吸血鬼キャラ総合スレ Part3at CCHARA
吸血鬼キャラ総合スレ Part3 - 暇つぶし2ch600:名無しかわいいよ名無し
08/03/24 17:50:15 BgQNNHb80
>>560の続き

月面町夜話その4

夜の寺の境内に、物の怪達が降りてくる。大蝙蝠達は奇妙な4人を降ろすとまた飛びあがり、
頭上でひらひらと舞いながら事の成り行きを見守っている。ねずみに似た男が、
自分と他のもの達の紹介を始めた。
「あー、ゴホン。まずは話を始める前に私達が何物かを紹介させていただきますです。
 私の名前はねずみ男。外見通りの名前でして。こちらのエリート先生の秘書をさせて
 いただいております。」
「どうも、つい最近フランスから越してきました。職業は作曲家です。
 このギターを見れば分かると思いますがね。ひひひひひひひひ。」
「こちらは南方からお越しになられたピー先生。そして、ピー先生の
 奥方であるモンロー先生でございます。」
シルクハットを被ったシャチホコの様な怪物は、尾びれの様な『手』で器用に
シルクハットをとり、挨拶をした。
「改めて挨拶をします。ぼくがピーです。南洋から来ました。日本に『吸血開放区』
 を作ろうと努力をしましたが、徒労に終わり、新天地を求めてここにきました。
 こちらが私の妻です。」
「ピーの妻のモンローと申します。始めまして。」
今の所、このおかしな4人組に敵意はないと見たアーカードは、
「ふむ、初対面の我らが話し合いをするのならまずは『はじめまして』
 と挨拶をしなければいかんな。私はアーカード。特務機関、ヘルシングに飼われている吸血鬼だ。」
と、挨拶をし、ピルボックスハットを取り、頭をペコリと下げた。
その言葉に、ねずみ男達は少し驚いた様な表情をした。続いて他の3人も自己紹介をする。
「ワシは青山龍ノ介。この寺の住職じゃ。」
「俺は宮本明。月面学園の生徒だ。青山龍ノ介の弟子でもある。」
「俺はウォルター・C・ドルネーズ。ヘルシング家執事。
 月面学園の生徒でもあり、アーカードの相棒だ。」
お互いが自己紹介を済ませた後に、少し間が空き、ねずみ男が話をし始めた。
「いやいやいや、どーもどーも。貴方がアーカード様でいらっしゃる。
 どんなお方かと思ったら可愛らしいお嬢さんで。」
「・・・どうやら私の事を知っている様だが、私達に何の用事かな?」
「話し合いをしたくてここに来たようだが、生憎ワシ達はこれから用事があったのだが
 長い話になるようならこれから寺の中で話し合おうか。立ち話もなんじゃからのう。」
「いえ和尚様、私どもはつい最近ここに越して来たばかりで、まあ、近所に
 色々と挨拶をして回っているというか。妖怪樹様にもご挨拶をしに行こうか
 と思っていたのですが、生えてる山が和尚様の寺の所有地らしいのでまず
 山の持ち主の貴方様に挨拶をしようかと思いまして。空から話しかけるのも
 失礼かと思ったので一旦地上に降りてきただけでございまして。」
ねずみ男の言葉にアーカードが反応する。
「ほう、妖怪樹のご老体に用事か。私達もご老体に用事があってのう。
 よければこれから一緒に行くか?」
「へ?そりゃまた奇遇な。どうします先生方。」
「んー・・・まあ、親睦を深めるという事で、一緒に行くのもいいんじゃないの?
 ねえ、ピーさん、モンローさん。」
「ぼくも構わないですよ、なあ、お前。」「ええ、よろしくてよ。」
「そんじゃご同行という事で・・・。」
話が纏まりかけたときにアーカードが質問をした。
「ピーさんと言ったかな、すまんが聞きたい事がある。」
「はい、私に何か?」
「そなたは確か南洋の生まれと言ったな。南洋生まれのピーさんに訪ねる。
 つい最近、ペナンガランという化け物がここにいるウォルター
 を襲ってのう・・・。町でも沢山人を襲っていたみたいだ。何か心当たりは
 あるかのう?おかしな質問をしてスマンが手掛かりになりそうな事は何一つ
 見落とさんよう調査せねばならんのよ。それが私の仕事だからな。」
 


 


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