【涼宮ハルヒ】佐々木とくっくっ part26【変な女】at ANICHARA2
【涼宮ハルヒ】佐々木とくっくっ part26【変な女】 - 暇つぶし2ch450:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/18 08:08:22 8jPgIvW7
>>422、427、428
ありがとう、俺は越後人です、超豪雪地帯です

451:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/18 10:11:50 8Ql0uPQW

「見ろよ、変態パワーじゃ解決しないこともあるんだぜ」
「キョン…」
「オイニーって言うな、俺の名前はキョンだ。
いいか、くそ。腹一杯で十分だ。もう沢山だ。
団長のご機嫌伺いが終わったかと思ってりゃ、今度はデパートの下着売り場で僕っ娘のご機嫌伺いだ。こいつは一体何の冗談だ?
「猪口才なことを、君が…」
「キョンだ!猪口才?ふざけんじゃねえぞ馬鹿野郎。テメェは何だよ、受験戦争の本場、有名進学校の生徒様じゃねえか。
それが何だ、口を開きゃ、胸ムネ胸ムネ言いやがって。
一流大学が目当ての受験生。なのにテメェは勉強そっちのけでバストアップのことばかり。ケツの穴が小せぇにも程があるぞ。
自覚はねぇのか?お前の頭の中にはよぉ!」
「奇麗事を言わないでくれ!君に私(貧乳)の何が分かる?何が分かるって言うんだい!
言ってみてくれ、君みたいな温室育ちに分かることを!どんな扱いをされてきたか分かるはずないんだよ!」
「そうだな、分かるはずがない。俺はお前じゃないからな。
じゃ、聞くけどよ、お前に俺の、何が分かるんだよ?
どんな暮らしをしてたって、生きてりゃそれなりに辛い目にも遭うもんだ。だろ?
そいつを理解するつもりも無いくせに、答えに詰まりゃ都合よく悲劇のヒロインかよ。それがお前の一番卑怯なところだよ」
「うるさい!都合よくも物を見てるのは君の方だ。
ここはね、君が憧れているようなハリウッドの安ピカレスクとは違うんだよ。何が自覚だ、舐めたことを言わないでくれ。
ここを見るんだ、どれをとってもBからDカップのブラばかりで、Aカップの可愛いブラなんてどこにも無いんだよ!」
「Aカップブラがねぇんなら、九曜の情報操作でブラを作ればいい!
変態パワーで胸を大きくするよりは、よっぽどマシな方法だ」
「……うるさい、うるさいチクショウ。本気で怒るよ」
「ああ、やれよ。犬みたいに同じところをグルグル回ってろ。
ここでキレりゃ、それがいい証拠になる」
「どうせなら胸を大きくしたかったのよ!」
佐々木の渾身のビンタ。

452:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/18 10:13:08 8Ql0uPQW

佐々木にビンタされても尚、キョンは佐々木を見つめ続ける。
その様子に気圧される佐々木。
「佐々木、忘れたか……俺がここにいる訳を。
うちの団長はな、神妙な顔で、俺の命(秘蔵のエロ本)を切り捨てた(中古本屋に売払った)。
はした金と自分たちが遊ぶ場所のモラルを守る為にな」
(それはキョンが悪いと思う。いくら保管場所に困ったからといって、部室にそんなものを持ち込むのは……)
「俺はお前に誘われた時、何かが吹っ飛んだ感じがした。吹っ切れた感じがした。
朝っぱらから強制ハイキングして、愛想笑いで頭下げて、学業成績に命張ってよ。
巨乳メイドが淹れるお茶と、万能読書宇宙人と一緒に行く図書館があれば世は事もなし。
そんな全部がどうでもよくなったんだ!
そいつを教えてくれたのは、
俺を呼んでくれたのは、
お前だ、佐々木。
俺がこんなに拘ってんのはな、そんな生き方に気付かせてくれたその女が、
俺を裏切った連中と同じ様にポニーを拒否し、未だにショートにしてやがる。
俺にはそいつが、我慢ならねェ!」

「くつくつ、何を言ってるのか分からないよ、キョン。
まったく、本当に面倒な人だね君は。いつか誰かに刺されるよ」
「馬鹿なのも苦労するのもお互い様だ」
「あの…」
「いや、君は僕の上をいく馬鹿だよ。保証してあげよう」
「そうかい」
「君に説教されるようでは、僕もまだまだ…」
「あの、すいません」
キョンと佐々木が声がする方を向くと、店員さんが泣きそうな顔で訴えていた。
「どうか、続きは余所でやってください」
二人は改めて周囲を見渡し、多数のギャラリーが自分たちに注目していることを知る。
そこからの佐々木の行動は早かった。キョンの腕を掴むと、あっという間にその場を後にした。

453:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/18 10:34:17 arfFFPDl
支援

454:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/18 11:42:46 2KM09eTR
tst

455:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/18 13:26:22 arfFFPDl
>>449
俺は無理。息切れ。皆の衆よろしく頼む。

456:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/18 17:48:40 RGVusuuk
URLリンク(upload.jpn.ph)
URLリンク(upload.jpn.ph)
URLリンク(upload.jpn.ph)

457:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/18 18:17:57 WYnJ05tH
>>456
勝手に転載したらだめにょろ。

458:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/18 18:24:26 3tcZ5IJ7

  2ちゃんねる以外のサイトにある画像を、
  いったんアップローダーに載せて紹介するのは、
  サイトへの直接リンクに比べれば、
  ネットマナーを守っていることになるだろうね
   2チャンネル ヲ キラウ ヒト モ イマダ オオイカラネ
       , -‐- 、.       ,. ‐-ー- 、   もっとも、
      ,'. /  ト、 ヽ.     ノ /    ヽ  ネチケットを守ることと、
.      i. ((从ソ 从〉    ノハハハハハ !  著作権を守ることは、
      l. (|┳ ┳i!l     .!|─ ─ ,iリ)!  別なんだよな……
     .ハNiヘ  ー ノハ!.    ’ 、 - ,ノル´
.        {iつ旦O      O旦と'!}   ダウソ ガ イヨイヨ
.       とくュュュュ〉      〈_.〈__,i'つ  イホウ ニ ナリソウダシ…

459:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/18 18:27:50 arfFFPDl
>>458
佐々木さん乙

460:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/18 18:47:21 Iwzw0410
>>449
『喪失』と聞いて思い浮かぶのは、俺のボキャブラリでは記憶と女の子の大切な物くらいしか無いのだがww

461:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/18 20:21:45 VxdPmxoo
>>460
ソレダ!

「○○・・・・○○」
記憶を喪失した佐々木を巡る感動の話題作!
キョンが走り橘が舞う!
「お前の過去は俺が取り戻す!」
しかしそんな彼らをこころよく思わぬ人達が・・・・。
「残念ですが諦めて下さい」


「君は僕の恋人だというのかい?」

462:SS佐々木の喪失
07/12/18 21:16:30 2I5NJCeP
「君は昨日、僕の大事にしているものを奪ったな。許さないよ」
「今度ラーメンでも奢るから許してくれ」
「いや、それくらいでは許さないよ。君のおかげで女の子の大切なものを喪失したのだから」
「わかった、何でも言う事を聞いてやるから」
「何でもだね。その言葉忘れないよ。くつくつ」

「喪失?キョン、あんた、佐々木さんと、、、、」
「あわわ、キョンくん何て破廉恥な」
「・・不潔」
「あなたという人は、どこまで」
「少年、相変わらずエロいねっ」ケタケタ

皆さん、目がいってます。鶴屋さんは別か
「この女たらし、もう顔も見たくないわ」ボカボカ
「私、未来じゃなくて実家に帰ります」パシーン
「私の部室にもう来ないで欲しい」ゴフ
俺はSOS団の3人娘にぶん殴られて、絶交された。

「なー、古泉。佐々木の大事にしていたペンダントを壊したくらいで、何でハルヒ達にまで絶交されるんだ?」
「あなたの普段の行いが悪くて信用が無いからですよ。佐々木さんはただの友達じゃねいでしょう。全く」
「結婚式場は、鶴屋さんが貸してあげようっ」
結婚式場?どういうことですか?

