吸血鬼キャラ総合スレ Part4at CCHARA
吸血鬼キャラ総合スレ Part4 - 暇つぶし2ch200:名無しかわいいよ名無し
08/04/15 19:47:38 cqDvMn910
黒執事がボロボロでとても楽しかった

201:名無しかわいいよ名無し
08/04/15 20:29:53 rpiYQFz+0
シリアスしかずっと書いてないのでギャグを一つ
>>184>>185の流れっぽく。

シュレ「太臓君なら何か楽しいお話出来るでしょ?存在自体が面白いし。」
太臓 「さりげなく酷い事言わなかったかお前?」
シュレ「えー?むしろ誉め言葉でしょ?ギャグキャラなんだから。
    存在自体がつまらないとか言われるよりいいじゃん。」
太臓 「・・・確かに一番言われたくねえ言葉だな。よし、楽しいお話だな?
    いかに俺がいちごの真中並みにモテモテかというのを・・・。」
シュレ「うん。そういう荒唐無稽のホラ話もいいかもね♪」
太臓 「荒唐無稽って言うな!!」
シュレ「・・・だって太臓君がモテるなんて物理的に有り得ないじゃん。」
太臓 「やかましいわ!!・・・俺だってなあ!!俺だってなあ!!
    月音並みにモテたいんだよおおおおおおおおおおおお!!!
    でも現実としてモテねえんだよ!!せめて夢を見るくらい良いだろ!!?
    お前もそんな夢を見てる俺をあっさりズッパリ『有り得ないじゃん』
    とか言って俺を否定するなよおおおおお!!!せめて、せめて
    ニコニコ笑って『わー羨ましい♪モテモテ話聞かせて?』くらい
    気の利いた台詞言えよ!俺のガラスの様なハートを砕く様な事言うなああ!!
    辛い現実を言葉の刃に変えて、てめえは俺の心臓を抉ったんだこの野郎!!」
シュレ「・・・え、えーと・・・わー羨ましい♪モテモテ話聞かせて?」
太臓 「今更遅いわクソガキイイイイ!!」
シュレ「え、えーー?・・・じゃ、どう言って欲しいのさー??」
太臓 「・・・・教えてくれよ・・・・俺はどうしたらモテるのか
    教えてくれよおおおおおおおお!!!」
シュレ「そ、そんな、泣き出さないでよ・・・。」

若執事「おーい、どうしたんだよシュレ。・・・何で太臓が血涙
    垂れ流してんだ?」
シュレ「なんか、辛い現実にちょっと耐えられなくなったみたい。
    ウォルター君も慰めてあげて?」
若執事「(辛い現実ねえ・・・コイツの場合、全部自業自得の様な
     気がするが・・・・。)
     あー、まあ、お前も大変なんだろうけど頑張れよ?な?」
太臓 「やかましい!!お前の様な・・・お前の様な
    何の苦労も味合わずロリカード先生とイチャつける彼女持ち
    に何が解る!!!」

若執事「・・・・・・・何の苦労も味合わず・・・・?」ブチッ
シュレ「あ、何かが切れた音。」
若執事「てめえ今何て言いやがったああああああああああ!!!」
ドガッ!!バギッ!!ドゴッ!!ズガッ!!べギッ!!
太臓 「ぶべらばあああああああああ!!!?」
若執事「あいつはなあ!!!血の滲む様な惚れっぷりを見せねえと
    振り向いてくれねえんだよ!!勝利の女神様と一緒で
    苦しんでも自分を想ってくれるヤツにしか本物の微笑みを
    見せねえんだよ!!それでも笑ってるあいつを見たいと思える
    から俺はあいつの側にいられるんだよこの大馬鹿野郎!!
    それを・・・!それを『何の苦労も味合わず』
    だとこのファッキンライスボール!!!」
ドガッ!!バギッ!!ドゴッ!!ズガッ!!べギッ!!
シュレ「そ、その辺で・・・!太臓君が死んじゃうううううううう!!
    (た、楽しくない!こんなの楽しくないよ!!)」
    

202:名無しかわいいよ名無し
08/04/15 20:32:55 t8XDCq/f0
安心しろシュレ、そいつはまず死なないから

203:名無しかわいいよ名無し
08/04/15 21:47:33 1reSxnOFO
>>194-196
御美事!御美事で御座います。

204:名無しかわいいよ名無し
08/04/15 21:48:29 rBlExTclO
美味いSSじゃのう

205:名無しかわいいよ名無し
08/04/15 22:54:56 HGp6GJMd0
in街中

プッチ(ん、あの娘達もう暗いのにこんな人通りの少ない道を・・・。)

プッチ「ちょっと、君達・・・」
シオン「!! さつき、追手です! 逃げますよ!!」
さつき「え、うっ、うん、わかった!」
プッチ「お、おい!ちょっと!・・・『白蛇』、DISCを一枚ッ!」
プッチはその実体化したDISCに「命令」を吹き込み、
フリスビーの要領で遅れた方の後頭部めがけて投げる。
プッチ「『待ってくれ』」

シオンが後方を確認した直後、さつきの頭に円盤のような物が深々と食い込んだ。
シオン「さつきッ!!」
呼ばれたさつきはその足を止める。その眼から生気は消え、
立ったまま死んでいるようにも見えた。

プッチ「中々足が速いね君達・・・ここで息切れでもしてたら、
    私は本物の変質者に見えるだろうな」
プッチは話しかけながら2人に近づいていく。
シオン「さつきに何を!?」
プッチ「ああ、もういいよ」
そう言うと円盤は滑らかにさつきの頭から抜け、意思でも持つかのように
プッチの手元へ戻って行き、急に消えた。
さつき「あ・・れ?」
眼に光が戻る。一応意識もはっきりしているようだ。シオンは安心すると同時にその行動に疑問を抱いた。


206:名無しかわいいよ名無し
08/04/15 22:56:29 HGp6GJMd0
プッチ「人の顔を見て逃げるのはちょっとひどいな」
プッチは苦笑しながらそう言う。
シオン「何が・・目的ですか?」
プッチ「いや、急に逃げたから通報でもされたらどうしようと
    思ってね。怪しい者じゃないよ、ただの神父だ」
シオン(ただの神父は円盤を人に投げて命令しないと思われますが)
プッチ「まあ、この格好で吸血鬼には見えないと思うけど」
2人「!!!」
急に緊張が走る。プッチもその空気を肌で感じた。
プッチ「あれ、まさか・・君達が吸血鬼、とか?」
2人は隠し通すか一瞬考えるが、プッチは構わず話を続ける。
プッチ「まあ、ここでは珍しくもないか・・悪かったね、驚かしちゃって」
その予想外の反応に2人は驚かされた。どう言う反応で返せばいいかもわからない。
プッチ「夕飯でも奢ろうか?せっかくだし」
またしても2人には予想外だった。特にさつきは、神父と言ったら、突然襲い掛かって銃剣を投げてきたり
大型武器を装備してたりドーピングして強くなったり手が三本生えていたりするものだと思っていた。ただの神父が。
ついでに神父と牧師の違いがわからない事も付け加えておく。

シオン「どうします?罠かもしれませんが」
さつき「う~ん、でもいい人そうだよ?ちょっと変だけど」
シオン「確かに・・・それに命が目的ならさつきを元に戻す理由がありません」
さつき「じゃあ・・・」
シオン「はい、お言葉に甘えるとしましょう」

続く

本当はついて行かなそうだけど、まあ空腹だからって事で

207:名無しかわいいよ名無し
08/04/15 23:06:04 t8XDCq/f0

変態…じゃないな、電波だもん

208:名無しかわいいよ名無し
08/04/15 23:17:18 rBlExTclO
吸血鬼スレ的13の言葉ッ!!

まず一つ、血液!

209:名無しかわいいよ名無し
08/04/15 23:35:41 M9wovKqn0
月面町神父勢で(多分)一番の穏健派(なのかな?)のプッチ。
穏やかな「最強」というイメージがありますなあ。

210:名無しかわいいよ名無し
08/04/16 00:11:15 6txOKBjN0
乙です。この町で穏健派の聖職者は処女の血よりレアものですなw
そして
>大型武器を装備してたりドーピングして強くなったり手が三本生えていたりするもの
もしかしてテロ牧師とチンカス君?w

211:名無しかわいいよ名無し
08/04/16 00:21:09 Rel+aXF20
そいつら以外に誰がいるんだよそんな牧師www

212:名無しかわいいよ名無し
08/04/16 00:38:14 d9Oc8lacO
>>210
チンカス君「達」でぷぺ

213:名無しかわいいよ名無し
08/04/16 10:45:14 zm4iSIepO
>>212
噛んだ?

214:名無しかわいいよ名無し
08/04/16 11:21:53 QCW1Eue70
例の黒い人です。叩かれてもあちき負けない!!
黒執事とロリ旦那がイチャこいてるので、嫌な人はスルーするといいよ。

「それは無理だな、アーカード」

ウォルターはしれっと言い捨てた。
アーカードと呼ばれた少女は、真面目に考えろといった表情で、ウォルターを睨みつける。

「そんな顔をするな。あんな仕事をしている時点で、人として何処か壊れている。もはや普通には生きられんよ、もう一人の私はな」

お前に奴のことで相談を受けるとは意外だったが、とウォルターが笑うと、アーカードはムッとした表情を強める。

「前に言ってたことと違うではないか。人間として生涯を全うさせると」
「言ったが、それとまともな人間にする、だったか?では意味が全く違うだろう」

アーカードは深くため息をつくと、上体を起こした姿勢でベッドに横たわるウォルターに力なくしなだれかかる。

「……一応私はまだ病人なのだがね、ご存じだったかな?退いてもらえると助かる」
「照れるな、ガラでもない。あっちもこっちも、本当に面倒な奴じゃなあ、お前は」
「失敬な」

ウォルターは腿のあたりで何やらじたばたしているアーカードの髪に、無意識に手を伸ばす。

「……なんじゃ?」
「む。あー……」

しまった、と後悔しても後の祭り。
今更手を引っ込めるのも癪に思い、ウォルターは言い訳を口にしながら髪を触り続けることにする。

「なに、枝毛がな。見失ってしまったな……」
「クク、可愛いことをする」

見透かしたようにニヤつくアーカードに思わず赤面し、ウォルターは今度こそ手を引っ込めようとする。
が、アーカードが手をがっちりと掴んで離さない。

「結構本気で引っ張っているのだがね。馬鹿力が」
「照れたり拗ねたりと忙しい奴じゃ。男は女より腕っ節がないと格好が付かんか?」
「そんなことは……」

215:名無しかわいいよ名無し
08/04/16 11:22:22 QCW1Eue70
図星を突かれ、うろたえるウォルター。
アーカードは相変わらずニヤニヤと微笑みながら、ウォルターの手を見つめる。

「ほっそい指じゃ。とても数多の化物を切り裂いて来た手には見えんの」
「毎日銀食器を磨いて鍛えているからな、見かけによらずパワフルだ」

悪い冗談じゃ、とアーカードは鼻で笑うと、その表情を不安で曇らせる。

「ちっこい方のお前がな、お前に喧嘩で勝ちたいのだと。最近訓練ばかりしとる」
「なるほど、それで暇なお前はこうして私に会いに来てくれるわけだ。あいつめ、気を利かせたな」
「ウォルター」
「分かっている。なに、心配には及ばん。兄弟喧嘩みたいなものだ、お前の危惧しているようなことにはならん」
「ん、そうか」

ウォルターがそう言うと、アーカードは不思議とそれだけで不安が晴れていくのを感じた。
つい先日まで悩みの種だった男が、今では自分の精神の均衡を支えているという事実に、アーカードは悔しくもあり照れ臭くもある。
苦し紛れに、からかいを口にする。

「うかうかしてると、あの子に足元をすくわれるやもしれんぞ?」
「戦闘において私が奴に後れを取ることはあり得んな。もともとが同じ存在だと言うなら、持って生まれた才能もポテンシャルも等しいということだろう。
ならばより鍛錬に時間をかけた方が強いのは自明の理。私は半世紀以上も自己を研磨し続けているのだ。
腕力、耐久、俊敏性、経験、技術。全てにおいて私が奴の遥か先にいるのは道理だ」
「ほんっと負けず嫌いじゃのー……」

もともとの性分なのか、それとも相手がもう一人の自分だからなのか。
ウォルターはいかに自分が優れているか熱弁を振るう。
アーカードは予想以上の成果に、笑いを堪え切れない。

「笑わないでくれよ、一番負けたくないことで負けてしまっているんだ。他を譲る気は毛頭無い。越えられない壁として立ちはだかってやるさ」
「すまんすまん。色々と複雑なんじゃのう」
「複雑さ、男という生き物はな。その上好いている女が同じとなれば……」

言い終わる前に、アーカードはウォルターの胸に飛びつく。
突然のことに、ここ最近ろくな運動もしていないウォルターの背筋は耐えきれず、仰向けで寝転がる形でベッドに背中を打ちつけた。

「なんだ、照れているのか?それと私は病人なのだがね、お嬢さん」
「それはいかん。病人は寝ていなければな。どれ、添い寝をしてやろう」
「それはそれは。お言葉に甘えさせてもらうとしよう」

おわりんこ

あと>>111の続きだった
退院する前ってことで

216:名無しかわいいよ名無し
08/04/16 11:27:17 QCW1Eue70
黒執事「うおおおおお!!」
ロリ旦那「はあああああ!!」

ズパッ!!

二人「あいこでしょ!!あいこでしょ!!あいこでしょ!!あいこでしょ!!あいこで……」
若執事(かれこれ一時間か……アホすぎる……)


黒執事「……」
婦警「えへへー」
黒執事「……」
婦警「うふふー」
黒執事「な……で……るな……」
婦警「え?」
黒執事「そんな目で私を見るなー!!」

ダッ

婦警「あっ、ウォルターさん!?」
若執事(きっちー……)


ロリ旦那「しりとり」
ロリテグラ「リチャード叔父様死ね」
准尉「猫」
黒執事「ココア係り兼執事」
若執事「別の事やらねぇ……?」

217:名無しかわいいよ名無し
08/04/16 11:36:42 QCW1Eue70
ロリ旦那「ウォルター」
黒執事「なんだ?」
ロリ旦那「婦警の胸をどう見る」
黒執事「たまらんな。セラス嬢は苦手だが」

ボンッ!!

