【らき☆すた】こなた×かがみPart20【こなかが】 at ANICHARA2
【らき☆すた】こなた×かがみPart20【こなかが】 - 暇つぶし2ch507:5-974
08/06/07 19:39:27 CNyyqXeH
完。
タイトルは、「今日だけのあまえんぼ」

屋上には甘いカプールがいるもんです。
今回はまともなSSでした。



…………だから…………次は……………ほどよく壊れネタでも……………………おk?

508:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/07 19:40:15 cn4e/9bJ
また荒らしか

509:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/07 19:41:52 CNyyqXeH
>>506
荒らしっすね。まあもう投下終わってるけどw

510:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/07 19:43:02 ZnRW4+sZ
>>507 GJ、自重具合は任せるw

511:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/07 19:55:51 +/PiRcle
>>507
GJ!
さびしんぼかがみが超萌え(≡ω≡.)

512:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/07 19:59:29 l6TNEBlj
>>507
最高でしたgj!

513:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/07 20:02:36 OhmV/llU
これはひどいな


514:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/07 20:04:17 OPH2srlS
>>507
GJ!
こういうの読むと、本当は凄く優しいのに照れて普段はふざけてるこなたもツンデレちっくだなぁと思う。
次は適度な感じに壊れて下さい(笑)

515:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/07 20:12:37 kstwaLNV
「最近、あいつと会ってないな…」

カレンダーを見て溜め息をつく。…まだ一週間しか経ってないじゃん。



『こなたのいない日』



「お姉ちゃ~ん、クッキー焼いたんだけど食べる?」
「おぉ、サンキュ」

最近体重減ったし、いいよね。

「ねぇ、最近何かあった?」
「ふぇ?なんで?」

やっぱつかさのクッキーは美味しいわね。
専門学校に通ってるせいか、最近ますます腕を上げてるんじゃないかしら。

「何もないんだったらいいけど…」
「それよりあんたはどうなの?いい男とかできた?」
「え!?い、いないよそんな人!」

顔を真っ赤にして言っても、説得力ないぞ。

「怪しいなー」
「ほ、本当にいないから!!」

つかさは逃げるように部屋を後にした。
…クッキーまだいっぱい残ってるんだけど。

言えないってことは、姉に気使ってるのか、それとも言えないような人なのか…。

女だったりして。

………。
…いや、その発想はさすがにおかしいから。

最近、よく自分につっこんでる気がする。


☆ ☆ ☆




516:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/07 20:14:05 z005ILqa
ひよりんにネタ収集のためには屋上を張れとアドバイス

517:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/07 20:14:59 kstwaLNV
クッキーを完食した私は、台所に向かった。

「うん、うん。あはは、どんだけー」

やけに楽しそうに話すつかさに遭遇した。
携帯使えばいいのに。

「うん。わかった、10時だね。バイバイ」
「デートの約束か~?」
「はぅわ!?お、お姉ちゃん!!」
「どんな人かくらい教えなさいよ」
「え、えっと…その……今のはゆきちゃんだけど………」

みゆきかよ。

期待外れの返答に肩を落とす。
やっぱ私たちにロマンスはないのかしらねー。

「そういえば、みゆきとも最近会ってないわね。ついてっていい?」
「うぇ!?それは、えっと……ゆきちゃんに聞いてみなきゃ」

頭に?マークが浮かんだ私の背景には、でかでかとKYの文字がはられていた。


☆ ☆ ☆


結局会いに行くことになった私は、つかさと一緒に待ち合わせ場所に行く。

「あ、つかささん。こんにちは。かがみさんもお久しぶりです」
「ゆきちゃんお待たせ~」
「おっすみゆき。久しぶりね」

みゆきのことだ。待ち合わせの時間より相当前に来ていたんだろうな。

「では、行きましょうか」




518:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/07 20:16:48 kstwaLNV
行き先は初めから決めていたようだ。
みゆきにエスコートされて来たのは、落ち着いた雰囲気の喫茶店だった。
慣れた足取りのつかさは、みゆきと二人で来たことがあるんだろう。
私は高そうな内装を見て、少したじろぐ。

「この店、お気に入りなんです。かがみさんもぜひ、またいらっしゃって下さいね」

そう言うみゆきの隣につかさ、その向かいに私が座った。

「私にはちょっと早いかな…はは」

メニューに目を通して呟く。

「あのね、お姉ちゃん。今日は、ちょっと話したいことがあるの」
「なに?改まって」

一番安いコーヒーをすすぐ。へぇ、けっこういけるじゃない。

「私たち…付き合ってるんだ」
「ぶふっ!?」

盛大に吹いたコーヒーを拭きながら、私は頭の整理に努める。

「えーと、その、私たち…っていうのは、えっと、だれとだれのことを……」
「つかささんと、わたしです」

………へぇ、マジなんだ。
そういえば、卒業してからもよく連絡取り合ってたっけ。

「…いつから?」
「真剣にお付き合いを始めたのは、卒業式が終わって間もない頃です」
「受験が終わるまではお互い励まし合ったりして…ね、ゆきちゃん♪」
「えぇ、あの頃が懐かしいです」

まずい、この雰囲気は……。
ノロケモードに突入する前に立ち去ろう。


☆ ☆ ☆




519:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/07 20:18:28 kstwaLNV
「私たちがこういう関係になったのは、お姉ちゃんたちの影響なんだよ」
「へ?」

適当な用事を考えていると、つかさが突然変なことを言い出した。

私?『たち』ってなに?

「こなたさんと、何かあったんでしょう?」

久しぶりに聞いたその名前は、なぜか重々しく感じた。

「お姉ちゃん。お願い、こなちゃんを許してあげて」
「…許す?」
「うん。前電話したとき、全然元気なかったから…」

むしろ、私が加害者なんだけどね。

「勝手かもしれないけど、お姉ちゃんたちにはずっと仲良しでいてほしいから…」

あーもう、ホントこいつは…。
頑張って考えないようにしてたのに……。

「私からも、お願いします。
 かがみさんたちがこんな調子だと、私たちまで不安になってしまいます」

なんで、こんなお人好しばかりなんだろ。
私の周りにいるのは……なんで、なんで…こんなに………。

「…こなた」

こぼれ落ちたその言葉は留まることを知らず、

「こなた、こなた。こなた…こなたぁ………」

涙と一緒に溢れ出した。




520:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/07 20:25:29 +/PiRcle
>>516
一度屋上でひどいめにあってるかがみが、
逢引に場所を変えることが予想されるw

521:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/07 20:25:43 kstwaLNV
太陽が空のてっぺんに登る頃。
お昼休みの学校の屋上に一人の少女。
柵に腕をのせてぼーっと、遠くに浮かぶ雲を見つめる。

空はとてもきれいな青。

しかし、青空を見つめる少女は、この空とは正反対の表情だった。



クラス発表の日。かがみにとっては、とても重要な日だった。



…また同じクラスになれなかった。今年が最後のチャンスだったのに…
いろいろ手を尽くしたけど、やっぱりダメだった。ショックが大きい。
わざわざ文系まで選んで、可能性を増やそうともしたのになあ…

…今年こそはつかさと…みゆきと…それにアイツとも…一緒のクラスになりたかったなぁ…


522:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/07 20:27:52 kstwaLNV

「はぁ…」
ため息が出る。
どうして私だけ…
やっぱり私、ハブられてんのかなあ…
暗くてネガティブなことばかり考えてしまう。



屋上で一人。
何もする気が起きない。
そういえば、今日ご飯持って来てなかったわ…いっか、もう…ダイエットと思えば。


今年こそは、と思っていたのに。
想いが強すぎて、いつの間にかそうなれると勝手に自分の中で思い込んでいたくらいだ。
だからこそ、余計悲しかった。
…冷静に考えてみたら、叶うなんてことあるはずないのにね…
かがみは俯いて、ため息をつく。


4人が同じクラスになった時のことを何度も、何度も思い描いていた。

「わ~い!やっとおんなじクラスになれたよ~」「そうね、良かったわ」
大喜びするつかさと私。

「かがみ~!宿題見せて~!!」「同じクラスになってもこれかよ!!」
相変わらず私に宿題を見せてとせがんできて、私に怒られるこなた。

「ここはこうすればいいんではないでしょうか?」「あ~、なるほど。さすがみゆきね!」
私とみゆきが一緒に考えれば、どんな難しい問題でも解けそうな気がする。


そして、4人の楽しい時間がもっと増える。
授業も一緒になるし。

そう思うと、虚しくなってきた。

「どうして…私だけ…」





523:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/07 20:29:08 kstwaLNV
  
こんないじけてる所、誰にも見られたくはない。
私は強がりだから…お姉ちゃんだから、弱いとこなんて見せらんないのよ。
それに、こなたになんかなおさら見られたくない。また、からかわれるネタにされるし。


でも…


「…一緒になりたかったなあ」

寂しいー。

神社で熱心にお願いもしたし、先生にも何度もアピールした。
その苦労が全く実らなかった。結局いつもとおんなじ。

それでも、私はずっと期待してた。そんな自分が愚かしい。

「…」
胸がくやしさでいっぱいになる。手をのせた柵を思いきり握りしめる。

「もう…!!なんでよおっ!!!」

それに何やってんのよ私は…もう、なんで、なんで、どうして……!!?




524:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/07 20:29:17 CNyyqXeH
ID:kstwaLNV
NGワードでヨロ。


525:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/07 20:31:27 kstwaLNV


ガチャン!

突然、後ろから屋上への扉を開ける音がして、驚いた。

振り向くと、背の小っこいアホ毛が出て来た。あー…今一番会いたくない奴だわ。
どーせ、『こんなとこでいじけてるかがみ萌えw』とか言うんだろうな…

やれやれ、とかがみはまた外の方を向いて、こなたに背を向ける。

「かーがみっ!」
「…何よ」

…うるさい。今は一人でいたかったのに。
すごい腹が立ってるし。これから、からかわれるのが目に見えるようでなおさら。

こなたは私の隣に来たが、私は全く見ようとはしなかった。

「どしたの?うちのクラスに来ないの?」
「…」
何も返さなかった。どうやって追い帰そう…

「かがみはまた違うクラスになっちゃったから寂しいんだよね~」

はあ…思った通りのことを言われてため息が出る。

「それで、一人屋上でいじいじしてんの?かがみ、かわい~い♪」
きっとニヤニヤ顔言ってるであろうこなたに、私は怒りを通り越してただ呆れる。…あーあ。





526:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/07 20:33:22 kstwaLNV
「よしよし」
こなたが突然私の頭を撫でてきた。
「なっ…!や、やめてよっ!!」

やっと、私がこなたに反応したのかちょっと嬉しそうにするこなた。…やっぱりこいつ、むかつく…!

