08/03/27 11:23:31 xvp80Y8w
はじまりの町 その①
―冬休み
冬休みが始まってから2、3日過ぎたころ僕は『普段どおりに』居間でテレビを見たり、
部屋で宿題かネットで遊んでいる。というより、宿題はほとんど終わってしまいネットで遊ぶのが大半だった。
学校に行く前死ぬ気で何回も復習したのが幸運だったせいか授業でもスラスラ問題を解けて以前と大して変わらない学力に戻っていた。
僕はその日珍しく遅く起きていた。
時計を見るとすでに11時を回っているし、なおかつあのうるさい人形たちも部屋からいない。
『ベット』であるトランクもきれいに並んで静かに床に置いてある。
少しボーっとした後に僕はそそくさと着替えを済ませ居間に向かった。
早くしないとまた真紅がいつものように「紅茶をお願い。」などと言ってくるだろう・・・