吸血鬼キャラ総合スレ Part3at CCHARA
吸血鬼キャラ総合スレ Part3 - 暇つぶし2ch600:名無しかわいいよ名無し
08/03/24 17:50:15 BgQNNHb80
>>560の続き

月面町夜話その4

夜の寺の境内に、物の怪達が降りてくる。大蝙蝠達は奇妙な4人を降ろすとまた飛びあがり、
頭上でひらひらと舞いながら事の成り行きを見守っている。ねずみに似た男が、
自分と他のもの達の紹介を始めた。
「あー、ゴホン。まずは話を始める前に私達が何物かを紹介させていただきますです。
 私の名前はねずみ男。外見通りの名前でして。こちらのエリート先生の秘書をさせて
 いただいております。」
「どうも、つい最近フランスから越してきました。職業は作曲家です。
 このギターを見れば分かると思いますがね。ひひひひひひひひ。」
「こちらは南方からお越しになられたピー先生。そして、ピー先生の
 奥方であるモンロー先生でございます。」
シルクハットを被ったシャチホコの様な怪物は、尾びれの様な『手』で器用に
シルクハットをとり、挨拶をした。
「改めて挨拶をします。ぼくがピーです。南洋から来ました。日本に『吸血開放区』
 を作ろうと努力をしましたが、徒労に終わり、新天地を求めてここにきました。
 こちらが私の妻です。」
「ピーの妻のモンローと申します。始めまして。」
今の所、このおかしな4人組に敵意はないと見たアーカードは、
「ふむ、初対面の我らが話し合いをするのならまずは『はじめまして』
 と挨拶をしなければいかんな。私はアーカード。特務機関、ヘルシングに飼われている吸血鬼だ。」
と、挨拶をし、ピルボックスハットを取り、頭をペコリと下げた。
その言葉に、ねずみ男達は少し驚いた様な表情をした。続いて他の3人も自己紹介をする。
「ワシは青山龍ノ介。この寺の住職じゃ。」
「俺は宮本明。月面学園の生徒だ。青山龍ノ介の弟子でもある。」
「俺はウォルター・C・ドルネーズ。ヘルシング家執事。
 月面学園の生徒でもあり、アーカードの相棒だ。」
お互いが自己紹介を済ませた後に、少し間が空き、ねずみ男が話をし始めた。
「いやいやいや、どーもどーも。貴方がアーカード様でいらっしゃる。
 どんなお方かと思ったら可愛らしいお嬢さんで。」
「・・・どうやら私の事を知っている様だが、私達に何の用事かな?」
「話し合いをしたくてここに来たようだが、生憎ワシ達はこれから用事があったのだが
 長い話になるようならこれから寺の中で話し合おうか。立ち話もなんじゃからのう。」
「いえ和尚様、私どもはつい最近ここに越して来たばかりで、まあ、近所に
 色々と挨拶をして回っているというか。妖怪樹様にもご挨拶をしに行こうか
 と思っていたのですが、生えてる山が和尚様の寺の所有地らしいのでまず
 山の持ち主の貴方様に挨拶をしようかと思いまして。空から話しかけるのも
 失礼かと思ったので一旦地上に降りてきただけでございまして。」
ねずみ男の言葉にアーカードが反応する。
「ほう、妖怪樹のご老体に用事か。私達もご老体に用事があってのう。
 よければこれから一緒に行くか?」
「へ?そりゃまた奇遇な。どうします先生方。」
「んー・・・まあ、親睦を深めるという事で、一緒に行くのもいいんじゃないの?
 ねえ、ピーさん、モンローさん。」
「ぼくも構わないですよ、なあ、お前。」「ええ、よろしくてよ。」
「そんじゃご同行という事で・・・。」
話が纏まりかけたときにアーカードが質問をした。
「ピーさんと言ったかな、すまんが聞きたい事がある。」
「はい、私に何か?」
「そなたは確か南洋の生まれと言ったな。南洋生まれのピーさんに訪ねる。
 つい最近、ペナンガランという化け物がここにいるウォルター
 を襲ってのう・・・。町でも沢山人を襲っていたみたいだ。何か心当たりは
 あるかのう?おかしな質問をしてスマンが手掛かりになりそうな事は何一つ
 見落とさんよう調査せねばならんのよ。それが私の仕事だからな。」
 


 

601:名無しかわいいよ名無し
08/03/24 18:55:01 BgQNNHb80
>>600の続き

ピーは何食わぬ顔でアーカードの質問に答える。
「確かにペナンガランは私と同じ南洋出身ですが、心当たりはありませんなあ。
 この町には色んな吸血鬼や怪物が流れてきているようですし、南洋の吸血鬼
 にもぼくみたいに理知的なタイプもいればケダモノの様なヤツもいます。
 たまたま、ぼくとペナンガランがこの町にやって来た時期が同じだっただけでは?」
「ふむ、それでは次の質問。エリート氏との関係は国際交流かな?エリート氏は
 どうやら西洋吸血鬼みたいだが、どんないきさつで南洋吸血鬼と西洋吸血鬼が
 知り合ったのかな?奥方も西洋吸血鬼と見うけるが、国際的な仕事をしておられるのかな?
 この町は様々なフリークスの坩堝だから、生活圏の違う吸血鬼が顔をあわせるのも
 珍しくはないが、どうやらこの町に越してくる以前からの知り合いみたいだから、気になっての。
『吸血解放区』とは何なのかも知りたいのう。どんな仕事をされていたのかな?
 それと、奥方があの大女優にそっくりなのは何故かな?」
「ははは、最後の質問は興味本位の質問ですね。ぼくの妻は、昔マリリン・モンロー
 の血を吸ったのですよ。それからだんだんマリリンに似てきましてね。ぼくが何故、
 西洋の吸血鬼のエリートさんと友人かはぼくの『仕事』と関係がある事なんですが・・・。
 まあ、詳しい事は妖怪樹のおばあさんの所で話しますよ。『吸血解放区』の事とかもね。
 まあ、妻との馴れ初めもよければ・・・。おばあさんの所へは越して来た挨拶がてら、
 『仕事』に関係あるお話もおばあさんにしておきたかったから足を運ぼうと思った訳ですし。
 さあさあ、皆さん、大蝙蝠につかまって下さい。これでおばあさんの所へ行きましょう。
 空の散歩は楽チンですよ。」

アーカードとピーの会話を聞き、ウォルターは思った。
ネズミ男といい、ピーといい、良い奴の仮面を被っているだけだと。
自分は怪しくないよというアピールをする奴に限って実は裏で何かやっているものだ。
きっとペナンガランとも何か関係があるのだろう。
特務機関の仕事で培った勘が、この奇妙な4人は人畜無害なお隣さんにはなりえない
奴らだと告げていた。きっとアーカードもこいつらを『黒』だと思っているだろう。
ウォルターは仲間の二人に小声でこう話した。
「和尚、明、多分あいつらは『黒』だろう。俺とアーカードは
 しばらくあいつらと一緒に行動してみて色々と探るぞ。
 あんた達はどうする?ここで引き返すのもアリだぜ。」
「町の住民として、ワシもあいつらが何を企んでいるのか知っておきたい。」
「乗りかかった船だぜ。俺も行くよ。」

明、ウォルター、和尚の3人は大蝙蝠につかまって怪しい4人と一緒に
空を行く。アーカードは、自分の身体を蝙蝠の群れに変え、一緒に空を飛んで
妖怪樹のもとへと向かった。
 
取り合えずここまで。ピーとモンローが夫婦なのはアニメのみの設定
ですが、ここでもそうしてみました。

602:名無しかわいいよ名無し
08/03/24 19:07:40 BgQNNHb80
あ、ピーの一人称が定まってねえ。未熟。
ピーの一人称はまぼろしの汽車を読んだ限りじゃ「ぼく」です。

603:名無しかわいいよ名無し
08/03/24 19:40:39 OfO0mJ7tO
>>600-602
GJ!続き楽しみに待ってます

604:名無しかわいいよ名無し
08/03/24 20:00:20 gaj7gH450
蝙蝠で運んでもらっている途中の寸劇

蝙蝠達「「キー!キー!キー!!(重いっス!ご主人様、この坊さんムッチャ重いっス!)」」
エリート「無駄にガタイが良いからねえ。」
師匠 「空をとぶのは初めてじゃが気分良いのう!明!」
明  「はい!師匠!」
蝙蝠達「「キー!キキー!(この丸太も重いっス!)」」
エリート「この和尚さんがどうしても丸太を持って行きたいっていうからねえ。」
ロリ旦那(蝙蝠に化けている)「空中を舞うのは気分良かろう?ウォルターや。」
若ウォル「飛行機からノーロープバンジーした時以来の爽快感かな。」

605:名無しかわいいよ名無し
08/03/24 20:40:23 7biGwv6cO
チェェェェーンジ 真!!ゲッター1っっっ!!

と申したか

606:600
08/03/24 20:43:02 HsGHLu3K0
GJと言ってくれるんですか。ありがとう。
正直、ごった煮のカオスの如きスレだからまあこの掛け合わせ
でも大丈夫だろうとは重いつつもその半面、
全く毛色が違う作品混ぜて平気かしらと不安で不安で・・・w
エリートは最強スレでもEクラスに名を連ねている
から知っている人もいるとは思うんですがピーとか分かるお方いるのかしら
とかおっかなびっくり薄暗がりを歩く心持で書いてるんですw
その分GJは嬉しい。

607:名無しかわいいよ名無し
08/03/24 21:20:16 7biGwv6cO
普通にGJだよねスティンガー君

608:名無しかわいいよ名無し
08/03/24 22:13:38 xKTxSgBv0
うん、そうだねコーウェン君

609:名無しかわいいよ名無し
08/03/24 22:42:53 PqOlqNcRO
何言ってやがる お前ら吸血鬼目当てで月面町民(スレ住民)になった親不孝共じゃねえか
さて 萌え死のうぜ 夜族共
吸血鬼燃え(GJ) 吸血鬼萌え(GJ)って 言いながら死のうぜ
妄想やSSブチ撒けて のたうち回ってよ

>>606読んでカッとなって改変した。
楽しませてもらった身でンなお馬鹿改変やったのは罪なので罰としてちんこを噛ませて死のう。
しかも何とも愛くるしい犬耳っ子に。

610:名無しかわいいよ名無し
08/03/24 23:05:43 xKTxSgBv0
じゃあ、俺もネズ公ネタを一つ

ねずみ男「春になってきたねー…。へへ、こんな夜は芋焼酎でも一杯。
     何か春ってだけで浮かれ気分になってる俺。へへへへ。
     ねえ、エリート先生。どこか良い店知ってますかね。」
エリート「ついこの前、『春こんねん』という居酒屋を見たが。」
ねずみ男「もう春なのに『春こんねん』とはこれいかに。なんつって。」

サラサラサラ・・・

ねずみ男「聞いて下さいよ先生。河のせせらぎも耳に心地よいじゃあありませんか。」
エリート「セーヌ河のせせらぎ程じゃないがね。ん、河原に三人、人がいるね。」
ねずみ男「夜釣りですかね、この前、猫の耳生やした半ズボンの白人のガキ
     に釣りの最中に話しかけられてビビったんですけどまさかあいつと化け猫の仲間かな?」

ミカサ「ちょっと早めに冬眠から目覚めた蝦蟇です。今夜はごちそうですよ~。」
セブラン「そんな舐めたらラリる様なモン高貴な俺が喰えるかー!!!!」
四季 「焼いたら喰えるんじゃねーの?」

エリート「その化け猫とやらじゃなかった様だね。」
ねずみ男「ほう、あいつら豪勢なもん食おうとしていますなあ。
     やはり蛙は蝦蟇が一番美味しい。」
エリート「『春こんねん』のメニューには流石に蝦蟇は無いと思うよ。ねずみ男くん。」
ねずみ男「珍味の雀か鶫の丸焼きはあるんじゃないですかね。頭から齧ると脳味噌が
     プチュっと出て美味しいんですよ。」


611:名無しかわいいよ名無し
08/03/24 23:09:01 xKTxSgBv0
エリートの秘書で職持ちになったから
ここのねずみ男はここのセブラン達よりは裕福だろう
と思って書いたネタです

612:名無しかわいいよ名無し
08/03/24 23:33:27 8Sj/KZgJ0
千砂 「ただいま、一s…!?」
一砂 「あ、おかえり千砂」
八重樫「お邪魔してます」
千砂 「…確か、八重樫さん…だったわね」
八重樫「はい、高城君とは仲良くさせていただいてます」
千砂 「そう…お邪魔だったわね」バタン
一砂 (…ど、どうしたんだ千砂?や、八重樫もなんか強気だし…)


千砂 「…」トポポポ…
令裡 「あらあらどうしたの高城さん?カフェオレにクリープは合わなくてよ」
千砂 「貴女に関係ないわ…放って置いてちょうだい」
令裡 「あらあらご機嫌斜めのようね、弟さん…」
千砂 「一砂の事は別に関係ないわよ!詮索しないでちょうだい!!」
令裡 「あら、私は『弟さん、優しくて素敵ね』って言おうとしただけですのに…
     もしかして高城さん、弟さんと喧嘩でもなさったの?」クスクス
千砂 「…!?」

???? 「…一砂メ」フルフルフル…パリン
志貴 (な、なんだあいつ…アブネー)

吉良 「うるさくて静かにお茶も飲めん…まったく最近の若い奴らは」

613:名無しかわいいよ名無し
08/03/24 23:36:19 7biGwv6cO
なんか良い感じにカオスってきたぞ?
いけいけですな

614:名無しかわいいよ名無し
08/03/25 08:10:03 dYCaS8QJ0
>>611
>ここのねずみ男はここのセブラン達よりは裕福だろう

セブラン生活レベルが最下層じゃねえかw
哀れすぎるぞオイww


615:名無しかわいいよ名無し
08/03/25 12:25:51 k5X0i+PlO
あの王族様はいつが盛りよな~♪

616:名無しかわいいよ名無し
08/03/25 12:50:14 XMwG0eVh0
セブランは怪物王女原作では
同情の余地0の清々しいまでの憎らしい小悪党だったからなあ
このスレで良い感じに弄られているのを見ると思わずにんまりしてしまう

俺個人の独断と偏見に満ちた小悪党の格付けランキング

上位 ねずみ男
   大物の悪役キャラに取り入り、ゴマをスリスリ自分の怪奇趣味を満喫。
   大物悪役が鬼太郎にやられても船が沈む事を察知していち早く逃げ出す
   自分の趣味を貫いた結果どこぞの他人が死ぬ様な事になっても気にしません。
   文字通り鼠の如く俊敏なフットワーク。地獄の釜底の様な戦場でも
   生き延びれそうなイメージがある。ズルイ男の代名詞。

