそのまま中の肝を咥えながら引きちぎっていく。
同時に、初号機は弐號機の首を食い破り、ちぎれた部分を掴むと力任せに引っ張り骨髄
ごと引き抜いてしまった。
もはや、内部の人間にどのような感覚が襲いかかっているかは筆舌に尽しがたい。
少なくともショック死しても、おかしくない痛みのはずだ。
アスカの断末魔が大空へ響き渡っていく。
……その様子が、地上のネルフ本部からでも捉えられていた。
弐號機の様子を監視しているマヤが叫ぶ。
「弐號機が、アスカが……う、ううっ、もう見てられませんっ……!!」
「リョウ君、真ゲッターはまだ起動しないの!? このままじゃあっ」
「いうなミサト! くそ、ゲッターの野郎め、いつまで駄々こねやがる……っ」
504:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/09 21:39:14
すでに敵の掃討は終わって、真ゲッターが弐號機の加勢に加わるべく竜馬とリツコはそ
れぞれ真イーグル、真ジャガーに乗り込んでいたのだが、直前まで全システムにおいてオ
ールグリーンだったはずの真ゲッターが起動しないのだ。
どの計器をいじっても、心も込めてみても、うんともすんともいわない。
竜馬が、かつて同じ苦渋をこの機体に舐めさせられたのを思い出す。
ある世界で仲間が危機に陥っても、真ゲッターは起動しなかったことがあったのだ。
結果、仲間は自爆という手段で命を落とさざるを得なかった。
その原因は今にいたるも不明のままである。
「畜生! なんで制御不能なとこまで再現しやがったリツコぉ!」
「私に言わないでちょうだい、エンペラーの記憶通りに造っただけなのよッ」
そう言い合う間にも、初号機とアークは弐號機を嬲り、喰らい尽くしていく。
やがて、残ったエントリープラグが露わになると、アークがそれを手につまみあげて、
一口で体内へと飲み込んでしまった。
すれば、シゲルが監視する弐號機のプラグから送られる信号が、人を示すパターンオレ
ンジから不明を示す白へと変わっていく。
「アスカ!!」
ミサトが口に手をやってモニタを直視できないマヤを跳ねとばして、自身の手で彼女に
呼びかけた。そんなことをしても無駄だと解っていても、行動を止められなかった。
しかし奇跡……いや悪夢が起きたのか。
それに反応したのかモニタにアスカの姿が映る。
が、まるでこちらを見ているかのようにモニタへ視線を移す彼女の姿は、片目がつぶれ
てそこに、不気味な触手がうごめいているものだった。
そしてべろりと異様に長い舌を出してゆっくりと、そのてらてらした艶のある唇を舐め
とってニタリと笑った後、ふっとモニタより消えてしまった。
505:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/09 21:39:57 BE:1964218098-2BP(0)
GodJob
506:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/09 21:40:40
「あ、アスカ……」
ミサトが力なく崩れる。
もはや白く明滅するパターンを見るまでもなく、彼女がインベーダーに浸食されている
のは明らかだった。
そして、その現場では。
パイロットを失って抜け殻となった弐號機の残骸をアークが捨てると、初号機はロンギ
ヌスの槍を天にかざしていた。
すれば、初号機が虐殺した量産型のエヴァたちが地上から浮かびあがって来る。
胴体を真っ二つにされたはずの個体も、全て元通りとなっていく。
初号機の再生の力なのであろうか。
それとも量産型がもともともっている能力なのか。
量産型は初号機を中心に、十字架を組むような隊列を組むと、初号機の羽根までもが十
字架の形となって伸びてゆく。
そして、初号機の前にアークがやってくるとシンジがいった。
「カヲル君。アスカは?」
「ここに……カーンの中にいるよ。もう僕たちと一緒だ」
「わかった。なら、あとは」
シンジがそういうと初号機が手に持ったロンギヌスの槍を、アークに放り寄越す。
と同時に、空いた初号機の口からシンジが現れると、アークがその手を差し出して彼を
乗せる。ふわりとシンジが飛び移った。
ここは空気が薄くなるほどの高々度だ。
大気の流れも、非常に激しい層である。
初号機から抜け出たシンジの髪だの服だの、軽いものは全て風の吹く方向へ押し流され
そうなほどに、たなびいていた。
507:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/09 21:42:21
だがシンジは、それだけの高々度と風力にも恐れることなく、その手を天にかざした。
するとアークからロンギヌスの槍が離れていく。
その槍を見上げながら、シンジがいう。
「母さんの願いがかなうよ。今、初号機をよりしろに人類補完計画の実現を!」
その声は異様に大きく、ごうごうと唸る上空の中でもかき消されることなく辺りに響く
くほどだった。それに応じる槍が飛んで初号機の胸を貫く。
初号機が、びくりと体を震わせた。
と同時に突き刺さった槍が、その胸の中に一旦吸収されたかと思うと、左右上下に十字
架の隊列を組む量産型に向かって初号機の内から突き出ていく。
槍がそれぞれを貫いて串刺しにしていと、真に巨大な十字架が出来上がっていった。
「みんなひとつに……」
シンジがいうと、十字架中央の初号機が吼える。
すれば、全ての量産型が肉ごと血の塊となって次々に爆ぜていくと、次に空中で制止し
たあとに地面にぶちまけられた液体のように広がっていった。
しかし、その広がりは明らかに量産型の持つ量を超えた分であった。
血の広がりは止まらない。
その様子を宇宙から見てみれば、ある一点が急に赤く染まったかと思うと、みるみる内
に地球全域を覆い尽くさんばかりに広がっていくではないか。
赤い空から滴る朱い雨が、地球の全土に降りそそいでいく。
青かったはずの地球が火星のような色に変貌する。
そして星の中では朱に染まる、いや、血の色そのものとなった空をズボンのポケットに
手をつっこんだまま見つめるシンジが笑っていた。
508:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/09 21:43:27
「これこそアンチA.Tフィールド。地球にリリスもアダムも不要だ。
全て、全て命の元へと還り、その後に我らインベーダーの糧となるがいい。ね、そう思
うでしょ。カヲル君? それにアスカ」
「うん、その通りだねシンジ君」
「シンジがいうなら……」
げとげとと、三人が異様な低音で笑い合う。
その邪悪な笑いが響いていくなか、血液の雨のようなアンチA.Tフィールドを浴びる人
々が次々と生命のスープであるLCLと化していく。
空にいても、建物の中にいても、地下にいても関係はない。
朱い雨は、溜まり、集まり、しみこみ、通り抜け、形を変え、地球の人という人に浴び
せ掛かって彼らを液体へと戻していく。
形を変えるというのは、原理不明だがアンチA.Tフィールドが作用する人間は、どうや
らもっとも大事だと思っている人間に、抱かれる幻覚を見るようだったからだ。
それは、むろんネルフ本部内においても同じことだった。
「せ、先輩……?」
全身を朱く濡らすマヤが、なにもあるはずのない空間を見つめてつぶやいた。
彼女は、誰にもいうことはなかったが、多少なりとも同性愛の癖があった。
潔癖症も手伝って男性恐怖症があったのかもしれないが、こころはどうやらリツコに送
られていたようであった。
その想いが幻影となって彼女の瞳に映る。
やさしく微笑むリツコが、ふわりと両の手を伸ばしてマヤを抱こうとした。
だが。
「アホンダラぁっ!!」
509:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/09 21:44:36
その叫びと共に、サブマシンガンの鋼鉄の弾丸とそこに込められた将造の激烈な意思が
リツコの幻影を撃ち抜くと爆散した。
はっ、とマヤの意識がよみがえる。
辺りを見回すと、加持と背中を隣り合わせにした将造が鬼のような形相になっている。
彼は、どこから持ち出したのか和紙で出来た唐傘で朱い雨をしのいでいた。
なぜその傘だけ朱い雨を通さないのか不思議だったが、むろん唐傘そのものがアンチ
A.Tフィールドを免れているわけではあるまい。
あるいは、さきほどリツコの幻影を撃ち抜いたのと同じように、この唐傘にも将造の意
思がこもってバリアの役割を果たしているのかもしれなかった。
本人はおそらく、物理的に濡れるが嫌だと思って傘を差しただけであろうが。
その将造が仁王立ちになって叫んだ。
「おどれらぁッ!! ポンやっとるわけじゃなかろーがっ! 幻覚なんぞ見よるバカタレは
ワシがぶち殺すッ!! 目ん玉ほじくられたくなきゃあ、起きろ! 立て! 戦え! 殺せ!
迫る敵のはらわたを食い尽くせぇッ!!」
雄叫びに、降りかかる雨を浴びてうつろな目をしていた作戦司令室の人間全員がはっと
したように辺りを見回した。
幻影は、すべて消えているようだった。
さながらアンチA.Tフィールドをさらにアンチする、将造フィールドとでもいうべきも
のがこの部屋を包み、アンチA.Tフィールドから人を守っているようであった。
その証拠に、この作戦司令部以外の全ての場所において、ありとあらゆる生物はLCLと
化して生命のスープの海を形作っている。
「加持! ワシは竜馬んところへ行く! あれも無事じゃろう、まだポンコツロボットが動
かんいうなら、ワシがガタガタ揺すって動かしちゃるわい!!」
「……ああ、わかった」
「このボケどもをよぉく励ましておけ!」
510:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/09 21:45:41
といって、将造は唐傘を加持に押しつけると走り、すでにLCLの海となっていた作戦司
令部の底部へ飛び込むと、真ゲッターのいる第八ケイジへむけて泳ぎだした。
様々な人間の感情が壁となって将造を阻害するが、そんな程度のもので彼を止められる
ものではない。
水中で入らぬ力も、呼吸のできぬ時間もなんのその、右腕のサブマシンガンと脚のロケ
ットランチャーで、進路を塞ぐ隔壁をも破壊して彼は第八ケイジへとたどり着いた。
将造はレイがいるはずのイーグル号をすりぬけて、ゲッターの脚にかじりつくと、周辺
にあったスイッチ類を闇雲に押すと真ベアー号のコクピットハッチを開放した。
ざば、っとコクピット内にLCLが流れ込んでいくが、それでも将造は中に乗り込んでハ
ッチを閉じると、排水が始まって中に空気が満たされた。
「ぶはっ!!」
「将造!」
「竜馬ァ! はよ動かさんかい!」
「動かねえっつってんだろ!」
「バカタレ! こういうポンコツは、ナナメ四十五度からぶっ叩きゃ動くもんじゃあっ。
うりゃあッ!!」
どごっ、と将造が生身の右腕で真ベアーのモニタをぶっ叩いた。
あまりに力が強いので、壊れてしまいそうな勢いというか、実際にモニタが叩きつぶさ
れたのだが、それに反応したのか辺りの計器類が次々に作動していく。
起動成功だ。
それを見て将造が笑う。
「ほれ見い! ワシのいった通りじゃろうがっ」
511:ここまで
07/12/09 21:46:51
「……」
竜馬が黙った。
まさか将造が叩いたせいで真ゲッターが起動したわけではあるまい、と思ったのだ。
それはリツコも同じだったようで、
(まさか……岩鬼さんが来るのを待っていたとでもいうの)
その思考に答えるかのように竜馬がいう。
「おいリツコ。もう俺でもなにが起きるかわからん、覚悟しときやがれ」
「どこまでもお供するわ。ああ、なんて良妻なんでしょう私」
「いってろ! ……おいレイ、まだ生きてるか!!」
と、一人語りで盛り上がるリツコを尻目に、イーグル号のレイに通信をかける。
すれば、やはり無事だったレイの姿がモニタに浮かび上がる。
「大丈夫。ゲッター線が守ってくれてるわ。朱い雨も、ここには来ない」
「そこで待ってろ。必ずシンジのガキを連れ戻してくる」
「……ええ」
「よし……いくぜ! 真ゲッターロボ、発進!!」
赤い水中の中に、ひときわ爛々と真ゲッターの目が黄色に輝き、同時にゲッターウイン
グが左右に広がった。
一気に飛び上がり、邪魔な隔壁を全て破壊して真ゲッターはLCLの海を抜けて赤い空へ
と舞い上がっていくのだった。
・・・
さっきは寄生しちゃってすまぬ。
512:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/09 21:51:58
すげー、もうなにもいうことはないです
513:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/09 22:02:08
将造フィールドwwwwww腹痛えwwwwwwwwwwwwww
514:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/09 22:26:15
インベーダーへ
少便は済ませたか?神様にお祈りは?部屋の隅でガタガタ震えて命請いをする準備はOK?
515:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/09 22:40:54
ああもう何が何やら、一体どんなオチが来るのか見当もつかん
ワクワクテカテカ
516:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/09 22:49:47
なんだ、このパワーは・・・ヤ、ヤクザが出ているのか!?
517:名無しが氏んでも代わりはいるもの:
07/12/09 23:03:24
正に正に神のレベル!!
とうとうとうとう正造が極道兵器が乗った、乗ったぞ!!
間違いなく、対時天空打倒のためのキーパーソンに違いない!!!!
518:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/09 23:25:12
気合でなんとかする所がOVAゲッターですなぁw
519:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/10 00:19:06
まあ……時天空打倒までは書けないでしょう。
ついでに将造もゲッターにふさわしい人間のバリエーションとして選ばれたくらいだと。
さすがにキーパーソンというには相手が強大すぎる。
時天空打倒の前、次に取り込むor同盟する宇宙に向かい進路をとるあたりじゃないかと睨んでいる。
具体的にはマブラヴオルタ。
無限の平行世界の中には竜馬的な白銀もいて、自分の欠片が掠め取られたことに気づいてオルタ世界を見つけ出す。
でもって、横浜基地にゲッターで乗り込んでいって純夏の脳髄を叩き潰す。
もちろんエンペラーから来た冥夜と夕呼もいっしょだ!
オルタネイティヴ4といったところで結局はBETAから人類を救うための計画なのだからBETAを駆逐できるのなら無問題!
ゲッター夕呼とオルタ夕呼によってオルタ世界でも製作可能なゲッターロボを開発。
これまでの人類が味わった恐怖を返してやるとばかりにBETAを撃滅、創造主のいる星間文明にまで攻め込んでいくオルタ製ゲッター艦隊。
520:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/10 00:24:57
エロゲオタ自重しろ
いや、書いてる人がやってるならいいけどさ…
521:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/10 00:39:17
>>519
とりあえずロボ板の巣に帰っとけ
522:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/10 01:04:07
>>519
オルタ厨消えろ、ゲッターを踏み台に住んじゃねぇ、逆ならともかく。
523:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/10 01:14:43
そういう言い方もちょっと
524:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/10 01:32:55
ごめん、つい、かっとなった。
反省してる。
525:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/10 01:48:25
発進! のところで「今がその時だ」が脳内再生された。
GJ!
526:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/10 05:57:45 BE:491055236-2BP(0)
みんな、なかよくしようぜ。
嫌いな作品とかの話になっても丁寧な対応でな……
>>482書いたオレが言うのもなんだけど。
527:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/10 10:04:30
極道フィールドktkr
528:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/10 10:58:36
mszuフィールドwww
529:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/10 11:10:19
>>522
は?ゲッターとか踏み台にしかならないだろw
これだから石川厨は…w
530:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/10 12:14:52
そならば一つ、ゲッターを踏み台にした話を投下するんだ!
531:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/10 13:27:03
石川賢の生まれ変わりがいるスレはここですか
532:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/10 13:33:25
>>530が良い事を言った。
>>529よ、正直、文 句 あ る な ら ば お ま え も 書 け
533:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/10 13:42:10
それも面白いかもね。
……ただ、スレ違いだが。
534:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/10 13:44:57
スマン。↑は>>530へのレスね
535:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/10 15:16:46
踏み台どころかエロゲキャラ乗せただけで満足するのが
エロゲオタだからなぁ
536:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/10 15:20:12
エロゲオタだがクロスするときは立ち位置的なものを一般作品>>>エロゲ作品にする俺。
ってか、そろそろスレチだぞみんな。
537:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/10 16:03:52
てか最初からスルーすればいいのに。
538:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/10 16:56:18
自分の好きな作品が貶されて嫌なら他人も嫌だろう、という簡単な事は幼稚園か保育園で習うはずだ!
539:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/10 17:50:21
>>538
習ってないからゆとりです
540:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/10 17:55:10
保育園と幼稚園は義務じゃないんだぜ・・・
541:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/10 18:50:14
マブラヴ×ゲッターやりたけりゃこっち行け
スレリンク(gamerobo板)
踏み台にしたいのならご自由に。何故かゲッター以外までマブラヴ踏ん付けてる流れだが
542:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/10 19:02:00
ところで真ゲッターがインベーダーに侵食されてできたのがブラック真ゲッターって本当?
543:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/10 19:55:26
メタルビーストドラゴンの間違いか?
544:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/10 21:36:52
>>522
ゲッターはつおいしキャラもつおいし
石川様はかみさまだから、
他の作品をいくら踏み台にしてもいいんだよねw
逆はムリだから仕方ないんだよねw
そして糞FFをエヴァ板でまんせーしまくるんだよね
楽しそう
545:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/10 22:02:45
おみゃーらこんな安っすいのに構うなや……
546:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/10 22:04:46
毎週カイゼルファイヤーにフルボッコされてたロボの分際で何を言うかwwwwww
547:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/10 22:08:07
理想郷からインベーダーがやってきやがった
548:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/10 22:09:28
エヴァ板でエヴァ踏み台に好き勝手してりゃ、
荒れるくらい当たり前
549:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/10 22:13:38
マッチポンプじゃね?
550:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/10 22:27:03
ハニワ幻人じゃね?いつもジーグに勝てないから
同じダイナミックであるゲッターにねちねちと八つ当たりしてるんだよ
551:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/10 22:30:46
クロススレでゲッターが○×を踏み台にしてけしからん、
つう作品に限ってその作者がゲッターの影響を受けまくってる不思議。
552:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/10 22:37:10
ゲッターオタとなのは厨って似てるな
553:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/10 22:38:00
>551
庵野が影響受けた作品なんて山のようにあるけどな
554:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/10 22:41:32
待てよく考えろ、これは再びゲッターが注目され始めてる伏線だと考えるんだ!
555:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/10 22:41:51
相手にすんな
職人が投下しにくい雰囲気をそんなに作りたいのか
556:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/10 22:42:23
ハルヒ厨じゃなくてなのは厨を持ち出した意味が分からん
557:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/10 22:42:25
なんか荒れてるな…まぁもうすぐ完結するから無視してりゃいいな。
558:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/10 22:45:31
庵野みたいに影響受けたその作品の痕跡を丸出し上等で隠そうともしない作家に
あーだこーだ言っても意味無いな
559:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/10 22:46:44
>>556
なのは厨は、他作品とのクロスを作ってなのは大活躍!さすがなのはさん性能が違うぜ!てのが大好き
その事をバカにされると「実際なのはは優れてるんだから仕方ないじゃないか」「~はなのはと比べて雑魚なのは事実」などこのスレと見事に全く同じ反応を示す
560:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/10 22:51:37
マジレスすると懐かし漫画板に行けば万事解決
いい加減好きな作品同士でけなし合うの見てるのは嫌だ
あと互いに文句言うならきちんとした意見述べろよ
子供の喧嘩だらけだ
561:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/10 22:51:53
ついに理想郷からインベーダーが押し寄せて来たか
562:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/10 22:52:32
ハルヒでもそういう動画作って喜んでるやつ見たことあるぞ
俺の嫁(長門)は最強なのです、とかなんとかw
563:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/10 22:53:29
>561
ゲッター厨がエヴァ板に乗り込んで暴れてる、の間違いだろうに
なに自分らのテリトリーみたいな顔してんだw
564:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/10 22:55:08
【江戸の仇を京都で獲る】
SS本文を読まずに暴れてるだけだな
565:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/10 22:56:14
エヴァ厨も石川厨もVIPPERみたいに幼稚できめぇ
そんなに嫌ならもうこのスレ落とせよ
566:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/10 22:57:00
いや、上のほう読むと荒れてない時でもエヴァが踏み台にされるのは仕方ない、庵野がその程度に描いた、みたいに普通に語り合ってるけどな
567:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/10 22:58:07
なのは信者や型月信者や種信者や理想郷のインベーダーはあちこちのスレを荒らし、侵略し、腐らせてそのスレを永久に再起不能にしてるが
ゲッター信者は少なくともそんなことはしてないだろ
568:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/10 22:58:54
どのみちもうすぐ完結だから徹底スルーしてれば勝手に勝利宣言して消えるだろ
だから相手スンナ。
569:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/10 22:59:34
エヴァ側の言い分
→他板で存分にやれ
石川側の言い分
→ゲッターは優れてるしエヴァはその程度だから踏み台になるのは自然、あとエヴァは石川の影響受けてる
570:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/10 23:00:47
>>567
559については否定できんわな
571:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/10 23:01:23
相手にしなけりゃ勝手に消えまんがな
大物なら小物ごときにカッカする必要なし!
572:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/10 23:01:30
というか突っ込み遅くね? 4スレ目の半分まで来てようやく?
573:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/10 23:03:06
影響与えた相手だからどう扱ってもいいという主張は意味不明
エヴァの影響受けてる作品をエヴァが蹂躙する話作って「神!」とか騒いでたらぶっちゃけキモイとしか思わんけど
574:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/10 23:04:36
なのは(笑)オタがなんでエヴァとゲッターの話題のスレに出張してくるんだ
さっさと巣に帰れ
575:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/10 23:05:05
突っ込み自体はとっくの昔からあるぞ
576:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/10 23:05:09
>>572
ですよねー
ゲッターマンセーしてる奴も突っ込んでる奴も実はご同類なんじゃね?
577:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/10 23:06:30
ここで一度呆然としてから日常に戻ろうか坊や
URLリンク(same.u.la)
URLリンク(same.u.la)
URLリンク(same.u.la)
578:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/10 23:06:53
↑↑↑↑↑全部自演↓↓↓↓↓
579:名無しさん@お腹いっぱい
07/12/10 23:07:28
スルーあるのみ!!
580:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/10 23:08:34
そう、反論できないからスルーしかない!
581:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/10 23:08:55
>>577
暴れてるのが腐女子だったらそっちが日常じゃまいかw
582:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/10 23:09:40
弁慶「これは罠だ!」
583:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/10 23:10:44 RJYJOY9u
>>581
もうエヴァとかゲッターとかどうでもいいから
お化け屋敷から出た後の空気にしようと思った
反省はしている
584:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/10 23:11:22
>>573
被害妄想なのか知らんが、荒らす為に無理に拡大解釈しなくていいから。
585:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/10 23:11:39
そもそもこのスレ自体が、ゲッター厨が他板で「暴れてる」スレだろ
それを指摘されたら、指摘した側が荒らしてるような扱いするって、
どんだけ傲慢なのゲッター厨は
586:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/10 23:12:47
>>584
んじゃ、こういう流れで、エヴァに影響を与えた云々をアピールする意味を釈明してみせろよw
587:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/10 23:14:28
ゲッターオタオサーン=なのは厨のゆとり
588:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/10 23:16:08
いい加減にしないと腐女子流し込むぞ
もう板移動しろ
いちいち喧嘩しあうならさっさとスレ落とせクズども
所詮エヴァ厨も石川厨もゆとりの狂信者だなwwwwwwwww
589:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/10 23:21:01
>>586
①アンノ自身が石川マンセーだから無意味
②アンノはツマランことはキニシナイ
③皮肉
④ネタ
⑤釣り
こんなトコじゃね?
590:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/10 23:21:52
バカの指図は受けない。
嫌なら死ねばいいと思うよ。
591:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/10 23:22:54
3~5のどれかであることを祈るよ
592:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/10 23:24:11
どうなってやがんだこれはー!?
