08/06/16 21:08:08
TALE3 まいた世界 まかなかった世界 ・ ・ ・ ・ ・ ・
19ジュンに平手打ちを食らわせた真紅。「お前」「まかなかったジュンね」
まだわけのわからないというふうの19ジュン。真紅を手に取ろうとしておさげに払われる。
真紅「レディーの足をさかさまにして持つなんて…」
「わかってはいたけど人間のオスは想像を絶する位」「下劣ね」
19ジュン、思わず土下座。ふと、白い茨のツタが絡まっているのに気づく。
「残念ね」「お前はもう繋がれてしまった」「扉の向こうの世界から」
「いいこと?ジュン 時間がないわ」「お前は」「再び答えを選ばなくては―」
光のかなたに消える真紅。19ジュンが手を伸ばすが届かない…そして夢から覚めた。
壊れたはずのケータイは無事。未完成だったはずの真紅がケースで眠っている。
肌の手触りから服の生地からてんで違うが、確かに自ら組み上げたドールだ。
何か手がかりはないかとケータイの電源を入れる。
出てきたのはメールではなく光のかけら。薇の上に止まる。
ついに19ジュンも、ぜんまいを「巻く」。光のかけら、ローザミスティカが真紅の体内に収まる。
真紅はほーりえからだいたいのあらましは聞いていた。
現状、14ジュンは雪華綺晶に妨害され、青雛はリタイア。銀翠はまだnに封じられたまま。
14ジュンと連絡が取れない以上、真紅は19ジュンの下宿にいるほかない。
かくて真紅によるジュンの再調教開始。まずは紅茶の入れ方…の前に道具から。
激安店。100均のティーポットは猫かタヌキ柄のものしかない。
続いてテーブルクロスをってそんなのねーよ…といいながら手芸コーナーへ。
すると斉藤さんと鉢合わせ。今度の劇のため、衣装の生地を探しに来ていた。
未来のエレガ役と聞き、それならと色味の近く安めの生地を勧める。
昔取った杵柄、ついすらすらと見立てが口をついて出る。意外に感心されているようで。
「少女のつくり方」と出合って、こんなにも生活が変わるなんて…
もしも過去の自分を変えられたなら、今ごろは彼女なんかいたりして…
19ジュン(…はっなぜ斉藤さん!?)(なに妄想しちゃってんだ僕)
しかし19ジュンも真紅も、雪華綺晶の掌中からは逃れられない定め。
翌朝。ポストに朝刊の代わりに入っていたのは「新・少女のつくり方」。