上位 ヤン・ヴァレンタイン
   態度はチンピラ。しかしそこいらのチンピラでは決して出せない
   凄みがある。凶暴性は天下一。糞外道の筈なのに憎めなさも天下一。
   腕斬られようが蜂の巣にされようが炎に包まれようが減らず口。
   ヘルシング後書き漫画ではコメディアンに徹します。
   ヘルシングの名脇役でしょう。

中位 遠野四季
    実力はあるが今ひとつ悪役としての「格」が足りず。
    よって月姫ラスボスなのに小悪党と判断。漫画版とか見ると頑張ってるんだが
    良くも悪くもなーんか普通の悪役の域を脱していない気がする。秋葉が好きで好きで
    仕方がないのだが秋葉はつれない感じが哀愁を漂わせているが・・・
    もうチョイ、個性が欲しいな。

中位 セブラン
    こいつは良くも悪くも普通の「小悪党」。ある意味、小悪党かくあるべしの見本。
    尊大な態度で中身は矮小。姫に痛い所突かれてあぼーんしたシーンは心の底から
    ざまあみろと思った。小悪党としてはそんだけで合格点かな。

中位 ルーク・ヴァレンタイン
   最初勢い良くても調子付いた主人公に一方的に凹られるという主人公の引き立て役だから
   立派な小悪党。OVAでは格好よかったよ。グッバイ、ルークヴァレンタイン。

下位 ゾーリン
    へタレ。ヴェアヴォルフの面汚しなんじゃねえかなと思う。
    戦闘で調子に乗って油断して逆転されてもみじおろしってなんじゃそりゃあ。
    上官が油断するなと忠告したのにその有様はなんだバカな小娘が。
    行動パターンはムカつく小悪党なんだがヴェアヴォルフという強者
    のみに許された地位についてやがるので評価は下位。ヴェアヴォルフ
    じゃなかったら腸が煮えくりかえる程ムカつく性格の名悪役として
    評価は高かったかもしれん。不相応な地位につきやがって筋肉女が。
   

独断と偏見に満ちたランキング垂れ流しですんません
何か強烈な個性を持っていたり、悪役なのに何か憎めないキャラが俺の中では上位になるな



617:名無しかわいいよ名無し
08/03/25 13:03:53 XMwG0eVh0
何というか、何をもってして小物と言うか大物と言うか
判断が分かれるかな?身分が高くて威張っていても
何かみみっちかったら小物だと思うし。
(作者が大物のつもりで描いていても小物にしか見えない場合もある)
小物として描かれていても小物なりの個性がピカリと光ったら
下手な大物より良い「役者」している凄い小物だと思うし。

たかが小悪党、されど小悪党だと思うね、俺は。

618:名無しかわいいよ名無し
08/03/25 13:21:05 vBBz/i/E0
ウォルターは小悪党だね
そこがまた好き

619:名無しかわいいよ名無し
08/03/25 13:43:25 yXtHylGZO
四季の個性が無いとな?
吸血鬼にした負い目もあるし時々さっちんの手助けにやってきたりする
兄貴のようなポジションとか考えてたんだけどな

620:616
08/03/25 13:48:44 PE9vNn1a0
独断と偏見に満ちたランキングなので戯言と思って気にしないで下さい。
めっさフィルターかかってますので。気分を悪くしたらすんません。

621:名無しかわいいよ名無し
08/03/25 13:54:37 PE9vNn1a0
あ、さっちんを手助けする兄貴の様な四季とか
見てみたいですよ。ここは吸血鬼の出てくる
漫画を題材にしての妄想、SSを自由に投下する場所ですので
投下していただけるのでしたら何でも貪る様に読ませていただきます。

622:名無しかわいいよ名無し
08/03/25 14:17:36 rLNRePSM0
>>619
各々でキャラに対する評価が違うってのもよくある事
気にせず自分の想い描く吸血鬼道を万進すればよろしいかと
616の評価では厳しいけど俺結構ゾーリン姉さん好きよw

吸血鬼道もシグルイなり

623:名無しかわいいよ名無し
08/03/25 16:30:54 q1w4i6D00
悪役としてはいいキャラだな
幻覚とかじゃなくセラスとはジェイソンVSフレディばりの
血みどろ肉弾戦を繰り広げて欲しかったが
あんないい筋肉してて精神攻撃が主体のキャラとは以外だった
三国無双みたくあの大鎌で敵を次から次へ切り払うパワータイプの敵
だとばかり思ってたんだが

624:名無しかわいいよ名無し
08/03/25 17:46:55 k5X0i+PlO
ゾーリンはジョジョ六部エルメェスと通じるものがあるな
え、何がって?そりゃあ(ヒュボッ

625:名無しかわいいよ名無し
08/03/25 18:07:02 WSp1F3vzO
>>623
ゾーリン姐さんの筋肉は、精神攻撃系キャラは肉体的には脆弱なケースが多い事へのアンチテーゼじゃないのかな?

626:名無しかわいいよ名無し
08/03/25 18:59:26 YKEXxHvK0
>>624
ゾーリンがパンティーをあげちゃうと申したか

627:名無しかわいいよ名無し
08/03/25 21:15:08 z6J381u90
>>625
今だとどこぞのギアスだなw

628:名無しかわいいよ名無し
08/03/25 22:21:37 Xw2SELHq0
>>626
志貴「そんな核廃棄物いらんわ!」
惣太「わ、こっち向けんな!さっきからガイガーカウンターが振り切っとるぞ!」
太臓「星の屑作戦以外でそんな物騒なモン持ちだすんじゃねえよ!」

横島「つーかテメー男だろうがっ!!」

629:名無しかわいいよ名無し
08/03/25 22:27:55 k5X0i+PlO
じゃあエヴァかロリカードのぱんつだったら…?

630:名無しかわいいよ名無し
08/03/25 22:31:16 a241ztri0
>>628
ゾーリン「あ ん た 達 ど ん な 悪 夢 が 見 た い?」

631:名無しかわいいよ名無し
08/03/25 22:37:54 a241ztri0
>>629
横島にはロリの気はないぞ
犬飼を「ロリコンサイテー。」と非難してたし。

632:名無しかわいいよ名無し
08/03/25 23:20:42 045d9DLh0
ゾーリンのSSをトータル4レス分くらい考えてたけどまとまらないorz
諦めて台本形式にしようかなぁ

633:名無しかわいいよ名無し
08/03/25 23:32:05 Xw2SELHq0
志貴「…あ、秋葉!や、やめろそんなに大きくなっても別にバストは…ぎにゃあああああ~~~…」
惣太「…や、野郎だらけ!?野郎しかいない続編だと!……う、虚淵先生…それはエロゲじゃなかとです…」
太臓「さ、さ○ふ!シュー○マン!?…それにお前はポ○イドン?何?編集長を相手に掲載盗り!?ムリムリムリ!!」
ゾーリン「んくくくく…いい夢見てるみたいだな、え?」

横島「モテない…モテない…俺がモテないのは貴様のせいかあああああ~~~~~?!!!」
ゾーリン「な、何!?術を破っただとぉ!?」

634:名無しかわいいよ名無し
08/03/26 00:39:44 vbV6TDBy0
どうでもいい話
風呂に入ってると、横島や太臓みたいなロリコンじゃないエロ学派になつく東方のフランドールお嬢さんが頭に浮かんだ

635:名無しかわいいよ名無し
08/03/26 00:55:37 nqfA/5S5O
>>614 実はねずみ男、割りと金持ってんだよね、路地裏同盟とかと比べると。 漫画で曰く付きの絵を骨董商から「二万円?一ヶ月分の生活費じゃねぇか。」と愚痴りながら買ってた場面見て驚いたよ、年中文無しだと思ってたのに。

636:名無しかわいいよ名無し
08/03/26 01:15:00 7mYnhhrQ0
>>633
惣太の悪夢はこれだろう

つ漫画版『吸血殲鬼ヴェドゴニア』

637:名無しかわいいよ名無し
08/03/26 09:29:20 nfufoIZV0
>>632
自分のやり慣れたやり方が一番だと思いますよ
結構じゃないですか、台本形式。

638:名無しかわいいよ名無し
08/03/26 10:23:51 saGgMxNm0
>>635
さっちん「え?一万円生活やっている芸人さんの倍の一ヶ月の生活費なの?」
シオン 「羨ましい話ですね・・・。」
ねずみ男「ラムネとライスカレーでも奢りましょうか?美しいお嬢さん方・・・イヒヒヒヒヒヒ!」

639:名無しかわいいよ名無し
08/03/26 16:32:02 BIgBLb8/0
菊地の人の頃から台本形式少なくなったね
コント系なら台本形式のほうが読みやすくて好きだ

640:名無しかわいいよ名無し
08/03/26 16:44:16 NkuoBs+G0
月面町夜話 その5

怪物達を担いだ大蝙蝠の群れが空を行く。和尚が声を張り上げ、皆に呼びかける。
「そろそろ着くぞ皆の衆。ご老体のあの形は高い空の上からでもよう分かる。
 いや、空の上から見ているからこそ良く分かると言うべきじゃな。
 あんな形の木は他に無いでのう。大木の生い茂るこの森の中でもあの成りは目立つわい。」

その木は、確かに奇怪な形をしていた。幹は南洋の大木を思い起こさせる形をしている。
しかし枝は人が編み込んだかの様な綺麗な球体の形を成して生い茂り、人が数人入れる巨大な籠
の如き様相である。幹に梯子でもかければ人が住める形で生えている。一番しっくり来る表現は
『巨大な鳥の巣の様な形』とでも言えばいいだろうか。
この木こそが、ご老体こと妖怪樹である。妖怪樹は、空の方から聞こえてくる
蝙蝠の羽ばたきの音に反応したのか、閉じていた目を開いた。この木には動物と同じ形の目が一つ
鳥の巣状に生えている枝の真ん中に存在している。そして、動物にもはっきりと聞こえる声でこう呟いた。
「客人か・・・?」

妖怪樹の目前に、掴まっていた大蝙蝠から手を話し7人の影が降りてくる。
そして、蝙蝠の群れが地上に降り、集まって人の形を成したので、計8人。
妖怪樹は、蝙蝠が集合して形を成した少女を見ると、知った顔なので声をかけた。
「アーカードか。わしになんぞ用か?老体を労わりにでも来たか?
 血の差し入れなら先週来てくれたばかりじゃろうに。・・・ん?和尚と
 その弟子の小僧っ子もいるのか、はは、糸使いの小僧もいるな。
 ・・・見慣れん顔もいるのう。」
アーカードは帽子を取って挨拶をした。
「元気そうで何より。今夜は世間話をしにきた訳でも血の差し入れをしに
 来たわけでもありません。ご老体に聞きたい事がありましてな。そして、
 月面町に越して来たこの4人が挨拶がてら話をしたいらしいので一緒に来たのです。
 血の差し入れはまた今度。今日は生憎持ってきていないので。」
 「ふむ、根を生やしていると新鮮な血を飲みに町へ繰り出すという訳にも
  いかんからのう。この山の吸血蝙蝠達が山の獣の血を運んで来てくれるが・・・。
  血液パックが家に沢山あるお主が羨ましいのう。正直、人の血の差し入れは嬉しい。
  町では血液パックがコンビ二とやらでも売っているらしいではないか。
  この根を足に変えられたら行ってみたいぞ・・・・・。
  さて、まず、そこの4人。名は何と言う?見たところ沢山の蝙蝠を部下にしておる
  みたいじゃが、羨ましいかぎりぞ。血の補給に便利じゃからのう。」

声をかけられた新入り達は挨拶をする。
「どうも始めまして。ぼくはピーと申します。南方からきました。」
「わたくしはモンロー。ピーの妻です。」
「わたしはエリート。フランスから越してきました。あの蝙蝠はわたしの部下です。」
「あ、わたしはねずみ男。エリート先生の秘書であります。」
全員うやうやしく頭を下げたが、ねずみ男はこう思っていた。
『妖怪樹ってのはあの小笠原に生えていたヤツと同種かよ!アレ一本だけかと思っていた!
 小笠原のヤツは鬼太郎に燃やされちまったが、こんな所であのババア
 の御同族にお目にかかるとはねえ。俺が鬼太郎と一緒に南方吸血妖怪とやり合った
 事があるのが風の噂でこのババアの耳にも届いてなきゃいいがな。妖怪世界の
 ネットワークは割りとバカに出来ねえからなあ・・・。
 こいつからしたら俺は御同族の仇って事になるだろうし・・・。
 ピーとエリートにも鬼太郎とつるんだ小笠原の件はばれてねえんだ。
 ばれたら何かエライ目に合わされるだろうし、ここまで鬼太郎の噂が
 流れてきてませんように・・・。』

それぞれが自己紹介を終えたところで妖怪樹はこう言った
「ふむ・・・それで、用件とはなんじゃ?」

取り合えずここまで


641:名無しかわいいよ名無し
08/03/26 16:57:11 NkuoBs+G0
>動物にもはっきりと聞こえる声でこう呟いた。

表現がおかしかったな。妖怪樹は言葉を喋れるんです。おそらく人語で、
普通の生き物にも聞こえる言葉で。「聞こえる人とそうでない人がいる」
というベルセルクのパックの言葉みたいじゃなくて。その事を表現したかったんですけど。
上手く面白く文章を書けられるようになりたい・・・。

642:名無しかわいいよ名無し
08/03/26 17:24:47 gDzyGZCG0
鬼太郎妖怪は大概人語話せますからね。例えそれが普通なら物言わぬ木
だとしても、木の「妖怪」なら話は別です
妖怪樹は若木の時点で きゃっほー♪きゃっほー♪
と歌を歌えますし

鬼太郎の吸血鬼と言えば「お化け旅行」のキーエフ(「吸血鬼」と書いて
キーエフと読む。言葉の響きとしてはロシア語かなあ?)
の話が子供の頃読んで恐かった覚えがある


643:名無しかわいいよ名無し
08/03/26 17:26:08 uYlGClwcO
どんな書き方だろうが、楽しく読ませてもらってる身としては全然構わないぜ!