地獄変の時の竜馬の気分だぜ…
593:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/10 23:24:32 RuZ3rYZ6
ゲッター厨が異常に傲慢で恥知らずだってのは分かった
なら他板に移動しないのも仕方ないな
594:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/10 23:30:04
エヴァ側の言い分
→他板で存分にやれ
石川側の言い分
→ゲッターは優れてるしエヴァはその程度だから踏み台になるのは自然、あとエヴァは石川の影響受けてるから批判は無意味(謎)
595:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/10 23:33:09
>>594
これも付け加え
嫌なら見なければいい
どんな荒らし行為も正当化されるゲッター流魔法の言葉
596:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/10 23:33:33
他を見下す事でしか石川作品の良さを語れない石川信者涙目www
そんなだから毎週カイゼルファイヤーにフルボッコされるんだよwwwww
597:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/10 23:34:23
あきらかに一人粘着している奴がいるなぁ…
598:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/10 23:36:31
ID出ないからな
599:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/10 23:38:32
エヴァ板で石川ファンが暴れる必要があるのかよ
つーか何で今更荒れるのさ
600:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/10 23:38:35
>>597
嫌ならこのスレ見なければいいじゃん
601:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/10 23:42:07
>必要があるのかよ
正に必要ないのにエヴァ板で暴れてるから、他行ってやれと言われるんだろ
602:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/10 23:43:48
>>599
①最近になってこのスレを知った。
②クライマックスが近いのでそれに当てられた。
③②の理由で「勝ち逃げ」されるのが我慢ならなかった。
④受験シーズンだから。
⑤理由は無い。荒らしたいだけ。
603:名無しが氏んでも代わりがいるもの
07/12/10 23:44:31
早く職人さん投下してくれないかな
続きが楽しみでしょうがない
604:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/10 23:45:49
>>602
⑥テスト明けだから
が抜けてるぞ
605:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/10 23:46:23
荒れてるタイミングがどうであろうと、何の正当性にも繋がらないけどなw
606:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/10 23:47:26
⑦ゲッター厨のキモさがそろそろ我慢ならなくなった
ゴキブリ見つけると落ち着かなくなるよね
607:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/10 23:48:37
お前ら(一人かもしれんが)、その辺にしとけ。
たかが二次創作で踏み台だのマンセーだの。
まぁ、確かに「エヴァからゲッター成分抜いたらスカスカ」とか言われりゃ、腹も立つだろうが。
608:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/10 23:49:34
つかゲッター的なものをゲッター成分と呼ぶのが痛すぎるんだが
腹が立つってより失笑
なんでもエヴァの影響とか言って勝ち誇る恥ずかしいエヴァ厨と同じだよな
609:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/10 23:50:37
あらゆる作品信者をいじめて遊ぶのが俺のジャスティス
ちなみに新シャア板でザクでなのは(笑)をいじめてたのも私だ
610:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/10 23:51:05 YqcuPmQk
>>607
失敬な!
魔獣戦線成分やデビルマン成分、ウルトラマン成分にトランスフォーマー成分と
他にも盛り沢山ですよ!!!
611:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/10 23:52:21
え?このスレの奴全員ゆとりだろ?
石川厨はACE3の影響でOVAマンセーしてるゆとりで、
エヴァ厨は映画の影響でマンセーしてるゆとりだろ?w
馬鹿じゃねえのwwwwwwwwwwwwwww
エヴァ厨はスレをスルー出来ないゆとりwwwwwwwww
石川厨はレスをスルー出来ないゆとりwwwwwwwww
きめえからスレたてんなよ石川厨wwwwwwwww
きめえから板つくんなよエヴァ厨wwwwwwwww
ゆとりだからスルースキルも煽り耐性もないんだよなwwwwwwwww
どうせニコニコ出身だろwwwwwwwww
ニコニコに帰れよゆとりwwwwwwwww
ゆとりしかいないスレと板wwwwwwwww
だってゆとりじゃないなら石川好きは懐かし漫画板でまったりしてるだろwwwwwwwww
ゆとりじゃないならエヴァ好きはスレ無視して他のスレでまったりしてるだろwwwwwwwww
だからゆとりはきめえんだよwwwwwwwww
死ねよゆとりwwwwwwwwwうはwwwwwwwww
612:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/10 23:52:45
>>607
たかが二次創作と言うなら、拘らずにスレ潰すか板移動するかしろよ
なに偉そうに言ってんのw
613:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/10 23:54:10
>>612
草生やしてんじゃねえよwwwwwwwwwwwwwww
ゆとりは10ch帰れよwwwwwwwww
エヴァ厨も石川厨も同じくらいきめえwwwwwwwww
いい加減気付けよゆとりwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
614:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/10 23:54:28
なんて幼稚な奴らだ
こんな明らかなマッチポンプに引っ掛かるとは
615:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/10 23:55:01
なんなんだこの流れは
616:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/10 23:55:02
>>610
その通りだな
様々な過去作品の影響と庵野自身の感性とで作られてる
石川石川言ってオナニーしてるゲッター厨の勘違いは気持ち悪い
617:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/10 23:56:24
>>614
お前もこんなスレにいる限り幼稚wwwwwwwww
スルー出来ないエヴァ厨と石川厨の仲間入りwwwwwwwwwwwwwww
これだからゆとりはwwwwwwwwwwwwwww
キモスwwwwwwwwwテラキモスwwwwwwwww
ゆとりはワンピース(笑)でも読んでろよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
618:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/10 23:57:13
石川厨だのエヴァ厨だのって両成敗でいいからお前ら
と り あ え ず 落 ち つ け
現実はエヴァみたいに人間スープの集まりじゃないんだから、嫌なら見なけりゃいいし、そして煽るな。
皆が社会の底辺ではない人間らしい人間であることを望む。
619:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/10 23:58:51
>>612
偉そうに見えたか。すまないな。
移転するにしろ継続するにしろ、職人の意見を聞かなければ。
俺達名無しだけで決められることじゃない。
620:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/10 23:58:54 jAJKuy4Z
何でキリコすぐ死なへんの?
621:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/11 00:00:01
>>618
嫌ならお前がこのスレ見なきゃいいじゃん
つかあんたは>>585と>>595そのままだな
わざと?
622:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/11 00:00:07
ゴメン誤爆した
623:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/11 00:01:44
何沈静化してんだよwwwwwwwwwwwwwww
反論出来ないっすかwwwwwwwwwwwwwww
論破(笑)してみろよwwwwwwwwwwwwwww
ゆとりなんだろwwwwwwwwwwwwwwwwww
だから石川厨もエヴァ厨もクズだらけなんだよwwwwwwwwwwwwwww
とりあえず腐女子連中にこのスレ教えとくわwwwwwwwwwwwwwww
せいぜい罵り合いしててくださいwwwwwwwwwwwwwwwwww
624:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/11 00:03:06
>>622
正直、ID出ない板じゃ何が何の誤爆かまるでわからんw
625:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/11 00:03:29
>>621
すぐ他人につっかかるwwwwwwwwwwww
さすがゆとりwwwwwwwwwwwwwwwwww
あ、もしかして腐女子(笑)っすかwwwwwwwwwサーセンwwwwwwwwwwwwwww
626:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/11 00:04:12
取り敢えず職人にはSSの完走をしてほしいです
627:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/11 00:04:13
>>624
キリコに決まってんだろwwwwwwwwwwwwwww読解力ねえなゆとりはwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
628:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/11 00:05:02
626訳
:荒らし行為を止めるつもりなどさらさらありません、俺が楽しければいい
629:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/11 00:05:14
>>624
キリコの件について誤爆した
630:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/11 00:06:11
>>621
いや、俺は続き楽しみにしてる側だか?
結局は双方とも華麗に受け流せって事よ。
早く続き投下されんかな?
631:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/11 00:08:02
>630
このスレ自体が荒らし行為→だからそれを指摘される
それが嫌ならスレ見るなって事だ
632:名無しが氏んでも代わりがいるもの
07/12/11 00:08:29
>>626
ですね、このまま終わってしまったら俺は火星に旅立てないw
633:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/11 00:09:16
ゲッター厨には馬耳東風だなw
ハルヒ厨やギアス厨ですら、自分らが何をしてるかって自覚くらいはあるんだが、
それすらないってのが凄すぎるw
634:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/11 00:13:36
何をしてるか?
クロスオーバーだろ?違うのか?
635:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/11 00:14:23
>>633
何回言ったら分かるのwwwwwwwwwwwwwww
お前もクズ石川厨と同じクズwwwwwwwww
それとも認めたくないのかな?かな?
これだからゆとりは幼稚な煽り方しか出来ないんだよなwwwwwwwwwwwwwww
きめえwwwwwwwww全員きめえwwwwwwwwwwwwwww
636:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/11 00:15:20
ゆとりゆとりとうるさい奴がwの連発ですごく馬鹿に見える件だが、
学校教育はゆとりでなかったとすると家庭の問題だな。
親のお里が知れるというものだ。
あと板云々と粘着してる奴は、楳図かずお自宅問題で近隣住民と称して
「景観、景観」と言い立てるが実は1キロ以上離れたよそ者だったクソババの同類。
板住民でもなけりゃそもそもエヴァファンでもないただの荒らし。
637:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/11 00:16:12 J/j7A5gl
>>634
クwロwスwオwーwバwーwwwwwwwwww
妄想はらくがきちょう(笑)に書き込んでろよwwwwwwwwwwwwwww
違う作品同士が混じるわけねーだろwwwwwwwwwwwwwww
これだからゆとりはwwwwwwwwwwww
馬鹿ばっかwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
638:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/11 00:16:18
年取ると図々しさに磨きがかかって自分の恥に気づけなくなる人がいる
ゲッタオタとかほとんどはもういい年だろうし
639:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/11 00:18:02 J/j7A5gl
>>638
だから石川厨もエヴァ厨もロボゲで流れ込んだゆとりだってのwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
それくらいも分からないくらいお子様ですかwwwwwwwwwwwwwww
ゆとりはニコニコに帰れよwwwwwwwwwwwwwww
640:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/11 00:18:46
スルースルーと言っても、スルーすりゃ済む話でもないからなぁ。
確かにこちらにもまずい点はあったわけだし。
641:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/11 00:21:27
>>637
違う作品同士が混じりあうことをクロスオーバーと言うんだがね
フィッシュされてみた
642:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/11 00:24:08
>>640
まあ事実他作品批判が過去にあったからなぁ
ファンは広い心を持って作品を受け入れる必要があると思うんだ
そこら辺は個人の良識や知識が試される所だと思う
643:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/11 00:28:49
>>637
スパロボ、ナムカプ全否定じゃねぇか
644:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/11 00:30:20
ゲッターじゃなくて他作品にあてはめて考えれば想像しやすいんじゃない?
①エヴァ板にハルヒとのクロススレを立てる
②ハルヒキャラ(長門あたり)が能力の差を見せ付けて大活躍!
③ハルヒファンが集まって、最高、神だと大絶賛!
④エヴァ踏み台にするなよ、ここはエヴァ板だ、やりたければ移動しろと言われると
「エヴァが大した事ない(そして長門が凄い)から仕方が無い」「悔しいならその逆を書けばいいだろ(長門には勝てないからできないだろうけど)」「嫌なら見るな」
これで叩かれない方がおかしい
645:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/11 00:31:11
>>637
クロスオーバーの実例
・マーブルのアメコミ(バットマン×ジャッジドレッドなど。最近混ざり過ぎてわけわからん)
・逆襲のギガンテス(長谷川祐一の怪作。イデオンとUCガンダムのクロス)
・東映まんがまつり(マジンガーZ対デビルマンなど)
ぱっと挙げただけでもこれだけあるが
646:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/11 00:32:43
>>643
ある意味スマブラも追加で
647:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/11 00:35:36
>>644
踏み台踏み台言い立ててるのは約一名のためにする粘着でしかない訳だが
648:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/11 00:37:15
ゆとりくんは論破(笑)されて泣いて逃げましたwwww
649:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/11 00:40:02
>>647
今日のやり取り以外でも既出(過去スレでも出てたはず)
それに対する反応も、>>478など認めたうえでの発言
650:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/11 00:41:12
>>644
②と③は妄想じゃん。
ゼルエルにフルボッコされたり肝心な時に指を咥えてるしかなかったりで
最終的な勝利条件はシンジに掛かってるわけだし。
651:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/11 00:41:19
というか4スレ目まで来ていきなり言われてもな…。
これまで平和だったのに、いきなり荒れ始めて。
約一名の粘着にしか見えない。
652:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/11 00:47:12
>651
つ >>575
653:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/11 00:48:39
>>645
イデオンとガンダムのクロスめちゃくちゃ興味出たw
654:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/11 00:51:14
一人の粘着であろうとなかろうと、こちらにも非があったのは事実。
ま、その「非」も自演だった可能性も否定できないが、そんなことまで疑ってちゃきりがない。
とりあえず俺達に出来るのは、
・他作品を引き合いに出さない
・他作品を軽々しく批判しない
くらいか。
655:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/11 00:53:35
ワロスばっかの露骨なのにまで反応するなよ
論破できなきゃ負けだとでも思ってるのか
656:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/11 00:55:26
とりあえず、軒を借りてるみたいな気持ちはあった方がいいんじゃね?
657:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/11 00:55:38
既出既出言ってる奴が居るが、少なくとも1レス1分間隔で流れる変態的な流れはなかったぞ
ゲッター厨や石川厨だのって言葉さえ殆ど出てない。過去ログが>>1からリンクしてるのを忘れるなよ
そこに一日100レスなんて流れが唐突に出てくるなんぞ、どう考えても妙な粘着だろ
ID出ない板なんだし
658:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/11 00:56:26
>>605
659:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/11 00:57:16
しっかし見てたら「ほっとく」だの「こちらにも非がある」だの腰が引けてる意見ばっかで笑えるw
そんなんだから付け上がられんだよw
660:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/11 00:58:00
>>657
ここ最近の流れが異常なのは確かだけど、
そういう感想を抱く人間も少なからずいるんだろうな、って事は心に留めとくべきかも。
661:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/11 00:58:12
一匹粘着が入り込んだのは間違いない。
662:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/11 01:00:00
反論できないからって話逸らして誤魔化しても意味が無い
663:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/11 01:00:36
>>659
なら、お前ならどうする?
それだけ偉そうに言うからには、さぞかし立派な案だろうな。
664:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/11 01:02:40
粘着は一人かもしれんが、煽り耐性がないのもセットになってるみたいだな…
665:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/11 01:03:04
エヴァ板ではこのスレしか読んでいないが、よその板のクロスオーバースレでも
クライマックスに近付いてきた辺りでおためごかしの言い掛かりをこね始めて
あわよくば作者のやる気を失くさせて中断に追い込み脳内勝利宣言したがる
ドブネズミ野郎が時々涌いてた。今日粘着してたのもそのクチだろ。
盛り上がってたスレをつぶした俺凄くね?とかひたりたいだけでエヴァ好きでも
なんでもねえよ。
666:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/11 01:06:56
>>663
どこが偉そうなの?ただ単にいちゃもんつけられただけなのに「自分も悪かったから反省しよう」みたいな考えを笑っただけだよw
どう見ても馬鹿が暴れてるだけだからいちいち自虐的にならなくていいよ^^
667:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/11 01:10:47
煽り耐性ってのは煽りを無視することであって煽った内容を見て「自分達も反省しよう」って考えることではないと思う。
堂々としてればいいんじゃない?
668:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/11 01:11:15
まあまあ喧嘩腰はやめようぜ
669:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/11 01:14:52
次の投下が待ち遠しいな
670:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/11 01:14:54
>>656
軒を借りてるっつっても煽りと腐女子の妄想以外では
誰もエヴァを軽んじてたりはしてなかった件。
他の作品が引き合いに出された時にそれをキライな奴が叩き出したりの要自重クンは存在したが。
粘着は明らかにエヴァ好きとは違うポイントで騒いでたし。
え?庵野やエヴァが他作品に影響受けまくってる云々?
それはエヴァ好きなら別に恥じたり怒ったりするポイントではない。庵野をマンセーするポイントだ。
671:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/11 01:15:48
最後2行だけ無理やりだろw
672:つづき
07/12/11 02:45:54
「来る……」
アークの手のひらの上で、シンジがいった。
「ああ、来るね。彼らが」
「私たちに取り込まれることを拒む者」
カヲルとアスカの相づちに、シンジは大きく頷く。
「ゲッターロボ、そして流竜馬。あれを倒さない限り、完全勝利は決してみえてこない」
シンジはそういうと、アークの手のひらから飛んで胸の中央にある球体になった部分に
触れると、めり込むようにして消えていった。
なお、ここでゲッターロボアークについて少し詳細を記しておこう。
ゲッターアークは、ゲッターロボの発明者である早乙女博士が生涯において制作した中
で最後期作にあたるものだ。
細かな開発時期は、真ゲッターの開発過程における、とされている。
不安定なゲッター線エネルギーの安定を最優先してつくられた、試作真ゲッターの一つ
とでもいえる機体だった。
安定しているということは、常に最大の効率で戦闘を行えるということであり、先にも
起動不能になった真ゲッターに比べた場合、潜在能力は劣っても信頼性は極めて高い。
兵器としては、最大出力が高いが常に不安定な機体より、多少出力は低くとも安定して
いるものの方が強力たり得るのは、当然だろう。
ただ、ゲッター線の器として考えた場合はその限りではないのだが。
カヲルの言葉を信じれば、これはあくまで模造品だということだった。が、本物のアー
クと同等の物であるとするならば、以下のような構成になっているはずだ。
いわゆる、ゲッター1の形態がアーク。同じくゲッター2の形態がキリク、そしてゲッ
ター3の形態がカーンである。
総称としてはゲッターアークでいい。
673:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/11 02:46:56
なお、これも他のゲッターロボ同様に三機のゲットマシンによる分離・変形を行うのだ
が残念ながら、各ゲットマシンの名称は不明である。
なので、ここでは単純に一号機、二号機、三号機と表記したい。
つぎに武装のことだ。
まず、基本の内蔵火器は変わらない。
ゲッタービーム、ゲッタートマホーク(ダブルトマホーク型、双刀に合体可能)だ。
そして、この機独特であるのが、先に見せた背中の魚の骨のようなものを展開させて繰
り出す超高圧電撃サンダーボンバーと、もうひとつ。
腕に巻き付いている形状記憶合金のような、長大な三連の刃を起こして敵を切り刻む、
近・中距離用格闘武器バトルショットカッターの存在だ。
また、もっとも特徴的なのが弐號機を喰らった時にみせた噛み付きと、両手の爪によっ
て文字通り肉弾戦が可能なことである。
そのためゲッターアークは他のゲッターに比べると、顔が人間じみている。どことなく
初号機をほうふつとさせなくもない。
キリクは全身がバラの形を模した刃物といっても過言ではない体に、ドリルとウインチ
アームの二種類へ自由変形する両腕が武器だ。
そしてカーンは、手脚が超巨大なスパイクタイヤで出来ているような形態であり、実際
に車輪そのものに変形して相手を押しつぶすこともできる。
以上のことから、通常の状態にある真ゲッターと比較しても遜色ない戦闘力を秘めてお
り、敵として考えた場合は非常に厄介な相手だった。
やがて、シンジがカヲルの座る一号機のコクピットに現れる。
彼は音もなくカヲルに背後から近寄ると、その肩にふわり、と両腕をまわしていった。
「カヲル君、代わってくれないかな。竜馬さんは真ゲッター1で来る。なら僕がアークで
息の根を止めてあげたいんだ」
「ああ、いいよ。君の望みは僕の望みでもある」
674:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/11 02:48:12
カヲルは、その黒目だけを横にやりながら応えると目の前のコンソールをパチパチとい
じくった。シンジが回した腕を、ゆっくりと離す。
するとカヲルの座っていたシートだけが、その下に空いた穴に飲み込まれていった。
しばらくしてから無人となって返ってくる。
そしてシンジがシートに収まると、スクリーンに二号機へと映ったカヲルの姿と、さら
に三号機の中にいるアスカが映った。
シンジはアスカに向かって問いかける。
「アスカ、気分はどう?」
「こんないい気持ち、生まれて初めて。今まで苦しんでたのがバカみたい」
「ふふふ。そういってもらえるとうれしいな」
「さて……聖戦だね。シンジ君」
「そう、結局は時天空さえ倒せればいいんだ。ここらで人間には退場してもらおう」
かつてと変わらない口調で、しかし三人は明確に人類を滅ぼすことを確認しあう。
思えば、いままで何度も彼らの立ち振る舞いを描いてきた。
どうやらインベーダーに寄生された彼らは、人間であったときの記憶と、インベーダー
としての意識が融合しているようだった。
だがインベーダーに感情はない。
好きと言っても、うれしいと言っても、彼らが人の感覚である、こころの変化を起こして
いるのではない。
生前の記憶にのまねごとを、機械的にしているのみである。
いわば、知恵のあるゾンビのようなものだった。
そしてシンジがコントロールレバーを握りしめると、その真下から真ゲッターが弾丸の
ように突撃してくるのが確認できた。
間もなく、竜馬の怒号が響く。
「シンジィィィィイイイイッ!!」
「いくよ、アスカ、カヲル君。ゲッタートマホークッ」
675:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/11 02:49:26
シンジが叫ぶと、アークの両肩から巨大な両刃のトマホークが射出される。
それを左右の手で引き抜き、柄と柄をつなぎ合わせて双刀とすると、それを振り回しな
がら迫る相手に向かって突撃していく。
対する真ゲッター1も自分よりも巨大なゲッタートマホークを両手に持ち、アークと激
突する瞬間に胴体を回転させるかのような勢いで振り払った。
ぐわん、と空間を切り裂いて刃が敵に襲いかかる。
が、アークも双刀の片側でもってそれを弾くと、もう片側を真ゲッター1に向ける。
どんっ、と半分が柄から離れて撃ち出された。
トマホークが迫る。
竜馬が唸った。
「むおおっ!」
それと共に真ゲッター1はゲッタートマホークを手から放し、左腕の巨大カッターで撃
ち出されたトマホークを受け止めると、ぶんと振り払って捨てた。
息はつかない。そのまま、
「ゲッターッビィィィイムッ!!」
と、腹部から赤色の濁流をアークに向かって解き放つが、相手も、
「ゲッタービームぅ!!」
額に埋め込まれた球体から、やはり赤い光線を発射すると真ゲッター1のビームを受け
止めた。両者の威力は拮抗しているようで、どちらに押し出されることもなく、やがて
エネルギーを失って消滅する。
これを見て将造が叫ぶ。
「バカタレ、同系統でやり合おうてどうする! こういう小手先で攻めてくる野郎は力で
押しつぶしちゃるんじゃ、真ゲッター3じゃ竜馬ァ!!」
「操縦できんのかよッ」
676:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/11 02:50:28
「こんなもんレバー倒しゃ動くわいっ、チェンジゲッターすりぃぃッ!」
将造がレバーを折るような勢いで倒すと、アークの目の前で真ゲッターが分離して蜂の
ように舞うと、その真上で真ベアーを先頭にしてチェンジしていく。
そしてアークの頭上で真ゲッター3が出現すると、黒く大きな影となって覆い被さって
きた、と思えばその巨大なキャタピラのついた、扁平の脚で垂直に踏みつけると剛速球の
下降がはじまる。
すれば将造は、
「ミサイルストームじゃ!」
と、脚の上部を展開させて無数のミサイルを撃ち出していく。
それは下降の速度も上回って飛ぶと反転し、真ゲッター3に踏まれて身動きのとれない
アークの下部へ迫るが、命中には至らなかった。
アークがオープンゲットしてミサイルを回避してしまったのだ。
通過した全弾が真ゲッター3に命中していくと、もうもうと空に爆煙が舞った。
その隙を縫ってアークが、
「チェンジ、キリク」
と第二の形態に切り替わると、高速度をもって爆煙を突き抜けて真ゲッター3に近づく
と巨大ドリルと化した両腕を突き出して襲いかかってくる。
将造がオープンゲットで回避しようとするが、寸前で間に合わず一撃を食らって腕に損
傷を受けてしまう。
次の瞬間でようやっとオープンゲットできた。
やはり、さすがの将造といえども初乗りではなかなか息が合わないようだ。
対して相手はインベーダーという、意識の共同体だ。
分が悪い。
「バカヤロー!」
「じゃかあしい!」
「喧嘩しないで! 離脱するわよ、チェンジゲッター2!」
677:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/11 02:51:30
リツコが叫んで真ゲッター2がキリクより離れるべく、急加速を開始するが相手の方も
同速でもって追いかけてくる。
もとより、どちらも同じ開発時期にある同士である。
潜在能力の差はあれど、基本性能に違いはないのだ。
「逃げるのかい」
カヲルが真ゲッター2の後ろ姿を見て、うすら笑った。
それが聞こえていたのであろうか、真ゲッター2から右腕のドリルが撃ち出される。
キリクはそれを両腕のドリルを交差させて防いだ。
その間にリツコは再びオープンゲットし、また真ゲッター1の姿へと戻り、迫るキリク
にゲッタービームを撃ち出すが、オープンゲットで回避されてしまう。
だが、竜馬は諦めずにさらに一発、二発と、ビームを乱射しながら叫んだ。
アークのゲットマシンはそれらをたくみに回避しつつ、三号機を先頭にチェンジした。
「チェンジ、カーンッ! ほらほらっ、もっと逃げたらどぉ?」
「逃げるかよこの野郎!」
「じゃあ遠慮しなぁい」
と、竜馬の反論にアスカの声が響くと、全身スパイクタイヤへと変じたカーンが真ゲッ
ター1に突撃してくる。
竜馬はさらにゲッタービームを撃ちまくって迎え撃つが、見た目通り頑丈なのだろう、
全てはじかれてしまう。しかも、それが思わぬ高速で激突してくるので、竜馬にも反応す
る余裕がなかった……いや、訂正する。
竜馬に油断があった。
ゲッター3系統のパターンであるカーンならば、速度が殺されると思ったのだ。
実際、竜馬が乗ったことのあるゲッターロボでは、どれもゲッター3系はパワー重視で
速度はなかった。
が、アークにおいてはその常識は通用しない。
ゲッターに慣れすぎたがゆえの誤算であった。
回避に失敗した真ゲッター1が、自身を削るカーンをなんとか防ぎ止めようと抱えた。
678:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/11 02:52:34
「このやろ負けるかぁあああっ!!」
震えるコクピット内で吼える。
竜馬が熱くなりすぎて冷静でなくなっていくのがリツコにわかって呼びかけるのだが、
聞くものではない。将造が叫んでも同じだ。
だが、つづいて竜馬の脳裏に聞いたことのある声がひびいた。
これに竜馬は目をはっとさせる。
「……アルミサエルか!?」
(竜馬、冷静になれ。お前の使命は少年を救う事、我らの使命はタブリスを救う事。相手
を破壊することではない!