そして、
「キョン、約束どうり結婚してもらうよ。まず書類にサインだ」
「え?」
「何でも言う事を聞くと言ったよね?何なら証拠のテープレコーダーを流そうか」
「えーと、それは、まだ俺達は高校生だし。なあ、古泉も何か言ってやれ」
「こんな美人と結婚できるなんて幸せじゃないですか」
「お金のことは、鶴屋のお姉さんに任せるにょろ」
「鶴屋さんもそう言っているよ、おとなしく僕と結婚するんだ」

「鶴屋さん。そんなの悪いですから」
「大丈夫、それが鶴屋家の役目だからっ。キョン君一家を援助するくらいわけないっさ」
「涼宮さんの方は僕達が何とかしますから、心配いりません」
「ハルにゃん達は今夜、残念会だねっ」

「キョン、子供を沢山作ろう。これは神のささやかな特権だよ。後ろめたいことでは無いよ」
そう言って佐々木はラブなホテルを指差した。
(おしまい)

(おまけ)
その夜:ハルヒ達
「今日はとことん飲むわよ。女どうして」
「涼宮さん、飲みすぎです。朝比奈さんと阪中さんはもう潰れてますし」古泉さんの言う大事な用事って、飲み会ですか?
「アホ橘。何言っているのよ。飲まなくちゃ、やっていけないでしょう」
「ルソー、幽霊が怖いの?待ってて。今から涼宮さんを呼ぶから」ヒック
「キョン君、もう結婚しちゃうなんて。いくら私と結婚できないからって。グス」
「いくら飲んでも酔わないこの体が恨めしい」
「ーーー」

「アホ橘、一緒に一升瓶一気いくわよ」
えー?
橘は急性アル中で救急病院に運ばれました。
めでたし、めでたし。かな?

463:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/18 21:31:14 l/syaL4Z
>>462
GJ!
みんな人として大事な何かを喪失している感じがいいww

464:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/18 21:33:48 2ihu+SeQ
佐々木さんの場合、喪失世界を作るとしたら、
自分がキョンと同じ学校行くか、キョンを自分の進学校に入れるか、
どっちを選ぶんだろうか。
まあ登場するレギュラーの関係上、佐々木に来てもらわないと
色々面倒だが。

橘が喪失朝倉みたいに病んだ目でキョンにナイフつきたてようとするんだろうか。

その前にこけて自分の手をちょっと切って大騒ぎ、という感じだが。
しかし登場シーンだけみると不敵でヤなキャラなのに、
いつの間にこんなにドジが似合う娘になったんだ橘。
やっぱり名前が悪いんディスかダディヤーナザァーン。


465:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/18 21:47:01 af63Kikg
定期あげ

466:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/18 22:03:31 2I5NJCeP
>>464
橘が喪失朝倉みたいに病んだ目でキョンにナイフつきたてようとするーーー確かVIPにそんなSSあったな。


467:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/18 22:05:41 Iwzw0410
なんだかマジに記憶喪失ネタの電波受信しかけた。が、ラスト近くでハルヒも記憶喪失になって以降の受信に失敗…
最期、じゃない最後まで届け電波~!

468:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/18 22:11:41 l/syaL4Z
>>467
佐々ハルが仲良しになればいいんじゃない?

469:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/18 23:40:50 HzD7wJ4M
( 0w0)<ウェーイ

470:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/18 23:45:58 zKjqFeZs
喪失ネタではないのですが、せっかくですので投下させて貰います。

で、ちょっと注意。
主人公は佐々木さんなのですが、ヒロインが橘です。
佐々木さんじゃなきゃ嫌という方は飛ばすなりNG推奨します。

では、投下させていただきます。




471:帰り道 1/6
07/12/18 23:47:03 zKjqFeZs

 橘京子がキョンと付き合いだして一ヶ月が経過した。

 帰り道、坂を下りながら佐々木は静かにため息をつく。
 空に刻まれた夕日はすでに落ち、地平線の彼方から僅かな光を漏れ出している。
 夕暮れと夜の境目の中を、佐々木はキョンと肩を並べて歩く。
 なんとも言えない時間帯だった。
 そもそも、いつも藤原やその他の男友達と帰っていたキョンが、何ゆえ自分と肩を並べて歩いているのか。
 簡潔に言ってしまうのなら、それは橘京子の我儘に他ならない。
 まず、橘といつも一緒に佐々木が、キョンと二人で帰るべきだ、と主張して彼女と一
緒に帰るのを拒否した。
 普段から自分のために時間を割いている橘に対して、二人の時間というものを作って
やるべきだ、と佐々木は思ったのだ。帰り道まで拘束することはない、と。
 これに真っ向から反対したのは、何を隠そう橘である。
 理由はいくつか考えられるが、『佐々木団としての日常』が壊れることを恐れたのだろう、と佐々木は思っている。
 気を回しすぎて逆に困惑させてしまったのかもしれない。
 が、当時の自分はそこに気づいておらず、しかし、お互いに一歩も引かず、放課後の
教室で、さてどうしたものかと思案していると、ふらりとキョンがやってきて、なんだ
まだいたのか、という顔をしてこう言った。
「佐々木も一緒に帰るか?」
 こうしてこの問題は解決した。
 それ以来、三人で帰ることが通例となっている。
 それはまだ、二人が付き合ったばかりの頃の話。

