【涼宮ハルヒ】佐々木とくっくっ part26【変な女】at ANICHARA2
【涼宮ハルヒ】佐々木とくっくっ part26【変な女】 - 暇つぶし2ch578:1/2
07/12/20 20:59:26 ARnG259y
佐々木さんのsilent voiceの巻

 佐々木がたちの悪い風邪を引き込んだらしい。
 ここ数日は臥せっていて、ようやく快方に向かいつつあるようだが、
見舞いの一つも行かないのは何事か、とは、橘京子が夜半に俺の携帯にかけてきた第一声であった。
というかお前、いつ俺の電話番号を知った。
それはそれとして気がかりではあるので佐々木にメールをしてみると
『大分マシにはなったよ。大丈夫。ただちょっと喉をやられて声はでないけどね』
というメールがしばらくして帰ってきた。
ううむ、これはいかんな。明日はSOS団の活動休んで見舞いに行こう。
「明日は佐々木さんのご両親がどうしてもはずせない用件で外出してしまっているのです!
 ここでお見舞いに行かないのは友人として男としてダメダメのダメなのです!
 私も一緒に行きますから高級なお見舞いを持っていくのです!」
いいから何度も電話かけてきて、しかも叫ぶなダディアーナ。

 翌日、俺はハルヒに素直に事情を話して佐々木の見舞いに行った。
ハルヒのヤツは大概横暴で聞き分けの悪いやつだが、こういう時までごちゃごちゃ言うやつじゃない。
「パジャマ姿で抜け駆けはなしよ、って言っといて」
という訳の分からん伝言と、団長からの見舞いの品を買えと千円冊を2枚渡して送り出してくれた。
駅前で白桃の缶詰を買う。うん、風邪の見舞いは白桃か台湾バナナだ。
喉を痛めたらしいから桃の方がよかろう。
「あなたいつの時代の人ですか」
いやだからナズェ見てるんです橘さん。ところでお前今佐々木の家の方向から走ってこなかったか。
待ち合わせは佐々木の家の近くじゃなかったっけ。
「佐々木さんがご両親の助けもなく独りで病魔に苦しんでいるのですよ。
 学校なんか行ってる場合じゃありません。今日はずっと看病していたのです。
 あなたが遅いから迎えに来たのですよ、まったく」
へいへい。それは悪うござんした。で、あいつの様子はどうなんだ。
「熱は下がったようですし、風邪はほぼ抜けたようですよ。
 ただ、体力を消耗してるのと、咳で声があんまり出ないみたいで」
そりゃ結構大変だったんだな。お前みたいに煩いのがいたら却って消耗したんじゃないか、佐々木?
「な、なんて失礼なことを言うんですか!? 
 そりゃまあ、佐々木さんが何を言いたがってるのかわからずにちょっと最初のうち、
 ドタバタしなくはなかったですけど……」
橘の声がだんだん小さくなって口ごもる。何やらかしたんだお前。
そうこうしているうちに、久しぶりの佐々木の家についた。
自分の家でもないのに自慢げに扉を開ける橘の案内で玄関にお邪魔する。
……ってかお前、外出する時鍵かけずに家出たのか。
「……あ」
誰かこのバカ、クワガタと一緒に崖から叩き落せ。


次ページ
続きを表示
1を表示
最新レス表示
レスジャンプ
類似スレ一覧
スレッドの検索
話題のニュース
おまかせリスト
オプション
しおりを挟む
スレッドに書込
スレッドの一覧
暇つぶし2ch