ロリ旦那「ど、どうじゃ……?こういうのも……」
黒執事「戻せ」
ロリ旦那「は……?あ、あの……」
黒執事「戻せ」
ロリ旦那「え…あ…」
黒執事「 も ど せ 」
ロリ旦那「は、はい……(何じゃ……!?この威圧感……!!)」


少佐「いやぁ、やはりC.C.はいいなぁ!!」
ドク「いや、カレンでしょう!!これは新しい形のツンデレですよ!!」
黒執事「年増はいいから、ナナリーを出せぇ!!」
魔弾「ルルーシュが出てれば満足ですわ」
大尉(ヴィレッタ先生……)

TV「友達を売って出世するのか!?」
TV「そうだ」

全員「うっわ、スザクうざっ!!」
准尉「みんな仲いーねー」

218:名無しかわいいよ名無し
08/04/16 11:40:07 QCW1Eue70
ロリ旦那「おーい、若ー」
若執事「それインテグラに使うのが正しいんじゃ?」

ロリ旦那「おーい、黒ー」
黒執事「猫みたく呼ぶな!!」
准尉「んにゃ?」


若執事「なぁ」
黒執事「なんだ?」
若執事「煙草ってうめぇの?」
黒執事「蝶・美味いぞ。ぷっかー」
若執事「なぁ、一本……」
黒執事「駄目」

ロリテグラ「煙草って美味しいのかしら……」
アーサー「駄目ー!!」

219:名無しかわいいよ名無し
08/04/16 13:47:51 zm4iSIepO
臭うな

220:対決 その18
08/04/16 16:31:28 AMNBZICH0
青年ウォルターと少女アーカードの戦いも終わり、夜が来て、朝となった。

ヘルシング邸では厳戒態勢が敷かれ、ワイルドギース達が裏門も表門も厳重に
警護していた。緊張した空気が流れる中、埋め立て用の土を積んだトラックが
裏門から出入りしている。ヘルシング邸敷地内では、芝生に刻まれた殺し合い
の爪痕である、桁外れの威力の弾幕で作られた数多のクレーター、銀糸で削られて
出来た広範囲の地面の凹みなどを埋め立てる作業が進行している。
大尉が仕掛けたカメラも、『ナイスタイミングで狼とチェシャ猫が来たという事は、
奴らの巣にタイミングを知らせる為の目が仕掛けられたという事だ。』
と察した少女アーカードによって見つけ出され撤去された。
門の外では『月面テレビ』の人達が昨日起きた『ヘルシング邸で謎の爆発事件』
の事をリポートしていた。ワイルドギース達にもインタビューをされるが、
傭兵達は「詳しい事は知らんね。」としか言わなかった。

その騒ぎの元である少女アーカードは、屋敷の中の居間で、渋い顔をした
アーサーの前で、『何、渋い顔をしとるんじゃお前は』という表情で
ソファーに寛ぎながら煙草をぷかぷかとふかしていた。アーサーが溜息交じり
に話し出す。
「お前・・・そういや煙草吸ったっけ。」
「この町に来てからは暫く吸っておらんかったよ。この町に来る前は
 任務中にも吸っとった。」
「ハア・・・その様子だとマジで変わっちまったんだな・・・。
 元のはっちゃけ殺し屋に戻っちまったんだな・・・。」
「ウォルターやもう1人の私と同じく、強い手駒が一人増えただけの事だろうが。
 喜ばしいと思わねばならんぞ?何を溜息ついておるのだ、我が主よ。」
「いやまあ、あの死神坊主が『強くなる』って訓練を始めたからには
 あの坊主が強くなるのは想定内だがよ、お前まで連鎖反応であの黒い
 ウォルターをガチで殺しかけるまでに心情変化を遂げるのは想定外だったからよ。
 まあ、強くなったのはいい事だが、それなりの大事が起きちまったからな。
 周囲がざわつき始めてる。多分、近い内にストラウスとブリジット女史が
 『ここではいささか穏やかではない風が吹いているようだが、何が起こったのかな?』
 とか何とか言って訪ねてくるぞ。あいつらは平穏が好きだからな。火種をチェックしない
 筈がない。俺が『ミレニアムんちの黒いのをうちのロリカードが殺しかけました。
 攻めてきたのは黒い方です。』と答えりゃいいだけなんだが、正直あの二人には
 目をつけられるのも恐い。ストラウスには何でも見透かされそうでよう。」
「あの『静かなる最強の王』か・・・私の学校の学年主任だが、人とヴァンパイアの完璧なる
 調和を目指すあの『紅いバラの君』にとっては、些細な火種でも大火の元に見えるのかもな。
 正直、あいつは底がしれんよ。のほほんとした顔して、何を考えておるのか分からん。」
そんな会話をしている最中に、少女アーカードの元へ『もう1人のアーカード』
からの念話が届けられる。少女アーカードは、ぼやく主に「チョッと待った。
私宛ての『念話』が届いた。」と言い、もう1人の自分の相手をする。

 
 

221:名無しかわいいよ名無し
08/04/16 16:32:58 AMNBZICH0
『よお、もう1人の私。昨夜、面白い事があったのではないか?
 ヘルシング邸がある方角で、空中で爆発が起こっていたが。
 山の演習地からでも見えたぞ。』
『・・・!急に念話で話しかけられるとやはりびっくりするのう・・・。
 うむ、あの裏切り者が攻めてきたので殺しかけた。あと少しで殺れる
 ところを邪魔された。あの爆発は盛大な眼くらましの煙幕だよ。』
『ほう!お前が奴を殺しかけるとは!それでなくては!そうであろうとも!
 これでお前は本当の意味でもう1人の私となった!
 ウォルターの奴め、ルークと実弾で訓練をしていたから銃声で爆発の轟音
 が聞こえなかったとみえる。もっともあの練習で意識を他に向けたら死ぬがな。
 あいつはこの騒ぎを気づいていない。お前がいるから大丈夫だろうと放っておいたが、
 正解だったな、やはり。』
『この騒ぎの事は置いておいてじゃな、あー・・・コホン。ウォルターは
 元気で訓練をしているようじゃが、私に何か手伝える事はないか?
 何か身体を動かしたくて仕方がないのよ。』
『ふん、私も昨日の騒ぎの事だけでお前に話かけた訳ではない。お前も訓練に
 参加するか?ヘルシング邸にある重火器を見繕って持って来い。アーサーにヘリ
 を出してもらえ。』
『・・・!ああ、そうする。』
もう1人の自分との念話を終わらせた少女アーカードは、
アーサーに満面の笑みを向けて、こう言った。
「ヘリを出してもらいたい。私もウォルターの訓練に参加したいのだ。」

その頃、ミレニアム本部の『外科系集中治療室』では、泥の様に眠っていた
男がうっすらと目を開けた。そして、その目覚めた男に少年准尉が抱きついて
大声で話かけながら叫び出す。
「・・・!!!・・・執事さん・・・・!!・・・執事さあああああん!!
 良かった!・・・目が覚めた!!・・・本当に良かった!!!
 グス・・・グス・・・うわあああああああああああああああん!!!」
シュレディンガーが、大粒の涙をこぼす。横にいた白衣の男が、嗜める様に話し出す。
「シュレディンガー准尉。まだウォルターは集中治療が必要な怪我人だぞ。
 抱きつくのは全快してからにしなさい。」
青年ウォルターは、自分の包帯だらけではあるが、25歳くらいの年齢には
戻っている手術後の身体を見て、昨日自分の身に起こった事を整理して考えてみた。
『確か・・・アーカードに殺されかけて・・・大尉とシュレに
 助けられたのだったな・・・。大尉があの大きな狼になって口で真っ二つ
 に千切れた肉片になった私を運んでくれた事を覚えている・・・。
 その途中で意識を失ったのだったな・・・そして、ドクとミレニアム
 技術陣に手術をされ、おめおめと生きながらえた訳だ・・・。』


222:名無しかわいいよ名無し
08/04/16 16:34:30 AMNBZICH0
黄昏た表情を見せる青年に気を利かせたのか、ドクはこう言って、
部屋を出て行く。
「大変な手術でしたよ。筋系、靭帯系、骨系、血管系、神経系、
 消化器系、外皮系が酷く破壊され、呼吸器系もヤヴァイ有様、
 上半身と下半身が離れ離れでオーマイゴッドな状態、一言で言えば
 かなりゴイスーなデンジャーだったんですから・・・・。暫く、
 ここで過ごして貰います。食事である血液は暫く献血で済ませて貰います。
 味気ないですが病院食とはそんなもの。再生させた身体の器官が完全に回復
 して落ち着くまで絶対安静!いいですね・・・?私は暫く出て行きます。
 准尉はまだ離れたがらないでしょうから、ここに居てもいいですよ?
 大声を出さなければお喋りをするのも許しましょう。
 ただし、身体に負担をかける様なマネはしちゃダメですよ、准尉。」
シュレディンガーは、ドクに「はーい。」と泣き笑いで返事をする。

集中治療室で、ミレニアムの大親友の2人の、穏やかな時間が流れた。
「・・・・・もう、本当に死ぬところだったんだから・・・・・。」
「・・・ああ、そうだな。・・・すまん。」
「僕、頑張ったんだよ?アーカードの奴、僕の頭にデカい銀弾
 打ち込んだんだ・・・。勿論、僕は平気だったけど、あの、『家庭科教師
 のアーカード先生』がおっかない顔をして生徒の僕を撃ったんだ・・・。
 でも僕は死なないから平気・・・でも、執事さんは違うんだよ?
 ・・・・・・もう、無茶は止めてね?」
「・・・・・・・・・確かに、もう、あいつに軽々しく勝負を挑むべきでは
 ないのかもしれんな。私は、『どうしてもダメだったら逃げるさ』
 と言ったが、甘かったみたいだな・・・。『吸血鬼アーカード』は、
 死地に飛び込んできた者は逃げる事すら許さない・・・。」
青年の頬を、熱いものが伝う。シュレディンガーが初めて見る、そして
青年ウォルターが、吸血鬼になってから始めて流す涙。だが、涙を流した
本人の心は、不思議と落ち着いていた。
「・・・!・・・執事さん・・・・・・・・泣いてるの?」
「・・・聞いてくれるか?我が小さな親友よ。私は、ずっと夢を見ていた。
 あいつの生を終わらせる。それがあいつにとって一番幸せな事なんだと思ってきた。
 その為に人外にもなった・・・!しかし、そうしても私はあいつに敵わなかった。
 それどころか、長い間、情けをかけられ、あいつの情けのおかげで私はこれまで
 死なずにすんできた・・・。そして、強がって泣きそうな笑顔で私と戦う、私にとっては
 見たくも無いあいつの顔を長い間見るはめになってしまった。あいつにとっても、
 私にとっても長く苦しい時間が過ぎていった・・・・・・。
 思えば、もう1人の私、あの小僧っこにもえらいとばっちりだったな・・・。
 過去を引きずる相棒の面倒をずっと見てきた事になる・・・。
 フ、あの小僧は私とあいつが戦う、いや、戦うフリをしているのを
『まあしょうがないか』というような苦笑いで見ていたがね。
 だがな、シュレディンガー、私は今、肩の荷が降りた様な気がするのだよ。あいつは今、
 『奴』は今はこの私をも無造作に殺せる化け物だ。・・・『強い』化け物だ・・・。
 過去をふっ切れたのだろう・・・。今のあいつは、幸せだ・・・。」





223:名無しかわいいよ名無し
08/04/16 16:35:52 AMNBZICH0
「・・・ねえ、執事さん・・・。僕はあの優しいアーカード先生と執事さんが
 ケンカするのを見るのが好きだったよ・・・?ウォルター君もそんな執事さんを
 『懲りないな、アイツ』って見てて、ずっとしばらくこの関係が続くのかなって
 思ってた・・・。でも、執事さんの言う通り、ウォルター君からしたら、辛かった
 のかもね・・・。だって、ウォルター君、執事さんの事を『中途半端な覚悟でアーカード
 先生を傷つけているのが愛情とか言うな、好きな子の願いを叶える為に道を踏み外した
 のならとことん外道になりきれ』って内心怒ってたみたいだし・・・。
 でもね、アーカード先生にとっても、執事さんとのケンカの日々は、けっして辛いもの
 ばかりじゃなかった筈だよ?だからあんなに執事さんに付き合ってたんだよ。
 ・・・・・・・うん、絶対そうだよ。」
「人は苦笑いの裏側で、何を考えているかは解らんもんさ。
 そのもう1人の私が吐いた言葉はアーカードからも聞いたよ・・・。
 私はアーカードを倒すまでには至らない。しかし、私は
 ウォルター・C・ドルネーズとしてあいつを倒したい。だからこれ以上
 外法を用いて自分を強くなど出来ない。そしてアーカードも優しさゆえ
 に私を殺せない。・・・そして、もう1人の私も、そんな私達を彼なりに
 見守ってきたのだろうな。自分が惚れた女の心を汲んできたのだろう。
 だが、このバランスは何故かは知らんが・・・いや、何となく想像はつく、
 恐らくもう1人の私が何かしたのだろう。昨日、アーカードは『私には
 道を踏み外さないウォルターがいる』と語っていた。
 あいつにふんぎりをつけさせたのは、もう1人の私だろうな・・・。」
「・・・ねえ・・・『人でなし』って、幸せの形ですら、
 血まみれでなきゃいけないのかな・・・?」
「・・・・何?」
「僕は『人でなし』だけど、ここに来て変わったよ?友達も出来て、穏やかな生活
 でさ・・・。血塗れた過去を持つものでもやり直せたり出来るのが月面町でしょ?
 ・・・だけど、アーカード先生は、あんなに楽しそうに執事さんを殺そうとして
 たし、大尉と戦ってるときも、心底愉快でたまらないような・・・ぞっとする様な
 笑顔だった・・・。なにもここでまで化け物の王道を歩かなくてもいいと
 思うのにね・・・・・・。」
「あいつが『化け物』になる選択をしたのなら仕方が無い・・・・・・。
 私も、ぼつぼつ生き方の転換期を迎えたのかもしれん・・・・・。
 どうやら私にも、まだまだ面倒を見なくてはならない可愛い子が出来て
 しまったようだからな。私1人の命ではなくなっていたらしい。」
「・・・・・・・誰?その子?」
「・・・・お前だよ。私を助けるべく奮闘もする、帰りを待つ者がいるのなら、
 おいそれと『生きるか死ぬか』の勝負に出向いたりしては行けなかったのだな・・・。
 頭を撃たれて、痛かっただろう・・・・?
 シュレ、私も生き方を少し変えてみようと思うぞ。あいつが『吸血鬼の王道』に
 戻ったのだ。私も色々と視界を広げてみよう・・・。前へ、進んでみようか。」


224:名無しかわいいよ名無し
08/04/16 16:36:45 AMNBZICH0
「!!・・・うん!・・うん!!」
「よーしシュレディンガー、ちゃんとこれからも家庭科の授業は受けるんだぞ?
 『吸血鬼アーカード』は基本的にケンカを売られない限りは何もしてこない。
 授業も普通にうけなさい。」
「え~~~~~~~?今のアーカード相手に?嫌だ!執事さんを
 こんな目に合わせたんだよ?」
「だったら奴に直接文句言ってきなさい。『どんな気持ちで執事さんを殺しかけたの?』
 でも、『執事さんを殺しかけるなんて馬鹿!』でも何でもいい。戦いの興を削ぐ雰囲気
 を出すのがコツだ!そしたら、何故あいつが変わったのか、きっかけが詳しく分かる
 お話をしてくれるかもしれんよ。新たな気持ちで日常を再構築するのに、そこん所を
 スッキリさせたいのなら本人に効くしかないな。ただし、遠巻きに見て殺気に満ちている
 様ならすぐ引き返しなさい。問答無用で頭を撃たれるのはつまらんだろ?」
「・・・・・・うん!僕、特使っぽく、行ってくるよ!
 『やり合うつもりもない』オーラ全開で行ってくる!!
 で、どうしてアーカード先生が変わっちゃったのか聞いてくる!」

多少死に掛けてもめげない執事と親友のシュレ君でした。
徹底的に痛めつけられる事で彼もある意味、ふんぎりがついたのだろう。

取り合えずここまで
 

225:名無しかわいいよ名無し
08/04/16 16:40:07 AMNBZICH0
えー、因みに、外伝ではロリカードは煙草をギャグチックに吸っております。
あれは「イメージ映像」かもしれませんがw

226:名無しかわいいよ名無し
08/04/16 16:59:20 d9Oc8lacO
GJです
学校ではどうするんだ旦那ww
というより学校に来るのかww

227:名無しかわいいよ名無し
08/04/16 17:40:00 bbtli8zb0
>>226
ロリカード「勿論家庭科教師は続けるぞ?『対決』の作品内の時間は
      まだ月面学園は春休みだから今は行っておらんが
      教師は続ける。もう1人の私はきちっと世界史教師を
      こなしておるからな。生徒からしたら『強い教師がまた
      1人増えた』くらいにしか思わんだろうて。
      まあ、今後私の授業は今までと比べて ほ ん の 少 し
      ピリっとした雰囲気になるであろうなあ。ははは。
      そこら辺もおいおい書かれていくだろうて。覚悟しろよ?生徒諸君!
      