「さびしんぼなかがみw」
「…」

もう何も言い返してやんない。

「ねえ~かがみぃ」
「…」

「かがみさぁ…さびしいんだったら、うちのクラスにくればいいのに。いつでも来ていいんだヨ」

「…」

「たまには素直になったっていいんだよ。私だって、かがみと一緒のクラスになりたかったんだからさ」


「そう、なの…?」
「うん、だからやっぱり私も残念」
…意外だった。こなたが私にこんな優しい言葉をかけてくれるなんて。
そういえば、こいつは人のことを気にかけてくれるとこあるんだよなあ…たまにだけど…でも…



527:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/07 20:34:58 kstwaLNV
「元気出してよっ!かがみぃ~」
まさか、こなたがなぐさめてくれるなんてね…
さっきまでガチガチになってた私の心がほんのり温まってきた。

そして、急な寂しさが襲って来て涙が込みあげてくる。



「かがみはさびしんぼだからね。私たちが一緒にいてあげるよ!」



…おねがい。これ以上言わないで、泣いちゃうから。

目に涙が溜まってくる。私は外を見たまま、必死で泣くのをこらえた。人前で泣きたくない。ぜったいに。
かと言って、手で涙を拭おうとすればばれちゃうからできない。

「ね…かがみ。だから、元気出してヨ!」
と言って私の頭を優しくなでてくれた。


…もう限界。


私の目から涙が、ぽろっと落ちた。





528:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/07 20:36:12 kstwaLNV
「こなたぁ…」
「…かがみ…?」
「うぅ…ひっく……ひっく…ぐすん……私っ…一度くらいっ、…つかさや、みゆきや…あんたと…一緒のクラスになりたかったよお…」

急に私が泣き出してしまって、こなたは少し慌ててるようだった。
「あ~…かがみ、な、泣かないでよ…」


「…よしよし」
また私の頭をなでてくれる。
優しい。こいつがこんなに優しくしてくれて…余計涙が止まらなくなる。

「よしよし、悲しいよね。かがみ、ずっと同じクラスになりたいって思ってたからね…」

「私…おんなじクラスになって……一緒に授業で考えたり…一緒にグループ発表したり…学園祭の出し物一緒に作ったりしたかった…!今年で最後だったのに…!」

「あーもう…そんなに泣かないでよ、かがみ……もう……よしよし、今日は、目一杯私に甘えていいよ、かがみ」
「うぇえ~ん……こなたぁ~…」
私は、こなたの肩に頭を寄せて泣く。

「黒井先生に一緒のクラスになりたいって頼んだのに…神社で何度もお願いしたのに…」
私は、こなたの小さい体にすがりつく。
こなたはうんうんと相づちしながら、私の背中を優しくさすってくれる。

「ふえぇぇぇん…」
もう我慢なんてできなかった。
もう私は泣くことしかできなかった。
でも、こいつは……こなたは…私の悲しみを全部受け入れて慰めてくれた。



529:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/07 20:37:26 kstwaLNV

「だいぶ落ち着いてきたカナ?」
「くすん…くすん…、うん…」
「ところで、かがみ…ごはんは?」
「ぐしゅ…あ…今日は……ないんだった…」
「じゃあさ、私のお弁当、はんぶんこしよ!ね?」
そう言って、持って来た包みを出す。
「………ぅん。…くすん、ありがとね…こなた…」


こなたが、自分のお弁当の箱を開ける。
中には、おいしそうなおかずがきれいに並べられていた。こなたの料理の才能はつくづく意外だと思う。

こなたは、お弁当の卵焼きを箸でつまんで、私の前に出す。
「はい、あーんして!」
「ふぇ?」
「ほら、口開けてヨ」
「…………はずかしい」
「誰もいないから大丈夫だって」
「…」



530:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/07 20:38:39 kstwaLNV
「ほ~ら」
私はちょっとだけ考えて、恥ずかしいけど、そのまま食べさせてもらった。
「…あ…ん…」
ぱく…

「どう?おいしい?」
「…うん。とっても…」

こなたは、私の頭をなでてくれながら、ごはんを食べさせてくれる。
食べさせてもらってる時でも、こなたの気持ちがただただうれしくて、時々涙が出ちゃうんだけど、その度にこなたが、ハンカチで涙を拭いてくれる。
私の中の悲しみがどんどん溶かされていくみたいだった。

やさしい…

普段のこなたと違って、弱々しくなってる私にとても親切にしてくれる。


「ごちそうさま。…ありがと、こなた。こんなにしてもらって、すごい嬉しい…」
「かがみ、もっとお願いしたっていいんだよ…もっと甘えたっていいんだよ!今日は私のサービスデイだからね!何かしてほしいこと、ある?」

「…ん……」

考えてみる。
ふと、私は去年のある日の光景が思い浮かんだ。


531:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/07 20:40:49 kstwaLNV

しかし、ちょっとお願いしにくいことだったので、他のことを考えてみる…が、他には全く思い付かなかった。

「でも…」
「なんでもいいよ。…言って」

「じゃあ、…………………………………その、ひざまくらとか……だめ?」
私は、こなたの目を見ずに言った。
「…いーよ。はい」

「…うん」
私は、ゆっくりと、こなたのお腹の方に顔を向けながら、こなたのひざの上に頭を乗せた。
こなたのぬくもりを感じる。
静かに、息をはく。
胸がドキドキする。
…とっても……気持ちいい。


「でも、どうしてこれなの?」
「つかさがね…この前、泣いちゃった時、お母さんにこうしてもらって甘えてるとこ見て…うらやましかったんだ…
つかさは…素直だから、すぐ誰かに甘えることができるけど…私はさ…こんなだから…誰かに甘えることなんてできなくて……」
「かがみは強がりだもんね」
「うん…そのくせ、あんたの言う通り、さびしんぼでさ…いっつも一人で何でもどうにかしようと思ってたから…」
「そっか」
こなたは私の髪を優しくなでる。とても気持ちいい。
今まで、こんなに優しいことはしてもらったことがなかった。
また、涙が出そうだったので、目をつぶる。

「だからね…例えあんたでも…こうしてくれるの、すごく、安心する…」



532:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/07 20:42:22 kstwaLNV

「…でも、つかさやみゆきには言わないでね。他の皆の前では…しっかりしたお姉ちゃんでいたいから…
あんたの前だけだからね…こんなことするの…」
「…かがみのツンデレ」

こなたは、口元に笑顔を浮かべながらかがみの紫色の髪を梳いた。
私は嬉しくなって、目をつぶったまま、こなたにさらに寄り添った。


「ありがとね…こなた」
「…うん」
今なら言える。素直になれる。
私は弱々しい声で話す。私がこうしているうちは、こなたはすごく優しくしてくれるから。
いつもみたいにからかわれないもんね。…だから、私はそれにめいっぱい甘えちゃう。

こなたが優しいから、こなたが優しく話してくれるから…私はこなたに甘えられる。素直になれる。

こんなに人に優しくしてもらって…幸せ…



533:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/07 20:43:57 Mf3n181R
やめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめて
やめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめて
やめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめて
やめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめて
やめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめて
やめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめて
やめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめて
やめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめて
やめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめて
やめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめて
やめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめて
やめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめて
やめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめて
やめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめて
やめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめて
やめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめて
やめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめて
やめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめて


534:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/07 20:44:35 kstwaLNV
甘える…か、

つかさが甘えたがる気持ちが分かるなあ…



あったかい…
今日くらい…この小っちゃい奴に…甘えたっていいよね。
後でこれをネタにして、からかわれたっていいや…今は…こなた、すごく優しいんだもん……

今日は温かい。
屋上で二人きり。
自分より小さい奴に甘えてるわたし。
…いいのよ。
友達だし…それに、こいつの方がちょっと年上だもんね…



こなたに気付かれないように腕時計をみる。あと10分だけか…こうしていられるのは。
だからあと少しだけ…いっぱい甘えさせてもらおう…


「ねえ、かがみ…」
「…なあに?」

「そろそろ…いいんじゃない…?」

「え…」

なんで…まだ少しだけ時間あるのに…



535:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/07 20:46:36 kstwaLNV
「なんか恥ずかしくなってきちゃってさ…だから、もういいよね…?」

…!!


どうして…どうして、そんなこと言うの…!?

私の顔がまた悲しい顔に戻ってしまう。


「…いや……!!もっと…このままでいさせてよ…!!」

「…で、でも…」

「こなた、今日だけは甘えさせてくれるって言ったじゃない…!!」
私は離れたくなくて、こなたのお腹にすがりつく。

「…」

「こなたぁ…!」



536:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/07 20:46:47 +7FcEQVO
もう駄目だw

537:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/07 20:47:47 kstwaLNV

「…でも、人に見られてるのはさすがに恥ずかしぃよ」

私の動きがピタッ、と止まる。
そしてゆっくりと首を後ろに向ける。
すると、つかさとみゆきが気まずそうに、見ていた。

「…やっ…!!!な!な!!なぁぁ!!」
私は慌てて体を起こそうとした。が、こなたにがっしりと押さえ付けられてジタバタする。

「いっ、いつからいたのよ!!あんたたち!!…てか、こなた離せ~!!」
「え~~?だーってかがみこのままでいさせてって言ったじゃ~ん?」
「あんた、さっきもういいんじゃないって言ったくせに~!!」


どうかしてた!絶っっ対どうかしてた!!!こいつに甘えてるなんて!!!!!!

私はいつも通りに戻っていた。

こなたもいつもの調子に戻って私をからかってくるし…



538:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/07 20:49:16 kstwaLNV
私はこなたから1メートルくらい離れて座っている。真っ赤になった顔が元に戻らないから、顔を背けている。

「お姉ちゃん、すごい甘えんぼさんだったね…」
つかさがえへへ、と笑う。
「うぅぅ…」
「ごめんなさい…お邪魔してしまいましたね…」
みゆきが申し訳なさそうに笑った。
「違うわよっ!!そんなんじゃないんだからっ!!」
俯いたまま叫ぶ。


「あのね、私たち今日お弁当ないって言ったらね、こなちゃんがお姉ちゃん探しに行くって言ったから…」
「もうすぐ授業が始まってしまいますので、探しに来たのです」

「あ…そう」

「…」

沈黙。


「かがみ~もっと、甘えて~!」
こなたが私に倒れこんでくる。
「うるさいっ!!もういいわっ!!」
「こんなデレかがみ、滅多に見る機会ないからさ~。すんごい可愛かったよ~」
「……!!」



やっぱり今日はさいてーの日だっっ!!!

539:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/07 20:50:52 kstwaLNV

その日の夜
私は自室のベッドに横になった時に昼間の…こなたにしてもらったひざまくらの感触を思い出す。
「はあ…」
ふと息をつく。
「なんで、あんな恥ずかしいことしちゃったんだろう…」
ぼーっとしながら、昼間の出来事を思い出す。たぶんまた顔、赤くなってる。
帰り道、ずっと今日のことをこなたにからかわれるし…

なんでそうなったんだっけ…?

確か…そっか。また私だけ違うクラスになってへこんでて…
それで…

ひざまくらされてる私の情景が浮かぶ。


温ったかかったな…



540:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/07 20:52:24 kstwaLNV
「ああもう!何考えてるのよ!!」
はっと気付いて、思考を振り払う。
あんまり久しぶりに…ひざまくらして優しくしてもらったから、そう思っただけなのに!!
別につかさやみゆきにしてもらったって…


「…」

あまりはっきりとイメージができなかった。

(なんでかな…こなたは他の誰かと何か違う…?)

(こなた、だから…?私はこなただから…こんなに…)

「…!」
また、はっとして、ぶんぶんと頭を振る。

(別に私は、あいつのことなんか… あいつは宿題やらないし、遅刻するし、すぐ私のことからかってきて…)

昼間、優しくしてくれたこなたを思い出す。

普段とは逆に…下から見上げたこなたは…長い髪がちょっとだけ…ほんのちょっとだけ…だけど大人っぽく見えて、
母性すら…ちょっと感じた。



541:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/07 20:54:22 kstwaLNV
…あいつに母性なんかあるのだろうか。甘えさせてもらったからそう感じてるのかな。
きっとあいつにそっくりの…かなたさんもこんな感じだったのかなあ…

「!   もっ…もぉ!…何でこなたのことばっか考えちゃうのよっ!!」
顔に熱が集まってくるのが分かった。

「これじゃまるで…私がこなたに…  こなたに…  」

その時、私の頭の中に浮かんできたのは、手をつないで楽しそうに話す私とこなた。
お互いの背中に手をまわして、恥ずかしげに見つめ合う私とこなた。

私とこなたが幸せそうにしている様子が、簡単にイメージができてしまう。

しかし、かがみはもうそのイメージを止めることはしなかった。





「恋……………しちゃったのかなあ……」

赤くなった顔でぽつりとつぶやく。

そう結論を出すと、落ち着いてきて、だんだん眠気が現れてくる。

「こなた…」

この名前を呼ぶと、胸がきゅっとしめつけられる。
そしてそのまま眠りについていった。



542:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/07 20:55:55 kstwaLNV

その日の夜・こなた

私は、ベッドに寝転がって今日のお昼のことを思い出す。
泣いちゃうかがみ…可愛かったなあ。
私のひざの上で『もっと、このままでいさせて…』とか、
『いや…もっと甘えさせて…!』と言って私にすがりついてくるかがみが…



「あー!もう!!かがみ可愛いよかがみー!!」
私は顔を赤くしながら、枕をぎゅーっと抱きしめた。


「…かがみぃ……」
今日のことをくり返し思い出すたびに顔がにやけてしまう。
やっぱりかがみはいいな…リアルでこんな萌えさせてくれる人いないヨ…!


それから私はずっと物想いにふける。

今日のお昼にあったちょっとした事件。とっても幸せだった事。
ひざまくらしてもらいながら、目一杯私に甘えてきた大好きな女の子のことを。



543:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/07 20:56:22 b2gRQnxk
支援

544:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/07 20:57:38 kstwaLNV
こんないじけてる所、誰にも見られたくはない。
私は強がりだから…お姉ちゃんだから、弱いとこなんて見せらんないのよ。
それに、こなたになんかなおさら見られたくない。また、からかわれるネタにされるし。


でも…


「…一緒になりたかったなあ」

寂しいー。

神社で熱心にお願いもしたし、先生にも何度もアピールした。
その苦労が全く実らなかった。結局いつもとおんなじ。

それでも、私はずっと期待してた。そんな自分が愚かしい。

「…」
胸がくやしさでいっぱいになる。手をのせた柵を思いきり握りしめる。

「もう…!!なんでよおっ!!!」

それに何やってんのよ私は…もう、なんで、なんで、どうして……!!?



545:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/07 20:59:38 kstwaLNV

ガチャン!

突然、後ろから屋上への扉を開ける音がして、驚いた。

振り向くと、背の小っこいアホ毛が出て来た。あー…今一番会いたくない奴だわ。
どーせ、『こんなとこでいじけてるかがみ萌えw』とか言うんだろうな…

やれやれ、とかがみはまた外の方を向いて、こなたに背を向ける。

「かーがみっ!」
「…何よ」

…うるさい。今は一人でいたかったのに。
すごい腹が立ってるし。これから、からかわれるのが目に見えるようでなおさら。

こなたは私の隣に来たが、私は全く見ようとはしなかった。

「どしたの?うちのクラスに来ないの?」
「…」
何も返さなかった。どうやって追い帰そう…

「かがみはまた違うクラスになっちゃったから寂しいんだよね~」

はあ…思った通りのことを言われてため息が出る。

「それで、一人屋上でいじいじしてんの?かがみ、かわい~い♪」
きっとニヤニヤ顔言ってるであろうこなたに、私は怒りを通り越してただ呆れる。…あーあ。



546:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/07 21:01:41 kstwaLNV
完。
タイトルは、「今日だけのあまえんぼ」

屋上には甘いカプールがいるもんです。
今回はまともなSSでした。



…………だから…………次は……………ほどよく壊れネタでも……………………おk?




547:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/07 21:01:58 hvxFcbFy
ここに書き込まず避難所で意見を言ってください

URLリンク(jbbs.livedoor.jp)

荒らしはスルーです

荒らしに反応する奴も荒らしです

548:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/07 21:10:53 LZ3dyrWA
運営に報告しましょうよ
毎晩さすがに我慢できない

頭にきました
流れを断ち切るため絵でも投下しましょうか?

549:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/07 21:12:51 +/PiRcle
>>548
絵ですと!?是非お願いします!(゚∀゚)

報告しても望み薄だとは思うが、やらぬよりはやったほうがいい。

550:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/07 21:17:20 aHyXkogv
>>548
荒らしは去ったからもういいんじゃない?
投下してくれたら見てあげるけど。

551:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/07 21:23:51 CNyyqXeH
>>550
見てあげるって言い方はどうかと…

でも絵が見たいので、>>548さん、投下お願いしますw

552:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/07 21:24:31 KFEY0Qa8
>>550
なんというツンデレ

553:8-784
08/06/07 21:38:49 LZ3dyrWA
>>549 >>550
後押しありがとうございます。本当は前回の投下でひっそりと姿を消すつもりでいました
でも大好きなスレを毎晩荒らされて本気で頭に来ました
ボツネタで申し訳ないのですが、流れを変えるために敢えて投下します

URLリンク(konakaga.me.land.to)

続か・・・ないと思います orz

ところでお願いがあるのです
前回ネタの使用許可をもらって描いた漫画の続きが描きたくなったのですが、IDが違うので
別の作者さんなのだと思うのです。続きのネタを書いた作者様、いらっしゃいますか?
使用許可をいただきたいのですが・・・
保管庫のSS17スレ目の小ネタの続きです
内容は「かがみがこなたに鋤を読ませようとする」「つかさがみゆきさんにskiを発音させようとする」
感じです。かがみとつかさの誕生日に投下したいのですが・・・

前回の作者さんがかがみ勝利ルートをリクエストしてくださった方と同じ方でびっくりしました
縁って不思議なものですよね・・・

>>507
GJ ! 荒らしにめげないで !
良作でした


554:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/07 21:48:15 +zV9sa7t
>>553
見れない

555:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/07 21:48:47 uLSMfJT9
>>553
おお、久しぶりだ
リンクミスっぽかったので保管庫あぷろだで直に見てきました
URLリンク(konakaga.me.land.to)

相変わらず可愛らしい作風でGJ!!

556:8-784
08/06/07 21:49:37 LZ3dyrWA
貼りなおします
URLリンク(konakaga.me.land.to)

557:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/07 21:51:56 +/PiRcle
>>553
おおおおお!8-784略してハナハシさん久しぶり!
姿消すなんてとんでもない。いつでもきてくださいよー(´・ω・`)

ていうか、なにこのおこちゃましてるかがみん
やばいかわいすぎ(≡ω≡.)

558:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/07 21:53:20 +zV9sa7t
>>555
見れた

>>8-784さん
ひっそりと姿を消すなんて言わないでよ
泣きそうだ

559:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/07 21:53:50 +/PiRcle
で、
>>556
またまちがえていますw
>>555ファイズが正しいURL出してます。
なんにせよおかえり!

560:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/07 21:57:11 +zV9sa7t
>>559
間違い探しみたいで面白いな
>>553>>555>>556

561:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/07 21:58:42 nnshCdoA
かわいすぎるw

562:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/07 22:01:28 CNyyqXeH
>>553

8-784氏が帰ってきたー!!つか、かがみカワイすぎるっ!!
初期の頃の漫画(これも結構好きw)よりだいぶうまくなって、少女漫画家かあんた!?

563:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/07 22:01:51 +zV9sa7t
2コマ目に8-784さんの愛を感じる

564:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/07 22:03:21 jRZr6oNX
>>553
GJ!
かがみん可愛過ぎですよ!

565:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/07 22:23:46 08u/oe/S
>>553
GJ!
最近は頓にかがみの表情をステキに描かれるように……
四コマめのつかさと同調出来そうな気分ですw

566:8-784
08/06/07 22:29:45 LZ3dyrWA
>>555
す、すみません
本当に私、ドジなんです orz

私、小心者なので投下するのに勇気が要りました
皆さんありがとうございます

567:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/07 22:30:23 +DhWcThr
>>553
うおおおおおお!
8-784氏が復活している。
感無量!
そしてGJ!
つかさはいつもこういうタイミングで現れる役ですよね

568:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/07 22:37:29 4ji6yNuM
結構昔のスレだから作者さんが見てるか微妙だな
小ネタだし、とりあえず書いちゃえばいいと思うが

569:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/07 22:41:17 CNyyqXeH
>>566
ドジっ子8-784萌えw(≡ω≡.)


小ネタなら書いちゃっていいと思うヨ。私は待ってるネ。

570:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/07 23:00:11 +DhWcThr
>>507
うーん、デレかがみですか。
そういやデレ全開のかがみって、これまでSSとかでも
みませんでしたね。
単純に自分が見落としてるだけかもしれませんが。
普段甘えられず苦しい思いしているかがみが、
存分に甘えられて良かったです。
次も楽しみにしていますね。

571:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/07 23:49:15 EV2zFVl1
C組の人間はかがみがこなたの前で
デレることは知らないんだろうな

だからツンデレではなくツンのみと
認識されている

572:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/08 00:26:55 mfa7zn6X
5年間一緒だったハイケイズはどう認識してるのかねえ。
特に高校時代から、急激に一緒にいる機会が減り、
心穏やかでないみさおとかw

573:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/08 00:31:15 xbIduq1C
>>553
おー久方ぶりじゃないですか
絵が描ける人は羨ましいな

574:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/08 02:12:37 aTiEMK7O
人の少ない今のうちに書きこみしておくな

荒らしについてスルーで問題ない奴、我慢できない奴、職人、ROM専
色々いると思うんだが>>547の避難所で結構面白い意見も出てるんだ。

時間があるときでいい、向こうの方針議論スレの176あたりから
軽く目を通してみてくれないか?一人でも多くの意見と知恵を拝借したい。

以下 何事もなくこなかがこな話でも

575:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/08 02:34:39 8ChxnUO6
了解。

では、速筆で書いたこなかがを一つ。

こなたとかがみは結婚して、二人の子供が生まれていた。一人はかなた、もう一人はかなみ。
女同士の子供なので、当然子供も女の子。
長女のかなたは、紫色の髪。だけど、性格はこなた似でしょっちゅうこなたとかがみに甘えてくる。
次女のかなみは、青色の髪でかがみ似のツンデレ。なかなか素直にはなれないが、オタ度はかなたよりも上w

そんな家族のある一コマ。


「かがみおかーさーんっ!」
かなたがかがみに抱き付いてきた。
「もう…かなたは甘えんぼね。うふふっ…」

そして、
「かがみぃー!」
と言ってかがみの腕にしがみついてきたのはこなた。
「あ…あんたまでくっついてくるなっ!!」
「いーじゃん♪だって私だって、かがみのことが好きなんだもん!」
「…!!」
「あ、おかあさん赤くなったwほんとにおかあさんはこなたママのこと大好きなんだね~」
「…う、うるさい…」
「かがみはねぇ~、高校の時から素直になれない性格でねえ~…だが、それが萌えるんだよ!!」
「へぇ~」
「もう…あんたは…///」

さて、その3人から少し離れたところでチラチラと見ているもう一人のこなたとかがみの娘、かなみ。
こなたたちの様子を気にしつつも、無関心を装っているようだ。
「ほら~、かなみもおいで~!」
こなたが言った。
「べ、別に私はいいもん…!」

「むう、かなみはかがみに似てツンデレになっちゃったんだネ」
「だ、誰がツンデレだ!誰が!全くこいつは昔から…」


「…かなみ」
かがみが優しく呼んだ。

「おいで」


「……うん」
かなみは、頬を染めつつ、かがみの隣に来た。かがみは、かなみを優しく抱いてあげた。
すると、かなみの口元は微かに微笑みを作った。

「やっぱり家族4人でくっついてるのがいいねぇ~~」
こなたがかなたの頭を撫でる。かなたは気持ちよさそうにこんな顔→(≡ω≡.)をしていた。

「ふふっ、そうね…」
かがみは、かなみの背中を優しく抱いた。かなみは、表情を変えずに、ちょっと赤い顔をしたままかがみに寄り添った。

576:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/08 02:40:48 boayYhit
>>575
4人の姿を読みながら想像してしまいました。
・・・ニヤニヤして床を転げまわりたいくらい萌えですw


577:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/08 03:03:36 FhZWk5h2
「三人目が生まれたら こなみ かしらね」
「↑↑↓↓←→←→BA (≡ω≡.)b」

578:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/08 03:37:07 JyMZlH8F
URLリンク(www.nicovideo.jp)

30万回再生のため1時間500回アクセスをお願いします

579:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/08 04:04:44 6H/gBDfg
>>507
うーむこれは…稀に見る神SSか…!

キャラの雰囲気は微妙に変わってるんだけど上手い具合に元設定を使ってそれを表現してるねぇ…。
いつもSSを読むたびに何かが違うんだよなぁと思ってたけど、今回のはすんなり読めた。

580:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/08 05:21:25 G5WOJSZI
頑張れ!こなかがスレフェア2008

勝手に落書きだけ置いておきます(´・ω・`)
URLリンク(konakaga.me.land.to)

日常のひとこま。
ほのぼの一緒にゲーム中シチュです、多分。

581:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/08 05:54:45 QPfoMLI/
負けた場合、一枚づつ脱衣ですね
わかります

582:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/08 06:16:57 BqJSaQVG
シレン3のコガタナバチというモンスターをコナカガバチと言い間違えないように注意する日々

583:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/08 06:38:31 mfa7zn6X
>>580
見える、みえる、俺には見える…
>>581のシチュで、勝負が一向にゆずらず、
同じように脱ぎあっていて、未だに拮抗し続けている二人……
という構図が(≡ω≡.)




そして勝負がついたときは(ここより先かがみのツッコミ跡地

584:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/08 07:26:45 MzQQ4p/S
>>566
相変わらず可愛い四コマGGJです!