文才についてはアレだ、転んでも泣かないの精神ですな

644:名無しかわいいよ名無し
08/03/26 18:44:47 BVTZD8W+0
ロリ旦那のキャラクター性は水木漫画に出てきてもおかしくないと思う

645:名無しかわいいよ名無し
08/03/26 20:01:04 bh3H8ALz0
姿が変わったら性格もゆる~くかる~くなっちまってまあ…。
黒執事凹ったときのロリ旦那はいつもの旦那に至極近い性格だったけど


646:名無しかわいいよ名無し
08/03/26 20:32:36 uYlGClwcO
どうでしょう はいハズレーなどとのたまうロリカードがいつもの性格と近かったどうか…


647:名無しかわいいよ名無し
08/03/26 20:45:58 XgZ4RCz60
ほんまジキルとハイド並みに性格が外見に引っ張られて変わるなあw
普通旦那の時でも1巻の時は「婦警?フツー。」「がんばんなさいネー。」
とかお茶目だったんだが
ロリになると性格が初期化するのかしら

648:名無しかわいいよ名無し
08/03/27 10:07:56 iT1N1++DO
むしろロリ化の時の性格が素で、いつものは仮面とか

649:名無しかわいいよ名無し
08/03/27 10:21:45 zIfdGEDH0
アーカードって実は十分人間くさい奴だったからなあ
あの性格が素ならヴラド時代の時から
「がんばんなさいネー。」とか言っていたのだろうか

650:名無しかわいいよ名無し
08/03/27 12:24:54 O/gliPknO
街道沿いに串刺ししてる部下一同に手料理振る舞いながら
「ガンバンナサイネー」と宣う髭旦那が見えた…

なんだ、その、萌えた

651:名無しかわいいよ名無し
08/03/27 12:54:29 iT1N1++DO
>>650
萌えんな馬鹿w

652:名無しかわいいよ名無し
08/03/27 13:46:15 IAqdF4gl0
>>650
髭旦那「うさぎを捕まえてさばいて焼いたものだ。喰うが良い。がんばんなさいネー。」
ワラキア公国軍1「は、ありがとうございます。」
ワラキア公国軍2「いただきます!」

ワラキア公国軍1「なあ・・・。」ムシャムシャ
ワラキア公国軍2「何だよ。」ムシャムシャ
ワラキア公国軍1「トルコ軍の死体の側で平気で肉とか良く喰えるよな、俺達。
         なんつーか、もうすっかり慣れっこだけどよ。」
ワラキア公国軍2「戦時中なんざこんなもんだろ。これから先もしばらく
         ずっとこんなんじゃね?」

こんな感じなんかな。

653:村田
08/03/27 17:57:41 6MBbsq1K0
    ────
 <二二二) / ̄// ̄ ̄|| |ノ~へ
   // / ./ ̄//    .|| |_,/~
<二)<二二)//[ ]   .|| |_______
  .||_  ̄ ̄|_| ̄ ̄ ̄ ̄|.|| 山 本 酒 店 |  ≡
  .lO|--- |O゜.|___ |.|_|______l.|  ≡ ドンッ!
  |_∈口∋ ̄_l_____l⌒ l.|_____| l⌒l_||  ≡
    ̄ ̄`--' ̄ ̄ `ー' ̄ ̄`--'  `ー'


        バスッ!

     ─     ───
 <二二二)/    / / ̄// ̄ ̄|| |ノ~へ
   // / /    /./ ̄//    .|| |_,/~
<二)<二/    /二)//[ ]   .|| |_______
  .||_  ̄ /    / ̄|_| ̄ ̄ ̄ ̄|.|| 山 本 酒 店 |  ≡
  .lO|--/    /- |O゜.|___ |.|_|______l.|  ≡ 
  |_∈ /    /口∋ ̄_l_____l⌒ l.|_____| l⌒l_||  ≡
    ̄      ̄`--' ̄ ̄ `ー' ̄ ̄`--'  `ー'

彼岸島よりお届け物だメ゛エエエエエエ

654:名無しかわいいよ名無し
08/03/27 22:03:21 iT1N1++DO
>>652
アットホームだが嫌な軍隊だな

655:名無しかわいいよ名無し
08/03/27 23:32:56 0ybir7VK0
>>652
何か王様の狂気に引きずられて部下まで普通の感覚じゃ無くなってる感じがする

656:名無しかわいいよ名無し
08/03/28 05:02:32 Kn5njPcD0
ウィルターはどうしてあそこまでしてアーカードと戦いたかったんだろうな
インテグラへの忠誠も嘘だったとは思えないし

657:名無しかわいいよ名無し
08/03/28 09:53:23 qrfxc7Z40
自分で動機を語ってたじゃん

658:名無しかわいいよ名無し
08/03/28 10:30:25 Kn5njPcD0
>>657
なんつってたっけ

659:名無しかわいいよ名無し
08/03/28 15:26:26 XLsYo9ayO
そろそろヘル本スレでやったほうがいい

660:名無しかわいいよ名無し
08/03/28 16:51:49 Ajbnev3d0
>>656
さて、一応つっこんでおくが、
”ウォルター”な、”ウォルター”

661:名無しかわいいよ名無し
08/03/28 16:52:30 nlOJj56m0
もう花粉症の季節だが、エヴァは大丈夫かな
吸血鬼は基本的に病気知らずだがあのお方はかかりそうだ

662:名無しかわいいよ名無し
08/03/28 18:06:12 VmuwTSVMO
>>661
ドクと馬が保健室で待ち構えてるわけですね

……絶対に仮病使えないなこの学校

663:名無しかわいいよ名無し
08/03/28 18:07:04 BJJBg849O
それにしても、思わず「様」を付けて呼びたくなるキャラが多いなぁ…

エヴァ様やらDIO様やら

664:名無しかわいいよ名無し
08/03/28 18:26:28 ZWfssuzQ0
>>662
仮病じゃなくても

ドク「ほほう、風邪ですか。それはいけない。
   二度と病気にならない、老いも病もない国の住人にしてさしあげましょう。」

という事になりかねない。うっかり保健室に行かなきゃならない事態
にはならない様に、人間の生徒は細心の注意をはらいながら過ごしているかもね
おかげで全員健康優良児。

665:名無しかわいいよ名無し
08/03/28 19:03:57 d4sVedn80
>>663
吸血鬼はお偉いさんキャラが多いからね。
DIOは成り上がりものだが、ツェぺリさん曰く闇の帝王の貫禄は
吸血鬼に転生してから、そう日数も経ってないのに兼ね備えていたし。

666:名無しかわいいよ名無し
08/03/28 22:11:51 5KrCSIiH0
ネロ「この番号は私が貰うぞ。」

667:名無しかわいいよ名無し
08/03/28 23:17:17 BJJBg849O
ネロ経営のペットショップに、鳥野郎ことペット・ショップが…とかフォーエバー(ストレングスの本体のエテ公)が…とか考えると背中が寒くなる

668:名無しかわいいよ名無し
08/03/28 23:32:35 xfhMRRimO
>>663
スト様とかな

669:名無しかわいいよ名無し
08/03/28 23:41:20 TAzMOs240
フォーエバー「ウキ、ウキャウキャ。」
ネロ「ん?何だフォーエバー、ルービックキューブはやり飽きたか。よしよし、
   次は1000ピースのパズルをやろう。完成すると金髪美女の写真になる。チャレンジするか?」
フォーエバー「ウキャ!」
師匠「随分賢い猿じゃのう。」
ネロ「この店の新しい客引きの目玉よ。かしこいお猿さんは人気が出そうだろう。
   どうも人間の女性に興味があるのか、時折店に来る女性を食い入る様な目つき
   で見入る時がある。まあ、お茶目な奴よ。」
   

670:名無しかわいいよ名無し
08/03/28 23:43:28 VmuwTSVMO
>>667
あきらかにケージ引き裂いて出られるような危険極まりない生き物がゴロゴロしてるんだな
何故か売り物として

大尉とかガロンが普通に陳列されてるところを想像した
もはやギャグだな


671:名無しかわいいよ名無し
08/03/28 23:48:48 TAzMOs240
追記

師匠「ワシントン条約とかは大丈夫なのか?」
ネロ「この町は全てがフリーダムだ!そうだろう?フォーエバー!」
フォーエバー「ウキャキャキャキャキャ♪」

672:名無しかわいいよ名無し
08/03/29 01:16:36 JOQSOGQj0
なぜか一番近くの川にタンカーが停泊してる、そんな月面町…

673:名無しかわいいよ名無し
08/03/29 02:34:55 Y6zKZVliO
>>670
首輪ひとつ以外素っ裸で檻ン中に閉じ込められてるわけだな?
大尉やガロンはイマイチだが、
リザやシロついでにコタローあたりは需要ありそうだ…………とか思った自分は明らかに魂が穢れているorz

674:名無しかわいいよ名無し
08/03/29 10:59:47 ZNn4Y5uF0
それは既に奴隷市・・・。

675:名無しかわいいよ名無し
08/03/29 12:45:31 0XnSpe6UO
>>673
そんな奴隷市場一歩手前な彼や彼女らを颯爽と助けに来る大尉が浮かびました

俺の中のグッドシェパードこと大尉はこんな感じ

676:名無しかわいいよ名無し
08/03/29 21:43:07 mcqyGx6n0
まつんだ、お前は既にペットショップに陳列されることが>>673によって決められている

677:名無しかわいいよ名無し
08/03/29 22:00:12 0XnSpe6UO
まぁ他の三人はいざ知らず、いざとなれば大尉は霧?になって脱出できるな

あれって一体何なんだろう

678:名無しかわいいよ名無し
08/03/29 22:01:06 jgOIniFx0
>>677
あれって霧になってんの?
スピードの演出だと思ってたけど

679:名無しかわいいよ名無し
08/03/29 22:15:38 l/YJYOmQO
>>678
最初らへんのアーカードの「霧にも蝙蝠にも姿を変えられない」以下略からてっきり純正の化物はあれくらい標準搭載してるんだと思ってた

680:名無しかわいいよ名無し
08/03/29 22:21:27 Vv5nE2ng0
あの霧みたいな表現の正体は10巻で分かるよ。それまで待ちましょう。

681:名無しかわいいよ名無し
08/03/29 23:20:14 0XnSpe6UO
今年の冬くらいまで待たなきゃあならんと言う事か

外伝は二、三年後くらいかしら…

682:名無しかわいいよ名無し
08/03/29 23:29:12 SP03Lnxs0
いやね、前にアワーズのネタバレをうっかりしたら
虎眼流の方々に「コミックスでまとめて読む人もいるのにネタバレと申したか。」
とお叱りを受けたもんだから。
またネタバレしたらPC画面から虎拳が飛び出してきて顎砕かれそうだしw

683:名無しかわいいよ名無し
08/03/30 00:02:43 SP03Lnxs0


エヴァ「ここだ。見事だろう?」
ロリカード「月面町千本夜桜か…見事だ。」
エヴァ「天然記念物級の桜の古木の宝庫だ。この月面町の付近には
    こうした絶景は沢山ある。さて、少し早めの花見といこうか。まずは一献。」
ロリカード「ありがたい。…うん、美味いな。返杯と行こうか。」
エヴァ「とっておきの大吟醸だ。美味いのは当たり前だ。」
ロリカード「しかし本当に凄い景色だ。夜空の紺色と沢山の桜の薄紅色が
      入り混じり、見ているこちらが飲まれそうになる。」
エヴァ「はははは、桜は鬼が好む花だぞ。鬼のお前が飲まれてどうする。
    梶井基次郎や坂口安吾が書いている様に、桜は怪しさを秘めた
    美しさだ。お前が見てもやはり桜は怪しく美しいか。」

桜の季節到来という事で吸血鬼っぽい花見ネタを書いてみました。



684:名無しかわいいよ名無し
08/03/30 00:11:14 EYWw12mhO
>>682
丁度手首の外側で電柱を強打しても平気な程度には鍛えてる俺がコミック派だ
良かったな

しかし大尉のわんこフォームは何度見てもガチバトルなのに和む

685:名無しかわいいよ名無し
08/03/30 00:32:11 5pWvC8hx0
見た感じもこもこふわふわしてそうだからねえ

686:名無しかわいいよ名無し
08/03/30 00:44:26 OBgdZTCaO
大尉もマスコットキャラ

687:名無しかわいいよ名無し
08/03/30 00:49:59 5pWvC8hx0
大尉もマスコットキャラ
リップもマスコットキャラ
シュレは言わずもがな
だがゾーリン、テメーは駄目だ

・・・このスレにゾーリンに萌えてる兵(つわもの)っている?

688:名無しかわいいよ名無し
08/03/30 01:13:20 vYUI4yC0O
残念ながら

689:名無しかわいいよ名無し
08/03/30 02:59:54 EYWw12mhO
この流れで虎眼流ゾーリンと言う怪物を受信した

690:名無しかわいいよ名無し
08/03/30 05:07:04 PiSnfbEv0
>>687
テメーは俺を怒らせた

世の中にはマッシヴ萌えというものがあってですね

691:名無しかわいいよ名無し
08/03/30 06:18:06 uKupRPKFO
怪物め!
…………あーでもリザくらいなら許す。
ゾーリン姐さんクラスだともう分からん……。

692:名無しかわいいよ名無し
08/03/30 06:53:27 EYWw12mhO
うっすら割れた腹筋とかは大好物
でも筋繊維がみしいと軋む音が聞こえそうな女性は勘弁

693:名無しかわいいよ名無し
08/03/30 07:32:18 OBgdZTCaO
>>691
リザはイイ子ですよネ…いやホント、マジで

694:名無しかわいいよ名無し
08/03/30 08:55:36 Ok0v4fox0
URLリンク(nullpo.vip2ch.com)
ゾーリン可愛いよゾーリン

695:名無しかわいいよ名無し
08/03/30 09:24:03 OBgdZTCaO
>>694
あ…?あ…?