      あ、あと>>214殿、お帰りなさい。叩きにはめげず、黙々と投下する
      その姿勢、天晴れである!『対決』シリーズの私は純情可憐な乙女
      ではなくなってしまったが、そなたはそなたの道を、歩まれよ。
      邁進するのだ!!そなたの『黒執事道』を!!」
      
      

228:名無しかわいいよ名無し
08/04/16 18:04:16 EfLzq0W00
タフな吸血鬼を好きになったんだ。SSの書き手だってタフだろうw

しかしまあ、シュレはほんま黒執事思いのええ子や…。

229:名無しかわいいよ名無し
08/04/16 19:43:44 QCW1Eue70
若執事「ア、アーカード……そのカッコ……」
ロリ旦那「似合っとるか?黒いのから貰ったんじゃ、スカート姿の私も悪くあるまい?」
若執事「嫌……その靴下……」
ロリ旦那「?この長靴下が何か?」
若執事「くそっ!!」

バンッ!!

ロリ旦那(ビックゥ!!)
若執事「ああそうさ、二ーソは黒が最高だよ……!!畜生ッ、駄目執事のくせに心得てやがる……!!
悔しいが、パーフェクトだウォルター……!!」
ロリ旦那「ウ、ウォルター……?」
若執事「今日は俺の完敗だ……認めざるを得ねぇ……!!だがよぉ、俺はいつかアンタを超えてみせるぜ……!!」
ロリ旦那「ウォルター!?おーい、おーい!!」

黒執事「ミニスカと二ーソが生む究極のコラヴォレーション、絶対領域の威力理解していただけたかな?
今回は黒を基調としたコーディネーションにすることで、アーカードの白い肌、ひいては絶対領域を一層協調するチョイスにしてみたんだ。
さぁ、残念だけど今週の『今日のアーたん~ウォルターのドキドキファッションチェック~』」のコーナーはここまで。
スィーユー、ネクストウィークアゲイン、バイバーイ!!」

230:名無しかわいいよ名無し
08/04/16 19:45:55 QCW1Eue70
>>227
黒執事「ありがとう、これからも私はSS内でお前とイチャつかせてもらうとしよう。どぅふふふふふふふふ」

231:名無しかわいいよ名無し
08/04/16 20:00:16 fVV30W1x0
>>229
お前ら2人ってやっぱり同じ穴の狢だなwww
え?若いのと黒いのww

232:名無しかわいいよ名無し
08/04/16 20:06:05 QCW1Eue70
>>231
黒執事「見ろ小僧。スカートを穿くことによって、パンチラという聖なる超常現象が発生する」
若執事「い、いや俺は別にその……チラッチラッ」
黒執事「あっ、あっ、見えそうで見えない!!見えなさそうで見える!!うひょー、盛り上がってきたー!!あっはっは、最高だなオイえぇ!?」

233:名無しかわいいよ名無し
08/04/16 20:30:00 hRzwZ93W0
ヤリチン勝負で志貴とDIOどっちが勝つ?

234:名無しかわいいよ名無し
08/04/16 20:32:26 OWYe3lN50
ロリカード「・・・・・・はぁ。」
セラス  「何を溜息ついているんですかマスター?」
ロリカード「いや、黒執事の登場でウォルターも失いかけた牙を
      取り戻しつつあり、これはこれで嬉しい事なんじゃが、
      黒いのにつられてウォルターも変な方向に染まらないか
      と心配でな・・・・。」
志貴   「多少染まった方が良いんじゃないか?俺らからしても
      とっつき易くなるし。」
太臓   「そうそう。俺ら、黒いの嫌いじゃないぜ。あの黒いのが
      アレなんだからいけ好かないあの真面目野郎も俺らに
      近しい性質を持っているって事になる。」
ロリカード「・・・・・・・・・・・。」ブチッ
セラス  「あ、何かがキレた音。」

太臓   「その地獄の二挺拳銃をしまってくれよ先生ええええ!!!」
志貴   「早まっちゃダメだああああああああ!!!」
ロリカード「癌細胞は早めに摘出せねば転移するのだ!!
      ウォルターにあやつのヤバイものが移る前に元凶は狩りとらんと
      いかんのだああああああああ!!!!」
セラス  「マスター!落ち着いて下さいいいいいいいい!!!」


235:名無しかわいいよ名無し
08/04/16 20:33:44 OWYe3lN50
>>233
的に当てるのはDIOの方が圧倒的に上手いんじゃないか?

236:名無しかわいいよ名無し
08/04/16 20:37:05 QCW1Eue70
>>233
さしものDIO様も、その分野においては志貴の背を拝まざるを得まい

237:名無しかわいいよ名無し
08/04/16 20:39:25 QCW1Eue70
>>234
黒執事「ふむ、あれが今流行りのヤンデレというやつか」

238:名無しかわいいよ名無し
08/04/16 21:18:12 LVBdgIlN0
ハーレム作る気がないだけで、女を捕まえる力はかなり強いからな、DIO様

だが、ジョナサンの肉体をもってしても、それだけは志貴には勝てまい

239:名無しかわいいよ名無し
08/04/16 22:48:55 QCW1Eue70
ジャーパネットジャーパネットー 夢のジャパネットウォルター

黒社長「はい、みなさんこんにちは。本日ご紹介する商品は、こちら!!ウォルター印の万能包丁!!」
准尉「なーんだ、普通の包丁じゃない。ちょっとガッカリだよ……」
黒社長「あンまーい!!シュレディンガー君、この市販の包丁で大根を切ってみてくれるかな?」

グッ、グッ、ザクン

准尉「わっ、結構硬いんだねぇ」
黒社長「今度はこの万能包丁で切ってみてくれたまえ」
「そんな変わるわけ……」

ストン……

准尉「すっごいや、まったく力がいらないよぉ!?どんなカラクリを使ったんだい、社長さん!!」
黒社長「よくぞ聞いてくれました!!なんとこの万能包丁、刃先が分子一つ分の厚さしかないんだ!!
大根でも腕でも、なんでもござれ!!スパスパ切ってみせるよ!!」
准尉「すっごーい!!場合によっては護身にも使えるって寸法だね!?」
黒社長「そのとーり!!さ~ら~に、タマネギを切って……シュレディンガー君、この切ったタマネギを目の下に当ててみてくれ」
准尉「そっ、そんなことしたら涙が止まらないよぉ!?」
黒社長「フフフ、いいから騙されたと思って」
准尉「しみるだろうなぁ~……って、アレ?全然しみないよ!?涙が出ない!!どうしてなの!?社長さん!!」
黒社長「フフフ、タマネギに含まれる刺激物質を、全く潰さずに切り裂いてしまうからなんだ!!素晴らしい切れ味を持つ、この万能包丁だからこそ出来ることだよ!!
さらに、お肉やお魚のうま味成分は、細胞に含まれているんだ。この万能包丁ならその細胞を潰さないから、うま味エキスがちっともこぼれない!!
お手軽に素敵な料理がテーブルに並ぶのさ!!」
准尉「でもぉ~、こんな良い包丁やっぱり値が張るんじゃ?」
黒社長「心配ゴム用!!この出刃タイプに果物を切るのにピッタリのフルーツナイフタイプ、さらに柳刃タイプも付けて、なんと!!
29800円!!29800円!!価値あるお値段です!!」
准尉「やっす~い!!たった3万でこんな素敵な包丁を3本もGET出来るなんて、こりゃあ買いだね!!」
黒社長「ご購入のお電話は、いつものこの番号!!0120-×××-××××まで!!」
准尉「奥さんもこのウォルター印の万能包丁セットで、お隣さんに差をつけちゃえ!!」

ロリ旦那「…………」
ロリ旦那「あっ、ウォルターか?……うん、包丁。3セット……え、お一人様一点限り?
むぅ……え、特別に2セットまでなら?ハハッ、スマンなウォルター!!楽しみに待ってるぞ!!」

240:名無しかわいいよ名無し
08/04/16 23:20:00 bRMvnj4u0
商売上手だね、黒ウォルは。

241:名無しかわいいよ名無し
08/04/16 23:33:01 3cw/mH8/O
でも包丁使う時は髭旦那になってそう。

242:名無しかわいいよ名無し
08/04/16 23:53:50 bRMvnj4u0
髭旦那はイメージとしてはバーベキューとか、肉を串に刺して火で炙る料理が
得意そうなイメージがあるなあ。常軌を逸した目で黙々と作りそうな感じ。
歪んだ笑みを満面に浮かべて作るんだけど味は確かなの。

243:名無しかわいいよ名無し
08/04/17 00:15:44 K79MbxdL0
inイタリア料理店「パッショーネ」

2人が連れて来られた場所はあまり目立たない場所にあるレストランだった。
とりあえず虐殺されたり実験材料にされる、という事はないだろうし、
吸血鬼を料理するような怪しい店にも見えないので、2人の警戒心は
自分たちも気づかない内にほとんど安心感に変わっていた。
ただ、店内に入ると妙な髪形やアクセサリーの店員が目立つことだけは
どうしても気にせずにはいられなかったが。

プッチ「遠慮せずに何でも食べていいよ」
と言ったら、2人はピザとグラタンとパスタとカルパッチョ、スープ類を
それぞれ頼んだ。よほど空腹だったようだ。
それでもデザートを頼まなかったあたり、一応遠慮はしていたらしい。
料理が来るまでの間、2人にこれまでの経緯を話してもらうことにする。
普通の女の子だった(シオンはあまり普通じゃなさそうだが)が後天的に吸血鬼になり、
ほとんど浮浪者に近い生活をしなければいけなくなった・・・
そこまで聞いたところで、パスタとスープ、それとプッチが頼んだ前菜が運ばれてきたので
話題は中断、吸血鬼と聖職者の晩餐が始まる。

プッチの予想以上に行儀良く、その上で急ぐように2人は運ばれてくる料理を食べていった。
全ての料理が片付くと、身の上話は教会からは追われる身になっている、
将来的に希望が見えない・・・と半ば悩み相談のような形になっていた。
ほとんど黙って聞いている神父のこともあって、まるで懺悔でもしているかのように
周囲の客には見られていた。
シオン「それで今に至る、と言うわけです」
プッチ「それは・・・辛かったね」
他人事ではない。しかしプッチ一人が頑張ったところで教会側の追手を止めさせたり、
彼女らを元の人間に戻すことはまず不可能だ。
目の前でこんなにも悲惨な目にあっている「人」を助ける事もできない。
こんなにも自分の力不足を痛感したのは久しぶりだ。
プッチ「すまない・・・・。君達にはとても酷い事をした」
さつき「そんな、神父さんが謝る事じゃないですよ」
プッチ「しかし・・・」

244:名無しかわいいよ名無し
08/04/17 00:16:32 K79MbxdL0
「両手に花ですか神父様、羨ましいですねぇ」
会話を切ったのは前衛的な眼帯を付けたウェイターだった。
プッチ「からかわないでくれよ、メローネ君」
眼帯の男、メローネは返事をせずにテーブルの向かい側を向く。
メローネ「こちらサービスです、可憐なお嬢さん方」
そう言ってパフェを2つ置いた。プリンの上に生クリーム、横に苺が添えられた大きなパフェで、
この店で一番高いデザートであった。(さつきは先ほどメニューを隅から隅まで見ていたので知っていた)
さつき「い、いいんですか?ありがとうございます!」
メローネ「どうぞどうぞ。可愛い女の子がパフェを食べないで、誰が食べるんですか」
どうでもいい話だが、月面町に住んでる女性はほぼ全員美女か美少女なので、
毎日毎日メローネは客にデザートをサービスしていたのである。当然自腹で。
さつき「いただきます!」
シオン「ありがとうございます。私もいただきます」
一口食べた瞬間さつきの目からは涙が滲んで、二口目ではもう涙は目からあふれ出ていた。
さつき「ううぅ・・・おいしい、ですっ・・・・・・」
シオンは無言でパフェを口に運んだが、正面に座っているプッチには涙目になっているのが見えていた。
プッチ「あーあ、女の子泣かせちゃった」
メローネ「からかわないで下さいよ・・・。ああ、泣いてる姿も絵になるなぁ」

シオン「ごちそうさまでした、神父さん、メローネさん」
さつき「本当に・・・ありがとうございました!」
メローネ「礼には及びませんよ。またのご来店をお待ちしています」
プッチ「これでもお詫びには足りないくらいだよ・・・・。あ、そうだ」
プッチは鞄の奥からDISCを取り出す。
シオン「それは・・・?」
プッチ「『水を熱湯に変える』DISCだ。役に立つとおもうよ」
さつき「はい!今日はありがとうございました!」