例の小なたですが、実は自分が書いたものだったりします。
その前の方の小なたを見て、自重出来ずに30分ほどで書いたものなんでお恥ずかしいですが、
8-784さんに漫画化してもらえるなんて感動です。
ぜひぜひよろしくお願いします!
昨晩中に素早いレスできなくてすみませんでした(汗)

>>580
GJ!!柔らかい線が素晴らしいですね。

このスレの絵師さんたちくらい素敵な絵が描けていれば、またいろいろ人生も変わっていたのかなぁ…
と日曜日の朝、そんなことをしみじみと考えてしまいました。

585:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/08 12:36:06 01OYbuYX
>>553
GJ!やっぱり素晴らしいです

586:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/08 12:38:48 ekEe4PrD
>>553
GJ!
やっぱりかがみは乙女ですなぁ・・・
そしてつかさwwww

587:こなかが大好き
08/06/08 12:42:12 kwf8bkQ4
「だよね~、秋ってついつい食べちゃうわよね」
「そうですね。過ごしやすい季節ですし美味しい物も多いですし、つい食も進んでしまいますね」
「まぁ、おかげであっちの方も大変なことになるのよね……」
「そ、そうですね……。気を付けないといつの間にか、なんてことになりかねませんね……」
「でもやっぱり食べたいよねぇ~。色々食べたいから、私はお姉ちゃんと半分こにしてるよ~」
「食べないようにって思ってはいるんだけどね……」
朝、いつも私は通りつかさのクラスに来ていた。
みゆきやつかさと話しながらも、ちらちらと入り口と時計、そしてある空席を順番に見る。


後1分――。
まさか、遅刻してくるってことはないと思うけど……。


待ってるのに来てくれなかった。
朝からここにいれば絶対会えると思った。
卑怯だけど、どんな手段を使ってでも私は会いたかった。
それなのに、まだ会えていなかった。


もしかして、休みなのかな……。


「そう言えば、こなちゃんまだ来てないね」
「そうですね。どうされたのでしょうか」
不意にその名前を出されて、内心驚いたけれどなんとか平静を保つ。
「め、珍しいわよね」
「そうですね。泉さんが遅刻することはあまりありませんでしたからね」
「どちらかというと、私のほうが多いかもぉ……」



588:こなかが大好き
08/06/08 12:45:12 kwf8bkQ4

チャイムが校舎全体に、そして私の心にも虚しく響き渡る。

「……それじゃ、私は戻るね」
「うん、お姉ちゃん、ばいばーい」
「はい、またお昼に」


結局、私の願いは神様にも、こなたにも届かなかったらしい。

ため息をひとつこぼしながら、私はとぼとぼと教室に戻った。







つかさのクラスでお弁当を食べてる最中、私は2人にそのことを知らされた。
「えっ!?こなた遅刻してきたの!?」
「ええ、3時間目と4時間目の間の休み時間にいらっしゃいましたよ」
「昨日も夜中までゲームやってたんだってさ~」
「な、なら、今はどこいるの?」
「なんかお昼買い忘れたとかで、学食行ったよ」
「そう……なんだ……」



589:こなかが大好き
08/06/08 12:47:18 kwf8bkQ4
 
――本当に……そうなの……?

私に会いたくない……だけじゃないの……?

遅刻したのも、学食にいったのも、全部――。

私はこなたを裏切った……。
初めてのデートの時、こなたに約束したのに……。
それなのに、私はその約束をやぶったんだ………。
あんなにも喜んでくれたこなたを、私は背信したんだ……。




私から誘った最初デート。
こなたはずっと暗そうな顔をしていた。
服やアクセサリーを見てる最中も、ご飯を食べてる最中も、ずっとそれが気になっていた。

いざデートするとなると、女同士で歩いてたらやっぱり周りの視線が気になるのかな……。
………それとも、私だから……?


そんな不安を抱きながら、暗くなってきた道一緒に歩いていると、小さな公園を見つけた。
誰もいない、寂しそうな場所。
あるのは、ちょっとした遊具とベンチだけ。
でも、不思議と雰囲気が気に入った。
『こなた、ちょっと休んでいかない?』
『うん……そうだね』
少し不安だったけど、こなたは小さく頷いてくれた。



590:こなかが大好き
08/06/08 12:49:18 kwf8bkQ4
『違うよかがみ、そんなんじゃないって!』
『えっ……?』
こなたの慌てた顔を驚いて見つめる。
『私、デートとか初めてだから……どんなこと話したり、一緒にしたりすればかがみが喜んでくれるのかわかんなくて……。それでかがみが私に愛想つかしちゃって、嫌われたらって思っちゃって……』


そうだったんだ……。
こなたも不安を抱いてたのね……。
……ごめん、気付いてあげられなくて………。


『バカ……。変わろうなんて思わなくていいのよ……』

『え……?』
こなたは、驚いた顔をしていた。

『私は……今のままのこなたが好き……』

『かがみ――ッ』
こなたは涙を浮かべて、私に抱きついた。
その体は、小さく震えていた。

こんな小さな体の中に、そんな大きな不安を抱えてたんだ……。
教えてもらえてよかった……。
それを払ってあげられてよかった……。

『かがみ……ごめん……私、かがみのこと、信じてなかった……』
『私も気付いてあげられなくて………ごめんね』
『ううん………ありがと………』
『こなたも、私と一緒にいてくれてありがとう』
『うん……。いつもの私に戻るまで、もう少しこうして待っててくれる………?』
『ふふ、いくらでも待ってあげるわよ』
『かがみ……ありがと』
『いえいえ』
『大好き……』
『私もよ……』



591:こなかが大好き
08/06/08 12:51:49 kwf8bkQ4
……こなたは迷惑してるかもしれない。
私みたいな詐欺師からつきまとわれて。


すぐ俯いちゃったからほんの一瞬だったけど、あの時のこなたの顔を忘れられない。
今まで見たことがないくらい驚いていた。
その後、こなたは私と目すら合わせてくれなかった。
そして今、もう会ってくれない。


私は言った。
『私だって、無理してもらってまで一緒にいてもらおうとは思ってないから……』って。
つまりは、そうゆうこと………なんだよね。


「お、お姉ちゃんどうしたの!?」
つかさが驚いたような顔をしている。
「えっ……?」
「ご飯の中に、なんか変なの入ってた!?」
「ううん、そんなことないわよ。ちょっと塩っぽいかなって気はするけど……」
流石に農薬なんかは入ってないだろうし、そんな大げさにすること……?
「かがみさん、お気づきになっていませんか?」
みゆきも心配そうに私を見る。
二人が何をそんなに言っているのか、私には全く分からない。
「どうしたのよ、二人とも――あ……っ」


手の上にぽつんと小さな水滴が落ちた。
それは、昨日の雨のように冷たかった。



「あはは、私どうしたんだろ……。目にゴミでも入ったのかな……」
笑いながら拭う。
誤魔化しきれた自信はない。
声が震えていたから。

でも、二人は何も言わなかった。
だから、私もそのまま気にしないようにした。



592:こなかが大好き
08/06/08 12:55:24 kwf8bkQ4

帰り道、つかさと二人で歩いていた。

こなたは出れなかった分の授業のプリントなどを受け取りに行ったらしい。


『こなちゃんのこと、待つ?』
つかさの言葉に、私は首を横に振った。
『………ううん、帰ろ』
プリントを受け取りにいくなんて大した時間がかかるわけじゃない。
先生がみつからなくても、せいぜい15分程度。
それなのに、先に帰って欲しい、とこなたは言った。



593:こなかが大好き
08/06/08 12:57:01 kwf8bkQ4
それはつまり、私に会いたくないってことなんだよね……。


『無理してもらってまで一緒にいてもらおうとは思ってないから……』。
せめて、これだけは嘘にしないようにしよう……。

『……わかった、じゃあ帰ろっか~』
『うん………』



電車を乗り継いだ、地元の道。
秋の太陽は真っ赤に輝きながら、その身を街へと隠し始めていた。

「ねぇお姉ちゃん、こなちゃんってさ……」
不意につかさがこなたのことを切り出した。
「こなたがどうかした?」
私は少し躊躇いを感じながら、その名前を呼んだ。
「……小さい頃にお母さんが死んじゃったでしょ?」
「そう………ね」
それは、こなたの前では暗黙の了解で禁句とされているもの。
こなた自身、気にしてないって言ってるけど、やっぱり軽々しく話題に出していいものなんかじゃ到底ない。
この場にこなたがいないとしても、この話題を出すというのは普段なら出来ないこと。
でも、この話題を出した。
私にはその意図が汲み取れなかった。


つかさは少し間を置いてから、こう言った。

「こなちゃん……誰かに甘えられた………のかな……」

暮れかかった真っ赤な太陽の逆光になっているつかさの顔は、どこか悲しげだった。


つかさの疑問の答え。
私は知っていた。

「―――」

「そう………なんだ」



594:こなかが大好き
08/06/08 12:59:46 kwf8bkQ4
私たちは少しの間、そのまま黙って歩き続けた。

太陽はもうほとんど暮れていて、あたりは暗かった。
空は群青が広がる中、別れを惜しむような赤が幻想的だった。



「でも、突然どうしたの?」
私の言葉に、不意につかさは立ち止まった。
「ど、どうしたの?」
私も立ち止まりながら振り返る。
その時のつかさの表情は、やけに大人びて見えた。


「ねえ、お姉ちゃんは甘えたこと、ある?」


「甘えたこと……?」
「私がこう言うのもなんなんだけどね、私はいっつもお姉ちゃんに甘えてた。甘えられた。けど、そのせいで、お姉ちゃんって誰にも甘えられてなかった気がして……」


――私、誰かに甘えたっけ……?

――その答えは――。

「………どうかしらね」

私は呟いた
向かい合ったつかさだけがなんとか聞こえるくらいの声で。

「お姉ちゃ――」
「ほら、早く帰るわよ」
つかさの言葉を遮り、背を向けて私は歩き出した。



――それは、【拒否】の意思表示。
これ以上その話はしたくない、という。


「あ、待ってよお姉ちゃん~」
そうよ、つかさ。
私はアンタのお姉ちゃんなの。
だからね、それ以上聞かないで。
私がお姉ちゃんであるために。
私が私であるために。


光のなくなった空。
それは、まるで私の心を表しているようだった――。




595:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/08 13:05:19 8ORnQSu/
もういいよ

596:こなかが大好き
08/06/08 13:07:35 kwf8bkQ4
「これだけできれば、大丈夫かな」
 答え合わせしたノートの『188』という数字を見て、ほっと一息つく。
 入学試験まで、もう18時間。赤本に残っていた最後の過去問も無事に撃墜した私は、窓から
 陽の傾き始めた空を見やった。

 今頃こなたの奴はどうしてるだろう。
 陵桜祭の夜、頑張って同じ大学に受かる、って約束してくれたこなた。
 本当は凄く嬉しかったのに、無理しなくてもいいのにって誤魔化した私を、こなたは嫌な笑顔で
 からかってくれたっけ。
 でも、あれからこなたは本気で頑張り始めた。好きなネトゲやアニメもやめた。
 行き帰りのバスの中でも世界史の年号を覚えて、休み時間や昼食の間も、自作の英単語帳
 (何故か例文が全部アニメやゲームのネタだったけど)と向き合って……。

「私も、頑張るからね」
 空の向こうのあいつの家に、小さく呟いてから、とっくに冷めてしまった紅茶に手を伸ばす。
 ところが。

「あ、れ……?」

 指先から力が抜けて、飲みかけのティーカップを支えられない。
 それと同時に、頭の中をぐちゃぐちゃにされたような頭重感と、悪寒と熱感が入り混じった嫌な
 震えが、前触れもなく私にのしかかってきた。


       Exam Climbing ~かぜにあそばれて~


「うわっ、凄い熱……」
 体温計を覗き込んだつかさが、不安げにうなだれる。
「何度?」
「えっと、39度6分……」
「そっか……」
 予想より更に高い数値に、私は諦めの微笑を浮かべた。

 突発的な高い熱に、生半可な風邪とは全然違う倦怠感、関節の重々しい痛み。
 どう考えても冬の名物・インフルエンザだ。
 体を起こそうとするが、布団を押しのける力も出ない。
 頭を少し上げようとしただけでも、悪心と頭痛が酷くて、すぐ枕に落ちてしまう。
 ぽふっ、と頭が埋まる感触。普段なら心地良いそれさえ、今では音のない鐘のように体に響く。
 こんな調子では、もう最後の追い込みどころか……。

「だめだよお姉ちゃん、ちゃんと寝てないと」
「みたい、ね」
「うん、私今から、お粥作って……あ、その前に、お母さんにも連絡して……
 だから、お姉ちゃんはしばらく休んでて」

 ハンカチで額の汗を拭うと、つかさは足早に部屋を出て行った。
 横になるには強過ぎる照明が消え、少し遅れてぱたん、とドアの音が聞こえた。
 とたとたと階段を下りていく足音も遠ざかると、後はもう、私一人しかいない、寂しい世界だった。