 だからこそ、困るのだ。
 例えば、委員会で遅くなるから先に帰って下さい、というメールが来た日には。
 二人っきり。
 キョンと、二人っきりなのだ。
 実に、困る。
 具体的に何が困るのかは、まだ分らない。。
 先頭を歩くキョンの背中を、ちらりと盗み見る。
 ただの親友。
 ただの、友達の恋人、だ。
 だというのに。
 はぁ、とため息。
 橘という緩衝材がいないだけでこんなにも意識してしまうものなのだろうか。
「なあ、佐々木。どうしたんだ、いったい?」
 突然の声にどきりとした。
 視線の先には彼の困惑気味な顔があって、こちらを見つめていた。
 どうやらため息が聞かれたらしい。あるいは、この重い雰囲気をなんとかしようとで
も思ったのだろうか。
 どちらにせよ、有難かった。にこやかに笑みを浮かべて、誤魔化す。
「いや、何でもないよ」
「そっか。なら、いいんだが」
 それきり、天使でも通り過ぎたかのような静寂が満ちる。

472:帰り道 2/6
07/12/18 23:48:11 zKjqFeZs
 橘京子がキョンと付き合いだして三ヶ月が経過した。
 昼休み。夏服に変わりつつある日常の中、佐々木は無意識にキョンを見続ける。
 すでに7月。初めのうちこそ茶化す者もいたが、二か月も経てば慣れるというもので
、キョンと橘が屋上か部室に連れ添う姿はすでに風景の一部と化している。
 だから、誰も注意しないし、誰も注目しない。最近では野次すら飛ばず、それがごく
当たり前のような光景として、広まっている。
 今でもそうだ。未だに絆創膏の消えない指で、可愛らしい包みに入った弁当箱をぶら
下げて、橘が教室のドアを開いても、クラスメイトたちはちょっとだけそちらを見たき
りで、反応すらしない。
 視線の先で、藤原と谷口と会話をしていたキョンが誰よりも早く橘に気づいた。
 会話を中止し、謝罪のジェスチャー。雑音に支配された教室ではその会話は聞こえな
いが、いつもの事として認識されているのだろう。キョンはやれやれとでも言いたげな
足取りで、教室の外に向かう。
 が、佐々木にはわかる。あれは、とても嬉しがっている。
 そのくらいわかる。
 だって、塾が一緒だったんだから。
 帰り道だって、一緒に帰ったんだから。
 教室だって、一緒なんだから。
 たまにだけど、一緒に昼食を食べたりするんだから。
 人混みと混雑の先、いくつか言葉を交わして、キョンと橘の姿が、教室から消えた。
 おそらくは屋上か部室に行ったのだろう。
 弁当箱を取り出しながら、佐々木は静かに溜息をつく。
 これは日常である。
 誰も注意しないし野次も飛ばさないし茶化しもしない。
 これは日常だ。
 それなのに、自分はまだ、それを受け入れられない。
 机に寝そべりながら、ただただ溜息をつきながら、段々と自分が壊れていくような、そんな錯覚に陥っている。
 自分は何がしたいのだろう。

 やることもなくて、放課後の部室に足を運んだ。
 部室にはすでに長門さんがいつもの席で、いつもの格好のまま本を読んでいた。
 その反対側、まるで鏡の映し身のように、九曜さんが同じポーズで同じ本をめくっている。
 会釈を交わして、会長席に座る。周防九曜と長門有希にどのような確執があるのか佐
々木は知らない。
 だが、決して仲がいいとはいえない。お互いに無口だし、ときどき、まるで睨み合っているかのような空気すら起こる。
 が、仲が悪いとも言えないのが、彼女たちの不思議な所である。時々、長門さんの後
ろを、まるで雛鳥か何かのように歩く九曜さんの姿を見ることがある。
 はじめのうちこそ何をしているのか不思議だったが、ある日、九曜さんが長門の真似
をしているのだと唐突に気づいた。
 それは、親の真似をする子供のようだ、と佐々木は思う。
 そして、長門有希はそれを理解している節があり、自分の真似をする九曜のために、
ワザと分かりやすく動いてみたり、アイサインで教えていたりする。本人は隠している
つもりなのだろうけれど。
 それは、とても微笑ましいものと佐々木は思うのだ。


