07/12/31 12:45:28 UFHNlyNJ
やけに寒いと思い、部屋から外を見てみた。冷たそうな風が電線を揺らし、空には、いかにもーーーな雲が立ちこめてる。
「やれやれ、雪が降ってきそうだな」
俺はストーブのスイッチを入れると、そのままごろんとベッドへ横になった。
……どさっ! どさどさっ!
いきなり、天井が抜けて何かが落ちて来た。いや、振って来た。
ヤバイ、天井裏に隠していた(禁則事項)じゃないか。こんなブツが妹に見られたら大変だ。いずれは、朝比奈さんや、ミヨキチを通じて、そこら中に知れ渡ってしまう。
「まったく、この家もリフォームを考えろと、親父に言わないとな」
俺は、再び天井裏に隠すべく、手早くそれらを回収しはじめた。
と、そのとき。
……どでべっ!
ぬわっ、今度は何だ! 俺はこんな大きなブツをしまい込んだ覚えはないっ!
「……不覚」
この声は。そして、予想ダリしなかったこのベタな展開は。
うん、まちがいなくユキですな。
って、長門さん、何をしてらっしゃるんですか?
「観察」
「それはのぞきというのではないかと」
「……このような本は、本来十八歳未満のあなたは持っているべきでないもの」
「いやまあ、俺とて健康な若い男であってだな……」
スマン、ここで電波が切れてしまった。
上手く言語化出来ない。発信源になにかあったのかもしれない。