落ち着いて距離を取り、真シャインスパークをつかえ。我らをアークへ導くのだ)
「偉そうにいいやがる、やってやろうじゃねえかっ」
と、アルミサエルの言葉に幾分か落ち着きを取り戻した竜馬は、カーンを抑える四肢に
くわえて、悪魔の翼ともいえるゲッターウイングを羽ばたかせると、それも手脚のように動かした。
敵の背後へ翼を伸ばし、引っぺがすように力をかける。
すれば、カーンの激突する力が削がれて離脱する隙が生まれた。
死中に活である。
竜馬が叫ぶ。
「オープンゲット!」
どん、と真ゲッター1が三つに弾け飛ぶと、支えを失ったカーンが弾丸のように突き抜
けていく。それが軌道を戻して、アークにチェンジし直す頃には、遠くにすでに真ゲッタ
ー1が構えている姿がみえた。
その様子が、先ほどまでとは異なっているのを感じてシンジが手をとめる。
同時にアークも動きを止めた。
「シンジ、今助けてやるぜ。ちょいと手荒だがな! リツコ、将造、気合い入れろ!」
「ええ!」
「オオヨ!」
679:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/11 02:53:36
やっと意思がひとつになったようだ。
ぶお、と真ゲッター1の足下から上昇気流のような緑色の光が立ち上ると、コクピット
ではゲッターエネルギーを示す数値が、うなぎ登りに上昇していく。
その余波なのか、それぞれのコクピットも異様な高温にされされる。
空調は完全に機能しているのに、それすらも追いつかないのだ。
にじみ出る脂汗をなめて、竜馬がいった。
「いくぜアル公」
(承知)
「真ッ!! シャイン・スパーーーーークぅッッ!!」
竜馬の叫びと共に、光を帯びる真ゲッター1が空を超えて天を突き抜けるようにして上
昇していく。その凄まじい速度は、一瞬にして大気圏を飛び出すほどだった。
宇宙に出た真ゲッターは、間近に迫る月を背に反転して直角に再び地球へと落ちると、
火の玉になってアークのいる領域に突入していく。
この往復に掛かった時間は、わずか数秒に過ぎなかった。
それによる機体への負荷、音速による衝撃波は、数値にしてみれば恐ろしいものであっ
ただろうが、真ゲッターにとっては何の影響もない。
むろん搭乗者も負けてはいなかった。
竜馬と将造は鼻血を吹き、リツコは吐血するが彼らはくたばらない。
普通の人間だったらとっくに肉塊と化している頃だろう。
そして、意思と摩擦で火の玉となった真ゲッター1がアークに一瞬で迫る。
そのまま、かすれるように通過していく。
外れたか。
と思われたが、違う。通過の瞬間、真ゲッターの体より出でたアルミサエルが、アーク
の胸に突き刺さったのだ。
真シャインスパークは、そのために発動させたに過ぎない。
この、超に超がついた高速移動だけはアークが真似できない動きだったからだ。
アークに突き刺さったアルミサエルが、一気にその中へと消えていった。
すると、
680:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/11 02:54:55
「こ、これは……っ!?」
アルミサエルの浸食を受けたアークのコクピットで、シンジが、いや、シンジに取り憑
いたインベーダーが狼狽しはじめた。
こころのあるはずのない彼らに、ヒトのこころを追い求めたシトのこころが決壊したダ
ムの水のようになって溢れてくるのだ。
それはインベーダーにとっては、殺虫剤を吹きかけられた虫けらも同様の苦しみをもた
らすものであった。
彼らが苦しむこともなく、悩むこともないのはこころがないからであって、それを植え
付けられれば人間同様の苦しみを味わうことになる。
シンジ、カヲル、アスカ。それぞれに寄生していたインベーダーは、はじめて味わった
感情というものに頭を抱えながら苦しんでいく。
その中で、
「シンジ君、いやコーウェン君、ま、まずいんじゃないかな、これは」
「そ、そうだカヲル君、いやスティンガー君。このままでは、我々はこころという奇怪な
ものに崩壊させられる。この体に取り憑いていられなくなってしまう……!」
と、二人に取り憑いていたインベーダーが言い合う。アスカに取り憑いていたものは何
も喋らないが、考えることは同じようだった。
シンジ改め、コーウェンがわめく。
「おのれ、シトめ……! こうなればっ」
「人間共よ、悪魔となったエヴァンゲリオンに滅ぼされるがいい!」
コーウェン、そしてスティンガーが地獄の底から響いてくるような声で体を震わせた。
その外では、アルミサエルの浸食によりアークの体に今まで倒されたサキエルからアラ
エルまでを彫像にしたようなものが、盛り上がるように生えている。
それを、オープンゲットによって吹き飛ばすと三機のゲットマシンが十字架につるされ
たようになっていた初号機に、それぞれ突っ込んでいった。
それを見て竜馬が目を剥く。
681:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/11 02:57:09
「あいつら、何をする気だ!?」
(まずい、竜馬。我らの思ったよりも呪いが深い。蟲どもは初号機の魂をも取り込むつも
りだろう。もはや我らの意識も限界だ。あとは、あとは……リリスにっ……)
そこまででアルミサエルの声が途絶えた。
見れば、先ほどよりもさらに巨大になった月を背後にして、ゲットマシンと融合した初
号機が吼えて十字架から離れていくではないか。
そして、大きく口をあけたまま大の字になって覆い被さってくる。
「……上等じゃねえかあっ!」
対する真ゲッター1は、竜馬の言葉の通りに初号機と同じように大の字になると、お互
いの掌をがっぷりと組み合わせて空中で押し合う形になった。
すこし初号機が押したかと思えば、真ゲッター1が押し返す。また初号機が押す。
その繰り返しだ。
相手が巨大なインベーダーであると考えれば、むやみにゲッタービームを撃つわけにも
いかない。ゲッター線をエサにするから、下手をすれば強化してしまう恐れがある。
そうしてしばらく押し合いへし合いしていたが、やがて初号機がひときわ大きく吼える
と、真ゲッター1が押され始めた。
覚醒した初号機の力なのか、はたまたアークを融合したことによるものなのか。
それは解らないが、脅威の威力を発揮する初号機を押し返すことができず、真ゲッター
の喉元に初号機の大きく開いた口が迫る。
「……こりゃやべえぜ」
スクリーン一杯に迫る初号機の大顔を前に、竜馬がニタつきながらいう。
こんな時でも表情が「喜」であるのが彼が戦闘狂といわれる原因だろう。
しかし、その時だった。
喜の表情が竜馬から消え失せる。
警告音が鳴ると、真イーグルのレーダーに、超高速で接近する点が表示されたのだ。
ゲッター以外にこんな速度を出せる物体があるはずはない。
682:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/11 06:40:31
さるさんにひっかかったか。
683:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/11 06:44:31
支援します。
684:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/11 07:30:29
使徒の自己犠牲技に続いていよいよ3号機の宿命か…これはwktkせずにはいられん(´゚д゚`)
685:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/11 12:03:52
これからも期待に応えて予想を裏切ってくれると信じて支援
686:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/11 12:49:57
息もつかせぬバトルの連続、マジで凄すぎる…
ガンバレ負けるな真ゲッター!!!
687:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/11 15:37:59
接近のためだけとはなんと勿体ない、いや贅沢なシャインスパークの使い方だろうか。
唐突にごく個人的な好みを言わせてもらうと、
使徒の発言は台詞じゃなくて地の文で意図を伝聞してもらう方が異質な精神っぽくて好きだったりする。
688:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/11 16:07:12
>>687
――○○○は×××だ。
みたいな感じ?
689:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/11 17:10:42
>>688
ちょっと串団子買ってくる
690:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/11 18:53:40
>>689
ついでにみたらし団子と甘納豆を買ってきてくれないか?
寒い日に熱~い緑茶飲みながら食べると楽しいんだ。
「美味しい」とか「温まる」でもあるんだけど、何というか“楽しい”
691:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/11 19:00:42
それに気が合う話相手でもいりゃ最高だな
692:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/11 20:11:58
ユイか、それともレイか?
どちらにしろ特攻には違いないな。
燃え○いの~ちの~片□切符~ってか!?
693:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/11 20:30:55
いや、勝っても負けても世界作り直しっぽいから
♪ビッグバーーン!ビッグバーーン!ビッグバーーン!
かもよ。
694:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/11 20:37:27
>>688
伝えられた人(例えば今回なら竜馬)が鸚鵡返しとかで翻訳して伝えるとか、
言ってしまえば、「~~という思惟が伝わってきた」とかそんなんでもいい。
とにかく、体裁が台詞じゃないって形。
作中人物か地の文(神)かが介在しないと言語の形にならないとかそういう感じ。
書いてみてすげぇ押しつけがましいと思った。
作者氏は気にせんと書いて下さい。
695:つづき
07/12/11 22:12:40
「イーグル号! レイ、てめえなにしにきやがったぁッ」
竜馬がわめくが、イーグル号から返信はない。
だが、真ジャガーの中でリツコは迫るイーグル号の中にいるであろう、レイとその中に
宿るユイの魂のことを思い浮かべるのだった。
(ケジメをつけにきたのね)
と。
ちょうど、真ゲッター1がついに押されきって、その首に初号機の歯がかかっていた時
のことであった。
バキバキと響く上部の破壊音を無視して、リツコがつぶやくように、
「レイまで巻き添えして、本当に勝手ね」
というと、ざっと通信にノイズが走り、
「私の意思でもあります。終号機への進化には私の魂がなければダメだもの」
と、レイの声が真ジャガーの内部に響いた。
交信は可能な状態だったということか。
だが、それは他の機には聞こえていなかったらしく竜馬と将造は、初号機を抑えようと
躍起になるのみだった。
彼女からの呼びかけには一切応じていない。
唯一、レイの声を聞き届けたリツコが目をつむってから、応じた。
「今更だけど、あなたを人形扱いしてきたことを謝るわ。本当に人間らしいのは……誰あ
ろう、レイだったのかもしれないわね」
「ありがとう。赤木博士」
交信は、それで終わった。
696:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/11 22:13:46
後はリツコが息を吐き終えない内に、虚空から初号機めがけてイーグル号が突っ込んで
いき、最後にドンッと、いう爆発音を派手に鳴らして圧壊していく。
もともと推力だけを異常強化した機体だ。
最大速力での体当たりができる設計にはなっていない。
だが、同時にその衝撃は真ゲッター1から初号機を引きはがすことに成功すると、のた
うつ初号機を巻き添えに花火のように上昇していった。
ぐんぐんと高度を上げていく。
一体、どこまで登ったのであろうか。
大気圏なのか宇宙空間なのか解らないところまで登ると、月の白い壁を背景に、イーグ
ル号は華となって散りゆく。
爆炎の赤とゲッター線の緑の光が混じり合って初号機を包み始めた。
そこにユイの声が響きわたる。
(生き物は進化することにその意義がある……生きた証だけを残すために、今ある命を奪
うことなど宇宙の掟が許さない! 終号機の可能性を潰させる訳にはいかないわ!
