08/03/18 22:44:31 b5UcEoCd
― 『コードギアス』の成功の鍵は何でしたか?
「さあ、成功の実感はないのですが……、悪にも見えるルルーシュというキャラですかね。
『黒の騎士団』は……わかりやすく言うとショッカーです。『ショッカー株式会社』(笑)。
でも善悪なんて照明の当て方次第、ショッカーから見れば、仮面ライダーは悪です。
だって手塩にかけて育てた新入社員が裏切って退社して、競合他社を作ったら腹立つでしょう」
―ロボットものになぜ超能力の要素を?
「ロボットものは衰退していくジャンルだと僕は思ってます。
ガンダムは好きなのにロボット全てが好きなわけではない。これはなぜか、簡単です。
大多数の男性視聴者が好きなのはロボットよりお姉ちゃんです。男は女体が好きなんですよ!」
―なぜ女体の話に!?
「いや(笑)、つまり、お客さんの願望は何かという話なんです。
それを叶えるのはエンターテイメントの基本で、『鉄人28号』の頃なら巨大な何かを撮りたいという欲求があった。
でも、今はそれがありません。「大きなモノ」に夢がなくなって、もっと違うモノに目が移ったんです。
たとえば、気に食わない奴を殺したいとか、自分に都合のいい彼女がたくさん欲しいとかを可能にする能力。
そういうところから、脚本の大河内さんの発案で、人を言いなりにできるギアスが生まれたんです」
―視聴者は「万能感」を求めてる、と?
「それも楽に、です。今は少年漫画の主人公たちが『努力』をしなくなりましたよね。
修行に入ると出てこなくなって、登場したらもう強くなってる。
昔は魔球1個つかむのだって『苦労するからできるようになる』と、苦労は説得力でした。
ところが世の中は便利になって、努力の幅が下がって下がって、主人公たちはついに努力しなくなったんです。
つまり、今どきのヒーローは肉体派ではないんです。
一番気持ちいいのは、自分は体を動かさずに、頭で思うだけで巨大な拳が出てきて、ドカンと相手をぶっ倒せること」
このインタビュー内容は必見だな
谷口がどういうスタンスでルルーシュを描いているのかがとてもよく分かる
是非、次回からのテンプレに追加してくれ