08/06/06 18:44:25 UCBQAzi1
その場所は姿を変え、移ろいゆく。風のように、雲のように。
心の軌跡のように。一つところにとどまらない。
その場所はあまりに遠く、分かたれている。
人の手には届かない、ただ崇めることしかできない。
その場所は過大な重荷だった。誰にも負うことはできなかった。
私たちはその場所を失う。重すぎたために変質してしまったのだ。
誰もが望んだ結果ではなかった。しかし私たちは決して悲しまなかった。
それでもその場所ははるか遠くに在る。
(風は)その場所を吹き抜ける。永遠を。全てとともに。
水面に浮くさざ波のように。進みながら吹き付ける。
その場所は全て虚無でできていた。何も現れない。
手でつかんだ砂のように、はかなく落ちてゆく。
その場所は深い道。うつろでかすかな光を帯びている。
しかし私たちはその場所で見つけるだろう。そこにたたずむ小屋を。
全てとの関わりを持たなければ、虚無に染まるばかり。
だから小屋はまだそこにある。ただそれだけが、孤独なままに。
風は止まず、空へ舞い上がる。
日の出に出会う若草のように、生まれては育ち行く。
小屋は新たな客を宿した。あらゆる意味で異質な者だった。
子供の作る砂の城のように。だがそれは心によって実体を得た。
この客とは無意味な人形だった。穏やかで、寡黙だった。
それでも私たちは大いなる流れを知ることになる。それは誰にも止められない。
やがて風は雪雲を纏い、銀白に染め上げられる。
夏草は地に伏す。太陽の光は失われ、かすかな影となるばかり。
その場所は深い雪に覆われる。崩れ落ちる城のように。
like the head of the shade, ???? 人形は捨てられてしまう。
小屋は雪に深く埋もれた。そのまま嵐の内に沈んでしまう。
「染まらざる者」も染まってしまい、対となる者を待つ。
全てが癒されたとしても、戻ってくることはない。
その場所はまだあるのだ。遠い、遠い彼方に。
その場所は姿を変え、移ろいゆく。風のように、雲のように。
心の軌跡のように。一つところにとどまらない。
その場所は過大な重荷だった。誰にも負うことはできなかった。
それでも、その場所はまだあるのだ。遠い、遠い彼方に。
探してきたがこんな感じか
すげーな