08/01/01 00:40:01 X/gufVYg
>460より
やれやれ。
結局長門はこなかったな。
年も開けた事だし、いい加減寝るとしよう。明日はハルヒたちと朝から初詣に呼び出されてるしな。
俺はガチャンと紐を引いて、蛍光灯を薄暗い豆球だけにした。
あれから十五分。
どぉおおおおにも、眠れん。
長門の「今夜、また来る」って言葉が、○ロンアルファでクッツケられたみたいにぺたっとこびりついて、どうにもたまんねー。
どさっ!
ん!?
もぞもぞ。
ん!?
この、俺の寝床に潜って来た、あったかくて、柔らかい物はなんだ?
「……あけまして、おめでとう」
「へ!?」
「……約束。見たい?」
「う、うわ、そいつは」
顔を上げると、朝倉の一件の時のように、四方が壁に取り囲まれていた。
「大丈夫。誰も来ない」
ぷつん。
俺の理性が、どっかで吹っ飛んだような音がした。
気がつくと、目の前の小さな宇宙人を、ぎゅーーーっと抱きしめて……
……………
「キョン君! キョン君!」
ょが?
なんだ、朝だ。正月早々、いつもと同様、妹に起こされてたわけだ。
「キョン君ったら、シャミ抱えて『ゆき~~』って何度も言ってるんだもん」
「なぬ!?」
「ほんとだよ。外が真っ白で寒いからってさ、シャミがちっそくしちゃうよ」
「あ、ああ」
危ない危ない、外が雪で助かった。
しかし、なんかえらい夢を見てたようだ。やれやれ。
で、予定通り、ハルヒを先頭に、SOS団ご一行様で初詣なわけだ。
神社は一面の銀世界、と。まあ、オツなものだ。
俺が転ばないように気をつけながら歩いてると、長門がすすっと横に並んでいた。
そして、小さく袖のをつまんで来た。
ふと立ち止まって「どうした?」と訪ねてみる。
「ありがとう」
「いや、おめでとう、だろ?」
「……昨夜は、ありがとう」
「せdrftghじこlp;@:「!? な、なんかあったか?」
「禁則事項」
長門は少しうつむいて、赤い顔ではにかみながら「ダイスキ」とつぶやいた。