店の外に出て2人と別れ、プッチは教会へと帰る途中ずっと、
2人を救う方法とアンデルセンの頭に何のDISCを入れてやろうか考えていた。

終わり



シオン「で、このDISCはどうやって使用するのでしょう?」
さつき「ヤカンの下に敷くとかかな?」
シオン(・・・・やはり頭に入れるのでしょうか)


245:名無しかわいいよ名無し
08/04/17 02:28:34 eV3zfJ3SO
ホワイトスネイクのディスクを用いた入れ替わりネタとか作れそうだな。
チャリオッツ・レクイエムでも可

246:名無しかわいいよ名無し
08/04/17 06:09:21 au+85Xbu0
このスレ、シリアスからギャグまで楽しめてサイコーです
職人に感謝します

247:名無しかわいいよ名無し
08/04/17 06:25:20 vGfOah0B0
>>245
黒執事「私とアーカードが入れ替わる……だと……?
ハッ、俺がアイツで、アイツが俺で……!?」

248:名無しかわいいよ名無し
08/04/17 07:21:22 1xin1tPM0
>>247
若執事「お前、行き着く所はそこだけしか無いんかい!!
   (・・・・・・まあ、悲しいかな気持ちが分かってしまう俺もいるんだが。
    ・・・・・・・あいつと入れ替わるってどんなんだろう?)」

249:名無しかわいいよ名無し
08/04/17 12:55:58 eV3zfJ3SO
黒いの人気だなw

250:対決 その19
08/04/17 17:27:05 iYzkhaww0
少年准尉はミレニアム本部の自室で上下黒のタキシードを着て、胸にピースマークのバッジを付けた。
そして、白旗を手に持ち、鏡の前に立ち、己が姿を見て呟いた。
「これで平和の使者っぽくなったのかなあー?」

シュレディンガーは、少女アーカードへの平和の特使として相応しい格好が出来ているかどうかを
チェックしてもらう為、ミレニアム外科集中治療室で安静をしている青年執事に格好を見てもらう。
「どう?執事さん?ガラにもない物着て鉄十時勲章じゃない物胸につけて降伏のシンボルを
 持ってみたんだけど・・・・・・・・。」
「ふむ、その格好ならあいつの戦意も削がれるだろう。ただし!何度も言うが遠巻きに見ても
 殺気が漂っているのなら話し合いなんぞ無理だ。急いで逃げ帰るように。」
「はーーーい、執事さん。それではシュレディンガー准尉、執事さんがより良い未来を歩む為、
 そして僕の中にあるモヤモヤを解消する為、『アーカード先生が何故変わってしまった』理由を
 直接本人に聞きに行ってきまーす!」
そう言うと、シュレディンガーはスゥッと消えた。

そして、現れたのはヘルシング邸の屋上。屋上から見ると屋敷の全容がよく分かる。敷地では、
昨日の死闘で芝生に刻まれた多くの地面のへこみを土木作業員が埋め立てていた。
シュレディンガーは屋根の上で考える。
『う~~んと、遠巻きにアーカードを見て、話が通じる状態かどうか確かめないと。昨日のあの
 執事さんをガチで殺しかけた状態のアーカードの前に立つのは嫌だし・・・。まずアーカード
 はどこにいるんだろ?』
その時、思案をしているシュレディンガーの目の前に、ワイルドギース達に重そうな木箱を何個も担がせて
意気揚々と歩いていく少女アーカードが敷地内の舗装された道を歩いていくのが見えたその道を辿って
行くと、ヘルシング邸ヘリポートがある。どうやら遠出をするらしい。シュレディンガーは悩む。
『お出かけかー。なんかアーカード楽しそうだけど、話しかけても大丈夫かなー?
 昨日の興奮冷めやらぬの状態ならマズいし・・・・・・。取り合えずついて行くか、うん。』
そう結論付けると、またスゥッと消えた。

少女アーカードはご機嫌でヘリに乗り込む。主から、『ウォルターの訓練に参加しても良い』と許可が出たのだ。
ただし、もう1人のアーカードと違って日帰りでの訓練参加だ。昨日の爆破事件の事もあり、切り札をあまり長い間
外に置いておくのは流石にやめておこうという話になったのである。ウォルターの訓練日数は、まだ結構残っているのだ。
「それでは運ちゃん、彼岸山の演習地へGO!」
ヘリの操縦士に少女アーカードが話しかけると、「ラージャ(了解)」の返事とともにプロペラは回り、飛び立つ。
空を飛ぶヘリの上に、必死にシュレディンガーはしがみついていた。
『にゃ~~~!! 和平の使者って大変なんだにゃ~~~!!!』
風圧に巻き込まれながら、こんな感想を抱く平和の特使。頑張れシュレディンガー、明るい明日の為に!












251:名無しかわいいよ名無し
08/04/17 17:27:56 iYzkhaww0
そんなこんなで演習地に到着したヘリコプターは、少女アーカードと数個の木箱を降ろし、操縦士は
「それじゃ日が沈む頃、6時くらいに迎えに来ます!」
と言葉を残し去っていく。シュレディンガーは、『こんな所で何してんだろ?』と思いつつ、しばらくは様子見をしようとまた消えた。

「ウォルター!私も参加するぞ!日帰りだがな!ほれ、大量の武器も用意したぞ!馬鹿兄弟、好きな得物を取れ!!」
そう言うと、少女アーカードは厳重な作りの「火気厳禁」の木箱をバキバキと素手で蓋を剥がして開けた。
ヤン・ヴァレンタインは箱の中身を見ると、「ヒュウ~♪」と口笛を吹き、歓喜の台詞を放つ。
「ひゃはははははあ!大盤振る舞いじゃねえかよ先生!!どんだけハンドガンとライフル持ってくるんだよ!
 アサルトライフルにアンチマテリアルライフルにグレネードもあるじゃねえか!散弾銃とかごきげんじゃね!?」
子供の様に目を輝かせて物色をするヤンを尻目にウォルターと少女アーカード、そしてアーカードとルークは話をしている。
「完全にテンションがはっちゃけノスフェラトゥに戻ったな、アーカードよー。」
「はっはっは。こんな私にしたのはお前だウォルターよ。さあ、馬鹿に刃物をプレゼントした訳だし、心置きなく
 死線を掻い潜りまくれ。大尉とある程度ガチれるお前だ。楽しく命懸けな訓練が出来るだろう。」
「揃いも揃ったり銃百種という有様だな、もう1人の私よ。ルーク、お前は選ばんのか?」
「結構です。私の妻はスプリングフィールドM1だけです。浮気はしません。」

森の演習地の茂みの中で彼らの様子を汗ジトで見守るシュレディンガーはこんな感想を抱く。
『僕のこの格好、間違いなくこの場の空気を読んでないよね・・・。
 ・・・ヴァレンタイン兄弟、ミレニアム基地で姿を見ていないなーとか思っていたら、こんな所に連れてこられてたんだ。
 まさか実弾で訓練・・・・・・?』

ヤンが、高級なオモチャを手にした五歳児のテンションで少女アーカードに大声で訪ねる。
「うおおおおおおおおお!!なんだよこの戦闘機に取り付けそうなゴツイ代物はよお!!」
ヤンは、大きなガトリングを「よいしょお!」と持ち上げる。
少女アーカードはその問いに答えるべく胸をはって説明する。
「ふっふっふ。お前の言う通り、本来それは戦闘機に搭載するべくこさえられた代物よ!M61バルカン!!
 20mmガトリング!ローマの火神にしてギリシアの鍛冶神の名を冠する銃器!発射速度は毎分
 4000発から6000発!!威力は私の軽めの手刀程度だ!人間の頭なら掠っただけでミートソースになる!!」
ウォルターは一言呟く。
「ヤンキー製の銃だよな、それ。やっぱ銃はヤンキー製に限るってか。しっかしまあ、こんなもんを訓練に使おうたぁ、
 いい感じにイカれてるなあ。・・・上等じゃねえか。6000発、逃げ切ってやるぜ、軽い軽い。」
不敵な笑みを洩らした死神少年は、少女アーカードが被っていたピルボックスハットをヒョイと取ると、自分の頭に被り、
クシャ、クシャと少女アーカードの頭を優しく撫でた。頭をいい子いい子された吸血鬼は、何とも嬉しそうに
歳相応の女の子のはにかみの笑顔を浮かべる。常軌は逸してはいるが、おどけた恋人同士の姿がそこにあった。
少女アーカードは、弾んだ声でウォルターに話しかける。
「うむ♪今のそなたならこれくらいの火力でいい感じの訓練ができよう♪
 気を抜いてると流石に死ぬから注意しろよ♪」





252:名無しかわいいよ名無し
08/04/17 17:28:27 iYzkhaww0
訓練が開始される。バルカン砲、スタンバイOK。ローマの火神を繰る役は、ヤン・ヴァレンタイン。
「かかかかかか!!俺は最初、ここに連れてこられた時はいい迷惑だと思ったが、今は感謝しているぜえ!!?
 生身の人間相手に銃が撃てる!!こんないい訓練があるか!!ミンチになっても恨みっこなしってのがたまんねえ!
 あんたらのいい感じにイカれた思考が出来る脳髄に感謝して、ぶっ放させてもらうぜ!!
 アーカード先生よお!!掛け声をかけてくんなあ!!」
いきり立つヤンの催促に答えるかの様に、男性アーカードが「始めろ!」と言おうとするのを、少女アーカードが止める。
「もう1人の私よ、私に掛け声を言わせろ。何と言えば良い?」
「・・・始めろ で良い。」
「ふむ・・・。 では、訓練開始の掛け声は私が言わせて貰おう!!・・・・始めろおおおおお!!」

ドガガガガガガガガガガガガガガガガガガ!!!!!

広大な森に響く雷音の如きガトリングの唸り声

シュレディンガーは、頭を抱えながら思案した。
『僕、どのタイミングで飛び出せばいいんだろう・・・・?』

とりあえずここまで
なかなか進みませんが、もう少しでこのお話も終わります。
そのもう少しを書き上げるのが大変そうなんですけど。・・・書きたい事が多すぎるww



253:名無しかわいいよ名無し
08/04/17 17:52:15 eV3zfJ3SO
そんな武器を沢山買える程の潤沢な資金はどこから出てるんだろう…

まさかブラ(re

254:名無しかわいいよ名無し
08/04/17 17:57:48 iYzkhaww0
覚えたての「Jane Style」で文章を打ち込んでますので見えにくいかもしれませんが
慣れていきますのでご容赦を。

255:名無しかわいいよ名無し
08/04/17 18:34:47 vGfOah0B0
銃は良いよね。SIG229やFiveseveNみたいなスマートな銃が好き
FiveseveNは素敵デザインのP90と弾丸共有出来るしってスレ違いでしたね

256:名無しかわいいよ名無し
08/04/17 18:37:28 W+qxiYIj0
>>253
SR-71をポンと購入して神風させる機関だからなあ。
旦那の銃も「モルゲンクルノデウム」というメチャ重いけど頑丈な金属
で出来ているらしいし。
(多分ヘルシング機関だけが加工出来る金属じゃないかなと勝手に思っている俺。
 ジャッカルの質量が異常に重いのもその為なのかな?)
いざとなったら武器をポンと購入し、自分で作ったりもするのが
ヘルシング機関じゃないかなと。

257:名無しかわいいよ名無し
08/04/17 18:42:41 W+qxiYIj0
確かOVAのセラスがチェーダーズ村で撃っていた銃がSIGだった気が…
記憶違いかな?

258:名無しかわいいよ名無し
08/04/17 18:59:32 gjX/TGX/0
>>235 >>238
つまり
DIO「お前は今まで食ったパンの枚数をおぼえているのか?」

だったら志貴は
志貴「お前は今まで食った米粒の数をおぼえているのか?」

となるんですね><

259:名無しかわいいよ名無し
08/04/17 20:04:46 vGfOah0B0
>>248
黒執事「無いね!!」


──稽古を付けてやる。私は素手でやるが、殺す気で来い──

ウォルターはもう一人の自分との、絶望的戦力差を理解しているつもりだった。
自分の未来に存在する、いくつかの選択肢。
その化の威勢の中から、最も愚かしくも悲しい道を選んだ男。
夢の為にひたすら強さだけを求め続け、ついには星屑にすら手を伸ばした男。
だからこそ彼は強い。
捨ててきたものに報いなければならなかったから。
彼が愛する人を、そして彼自身を救う方法をそれしか知らなかったから。
そうやって半世紀もの間、多大な犠牲を盲目なまま払い続けてきたもう一人の自分、そのなれの果て。
故に鎌を振るい続ける限り、彼は不敗である。

─ギュラギュラギュラ!!

それでも負ける気はしなかった。
未熟とて己もまた死神、ウォルター・C・ドルネーズだ。
鎌を携えた死神が、無手のそれに敗れる道理はない。
だというのに。

「何で……何で当たらねぇんだよ!!」

叫ばずにはいられなかった。
15年間培ってきた技術が、かすりもしない。

─ギュパッ!!

回避を許さない、全方位からの斬撃。
……ああ、まただ。
死神が襲いくる鋼糸にそっと手を添える。

─ヒュパッ!!

たったそれだけの動作で鋼糸は自らの意に反し、死神を傷つけることを拒む。
この理不尽なやり取りを、もう幾度繰り返しただろう?
刹那、ウォルターの視界から死神が消えた。
ウォルターは脳をフル回転させ、敵の予測地点を絞り込む。

─左後ろっきゃねぇ!!

─ゴパッ!!

しかし振り向きざまにウォルターが放った斬撃は、死神ではなく空しくも岩をバラバラに切り刻む。

「ふむ、悪くない予測だな」

ぞくり。
鋼糸を繰る指先に感じる、あり得ない感触。
そして、あり得ない方向から聞こえてくる─声。

260:名無しかわいいよ名無し
08/04/17 20:05:28 vGfOah0B0
「上ぇ!?」

まさか……俺の糸を足場に─!!

─ヒュンッ、ゴシュッ!!

「がっ……!?」

死神の踵が、ウォルターの右鎖骨を捉えた。
パキン、と鎖骨の折れる軽い音が響き、ウォルターにもう右腕がろくに使えないことを伝える。

「くっ……そがぁ!!」

─キリ、ヒュンッ!!

左手を口で鋼糸を繰り、未だ空中にいる死神を攻撃する。
人は空中を歩けない。
今度こそ捉えた─!!

─キュパッ!!