696:名無しかわいいよ名無し
08/03/30 10:37:25 X47jkjhs0
>>694
いやー ゾーリン萌えというのも存在するんですねー。
絵師様の愛が伝わってくるww

697:名無しかわいいよ名無し
08/03/30 12:24:49 Fo2JfTMS0
ディーヴァ「みんな、こっちこっち!変な動物がいるよ!」  
キリエ 「ただの猿じゃない」
令裡  「あら、オランウータンですわね」
フォーエバー「ウキ!ウキャウキャキャキャキャ!!」
美夕  「この猿…何かさっきから私達の胸元やスカートばかり見てない?」
夕維  「き、気のせいだよ美夕」 
 
アルク 「あ、ネロのやつ猿入荷したんだ」
セラス 「えっと…オランウータンですよね、このお猿さん。確かワシントン条約で禁止…」
フォーエバー「ウキ!?ウキャウキャウキャウキャウキャウキャキャキャキャ!!」バンバンバン
アルク 「あ、鼻血出てる」

みぞれ 「…」
萌香  「みぞれちゃんどうしたの?」
みぞれ 「…いや変な猿がいてな、どこかにジッパーでも無いかと思って観察してたんだ」
萌香  「え?」
みぞれ 「タバコ吸ったり、エッチな雑誌じっと読んでたり、檻から出てピザ注文したりと
      どう考えても中の人が…」
胡夢  「ちょ、ちょっとみぞれ!中の人なんていないわよ…確かにあそこの店長変わってるけど…」
紫   「オランウータンはどこかの夢魔よりずっと頭がいいから、本読んだりタバコ吸ったりするですぅ。
      でもピザ注文するのは初めて聞いたですぅ」
胡夢  「誰が猿以下ですって!」
月音  「あ、みんなお待たせ」
一同  「「「「あっ、月音(さん)」」」」
フォーエバー「…!」

フォーエバー「…」カチャカチャ
秋葉  「何か馬鹿にされた気がするんだけど…」

698:名無しかわいいよ名無し
08/03/30 13:07:32 xJ36idMi0
月面町には可愛い子は多いから(人外だけど)
フォーエバーは眼福の日々だなあ。天敵は承太郎か

699:名無しかわいいよ名無し
08/03/30 13:57:44 OBgdZTCaO
エテ公が檻を破って逃走→道行く女の子と一線を越えようとしちゃう→承太郎登場→オラオラ


この流れは完璧に想像できるんだが…
そうだもっと本を読もう、そうすれば俺にだって…

700:名無しかわいいよ名無し
08/03/30 14:09:00 xJ36idMi0
便乗してフォーエバーネタ
お猿さんの心の声を翻訳してみた

リップ「あら、オランウータンですわね。」
ゾーリン「ネロの奴も客引きに余念がないねえ。こんな猿まで
     入荷するなんて。・・・生意気にルービックキューブやってるよ。」
フォーエバー「ウキャ?ウキャキャキャ。ウキャー、キャッキャッキャ。
       ウキキキー。キャッキャッキャ。
       (今度はまたひょろ長い電柱の様な女が来たな。ソバカスの
        ある女は嫌いじゃねえぜ。チャームポイントって奴だ。
        声はいい声してやがるな。歌ってもらいてえぐらいだ。
        もうちょい胸にボリュームつけな。それと動物の前でマスケット銃
        なんざ見せてんじゃねえよ。おっかねえな。
        傍らの男もでかい鎌もってやがるしよ。・・・ん?胸に膨らみがあるな。
        お前女か!?ホルモンのバランスでも崩れてんのか?
        まあ、いい形の胸ではあるがな。もっと筋肉落とせ。)」
ゾーリン「なんか品定めされてる気がするね・・・。」
リップ 「まさか。オランウータンですのよ。」

ロリ旦那「おお、見ろウォルター。猩々が雑誌を読んでいる。」
若ウォル「へー・・・やたら頭の良いオランウータンは見てて
     ゾッとしねえな。ポーの小説を思い出す。」
ロリ旦那「モルグ街の殺人事件か。」
フォーエバー「ウキ!ウキャキャキャ!ウキャーキャッキャ!!
       ウキャキャキャキャキャーーーー!!
       (おいそこのガキ!おれをあんな馬鹿と一緒にするな!
        おれは女二人を剃刀で殺すとか勿体ねえ事なんざしねえよ!
        容赦しねえのは野郎に対してだけだボケ!
        あいつは暴れるだけ暴れて証拠の体毛を部屋に残して行った
        間抜けだ!おれはもっと賢いんだぞ!
        ん?連れは女か。・・・まだガキじゃねえか。あと5年は
        待たなきゃダメだな。まだ青いバナナだ。)」
若ウォル「何か俺に対して怒ってやがんな。」
ロリ旦那「・・・私は何か品定めする様な目つきで見られたぞ。」

701:名無しかわいいよ名無し
08/03/30 14:19:41 xJ36idMi0
ちなみに「猩々」とはオランウータンを指し示す言葉です。
中国には酒を好む猿だか人だか分からん赤い体毛の怪物
の伝説があり、そいつの事を猩々と呼びます。
今でも酒を飲んで顔を赤くする人の事をお年寄りの方は
「まるで猩々だなあ。」と表現する事があります。
その怪物の名前がいつしかオランウータンの和名となっていきました。
ロリ旦那は外伝で平家物語の一説を唱えていたので多分日本の古い言葉使い
も詳しいのではと思い、「猩々」と言って貰いました。


702:名無しかわいいよ名無し
08/03/30 14:32:02 OBgdZTCaO
例のコブラチームのゲームではストレングスがタンカーじゃなくて舘になっててだな…

つまりネロの店は(re

703:名無しかわいいよ名無し
08/03/30 17:19:11 fzHVNOeC0
え、じゃあストレングスはネロの店の共同経営者?

704:名無しかわいいよ名無し
08/03/30 17:51:01 mFB3Ijhk0
フォーエバー「ウキキキキ(あんたと俺の立場は対等だぜ?)」
ネロ「・・・・・・・・・・。」

705:名無しかわいいよ名無し
08/03/30 17:51:07 1aPncGuw0
家主じゃね?

706:名無しかわいいよ名無し
08/03/30 22:10:17 OBgdZTCaO
園長がオランウータンと対等とは…

707:名無しかわいいよ名無し
08/03/30 22:38:08 Fo2JfTMS0
アルクとセラスが通るたびに興奮しまくるフォーエバー
何せ三次元ピンナップだもん

708:名無しかわいいよ名無し
08/03/30 23:51:52 LfVZbDJP0
野生の感で志貴に自分と似たエロガッパの波動を感じるフォーエバー

709:名無しかわいいよ名無し
08/03/31 00:00:00 OBgdZTCaO
で、時々承太郎に錠前でぶん殴られると。
つーかなんでストレングスなんだwww

まぁ…ペット・ショップは恐ろしいからな、あのイギーでさえ恐怖してたし

710:名無しかわいいよ名無し
08/03/31 00:07:58 LfVZbDJP0
番犬ならぬ番鳥には最高の性能。
どうにかしてバトルSSの悪役で活躍出来ねえかなと考えてる。
ほのぼの物にはDIOより向かない殺人鳥。
ユーモア性が皆無といっていいもん、アイツ。

711:名無しかわいいよ名無し
08/03/31 00:37:11 TB8GXNF30
姫  「…ふふん」
フォーエバー「う、ウキ!?アバババ~!」バッ
ネロ 「恐怖した動物は降伏のしるしとして、自分のハラをみせるそうだが……
     あの女がそんなに恐ろしいというのか…フォーエバー」

シルヴィア「…ふふん」
フォーエバー「…!!?」バッ
ネロ 「こ、今度は土下座するとは…、一体どうしたというのだフォーエバー?」

志貴 「そうかアイツ――踏まれたいんだな」

712:名無しかわいいよ名無し
08/03/31 00:41:49 sUxQBt/W0
成る程、野生の勘で姫の「女王様気質」を見抜いたんだな…。
で、ヒロに嫉妬の炎をメラメラ燃やすと。
とことんフェチなエテ公め。

713:名無しかわいいよ名無し
08/03/31 07:31:04 UZ0ZV3ieO
>>709
あ 今気付いたけど書き込みの時間すげえ
これは良いことがありそうだ

714:名無しかわいいよ名無し
08/03/31 13:31:55 3OZqSn4L0
黒執事「うおー、僕と戦えアーカードォー!!」
ロリ旦那「またお前か・・・・しつこいのぉ・・・・」


ロリテグラ「なに?この赤ちゃん」
ロリ旦那「ストーカー」
若執事(俺は絶対あんな風にならないぞ・・・・)

715:名無しかわいいよ名無し
08/03/31 13:46:32 rWivIsDd0
>>714
強く殴ったら若返るからな・・・w

もう1人の自分を反面教師に出来る訳だから
ショタウォルは「いかにまともな大人に育ち、ナイスなおじいちゃんになるか」
を勉強出来る訳だ。

716:名無しかわいいよ名無し
08/03/31 14:53:19 rWivIsDd0
何となく思いついたネタ

ショタウォル「なあアーカード・・・。」
ロリ旦那  「ん?」
ショタウォル「俺さ、まともに普通にでかくなって、渋い爺さんになる。」
ロリ旦那  「その歳で爺さんになった時の事を考えておるのかお前は。」
ショタウォル「だってよ、俺の身の回りは変わり者が多いし俺自身『普通』の奴
       からしたら変わり者の部類に入るだろ?そんなんでまともな精神
       で有り続けるって難しいんじゃねえかなって思うんよ。時々
       俺って一般人と感覚ズレてねえかなって自覚する時もあるんだな。
       こういう仕事についてるから良心の欠片も無いサイコパスな化け物と
       接触する機会も多いからな。自分でも気づかない内に狂気の世界の住人
       になっているなんざゴメンだ。」
ロリ旦那  「怪物と相対する時は心せよ、自分が深淵を覗き込む時、怪物もこちらを覗いているのだ。 
       という様な言葉を、どこぞの誰かが言っていたな。
       狂人の毒気にあてられて自分も狂人にならぬ様にするのは、確かに存外難しいのかもな。
       狂気というものは、感染する。・・・・・・成る程、その歳で『まともに歳をとれる様に
       心がけて日々を過ごす決意』を固めるのは、いい事なのだろうな。反面教師ならこの町には
       沢山いる。私も含めてな。お前なら正気を保ちながら狂気と戦える者になれるさ。」
ショタウォル「そんな自分を蔑むような言い方はやめろよ。お前は確かに人でなし
       だがまともな人間と一つ屋根の下で暮らしている訳だし年中狂気を
       振りまいてる訳でもねえだろ。戦いがなければステポテな楽隠居みたいな
       もんじゃねーか。お前は実は好戦的のようでいてちゃんと戦いの空気を読む
       からな、なんつーか、お前は精神の根っ子の部分はまともなんだろうなって思うよ。」
ロリ旦那「まとも か・・・。そう言われると酷くこそばゆいな。 まあ、ウォルターの私に対する評価
     が分かったが、どうやらまんざらでもない評価と受け取っていいのかな?」
ショタウォル「おう、まんざらでもないよ。だがよ、僕がもっとでかくなったらお前に負けない人間
       になってみせるぜ。道を踏み外す事なく、真っ当にな。」
ロリ旦那「クス・・・クスクス。」
ショタウォル「何だよ笑うなよ、何か可笑しいか。」
ロリ旦那「お前、今、一人称が『僕』だったぞ?ふむ、本心からの誓い
     みたいだな。決意も固いようで結構結構。」
ショタウォル「え?今『僕』って言ったんか?俺が?」
ロリ旦那「ああ、言った。お前は実は僕っ子なんだよ。ははははは。」

       
       

       

717:名無しかわいいよ名無し
08/03/31 22:27:11 UZ0ZV3ieO
元ネタがせつらなだけはある

718:名無しかわいいよ名無し
08/03/31 22:46:50 n9RfINGl0
月面町夜話 その6 >>640の続き

妖怪樹に用件を話す様に言われた新入り4人とアーカード一行。
「さて、まずどちらから発言する?」とアーカードがピーに訪ねると、
「まずそちらからどうぞ。」とピーは返答をした。
アーカードは「ふむ。」と頷くと最近起こった奇妙な事件についての話を始めた。
「最近、月面町に奇妙な奴が出没しましてな、ペナンガランという奴で、
 ガラガラと音を響かせては住民達を脅かせていたのですが、このウォルターを
 襲ったのが運の尽き、真っ二つにされお陀仏に。貴方に聞きたい事というのは、
 南方の吸血鬼に疎い私達にはウォルターを襲った怪物は本当にペナンガランなのか
 という確証を持てないので、この写真を見てペナンガランなのか判断して頂きたい。
 何せ南方妖怪なんぞ文献くらいでしか知らんので、確証が欲しいのだ。
 それと今まで南方の方からやって来た吸血鬼が粗相を起こす事件は前例が無い。
 私達ヘルシング機関は、何かの異変の前触れかとも懸念している。
 妖怪世界のネットワークに詳しい貴方に聞きたい。何か吸血鬼世界で怪しい
 動きでも無かったかな?」
「ふむ・・・この写真の死骸は確かにペナンガランじゃな。2000年ぶりに見たぞ。
 2000年前、わしがまだ若かった頃はここいらは文字通り人跡未踏。密林を好む
 妖怪も棲み易かった。たまにここいらの妖気に惹かれて遥か南方から流れ着く
 奴もいたからのう。月面町が出来て、森は切り開かれたが住民も増え、妖気も増えた。
 こいつもそんな妖気にあてられて流れ着いたのかもしれんな。
 わしはこの地に根を張り幾星霜。動けはしないものの吸血鬼世界は見届けてきた。
 たまにこんな所まで辿り着く流れ者や吸血蝙蝠から色々聞いての。何千年も生きている
 吸血鬼の植物を見に来る物好きもいるからそういう奴からも外の情勢は聞いているが、
 何か変わった動きは知らんのう。まあ、もっとも大きな何かが動いているのだとしたら
 それこそ自分達の存在は出来るだけ目立たん様にして動くだろうがな。
 気取られたくない活動の場合はの話だがの。
 ・・・案外、わしよりもそちらの者の方が何か知っているかもしれんぞ。
 ピーと申したな、確か南方の出身だとか。ここに訪ねてきたのも、それ関係の事ではないのか?」
名指しされたピーは色々と考えながら答える。
「いえ、ぼくはそれとは関係ありませんよ?アーカードさんにも聞かれた事ですけど。
 (ペナンガランを聞く時にぼくに写真を見せなかったな・・・。南洋出身で
  ペナンガランを知っているぼくに『これはペナンガランで間違いないか?』
  と聞けば確証は取れたのに。こういう機関に属していると写真一枚とはいえ
  信用の無い奴には機密は見せないものだろうが・・・。写真一枚とは言え機密は機密という訳か。
  アーカードは内心ぼくの事をまだ信用していないのが分かったね。合ったばかりだから当然か。
  もともとぼくに写真を見せた所で、『はい、ペナンガランですね。でも僕とは無関係ですよ。』
  と答えられるだけだと判断して見せなかったのだろうし。・・・・実は関係なくはないんだけどね。
  妖怪樹のおばあさんやこの町のお偉いさんの耳に色々と情報が入らないのも当たり前。
  なるべく目立たない様に気をつけて活動してるんだから。・・・さーてアーカード、おばあさんに
  聞いても何も知らない。ぼくの発言をそろそろ許してもいいんじゃないの?)」
アーカードは少し思案をして、ピーの方に顔を向け、こう言った。
「・・・・・ピーさん、貴方が話をする番だ。」

取り合えずここまで。ああ、お話を纏めるのは難しい。




719:名無しかわいいよ名無し
08/04/01 01:58:55 0ceumRmw0
>>718
GJだよ!