過去の私よ、私と共に虚無へと消えろッ。全てをリリスに託して!!)
同時に、イーグル号が完全に爆散して果てた。
だが残ったユイの叫びは光となって、初号機の中のシンジたちへ注がれていく。
シンジを、アスカを、カヲルを、春光のような暖かい光がふわりと包む。
すれば、そこから逃げるように黒い影がどばっと溢れ出た。
これこそは寄生していたインベーダー共の正体だ。
影は、三人から離れると、いよいよ初号機からも引きはがされていく。
そうして空中に現れた影は実体化して黒い塊となり、初号機から逃げて空を舞った。
だが初号機はそれを追いかけない。
動く必要がないのだ。
初号機は背負った菱形二対のA.Tフィールドを消滅させると、代わりに天使の羽根のよ
うな光の翼を背に八対も現出させて大きく羽ばたいた。
そこから光球が出でた。
697:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/11 22:14:46
それは黒い塊を追いかけて命中するように触れると、黒い塊をスプーンですくい取られ
るプリンのようしてえぐっていく。
執拗に追いかけ、なんどもなんども体当たりする光から、黒い塊はほうほうの体で逃げ
まどっていった。
やがて、なんとか光球をふりきって生き残った塊はふたつへ分かれ、ひとつがサングラ
スをかけた黒色の大男へと変じ、もうひとつは異様に肌の青い小男へ変じる。
手前からコーウェンとスティンガーである。
かつて、竜馬たちと戦い滅ぼされる直後に復活を叫んで消えた敵だった。
二人は苦しみ、もともと醜悪な顔をさらに歪ませているが、それでもなお飛ぶと、月に
向かっていった。
そのなかでコーウェンが憎々しげに叫ぶ。
「なんと……なんということだっ……」
ぎりぎりと、その分厚いたらこ唇の中に生えた大きな歯を軋ませて震える。
それに応えて横を飛ぶスティンガーが、過呼吸のような息を繰り返しながら叫んだ。
「で、でも、もう我らの目的は達成されたんだよコーウェンくんっっ。
たとえ初号機を取り戻したところで、補完計画は遂行され我々の子供達も今まさに落ち
ようとしている! 再生の力も持たぬ人間に、もはや為す術などないぃぃッ!!」
負け惜しみのようなセリフを残しながら、コーウェンとスティンガーが月の中へとめり
込んで消えてゆく。
だが、彼らのいうとおりでもあった。
眼下には血のような色の、命という命が液体と化してひとつになってしまった海がどこ
までも広がって、それと同じ色の赤い空には、まさに今地球に落ちんとする月が顔を覗か
せている。
比喩表現ではない。
じっさいに月の表面に、左右に一つずつのくぼみ出来るとその中に、赤く血走った目玉
がぎょろりと浮かんで、その下には魔女の鼻のような山がぼこりと盛り上がっている。
698:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/11 22:15:50
そして憤怒の表情を表す、ねじ曲がった口が開き、中から全てを飲み込まんとするよう
な暗闇を見せているのだ。
まさしく、迫り来る顔面だった。
その迫力に圧倒されたのか、天使の羽根を羽ばたかせながらも初号機が高度を急激に落
としていってしまう。
内部のエントリープラグには、今し方インベーダーの戒めから解放されたばかりの三人
がすし詰めになっているが、誰もまだ眼を覚ましていない。
とすれば、ここまでの初号機は誰が動かしていたのか。
おそらくレイであろう。
過去の自分と共に散っていったユイの魂に代わって、リリスの魂を宿すレイが初号機の
コアに宿ったのだ。
初号機の最終進化形態は終号機である。
それに自分が必要だといった彼女の言葉を信じるならば、間違いないであろう。
八対の天使の羽根が生えたのは、その影響か。
だが初号機は墜落するように赤い海に落ちると、沈んでいく。
そのまま奈落の底までいってしまうかと思われたが、しかし初号機に向かって蛇腹状の
腕がびゅんと伸びてくると、それをからめとってふわりと浮き上がらせた。
それがゴムのように戻って消えると次の瞬間、
「チェェエエエンジッ、ゲッターーーッワンッ!!」
と、竜馬の雄叫びが赤い海を駆け抜けて響き渡った。
同時に真ゲッターが初号機に魚雷のように突進してきて初号機を抱きかかえると、その
まま上昇していった。
やがて海面近くで止まり、初号機をゆっくりと降ろして自身の隣に据える。
つづいてリツコがコンソールの上をピアニストのように指を走らせると、初号機のプラ
グにアクセスを試み、強制的に回線を開いていく。
すれば真ゲッターのスクリーンに眠る少年少女の姿が、ぱっと浮かび上がった。
不良とヤクザと年増が、それぞれに呼びかける。
699:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/11 22:16:58
「起きろシンジ!」
「起きんかいアスカぁッ!!」
「タブリス、起きて。アルミサエルの遺志を継ぐのよ」
と。
すれば、竜馬の声にシンジが、将造の声にアスカが、リツコの声にカヲルがそれぞれ
閉じた眼を開いていく。
「竜馬さん」
「やっと目を覚ましがったな、このクソガキが」
竜馬の野太い声に、シンジがはっと覚醒したようであった。
だが、同時に彼は己が頭を抱え込むと消えてしまいそうな声を震わせていう。
インベーダーに取り憑かれていた時とは、天地ほどの差だ。
「母さんと、綾波の声が聞こえて……で、でも僕は……この手でみんなを……取り返しの
つかないことを、僕は……っ」
支配されていても、すべて自分の肉体がやった事を見ていたのであろう。
とするならば、彼はその手で親友たちを殺めて、無関係の人間をも手に掛けていくのを
全て知覚していたことになる。
よくぞ、狂わなかったものだ。
あるいはユイが壊れていた彼のこころを癒していったのであろうか。
ともかくシンジは精神も疲労困ぱいだったが、竜馬は容赦しない。
「うるせえ!! 悩むのは後にしやがれっ、今はてめえの落とした月をなんとかしなきゃあ
いけねえんだ。お前の力を貸してもらうぜ!」
「僕の……?」
「そうだ。こうなりゃ一蓮托生よ。この水になった連中にも働いてもらうぜ」
竜馬がいうと、真ゲッターの腹部からダクトが伸びていった。
700:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/11 22:18:01
それは初号機の胸へと突き刺さって、溶着したように固定されると、さらに真ゲッター
の関節という関節から大小長短あらゆるダクトが伸びて、同じようにエヴァの関節に
突き刺さっていく。
初号機がまるで重病患者のような姿になっていく。
そうするとシンジの体のあちらこちらにチクチクとしたむず痒い痛みが走った。
これに、
「あぁぅ……」
と、彼が悶えたが、その肩に乗ったアスカとカヲルの掌が耐えろ、と呼びかける。
妙な感覚に必死に耐えていると、やがて完全に接続が終わったようだった。
真ゲッターから初号機にむかってエネルギーが流れこんでくるのを、シンジは体の芯か
ら熱されていくような感覚で理解する。
その真ゲッターから、竜馬の声が響いてきた。
彼は問う。
「シンジ。てめえの望む世界はなんだ。この地獄か!」
「……今まで通りの世界がいい。こんな形になってまで他人と一緒になりたくない」
「なら再び人類が地上に広がる様をイメージしろ! この海を作ったのがエヴァの力だと
するなら、その逆の力もまたエヴァは持っているはずだ!!」
「竜馬さん」
「インベーダー野郎に目に物見せてやろうじゃねえか。人間の恐ろしさをな!」
その言葉に、シンジが深く頷いたかのように見えた。
彼は静かに目を閉じると、なにやらぶつぶつとつぶやき始める。よく聞いてみればどう
やら、知人友人の名前を挙げて声にしているようだった。
それのみにではない。
知識にあるだけの、あらゆる人種、すべての生き物の名称をも挙げていく。
解らないものは地球に住まう大いなる命としてイメージする。
名前が一つ挙がるごとに、真ゲッターから送り込まれるゲッター線エネルギーが反応し
てダクトが輝いた。
701:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/11 22:18:08
猿なんぞされると思うから規制されるんじゃ~!支援
702:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/11 22:19:33
それを受けるにつれて、初号機の瞳に変化が生じる。
まるで、真ゲッターのように黒目が浮かびあがっていくではないか。
同時に初号機の羽根がばさりと羽ばたいた。
すれば、今度は初号機の方からエネルギーが逆流して、真ゲッターへ流れ込んでいく。
各ゲットマシンのコンソールに、アルミサエルが融合した時をもはるかに上回る数値の
ゲッター線指数がはじき出されていった。
初号機の羽ばたきに合わせるように、真ゲッターの羽根もいよいよ巨大化して左右へと
広がっていく。
エヴァンゲリオンとゲッターロボが共鳴しているのだ。
空間が震える。
いよいよフルパワーとなる二体が、渦をつくって海上へと浮かびあがっていく。
風が吹き荒れた。
だが浮かびあがるのは、何も二体の巨人だけではなかった。
ざばり、赤い海からヒトの姿が現れたのだ。
誰だろうか。
驚くべきことに、それは学校と共に吹き飛んだはずの鈴原トウジだったのだ。
衣服を一切身にまとっていないが、確かにトウジであった。
そして彼が出現したのを皮切りに、ケンスケが、ヒカリが、ざばり、ざばりと赤い海か
ら浮かび上がって、空へ浮いていく。
その勢いは次第に増していき、ヒトを初めとして樹木から単細胞生物に至るまで、地球
上に住まうありとあらゆる生命が赤い海から、次から次へと浮かびあがっていく。
目に見えなくとも細菌やウィルス類も浮かび上がっているだろう。
なにが起きているのか。
リツコは、はるかな未来において終号機が、自身の内部にひとつの宇宙を創り出してし
まうまでの創造の力を手に入れるといっていた。
ならば、生命の進化を司るゲッター線エネルギーの力を受ける初号機が、その鱗片を見
せ始めているのだ。
703:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/11 22:20:39
再生の時だ。
滅びた生命がよみがえっていく。
赤い海が再び個々の生命となりて蒸発していった。
すると、天の底が抜けたような大雨が降り注いでくる。
宇宙から見れば、地球がガス惑星のように見えるほどの雲が立ちこめていたであろう。
滝のような雨が乾いた大地に、本来の海を満たしていく。
そこには文明の産物であるものは何も無かったが、代わりに緑が広がって土のにおいも
香る世界が地球全土に広がっていった。
まるで、新世界がそこにあるようだった。
地球が現在の状態に至るまでを、超スピードで見ているかのようだ。
それを、ただひとつ残った文明の所産であるネルフ本部が肉眼で捉えていた。
ゲンドウも冬月もミサトもマコトもマヤもシゲルも、その他に生き残っていた全ての職
員たちも再生していく地球の姿を目の当たりにする。
みな、息を呑まれていた。
やがてその監視するモニタに、一列に並んで天空へと浮かび上がっていく真ゲッターと
初号機の姿が浮かび上がった。
その現場では、将造が大笑いをしていた。
「うはははは……体が熱いのお! こんなに気分が高鳴るのは久しぶりじゃあっ」
「ついに、終号機への夢が繋がったわね」
リツコも笑った。
そして竜馬。
「見たかシンジ、これがお前たちの持つ創造の力だ」
そういうが、シンジはまだ自分のしたことが信じられないらしく、丸く目を見開いて辺
りをきょろきょろとしているだけだった。
704:ここまで
07/12/11 22:23:11
もはや落ちてくる月のことなど、眼中にもない。
くすり、とカヲルが笑った。
アスカはしょうがない奴だ、といった風に彼を見ている。
「竜馬さん……み、みんな空に浮いてる」
「今はゲッター線が初号機を通して、すべての生命に力を貸している。あのインベーダー
野郎共を完全に消滅させるためにな。
ここからは戦う力の出番だ。ストナーサンシャインを使うぞ」
「ストナーサンシャイン」
「ああ。真ゲッター最大の武器だが……ゲッター線は生命のエネルギー。生きようとする
意思を持つ者すべてが扱える武器だ。地球の総力で月を撃つ! お前も手伝えっ」
そういうと、真ゲッターと初号機をつなぐダクトが全て解除された。
そして真ゲッターが深く腰を落とすと、ボールを両手で持つように両の掌を開いて、そ
れを腰の横へと回していく。
ごうごうと掌の間に電撃が走って、虹色に輝く光の球体が生まれていく。
すると、辺りに浮く人間たちが真ゲッターと同じ姿勢を取った。
その手の中にそれぞれのサイズに見合った光球が発生して、辺りが虹色に輝いた。
周辺の人間だけではない。
作戦司令室も含めて、世界中の人間が同じ動作を取って真ゲッターと同じ姿勢を取って
ストナーサンシャインを撃つ体勢になっていくのだ。
そしてシンジの初号機も腰を落とすと、両の掌を開いて上下に向かい合わせると空間を
作った。そこにやはり七色の光球が生まれていく。
みな見つめる先はひとつ、落ちゆく邪悪な顔をもった月だ。
それが見えない地球の裏側では、ただ天空に向かって睨み付けるような視線を送る。
やがてシンジと竜馬が叫んだ。
705:ごめんもう一個いけた
07/12/11 22:24:24
「竜馬さん!!」
「いくぞシンジィ!!」
ふっと、息をつく。
そして次の瞬間、地球全土から一斉に声が轟いた。
「ストナーーーッ!! サァァアアアンッシャィィィイイイイーーーンッッ!!」
怒号に地球が震えた気がした。
宇宙から見た地球の表面全体から七色の粒が舞い上がってばっ、と弾けたかと思うと、
それらが月に向かい飛んで一つとなり、やがて虹色に輝く光の波に変じていく。
美しい七色の波が月を飲み込んでいく。
そうすれば月に張り付いた顔が恐怖に歪みゆく。
命の輝きを受けて苦しむが、それもいつしか虹の光の中に消えていってしまった。
だが、虹の光はそれだけにとどまらなかった。
地球軌道の周辺が、全て虹色の光に包まれていく。
それが一瞬だったのか、しばらくだったのか、それとも永い時間だったのかは解らない
が、光が収まって晴れる頃には、月の姿は跡形もなく消え去っていた。
地球生命の勝利だ。
9レスに制限が変わったみたい。
706:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/11 22:25:28
ストナァァァ・・・って、寸前で終わりかwww
なんという焦らしプレイ。だけどGJっす!
707:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/11 22:28:27
感動。ただ感動。
708:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/11 22:50:02
さて、どうする?
709:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/11 23:13:06
エピローグか、それとももうひと波乱かw
710:名無しが氏んでも代わりはいるもの:
07/12/11 23:37:55
それにしてもなんて、凄いSSだったんだ。完結までおそらく一ヶ月チョイでこのボリューム!!
このクオリティー!!
もはやいうことはありません。
711:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/12 04:36:46
まだ終わってないよ…ね?
しかしこんなにドキドキワクワクハラハラザワザワする読み物は
久し振りだ!
マジメにアニメで見てみたいよ
712:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/12 07:34:46
敷島「まだ終わりじゃないぞい。もうちょっとだけつづくんじゃ」
713:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/12 07:57:26
>>712
それを敷島に言わせるとなんかニュアンスが違うw
714:名無しさん@お腹いっぱい
07/12/12 09:07:33
>>711
アニメは無理でしょうが。せめて挿絵付きの本で読みたいです。
サウンドノベルに成ったら最上でしょうが・・・。
715:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/12 13:28:01
実際にこんな小説でたら買うだろうな~
と思うくらいのクオリティー…読ませてくれてありがとう
716:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/12 15:47:00
まとめにUPしようとしたがWIKIWIKIが堕ちている!?
717:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/12 18:39:15
そういう時は、まず落ち着いて素数を数えつつ感情をこめてゲッターの力を信じるんだ…
718:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/12 19:36:39
インベーダーの悪あがきだろう
719:つづき
07/12/12 20:22:37
今回の投下で最後だけど、ちとレス数が足らないので今と、0時以降に分けて投下するです。
真ゲッター、初号機と共にストナーサンシャインを放った生命たちが、それぞれの住み
かである空へ、地へ、海へと元在った場所にゆっくりと、ゲッター線の光と初号機から舞
い散る光の羽根に包まれて、舞うように還っていく。
その上を、真ゲッターと初号機が飛翔していった。
それぞれ悪魔の羽根と、天使の羽根を生やした二体の巨人が並び飛ぶ姿は、人々の、い
や、すべての生命体にとってどのように感じられていたのだろうか。
個々に想いは違ったであろうが、どこからか歓声が沸くとそれが数珠のように連鎖して
声の輪となって広がっていく。
「なるほど……ガイア理論をあえて絵に表現すれば、こうなるということか。アルミサエ
ル、君もゲッターを通してこの生命の素晴らしさを感じたんだね」
と、眼下で小さくなっていく生命を見ながらカヲルがいった。
なお補足だが彼のいったガイア理論とは、一九六〇年代によって大気学者ジェームズ・
ラブロックという人物によって提唱された仮説である。
地球と地球生物は、互いに干渉し合いながら環境というひとつのシステムを作り上げる
ことで存在するものであり、すなわち完成しているものだとする理論だ。
先に乱筆した、宇宙システムにおける話を地球に限定したものともいえる。
この考え方には異議も存在するが、我々日本人には非常に理解しやすい話でもある。
なぜなら、日本特有の宗教観である八百万のカミが万物に宿り天下の全てと共にある、
という考えにガイア理論は似ているからだ。
720:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/12 20:23:46
神様が全知全能の存在でなくてもいいから、この国は仏教をはじめキリスト、イスラー
ム、ユダヤ、その他あらゆる宗教が根付いてしまうのである。
こころを寛容するという意味で考えれば、今のところこれ以上の概念はないだろう。
だから、もしガイア理論が確かであれば幸せなことかもしれない。
そう考えれば、ゼーレの老人たちのように人類は行き詰まった不完全な群体などと思い
詰める必要性もないのだから。
また、仮にガイア理論が間違っていたとしよう。
それでもゼーレのようになることはない。
なぜなら、自然人類学的にも、ヒトという種が行き詰まっているとは考えられていないからだ。
我々ホモ・サピエンスは、肉体そのものよりも脳の進化を促進してきた種であるが、そ
の脳はまだまだ進化途上にあるものなのだ。
現時点で進化の可能性がまったくないのならばまだしも、人類は可能性に満ち満ちてい
るのに、今の価値観や考え方で、自らそれを断ってしまうのは悲しすぎるというものだ。
生物の進化をうながすゲッター線は、そういう自己否定の病に陥った生命に可能性を示
すためにも、あるいは存在したのかもしれない。
カヲルがそんなことを思案していると、やがて二体の巨人は唯一残った文明であるネル
フ本部の上空へと到達した。
その下では。
すでに作戦司令室のあったブロック以外は崩壊状態にあり、まわりには大穴が空いてジ
オフロントのはるか地底が露出していた。
その内部にあった遺跡も消滅している。
だが、そこに居た人々も、真ゲッターと初号機が飛ぶ姿を見ていたのであろう。
みな思い思いに地上へとはい上がって、その帰還を待ちかまえている。
721:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/12 20:24:50
そこにまず、初号機が大地へ降り立った。
そして首からエントリープラグを射出すると、真ゲッターがそれを引き抜き着地すると
ゆっくり屈んでプラグを地に置いた。
プラグからLCL溶液が噴出していくと、ハッチが開いて中からよろよろのシンジとアス
カが現れ、後ろから何事もなかったかのようなカヲルが現れる。
つづいて、その上から竜馬、リツコ、将造の三人が降ってきた。
数十メートル上から落ちたはずだったはずだが、みな当たり前のような顔をしている。
もはや真ゲッタークラスのパイロットになる人間になど、常識は通用しない。
物理的に考えるのは、止めたほうが無難であろう。
そして、それを出迎えるのはゲンドウだった。
「よう、おっさん自ら出迎えたぁ気前がいいじゃねえか」
それを見て竜馬が笑う。
「まあな……しかし。ユイはまた行ってしまった、か」
「あいつにゃあいつなりの考え方があったんだ、察してやれ。それよりてめえ、また前と
同じこと企むならこの場でぶち殺すぞ」
「いや……もう目が覚めた。それに、これだけの事が起きたのだ。誰かが責任者となって
罪を負わねば、世界中の人間が納得しないだろう。その役目は、人類補完計画に関わった
私にある」
「そうかい。ならいいさ」
それだけいうと、竜馬はきびすを返した。
これに、まさかもう帰るのか、とミサトが思って、
「り、リョウ君、まさかもう行っちゃうの?」
722:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/12 20:25:52
といったが、その予想が的中していた。
竜馬は手をひらひら振ると、
「俺の役目はここまでだ。こんなとこで三文芝居打って帰るのは嫌なんだよ」
そう応えるのだった。
すれば、焦るようなシンジが近づいていく。
彼は、
(なにか、なにか最後にいっておかなきゃ)
と思うのだが、近づいたはいいものの、どういう言葉をかけたらいいのか解らない。
しどろもどろになった挙げ句、シンジは「竜馬さん」と、彼の名前を呼ぶことだけでう
つむいてしまった。
これでは恋する少女だ。
場が変な空気につつまれてしまう。
すると竜馬は、
「あばよダチ公!」
弾けるようにいい、シンジの背中をどんっ、とゲンドウの方へ押しつけるようにした。
だが竜馬の怪力のことだ。
彼は押しつけるつもりでも、ぶつかるような勢いでシンジはゲンドウに沈んでしまう。
「い、痛い……」
と、苦痛に顔をゆがめるシンジを抱き留める形になるゲンドウが、やはりどうしていい
かわからないような目をサングラスにかくして、うろたえる。
723:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/12 20:27:14
それを見てミサトは、
(だめだこりゃ)
と思うのだった。
彼女はもう対人恐怖症親子のことは無視するとして、友人のリツコへ目を向けた。
「リツコ、やっぱりあなたもリョウ君と行くの」
「ええ。ちょっとだけ名残惜しいけどね……もうエヴァを作る必要もないでしょう。
この世界に私がいなくても問題はなにもないわ」
「初号機はどうするのよ」
「それは、ね」
と、リツコがカヲルに目を向けた。
その視線に彼はにこりと笑っていった。
「シンジ君、本当は初号機の主は君だけど、これから終号機になるためにどこかで眠りに
つき、長い年月を掛けて進化しなきゃならない。君はまだ生き足りないだろう?
だから、君がこの世の生を終えるまで初号機は僕が預かっているよ。リリスには、いや
綾波レイには僕から伝えておくからさ」
「でも……」
「気にしなくていいよ、一緒に寄生された仲じゃないか。それにしてもすごい初対面だっ
たよねぇ、僕たち」
「……はは、ははは」
インベーダーに支配されていた時の記憶が残っているので苦笑いするしかなかった。
カヲルもシトとはいえ、大した度量である。
さて。
次にアスカと将造、加持の極道チームに目を移そう。
724:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/12 20:28:15
どうやら、将造も真ゲッターの力を借りて元いた世界へ帰るつもりらしい。
彼いわくコクピットに座った瞬間、すべてが解ったとのことだった。
ハッタリである可能性も捨てきれないが。
だが、それに嘆くのはアスカだ。
「ここに残ってよっ。再会できた途端にお別れなんて、あたし嫌っ!」
そういうが、将造はアスカの両肩を掴んで唾を飛ばして叫ぶようにいった。
「なにをぬかすか。岩鬼組は銀河極道連合をこさえるんじゃあ!
