07/09/24 23:06:55
エスカトロジー(終末論)はユダヤキリストの文脈の中で欠かすことの出来ない
事柄であり、それは形を変えて、現代のマルキシズムや資本主義にも息づいて
いて、「生きたまま」天国に移行するという考えは特異では無い。
それを神無き世界で実演したのが、旧作エヴァ。
この神が死んだ世紀において、先住人類が残したオーバーテクノロジーを用い、
人工進化するしか無いと言うタームは多くの人に理解出来ると思う。
エヴァがエポックな原因は一言で言えば、このどうしようもない濁世からの救済を
通俗的な手段(科学技術)を用いて行おう、そして人類を天国(補完)に導こうとした
これが、記念碑である。
>>129の考えは通俗的な現実肯定であり、庵野はその先を見据えていると言える。
子孫を残すことも、生物として生きることも、進化の淘汰圧による、無意味な偶然に
過ぎないわけだから。
その無意味な偶然に耐えられない人間は、129のようにこの世界に意味を与えよう
とする。