08/02/07 08:47:46 SN4lhuJ9
>>19
自分の勝手な推測だけど
多分誰も死んでいない、あれは全てお蝶の妄想で事件自体無い
あの場所(状況)から逃げ出したかったお蝶が、事件を妄想し周囲から目を閉ざして
自分の中に閉じこもったのだと思う→牢屋
そこにモノノ怪(敦盛)がお蝶の妄想に誘われて来て、お蝶に恋をする
敦盛はお蝶に更に幻を見せる、手に手を取って牢から逃げ新しい生活を始める幻「恋の道行き」を
お蝶がそれを望んでいる事を知ってたから見せたのだ
だが薬売りがそれをはばんで、お蝶に真実を見せる、情念が過ぎて
モノノ怪「のっぺらぼう」 になってしまったお蝶を
だがそれも、自分を殺し続けたせいであり、
自分の顔(意思)を取り戻したお蝶はやっとそのおろかさに気づく
誰かの期待にこたえ続けるだけで、幸せになれると思っていた間違いに。
お蝶は自分自身の意思で生きていく
お蝶の簪と同じ色のうぐいすが、春に飛び立つ(自分の意思で敦盛との恋に生きる)
お蝶さんの簪は、2つの顔が描いてあります、普通の顔と泣き顔
ずっと面をかぶって生きていた、それは他者に自分の人生を丸投げする行為で自分に対しての無責任だ
薬売りは敦盛がお蝶を欺いてる事も知っての上で、口実である罪を被ったままの偽りの人生でなく
逃避を止めさせて自分の意思でお蝶に人生を歩ませた、
それは薬売りが情け深いのではなく、それしかお蝶が生み出したモノノ怪を浄化する手段が無いからでしょう
結果お蝶はやっと心から自由になれ、敦盛とも本当に夫婦になれる
深読みすると結婚も婚家も本当は無くて、人生そのものにざせつしたお蝶さんの妄想なのかもしれません
自分の理想どおりにいかなかった自分が許せなくて悲劇を作り上げたのかもしれない
敦盛が「ずっとあんたを見守っていたんだ」という面たちは別人格とは思いたくないから
自分の事しか気にする余裕の無かったお蝶さんを気にかけてくれた周囲の人かも
でも「ずっと」って事は敦盛自身もきっとお蝶さんをずっと見守ってたんだよね
敦盛ももう自分を隠す「目くらましの煙」も面も要らないのだと思うよ
最後薬売りがキセルを持っているのはそういう意味だと思う