07/12/30 22:47:03 tvEpNKlp0
ちょうど数年前の年末の出来事をふと思い出した。
自分の会社があったK市は何故かやたら心霊スポットと呼ばれる場所が多い。
中でも数キロ離れたT山とKトンネルは全国的にも有名らしい。
数年前、もう12月だと言うのに会社が移転することになった。
小さな会社でもそれなりに社員はいたが、訳あって上司と自分だけが
休日返上で引越しの準備をしていた。
荷物の移動は上司と業者がして、自分は一人で旧会社の掃除をしていた。
会社には、社員用のロッカーと机とテレビだけの小さな休憩室があり、
仕事の時はそこで一人ずつ交代で昼食をとっていた。
修羅場時は昼休憩中にこっそり原稿やったりイベント申込書を書いたりしてたが
こびとさんや小さいおっさんがでてくるとか特に変わったことはなかった。
とりあえずテレビと机を片付けた後、スチール製のロッカーを移動をさせたら、
ロッカーのあった床に、初めて見る妙な図が書いてあった。
ピンクのチョークみたいなもので描かれた、○にアルファベットや数字みたいなものを
組み合わせた図だった。
その時は建築時の目印を消し忘れたのだろうと思って気にも止めてなかったが、
後から考えるといろいろ妙な点があった。
建築の目印なら床に直接描くのはおかしい。ロッカーを置く目印にしても、
普通は角に目印をつけるくらいで、ロッカーの真下には描かないだろう。
それにテレビや他の部屋の事務机とか棚とか移動させた時には、
そんなものは一つもなかった。
今となっては旧会社の建物は他人の所有物になっているので確かめられない。
あれはなんだったんだろうかと考えると、今でも気味の悪い恐さでもにょもにょする。
そう言えば、あの時掃除した部屋の中であの休憩室だけが
T山とKトンネルの方向に面していたんだよな。
偶然だろうけど。