「嘘だろ……」

必殺の威力をもって繰り出されたはずの斬撃。
死神はそれを、またも容易く逸らしてみせた。
─それも、足で。

「実際に殺るまでは慢心するな」

─コツンッ

死神が着地すると同時に放ったショートフックが、完璧な形でウォルターの顎を捉えた。

「油断大敵だ。いかな英雄とて、それで簡単に死ぬ」

─ドサッ

「あ……・?」

ウォルターは気が付けば尻もちをついていた。
とっさに立ち上がろうとするが、体が言うことを聞かず死神の胸に倒れ込む。
能が揺らされたのだろう。

「ここまでだな」

死神がそれまで放っていた刺すような威圧感が嘘のように霧散し、そこには死神ではなくウォルターの良く知る黒い執事が立っていた。

261:名無しかわいいよ名無し
08/04/17 20:05:57 vGfOah0B0


「ッ……てて……」

もう一人の自分が折れた鎖骨を正しい位置に修正し、全身に負った打撲傷に的確な手当てを施していく。

「あくまで応急処置だ。後でしっかりメフィストにでも診てもらえ」
「……どうなってんだよ、俺の糸が通じねぇ」

止められたことはあるが、逸らされるなどという経験は皆無だ。
アーカードですらそんなことは出来まい。

「私は糸を操るスペシャリストだぞ?格下の糸を逸らすことなど造作もない。その気になれば、そのままお前に反したり奪い取ることも可能だ」

私だからこそ出来ることだがね、ともう一人の自分は得意気に胸を反らす。
一発入れてやりたいほどに神経を逆撫でする仕草だが、残念ながらそれが叶う身体状況でも精神状況でもなかった。

「それにしても細すぎだ。ちゃんと食べているのか?私も折るつもりはなかったのだが……」

こいつなりに心配してくれてるのかな、と感じ、少々気を許したのも束の間。

「私がアーカードに怒られるだろうが。まったく、仕方のない奴だ」
「てめぇの心配かよ!?っ痛……」
「馬鹿者、応急処置と言ったろう。……ふむ、骨はずれてないようだな。ツッコミを入れてくれるのは有難いが、そこまで気合いの入ったものは望んでいない」
「誰のせいだよ……」

どうやらツッコミは欲しかったようだ。
それにしてもまさかここまで差があるとはなぁ、と溜め息を吐く。

「なに、落ち込むことはない。私が予想していた以上だ。学業と仕事の両立だけでも、大変なハードワークだろうに。よもやここまでとは」
「ふん……」

褒められてはいるのだが、素直に喜ぶ気になれない。
この男は、自分と同じ年の頃には既にアーカードとの決着を望んでいただろう。
それを考えると、自分とは比にならないほどの短誠意をしていたであろうことが、容易に想像出来る。

「先程も言ったが、油断大敵だ。過小も過大もせず、ありのままの自分を知れ。何が出来て何が出来ないか、自ずとわかってくるはずだ」
「へぇ、お前的自己評価では、アーカードに勝つことは“出来ること”なんだ?」
「……」

言うまでもなく、アーカードには人を狂わせる何かがある。
認めたくはないが、同じ存在なだけに彼の気持ちは酌める。
にも関わらず意地悪な質問をしたのは、狼狽えた彼の顔が見たいからに他ならない。
とどのつまり、腹いせというやつだ。

「ところでコロッケ何味が好き?」
「急じゃね!?誤魔化すならちゃんと誤魔化せよ!!」

今度は鎖骨に響かない程度に、加減してツッコミを入れる。
骨折さえしていなければ、全身のバネを使った素晴らしいツッコミになっただろうに。
非常に口惜しい。

「とにかく、だ。戦闘において妥協は厳禁だ」
「二度と同じ間違いはしねー。アンタの実力はまだ計りかねるがよ、次はもちっと良い勝負になるはずだぜ?」
「意気込みは結構だが、焦る必要はないぞ。お前はまだまだ成長途上だ、先の手合わせの中ですら成長していく様には、自分のことながら舌を巻いた」

予想外の言葉に、ウォルターは目をぱちくりさせる。
成長?手も足も出なかったのに?

262:名無しかわいいよ名無し
08/04/17 20:06:33 vGfOah0B0
「ハッ、あんな僅かな時間で強くなれりゃあ世話ねぇや」
「謙遜するな。言っただろう、成長途上だと。天井が見えてしまっている私にとっては、羨ましい限りだ」

痛いのを堪えるような、どこか寂しそうで空を仰ぐもう一人の自分。
天井、と彼は表現した。
ピンと来ないが、半世紀以上もの間技を磨き続けてきた彼にとって、己が今まさに強くなるのを止めようとしているのは耐えがたい苦痛なのだろう。
これ以上強くなられても、それはそれで困るのだが。

「まぁ、なんにせよだ。いま必要なのは場数だな。今回の形式であと何度がやれば、ほんの一本だが私も糸を使わざるを得まい」
「マジか!?」
「ああ、服が汚れるからな」
「てめっ……」

非常に腹立たしい物言いだが、それでも悪くない評価を下されているとあって、嬉しい気持ちが勝るのは致し方のないことだろう。

「なに、私とまでは行かなくとも、それなりの大物には育ててやる。安心しろ、愚弟よ」

クックッ、と喉を鳴らし、楽しそうに笑うもう一人の自分。
彼に倣い、ウォルターも空を見上げた。

─ああ、気持ちのいい風が吹いてやがんな。

「調子こいてんなよ?いつかその背中に跳び蹴りかましてやっからよ、馬鹿兄貴」
「ああ、それは楽しみだ」

おわりんこ
この二人は、良い意味で対抗心バリバリの兄弟みたいな感じなら良いと思う

263:名無しかわいいよ名無し
08/04/17 20:22:44 vGfOah0B0
>>259
9行目の「化の威勢」は「可能性」のミスでしゅ
カッコわりー

264:名無しかわいいよ名無し
08/04/17 20:44:16 +btS3T+M0
>「あくまで応急処置だ。後でしっかりメフィストにでも診てもらえ」

若執事「こんくらいなら木下京太郎の診療所でも大丈夫だよ。
    俺はあんたが思っているよりは丈夫なんだぜ?
    何かあそこは貞操の危機を感じるんだよなあ…俺、男なのに。」

265:名無しかわいいよ名無し
08/04/17 20:45:41 +btS3T+M0
あ、あそこってのは京太郎のとこじゃなくてメフィストさんの所って意味ね。
念のため。

266:名無しかわいいよ名無し
08/04/17 21:10:44 blVPjKB4O
>>259-265
GJなんだぜ

267:名無しかわいいよ名無し
08/04/17 21:15:46 eV3zfJ3SO
まァ一番良いウォルターは老いたウォルターなんだけどね、俺の中では。

268:名無しかわいいよ名無し
08/04/17 21:16:52 eV3zfJ3SO
すんませんでした、ちんこをアトラーで30分に渡ってケズりに行ってくる

269:名無しかわいいよ名無し
08/04/17 21:19:31 vGfOah0B0
俺的素敵執事ランキングは黒>爺>若なんだけど、
爺はどうしても使いにくいんだぜ

270:名無しかわいいよ名無し
08/04/17 22:11:53 +btS3T+M0
若執事「アーカードを悲しませない為にも素適なジジイになるのが俺の
    目標な訳だが、今の俺は自分で言うのもなんだが『やんちゃな餓鬼』
    な訳よ。・・・ぶっちゃけ、俺はちゃんと年取ったら落ちつくんかね?
    三つ子の魂百までって日本の諺がある。・・・根っ子の部分は変わらないんかねえ?」
黒執事「お前、月面学園じゃ『至極真面目なウォルター君』で通ってるじゃないか。
    やんちゃなお前、ナイスジョンブルなお前、どちらも本物だ。
    ・・・今からそう先の事をあれこれ悩みすぎるのも良くないぞ。
    私を見て色々と不安になる事もあるだろうが、人間的にはダメな見本として
    割り切って見つめてみろ。イマイチ割り切れて私を見れていないんじゃないか?
    ・・・アーカードを幸せにするんだろ?しっかりしろ!」
若執事「あんたを見てると、やんちゃな部分が前面に出ちまった感じがするね。
    アーカードからも餓鬼呼ばわりされてたし。(・・・でも、あんたは
    あんたなりに『本物』の想いを抱いてきたんだもんなあ。
    そんなんを『ダメ人間』と割り切って見ちまっていいのか?と考えちまう。
    いや、『人間失格』だとも思うし、あんたみたいにはならないとも思うがよ。
    あんたに対する感情もそう簡単じゃないんだって・・・。)」
黒執事「私は爺さんになっても色々と割り切れなかったが、お前なら
    違う私になれるさ。・・・まだ、色々と危ないがね。」

老執事「あるがままなりと思って生きれば、老いというものすら楽しいものですぞ?」
若執事「誰だ?あんた?・・・て、初対面の爺さんに失礼だったな?えーと、どちらさま?」
老執事「ふふ、通りすがりのお節介な老人です。」
若執事「ふーーん・・・。(何か全てを見透かした様な雰囲気の爺さんだな。
    でも、嫌いじゃねえ感じ・・・。)」
老執事「(ふむ、昔の私はこの様なキッドだったのですなあ・・・。
     少年よ、私は君の未来の姿だ・・・。君から見て私はどうだ?
     『嫌いじゃない』とでも思ってくれたのなら、光栄ですがね。)」

黒執事「・・・・・・・・・・。」
若執事「・・・!・・・おい、何で泣いてんだ?」
黒執事「(・・・!・・・この老人を見ると、何か『自分が置いてきた
     大切なモノ』を見ている気がする!・・・何故だ!!)」


271:名無しかわいいよ名無し
08/04/17 22:31:49 vGfOah0B0
>>270
全俺がアッパレ

272:名無しかわいいよ名無し
08/04/17 22:39:40 Jz9WELWq0
何か切ねぇな…。

273:名無しかわいいよ名無し
08/04/17 22:45:47 eV3zfJ3SO
アトラーのドリルいてぇw

糸 糸 糸と、お前らはエヴァ様の事を忘れているようだな、けしからん!
ご本人かなりの戦闘と萌えのハイスペックさんなのに影が薄いな 何故だ?

274:名無しかわいいよ名無し
08/04/17 22:48:23 vGfOah0B0
黒執事は全て捨てて一夜の夢に賭けたわけだけど、老執事はその捨てたものを全部持ってるんだよなぁ
黒執事は老執事にだけは頭が上がらなそうだ

275:名無しかわいいよ名無し
08/04/17 22:58:36 ANVeWYTl0
一撃必殺な人=?

カーズ「フフフ・・・ようやく宇宙空間から戻って来れた!
    しかもどうやらここは吸血鬼達の住処らしい・・・。
    まず吸血鬼共を喰らい!体力を回復させてから――
    忌々しい波紋戦士どもを皆殺しにしてやるのだァー!!」


吉良「なんだあの変態は・・・?
   しかし・・・彫刻のような美しい手を持っている・・・。」

ヴァニラ「褌一丁の変態がいる・・・。
     DIO様、あんな狂ったのは無視して帰りましょう」

志貴「吸血鬼を(性的な意味で)喰らう、だと!?
   しかもわざわざ宇宙から・・・。
   こいつは・・・・中々の変態だぜ!」

276:名無しかわいいよ名無し
08/04/17 23:00:28 vGfOah0B0
>>275
老執事「誰を」
黒執事「喰らうだと?」
若執事「ゴルァ」
ロリ旦那「////」

277:名無しかわいいよ名無し
08/04/17 23:13:47 3lRW049h0
>>273
そう思ったら自分でエヴァ様物を書いてみるのも良いですぞ。
俺は、若執事×ロリカード狂いの『対決』の書き手ですが、
最初は台本形式でちらちら書いていたんだけどその内に
文章書くのなんざ下手なんだけど本格的なものを書いてみようかな
とか思い立った訳です。おかげで素晴らしい黒執事君にも出会えましたし。

台本形式でエヴァ様物を書き始めてみたら、他のエヴァ様好きが
連鎖反応でネタに乗っかってくれる可能性も大でしょう。
台本形式が慣れ始めたら本格的なものを書いて見るというのも良しですよ。

俺は、エヴァというキャラクターで本格的な作品を書ける程、
ネギまという作品を読み込んでないんですよ。
暇が出来たら満喫行って読んでみようかなとかも思ってますが、
想いいれのあるお方が自らエヴァを活躍させるという
のが一番な気もします。

278:名無しかわいいよ名無し
08/04/17 23:31:12 RX4P2WG+0
>>277
わかります

エヴァは役所が難しいです
戦闘能力や個性が強いキャラとかませると主張ができなくなるというか
強くて容姿や個性もあって書くには申し分なのですが
他のキャラが立ちすぎているというか
それを気にしすぎる自分の力不足なだけなんですけど
扱いが難しい立ち位置だと思っています

279:名無しかわいいよ名無し
08/04/17 23:42:58 vGfOah0B0
エヴァちんは何度か書いたけど、やっぱ使いにくい感があって
というか俺が執事しか書けないだけなんだけど

280:名無しかわいいよ名無し
08/04/17 23:47:58 3lRW049h0
>>278
月面町のメンバーは濃ゆいのが勢ぞろいですからなあ。
噛めば噛む程味が出るスルメみたいなキャラが多い。
カーズ様も御生還なされたようですしww

自分にとって超絶に好きな一握りのキャラのネタを、
表現していくのに手一杯です。
執事だけにネタが偏らないようにしようとか思うんだけど、
今書いてるSSもこんなに長くなるとは思わなかったのに
思わぬ長丁場www
宵闇のキャラとか彼岸島のキャラとか怪物王女のキャラにも
手をつけたいのにww

『対決』を丸く治めようと精一杯な現状の自分・・・orz

281:名無しかわいいよ名無し
08/04/18 00:21:10 51QI1HKVO
他に一撃必殺持ちって誰かいたっけ?

いなければこいつら100%変態状態になるがw

282:名無しかわいいよ名無し
08/04/18 00:44:42 9OYi7ceqO
>>281
即アーヴィング・ナイトウォーカー
と思ったがあいつはスイッチ入ると的(敵)をみないでのび太並みに撃てるってだけで攻撃力は大したことなかったな

283:名無しかわいいよ名無し
08/04/18 00:53:58 8DWoboTh0
>>281
シュレ:吸わす

284:名無しかわいいよ名無し
08/04/18 01:00:40 51QI1HKVO
>>283
それだけ書くと変態っぽいな
自爆キャラ?

285:名無しかわいいよ名無し
08/04/18 01:04:13 FG56whVE0
変態志貴に刺させりゃ良い

286:名無しかわいいよ名無し
08/04/18 01:06:03 8DWoboTh0
シュレとか言っておいてなんだけど、
あれは旦那の魂同化体質を利用してるだけで
普通の吸血鬼には効かんのかな

287:名無しかわいいよ名無し
08/04/18 06:32:59 TiPa21CTO
たぶん旦那と教授くらいだと思うよ、シュレの血を吸ったらヤバいのは。
吸収→同化、具現化体質の群体型吸血鬼にとっての天敵かと。

288:名無しかわいいよ名無し
08/04/18 07:10:35 Cf69THhA0
セラスもヤバイんじゃね?