720:名無しかわいいよ名無し
08/04/01 04:18:17 qSH5cCaf0
黒執事「くそっ!!アーカードめ、赤ん坊まで若返らせるとは・・・・うぅ、パンツに茶色いシミが・・・・」
ドク「毎度毎度、若返った貴方を全盛に戻さなくちゃいけない私の身にもなってくださいよ・・・・」
黒執事「うるちゃいうるちゃい!!私はこの夜明けにアーカードを切断するんだってばよ!!」

勢いよく最後の大隊本部飛び出したものの、途方に暮れてトボトボ歩くウォルター

黒執事(とは言ったものの、どうやったら勝てるのかまるで見当が付かん・・・・命が何十万もあるとかチートすぎるだろ常考・・・・。
命がいくつあるか明確な数も分からないしな・・・・ゴールが見えれば頑張れるのに・・・・。
死の河発動させちゃえば楽なんだが、あいつはこの街でアレは使わんだろうし、何よりお嬢様が零号解放命令を下すとも思えん。
仮に発動させたとしても、幾十万の亡者を踏破しつつ奴に勝てるか?絶対に無理です→結論)

黒執事「ええい、私は諦めんぞ!!ヘルシング家にカメラ仕掛けて奴の弱点探ってやる!!」


モニターでカメラからの映像を見つつ
黒執事「デブにココア入れるより兆倍もマシとはいえ、アーカードが起きるまで暇だな・・・・」

仕方なく他の連中を監視することにするウォルター
「ふむ、インテグラお嬢様もこの頃は可愛らしかったな・・・・成長するとマジ男前だかんね。
む、コイツ本当に私か?ヌルすぎる、糸はこうやってやんだよ、こうやって!!ズパーッって感じで!!
つーかモノクル付けろ!!執事のたしなみだぞ!!」

モニターに向かってブツブツ独り言を呟く根暗根性一色のウォルター
やがてロリカード起床

黒執事「やっとアーカードのお出・・・・ま・・・・・・し・・・・・・・・」

カメラに映っていたのは、パジャマ姿で欠伸しながら伸びをしたり、ボサボサの頭で歯磨きしたり、可憐な唇で輸血パックに刺さったストローに口付けるアーカード

黒執事「なん・・・・だと・・・・?」

ビデオのラベルに「永久保存版」と書きつつ、映像を録画してはツメを折るウォルター

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

丸めたティッシュの海に、大の字で横たわるウォルター
黒執事「何故人は戦争などするのだろう・・・・・・・・」

そのまま瞳を閉じ、深い眠りへと落ちていくウォルター。そして翌日・・・・

黒執事「畜生っ・・・・!!僕が望んだのはこんなことかっ・・・・!!」

721:名無しかわいいよ名無し
08/04/01 07:29:45 ATYraANIO
なんかもう駄目だわコイツw

722:名無しかわいいよ名無し
08/04/01 10:00:17 8/wEcSgi0
賢者タイム突入してんじゃねえwww

723:名無しかわいいよ名無し
08/04/01 10:03:18 H7fpBPj20
ここの志貴とほぼ同類になってるww
完璧にダメ人間、いや、ダメ人工吸血鬼wwww

724:名無しかわいいよ名無し
08/04/01 10:21:35 H7fpBPj20
若執事「お前なー、裏切って『畜生!こんな事か』とか言うくらいなら
    始めから道を踏み外してんじゃねえよ。」
黒執事「フン、どの道お前の末路は私だぞ。」
若執事「嫌だね、俺の完成形はこっち!」
老執事「私でございますか?執事人生70年、思えば色々ありました。
    私から言えるのは一言。出来るだけ悔いの無い人生を歩みなさい。
    後先はきちんと考える様に…。」
    

725:名無しかわいいよ名無し
08/04/01 11:08:36 f+uP6WHg0
二人とも若いころに知り合って、老いてからも親友同士なんだけど、
自分の意志で吸血鬼になった黒執事vs友として倒さざるをえない3部ジョセフ
というのを思いついた

726:名無しかわいいよ名無し
08/04/01 12:12:11 ATYraANIO
ウォルター&ジョセフは老いてもいいコンビだろうなあ

727:名無しかわいいよ名無し
08/04/01 12:59:11 Yr6HJVdm0
若ウォルとジョセフは気性がどこか似ているからな。
スリリングな目にあっても二人とも
「ひゃああああああああああああっほおおおおおおう!!」
とノリのいい雄叫びを上げそうな性格しているから


728:名無しかわいいよ名無し
08/04/01 15:16:31 dtX2wq6o0
友達の家に鬼太郎があったので読んでみたら
「妖怪樹」と「ピー」の出て来る話があったよ。
確かにピーは鯱みたいな形してたし、妖怪樹は丸い籠みたいな形だった
何か目玉のオヤジが吸血鬼になった鬼太郎を元に戻す為に
乗せた奴の時間を遡らせる「まぼろしの汽車」っつースタンドみたいなもん
を発現させていてびびったw
元から吸血鬼じゃない奴をあの汽車に乗せると吸血鬼になる前の状態
に戻らせる事が出来る一種のタイムマシン。そんなもんを精神力で
発現させる目玉の親父スゲーww

729:名無しかわいいよ名無し
08/04/01 16:07:38 qSH5cCaf0
ウォルターいいよねウォルター。HELLSINGで一番好き。
イカした爺さんかと思いきや、負けず嫌いなクソガキだったりさ。

730:名無しかわいいよ名無し
08/04/01 19:25:17 qSH5cCaf0
連レスごめんよ。ウォルター大好きなあまり、ウォルターばっか出てくるSS書いたから投下しますね



ウォルターはいつものように、ヘルシング家の部屋の掃除をしていた。
無論、広いヘルシングの屋敷を一人で掃除できるはずもなく、掃除は何人もの使用人で行うのだが、
アーサーやインテグラ、そしてアーカードの部屋の掃除は執事長であるウォルターにのみ許された特権だ。

「まったく、アイツは家庭的なのかそうじゃないのか分かねぇな」

盛大に散らかされたアーカードの部屋の掃除をしていると、古びたアルバムを見つける。
ウォルターも初めて見るものだ。
普段ならそのまま片付けてしまうのだが、そのアルバムの表紙に刻まれた「1944~」の字が、ウォルターに別の選択をさせてしまった。

「1944年?確か、アーカードと駄目執事がワルシャワに出撃した年・・・・」

アルバムを開けると、そこには自分の良く知っている顔がいくつも記録されていた。
アーカードと、それともう一人。

「俺・・・・?まさか駄目執事か?」

アーカードが写真を撮って保存していることより、アーカードがもう一人の─道を踏み外してしまった─自分と仲睦まじげに映っている。
そのことに驚愕を受けた。
アルバムの中は笑顔で溢れている。アーカードともう一人の自分。今こそが幸福だと言わんばかりに。
ページを捲っていくと、それに合わせてもう一人の自分は成長していく。
そして、アルバムはもう一人の自分が二十歳を迎えるか、というところで終わっていた。

「アーサー様がアーカードを地下に封印したのか」

アルバムを仕舞うと、ウォルターは少し胸が痛むのを感じた。もう一人の自分に嫉妬など・・・・馬鹿馬鹿しい。

「んだよ・・・・アーカードの奴、俺には内緒かよ」

片付けを終え庭に出ると、アーカードがいつものようにもう一人の自分と戦っていた。
いつもなら「またか」と呆れつつ観戦するところだが・・・・。

アーカード、どうしてそんな悲しそうな顔で戦ってんだよ?
無理に笑って、どうしてそんな奴と・・・・。
全然気付かなかった。
そして考えたこともなかった。

「どうしてアイツはヘルシングを・・・・アーカードを裏切った・・・・?」

勝負の結末は、やはりいつもと同じだった。
もう一人の自分の実力は、恐るべきものだ。純粋に戦闘力、という点でなら自分の目標。
しかし、一対一の消耗戦でアーカードに勝てる者など、この街には・・・・この世には存在しない。
外見的には10歳ほど年上だったもう一人の自分は、結局自分より年下まで若返らされ、戦闘能力を失った。

「おぉ、ウォルター。今終わったぞ」

なんて、返事したらいいんだろう。

「ウォルター?」
「悪い、少し出てくる」

731:名無しかわいいよ名無し
08/04/01 19:26:29 qSH5cCaf0
もう一人の自分を、息を殺して尾行する。
本来ならば瞬く間に発見されるはずだが、アーカードとの戦闘でボロボロに摩耗した今の彼に、それは適わない。
最後の大隊総本部の前で少々待つと、見なれた青年姿に戻ったもう一人の自分がメモを片手に出てくる。
正直もっと待つかと思っていたが、どうやら運が良いらしい。

「よう」

もう一人の自分に声をかけた。

「ちょっとそこまでいいか?」

二人で喫茶店に入ると、店員である極貧吸血鬼少女二人が目を丸くしている。
予想外の組み合わせに驚いたのだろう。今はフォローする気も起きず、コーヒーを二つ頼んで席に座る。
・・・・コイツの顔を見ると、どうしても殺気が漏れる。極貧吸血鬼少女二人が「ヒッ」と声を上げた。
一方、もう一人の自分は、そんな雰囲気は億尾にも出さずに優雅にコーヒーを啜っている。
年中アーカードにボコられてるくせに余裕かましやがって・・・・ウォルターの殺気が更に色濃くなる。
カウンターでは気絶してしまった極貧吸血鬼少女に、片割れが「大丈夫ですか、さつき!?」と声をかけ肩を揺すっている。

「どういう風の吹きまわしだ、未熟者」
「そりゃこっちの台詞だ。なんでアイツを裏切ったんだよ」
「そんなことを聞くために誘ったのか?時間の無駄だな、失礼する」
「待てよ!!」

簡単にこちらに背中を向ける、もう一人の自分。それは彼の自信の表れでもあり、ウォルターには絶対に負けないと彼が自負していることでもある。
ギリ、と歯噛みする。事実、自分の実力では彼に勝てないということを理解しているが故の屈辱だ。
糸を振るいたい気持ちを抑えつつ、彼を呼びとめる。

「アルバム!!」
「何?」

もう一人の自分が歩みを止め、怪訝そうにこちらを振り向く。

「アルバムを見たんだ、アーカードの。いいから座れよ」
「ふん・・・・」

面倒臭そうにしつつも、やはりアーカードのことには興味があるのか、もう一人の自分は言われた通りに席に着く。

「続けろ」
「お前とアーカードが写ってた。・・・・仲、良かったみてぇじゃねぇか。アーカードだって、お前のこと・・・・・・」

もう一人の自分は目を閉じ、言葉を探しているようだ。
極貧吸血鬼少女は目を覚ましたらしく、また二人でビクビクとこちらを窺がっている。

「ああ・・・・・・愛していた。今のお前と同じように。なればこそ、お前にもいずれ分かる」
「わかんねぇよ!!なんでアイツを裏切った!?下らねぇ理由だったら・・・・俺はお前を・・・・・・!!」

絶対に許さない。その言葉を遮るように、もう一人の自分が口を開く。

「なぁ、奴らは・・・・吸血鬼は永遠の命に満ちていると思うか?」
「は・・・・?」
「自分をやめることが出来ない、そんなことは地獄に他ならん。だから血を吸うのだろう、誰かとひとつになるのだろう。そして、戦うのだろう。自分を終わらせるために」
「何言ってんだお前」
「彼らにとって、死は救いだ。誰かに討たれ、朽ちることだけが彼らにとっての救いだ。
しかしアーカードは死ねない。強大なアイツを討ち滅ぼせる者は、アイツの満足する死を与えてやれる者は、決して存在しない
だから・・・・だから私がソレになろうと思った。しかし、アーサーがアイツを地下に封印したことで、その機会は永遠に失われた。
故に裏切った。最後の大隊に身を翻し、インテグラお嬢様にアーカードを目覚めさせ、そしてアーカードを討ち倒すために全盛の力を取り戻した。
私の手で、アーカードを終わらせてやるために。だからもう戻れない。私はもう、吸血鬼なのだから」

それが、裏切った理由か。なら・・・・

732:名無しかわいいよ名無し
08/04/01 19:26:50 qSH5cCaf0
「なら、お前には負けねぇな」
「何?」
「アーカードのために裏切った?笑わせやがる、そんなアホにアーカードが負けるわけねぇじゃねぇか。
アーカードには俺がついてるんだぜ?俺が絶対にさせない」

そう、奴に言い放つ。自分に言い聞かせるように。
もう一人の自分は、それを聞いて満足そうに口を歪める。

「フ。なら、私に勝てるよう腕を磨くことだな。今のままでは、いつになるか分からんぞ?」
「ぐ・・・・」

再認識。やっぱり俺は、コイツが嫌いだ。





「アルバム、か。まさかアイツがそんなものに縋るとはな。・・・・人のことは言えんか」

未熟だった自分と別れたあと、ウォルターは自室のアルバムを手に取っていた。
その中にはアーカードのそれと同じ、二人の眩しい過去。
若い自分の写真と、もう一人の自分を重ねて呟く。

「お前はそちらの道を選んだか。なら、せいぜい今のうちにアーカードと楽しくやるがいい。
私が願いを成就させるその日までは、アーカードをお前に貸しておいてやる」

言い終わると、背後から猫のような少年の声が響く。

「独り言終わった?」
「い、いつからそこに!?聞いてたのか!?ああああ恥ずかしいいいい!!」
「僕は何処にでもいて、何処にもいな」
「黙れ!!」
「ドクがちゃんとおつかいしてきたかー、だって」
「うるちゃいうるちゃい!!忘れたよ、畜生!!」

おわりんこ

733:名無しかわいいよ名無し
08/04/01 21:04:31 IC6LxJF50
おおお…… 確かに執事大好きな事が伝わってくる文章だ。乙

734:名無しかわいいよ名無し
08/04/01 21:27:27 IC6LxJF50
つか、路地裏コンビもバイトについたんだね。
これでねずみ男に経済面で負けなくなるかもね、おめでとう。

735:名無しかわいいよ名無し
08/04/01 21:40:14 ATYraANIO
>>730
切なすぎ泣いた

736:名無しかわいいよ名無し
08/04/01 23:46:33 b2jFvoBr0
もう1人の自分がいるってのは色々とやりづらいんだろうな

737:名無しかわいいよ名無し
08/04/02 10:08:06 pQMt/rOfO
ロープマジックだなまさに

738:名無しかわいいよ名無し
08/04/02 10:59:27 yRRlFEhz0
志貴「アーカード先生の生下着だァー!!命がけで更衣室からパクってきた!!」
太臓「いいなァー、この萌香の使用済みペットボトルとトレードしようぜ!!」
惣太「いやっ!!このさっちんの靴下とこうかんこだ!!」
志貴「さつきだと!?」
黒執事「貴様ら、何をやっている!!」
志貴「ゲ、ゲェー!!確かお前は!!」
太臓「イケ好かねェ糞真面目野郎の大人版!!」
惣太「邪魔立てしようってのか!?こっちは三人だ、構うこたぁねぇ、やっちまえ!!」
黒執事「ウォルター・アルティメット・ボンバー!!」
志貴・太臓・惣太「アブドゥル!!」
黒執事「覚えておけ、アーカードは我が宿敵にして我が嫁!!その下着は私が預かっておく」
志貴「そ、そんな・・・・まだ使ってないのに・・・・」
黒執事「さて、嗅ぐか被るか、はたまた穿くか・・・・いっそ包み込んで擦るか?」
ロリ旦那「うぉ~る~た~!!まさかお前が犯人だったとはなぁ~・・・・!!」
黒執事「ア、アーカード!?ま、待て、これはこいつらが・・・・」
ロリ旦那「問答無用!!バック・トゥ・ザ・フューチャー・パンチ!!」
黒執事「モノクル!!」
志貴・太臓・惣太「無茶しやがって・・・・」


黒執事「げふぅっ・・・・ノーパンのアーカード、脳内フォルダに永久保存完了・・・・!!お尻がプリ・・・・チー・・・・・・・・がくぅ」

739:名無しかわいいよ名無し
08/04/02 11:24:47 zfd7Ot6q0
格好いいのかド変態なのかはっきりしろよ黒ウォルターよーwwww
若ウォルと老ウォルが泣いているぞマジで…ww

740:名無しかわいいよ名無し
08/04/02 11:25:49 yRRlFEhz0
>>737で思い付いた

ロリ旦那「おーい、駄目執事ー!!」
黒執事「誰が駄目執事だ!!ここで会ったが百年目、覚悟!!」
ロリ旦那「いや、それはまた今度で。今日はお前にお願いがあってな」
黒執事「なん・・・・だと・・・・?(ア、アーカードが僕にお願い!?なんだろう、この胸の高鳴り・・・・興奮してきたァー!!)」
ロリ旦那「目・・・・瞑ってくれ・・・・?」
黒執事「え!?はっ、はいっ!!(スプリングシーズン到来ッッッ!!)」

ボゴォ!!