竜馬の下駄ペンペンとやらなんぞに負けちゃおれんけぇ。
ワシはワシの世界でやるが、ヌシがこの世界の岩鬼組を率いよって、そして宇宙を支配
してから再びワシんところへ来いや!」
と、ただ言葉だけ聞けば狂人のたわごとのような事をわめく将造だったが、彼がいうと
そうしなくてはならない、あるいは、そうする事が宿命のような気分にさせられてしまっ
てアスカは思わず頷いてしまう。
「う、うん……わかった。あたし行くから、待ってて」
「よし! 加持ィ、後は頼むでえ」
「ああ。同じ人間兵器同士のよしみだ、岩鬼組の運営は俺がやってみるよ」
と、急かす竜馬のせいで別れの挨拶もいい加減なまま、将造も真ゲッターに向かった。
本当であれば将造みずからが配下の者達に上記の旨を通達しておくべきだったのだが、
しかたがあるまい。
やがて竜馬とリツコ、将造の三人を乗せた真ゲッターはふわりと浮かびあがると、次に
は、あっという間に宇宙へ飛び去ってしまった。
つづいて、カヲルがプラグを置き捨てたまま初号機の肩に乗ると、それははふたたび天
使の羽根を展開させる。
そして、
725:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/12 20:29:16
(じゃあいこうか、リリス)
(……私、リリスに戻るつもりはないわ。だって人間気分の方が楽しいもの)
(おっとごめんよ。綾波レイ)
とカヲルが、初号機の魂となったレイとしばらく語り合うと、真ゲッターと同じように
飛び去り虚空へと消えていった。
彼の言葉を信じるなら、地球圏のどこかに隠れてシンジに再会する日を待つのだろう。
それは、寿命が無いに等しいシトにとっては退屈な余暇程度だったかもしれない。
このとき、すでに空は夕暮れになっていた。
あの赤い雨を降らせたおぞましい空の赤ではなく、美しく焼けた紅い色に染まった天を
拝んでシンジ達が風を浴びている。
その中で冬月が、
「全て終わったか……文明を一から造り直すことになるな。それまではここが難民キャン
プと化しそうだよ。先が思いやられる」
というのだった。
が、その時のことだ。
「いかーん! 置いてかれてしもうたあっ!!」
と、どこからか敷島がばたばたと騒ぎながら走ってくる。
服を着ていることからみると、どうやら補完にも巻き込まれず生きていたらしい。
だが、来るのが遅い。
ちなみにその後ろを、敷島の真似をしてバタバタとペンペンが走っていた。
彼はおそらく補完されたと思うが、復活後、帰巣本能でも働いて戻ってきたのだろう。
ペンギンに帰巣本能はなかった気もするが、まあいい。
726:残りちょっとだけど後で
07/12/12 20:30:18
「敷島のじいさん。どうするんだい、たぶんもう戻ってこないぜ」
加持がいうと、敷島はしばらく唸っていたがやがて、
「……まあ、どうせ今後食うものを求めて暴動が起きるじゃろう、武器が必要になるな!
わしゃ武器を作れるならどこでもええんじゃい! どれ、まずは石槍でも作るか」
と、開き直っていた。
元ネルフの面々が呆然としている。
これだけ戦い抜いたあとに、休もうともせずにさらに戦うことを考え、はしゃぐエネル
ギーに毒されてしまいそうだった。
そうこうしていると、誰かの腹の虫がなった。
これに皆、何も食べていないことを思い出したのか一気に空腹感を感じた様だった。
ミサトが向こうで木をへし折って出来た棒きれに、尖った石をなにかのツルで巻き付け
ている敷島を見ながらいう。
「ま、とりあえずご飯よね。狩りにでもいこうかしら。ねえ加持君」
「なんで俺にいうんだよ」
「だってそれがヒトの習いじゃない。狩りは女の仕事じゃないわよ」
「は、早く復興しねえかなぁ……いったい何十年かかるんだろ」
加持が、がっくりと肩を垂れるのだった。
・・・
727:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/12 20:32:20
なんというハッピーエンド
支援
728:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/12 20:33:36
ラーーイジング!支援
729:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/12 20:57:07
とりあえず、Change16としてUPしてこよう。
0時以降の投下分は明日足すことにして。
730:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/12 22:23:47
隼人「また、残された・・・。」
731:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/12 22:29:39
どこまでもアグレッシブ博士な……
そして極道王参戦フラグ成立。
732:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/12 22:41:57
寝る前に覗いたら何という展開…職人さんGJそして乙!
いや、むしろ「ありがとうよダチ公!」
今夜はよく眠れそうだぜ…お前がくれた明日の夢を見ながら…
733:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/12 22:46:16
なんという敷島博士。どうみても危険物
更にどうでもいいところではあるが、加持さんが「極道チーム」扱いされてるところに吹いたw
それに竜馬の「あばよダチ公!」良いな。原作漫画で使った時の「今生の別れ」と意味合いは少し違うけど、
親しみとイキの良さがない交ぜになってるのが凄く良いや
734:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/12 23:13:46
ステキなハッピーエンドにほわほわしてますが、
まだこれで終りじゃないんだよね…
最後にドカンとひっくり返るなんてことはないよね? ね?
735:ラスト
07/12/13 00:04:02
そして、真ゲッターと初号機が地球を去ってから一〇年の歳月が流れた。
世界は一からのやり直しとなったが、しかし人類には蓄えられた知識がある。
全人類は懸命の復旧作業によって、わずかではあるが、一〇年で種々の燃料が復活して
それをもって発電所を造り、動かし、再び電気の恩恵を得られるようになっていた。
さらに特筆すべきことがある。
それは、季節の復活だった。
ゲッター線の力なのか、それとも初号機の福音か、解らなかったが、ともかくこの星に
春夏秋冬というものが復活したのだ。
小さい子供達にとっては、物心ついたあとに感じる初めての四季であろう。
なお、今は冬である。
ところは日本列島本州、神奈川の某所へ移る。
その建設途中の街の一角をびゅん、と一台のバイクが走りぬけていく。
車種は、ホンダドリームCB750FOURだ。
この車両は以前の稿でも名前が挙がっているのだが、記憶されているだろうか。
そう、ミサトが竜馬のために足として見つくろったバイクだ。
結局、彼がこのバイクに乗ったのは試乗の一度くらいで、後は乗らずじまいだったが、
竜馬が触れたことで、ゲッター線の加護でも受けたのだろうか。
文明の利器は全て消滅したはずだが、これだけは完全な状態で残されていたのだ。
なお、今このバイクに用いられている燃料は、トウモロコシやサトウキビなどから生成
するアルコール燃料だった。
というのも、化石燃料は石油採掘施設が整いきらず、生成できたものはすべて産業へと
回されてしまって個人での使用には目処がついていないのだ。
736:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/13 00:05:06
そこで、アルコール燃料の出番となった。
現代では、生成するにあたって必要な作物を育てるための土地が、供給需要に対して間
に合わず膨大となってしまうゆえ、なかなか実用化されないものだ。
が、この世界ではもとより化石燃料が限られているせいで、産業が大幅に縮小されてい
るせいで生産される一般車両も極端に少なかった。
そのため、狭い土地での少量生成でも十分に全体へ行き渡ったのだ。
いましばらくの間は、これが大きな商売にもなるだろう。
我々の住む現代とは逆の状況なのだから、皮肉といえた。
ところで、バイクのライダーは誰だろう。
丈が詰まったのが特徴の黒い皮ジャケットと、パンツを上下に着用して頭にはフルフェ
イスのヘルメットをかぶっているせいで、誰だか解らないのだ。
バイクは舗装された道から外れたり、また入ったりしながら突き進んでいくと、郊外の
一軒家に突き当たる。
そこで停車してライダーがヘルメットを脱ぎ取ると、正体が現れた。
「ふぅ」
その、白い息を吐くのはシンジだった。
一〇年の歳月は少年を二四歳の男へと成長させていたが、やはりその細い肩と、はかな
げな顔は変わっていない。
母親に似たせいだろうか。
だが、背はかなり伸びていて、およそ一八〇センチはあるのではないかと思われた。
彼は一軒家の玄関を叩くが、その瞬間に戸が開いた。
現れたのは、ミサトである。
その速さにシンジがちょっと驚く仕草を見せた後、柔らかく笑うのだった。
737:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/13 00:06:16
「お久しぶりです。もしかして玄関で待っててくれたんですか、ミサトさん」
「直四の音が聞こえたからね。シンジ君、背も高いし似合ってるわよ~。アスカはもう来
てるわよ。さあ入って入って」
シンジはずいぶんと背も高くなって成長が垣間見られたが、ミサトの方はすこし肌が衰
えたぐらいで、一〇年前と大して変わっていない。
精神年齢のせいだろうか。
なお肉体年齢を書くのは、彼女へ敬意を表して遠慮しておくとしよう。
そしてシンジが家に上がると居間にアスカの姿があった。
椅子にすわる彼女は髪をショートカットにして、和服に身を包んでいる。
彼女はシンジにわずか遅れて二三歳だったが、すでに極道の貫禄たっぷりで椅子の周辺
だけ空気が異様に違っているほどだった。
そんな彼女が入ってきたシンジに気づくなり、
「あ、シンジ、久しぶりぃ」
と、明るくいった。
もともとシンジに比べれば成長の兆しが強かった彼女だ、昔のように変に去勢を張るよ
うな癖は、取れていたようだった。
だが、その代わりに本物の凄みがある。
笑っているのだが、目の奥が光っているのだ。
(極道の女だもんなぁ……)
と、シンジは思って身震いするのだった。
それにアスカが感づくと頬を膨らませて、
738:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/13 00:07:19
「なによ」
というと、シンジは、
「いや、なんでも」
はぐらかすと、さらに笑ってごまかすのだった。
これにアスカは頭を振ると
「はっきりしないのは昔から変わってないわねぇ」
と、ため息をつくのだった。
この昔ながらの掛け合いに、ミサトがニヤニヤしている。
彼女は二人に近づきつつ一升瓶を片手にいった。
「さあさ。二人とも、今日は一〇周年ってことで呑みましょう」
この日、シンジとアスカがミサトの家に集ったのは大した用事ではなかった。
ただ、それぞれ仕事と目標を持って互いに会うことも少なくなったので、ときどきこう
して会合を設けているわけである。
今日はたまたま、この三人だけだったが、加持にトウジやケンスケ、ヒカリといった、
旧友たちと会うこともある。
色々因縁の過去もあるが、全部インベーダーが悪いことにして彼らは確執を忘れた。
主にその音頭を取ったのはトウジだったのだが……まあ、それは置いておこう。
なお、アスカ以外の人間がどんな職業や目標をもっているのかは、すべて読み手の想像
にお任せしたいと思う。
739:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/13 00:08:23
そして、酒盛りがはじまった。
話すことは生活のこと、仕事のこと、人間関係のこと、経済の話、世界情勢、政治、環
境、哲学、あるいは各々の娯楽と、およそ話になるものは全て話にしていたが、どんなこ
とを話していても最後のあたりでは必ず、あの男の話題が飛び出してくる。
あの男とはもちろん、
「リョウ君は今頃どこで、どうしてるのかしらねぇ。まさかリツコのやつと毎晩、あんな
ことやこんなことをっ」
「歳くって色ボケしてんじゃないわよミサト。あいつはどーせ戦争戦争、でしょ」
「竜馬さんだからなぁ……」
と、忘れようとしても忘れられない破天荒すぎる男のことだ。
話題のシメとしては格好の材料であろう。
彼とはいつしか、終号機と共に再会する日が来るはずだ。
だが、それは気の遠くなるほど未来の話だ。
いまのシンジ達には、想像も及ばないことだった。
そして、あっという間に日が落ちて夜になると、闇夜に月が浮かぶ。
……今、月と書いた。
たしかそれは破壊されて消え去ったはずなのだが、ではなぜ空に浮かんでいるのか。
ほとんどの人間は理解できなかったが、シンジたちにはその正体が分かっていた。
「あれは月じゃなくて終号機のマユだよ。綾波とカヲル君の声が教えてくれるんだ」
とは、シンジの弁だ。
月はただ宇宙に浮いているのでなく、重力において地球と密接な関係にある。
一説によれば、海の満ち引きにとどまらず、生物のリズムにも影響があるそうだ。
740:おしまい
07/12/13 00:09:27
カヲルとレイがそれに気づいたのか、地球生物の生命リズムを崩さないために、いつの
間にかエヴァンゲリオンを月の代用品にしたらしかった。
終号機となりつつあるエヴァの月が、太陽光を受けて穏やかに光っている。
そんな、粋な友人の計らいを酒のつまみに見上げて、シンジは猪口に口を付けていた。
が、あいかわらず酒には弱い。
いくらか口ふくんで喉を焼くと、もうふらふらしていたが、その表情は一〇年前にくら
べてどことなく満ち足りているようだった。
ふと視線を降ろすと外で、月光が夜道をこうこうと、案内するように照らしている。
どこへの案内だろうか。
―あの光が、未来へ続いているといいな。
冷たくも明るい月明かりを見ながら、シンジはそう想うのだった。
若い彼らならば、きっとその先の道も歩いていけるだろう。
(完)