08/04/10 17:53:51 0
(学美達が所属している女子校・聖桜学園。そこはかつて少子化を理由に愛洸学園に統合されようとしていたが、
当時の生徒会長であった学美達の署名等に活躍によって防がれた。
ある日、愛洸の生徒会長である角沢多佳子がアポありでSOS団を訪れた。彼女は身長が高く上品で大人っぽいが学美達と同じ歳である。)
学美：ゞ(ﾘﾟ ヮﾟﾉﾘ ＜たかちゃん久し振り！
多佳子：こちらこそ！５人とも元気そうで何よりね。(５人と談話した後、話を切り出す。)
多佳子：実は、ウチの貴生川(鏡子)理事長が突然辞める事になっちゃって急遽後任の人が政府から来るらしいの。
学美：ゞ(ﾘ；ﾟヮﾟﾉﾘ ＜えっ、何で？
多佳子：表向きは政府に出向って事になってるけど・・・聖桜の統合に失敗した事で役立たずと見なされて更迭されるって事らしいの。
(地元の)教育委員会では未だに統合を諦めてない人達が結構いるみたいで・・・。
むつき：ヾ'(!#ﾟдﾟﾉ' ＜ 連中は今更何を！
多佳子：おそらく、お金の事しか考えてないんでしょうね。
聖桜の経営母体はこっちに移ったけど完全に吸収合併すれば自治体からの支出も大幅に減らせるしね。
光香：从(ﾘ；ﾟヮﾟﾉﾘ ＜そんな・・・。
芽生：|i!(i|ﾟ -ﾟﾉj|` ＜それで後任の理事長は決まったの？
多佳子：もう決まってる。大田(仮名)さんっていう人なんだけどね。
桃葉：ﾉjiゝﾟ ヮﾟﾉゝ ＜どんな人？
多佳子：向こうでは急進派のやり手って事で通ってる人なんだけど・・・良くない噂も多くてね。
学美：ゞ(ﾘ；ﾟヮﾟﾉﾘ ＜どういう事？
多佳子：急進派でやり手の完璧主義者で全て自分の思い通りにしないと気が済まない人らしいの。
失敗した部下を小一時間以上暴言混じりで説教したりして何人も退職に追い込んだり
広い人脈を利用してスパイ活動まがいの事をさせたりしてるらしいの。
芽生：|i!(i|ﾟ -ﾟﾉj|` ＜角沢さんが今回直にここに来たのは向こうのスパイ活動防止って事？
多佳子：その通り。電話やメールも盗聴やハッキングされる可能性があったから。
セキュリティがしっかりしてるここなら大丈夫と思ってね。そうそう、(聖桜の)桜園長にも私が直に手紙を渡してきた。
学美：ゞ(ﾘﾟ ヮﾟﾉﾘ ＜わざわざ色々とありがとう、たかちゃん！
でも相手がどんな人間だろうと、あたし達がやってきた事を絶対無駄にはさせない！
多佳子：でも気を付けてね。向こうはどんな手を使ってくるか分からないから。
(それから1週間ほど後の事。愛洸の大田〈仮名〉新理事長が学美達と桜園長を「直に話がしたい」と言って呼び出した。
正門には以前行った時にはいなかった数人の警官の姿があった。学美達がやってきた。教師達が愛想なく彼女達を理事長室へ案内する。)
むつき：ヾ'(!；ﾟーﾟﾉ' .｡ｏO(何で警官がいるんだ？)
297:メロン名無しさん
08/04/10 18:00:19 0
大田(仮名)：皆さん、よく来てくれましたね。初めまして、新理事長の大田(仮名)です。
(桜園長以外の５人が彼に自己紹介をする。園長は新理事長と以前面識があったらしい。)
大田(仮名)：早速だけど私が聞いた限りでは天宮さん達は・・・。
(彼は自分が聞いたという「学美が聖桜学園に転入してから同学園の合併撤回に至るまでの経緯」を話し確認を求めた。)
大田(仮名)：・・・と言う事で間違いないのかな？
学美：ゞ(ﾘﾟ ヮﾟﾉﾘ ＜はい！
大田(仮名)：君達は合併撤回の署名活動やなんかやっていた様だけど、それを快く思っていない地元の人達は大勢いるんだよ。
今の時代少子化で、どこの自治体だってお金がなくて合理化への動きは仕方のない事なんだ。
例えば、生徒が数人しかいない様な山の中の分校を維持するのは大変だし時代錯誤なんだよ。
桜園長：つまり、合併撤回を白紙に戻すと言う事でしょうか？
大田(仮名)：そういう事になるね。
(学美達がいない間、聖桜学園は大変な事になっていた。業者のブルドーザ等が何台もやって来て校舎を壊し始めたのだ。
生徒達が講義しても「ウチは愛洸の理事長に頼まれたんだ、邪魔をするな！」と逆に追い返す始末。
学美達に連絡しようにも携帯に全く繋がらなかったのだ。)
それに、天宮さんは転校当日にいきなり生徒会長なんて非常識すぎると思わないかい？
桜園長：理事長、お言葉ですが活気が無くなっていた聖桜を生き生きとさせたのは彼女のポジティブさのお陰なのですよ。