597:こなかが大好き
08/06/08 13:12:04 kwf8bkQ4
 傾き始めた光からも隔離された、薄暗いベッド。
 いつもは一番落ち着ける筈の場所が、今はこんなに重苦しい。
 目の前をちらつく埃も、淀んだ空気の臭気も、体と心を一層陰鬱にしているようだ。
 ちく、ちく、ちく、ちく……。
 枕元で耳障りに廻る時計の針を、もう何回覗いただろう。
 鉛のような布団の中で、何時間も何日も、治るまでただ目を閉じて横になり続けるだけの時間。
 そんな時間なんて、一人きりで耐えるには酷過ぎる。

 どうして……どうしてこんなに大事な時に、こんな風邪なんかひくんだろう。
 アニメやゲームの世界なら、魔法一つで綺麗に治せるのに……。
 こなたみたいなことを考えてみるけど、楽しくなるどころか、寂しさばかりが募ってしまう。

 ……こなた。
 あんなに頑張って、私との約束に応えようとしてくれたのに、肝心の私はこんな調子。
 あいつ、ちゃんと勉強してるかな。まさかこんな時に、アニメなんか見てたりしないわよね。
 でも、こんなこと言ったら、きっと怒るよね。
 まったりした笑顔で、かがみが私をどういう目で見てるかよくわかったよ、なんて。
 それとも、失礼な、一緒に受かるまで我慢してるんだよ?なんて、むぅっとむくれてくれるかな。
 それで、受かったら二人で、ずっと貯めてたDVDをいっぱい見て……。

「こなた……」
 閉鎖空間のような夢うつつの中に、いつの間にか『その名前』が入り込んできていた。
 何度も面倒ごとを持ってきて、何度も私をからかって、何度も私をむかつかせて……
 その何十倍も、私を幸せにしてくれた、こなた。
 もし、こなたが傍にいたら、こんな時でも幸せだろうな―そう考えかけて、慌てて押し留める。
 受験がもうすぐなのに、私の風邪なんかで勉強時間を取らせちゃ駄目。
 それに、もしこなたにうつして、こなたにまでこんな目に合わせたら……そんなの、絶対駄目。

「こな、……」
 電話くらい、くれないかな。
 ううん、そしたら、自分の体調が悪いの、ばれちゃうかも知れない。
 あいつああ見えて、そういうとこは凄く鋭いから。
 でも、もしかかってきたら、つかさじゃ咄嗟に誤魔化……せないだろうし、私がナントカしなきゃ。
 咳とかがなければ、ありがちだけど『ごめん、ちょっと疲れてて……』で乗り切ろう。
 それで、明日は用事ができたから、入試には一人で行ってて、って。

 ―かがみん。

「こなたぁ……」
 机の上に出しっ放しの携帯が気になって、体を起こして……また頭痛に倒れこむ。
 目を閉じて、嫌な眩暈に耐えた後、そんな自分が哀しくなる。
 私って、いつからこんなに寂しがりになったんだろう。
 これも病気で心細いからなのかなぁ。

 ―かーがみんっ♪

 必死になって否定してるのに、こなたの声ばかり浮かんでくる。 
 こんなにぎゅって目を閉じてるのに、目蓋の裏ではこなたが、眩しい朝みたいに飛び跳ねてて。
 しつこいわねぇ、どうしてそんなに出て来るのよ?
 こなたに会っちゃいけないのに、こなたになんて会いたくないのに……。




598:こなかが大好き
08/06/08 13:13:42 kwf8bkQ4
「かがみんってば」
「えっ!?」
 やけにすぐ傍から聞こえた声に、思わず目を開けて……そこにあった姿に、思考が止まる。
 だぶだぶのコートに、黒い毛糸のマフラーを巻いたままの、小さな姿。
 灰色の部屋の中でも一際明るく見える、エメラルドの瞳。
 それまで夢で求めていた大好きなひとが、すぐ枕元で頬杖をついていた。

「馬鹿、なんで……」
 驚きでフリーズしていた思考が戻ってすぐ、声に出せたかも怪しい呟きで、こなたを睨む。
 どうしてこんな所にいるの。明日入試でしょ?病気、うつったら駄目でしょ?
「つかさから『俺の嫁がインフルエンザ』って聞いたから、特別にご奉仕に来たのだよ。
 病気の恋人を見舞いに行くなんて、こんなイベント滅多にないからね?」
「おい……」
 変な理由で目を輝かせるこなたに、心の中でうなだれる。
 一瞬でも『かがみが病気って聞いたから……』なんてセリフを期待した私が甘かった。
 やっぱりこいつは相変わらずだ。
 いつだってマイペースで、こんな風にオタクちっくな話を振ってきて。
 ……なのに、どうしてだろう。そんな『普段通り』が、余計心に温かく感じるのは。

「けど、あの凶暴なかがみ様が……まさに鬼のかく乱だねぇ」
「あんたは私をどんな風にみてるのよ」
「んーとね、ツンデレ」
「結局それかよ」

 声こそ弱々しいけど、いつもの調子で反発してしまう。
 ああ、やっぱり私って、こんなにこなたに会いたかったんだ。
 頭痛と眩暈は相変わらずで、五感が遠のくくらいに酷いのに、ほら、今は何故か、ちょっとだけ
 笑顔が浮かんでる。それまでずっと苦しくて、寂しい顔だったのが嘘みたいに。

「……と、それよりかがみ、ちょっと来てくれない?」
「どこによ?」
「行き着けの病院。下にお父さんの車が待ってるんだよね。というわけで、ちょっと寒いと思うけど
大人しく拉致られてもらうよ?」
「え……?」
 予想外の展開に戸惑っている間に、こなたは熱を吸って重たくなっていた布団を引っぺがすと、
 羽織っていたコートとマフラーを私に巻きつけてくる。
 汗と締め切られた部屋の臭いが、たちまちこなたの匂いに置き換わる。
 でも……。

「待って」
「ん?やっぱり自分のコートがいい?それとも寒いの?」
「そうじゃ……」
 私を除き込んでくるこなたに、小さく首を振る。
 こなたが来てくれたのは凄く嬉しい。病院に連れて行ってくれるのも、凄く嬉しい。でも。
「こなただって、明日入試でしょ?それに、こんなに……」




599:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/08 13:15:02 q1HtbIqA
おい、勝手に職人のSSを貼ってる害虫。

お前はさっさと首吊って死ね!お前がいなくなれば、少しは社会に貢献できるだろw

600:こなかが大好き
08/06/08 13:17:05 kwf8bkQ4
「かがみ」
「え、……っ」
 全力で強がろうとする私の言葉は、途中で止められた。
 こなたからの、優しいキスで塞がれて。
「っバカ、あんた……んっ」
「ちゅ……しつれいな、バカなのはかがみだよ?」
 更に言いかけた私を、もう一回唇で妨害して。
「私に心配かけたくないのは分かるけどさ、そんな様子で無理されても、余計心配になるじゃん?
 こういう時くらい、素直にデレてくれないかな?」

 いつもよりほんの少しだけ頬を赤らめて、笑う。ああもう、正直、むかつくほどずるい。
 こんなことされたら、もう断れないじゃない。
「もう、試験で倒れても知らないわよ?」
「平気平気、うつってから症状出るまで1~3日はかかるって婆っちゃも言ってたし、入試終わる
 までは多分セーフだよ。それにほら、大好きな嫁と……同じ風邪、ひいてみたいじゃん?」
「――っ!??!?!?」
「なーんて、本当は予防接種してるから、かがみんと同じ熱に浮かされて一緒にハァハァ悶えるのは
 無理なんだけどね。残念なことに」
「……っ、もう勝手にしなさいっ!」

 根負けして手渡されたコートを手に取る。こなたに手伝ってもらいながら袖を通すと、こなたの
 体温以上に温められているのに気付く。
「これ……」
「ふっふっふ、どうかね、冬コミ用に買い溜めしておいたけど当日持ってくの忘れたホッカイロは」
「威張るな、あとコミケとか言うな!」
 ムードってのを考えないのかな、こいつは。折角最高の気の利かせかたしてるのに。
 でもほんと、何だかんだ言っても、いつもいいとこどりで、ここぞという時にかっこ良いんだから。

「でも、温まってるでしょ……あ、電話だ。 こちらコナーク……了解、これより柊かがみを護送する
 ……お父さんは指一本触るな、ここは『お姫様抱っこ』を使う……以上だ」
「は?」
「心配ない、ゆーちゃんのお陰で慣れている。正月以降のかがみんの体重増加が5キロ以内なら
 耐えられるはずだ」
「バカ……」
「よし、ではいくぞかがみんや、ふんぬらばー」


 小さくて、ヲタクで、本当に受験生なのかって思うくらい自覚なくて。
 でも、実は誰よりも優しくて、誰よりも私を幸せにしてくれる、そんな彼女に抱かれながら。
「こなた、試験の後、もしあんたが風邪引いたら……こんどは私が看病するからね?」
「ありがと。そしたら一緒に病気直して、二人で合格祝いだね」

 二人笑いながら、約束をした。
 こんなに最悪の体調なのに、何故かもう、試験に落ちる不安はどこにもなかった。




601:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/08 13:20:05 t6e8OfUi
保管庫に持ってくときは、小ネタを抽出したりした方が良いかも

602:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/08 13:20:21 WEFRne+3
>>599
荒らしの相手をすると削除・アク禁依頼が通りにくくなるのでスルーで

603:11-228
08/06/08 15:01:42 9vjehr/d
空気を読まずに投下ー
URLリンク(konakaga.me.land.to)
>>581
>>583の流れにフイタのでw

604:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/08 15:07:43 ekEe4PrD
アキバで通り魔事件があったそうだけど…
住人のみんなや職人様は無事?
スレ違いはわかってるけど、もしものことがあったらと思ってしまって…。
スレ汚し申し訳ない

605:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/08 15:23:58 tnnh+2z5
>>603
GJすぎる
かがみん必死w
そんなに脱がしたいかw

606:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/08 15:45:16 tRmCgHjt
>>603

おおーーーー!

夏の祭典にも期待!

607:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/08 15:58:50 qnq35f0d
       /                     \
      /  ,r'"j                i^'!、  ヽ
    /   </´                `ヾ>  .:;i,
    ,l        _,._,.        _,._,.       .:.:l,
    |       < (ヅ,>      < (ヅ,>     ...:.::|      乙
    !        ` ̄´      .   ` ̄´       ..: ::::::!   
   |           ノ . : . :;i,          ... ::::::.:::|    
     !          (.::.;人..;:::)      ...:.:::::.:::::::::!
    ヽ、         `´  `´    ........::..::..::.::::::::/
      \......,,,,,,,_           .....:::::::::::::::::::::::::/



608:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/08 16:07:35 6O9w3Y4s
先に負けて追い詰められているのに、冷静にカリ梅をかじるこなた

「この格好になっとけば、かがみんは集中できないからねえ」

逆転勝利を狙う計画

609:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/08 16:11:12 VM9kVJ4L
>>603 チラシの裏にでも描いてろよ。
下手糞。

610:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/08 16:12:37 NTIa2dx8
>>603
二人とも必死ですね

611:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/08 16:14:52 hweciomT
>>603
あはは
次に勝った方が実質勝利ですね
ブラかショーツ取られたらゲームどころじゃなくなるw

612:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/08 16:15:11 zN0eE34q
>>603
GJです。かがみの炎が熱すぎ!

そういえば、かがみは、こなたが秋葉でバイトしてることをどう思っているのだろう
けっこう人気あるって言ってるし、気が気でないのかも

こなたがパティとユニット組んでで販売までしてることは・・・・かがみもバイトに応募してきたりして

613:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/08 16:15:23 mfa7zn6X
>>603
思わず吹いたwww
そして焦りだすこなたと必死すぎるかがみに萌えたwwww

そして最後の1枚は2人同時に、
そして夜2人は(ここより先こなたの合気道跡地

614:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/08 16:26:35 bNRrykj2
かがみ燃えすぎw

615:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/08 17:01:20 hweciomT
>>612
意中の相手が自分の知らないところで人気者って状態は、やっぱり面白くないかと
内心モヤモヤしてるに違いない

で、しばらく悩んだ後に「私・・・こなたのことが好き・・・なのかも?」みたいな感じで
本当の気持ちに気づくと超萌えるw

616:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/08 17:14:12 mjqwCUIT
実際こなたって主人公だから色んな人と絡むしライバルが多そうだ
結構押しに弱いし意外と真面目だから早く告白した者勝ちのような気がするし
かがみ頑張れ!

617:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/08 18:40:02 zN0eE34q
まあ、かがみはかがみで友達も多いんだろうけど、接客業のバイトしてると交友関係は広がります
それこそ真面目にこなたを援助しようとする者、援助をたてに関係を迫ろうとする者、
真面目に交際を申し込もうとする者多数だと思う。

618:意外と押しに弱いらしい人
08/06/08 18:45:06 mfa7zn6X
>>616
かがみには是非積極的になっていただかないと
他の人にいっちゃうよ~むふふ~≡ω≡.






つかさ「(こなちゃん、抱きついて顔摺り寄せて胸つんつん
    しながらそういっても説得力ないと思うんだけど……)」

619:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/08 19:28:37 zN0eE34q
こなたの誕生日を祝おうと思って店にいったら、
常連客やバイト仲間に盛大に祝ってもらってコスプレ衣装で歌を歌うこなた達・・・・・
をみて、トボトボ帰るかがみ

620:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/08 19:45:07 N33C5aW4
途中で帰ったりなんかしたら

来てくれなかった…と、こなたが泣いちゃうぞ

621:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/08 19:47:11 mfa7zn6X
帰ろうとしたかがみをみつけ、飛びつくこなた

「どうしたの我が嫁、嫁が来ないと祝いムード半減だヨ(≡ω≡.)」

622:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/08 19:50:17 QWq5V7Be
実際、こなたはバイト先で人気者って設定だしね。
CD出せるほど人気なのは結構凄い、というか特徴的な外見と相まってちょっとしたアイドルのような?

623:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/08 19:57:59 Ulc7mm1m
声色が得意(まあ、本人だったけどw)だからあの手の店ではそれも強力な武器だろうな

624:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/08 19:58:58 r3c/b8vQ
いい雰囲気になってきた
このまま荒らしが居なくなればいい
みんなでがんばろう

625:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/08 20:00:51 0d+12N/M
そういうのが荒れる原因なんだから自重しろよ。

626:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/08 20:05:35 Up/6zHOF
ごもっとも

627:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/08 20:06:52 N33C5aW4
こなたが勝手に嫁アピールしてたせいで、秋葉で
「かがみの姐御!今日はお一人ですか」とか
「かがみ様に失礼があっちゃ、こなちゃんに怒られますからね」とか
気を遣われるかがみん

628:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/08 20:07:01 bjVmfo7q
>>622
かがみ凄い心配してそう
変な男寄り付かないか

629:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/08 20:16:52 zN0eE34q
対外的にみれば、こなたと一番仲いいと見えるのは、
趣味も合いユニットも組んでるパティかクラスメイトのつかさだよな

かがみは全然趣味合わないし、けっこうこなたに辛らつなこと言うし、なんでこの人が
こなたと・・・・・みられているのかも

630:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/08 20:25:47 GOzLpBMk
かがみんが店に来る日は18番のpuppy loveを歌うので

その辺の理解は常連達には浸透している

631:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/08 20:40:59 wAhsje44
>>629
でも近くで二人のやり取りを聞いていると「ああ、この二人の深い信頼関係の成せる業なんだな」と
納得しそう
で、次回以降二人の容赦の無いやり取りを聞くたびにニヤニヤするハメになるとw

632:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/08 21:35:03 +Y1i7kpt
クラスメイトにこなた紹介してくれ!って言われたときのかがみの反応が見たい
リアルに一瞬固まるな

633:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/08 21:51:03 tRmCgHjt
>>631

関西人のメンタリティを持っていれば、こなたとかがみの親密さを見抜きやすいとオモ。
ときおり辛らつなコトをいいつつ丁々発止やってるさまは、どうみても上方漫才だし。

634:フタ☆某
08/06/08 22:03:34 GALtwwk+
こんばんは。
そっと投下…

URLリンク(konakaga.me.land.to)

635:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/08 22:03:53 mfa7zn6X
>>633
こなた「♪丁々発止、皆必死~♪」
かがみ「ネタが古いっつーの」

こうですね!わかります!

636:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/08 22:07:07 mfa7zn6X
>>635
きたあっ!
あのプリンセスかがみと、こナイト!
カラーになって鮮やかに見参!

「一生お守り申し上げます、姫」
「…勝手になさいよ……///」

637:636
08/06/08 22:07:52 mfa7zn6X
安価ミス、>>634だorz

とにかくGJ!!


638:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/08 22:20:40 8WmRXdn4
>>634
GJ!!この季節にあってるイイ絵です、ステキすぐる・・・!

639:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/08 22:20:50 tQes8/rz
韓災塵とか、アレ人間じゃないし

640:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/08 22:22:41 wAhsje44
>>634
うむGJ
だがSSの方も早く (ry

641:フタ☆某
08/06/08 23:27:37 GALtwwk+
ありがとうございます。
せっかくなんでpixi○に投稿してみましたが… ここの絵師さんも結構投稿されておられるようで、ちょっとビックリでした。
しかし… おえびの方でもそうですが、感想の二言めにはSSの催促されてるな、僕って…w; もう少し時間が取れたら、ちゃんと取り掛かりますから気長にお待ちになって~。

642:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/09 00:19:54 w1+snIvN
このスレあとどのくらい容量残ってるの?
結構長いSS作ってる最中だけど、次スレに投下した方がいいのかも…

643:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/09 00:21:50 8xcNjCXT
>>642
あと100Kは残ってるから安心汁。

644:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/09 01:12:45 mUazHb+k
>>642
あと104K残ってます。

645:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/09 01:36:41 vzO42gJK
>>642
お前のための104KBだ! さあ!

646:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/09 03:28:23 pep3xIsb
かなり遅くなったけど、誕生日おめでとうこなた!!

URLリンク(konakaga.me.land.to)

こういうのはこなかが的にはありでしょうか(汗

647:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/09 03:44:29 6x3DDKrQ
>>646

大いにアリ!!

648:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/09 04:20:15 5HM9z2RT
むしろ推奨

649:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/09 05:22:29 p92oikbi
>>643-645
ちょw俺、大人気www
では、早速、仕上げたSS投下したいと思います。


>>646
そして、手をつながれたまま、こなたにいろんなイタズラされるのですね?分かりますw 
GJ!

650:5-974
08/06/09 05:23:39 p92oikbi
しかしてその正体は、自重できない5-974でした。

イカれたネタの多い私めですが。
でも、保管庫にはイカれたSS以外にもちょっとは真面目なSSあるじゃないかー!!

ほんとだって信じてくれよぉ\(`Д´)/ウワァァァァン!!!





では、イカれたSSいきます。

続きが投下されなくなったら、避難所にて。

性格大改変注意。
甘いの通り越してものすごく恥ずかしいです。
糖分過多で死にたい人はお読み下さいw

651:1
08/06/09 05:25:19 p92oikbi
今日もいつもと変わらない日。
こなたと、かがみと、つかさと、みゆきの4人はお昼ご飯を食べながら、いつもの談笑をする。
取り留めもなく続く、些細な出来事の会話。
しかし、彼女たちはそれに終始することが日常であり、また彼女たちにとってはその会話をすることこそ有意義な時間なのであった。

「あはは、愚妻よね~」
「そうですね、愚妻ですね」
「ほんとに愚妻だもんね~」
「愚妻ね~」

一体、どこの嫁の悪口を言ってるのか、ということはさておき。

柊つかさは、その中である異変に気が付き始めていた。
(お姉ちゃんとこなちゃんはすごく仲がいい。…最近は、ますます仲良しになってるように見えるなあ)

でもでも。

「お姉ちゃんとこなちゃんてすごく仲がいいよね!」って言うと、

「な、何言ってんのよ…別にそんなことないわよ…!」

て言う。


「…ふ~ん」

頭ごなしに否定するが、かがみの性格のことだからそれが本意ではないと知っているのはつかさだけではない。


…ここまではいつもの日常だった。ある人達にとっては。



放課後。
つかさの携帯電話に、母・みきから、『かがみと晩ご飯のおかずを買ってきて』との内容のメールが届き、つかさは早速、かがみに会うため、C組のクラスに向かった。

だが、かがみはそこにはいなかった。そういえば、こなたもいつの間にかいない。

そこで、みゆきと一緒に二人を探していると、こなたの従姉妹のゆたかの姿を見つける。同級生のみなみも一緒にいる。
すると、ゆたかが近くに来て聞いてきた。

「あのう…こなたおねえちゃん見ませんでした?」
「ううん。見てない。私もお姉ちゃんとこなちゃん探してるんだけど、見なかったかなあ…?」
「いいえ、見てないです…」
「そっか…」

どこに行ったんだろう。

「ハーイ☆どうシマシタ?」
「こんにちはッス先輩方」
ひよりとパティが来た。

「ねえ、ひよりちゃん、パティちゃん。お姉ちゃん見てない?」
「かがみ先輩っすか…?そういえばさっき見たような…」
「コノ上の階に行くのを見マシタ。コナタも一緒でしたヨ」

そして、6人は上の階に向かう。しかしその階にもこなたとかがみはいなかった。
…となると、あとは屋上しかない。一応、確認してみようかと彼女達は屋上に向かった。


652:2
08/06/09 05:26:41 p92oikbi
屋上への扉を開けると、赤い日の光がまぶしく照らされてくる。
夕日は、沈みかける陽の光の最後の抵抗なのだろうか。


屋上のある一角に、青い髪の背の小さな女の子と、紫色の髪を後ろ二方向にさげている女の子が座っていた。


つかさとゆたかが口を揃えて言った。
「「あ、お姉ちゃんだ~」」

そう言って扉を開いて行こうとする二人を、ひよりが静止した。
「ちょっと待つッス!なんだか、いつもと様子が…」
ひよりは“何か”を察知したようだ。


少し開いた扉から、声を潜めて見ていると、二人の声が聞こえてくる。

『かがみ…』
『こなた…』

夕日の中、二人はお互いに向き合って座っている。
かがみは、こなたの頬にそっと手をあてた。こなたは一瞬目を大きく開いたような表情をして、
顔を赤くしながら恥ずかしそうに微笑んだ。
それに合わせてかがみも優しく微笑む。

「…何してんだろ。お姉ちゃんたち?」
「ちょ、ちょっと…!!!これは、これは、まさかまさかっ…!」
興奮を抑えきれないひより。



その時、かがみが口を開いた。


『こなた……好きよ………』



「「「「「「!!!」」」」」」

「お、お姉ちゃん…!?」
つかさが口を押さえてびっくりしている。
「おおおお……!」
「Humm…これはヨイ“こな×かが”デスネ☆」
「ふぉおお…マジっすか…やっぱりそうだったんすかあの二人…なんだかすごくいい感じっすよ…まさか、この場に居合わせることができようとは……」


ドキドキしながら見守る一同。




653:3
08/06/09 05:28:27 p92oikbi
こなたは、かがみの手を両手でぎゅっと握って、言った。

『…私も………かがみのこと、大好きだよっ!』

これ以上ない可愛らしい笑顔でかがみに微笑んだ。


「「「「「「おおおお~~~~っ!!!」」」」」」

「こ、こんな乙女な泉先輩始めて見たッス…!」
「おねえちゃんとかがみ先輩が…」
「きゃ~!!絶好ノ萌えシチュデスね☆」



屋上の二人は、ぺったりとくっついて手を握りながら、座って話をしている。
どことなく甘い空気が漂う。

それはやがて、いつもの他愛のない話に移っていく。
こなたは最近やったゲームの話を始め、かがみはそれにうんうんとうなづきながら聞いていたが、
やがてかがみの表情に陰りが見え始める。

『でさ~、そのキャラの攻略が難しくてね~』
『…』

ギャルゲーの話ばかりをするこなたに、かがみはぷいっと顔を背けてしまった。

『あれ…かがみどしたの?』

『…なによ!こなたったら他の女の子にデレデレしちゃって…!』


かがみはスネてしまった。

『こなたには…もっと私を見てほしいのに………………ばか……』



『ごめんねかがみ。こんな話して…でもね、私はそのゲームがただ楽しいからしてるだけなんだよ。
それにね。…ツンデレキャラを攻略して…かがみのことをもっとよく知りたいと思ってるからなんだヨ。
私が、リアルでほんとに好きなのは……      …かがみだから……』
こなたが顔を赤くしながら、言った。