黒執事「バスカヴィル!!アーカード、貴様、たばかりおったな!?は、鼻がっ・・・・!!」
ロリ旦那「よーしよし、ヘルシングさんちのウォルター君と同い年くらいまで若返ったな、ミレニアムさんちのウォルター君」
黒執事「何!?」
ロリ旦那「さぁ、ウォルターや!!ヘルシングプレゼンツ、ウォルター君が瞬間移動!?ビックリ☆ドッキリマジックショーを手伝うのだ!!」
若執事(俺が歳とるとかハチャメチャなこと言い出さなくて良かった・・・・)


黒執事「アーカードとの共同作業かァー、えへへぇー」

741:名無しかわいいよ名無し
08/04/02 11:52:18 zfd7Ot6q0
勝手に740の続き
ショーの後

若執事「さて、ショーは大成功でまずはめでたしだな。」
黒若執事「じゃ、ドクに全盛期に戻してもらってくるわ。
     鏡に話しかけてるみたいで気味悪い。」
若執事「確かに年恰好が同じだと同じ服を着るとまるで鏡だな。
    映画『プレステージ』を思い出す。アブラカタブラ…。」
黒若執事「お前が黒い服着ても同じ事だよ。…そういやお前、
     クラスじゃ真面目君だったよな?」
若執事「まあな。お前と違って至極真面目だ。それがどうかしたか?」
黒若執事「不真面目極まりないそっくりさんが現れたらお前の評判ガタ落ちだよな。」ニヤリ
若執事「………。」ギュラギュラギュラ
黒若執事「糸を出して凄んだってダメだよ兄弟。」ギュラギュラギュラ

セラス「マスター! 何かあっちの方で二人のウォルター君が大暴れしています!!」
ロリ旦那「しょうがない子供らだのー…。」




742:名無しかわいいよ名無し
08/04/02 12:03:28 yRRlFEhz0
>>741
黒執事の大人げない感じがさいこォーだァー!!
黒執事は格下相手には余裕かますくせに、アーカード相手だとボロボロなのが素晴らしい
化物になった途端に人間臭くなるとことか

743:名無しかわいいよ名無し
08/04/02 12:31:26 pQMt/rOfO
それはどちらかと言うと某雑誌に連載されている黒執事なんじゃないのかね>>738しゃん?

書店で見かけた時、ついていた帯で思わず吹き出しました…よ!

744:名無しかわいいよ名無し
08/04/02 12:35:13 yRRlFEhz0
>>743
インテグラがショタで、アーカードが執事のやつじゃないですよ
吸血鬼ウォルターですよ

745:名無しかわいいよ名無し
08/04/02 12:48:40 yRRlFEhz0
>>743
うああ、俺わけわかんないこと言ってるわ
ちょっと意味が理解出来てなかった、吊ってくる

746:名無しかわいいよ名無し
08/04/02 12:49:36 9Eo90qdl0
そういやそういう作品があったな
リップに似ているチェーンソーを振り回す眼鏡っ子の死神が出てた
俺もあのタイトルに驚いた

747:名無しかわいいよ名無し
08/04/02 13:36:29 yRRlFEhz0
黒執事「夜桜が美しいな・・・・花というのも、たまには良いものだ」
ロリ旦那「ん、ウォルターか?」
黒執事「!!アーカードッ・・・・今日こそ貴様を倒す!!」
ロリ旦那「まぁまぁウォルターや、こんな日くらい、昔のように肩を並べても良いではないか。ほれ、月も奇麗だ」
黒執事「・・・・フン、興が削がれた」
ロリ旦那「ほれ、おはぎがあるぞ」
黒執事「ああ、済まな・・・・ッッッ・・・・!?かっ、辛っ・・・・!?」
ロリ旦那「ハッハッハ、ぶわぁ~か!!いつまでたっても子供だなぁ、ウォルター」
黒執事「きっ、貴様っ・・・・!!」
ロリ旦那「ほれ、口直しじゃ」



ロリ旦那「私はもう帰る、いつでも私を倒しに来い」
黒執事「ああ・・・・(唇を奪われるとは、不覚・・・・)」

黒執事「ま、たまにはいいか・・・・」

748:名無しかわいいよ名無し
08/04/02 16:31:40 XyQxVCY70
結構気が多いなー、ロリ旦那。

749:名無しかわいいよ名無し
08/04/02 16:53:14 yRRlFEhz0
>>741が面白かったので

黒執事「またアーカードにボコられた・・・・まったく、ストレスがたまる一方だな・・・・くっ、胃腸が・・・・」

何かストレスを発散する方法は無いかと、思案するウォルター
ふ、と鏡を見ると、丁度今の自分の姿が、ヘルシングさんちのウォルター君くらいであることに気付く

黒執事「ククク・・・・たまにはハメを外してみるか・・・・!!」

~裏路地~

さつき「・・・・・・」
シオン「・・・・・・」
黒執事「くっちゃ、くっちゃ」

ボロボロと食べカスを溢しながら、ケーキを口いっぱいに頬張るウォルター

黒執事「パンが無いなら、ケーキを食べれば良いのでは?ゲプゥ」
さつき「ビキビキ・・・・」
シオン「ビキビキ・・・・」
黒執事「お前らには食わせてやんねェー!!糞して寝ろ!!」
さつき「シオン・・・・やっちゃう?殺っちゃう?」
シオン「ヘルシングさんちのウォルター・C・ドルネーズなら、二人掛りで勝率約48%・・・・足りない分はガッツで補うとしましょう・・・・!!」
シオン「さつき、ヤツを押さえて下さい!!その隙に私がエーテルライトを!!」
さつき「応!!」

~3分後~

黒執事「貧乏人というのは、かくも浅ましいものだな」
シオン「負けた確率・・・・・・100%・・・・がくぅ」

~イスカリオテ~

神父「銃剣の手入れでも・・・・ん?」

そこには銃剣の代わりに、大量のニンジンが。添えられたメモには、「これでも投げてろ猪武者 Byヘルシングさんちのウォルター」と書かれている

神父「ぶるぁぁぁぁああああああああ!!」

~エヴァ邸~

黒執事「エヴァンジェリン、ネギ!!ナギの手がかりが掴めたぞ!!」
エヴァ「何ィ!?」
ネギ「マジですか!!」
黒執事「ああ!!数々の検証の結果、三千院ナギちゃんは俺の嫁だった!!間違いない!!」
ネギ「うわーん、うわーん!!お父さーん!!」
エヴァ「怒れー!!怒るんだぁー、ネギ!!」

750:名無しかわいいよ名無し
08/04/02 16:55:49 yRRlFEhz0
続き

~ヘルシング邸~

エヴァ「おい、インテグラ!!お前んとこの執事、どうにかしろ!!」
承太郎「俺の帽子を返せ!!」
秋葉「ああああいつ、私に無言で洗濯板を・・・・!!」
ロリテグラ「なっ、ウォルターが!?」
ロリ旦那「ふむ、臭うな」

若執事「ぜぇー、ぜぇー、なんで俺がっ・・・・アンデルセンに追いかれられなくちゃいけねぇんだっ・・・・!!ん?」

そこには、大爆笑しながらヴァニラの前でDIOの写真を破く、もう一人の自分が

若執事「そぉ~いうことか、あンの駄目執事野郎ッッッ・・・・・!!」
黒執事「ん?おぉ、未熟者じゃあないか。元気してた?」
若執事「テメェー!!!!」

~5分後~

若執事「げふぅ!!ちっくしょう・・・・!!」
黒執事「ダハハ、ダッセェー!!チョー弱いんデスけどー!!」

若執事の頭を、グリグリと踏みつける黒執事。と、その時、アーカードがウォルターにライダーキック

黒執事「ジャッカル!!」
ロリ執事「本当に仕方ない奴じゃな、お前は」
黒執事「まっ、待て!!わた・・・・俺じゃない!!イケメン青年執事は、こっちでだらしなくノビてる方だ!!」
ロリ旦那「うちのウォルターが、駄目執事に勝てるはずないじゃろが。つーか今の蹴りで若返っとるし、お主」
若執事「えぇ!?ちょ、アーカード、結構マジにショックなんだけど!?」
シオン「そういうことでしたか、ヘルシングさんちのウォルターさんが、あんなに強いはずありませんからね」
若執事「ガーン・・・・ガーン・・・・ガーン・・・・」
ロリ旦那「さて、ウォルター君。推定年齢5歳のお主が、この怒りに震えた住人達から逃げられるか?」
承太郎「テメーが泣くまで!!殴るのを!!やめねぇ!!」
黒執事「お馬鹿さんめ、誰が泣くか!!」
承太郎「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!!!」
黒執事「ヤッダァーバァァァァァァァ!!」

赤ん坊まで若返るウォルター

黒執事「おぎゃあああ、おぎゃあああ」
ロリテグラ「泣いたー!?(ガビーン)」
ロリ旦那「やれやれじゃな」

Fin

751:名無しかわいいよ名無し
08/04/02 17:20:20 9+q6phjU0
インテグラ「色んなお前がいるもんだからイマイチお前の性格が掴めんよ。」
旦那   「私も誰かに お前は何だ? と問われたら 只の化け物だ。
      と答えるしかないくらい自分の事がどうでも良くなっている
      時があると自分自身感じる時がある。」
インテグラ「自分自身が結構波乱万丈の人生を送っているのに
      血を吸うと他人の人生まで背負わねばならんのがお前の性質だからな。
      言わばお前は様々な人格やら魂やらの複合体。まさしく『歩く国』
      自分の性格がどうであろうがそれこそ『どうでもいい』までに
      なってしまっているのか・・・?」
旦那   「私自身の精神の大元はあの『狂った王様』なんだろうがな。天に向かって
      屍の階段を築き上げればいつかは自分も救われると信じていた愚か者。
      そしてそんな自分を端から見て楽土は降りてきたかよとせせら笑うのが
      今の『吸血鬼アーカード』である私。殺して殺して高笑いするのが私。
      死の河を削ぎ落とし『1人』になって血涙を垂れ流して我が身の有様
      を嘆く『俺』。…自分でも奇妙奇天烈な性格をしているとは思うな。」
インテグラ「どのお前もお前自身という事でいいじゃないか。
      人間として生まれてきても狂って鬼にならねば生きても行けない
      奴もいる。沢山の性格を引きずって数多の他人の人生を吸って
      倣岸な笑いを浮かべて生きていく地獄は私には到底どんなものかは
      想像もつかんがな。・・・それでもお前は気高きノーライフキングだよ。」
旦那   「フ・・・。」
インテグラ「自分を嘲笑する事なぞないさ。もう少しもう1人のお前、あの少女を
      見習ってみるのも良いかもしれんぞ。天真爛漫になれるかもな。」
旦那   「あいつは特殊だ。特殊。」
      
      

752:名無しかわいいよ名無し
08/04/02 17:51:26 pQMt/rOfO
残念で迂闊な人だけど強い

そんなジャパネット黒いの

753:名無しかわいいよ名無し
08/04/02 17:56:52 yRRlFEhz0
>>752
俺的には、自分より格下の奴相手ならひたすら強いが、
格上相手には途端にヘタレるイメージ
まぁ黒執事より格上の奴なんて、なかなかいないけども

754:名無しかわいいよ名無し
08/04/02 19:15:39 +Li1+84A0
とても強い小悪党って感じか

755:名無しかわいいよ名無し
08/04/02 19:20:04 yRRlFEhz0
>>754
それだ!!
ああ、なんか小悪党ってすげぇしっくり来るな
執事のために用意されたような単語だ
もうウォルター大好き

756:名無しかわいいよ名無し
08/04/02 20:34:43 pQMt/rOfO
インテグラ「ペンウッド卿。最近変質者が敷地内に頻繁に現れるので、最新鋭のガードシステムに戦闘ヘリ10機とミサイル50発、それとワイルドギース隊の装備を新調して下さい」

ペンウッド「そんな無茶な…」

インテグラ「無茶?」(ギラン)

ペンウッド !!(ビクーン)「…わかった わかったよインテグラ、すぐに手配しよう」(領収書はアーサーにツケとくとして、ああ…アイランズの怒る顔が目に浮かぶ…)

757:名無しかわいいよ名無し
08/04/02 20:48:51 jbW/c/u3O
何かまた愉快な住人が増えたなオイw
…………えーと、
アルクとワルクと猫アルクと猫カオス、
志貴と七夜、
旦那とロリ旦那とヒゲ旦那とショタ旦那、
んで若執事と老執事と黒執事、か。
他に多重人格っぽいのは路地裏コンビに萌香かァ……あと誰かいたっけ?