大田(仮名)：園長、アンタはこっちの話をちゃんと聞いてたのか？それを迷惑と思ってる人達が大勢いるんだよ！
学美：ゞ(ﾘﾟ -ﾟﾉﾘ ＜では、再度署名をやってみますか？
大田(仮名)：はっきり言って、その必要はない。色々言った所で、こっちは何も変えるつもり等ない。
それに君達は聖桜よりもSOS団にいる時間の方が長い事も分かっている。聖桜を残すのは無駄なんだよ。
それで、君達５人に二つに一つ選んで欲しい事がある。
一つは合併後の愛洸の生徒になり、SOS団を退団する事。
二つは合併後の愛洸以外の高校に転入、若しくは退学をしてもらう。
(理事長の無茶苦茶な要求に、むつきがキレた！)
むつき：ヾ'(!#ﾟдﾟﾉ' ＜そんな無茶苦茶な話があるか！
大田(仮名)：・・・・・・・・・。(彼もまた逆ギレした。)
てめー・・・・・・・・・誰に向かって口聞いてんだ、この馬鹿ガキァっっっっっっっっっ！！！
(彼はそう大声を上げながら両方の拳を自分の机に叩き付けた！その姿は最早官僚ではなく８９３か●会●と一緒であった。怯える光香。)
光香：从(ﾘTヮTﾉﾘ ＜ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ！！！
(園長に向かって)やい、そこの糞ババァ！！！てめーの教育が悪いからこんな馬鹿ガキしかいねぇんだよ聖桜はよぉ！！！
桜園長：私の生徒に「馬鹿ガキ」なんて一人もいません！私にとっては皆自分の子供と同じ位に可愛いのです！
大田(仮名)さん、貴方は昔からお金の事か「邪魔な物は全て排除すればいい」と言う考え方で子供達の事をまるっきり考えていない！
子供達の感情を無視して強引なやり方を進めようとする貴方のやり方が正しいとは私は思えない！
298:メロン名無しさん
08/04/10 18:01:09 0
大田(仮名)：何言ってんだ、この馬鹿ババァ！金と合理化、そして力＝弱肉強食こそ世の中の正義なんだよ！
SOS団？あんなのケツの青い基地外女が作った「自分達の正義のためなら殺人も正当化する人殺し集団」だろ？
「そんなトコにいたきゃ、とっとと学校辞めろ！」って事だよ！
学美：ゞ(ﾘ#ﾟヮﾟﾉﾘ ＜どう見たって団長さんよりアンタの考え方がおかしいよ！
芽生：|i!(i|ﾟ -ﾟﾉj|` ＜私も天宮さんに同意します。
理事長は彼女が転校当日に生徒会長になった事が非常識だと言ってましたが貴方の言動・行動もそうだと言わざるを得ませんね。
大田(仮名)：うるせぇ馬鹿ども！ここでは俺が神だ！馬鹿は要らねぇんだよ！
(桃葉を指差して)そういや、あの女はトラックに轢かれそうになったのに雑魚が一人犠牲になったお陰で命拾いしたんだっけなｗ
その雑魚も可哀想だよな、お前が死にゃ良かったのにｗ
桃葉：ﾉjiゝTヮTﾉゝ ＜・・・酷い、●●さんは雑魚なんかじゃありません！！！（顔を両手で覆いながら号泣。）
桜園長：彼の両親は決して小鳥さんを恨んではいませんよ。
大田(仮名)：んな事ぁ分かんねぇじゃねぇかよ！！！SOS団にビビッて黙ってるだけかもしれねぇぞ！ｗ
SOS団に抗議してきた珍走団の親どもを殺したのも、てめー等の仲間だろ？ｗ
（大田〈仮名〉の暴走は留まる所を知らなかった。机にあったブザーみたいなものを押す。機動隊が乱入し６人を羽交い絞めにする。）
学美：ゞ(ﾘ#ﾟヮﾟﾉﾘ ＜な、何をするの！？
大田(仮名)：この俺に逆らった者がどうなるか思い知らせてやるんだよ！！！
俺は今まで、そういう連中はあらゆるモノを使って全て排除してきた。てめーらも例外じゃねぇ！
(警官隊に向かって)おい、そこのクズどもを連行して名誉毀損罪で逮捕しろ！！！
警官A：はっ！
(こうして学美達は地元の警察に連行され無理矢理逮捕された。大田〈仮名〉はアンチSOS団でもあったのだった。
一方、聖桜学園は彼女達と連絡が取れないまま他の生徒達の悲しむ姿をよそに地震の跡の様な瓦礫の山と化していた。)
299:メロン名無しさん
08/04/10 18:02:32 0
(一方同じ頃、SOS団幹部で唯一配偶者持ちのゆいは夫のきよたかから重大な決断を迫られていた。)
きよたか：なぁ・・・ゆい。お前、俺とSOS団・・・どっちが大事なんだ？
お前がもし今後もSOS団にいるつもりであれば、もう別れようと思うんだ・・・。
ゆい：'ﾍ(l|ﾟUヮﾟU ＜そんな・・・急にそんな事言われても！
(きよたかは、ゆいがSOS団に入団してから彼女との接触が少なくなり一人で寂しい思いをする事が多くなっていた。)