289:名無しかわいいよ名無し
08/04/18 09:05:11 51QI1HKVO
カーズもヤバいか?

290:名無しかわいいよ名無し
08/04/18 09:06:34 9OYi7ceqO
とりあえずヘルシング世界の純正吸血鬼にとってはシュレがヤバい、と

291:名無しかわいいよ名無し
08/04/18 09:16:59 8DWoboTh0
シュレって何者なんだろうね
人間じゃないことは耳とか耳とか耳とかで分かるけど
見た目通りの年齢なのかな?寿命あるのかしら

292:名無しかわいいよ名無し
08/04/18 10:26:14 Tn9A9ALi0
>シュレって何者なんだろうね

俺の嫁に決まってるジャマイカ

293:名無しかわいいよ名無し
08/04/18 11:27:40 2bAyH8lCO
吸血鬼スレに女性が潜みよるとは…

294:292
08/04/18 12:17:48 QJqrq1w70
俺は男だ!

シュレには性別を超越した可愛さがあると思わんかね?

……別に引き気味の視線を向けられても構わないんだ、俺…。

295:名無しかわいいよ名無し
08/04/18 12:46:10 B9ElUeLz0
シュレはみんなのものでもあるし、同時に誰のものでもないのだ
つまりシュレは俺のものでもあるという事だ

俺としてはシュレの生みの親が気になる
やっぱり博士なのかしらん

296:対決 その19
08/04/18 17:35:23 BilUdrph0
ドガガガガガガガガガガガガッ!!
強烈なマズルフラッシュと共に発射されるガトリングの弾丸。立ち上る硝煙。
間髪入れずに飛び出る薬莢。赤い灼熱の直線を引いて飛んで行く20mmの火の玉。
「ぐおおおおおおおおおおお!!当たれ当たれこんちくしょうがああああ!!」
グリップを握り必死の形相で叫ぶ馬鹿。
しかし、弾丸はウォルター少年には当たらず、演習地の森の大木にばかり命中する。
幾千の木切れが飛び、メキメキと音を立て、大木が何本も倒れる。
藪の葉も細切れになり、山肌の土が削られ大量に飛び散り、煙状の粒子となる。
やがて、全弾を吐き出しつくした火神は沈黙する。射手のヤン・ヴァレンタインは
「クソッ!! クソッ!!もう弾切れかよ!!」
と喚きながら虚しくトリガーをガチッガチッと腹立ち紛れに引いている。
その様子を確認したウォルターは、韋駄天の如き動きを止め、ニヤリと笑い、勝利宣言をする。
「・・・口ほどにも無えな。」
その様子を、シュレディンガーは茂みの中に隠れつつ顔だけは出して
思わず凝視しながら、口を開けて呆れて見ていた。
『・・・荒っぽい訓練だなあ・・・・・・・。』
という感想を抱きながら。
『良いものを見た』とばかりにパチパチと拍手をする少女アーカード。
歯噛みするヤンをおいて、アーカード、少女アーカード、ウォルター、ルークの4人は
今の演習の反省点を語り合い始めた。
「正直、今の練習は歯ごたえがなかったぜ?火砲の威力は凄えけど、打ち手
 がアレなんだよ。ヤンの奴、考え無しに目くらめっぽうに撃ちやがるから
 直ぐに弾切れを起こしやがる。おまけに銃の反動にヤンは引っ張られてる
 もんだから別に俺がそう動かなくても弾が勝手に避けていくし。」
ウォルターの不満に、少女アーカードが合槌を打つ。
「うーーむ。人の肉を引きちぎれる膂力がデフォのアンデットならば、
 バルカンを射撃した時に生ずる2トンの反動にも引っ張られないのでは
 とか思ったんじゃが・・・。ヤンの奴、案外体力が無いのう。
 もう1人の私よ、お前はどう思う?」
意見を求められたアーカードはこう答える。
「私がジャッカルを撃った方がマシだったな。」
ルークが懇願する様に三人に意見をする。
「・・・あの、おっしゃる事は尤もなんですが、あんまり辛辣な事を言うと
 弟が落ち込みますので・・・。もう少し小声で・・・。」
そう言ってルークはしゃがみこんで両手の人差し指で地面をなぞっていじけてる
ヤンの方を指差す。三人が思わずヤンの方を向く。
そして、ヤンの居る側の茂みからひょっこり顔を出していたシュレディンガーと
目が合った。シュレディンガーは、思わず顔を引っ込める。
『!!!ヤバ・・・!目が合った・・・!』
少女アーカードが問答無用で撃ってくるのでは?と頭を抱えたシュレディンガーだが、
自分が隠れている茂みの向こうから、張りはあるが殺気のない少女アーカードの声が聞こえてくる。
「おーーい。まず出て来い。そちらが仕掛けてこない限り何もせん。
 お前1人で来たのかーー?」
シュレディンガーは、話し合いをする気が相手側にもあるらしいと判断して、
お手製の白旗を掲げて茂みから出る。そして、こう話しかけた。
「話し合いにきたよー!女の子の方のアーカードと、ウォルター君に話があるんだー!」



 









297:名無しかわいいよ名無し
08/04/18 17:37:12 BilUdrph0
「話し合い?何だ急に改まって。しかもその格好はなんだよ?」
ウォルターは、タキシードを着てピースマークのバッジをつけて、しかも白旗を掲げた
シュレディンガーに目を丸くしている。
男性アーカードは、三人で話すべき事なのだろうと気を使って、ルークを連れ、
いまだにしゃがんでいじけてるヤンの首根っ子を掴み、少し離れた場所へ移動する。
少女アーカード、シュレディンガー、ウォルターで話し合いが始まった。

「えっと・・・その・・・昨日の事なんだけど・・・。」
「昨日?俺は何も知らないぞシュレ?アーカード、・・・何かあったのか?」
「おお、昨日、屋敷に黒いのが攻め込んで来てのう。もう少しで殺せる
 所だったのじゃが、このチェシャ猫と狼大尉に邪魔されて取り逃がしたわい。」
「!!!・・・おま・・・!昨日、ヘルシング邸でそんな事があったのか!?
 いや、あいつがお前にケンカ売るのはいつもの事だけど・・・お前が
 もう1人の俺を殺しかけた!?マジでか!?お前・・・!!」
「うむ。きっちり殺ろうとしたんだがのう、惜しかったわい。はははは。」
「はははは・・・じゃねえよ!あいつは俺の目標だぞ!?マジもんで殺し
 かけたってお前・・・!!」
「・・・そう驚く程の事か?私は吸血鬼アーカードだぞ?私を殺す覚悟で
 来た者を、私が『殺さずに済ませてやろう』などと考える方が珍しいのだ、本来は。」
「!・・・確かに・・・確かに、吸血鬼アーカードならそうだろうな。」
「うむ、お前の目標を殺すのは忍びないとも思ったが、あやつは殺し合いを
 望んできたのだ。まあ、『いつもの様に凹って終わりにしてくれるだろう』
 とかあやつは考えていたのかもしれんがね。だがな、それは甘えだとも思う。
 ・・・・いや、あやつはいつも情けをかけていた私に対して怒っていたからな。
 『何故情けをかける!』とな。そして、私に死を与える事こそが私にとっての
 幸福であり救いと考えていたあやつは、昨日もあやつなりに本気で殺しにきたのだろう。
 だから私は戦いの信条に乗っ取ってあやつを殺そうとした。いつもと違う私を目の前
 にして、死ぬ覚悟も出来ていたのだろう・・・だからこそ、あやつは身体を引き裂かれても
 笑えていたのだ。」
「・・・・・・・・・・・・。」
ウォルターは何も言えなかった。吸血鬼アーカードは紛れも無く修羅である。
修羅と化したアーカードに戦いを挑んだら、ほぼ、『死』によって決着がつく。
ウォルターは、月面河のほとりで少女吸血鬼が立てた誓いを思い出した。
『もう、お前に私の業は背負わせたりしない。私は吸血鬼アーカード
 これより、お前と共に歩む。お前こそが私の膨大な過去を打ち砕く、私の未来だ。』
そして、釘を刺された事も思い出した。
『吸血鬼アーカードの相棒となるのだ。 覚 悟 し ろ よ?』
ウォルターは冷や汗を垂らした。戦場の鬼と歩む覚悟。例えこの吸血鬼が
戦いで自分の親しい人を殺す事になったとしても、さもありなんと受け止めなくては
いけないのだ。自分は地獄の黒狗のパートナーになったのだから。
そして、心優しい『家庭科教師アーカード』が変わるきっかけを計らずとも作ったのは、
紛れも無い自分なのだから。




298:名無しかわいいよ名無し
08/04/18 17:39:32 BilUdrph0
シュレディンガーは、哀しげな、すっかり変わってしまった仲良しを見る表情で質問をする。
「・・・・どうして、急に、そんなんなっちゃったのさ・・・。」
少女アーカードは、真摯な面持ちで、こう答えた。
「・・・この子に、このウォルターに甘えるのはもうそろそろ止めようと思ったのさ。
 この子は、私がもう1人のウォルターを重ねて自分を見ているという事に気づいていたのさ。
 それでも、『仕方が無い、仕方が無い』と私の不甲斐なさを受け止めてきたのだ。
 ・・・この子が今、包帯だらけでこんな訓練をしているのもな、私が己のエゴで
 この子を甘やかして、弱くしてしまったからなんだ。私はな、この子がもう1人
 のウォルターみたいになるのが恐かったのだ。人間好きの私からしたら、同じ事
 が繰り返されるのが嫌だった。だから、この子を戦いから遠ざけようとした。
 そうすれば、『普通』になれると思っていた。血溜まりとは縁が無い人間に・・・。
 ・・・・・・しかし、強くありたいものを、武器でありたいものを戦いから遠ざける
 など、無理だったのだ。
 この子はな、いつまでももう1人の自分を見上げているのは嫌なのだそうだ。
 私が自分にもう1人の自分を重ねてみるのも構わんそうだ。私の不甲斐なさ、
 私の業を背負わされても構わんそうだ・・・・・・。
 
 ・・・・・・・こんな子の為に強くならずしてなんとする!!!
 この子の想いを知ったからには!自分の不甲斐なさを思い知ったからには、
 この子に報いる為にも強くならねば!!強くあらねば!!」

固い決意の言葉。シュレディンガーは、ウォルターにも質問をした。
「ウォルター君・・・。ウォルター君も、強くなりたい?
 僕は『普通』っていうのを味わって思った事だけど・・・いいもんだよ?」
ウォルターはその質問にこう返す。
「確かに普通は良いもんだな。でもな、俺は吸血鬼アーカードの相棒なんだよ。
 相棒ってのは、優しさに甘えているだけじゃ、ダメなんだな。
 こいつは、エゴで俺を弱くしたとか言ってるが、俺が気を抜かなかったら
 弱くならずに済んだんだし。俺だって、こいつの力になりたい。
 なーに・・・俺は『普通』ってのはどんなもんかをこれから先も見定めながら、
 『狂気』と付き合って生きていくさ。こいつが『吸血鬼アーカード』になっち
 まって、それでもう1人の俺を殺しかけたってのなら・・・責任は俺にあるのかな。
 お前には恨まれてもしょうがないな・・・ぶっ飛ばしたい気分だろ?」
シュレディンガーは困った様な笑顔で答える。
「うん・・・正直ね・・・。でも、執事さん、何か、踏ん切りがついた顔をしていたし、
 これはこれで執事さんにとっても良かった事なのかもって思うよ・・・。
 ウォルター君達ものっぴきならない理由でそうなったみたいだし、うん、納得はしたよ。
 ・・・それでもムカつくけどね。あそこまで執事さんボロボロなんだし。
 よし!これから執事さんにも君達が変わった訳を伝えてくるよ!!」


299:名無しかわいいよ名無し
08/04/18 17:41:30 BilUdrph0
ウォルターは、気丈な和平の使者にこう言う。
「・・・良かったら俺を殴っていってもいいぜ?割り切ったように見えても
 友達があんな目に合った理由を作ったのは俺だし、殴るくらいはしなくちゃ
 正直収まらねえだろ?あ、後、もう1人の俺に伝えてくれ。
『何かとんでもない事になっちまったけど、良かったらまた俺とはケンカしてくれや。』
 って・・・。」
少女アーカードもこう話す。
「良かったらまあ、特別に私をぶっ飛ばすのも許そう。友達の仇だろうからな。
 ウサを晴らしてスカッとしていけ。和平の特使を戦いでどうこうしよう
 という気もない。」

シュレディンガーは暫く考え、「じゃあ、一発だけ。」と答えた。
ウォルターの頬に、少女アーカードの腹に、パンチをする。
ウォルターは男だから思い切り、少女アーカードは化け物だけど女の子だから緩めに。
ドカッ! ぼすっ と、わだかまりを少しだけ置いていく。
正直、これでもまだ暫くはこの2人を見ると正直腹は立つだろう。
大切な友達の仇でありライバルなのだから、理屈じゃなく割り切れない
感情があるのだ。

それでも、パンチ一発分だけのわだかまりを晴らして
シュレディンガーは『しょうがないから許してあげるよ』とでも言うように
目だけは泣いて、口元に笑顔を浮かべて消えていった。

とりあえずここまで





300:予告
08/04/18 19:23:01 tVQ9JqQ60
シュレ「うにゃー・・・悪い事しちゃったー・・・。」
黒執事「どうした?シュレ。」
シュレ「・・・『自分の事を一生懸命しただけ』のウォルター君を
    殴っちゃった・・・。悪い子だな・・・僕・・・。」
黒執事「やれやれ・・・また楽しく学校で挨拶したり遊んだりしたら
    いいじゃないか・・・『やったら後悔しないか』どうかを
    考えてから行動しなさい。・・・私が言ってもアレだが。」
シュレ「執事さん・・・。」
黒執事「しまったなあと思っても、遅い事はあるもんだ。
    さて、今からでも私に出来る事をしよう。」
シュレ「・・・何をするの?」
黒執事「・・・そうだな、青い空の下でも歩こうか。」

アーカード「この話もそろそろ終わるな。」

明日は続きを投下出来るかわかりませんが・・・。予定があるので・・・。

301:嘘予告
08/04/18 19:48:41 UayjAdCN0
演劇の練習中に起こった悲劇

「不死身の私だけど実は1回切られただけで死ぬぞー」
「出会ってしまったな、この私に」
しゅぴーん

「ご苦労様ですマスター。もう起きて大丈って首くっつかないいいいいいいいいい」
「1回で殺せと言われた」
「げ、劇ですよこれええええええええ」
「メフィストのところへ連れて行こう。だが・・・手土産が必要か」
「あのー、貴方が行けばタダなんじゃ」
「彼にしよう、実力はさておき顔はまずますだ」
「久しぶりの出番がこれかよおおおおおおお」
「れ、煉瓦さん」

当然続かない

302:名無しかわいいよ名無し
08/04/18 20:09:14 JVxLFZYn0
つまり・・・・シュレは俺の嫁って事か

303:名無しかわいいよ名無し
08/04/18 20:22:51 K006OJYB0
「対決」の中でのシュレは黒執事の嫁でしょう。この尽くしぶりww

304:名無しかわいいよ名無し
08/04/18 20:39:38 51QI1HKVO
もう男でもいい
俺が嫁に貰う

305:月面プロレス本番1
08/04/18 21:57:00 FG56whVE0
横島 「まず、セラス・クロムウェルとルナティック秋葉。いまゴングが鳴りました。夢のカード月面武道館!!」
ワー!ワー!ワー!ワー!ワー!ワー!ワー!ワー!ワー!ワー!ワー!ワー!