758:名無しかわいいよ名無し
08/04/02 21:05:51 yRRlFEhz0
>>757
セラスっちがキレると怖いよ

759:対決 その1
08/04/02 21:27:24 hU7Tn2WA0
ウォルター・C・ドルネーズは自室のベッドの上で眠れぬ夜を過ごしていた
もう1人の自分と、自分自身の事についてである。
「俺はまだまだ弱いよなあ…畜生。 もっともっと強くならねえとなあ。」

頭にちらつくのはべらぼうに強いもう1人の自分。「だははははは!!」
と調子付いた思い出すだけでムカつく笑いを浮かべる黒尽くめのあの男。
格下と踏んだ相手にはとことんやりたい放題するくせに格上相手だと情けない程
にブチのめされる見下げ果てた奴。もう1人の自分だとは信じたくもない存在。
そして、そんな最低男に実力で勝てない自分の不甲斐なさ。
色々とモヤモヤを抱えながら日々を過ごしている少年に、相棒の少女吸血鬼が
「何か悩み事でもあるのか?ウォルター。」と聞いてくる。そんな相棒に「何でもねえよ。」
と答える自分。スッキリしない頭で日々を過ごしている事くらい普段の何気ない態度で
分かってしまうものなのだろう。ジョセフからも「なーんか最近深刻な表情でボーっとしてねえ?」
と指摘されたくらいだ。
「あー畜生!!不甲斐ねえ!!」
と、寝床の上で叫ぶ。 一言叫ぶとこの現状をいかにするかを考えた。
『このままウダウダしててもしょうがねえじゃねえか。……弱い自分に
 腹が立つんなら強くなるしかねえもんなあ。…何か腹の中が熱くなってきたぞ
 いてもたってもいられねえや。…走るか。』

ジョギングウェアに着替えて屋敷を出たウォルターは夜の月面町を疾走する。
月明かりがそんな彼を照らしていた。町をぬけ、月面河のだだっ広い河原まで来た。
「フウ…。」と一息をつき、休もうと河原に寝転がる。
体を動かすと気持ちがいい。悩みを忘れられる。少しまどろんだ気分になっていると
ビュ! ビュ! と音が聞こえてきた。
「何だ?こんな夜中にこんな所に来るもの好きが俺以外にいるのか?」
と音のする方を見ると、見慣れた顔の男が1人、イメージトレーニングをしているのか
ひたすらに拳打を繰り出し、蹴りを空に放っている。
ビュ! という音は拳が空を斬る音だ。
「大尉じゃねえか。ほーー…流石にミレニアム1真面目な男。訓練はかかせないか。
 あの不真面目執事も見習えってんだ。…あいつはトレーニングしなくても強いけどよ。」
大尉は上半身裸で黙々とイメージトレーニングを続けている。
そんな姿を見ていると、『自分もあんだけ頑張ってみるか。』
と思えてきた。そして、何かを思い出しそうになる。
『何か引っ掛かるんだよなあ…。えーっと、連想で記憶の糸を辿るか。
 まずは大尉、大尉と言えば強い。でも、あいつは不思議と不真面目執事
 と比べたらまだ恐さがねえんだよな。性格の違いってのもあるんだが、
 何か重要な事を忘れてる様な…。……あ、思い出した!!俺、前にあいつと
 戦った事があるんだ!!何でこんな事忘れていたんだろ? この町は何だかんだ
 で秩序は守られた平和さがあるからなあ。…間違いなく平和ボケだ!
 ここじゃ厨二眼鏡とかぺドゴニアとかしか相手にしてなかったかんなあ。
 心身共になまってやがったんだ!畜生俺のクソッタレ!
 なんっつー事だ!アイツのボディーブローとストレートの痛さを忘れるなんて!
 ……まてよ、俺、アイツの攻撃くらっても戦えたんだよな。頑丈なセラス嬢
 も食らったらノックアウト負けしかねないあいつのパンチを。
 俺ってタフネスとスタミナは案外凄いんじゃねえか?
 ………よーーーーーーーーーし。」
ウォルターは何かを思い立ったのか立ち上がり、イメトレを続ける大尉の所へ
歩み寄る。そして、こう言った。
「よう、1人でそんな事やるよりも戦闘訓練なら俺とやらねえか?」


今までの流れに触発されて書こうと思ったネタです


760:名無しかわいいよ名無し
08/04/02 21:34:02 yRRlFEhz0
wktk
俺はもっぱら裏切り後のウォルターが好きだが、真面目な若ウォルターもいいなぁ

761:名無しかわいいよ名無し
08/04/02 22:06:37 pQMt/rOfO
期待が止まらない

762:対決 その2
08/04/02 22:22:27 hU7Tn2WA0
大尉はその声にピタリと動きを止め、ウォルターの方を見る。
ウォルターはそんな大尉の向かって更に話しかける。
「覚えてるか?前にお前が首を絞めてガチで殺しかけた男だよ。
 俺も強くなりたくてウズウズしてんだ。お前が『一緒に訓練なんざゴメンだね』
 と言ってもやり合うぜ。俺と出逢った事運の悪さを恨みな。」
精一杯の強がりを言う少年。大尉は、ザワ…ザワ…と髪をざわつかせ、殺気をウォルターに向ける。
河原の草が殺気に反応し、大尉の髪と一緒に揺れる。まるで風が吹いたかのよう。
大尉の眼が火を灯したかのように輝き出す。ウォルターは久しぶりの感覚に捕らわれていた。
『喰うか喰われるか』の勝負の場所。修羅の庭である戦場の真っ只中に躍り出たかの様な感触。
『こ れ だ よ…!今の俺に必要なモノは!!』
ウォルターは自然と自分が笑っているのを感じた。笑うとは本来獣が牙を剥く
動作と等しく、攻撃的な表情なのだという話を思い出した。
大尉は、自分を目の前にして笑みを浮かべ、瞳に闘争心の輝きを灯す少年を見て、
誰も気づかない程の、本当に僅かな微笑を浮かべる。そして、右手の人差し指をクイ、クイと動かす。
ウォルターも身構え、糸を取り出す。
「カモンカモンってか…。行くぜ犬っコロおおおおお!!」
ウォルターは踊りかかった。

数分後。

『!!!…強え!やっぱり強いぞコイツ!!』
ウォルターは人狼の強さを全身で感じていた。なまった自分の攻撃なぞ
まるで通じない。ことごとく避けられしこたまに殴られる。
ボディー、ストレート、アッパーカット。変身しなくてこれだ。
最初の一撃で失神しそうになったが、そうなりそうになる度にムカつくもう1人
の自分が頭の中に浮かび、意識が保たれる。
「この糞ったれがあああああああ!!!」
腹の中からこみあげてくる雄叫び。がむしゃらに大尉につっかかる。
鼻っ柱に一撃、鋼の拳撃。ウォルターの脳内に星が飛ぶ。
宙に舞い、気を失う瞬間にみたものは馬鹿みたいに綺麗に見える星空。
そして意識を失う寸前に
『へへ…黒いのよう、もう1人の俺よう。お前はこんな一撃食らったら、
 赤ん坊に戻るだろうが、俺はならねえんだぜ…。』
こんな事を思った。

1時間後
意識を取り戻したウォルターがまだガンガンする頭を抱えていると
バシャッと上から冷たい水が降ってくる。
目をぱちくりさせるとそこにはペットボトルを持った大尉。
運動後の補給用の水を頭からかけられたみたいだ。
「ざまあねえな…。」
呟くウォルターの前で仁王立ちする大尉。『まだやるかい?』と言わんがばかりに。
ウォルターは強敵を前にこう言い放つ。
「まだ元気いっぱいだっつーの。」
結局、二人は朝までやりあった。夜明けの光が東から登る頃には
ウォルターの顔は血と痣と地面に叩きつけられた時についた泥にまみれていたが
心は何か晴れ晴れとしたものだった。
大尉は上着を着て、ミレニアムの本部へと帰る。ウォルターは大尉に言い放った。
「おーい!また今夜もやり合おうぜ!俺が恐いからって逃げんなよ!!
 それとガキの我侭に付き合ってくれてありがとうなあ!!」
大尉はそんな少年の方にくるりと振り向き、コクリと頷いた。
ウォルターはヘルシング邸に帰る途中、こう呟いた。
「俺はまだまだ強くなるぜ不真面目糞執事。てめーはいつかブッ飛ばす!」


続きはまた。





763:名無しかわいいよ名無し
08/04/02 22:49:23 yRRlFEhz0
確かに、鬼のようなタフネスさは若執事にあって黒執事に無いものだね
面白かった、続き期待してる

764:名無しかわいいよ名無し
08/04/02 23:33:24 545OnDMv0
魔人ゲィ:ふははははは!!!どうだーっ!俺のペニスの味はーーーーーーーーー!!!

セブラン:うぉぉおおぉおぉ…もっもう駄目だ…
俺の性力も此処までなのか…?
もぅもう駄目だ…

!?


(阿部高和:セブラン!お前は此処で敗れるゲイではあるまい!さぁゲイの誇りに掛けて立ち上がれ!G精子よ!)
(一瞬愛すべき人の声がセブランの心の中で響きセブランはの目が再び輝きを取り戻す)

セブラン:でも阿部…あいつは…魔人ゲィは化け物だ…あいつの性棒力は53㎝もあるんだぜ…それも生まれ付きの奇形だ…

(阿部高和:いい男は
ヤった事あるよ
色褪せぬ記憶だ
公園のベンチで)

セブラン:なっ何を言っているんだ…阿部?
!?
(その時セブランの脳裏に遥か遠い昔の記憶が甦る)

(?:いい男は
ヤった事あるよ
色褪せぬ記憶だ
公園のベンチで)


765:名無しかわいいよ名無し
08/04/02 23:49:53 hU7Tn2WA0
>>751
>旦那   「あいつは特殊だ。特殊。」

旦那から見てもロリ旦那は特殊なんかw

766:名無しかわいいよ名無し
08/04/03 00:21:12 tkHTqfqP0
令裡  (ふふ、やっぱり体育のお着替えの時間は眼福ですわね~♪)
キリエ「く、今日も晴れか。日光…ウザい」
夕維 「大丈夫、具合悪くなったら付き添ってあげるから」
キリエ「へ、平気よ…これくらい」
令裡  (キリエ、胸のほうはまだまだ控え目ね…それにしても夕維ったら可愛らしい下着♪)
ディーヴァ「ひゃっほぉおぉおおお~~~!」
小夜 「で、ディーヴァ!何やってるのよ!服を着なさい、服を!!」
ディーヴァ「小夜姉さまも脱いじゃえぇぇ!」
小夜 「ちょ、やめ!キャッ!?で、ディーヴァぁぁぁ!!!!」
令裡  (双子の姉妹がくんづほぐれつ…これもなかなか)
胡夢 「やだぁ、また大きくなっちゃった…また差がついちゃったわね萌香?」
萌香 「お、大きさより形のほうが大事だもん!」
紫  「そうですぅ!巨乳より美乳のほうがエクセレントですぅ!それに貧乳はステータスですぅ!!」
胡夢 「屁理屈並べて!オッパイは大きくて柔らかい方がいいって昔から相場が決まってるの!!」
紫  「お前のはただの脂肪の塊ですぅ、このメス豚!」
胡夢 「何ですって!!」
みぞれ「胸なら私もなかなかのもんだぞ?雪のように白い肌と、チェリーのようなピンクの
     コントラストなんて我ながら――……」
令裡  (わたくしは全部大好物ですわ)
美夕 「何さっきからチラチラ見てるのよ、このバイセク吸血鬼」
令裡 「あら美夕、人の愉しいひと時を邪魔するのは野暮でしてよ」
美夕 「…そう言いながらその目つきで私の胸見ないで」

アルク「む~胡夢の奴92cmとは生意気な~、でも上には上がいるぞぉセラス!」
セラス「ちょ、な、何するんです!ヤメ!」
アルク「うりゃあ!」
セラス「きゃ、きゃああ!」
萌香 「!?」
胡夢 「で、デカ!」
令裡  (ふふふ…)ペロリ
美夕 「…」
夕維 「み、美夕…」

秋葉 (だから体育は嫌なのよ!)

767:対決 その3
08/04/03 01:11:26 G2JumWH50
薄暗がりの明け方に傷だらけでヘルシング邸に到着した少年執事。
シャワーを浴びて、顔を消毒し、絆創膏を貼り、包帯を巻いて、身支度をする。
ウォルターはふと思う。怪我をして手当てをしたなど、どれくらいぶりだろうか。
弾丸の飛び交う中、職務をこなした事もあるが自分が怪我を負う事などごく稀。
それでも危険な任務の時には不覚を取る事もあり、身体を縫う羽目になる怪我を負った事もある。
しかし、この町に来てからは割りとのどかな時間を過ごす事が多くなっていた為、
自分の血を見る事など無くなっていた。
『平和な生活って奴を送っていたら身体なまりまくりになっていたのが
 よーく分かったぜ。前にあの犬コロと戦った時には少なくとも自分の攻撃は
 食らってくれたもんなあ。昨晩は掠りもしねえでやんの。
 刃物は手入れを怠れば錆びる。それがよーーーーーく分かったよ。』
こんな事を考えつつも執事服に身を包み、自分の両頬を両手でぺシぺシと叩き、
朝の勤めをするべく気合いを入れる。

ヘルシング家朝食の時間。
アーサーとその娘であるまだ13歳のインテグラ、そして少女吸血鬼は驚いた
表情をしている。執事が包帯を巻いて何事も無かったかの様に紅茶を淹れている
のだから明らかに昨晩ウォルターの身に何かがあった事は明白なのだから。
ウォルターは食卓で一斉に質問をされる。
「死神坊主よう…何かあったんかい?」
「誰か強い敵に襲われたの?」
「…ゆゆしき事態だなこれは。涼しい顔をしとらんと誰にやられたか言え…!
 場合によってはそいつを八裂きにしてくれる。」

ウォルターは頬を人差し指でポリポリと掻きながら
『包み隠さず正直に話そう。』と思い、こう答えた。
「あー…昨晩、自分の不甲斐なさに悶々としてジョギングして、河原に
 寝そべったらミレニアムんちの大尉もそこで自主トレしてて、大尉に
 戦闘訓練を申し込んだ。そしたらこの有様。いやー、俺ケンカの腕なまりまくり。」
『ふうん、無茶しやがるねえ。』という様な表情をした後ニヤリと笑うアーサー。
呆気にとられた表情のインテグラ。……そして腑に落ちないと言った表情のアーカード。
朝食が済み、月面学園に登校すべく仕度をし、アーカード、インテグラ、ウォルターの三人
は家を出ようとすると、地下の部室から出てきたもう1人のアーカードと出くわす。
リオに行った時の白コートと白スーツ。ブレナーと名乗っていた時の彼の姿が
月面学園世界史教師であるアーカードの正装だった。2m近い長身で地獄の様な声
を出す彼は学園では強面教師で通っている。その彼に
「おはよう、インテグラ、ウォルター、もう1人の私。」
と声をかけられたので三人は返事をする。
「おはよう、アーカード。」「おはようさん、アーカード。」「おはよう、もう1人の私。」
男性体アーカードはウォルターの顔を見ると笑顔を浮かべてこう言った。
「やんちゃも結構結構。誰が相手か知らんが手こずったようだなあ。はははははは。」
少女アーカードはその一言に多少怒気を含んでこう言う。
「ここまで顔を腫れ上がらせて来られたのでは笑い事では済まされんぞ、私よ。」
「ふん、血気盛んな若造が無茶をするのはある意味当然なのだ。女の性を持った私よ。」
その様子を見たインテグラはこう声をかけた。
「学校があるでしょう?」

次期当主のご令嬢の一言でアーカード2人は口論を始めるのをやめ、
ウォルターとインテグラと一緒に学校へ向かう。
ウォルターは晴れやかな空の下で口笛を吹いている。
一睡もしていないのに頭はすっきりしている。ナチュラルハイの状態の様だ。
ファイトクラブのエドワード・ノートンの様に。

取り合えずここまで。



768:名無しかわいいよ名無し
08/04/03 01:38:12 Rr3CUz1sO
悪いが何レスかまとめて投稿してくれ
1レスずつだと内容が覚えにくいから

769:名無しかわいいよ名無し
08/04/03 03:47:10 DE2cF+j50
同じ世界観ならピートよりモリアーティのホウガツヨイキガス

770:名無しかわいいよ名無し
08/04/03 14:26:52 iWUOACpB0
ウォルターの朝は早い。
だが、それは決して執事としての仕事をこなすためではない。
「あんなデブにココアいれるくらいなら、餓鬼執事のケツ舐めた方がマシ」
というのが信条のウォルターは、基本的にロクに仕事をしない。
鳥も眠っているような時間に起きた理由は、打倒アーカードのため、自身を鍛え上げるために他ならない。
手早く身支度と鋼糸の手入れを済ませると、エヴァンジェリンの小屋へ向かう。

「おはようございます、ウォルターさん。マスターは未だ睡眠中にございます」
「だろうな。かまわん」

エプロンを着け台所に立つと、鮮やかな手つきで料理を完成させていく。
何故こんなことをしているのかと言うと、これがエヴァンジェリンの出した条件だからである。
「訓練を手伝ってやるから、家事全般をこなせ」。
一応現役執事であるウォルターにとって、その条件は容易い。
朝食をテーブルへ並べると、庭に出て体を温める。
ボクサーがするように、架空の敵を想像し、その攻撃をかわし、受け、攻撃を加える。
ウォルターの鋼糸は、中・遠距離で最も力を発揮する。
格闘の訓練は、決してしておいて損にはならない。

(アーカード・・・・・・)

ウォルターの脳が作り出した虚像が、その小さな拳を振りかぶる。
ウォルターは、その攻撃を絶妙のタイミングで逸らし・・・・

(アーカードッ!!)

