07/02/11 22:42:49 sr0dvQtf0
工房の頃の設定ノート発掘ー。以下長文。
郊外の寂れた美術館で一枚の絵を見る青年。そこに一人の老人が現れ、「その絵が気になるのかね?」という。
はいと答える青年に、老人は唐突にその絵に関わる御伽噺を話し始める。
昔、貧乏画家と彼のバイト兼居候先の画材店の女将がいた。
ある夜、今日は画材の仕入れがあるから手伝えといわれる画家。
そして現れたのは黒づくめのゆったりした服を着た怪しい少女。その少女が画材売りだった。
何度か仕入れを手伝ううちにちょっとずつ親しくなる画家と少女。
ある秋の日の夜のこと。画家の描いた花の絵を少女が褒めてくれたのが嬉しくて、
画家はその絵をプレゼントしてその上もう一枚描くことを少女に約束する。
だがその後しばらく少女が来なくなった。仕入れに困るという女将の頼みで彼女の家に行こうとする画家。
家の前に行くと少女が庭にうずくまり、手で触れた草を瞬時に枯らしているという不気味な光景を見る。
恐怖で逃げ帰った画家は少女にあげようとした絵を黒い絵の具で塗り潰してしまう。
それを知った女将は溜息をつき、あたしが行くべきだったと後悔しつつ画家に語る。
彼女は吸血鬼の末裔だが人の血を吸うことを拒んで植物から生気を吸っている事。
必ず夜に来るのは日光を浴びることが出来ないから外出は夜のみだからという事。
そのため植物の少ない冬は弱るし、最近数年は特に元気がないという事。
画家はそれを聞き、塗り潰してしまった黒いカンバスの上から新しい絵を描き始める。
寝食も忘れて描きあげた絵を持って、自分の気持ちもわからぬままに少女の家へそれを渡しに行く。
家に入るとそこには弱りきって床に伏せる少女の姿。画家を見て怖がらせてごめん、と呟く。
言葉が出てこなくなった画家は約束の絵が出来たと少女に見せる。それは朝日の中微笑む少女の絵。
それを見て一瞬驚いた顔をし、嬉しそうに笑って息絶える少女。後には灰だけが残る。
唐突に場面転換。老人がこれで話は終わりだと言い、彼女は幸せだったのかね、と呟く。
話を聞いていた青年は最後に美しい光景を見れた人に不幸はいないでしょう、と言う。
老人はそれを聞いてそうだといいな、ありがとうと微笑んでおしまい。
話の展開の唐突は唐突だし描写不足過ぎてワケワカメだし変に臭いしでオーオオー