セラス「あの…お手柔らかに」
秋葉 「もし貴女のバストがB以下なら、優しく堕としてさしあげたんですけどね…」
セラス「そ、そんな…!わ、私だって好きでおっきくなった訳じゃないデス!!」
秋葉 「…糸に囚われたモノの末路は知っていて?赤い檻髪は、誰であろうと逃がしはしないわ。」
セラス「ヒッ、せ…せんぱ…~~~~~!?」

横島 「あ~っと、メルティアルク!背後からセラスの乳を揉んでいます!!そこですかさずルナティック秋葉、
     伝家の宝刀 お嬢ヤクザキック!クリーンヒットォッ!!じ、自爆です!つーか馬鹿だぁ!!」
琥珀「メルティアルクはあーぱーですからね~、何にも考えていません」
横島「…そうでした、でもセラスは案外平気そうですね。そればかりか攻撃した秋葉の方が尻餅を…」
琥珀「怒り狂って本能で巨乳に蹴り込んだせいですね、F以上のバストは八極拳士の渾身の一撃をも止めますから。
    柔らかいということはダイヤモンドより壊れない、ということなのですよ~、これは屈辱ですね~」
横島「お、俺も飛び込みてー…ここでレフェリー、セラスの戦意を確認…やけに入念にチェックしていますが主に胸を
    つーか揉ん…おおっと、秋葉蹴ったぁっ、レフェリー遠野志貴ごと! そのままスチール椅子で殴る殴る殴る、
    主につーか完全にレフェリーを!!」

秋葉 「兄さんの浮気者!ロリコン!朴念仁!すっとこどっこい!巨乳マニア!」
志貴 「チョっ待て、お前、痛、グハッ、俺レフェリー…ホゲェ!」
セラス「あ、あわわ…」

横島 「さて、やって参りました。夢のカード月面武道館!!巨乳艦隊VSナイチチ連合軍タッグマッチ、夢のカード
     60分一本勝負!司会は実況ともに、ワタクシ、横島忠夫。解説は…」
琥珀 「はい、国際指名手配犯スレスレプロモーター琥珀SANです」
横島 「そして今日のゲスト解説者にお招き致しました、かの48門126派を極めた中国武術の集大成…」
カエルラ 「うむ、カエルラ・サングウィスだ」
琥珀 「そう言うと何か烈○王みたいですね~」
カエルラ 「実は郭に化勁を教えたのはこの私でな、まさか人間の身であのレベルまで到達するとはな…う~む」
琥珀 「あ、あは~…」
横島 「…何か隣がとんでもないこと言っておりますが、あ~っと秋葉が兄貴を公開処刑してる間にセラス、
     メルティアルクとタッチを行いました。貴族暦○○年、夢のオールスター戦以来の数百年ぶりの
     武道館メインイベント、メルティアルクの先制攻撃!」

セラス「せ、先輩…私いろんな意味でもう駄目デス…」
アルク「オッケ~♪」
秋葉 「出てきたわね…泥棒猫」

306:月面プロレス本番2
08/04/18 21:58:44 FG56whVE0
横島 「アルクと秋葉です。秋葉が猫又マスクとして文化祭デビューをしたとき、その特訓のパートナーをも務め
     ましたメルティアルク!二人の胸を去来するものは何か!!」
琥珀 「片方は去来するほどのキャパはありませんけどねー、あはー」

横島 「アルク、右の真祖すーぱーパンチ!秋葉も返す。ジャンプしてのお嬢カカト落としぃ!!アルク倒れる、
     秋葉そこで…サッカーボールキック!アルク悶絶!しかし余裕が伺えます。メルティアルク!」
カエルラ 「テレホンパンチだな、つけ込まれて当然だ」

アルク「い、妹…は、鼻は止めてって言ったじゃない…」
秋葉 「ふん、この私の辞書に筋書き、ヤラセの類は一切ありませんわ!」
セラス「せ、先輩…!?」
秋葉 「ふ…あとは巨乳弐号だけね…エヴァさん、そこのバカ猫のお相手お願いしますわ」
エヴァ「ふん、気安く私に指図するなよ」

横島 「ここに来てブルマアイスようやく出陣ですね~」
琥珀 「ブルマアイス・エヴァ、弱者に容赦がないところはうちのドン・シエルといい勝負ですよ~。
     イロモノぶりも甲乙付け難いですね~、是非ウチのリングに呼びたいです。」   
横島 「ブルマアイス・エヴァ、よろめくアルクに関節蹴りぃ、あ、足があさっての方向にぃぃ!容赦ねぇー!!」
カエルラ 「よろめくアルクェイドに躊躇無く関節蹴り…さらに真下に頭から落とす切落とし投げ…さらに踵蹴り
     を顔面に五発…見かけによらずえげつないなあのチビッ子…」
琥珀 「さらにグッタリした所で裸締め…エヴァさん本気で潰すつもりですね~」
横島 「あ~っと、セラス!今さらカットに入る~~!しかし秋葉、お嬢トルネード!後ろ回し蹴りです!!
     セラス悶絶~~~これは痛そうだぁ~~~~!!」
横島 「一方アルクはエヴァの裸締めを…な、何とエヴァをぶら下げたまま立ち上がりました~!つーか締められて
     いる事自体に気づいておりません!」
琥珀 「あは~、あーぱーは脳幹しかありませんから、虫さんと同じですよ~
     それにしても大好きなお姉ちゃんに負んぶされてる小さな妹さんみたいですね~、萌え」
カエルラ 「さっさと頚椎を折らんからこうなるんだ」

307:月面プロレス本番3
08/04/18 21:59:35 FG56whVE0
エヴァ「このまま…締め落とし…って、完全に極まってんのに何で落ちないんだ貴様!!」
アルク「…にゃ」
アルク「にゃっにゃっにゃっ、あちしを締め落とそうなんて、きのこに〆切り守らすより不可能だにゃ~」
エヴァ「な、何…う、うわ゙あああ~~~~~~~~!?…ぐぇ!」
アルク「にゃかんづくみなごろしにゃ~~~~!」

カエルラ 「…締められて脳が酸欠になったせいで一時的にハイになっているのか?」
琥珀 「なんかオツムに強烈な電波来ちゃいましたね~…まあ元々電波の混線率高いですから」
横島 「め…メルティアルク、裸締めを強引に振りほどきエヴァをコーナーに投げつける!なんつー馬鹿力!
     そこへ…にゃんぷし~ロールぅ!!はじめの一歩を読んで見よう見真似で創めたインチキデンプシ~!
     さらに!アルクオリジナル痛み分けクロスカウンター!エヴァ既に小動物目です!
     打つ!打つ!打つ!打つ!すごいぞ!」
琥珀 「昭和のプロレスを支えて参りましたメルティアルク!真祖として生を受けて800年、そのあと暴走して
     一族郎党皆殺し、さらにはバラバラの肉片にもなりました、メインなのに影薄いシナリオもあるねって
     陰口も叩かれました。しかしヨゴレと着ぐるみ師やりながら、それでも陰で型月を支えてきたぁ!!」
横島 「あ~っと、エヴァキレた~~~!出るか必殺の合気投げ!秋葉がセラスをカット!投げ失敗…
     アルクが出る、出る、出ちゃった!88cmのFカップバストォ!!レフェリーの野郎辛抱たまらんとばかり
     にボインちゃんに飛び掛る~正直な奴だ~~~!ち、ちちち…乳!尻!ふともも~~~!!わしももう
     我慢できんわぁ!!」
琥珀 「お、落ち着いてください横島さん…!」

志貴 「あ…アルクェイド!今この場でお前が欲しいんだッ!!ハァハァハァ…」
   「ちょ、ちょっと駄目志貴!みんなが見てるよ、…やんっ、そんな激しく……優しくしてぇ……」

横島 「…ってこら遠野ぉ!おんどれ全年齢版で何さらしとんじゃ!ぼけぇぇぇ~~~~~!!」
セラス「あ、あ、あああ…イヤアアアアアアアアア~~~~!!」
秋葉 「…に…にに、ににに…に、兄さん~~~ッ!!!」


――しばらくお待ちください。

308:月面プロレス本番4
08/04/18 22:00:42 FG56whVE0
横島 「大変お見苦しいものをお見せいたしました…レフェリーはリング上で制裁を受け座敷牢で猛省してます。
     代わりとして客席でクダ巻いてたワカメが現地徴用されました」 
カエルラ 「前立腺が完全に機能停止する経穴を突いた、おそらくは男子廃業だろう」
    (注:良い子は絶対に真似しないでね!)
琥珀 「まあ、志貴さんならたぶん大丈夫だと思いますけどね~…ちなみにアルクェイドさんは嫉妬に狂った
     秋葉様とキレたパートナーのセラスさんにボコられてダウンで~すッ、血みどろの修羅場にビビッて
     ワカメがカウント取らないのでアルクェイドさんリング上に放置です。あ、踏まれた…」

横島 「さあ試合再開です、ルナティック秋葉、一人孤立したセラス・クロムウェルをジリジリとコーナーに
     追い込んでいきます!まるで猫が鼠を追い込むかのごとくぅ!!」
琥珀 「あのセラスさんの小動物チックな仕草、秋葉様大好物ですからね~徹底的にいぢめ抜きますよ~」
横島 「秋葉、タイガーシュタイナー(虎王)!!場内、大歓声ー!さあ、セラスに覆いかぶさる!危ない危ない!
     そこへエヴァ乱入、そしてダブル合気投げだぁ!セラス受身とれず悶絶ぅ!!」
カエルラ 「…あれ受身取れんぞ」

琥珀 「そこへ…来たぁ!秋葉様のアイアンクロー!!超貧乳連合軍結成とともに、開発したこのアイアンクロー、
     思い出の技、ナイチチの技!秋葉様の技!私が遠野家の肉奴れ…家政婦になって十余年、私はいつも秋葉様
     と一緒でした。最高です秋葉様!そしてエヴァさん!巨乳への憎悪は世代を超え受け継がれる!
     エンジョイ(楽しく)&エキサイティング(刺激的に)!猟奇的で伝奇的にぃ、MWE!!
     ギブアップでしょうかセラスさん!Bカップ以上は即時破壊!秋葉様のアイアンクロー!!」

セラス「痛!痛!痛!痛!痛!痛!痛たたたたぁぁ~~~!!」
     (痛!…こ、このままじゃ、痛!ほ、本当に痛!…ち、千切れる痛!…ギブアッ…痛!
      …しないと死…ぐぇ!?)
秋葉 「ふふ…ギブアップなんてさせませんわ、このままリングを真っ赤に染めなさい」
セラス「ヒューヒュー…」

カエルラ 「乳を肋骨ごと捻りあげて肺を圧迫したな…あれではギブアップ宣言できんな」
横島 「殺す気かい!」
琥珀 「秋葉様いつの間にか髪が真っ赤ですねー、直に触って圧倒的な物量差を実感しキレたんでしょう…
     マジで殺る気です、あはー」

横島 「…な!あ、あ~っと、この何と後輩の窮地にアルク立ち上がる!血まみれだ、私がやらねば誰がやる!
     満身創痍のメルティアルクぅ!」
琥珀 「まぁ、満身創痍の半分はその後輩にやられたんですけどね~」
横島 「アルク、ゆっくりとセラスの元に歩み寄り…倒れたぁ!セラスのレオタード引っ掴んでぇ!!
     今日で二回目のポロリだぁ!!場内、大歓声ー!!」
琥珀 「アルクェイドさん、最後の最後でやってくれましたね~」

カエルラ 「…な、なんだあの底冷えするような殺気は?」

309:インターミッション
08/04/18 22:03:26 FG56whVE0
シエル「…私に話があるそうですね?」
リザ 「二年前の話が聞きたい」
シエル「過去の恥を話せとそう言うんですか、貴女?」 
リザ 「あんたはプロレスの裏も表も知り尽くしている」
シエル「ぶち殺されたいんですか?」メリメリメリ…
ヒロ 「か、カレースプーンを三本縒り合わせてる…」
リザ 「ドン・シエルと言やあ、MWEでガチでやれば一番強いって話だ…
     控え室じゃどんなチャンピオンもあんたに頭が上がらないって言うじゃないか…」

リザ 「真剣(シュート)でやりゃあ、メルティアルクより強いってあんたと見込んでだッッ!!
     腐れファンが興味本位で聞いてんじゃねえんだよッッ!!!」
シエル「…我儘なお嬢ちゃんですね」

シエル「あれは暑い夏の日でした、私の前(ヴァチカン)の道場に一人の少女が入ってきたんです
     高校卒業して田舎から出てきたばかりって感じの田舎娘で、名前…セラスと言いました。
     最初は入門者かと思いましたが、BRW(英国王立レスリング)の練習生で胸を借りに来た
     という話でした。で、その手続き書類と言うのを出してきたんですが笑っちゃいましたよ…
     だって果たし合い状と誓約書なんですもの…」
シエル「で、私がやる事になったんですが…私、当時から弱いものをいたぶるのに目が無くて…
     トレーナーのマクスウェルには関節技で声出せなくした後、適当に二・三発かまして路上
     に転がしておけって言われたんですが、実際それ以上の事をするつもりでした、えっと…」
リザ 「いや、それはいい…」
シエル「そうですか…彼女案の定でたらめに弱くて、調子に乗ってたんですね私…服剥いでやろうとして
     Tシャツに手をかけたんですよ、…そしたら彼女変わったんですよ」
リザ 「…変わった?」
シエル「ええ、カトンボが獅子に変わったというのか…最初に喰らったのが、そう回し蹴りだったと思います
     吹っ飛ばされたんですよ…吸血鬼とステゴロやっても互角の私が。焦った私はタックルをかけました
     組み伏せれば何とかなると思ったんですね…でも奴は吸血鬼をも転がす第七司祭のクラッチを単純な
     腕力のみで切ったんですよ…で、次にきたのがたぶん膝だったんですね」
リザ 「…」
シエル「そしてガードした腕をすり抜けて貫手、どっちの腕だったか分からないんですがそれが突っ込んできま
     した。そして…ひっくり返った私に踵がゆっくりと降りてきました、死を予感したんでしょうね
     …あれはよく覚えています」

