08/04/06 19:13:02 xWzT7X4jO
夜、月夜野さんはトムの部屋へ忍んで行くところを庶民用の階段にいたキノコに見つかりました。
「わわっ、月夜野さん!? ずいぶんきわどいステージ衣装だね。そんな悩ましい格好で男子の寮をうろつくなんて……」
「いや大丈夫だ。マジシャンにはコレがある」
そう言って、リボルバーのステージガンをキノコに見せました。
「へー。さてはエミリーに対抗してるんだね」
「そんなことより今夜、トムは阿鼻谷に罠を仕掛けられるはずだ」
「え？どういうこと？」
「私に薬を盛ったやつがいる！」
そう言う月夜野さんの息は早くも荒くなっていて、顔は上気し、もう体中が汗ばんでいました。
「薬って…… まさかアレとか？」
「そうだ。阿鼻谷が今この時間にトムの部屋へ行かせないためにしたことに違いない。
マジシャンである私に部屋に行かせない為つまりはトムを夜に一人にすると危な……はぐぅっ！」
「うわわ！ でも大丈夫だよ。もうミカさんが部屋に来てるし」
「なうっ！ それは…… き、危険……
だが……わざわざ その場で下剤の罠にはまった姿をさらしちゃうのは……困る……
思えば男子寮の来客用トイレに紙がなかったのも
私を女子寮に引き返させるため！」
「そうなのかな」
「トムに伝えてくれ！ なうっ！」
「なうっ！ 落ち着いて！ とにかく紙を取ってくるよ。ここで待ってて」
「すまない。もう１分間と我慢できそうもない」
「そりゃ大変だ！ ダッシュして１０秒で取ってくるよ！」
月夜野さんの真剣な訴えに感極まったキノコはダッシュでその場を立ち去り、
そのまま戻ってきませんでした。
１０分経過
「トム、ずっと立ち聞きしてたけど
エミリーの見たこともないような真剣な訴えは……
彼女は本当に嘘なんかついてなかったんじゃ!?」
（中略）
「完全に奴の掌中で踊らされてしまった！」
（中略）
「ギャンブル…… ギャンブルファイトね!?」
「あヴィ！」
（＾ω＾） ぶヴィ は来ませり～（＾ω＾） ぶヴィ は、来ませり～
（＾ω＾） ぶヴィ は あーあーああ～ 来ま せ り～