08/07/08 22:16:13 zBAL4y/tO
投下済みな話だったらゴメン。
小学生のころ、肝臓を悪くして小児病棟で入院していた。季節はちょうど夏で、その病院はクーラーがかかっ
ていたはずなのにあの夜はすごく暑かった。
寝苦しくて早朝に目覚めた。時刻は午前五時。ベッドの柵(?)につけてた腕時計を見たからよく覚えてる。
その日が待ちに待った退院の日だった。退院が待ち遠しくて、体調も良いからと病室の中を歩き回った。
私の病室は六人部屋だったんだがみんな先に退院して、広い部屋に私は一人ぼっちだったけど気にし
なかった。
病室をぐるぐる歩いていたら「何してんの?」って声をかけられた。オッサンだった。もちろん知ら
ないオッサンだ。
そのオッサンは私と同じような入院着を来てた。あぁ入院仲間かと子供心に思いながらオッサンとお
しゃべりした。その頃の私の自慢は前述の腕時計。ボタンを押すと現在時刻を喋る優れ物だ。そのオ
ッサンに腕時計を見せた。
その後はよく覚えてないが「まだ朝早いからもう一度寝てなさい」と言われておとなしく二度寝した。
当時は恐いと思わなかったが思い返せば恐い、そんな恐い話でした。