シエル「起き上がるとリングもアイツもグニャグニャで関節技も糞もありませんでしたよ…あの時は必死に落ちた眼鏡
     を探すのが精一杯な状態でしたよ、で、後から聞いたんですがアイツ気を失った私の顔をね…マットに
     擦り付けてモミジオロシにしようとしていたらしいんです…ハハッ」
リザ 「そこまで遊んでいったんだ、…ただじゃ済まさなかったんだろ?」
シエル「それがね、そいつ試合が終わった後グチャグチャになった私を見て…悲鳴をあげて逃げちまったそうです。
     これだけは言えます…BRWに萌えとかアイドル路線はありません、そういう連中なんですよ」

310:月面プロレス本番5
08/04/18 22:04:15 FG56whVE0
インテグラ「い、いかん!もうウチの負けでいい、セラスをリングから降ろせ!」
ウォルター 「まだカウント取ってない?ふざけるな!事態は一刻を争う!!」
琥珀 「何か巨乳艦隊サイドのセコンドが揉めてますね~」
横島 「BRW唯一のアイドルレスラーですからねー、神経質になっているんでしょう」
カエルラ 「…違うな」

秋葉 「こうなってしまっては、これ以上の試合続行はムリね…セラスさんでしたわね、今回だけは特別に
     この辺で許して差し上げますわ」
セラス「…HA」
隊長 「やめろ!嬢ちゃんに近付くなぁ!!おまえS…」
秋葉 「?」
セラス「HAAAAAAAAAA~~~~!!」
秋葉 「…!?」ゴッ!
隊長 「…ぬぞ!!」

横島 「ど、どうした秋葉!いきなり吹っ飛んだぞぉ!セラスに近付いて何やら声をかけていたと思ったら
     無造作に飛びました…さきほどの映像をスローで…セラス、すごいスピードで動いて何か鈍器のような
     ものをつかみ秋葉を一閃…秋葉ものすごい勢いで吹っ飛んでいきます」
琥珀 「あ、あれ…」
横島 (あ…アルクェイドやんけ!…先輩を鈍器代わりにしたんかい)
横島 「セラス、何とメルティアルクを凶器に秋葉に殴りかかったぁ!まるでドラゴンハンターだぁ!
     秋葉はダウ~~~ン!セラスこの窮地からまさかの逆襲だぁ!」
カエルラ 「流石は悪魔公の弟子というべきか…」

横島 「セラス鬼です!なんか雰囲気変わりました!すごく黒いです、あえて言うなら黒セラス!!
     左手で手ブラしながら、右手で気を失った先輩を小枝のように振りまわすぅ!アルク首があさっての
     方向です!リングやコーナーに叩きつけられる度、水の入った袋を叩くような何か嫌な感じの音が…!!
     さあエヴァがんばれるか!臥薪嘗胆、負けてたまるか!エヴァンジェリンそして遠野秋葉!
     ここで巨乳を負けたら何が残る!パーフェクトボディは私の夢!でも絶対に届かない!負けない!
     まだ無駄な努力を続けている!絶対勝つ!絶対勝つ!ぶっ殺す!巨乳なんぞに負けてたまるか!!」
カエルラ 「アルクェイドの首から上、すでに音速に達しているな…」 
琥珀 「敵に決して後ろを見せない、胸が無くても胸を張れ!これが秋葉様を十余年支えてきた力!!
     脳天お嬢カカト落としぃ!黒セラス、先輩を楯にこれをしのぐぅ!理想の女子プロレス団体を作って
     きました秋葉様。純粋培養で恐怖政治的に絶対王政的に、お嬢ブラジリアンキック!これもしのぐぅ!
     そして選手全員がエンジョイ(楽しく)&エキサイティング(刺激的に)!エヴァ乱入…ふっ飛んだぁ!」

秋葉 「あ、あの司会と琥珀…試合が終わったら殺す…わ」
エヴァ「私の分も残しとけ…」

311:月面プロレス本番6
08/04/18 22:05:06 FG56whVE0
横島 「三十分を超えている!場内大歓声!すべての会場で年間666試合全身全霊の殺し愛!黒セラス場外!
     理想の日本一猟奇プロレス団体を作りましたルナティック秋葉!月面武道館も含め、お嬢ヤクザキック!
     首都圏ゲーセンをスッパイ連中による連続満員も100日を越えましたMWE。淑女の恐怖の悲鳴が聞こえ
     ます。チビッコが泣き出しました。もはやこれはプロレスではありません、喜ぶのはリョナラーだけです!!」
琥珀 「商業に行くことで我々の出番は少なくなりました、自らが一歩引くことによって若い世代が急成長!
     そのうち忘れ去られるやもしれません、ならばせめて巨乳だけには負けたくない!これは貧乳の意地です!
     ナイムネ、ナイチチ、洗濯板と呼ばれる秋葉様の意地!巨乳越えなるか!悲願巨乳越えなるか!
     あと一息歴史的瞬間はここ卯月四月月面武道館で生まれるか!」

秋葉 「こ、琥珀…あとで覚えてなさい。クッ!それにしても何てメチャクチャな女なの!
     バカ猫吸血鬼が血袋になるのはいい気味ですけど…」
エヴァ「お、お前…それ曲がりなりにも先輩だろうが、もう少し敬意を…って何してる貴様!」
セラス「…」ググググググググ…ギリギリギリギリ!ヒュボッッ!!
エヴァ「!!?」

横島 「あ~っと、黒セラス アルクを投げたぁ!!アルク!アルク!人間ブーメラン!メルティブーメラン!
     すごい勢いだ、つーか音速超えてんじゃねーのアレ!!」
カエルラ 「森羅天頂武闘大会二回戦で月船教団(スターシップ・カルト)のバネ足ジャックが見せた人間ブーメラン
     を彷彿とさせるな…威力はケタ違いだが」
横島 「エヴァ巻き込まれたぁ!小動物目でブッ飛ぶぅ~~~!ダウ~ン!ピクリとも動きません!!
     アルクなおも勢いとまらず、さらに会場の一角を吹き飛ばし、そのままフェイドアウト~~~~!!
     メルティアルク、お空の星になった~~~!?」
カエルラ 「おい…何か新しいレフェリーも吹っ飛んでいったぞ、全裸で」

312:月面プロレス本番7
08/04/18 22:06:19 FG56whVE0
琥珀 「ある少女は言っています。『貧乳は希少価値だ、ステータスだ!』、もしかしたらそうかもしれません…
     だから夢なんです。夢、夢の勝負、夢の月面武道館!もうすぐ春が来ます。月面町にも春が来ます。
     セラスの右が入りました。秋葉様今日二回目の虎王!まさかー!黒セラスさん腕力で返しました。
     なんという精神力!憎悪という心!この表情!首筋に烙印とかありそうです、セラスさんは片手で秋葉様の
     猛ラッシュを受けています。そして耐えています。秋葉様にもセラスさんにも同じ胸囲のときがありました、
     その心中はいかに!」

秋葉 「こはぁくぅぅ、覚えていなさいよぉぉ!!!」
セラス「HA!HAAAAAAAA~~~~!!」
秋葉 「が、外国産なんかにヤマトナデシコが~~~~ッ!な~~め~~~る~~~な~~~~~~~っ!」

横島 「トップロープ、トップロープ、ルナティック秋葉!ルナティック秋葉!何を狙っている!おーーと!
     高所からの振り下ろす赫訳・紅葉ぃ!!トップロープから打ちました!同時にセラスも振り抜いた~~!
     両者、ダブルノックダウンッッ!!ドローだぁ!」
カエルラ 「黒セラスの方がリーチがあったが秋葉の方がわずかに迅かったようだな…」
琥珀 「今の跳躍からの一撃、往年のフラット千鶴を思い起こさせますね~。でも、レフェリーがピクミンのよう
     に次々潰れていくので勝敗が決められませんね~。…おや、志貴さん?あ、戻ってきましたね~」
カエルラ 「あの秘孔を突かれると数ヶ月は悶絶してるはずなのだが…むう」
横島 「ま、マジ…!?血まみれのリングに入り…なにやら物色してますね?おや、何かグチャグチャの秋葉と
     セラスを避け…気を失ってるエヴァの胸を凝視し…エヴァの腕を掴んで引き上げた~~~!
     巨乳越え果たしましたー!歴史的瞬間がおとずれました。巨乳艦隊敗れる~!貧乳連合軍大勝利~!?」
琥珀 「やはりアンダーウェアのスクール水着が高評価だったんでしょうかね~、どうやら納得いかない観客の
     みなさんが志貴さんをフクロにするべくリングに殺到している模様です、35分11秒の勝負でした!」

ワー!ワー!ワー!ワー!ワー!ワー!ワー!ワー!ワー!ワー!ワー!ワー!
この番組は燦月製薬、サンク・フレシュ・ファルマシー、遠野グループの提供でお送りしました。

313:名無しかわいいよ名無し
08/04/18 22:09:39 l4qPIBWgO
月面プロレス面白杉だよGJ、作者さんありがとう本当にありがとう

314:名無しかわいいよ名無し
08/04/18 22:19:47 T23xI73M0
素晴らしい!!素晴らしいぞ月面プロレス!!
ナマで見れるもんなら金に糸目をつけず見たい!!俺、金持ってねえけど!
何か観客ですらガチで命懸けっぽいけど!

315:名無しかわいいよ名無し
08/04/18 22:21:17 T23xI73M0
>>301
あ、嘘予告を有難うね!!書き手の俺からしたら光栄の至り!!

316:名無しかわいいよ名無し
08/04/18 23:06:22 TiPa21CTO
な…………なんていい意味でアホなんだww
ワカメとかフラット女史とかはどっから沸いたネタだww
GJだw もうGJしかないww

317:名無しかわいいよ名無し
08/04/18 23:31:11 8DWoboTh0
黒い子です
絵、ていうか漫画を描いたんだ。黒執事とロリテグラの
また黒執事か、とか言わないで
よっしゃうpしたるで、と思ったら大変なことに気付いた
俺スキャナ持ってねーじゃん

318:名無しかわいいよ名無し
08/04/18 23:46:08 2bAyH8lCO
>>317
奥義 デジカメ!!(ニマァ

319:名無しかわいいよ名無し
08/04/18 23:48:19 8DWoboTh0
>>318
僕がそんなハイテクマシーン持ってるはずないだろう?
そのうち漫喫でうpするさ

320:名無しかわいいよ名無し
08/04/19 00:04:32 a9YBxHI3O
>>319
デジカメがないなら携帯でとればいいじゃない
見えるかどうか知らんが

321:名無しかわいいよ名無し
08/04/19 00:06:12 ERg2Fd9M0
>>320
古い携帯だからねー、画質ゴミなのさ
ヘタクソな分際で生意気だけどちゃんとうpしたいのよ
まぁ下手だからあんま期待しないでね

322:名無しかわいいよ名無し
08/04/19 06:23:58 Pe1ZKFww0
月面プロレスステキすぎる、特にインターミッションに吹いた


323:名無しかわいいよ名無し
08/04/19 07:42:44 az58D/ZQO
何気にインターミッションが餓狼伝な月面プロレスに感動と爆笑しました、GJですよGJ

324:名無しかわいいよ名無し
08/04/19 07:51:43 s0orcauX0
ロリカード「ふーむ、絶景かな絶景かな。」
若執事 「確かに桜は綺麗だが・・・今更花見ってなくね?」
ロリカード「 『対決』の作品内の時間はまだ春休みじゃ。
      だから世間一般様では桜は散っても、まだここでは満開だ。」
若執事 「・・・訓練は?」
ロリカード「ラストスパートに向けての息抜きよ。考えてみれば、
      私らはまだ花見をやっとらんかったし。」
若執事 「確かに、まったりとした時間は久しぶりの気がする。」
ロリカード「今のお話が終わったら、少し中継ぎ的なのんびりした話
      が待っておる。・・・血生臭い話も待っておるがな。」
若執事 「上等。今日はのんびりするか。」
ロリカード「ほれ、膝枕じゃ。ついでに耳かきもしてくれる。」
若執事 「よっしゃ、休むぞーー!」

今日は対決を投下出来るか分かりませんので。
出来るとしても夜になります。

325:名無しかわいいよ名無し
08/04/19 16:19:57 a9YBxHI3O
しかしアレだな、先生っぷりが想像できないな

326:名無しかわいいよ名無し
08/04/19 21:00:26 8gQDjP150
対決のロリ旦那は原作に結構近い殺し上等の性格ではあるが、
そもそも旦那は見境なく殺す基地外じゃないからな(あくまでも節度を守ってる殺し屋)
教師だってやってけるでしょ。

身の程知らずの不良生徒とかは、誰も知らない内に
ロリ旦那の命のストックに加わる破目になりそうだけど。

…そしてしらっとした顔で家庭科教師をしているロリ旦那…。

327:名無しかわいいよ名無し
08/04/19 21:10:30 XI6zu5g2O
無関係な一般人とか殺しまくってるけどな

328:名無しかわいいよ名無し
08/04/19 22:29:11 mvT8wUsN0
旦那からしたら鉄火場の近くにいたら流れ弾に当たって死んでも仕方が無いんじゃね?
「戦場の側に居たらそんだけで無関係じゃなくなる。
 いつ死んでもいい覚悟はしとけ。
 死ぬのが嫌ならハナから戦場に近づくマネはすんなww
 鉄火の嵐が吹き荒れる場所に立つって事はそういう事だ。
 そんな覚悟出来てない? 馬鹿言ってんじゃねえよww
 俺はお前らが戦いの巻き添えでうっかり死んでも 
 まぁ仕方ねえな で済ますんで宜しくww」
とか考えていたりしてな。


329:名無しかわいいよ名無し
08/04/19 22:37:16 mvT8wUsN0
で、自分達の方から近寄ってないのに巻き添えくった可哀想な人達に対しては
「運が悪かったな。俺、敵を殲滅すんのにどんだけ巻き添えにしようが
 知らないから。サーチ&デストロイが至上なんでww」
とか考えていたりしてな。

…うーーん、やっぱ旦那は酷い奴なのかな…orz

330:名無しかわいいよ名無し
08/04/19 23:09:32 57sfbnOO0
まず「良い子」の筈が無いからな、基本的に


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