08/07/03 23:56:27 K8Og9vpO
石川光久は、『Production I.Gに高級ブランドのイメージを持たせたい。知識人の集団だと世間に思われたい。』
と思っていたので、そのためには見るからに芸術的で哲学的で難解で高尚っぽい映画を作ろうと考えた。
そして士郎正宗の攻殻機動隊の『人形使い』の話を見た時、石川の知能ではその内容は全く理解できなかったが
『これは高尚な哲学作品だ。それだけは間違いない。』と思い込んだ。
だが、数学理論を見て『これは哲学だ。』と勘違いしたことは決定的に致命的な間違いだった。
今回のリニューアルに至った押井の動機はおそらくこの辺の事情だろう。
イノセンスの時に鈴木敏夫氏は、『石川には「寅さん」みたいな映画しか分らない。あいつにはSFは理解できない。』と言っていた。
『哲学に違いない』と思っていた理論が実際は数学理論だった事実を知った石川は、東京大学の浜野教授を訪ね、
『士郎氏の書いた数学理論を完璧に理解している人を紹介して欲しい。我が社のブレインとして雇いたい。』と申し出たのだろう。
攻殻を参考文献にして東大大学院で論文を書いていた櫻井圭記氏はProduction I.Gに入社した。
櫻井氏はS.A.C.15話でドゥルーズの引用だけでなく、『無限と心』に書かれた数学理論をも正確に引用している。