654:4
08/06/09 05:30:22 p92oikbi
『…ほんと?』
『うん』

『…ほんとにほんと?』
こなたを見つめ、不安そうな顔をしながら、指を加えて頭を傾けて聞くかがみ。

『うん!私が一番好きなのは…か、が、み、だ、よっ☆』

と言ってかがみの鼻につん、と指を触れた。

かがみの表情がだんだんと嬉しい顔に変わっていき…

『こなたぁ~!』
かがみに抱きしめられるこなた。

『かがみぃ♪』

お互いに愛しい人の名前を呼び合う。


『こ~な~た♪』
つん。

『か~が~み♪』
つん。

お互いの名前を呼びながら、頬をつつきあう。
『えへへ…』
『うふふっ…』



「うわあ…す、すごい仲いいよね…」
「……これは、ちょっと………良すぎじゃないかと…………」
「あ、甘いですね……」
「ねえ、ゆきちゃん。あの二人は恋人さん同士だったの?」
「私は知りませんでした…つかささんはご存じなかったのですか?」
「…うん。最近、お姉ちゃんの部屋の壁や天井のあちこちにこなちゃんの写真が貼ってあって、
毎晩こなちゃんの写真に話し掛けながらおやすみって言ってちゅーしたり、こなちゃんの名前を
叫びながらおっぱいさわってるところは見た事あるけど………………………………………気付かなかったなあ」

「…そうですか(なんでやねんなんでやねん)」



655:5
08/06/09 05:32:36 p92oikbi
『あぁ…』
かがみが、こなたの体に倒れこんできた。
『どうしたの…かがみ?』
『…こなたとの愛が甘すぎて…私、とろけちゃいそう……』
思いっきり可愛らしく言うかがみ。

『もぉう…かがみったら…』
かがみの可愛さに心打たれ、頬をますます夕日に染めるこなた。

『………ねぇ、こなたぁ』
こなたの体に寄り掛かりながら、猫なで声で言うかがみ。
『なぁに?』
『好き…って、言って…。私のこと…だ~い好き、…って言ってぇ、おねがいよぉ…こなたぁ…』
『かがみぃ…』



「お、お姉ちゃん、どんだけ~…」
「す…すごい甘えてるね…」
つかさは、普段見られるクールさが微塵もない姉を。
ゆたかも、頼れる姉として慕っているこなたの、こんな様子を見るのは始めてだった。



『かがみん!』
こなたがかがみの方にずいっと近寄る。
『なあに?』


『だぁい………………………………………………………………………………好きっっっ!!!!!!!!

だよ!かがみん☆…ちゅ』


こなたが、かがみの口にキスをした。




656:6
08/06/09 05:34:33 p92oikbi
「わーっ!わーっ!!こなちゃんどんだけ~……!」
つかさは、目の前のあまりに恥ずかしい光景に耐えきれず、顔を背けてしまった。
ゆたかも、顔を真っ赤にして俯いてしまった。

「パティ…………………ティッシュを……………………ガクガク」
ひよりは鼻からの出血が止まらなかった。だばry



こなたが、唇を離すと、かがみが言った。
『……うふっ、ありがとっ……こなたん♪』

『えへへ…かがみん♪』



ぷーっ、と吹き出すギャラリー一同。
「…こなたん…」



『か~がみん♪』

『こ~なたん♪』

『か~がみん♪』

『こ~なたん♪』

お互いに顔をすりすりしながら、抱き合う二人。

抱き合うと、体の小っちゃいこなたは、かがみにすっぽり包まれる形になる。
『…あ~ん、もう!こなたったらほんとに小っちゃくて可愛いんだからぁ~!!』
そんなこなたを、かがみはぎゅぅと抱きしめて、なでなでする。
こなたは、かがみの胸に顔を埋めて、子供のようにすりすりしてくる。とても嬉しそうに。

『ほんとに子供みたいでかわいいでちゅね~!☆お~よちよち♪』



「…赤ちゃん言葉!!!」
「ふぉおおおおお!!!!たまんねえっすたまんねえっすたまんねえっすたまんねえっす!!!!」
ひよりは床に頭をガンガン打ち付けている。
「ひよりちゃん!!落ち着いて!!落ち着いて!!!」



『もぉ、そんなにかわいいと、お前を食べちゃうゾ!こ・な・た♪』
『あん、こわぁい!…でも、かがみになら…食べられちゃってもいいよ♪』
『…や~ん!!可愛すぎるよぉこなたぁ~~~!!!』

『えへへっ…ねえかがみぃ………こなた、そんなに可愛い?』
こなたは上目使いでかがみを見つめながら言った。

『うん!とぉ~~っても!可愛いでちゅよ!』
かがみは指をくわえながら、ますますでぃーぷな赤ちゃん言葉でこなたに言う。

『だからね…かがみはねぇ、こにゃたのことがぁ~…だあ~いちゅきなの☆』



657:7
08/06/09 05:38:59 p92oikbi
 



「お姉…………ちゃん…………………………」

呆然とするつかさ。その肩に、みゆきの手がぽんと乗せられる。




『えへっ。ありがとかがみん!赤ちゃん言葉のかがみ萌え~!』
こなたは、かがみをぎゅう~っと抱きしめる。

『じゃあ~、こなたはぁ、子猫ちゃんになる!かがみがご主人様ね!』
そう言って、こなたは、どこからともなく猫耳を取り出し、頭につけた。
そして、かがみに擦りよって…

『あ~ん、かがみご主人さまぁ……大好きだ、にゃん♪』




「こなた…………お姉ちゃん…………………………」

呆然とするゆたか。その肩に、みなみの手がぽんと乗せられる。




『こにゃたん、お手♪』
かがみが手を出す。
『にゃん☆』
こなたは、かがみの手に自分の手をのせる。

『じゃあ~、“スキスキ”して?』
こなたはかがみのほっぺをぺろぺろなめた。
『…ちょっと恥ずかしいにゃぁ…』


『こ~にゃた☆』
かがみは、こなたの頭についてる猫耳をふにふにとさわる。

『にゃっ…ぅ~、くすぐったいにゃん、かがみぃ~~………』
『はむっ☆』
『ふにゃっ、…そ、そこは、ほんとの耳だよぅ…………にゃん…』
『あっ、ごめんねぇこなた♪こっちでちゅね☆』

ふにっ。

『あん♪かがみぃ~……おっぱいさわっちゃだめぇ……』
『あっ、ごめんねぇ。やわらかくて耳かと思っちゃったwえへ☆』
『もぅ…かがみのえっちぃ……///』






658:8
08/06/09 05:40:38 p92oikbi
 馬 鹿 す ぎ る 。



だが、それがいい!!!!!!!


とはひよりの談。



『は~い、こなたちゃ~ん、いーこいーこ!』
かがみはこなたの頭をなでなでする。
こなたは気持ちよさそうに、ごろごろとのどを鳴らしながら、かがみの腕を抱きしめて擦り寄る。
『うれしいみゅ~、かがみん☆』

こなたは言う。
『ねえぇ、かがみぃ~ん、私いい子だからぁ…ちゅー…して♪』


こなたは、かがみに抱っこされてるような形になっている。
『じゃ~あ、お薬の時間でちゅよ~』
『え~、こなたおくすりきらぁ~~い!』
『大丈夫!あまぁいお薬でちゅからね~!』

んちゅ…

『んっ…』
『ぷは…』
『ど、どぉ…?こなた…』
『はぁ、はぁ…とっても気持ちいいよ、かがみ…でもね、私、かがみにこうされてるとなぜかドキドキしちゃうの…
私も病気になっちゃったみたい……だから…おくすりもっとちょうだい…』
『いいわよ…いっぱい…いっぱいあげるね…こなた…』

ちゅう…

『んふ、はあ、はあ、私…っ、幸せだよ…かがみ…ん、ちゅっ』



『…ぷは!かっ、かがみに…んっ!……ちゅ、くちゅ、……ん、はぁ、かが、み…に、
ちゅっ、んん…!、ん…はあ…こんな、に…愛して…んむぅ!!んちゅう、んちゅっ、
ちゅっ、………ちゅ………も、もらえて……
ん、んん!!…す、すきぃ……んちゅ!!ん、あっ!好き…好きぃ…』


『こなたあ…ちゅっ、ちゅっ、好きよ……すき……くちゅ、くちゅっ…ちゅぱぁ、んむ、
…っは…すき……すき……大好きっ……ん、ちゅうぅ……ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ…ぷは、
はあはあ…んっ!!んんんっ!!…は、あ、愛してる……わよ…こなたぁ…』




659:9
08/06/09 05:42:45 p92oikbi
 


それからも、二人の濃厚なディープキスがずっと続く。
目を瞑り、顔を夕日より赤く染め、ただひたすら二人の唇や舌の合わさる音が、夕方の屋上に響く。


つかさたちは呆然としてもはや何もできない。
この、どうしようもなく恥ずかしい光景をただ見守ることしかできなかった…





『ぷはぁ…………今日は………これくらいにしとこっか…………』
『はっ、はっ、はあ…はぁ………うん…………』


『…すっかり暗くなっちゃったわね。そろそろ帰ろっか』
『うん…もっとかがみと一緒にいたいけど…帰らなくちゃね』
『また、明日…会えるから大丈夫よ…』
『…そだね♪』



『…はい☆』
こなたがかがみの前に手を伸ばす。

『うん♪』
かがみはその手をぎゅっと握った。

二人は、このまま屋上から去ろうと、扉に手をかけ、開いた。

ぼーっとしてたつかさ達は、二人が突然目の前に現れたことに驚く。

「「「「わああっっ!!!」」」」

突然、目の前に現れた人間に双方が驚く。


「…な、な~んだ、つかさ達か…びっくりしたぁ。どうしたのよ?こんな遅くに」
「ふえっ!!…えっと…その…あのぉ………ぅにゃぁ…」
つかさは、ただもじもじしているだけで何も言えない。

「あれ?ゆーちゃん達もいるじゃん」
「あっ、あの…えーと…えと………………ふにぃ……」
ゆたかも、顔を赤くするだけで、なんと言っていいのか分からなかった。



660:10
08/06/09 05:44:18 p92oikbi
 

こなたとかがみの中に、ざわっ…と、どうしようもない不安が舞い降りてきそうになった時、

ある欧米人女性から必殺の一撃が放たれた。


「さき程ハ、お楽しみデシタネ♪」


「「!!!!!!!!!!!!!!!!」」


顔色を失う二人。それから一瞬で顔が真っ赤になる二人。
「二人トモとっても可愛かったデス☆こなたん♪かがみん♪ちゅっ☆て。トテモ良いものを見せて頂きマシタ…」
「先輩たち…すごかったっす………!!!こんな甘い空間がこの世に存在するとはっ…ぶはっ」
「オゥ、ひよりんまた出血ネ」

「「あああああああ!!!!!!!!!!」」
頭を抱える二人。後悔先に立たず。

「でっ、でも!お姉ちゃんたち甘えんぼさんで、とっても可愛かったよ!!」
つかさ、フォローになってないぴょん。
「…ええ、お二人の仲の良さがこちらにも大変よく伝わりました。…濃厚なキスも、見ていてこちらまで熱くなってしまいそうでした…」
と、みゆき。

「ぎゃあああああああ!!!」
かがみ絶叫。頭からは湯気。

「うぅ…ゆーちゃんにも…見られてしまったんだね…………姉としての……威厳が……」
「…う…ぅん……あ、でも、かがみ先輩とは……とってもお似合いだと思うから、良かったね、お姉ちゃん!………ね、ねえ?みなみちゃん」
「……(コクリ)」とうなづくみなみ。



「わっ、私は別に……こなたとなんか…………、こなたと…なんか………………ぁぅ…」


どうみても、今の状況でかがみのツンは全くもって通用しない。




661:11
08/06/09 05:46:41 p92oikbi
こうして、頭から湯気を出しながら、どうしようもなく恥ずかしい帰路につく彼女たち。


そして、こなたとかがみは思った。


明日が来なければいいのに、と。


そして、これからもずっと愛しい彼女と一緒に居られますように、と。






ちなみに。
つかさから、『かがみと晩ご飯のおかずを買ってきて』のメールの内容を聞いたかがみは、
早速、こなたを柊家にお持ち帰りになったそうな。





性的かつ卑猥かつ色情的な意味で!!!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
完。

タイトルは、「甘過ぎる放課後・どうしようもねえバカップル」


なんだか自分のやってる事に愚かさを感じます。
ストックがなくなったので、しばらく失敬w

662:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/09 05:51:17 5HM9z2RT
  三           三三     
      /;:"ゝ  三三  f;:二iュ  「GJすぎる!」
三   _ゞ::.ニ!    ,..'´ ̄`ヽノン    「なんでこんなになるまで放っておいたんだ・・・」
    /.;: .:}^(     <;:::::i:::::::.::: :}:}  三三
  〈::::.´ .:;.へに)二/.::i :::::::,.イ ト ヽ__
  ,へ;:ヾ-、ll__/.:::::、:::::f=ー'==、`ー-=>>ID:p92oikbi
. 〈::ミ/;;;iー゙ii====|:::::::.` Y ̄ ̄ ̄,.シ'=llー一'";;;ド'
  };;;};;;;;! ̄ll ̄ ̄|:::::::::.ヽ\-‐'"´ ̄ ̄l

663:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/09 08:54:16 L/DQSWKe
>>650
GJでした。


保管庫さっき見てきたけど5-974氏の作品の注意書きの糖分摂取過多ってなに?
こういう作品をああ言う表現方法で保管していいのか?
前はもっとちゃんとした書きかたされてたように思うんだけど

664:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/09 09:32:34 dBEkHt37
>>650
朝から鼻血出た

>>663
最近スレごたごたしてたからしょうがないよ。
中の人もお疲れだと思う。
すぐに訂正入るだろうしそれまで待ちましょう。

中の人で思い出したがおやつ氏の
誰が書いたかを見抜く能力異常過ぎる。
絵を書かないからわからないけど結構わかるものなのかな?

665:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/09 10:08:01 rBYFbcs0
>>664
人によって絵の癖があるから、分るとは思うよ。
最近は俺も、らき☆すた版権限定で作画誰かが分るようになってきたw

それはさておき確定までは出来んだろうから、
メールかなんかで作者から管理人へ連絡いってるんじゃね?

666:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/09 10:15:59 8xcNjCXT
>>650
な ん だ こ の 甘 す ぎ る 空 間 は。
もっとやれ。
つかさ何故気付かない。
みなみいつからいた。
とかそんなツッコミは瑣末なことだ。超GJ!

667:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/09 10:30:29 ZCQbgfdE
URLリンク(homepage2.nifty.com)
昨日とらのあな行ったら売ってたから買ってみたけど、凄く素敵な内容だった。


668:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/09 13:31:58 GBBO0ahl
>>650
俺を殺す気か!
危うくどうにかなっちまうところだった・・・

669:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/09 14:35:33 47ZbJrJX
>>650
あー、糖尿病が心配なのに止められない!みたいなw

670:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/09 14:39:37 TOxq5dxk
       /                     \
      /  ,r'"j                i^'!、  ヽ
    /   </´                `ヾ>  .:;i,
    ,l        _,._,.        _,._,.       .:.:l,
    |       < (ヅ,>      < (ヅ,>     ...:.::|      乙
    !        ` ̄´      .   ` ̄´       ..: ::::::!   
   |           ノ . : . :;i,          ... ::::::.:::|    
     !          (.::.;人..;:::)      ...:.:::::.:::::::::!
    ヽ、         `´  `´    ........::..::..::.::::::::/
      \......,,,,,,,_           .....:::::::::::::::::::::::::/



671:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/09 15:30:38 NH8dO1Rx
>>650
どこからともなく猫耳を取り出すこなたwww

672:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/09 15:41:40 ZCv0cu1v
>>650
なんというバカ話www
でも面白くて萌えるわ~



673:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/09 15:44:55 LNnbTsUh
>>650
GJwwwちょっと人工透析行って来る。

674:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/09 16:10:18 aFk43UAI
>>650
こんなに馬鹿を愛しく思ったのは初めてだ…

675:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/09 17:00:18 m6iJ8ZA3
>>650
超バカップル乙ww

676:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/09 19:59:03 I2/AUF64
「―それでは本日の議題ですが―…」
議長の淡々と会を進める声と、どこかのクラス委員の意見を交わす声。
そして時折、カツカツと書記が黒板に白い文字を書く音がする。私はそれらを『音』として
聴覚で感じてはいたものの、具体的に『何が』とまでは認識していなかった。
有り体に言えば右から入って左に抜ける状態。
普段の私であれば、よっぽどの事がない限り真面目にも聞くし
決議されたことを事前に渡された資料、あるいはルーズリーフにメモしたりもする。
その、普段ならば出来ているはずのことが手につかない。
逆に言うと今の私には『よっぽどのこと』が起きている、ということになる。


あれから一週間と一日が過ぎた。
こなたに告白したという彼は、こなた程ではないもののゲームも漫画も好きらしく
あいつとも話があうみたいだった。「みたい」というのは、私が直接確認したわけじゃなく
つかさから聞いた話だから。私自身はこなたと、その彼が視界に入るたびに
目を閉じ、耳を塞いで逃げ出していたから。

一週間以上が経った今でも、私の中でも芽を出した感情に名前は付けられていない。
ただ、それは育てているつもりがなくとも、日毎に少しずつ成長しているみたいだった。


何かが決まったらしく、パチパチとひかえめな拍手が普通の教室よりも
幾分か広い視聴覚室に寂しく響く。ふと、ぼんやり資料に落としていた視線を上げ、
夕方といえる時刻になった窓の外の空を見た。
夏の終わりを告げる蜩の鳴き声がどこからか聞こえる。
薄い雲がいくつかふわふわと浮かび、鳶がゆったり上空を旋回している。
こなたが、一人教室で待っていた、あの時程ではないけど
赤く染まった太陽が空を、雲を青や白から橙色に塗り替えていって。
怖いぐらい綺麗だった風景の中、あいつは何を思っていたんだろうかと考える。所詮、私は私で
こなたはこなたなんだから答えなんて出ないのだけれど。




677:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/09 20:01:40 I2/AUF64
「―み……ん…か…みさ…かがみさんっ」
「ひあっ!!?」
突然現実へと引っ張り戻した大きめの声に、声帯と肩、そして背中の筋肉が反射的に反応し
ガタッと椅子の揺れる音と共に、私は悲鳴をあげてしまっていた。
余りにも人を引き付ける力を持った風景に、心奪われるうちに
委員会は終わってしまったらしかった。
会が終わった開放感と、それと同時に感じる疲労感で教室が一杯になっている。
私の顔を心配そうに覗き込むB組の委員長―高良みゆきに苦笑を浮かべつつ手を振る。
「ああ、ごめんみゆき。少しぼうっとしてたわ」
「そうですか?それなら良いんですが、具合が悪くなられたのかと思いまして…」
「本当ごめん!大丈夫だから。あ、頼みがあるんだけど…今日の決定事項とか、後で見せてくれない?」
「それは構いませんが……。…かがみさん、この後ご予定とかありますでしょうか」
みゆきの問い掛けに私は首を傾げた。つかさやこなたから、こういう風に言われて
どこかに寄ったりすることはあっても、みゆきから言ってくるのはめったにないことだったからだ。
「ない、けど……どうしたの?」
「それは…あ、少し待って下さいませんか?」
私の疑問に言葉を濁し、さらに返事を聞く前にみゆきは踵を返していた。
他のクラス委員は既に教室から居なくなっていて、
一人ぽつんと取り残された私はまた窓の外を仰ぎ見る。
空は、橙色からあいつの髪の色よりもちょっと濃い群青色に変わりゆく途中だった。


「お待たせしてしまい、申し訳ありません。…ミルクティーで宜しかったですか?」
しばらくしてみゆきが戻って来た。手には二本のミニペットボトルが握られていて
どうやら下の自動販売機で買ってきたらしかった。
「あ、そんな気を遣わなくてもいいのに…」
「いえ、私が呼び止めたんですから。どうかお気になさらずに」
それに、少々長くなりそうですし、と言いながらみゆきが片方のミルクティーを差し出して来て
私は躊躇いつつもそれを受けとる。
パキッと小気味よい音と共にペットボトルの蓋が開けられ、
中身を一口口に含んだみゆきが、間違っていたら申し訳ありません、と
前置きをして話し始めた。




678:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/09 20:03:49 I2/AUF64
「……泉さんと何か、あったんですか?」
「!!!」
いきなり、しかもここ数日悩んでいたことの核心に触れられ
驚いた私は、キャップも開けず手の中で弄んでいたペットボトルから目線を外しみゆきの方を凝視した。
「な、んで……」
「…気のせいじゃなかったようですね…。…泉さんの様子も気になっていまして…」
「…………」
こなたの名前が出たことで、私はより一層緊張した。ペットボトルの蓋を開ける乾いた音が
酷く場違いなものに聞こえる。体温で大分温くなった中の液体で唇と喉を湿らす。
喉を通っていった液体に初めて、私の喉がからからに渇いていたことを知らされた。

「泉さんにも…おせっかいだと思われるかもしれませんが…
お話を伺ったんですが、上手くはぐらかされてしまいまして」
ごくん、と知らず唾液を飲み込む。その音がやけに大きく響いて
慌てて、咳込むふりをしてごまかした。
私は先刻から何も話していないけれど、みゆきは意にも介さないように話を続ける。
「―実は、泉さんとかがみさんの様子が以前と違うことには
大分前から気付いていました。かがみさんは、約一ヶ月前から。
泉さんはそれよりもさらに前から」
「最初は何か…小さな諍いがあったのか、とも思いました。
ですが、それはお二人の問題。当人同士が解決しなければいけないものです。
私が口を挟むべきではない、と考えました。
しかし一ヶ月以上が経っても一向に以前のようになる気配がありません。
諍いとは違うのではないか、という思いが生まれました」
そこでみゆきは一度口を閉じ、何かを振り払うみたいに目を閉じ
二、三度首を振ってまた、言葉を紡ぐ。
「私が、介入すべき問題ではないのかもしれませんが……今のお二人を見ているのは
辛いです。また、以前のように楽しそうにお話する泉さんとかがみさんが見たいんです。
…差し出がましいようですが、お二人の間に何が、あったんですか?」

その問いは二度目だ。だけど、私自身何がどうなのかよくわかっていない。

私の中に渦巻くこの気持ちは?
こなたの行動の理由は?

疑問が有りすぎて何から話していいのかわからない。「…断片的でも良いんです。人に話すことで楽になることもありますから。
もし、話したくないのであれば無理に、とはいいません」




679:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/09 20:05:44 I2/AUF64
ああ、みゆきは。
この友人は、私たち二人のことをこんなにも思ってくれている。
そう思ったら、両親にも、まして妹には言えなかった言葉が
涙と共に一気に溢れ出していた。

「…っ!!わ…私っ……あいつに…っく、こなたに、告白されて…っ
友達としか思えなかった、のに、拒絶、したのに…それでももやもやしたのが残って……!
どうしたらいいのかわかんなく、て……っ!」
一度崩れてしまった堤防は水を止める術を持たない。胸にあったものを全て吐き出す
私の言葉と言う名の水―いや、しゃくり上げていたせいで単語すら怪しかったかもしれない―を
みゆきは辛抱強く最後まで受け止めてくれた。


すん、と時折鼻をすする私と、時計だけがこの部屋に存在する音源。
私はいつの間にかみゆきに抱き締められていた。こういう風にされるのは
小学生、下手したら幼稚園の時以来だな、と思う。
…訂正。こなたはぺたぺた引っ付いてきてたりしたっけ。
けれど、こなたとは違う、母親が子供をあやすような抱擁。小さい子扱いされてるみたいだけど
不思議と嫌な感じはしなかった。恋人同士のそれの胸の高鳴りの代わりに、
なにもかもを預けられる安心感がある。

「……落ち着き、ましたか?」
「ごめん、みゆき…。…はは、情けないわね」
同級生に縋り付いてわあわあ泣いていた自分の姿を脳裏に描いて
恥ずかしさに、なるべく軽く笑って体を離した。
「いえ、良いんですよ」
にっこり笑うみゆきは、同い年とは思えない程の母性や包容力を持っている。
聖人君子というよりは聖母マリア様。今の私にはそんなイメージが浮かんでいた。
もっとも、どっちも似たようなものなのかもしれないけれど。

「…かがみさんは、泉さんが嫌いですか?」
「嫌いなわけないじゃない」
これは、自信を持って言えること。
「では、好きですか?」
「好き、ではあるんだと思う。ただ…その『好き』の種類がわからないっていうか…。
…近くに居すぎたせいかしらね」
大泣きして落ち着いたおかげか、前よりもすんなり言葉が出て来る。
まだまだ曖昧だけれど、それでも心の中のもやもやの輪郭が見えた気がした。





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