08/03/02 18:58:45 dqoMb3RH
>>293
どうも言葉が足りないところあるようで申し訳ない。
先ほど書いた>>290のレスは、一つだけ、重要なことを書き忘れてしまった:
「そのレスはルルーシュの主観から見る構造ではない。」
と書いておくべきだった。
それは、ルルーシュから見た構造というよりは、観客=自分がこういう構造
を勝手に感じ、その構造において、カレンがああいう役割ではないかという予想である。
ついてに、そのレスで書いたルルーシュは、ルルーシュ個人でもあるが、「反逆する主人公」
としてのルルーシュのことでもある。ルルーシュ個人として受け入れる事柄であっても、
受け入れたら作品のテーマである反逆が終わってしまう、という事柄がある。
>>ユフィは敵
すみません、ここはユフィスレじゃないので、そこら辺は詳しく書いてなかったのがいけなかったようだね
自分は、ユフィがルルーシュは思想的に同じ方向目指しているが、ライバル的な関係だと
思っている。ルルーシュでさえ、作中で、ユフィの継承権放棄知る前も、知ってからも
二度わたって「君はやっぱり俺の最悪の敵」と評している。
特区案とルルーシュのやり方は、同じ方向=弱者に優しい世界目指しても、
ルルーシュの合衆国日本は、虐げられた民を主体に行った、下からの革命であり、
目指すのは独立政権。
ユフィの特区日本は、一人の皇女の継承権を引き換えに行った、上からの改革であり、
目指すのは当面の日本人の権利の解放。(しかし独立政権に至らず)
しかも作中では、二つの案が同時に共存することはありえず、ルルーシュが妥協する
形になった・・・どの道、特区に参加すれば、革命によるブリタニア打倒が難しくなるが、
日本人たちは当面、建前でも権利の保障をされるだろう。しかしルルーシュの目的の一つ、
ナナリーの安全確保は・・・どうなんだろう、ユフィの継承権放棄と本人の能力鑑みるに、
やっぱり実際は難しいんじゃないだろうか。
同時に、
そのまま特区に参加すれば、ある意味、革命家としてのゼロは否定されるのも当然。
しかも観客の視点からすれば、20話もかけて見てきた「ルルーシュの反逆」が
ユフィの手でいとも簡単に鎮まれてしまう・・・やっぱり観客の角度からしても
ユフィはルルーシュの「敵」といわざるを得ないだろう。
しかし誤解しないでほしい、自分は、ユフィには他意はない、寧ろ主人公
であるルルーシュを一度でも「打ち破っ」たの彼女に拍手喝采送ってもいいと思っている。
>>ルルーシュの正しさ
正義かというよりは、この作品世界において、受け入れられるものかどうか、
という風に書くべきだった。
ルルーシュの目指す目的は弱者に優しくないブリタニアの国是の否定、
その分やっぱりブリタニアにとって「間違っている」だろう、しかし
それは同じ虐げられた弱者である日本人にとって「正しい」かどうか、それを検証するのは
カレンの役割ではないだろうか、という話。
ルルーシュの目指すものは、日本人と必ずしも一致しない。
ルルーシュ目指すのは、日本解放ではなく、日本において、民族人種の差別ない国の創造
(そうでなければ彼ら兄妹は生き残る道はない)
しかし藤堂たちのように多くの日本人目指すのは、とりあえず日本という国の復活。
その中、ルルーシュの思想を理解できるであろうキャラクターは、カレン、そして
扇ではないだろうが、カレンはその身の上から、扇は亡き友の志、そしてブリタニア
の女性を愛した経歴から。
しかも、カレンは更に、ブリタニアの皇子でありながら、ブリタニア人でありながら、
ブリタニアを反抗するルルーシュを信じられるかという検証の役割も背負っていると思う、
25話でゼロになったのは、スザクとの友情もあるが、カレンからの信頼もある。
もし、カレンの所で弾かれてしまったら、ルルーシュは、たとえ本人の信念が正しかろうとも
ブリタニアと日本両方から拒絶されることになりかねない。