07/11/30 23:34:28 209guFh7
「あれ……、ヒロムくん。ここに来てたんだ」
「アキラちゃん! うん、開いてるときには来たことなかったから。それに打ちたかったし」
「頑張ってるんだね。大会のときから、さらに」
「へへ。……そういえば今日はあの時の帽子だね。ウサギのやつ」
「うん。今気に入ってるやつなんだ。どうかな?」
「……(なんか前の二つに比べて急に予定が変わってやけっぱちになったようなデザインだけど)似合うと思うよ」
「ありがとう。折角だから打とうか。この間の一戦に敬意を表して、真剣勝負で」
「え!? ……う、うん」
「ふふ。自信がないならハンデがあってもいいよ。目隠ししても」
「なっ……! そ、そんなのできるわけないじゃない。いくらアキラちゃんでも」
「さあ、どうだろうね。ふふ」
「う、嘘だあ。いいよ。それでできるかどうか、試してみるよ。ボクが勝ったら真剣にやってよね」
「いいとも」
カコーン
「う、うそぉ……。負けた……」
「ごめんね。自信なくしちゃった?」
「ええええ……。な、なにそれ。魔法でも使ったの……?」
「さあ、どうだろうね(ギョロリ)」
「ひっ……!? いいい今、動いてなかった!? ウサギの目!!」
「そんなことあるわけないじゃないか。ロマンチストだね、ヒロムくんは」
「いや確かに今」
「気のせいだよ」
「けど……」
「気のせいだよ」
「……」
「気のせいだからね。ふふ」