07/10/14 12:58:30 ax32rVhD
>>236
でも、それは「いい夢だよ」といば、「夢」の肯定だろうし、
「夢なんか見てんじゃねーよ」っていえば、「夢」の否定だろう。
押井は「いい夢だ」って、言ってない?
セリフとしてではなく、作品のシーン、シーンでね。
>>237
おれは、「うる星2」の世界観は充分「うる星」だと思うよ。
1は、「うる星」の「世界観」の忠実な反映というよりは、
むしろ高橋留美子の「方法論」の模倣だと思う。
最後に暴走していく「話」の組み立て方がね。
「うる星」本編でも、あのたたみかける暴走パターンは
よく使われてた気がする。
「世界観」の反映と、「方法論」の模倣とは別物だから
そりゃ、「方法論」を模倣した1の方が、
本編に似るのは当然だと思う。
けど、クリエイターとしては、
あまり胸のはれる事じゃないんじゃない?
(模倣だしね)
むしろ3以降のほうが、
「うる星2」を意識するあまり、「謎っぽさ」という
2の「方法論」ばかり模倣して、
「ギャグ」という、「うる星」に欠かせない要素を
ないがしろにしている気がする。
おれはコミックスは全部読んだけど
「うる星2」の世界観はしっかりと「うる星」で、
なんの違和感も感じなかった。
(浜茶屋や、校長など、脇役もしっかり使い、
ギャグもちりばめ、ラムとあたるの関係など、軸も押さえている。
原作者が、怒る場合として考えられるのは、
あたるや、ラムがこんなことを言うはずがない、などの、
設定への無理解、あるいは勝手な変更などが
考えられるが、それも行っていない。ノリもそのまま。
世界観自体は、しっかりと踏襲されている。)
ただ、ラストで「夢」について否定的に言及する下りが、
「夢」を「うる星・本編」と読み替えて、
(あるいは、その「夢に酔う読者」と読み替えて)
原作者が怒ったのかと思った。
237への反論としては、
「うる星2」は別に「うる星」の世界観は壊していない。
「夢」から覚めろとも、実は言っていない気がする
(押井は庵野じゃないし。多少は、覚めろというニュアンスを
含ませつつも)
「夢」への「憧憬」を結晶化させただけの映画だと思う
(押井は作中から「メッセージ」を発するタイプではないし)