08/07/15 01:12:03 bhk1A4ovO
恐いというかこの時季になると思い出す不思議な出来事を投下
父親が亡くなって何年か経っち、みんな新しい生活に慣れ悲しみも消えた頃に家を若い男の人が訪ねて来た
青い色をした華を下げて「お線香をあげさせて頂きませんか」と一言だけ
最初の一年は割りとよくあった出来事なんだが既に何年か経っていたので失礼にならない程度に関係を聞いたら「元生徒です」と言われた
父親は大学講師だったので有り得ない事ではないとそのまま座敷へ
ただ見た目が10代後半だったので元生徒を自称するには少し厳しい
ただ母は何か感じるものがあったのか言及はせず私も詮索はしなかった
お茶を出す為座敷に向かい襖の前に立つと「遅くなって申し訳ありません、もう大丈夫ですからね」という声が
襖を開けると仏間の座布団に座った彼に優しく微笑まれた、少し泣いていたと思う
結局お茶を一杯飲んで彼は家を後にしたのだが未だに不思議な出来事だったとしみじみ