一閃、ウォルターの蹴りが、虚像の側頭部を捉える。
タイミング、スピード、インパクト。そのどれもが最高のものだ。
その虚像がウォルターの知る最強の人物とて、それをまともに食らった以上、一瞬の隙は生まれる。
そしてその一瞬の隙こそが、人外の闘争では命取りになるのだ。

ギャギャギャギャギャギャ!!

死神が鎌を振り上げる。宙に舞う鋼糸は、虚像の四肢を縛りあげ、それをいとも容易く壊す。
手足を失い、ダラリと鋼糸に吊るされている奇妙なオブジェの心臓に、手刀一閃。
虚像は、朝の光に霧散した。

「都合の良い虚像相手に、やっと一回か・・・・・・遠すぎるっ・・・・!!」

小屋に入ると、エヴァンジェリンが朝食をとっていた。
エヴァンジェリンが「これはどうやって作るのだ?」と聞いてくるが、無視してタオルで汗を拭く。
聞いてもどうせお前は作らんだろうが。

「さっさと済ませろ。先に待っている」

771:名無しかわいいよ名無し
08/04/03 14:27:14 iWUOACpB0
続き

エヴァンジェリンに告げると、内部に見事な模型が形作られている、複雑な形をしたボトルの前で立ち止まる。
内部に外界と断絶された、別空間を形成するマジック・アイテム。
この中ならどれだけ暴れても構わない。何より、この中での一日は、外の世界での一時間。この中でなら、毎日満足の行く量の訓練をこなせる。
まるで回数制限のない、精神と時の部屋だ。
早速中に入り、しばらく先ほどのようにシャドーをこなしていると、エヴァンジェリンがやって来た。

「待たせたな、執事」
「なに」

短く言葉を交わし、睨みあう。
目の前の少女が放っている眼光は、断じて人のものではない。
まるで、それだけで人を殺せてしまえそうな、魔性のものだ。
何故なら、彼女は吸血鬼。ウォルターが知る、二番目に強い不死の王なのだから。

ビュビュッ!!

牽制に、氷の矢が飛ぶ。
それを必要最低限の動きだけでかわし、鋼糸を振るう。
常人ならば鋼糸の存在に気付くことも出来ずに切り裂かれるが、そこははやりエヴァンジェリン、
自らの身に迫る鋼糸の軌道を瞬時に見切り、安全域へ逃れる。
はずだった。

「え?」

背中に感じる、あり得ない感触。
ニヤリと口元を歪める、黒尽くめの男。

「兵は詭道なり」

エヴァンジェリンは遅まきながら、全てを悟った。



-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------



「糞っ・・・・未だ貴様にすら及ばんのか・・・・・・!!」
「そう悲観的になるな、私がここに来る前に、予め糸を張り巡らせておくと言う作戦。
私は卑怯などとは思わん、見事だった。まんまと蜘蛛の巣に誘い込まれたよ」
「フン、貴様に遅れを取るようで、アーカードに勝てるか」

エヴァンジェリンは考える。この男は、強い。
霧にも蝙蝠にもなれず、吸血鬼の特殊能力は何一つ持たず、傷を負えば若返るという、出来損ない。
にも関わらず、この男は「死神」と呼ばれる。
何故なら、彼の力は人間であった頃に培ったものだから。
この男は、歪な出来損ないになってまで、その力を行使し続けている。
たった一人の、吸血鬼のために。

「アーカード、怖い女だな」
「どの口がそれを言う」

エヴァンジェリンは減らず口を叩くウォルターに、フッ、と笑いトドメを刺すことにした。

「赤ん坊が仏頂面でベラベラ喋っていると、気持ち悪いぞ」
「・・・・・・・・バブー」

772:名無しかわいいよ名無し
08/04/03 16:03:08 ND531U/jO
頑張ってんなァ黒執事…………と思いつつ読んでたら、オチで噴いたww
GJ&乙!

773:対決 その4
08/04/03 17:20:50 SVaLlezS0
月面学園のウォルターのクラスはざわついていた。
理由は只一つ、『至極真面目なウォルター君』が顔を腫らして登校してきたからである。
この学園では、ウォルターを血生臭いイメージで見る者はあまりいない。
友達である日和見ヒロは驚愕の表情で
「どうしたの!?ドル君!?その顔!誰にやられたの!!?」
と聞いてくる。因みに『ドル君』とはウォルター・C・『ドル』ネーズのあだ名である。
「犬とケンカした。まあ大げさに驚く程のもんじゃねえよ。」
ケロッとした表情でそう返事をするウォルター。いつも通りの飄々とした、
いや、いつも以上に涼やかな声で。ジョセフからは、
「なーんかふっ切れたいいツラになったんじゃね?最近モヤモヤしたツラしてたから
 心配だったけどよ。二枚目がボコボコになっちまってるが、額にかかった黒雲がなくなってら。」
と言われた。悪い気はしない。悪友と久しぶりに話しが弾む。
「なあ、ジョセフ。ここには強い奴は多いよなあ…。」
「?何だよ急に。ま、確かに多いぜ。俺も含めてな。」
「何かよ、俺は今片っ端から無謀な勝負に挑みたい気分なんだよ。」
「ははは、承太郎とかどうだ?」
「・・・・良いかもな。」
「! おいおいおい、冗談のつもりで言ったんだぜ?・・・本気で強くなりたいみたいだな。
 久しぶりに大マジみてえだな。・・・そういう相談なら世界史の方のアーカード先生に頼めば
 いいじゃん。マジでケンカの事ならあの人は親身になって相談に乗ってくれる
 話の分かる先生だぜ?ブリジット先生からはその姿勢が睨まれてるけどよ。
 家庭科の方のアーカード先生はぶっちゃけお前に甘いし。」
「・・・あー・・・やっぱ家庭科の方は俺を甘やかしてる感じがするか?」
「おう、見える見える。手作りランチを持たせるのはまあ、お前んちの台所番だから
 そうなんだろうなとは思うがよ、何か出来るだけお前に降りかかる火の粉は
 祓いたがっている感じはするね。家庭科のアーカード先生は俺がこの学校で
 知り合った最初のうちは世界史の方と同様ギラギラしている感じだったがよ、今は
 大分丸くなった。この町の雰囲気に飲まれたんかなあ?世界史の方はまだ危険な獣の
 匂いがするがよ。」
「んー・・・貴重な意見ありがとう。俺は甘やかされているか・・・。
 言われてみれば、そういや思い当たる節もあるなあ・・・。
 よし、おっさんの方のアーカードに相談してみる。」

 
 


774:名無しかわいいよ名無し
08/04/03 17:22:29 SVaLlezS0
そんなこんなで昼休み、ウォルターがランチを食べていると、
教室に『家庭科の方のアーカード先生』が入ってきた。
「ウォルター。話がある。来い。」
と言われたので、ウォルターはアーカードに連れられるがまま
学校の屋上に向かう。心地よい春風の吹く屋上。二人以外は誰もいない。

「さて、屋上で何の相談?アーカード。」
「大方察しはついているであろう。その怪我の事だ。」
「ああ、この怪我なら大尉と・・・。」
「その経緯なら朝に聞いた。何でそんな無茶をやった?」
「声色がちょっと怒っているね。俺の事が心配?」
「心配するに決まっているだろう!そして怒るのは当然だ!いいか?そんな無茶は・・。」
「ストップ。どうして無茶をやったのか理由を聞いておいて弁明も聞かずに怒る
 ってーのは無しなんじゃないの?つか無茶した訳も朝話したじゃん。自分の不甲斐なさ
 に腹が立ってだな・・・。」
「・・・・・・急にあんな事を言われても腑に落ちん。焦る事もあるまいに。」
「・・・そうだな、まず質問をさせてくれ。お前にとっての俺は何?」
「相棒だ。大切な相棒で・・・かけがえの無い存在だ。」
「相棒ってのはお世話になりっぱなしじゃダメだろ?」
「・・・何?」
「背中とか守られてばっかりじゃダメだろ?強くならないと。」
「!!それで大尉と一戦交えたのか!!戦闘訓練なら私と・・・!!」
「お前、俺に甘いじゃん。昨日大尉とやりあって、今日友達と話して
 分かった事だがよ。お前、戦闘訓練の時ですら手を抜いてねえか?
 大尉は徹底的に執拗に俺をぶちのめしたがお前は『今日はこんなもんかな』
 とか言ってツメを甘くしてるだろう?まあ、大尉とやり合ったおかげで分かった
 事だがよ。お前の訓練に比べたら大尉の方が遥かに実戦に近いね。
 ・・・ったく、吸血鬼アーカードらしくねえよ。」
「それは・・・そんな事をしたらお前が壊れて・・・。」
「おいおいおい、過去を振り返ってみろ。俺らこの町に来る前、任務で
 かなり無茶したろ?それでも笑い合えていた。ちっとやそっとじゃ俺は
 壊れねえよ。お前がこの町に来て何を思って変わったのか、俺には分からん。
 相棒なのに情けねえよ。確かにここは秩序も保たれていい所だ。でもな、この町の
 優しい空気と優しいお前にすっぽり包まれて、俺はだんだん弱くなった。
 ・・・・いや、この町とお前のせいにするのは止めよう。甘ったれのガキの俺が悪い。
 自分で気をつけて、なまくらにならない様にしていれば済んだ事だ。
 お前に『甘やかさなくてもいいよ』と言えていれば済んだ事だ。
 気づけば俺はもう1人の胸糞悪くなる自分にぶちのめされて見上げている。
 ・・・そんなのはもう嫌だ。勝手な言い分かもしれんがよ、ちとキツめの
 自主トレさせて貰うぜ。」
「ウォルター・・・お前・・・。」
「・・・泣きそうな顔すんなよ。・・・俺、もう1人のお前に掛け合ってみる。
 強くなるとは言ったものの、結局は誰かの手を借りなきゃならない不甲斐ない
 俺だがよ、もうちっとマシになったら、お前も俺を甘やかさなくても済む様に
 なるだろ。もう1人のお前なら、ヤバめの訓練メニューを喜んで用意するんだろうなあ。
 問答無用で糸で斬りかかるってのもいいなあ。・・・流石に死ぬかな?」
「待てウォルター!!!もう1人の私な掛け合うだと!!?
 そんな事は絶対に・・・!!!」
「危ないからさせられませんってか?・・・人の選択をどうこう言わないのが
 お前の流儀だろ? これも俺の自由意志・・・なんつって。人道は踏破しないから
 安心しろ。そんな事したらもう1人の俺みたいになる。・・・やりたい様にさせてくれよ。
 このままじゃ俺は前みたいに何の蟠りもなくお前と笑いあえねえよ。
 これは、俺を取り戻す為のチャレンジってところなんだから、頼むから止めてくれんな。」


 



775:名無しかわいいよ名無し
08/04/03 17:23:07 SVaLlezS0
ウォルターは屋上を去る。もう1人の『男』のアーカードによって地獄に誘わられる覚悟を決めて。
硬い決意を決めている少年を引き止める事なぞ不可能と知った『女の子』のアーカードは、
しばらく、ただその場に立ち尽くしていた。そしてこう思っていた。
『ウォルター・・・私はな・・・お前が極限の強さを求めたら・・・。
 お前も修羅になりそうで恐かった・・・。もう1人のお前の様に・・・。
 私の生を終わらせて生きる苦しみから解き放ってやるだと!!?
 一方的な想いで勝手に裏切っておいて今の私がどんな気持ちでいるのかも知らず!!
 お前に殺される様な私とでも思っているのか!糞、思い出しても腹が立つ
 あのうつけめ!!お前もあのうつけの様な力を求める修羅になる気かウォルター!
 そんな事は絶対にさせん!!!
 お前は自分はあんな風にはならないと思っているだろうが、血塗れた道を歩けば
 行き着く果てはアレだぞ!!力を求めるという事は、奇麗事を抜きに考えれば
 常に心に羅刹を携えて歩く様なものなのだ!そうはさせない為に闘争とは縁遠い
 ヌルい空気も創り上げてお前の中の獣の部分も添いできたのだ。
 
 私は今はウォルターとインテグラの行く末を見届けたい・・・!いつかは誰かに
 殺される生き方をしてきた私だ。自分が死ぬのは構わん!だが、あいつは、
 あいつは出来るだけ血の匂いから遠ざけておきたかった・・・!真っ当な一生を送れる様に!
 その為にあの懲りずに突っかかってくる裏切り者の相手だって
 ケラケラと余裕ぶって相手をしてきた。あいつを哀れとも思い、もう1人の自分が
 流す血を見せたくないとも思ってきたから道化を演じて適当にあしらってきた。
 私達以外にも化け物狩りが居るこの町なら、血まみれの任務からも遠ざけて
 もしかしたらまっとうな子供として育っていけるかもと思った・・・。
 血を啜る様な生き方は化け物だけにまかせておけばいい。そうとすら思っていたのに!
 ・・・呆けている場合か!!私ようろたえるな!!・・・しかしどうする?
 あいつの選択の自由を否定する権利なぞ、私には無い!!
 どうしたらあいつを止められる?決意は固いぞ・・・。もう1人の私のもとへ
 行くかウォルター・・・。お前があまりに傷つくようなら、私は是が非でも
 止めさせてもらうぞ。お前に恨まれたとしても。お前は真っ当に生きていて
 ほしいからな・・・。』

とりあえずここまで


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