473:帰り道 3/6
07/12/18 23:49:26 zKjqFeZs
 だから、周防九曜が立ち上がり、団長席の横に座り込んだとき、とても驚いた。
「な、何かな?」
「――彼――の事――」
 視線を感じる。振り返らなくても分かる。自分の頭越しに、長門有希が、九曜を睨みつけている。
 ビリビリとした殺気すら感じる。
「………否定する。まだ、時間的な余裕は―」
「今」
 とても、はっきりとした声だった。
「今しか――ない」
「……推奨しない。暴走の可能性は、」
「――問題――は――」
 そうして、九曜は顔を上げる。
「そこでは、ない」
 黒髪の奥、彼女の小さな瞳にはっきりとした意思があった。
 人形のように光を通さない瞳。自分というものが見えない言動。
 まるで、人形のような人だな、と佐々木は思っていた。
 そんなものと、糸の見えないマリオネットだと、そんな失礼な考えをしていたことを
、佐々木は心の底から詫びた。
 血肉の通った人間の瞳が、そこにあるのだ。
 長門有希は驚いたように九曜を見た。ここまで明確な意思表示に驚いているのは自分
だけではなかった。
 そして長門は小さく首肯する。
 周防九曜の視線が佐々木に戻る。
「あなた――は――」
 そうして、少しだけ息を吸って、彼女は言った。
 彼の事が好きなのでしょう、と。

「……えっ?」

 その言葉はまるで魔法のように、深く深く、心臓へと突き刺さる。
 どうして?
 言葉が血管に溶け出す。顔が熱い。血液が熱い。いきなり夏風邪でも引いたのか。そ
んな馬鹿な。いい加減現実を見ろ。何か月も無視してきたものが、鋼鉄の意思で防がれ
ていた開けてはいけなかったパンドラの箱が、たった一言で開いてしまった。
 まるで魔法のようだった。
 脈動する血液が告げる。無意識で封じ込めていたものが自意識に変わり、それはよう
やく理解できる感情として、佐々木の体を支配する。
 どうしてそんな、当たり前で、単純で、分かりやすい結論を出せなかったのか。
 私は、キョンのことが、好き、なんだ。
 それは、好きという感情。
 昔、切って捨てたものが、今、自己認識と共に動きだす。


474:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/18 23:49:42 arfFFPDl
支援

475:帰り道 4/6
07/12/18 23:50:40 zKjqFeZs
 どうして忘れていたのか。
 こんな思いを昔にもしたはずなのに、どうして忘れていたのか。
 まるで決壊したダムのよう。次々と記憶がよみがえり、その度に胸がチクチクと痛み
だす。積み重なった記憶が剥がれ、まるで走馬灯のように、意識がゆっくりと過去へと戻っていく。
 6月。
 放課後、三人で帰るときに、ふと感じる二人の空間。まるで熟年した夫婦のような、初々しい、新婚のような。
 5月。
 まだ野次が飛んだ教室で、真っ赤になる橘と澄まし顔で教室を出ていくキョン。
 そして、最古の記憶。
 4月1日。入学式。
 まだ着なれない制服と、舞い散る桜。
 学校の裏手の、焼却炉のそば。
 キョンを探して見つけたものは、重なり合う二人の―

 それは初めて他人に敵意を抱いた日。
 論理的思考回路が全て吹き飛んだ日だ。全身に流れるのは嫉妬という感情、佐々木と
いう存在がただ感情のままに動こうとした日。
 そうか、つまり、僕/私は、橘さんを―
 肩を叩かれた。振りかえる視線の先、見知らぬ女生徒と長門有希がいて、


 そこで、目が覚めた。
 頭痛がしていた。
 いつの間にか夕方で、夕日が背中を見つめていた。
「あ、起こしちゃいました?」
 顔を上げると橘がいた。読んでいた少女漫画をパタンと閉じて、本棚にしまう。
「おはようございます、佐々木さん。珍しいですね、部室で昼寝なんて」
「……ここは?」
 そんな呟き声に橘は、もう、とワザとらしく眉を吊り上げた。
「お寝坊さんですよ。ここは部室です。今は、キョンさんを待っている最中ですよ」
「……ああ、そうだったね。思い出したよ」
 確かに、その通りだった、ような、気がする。
「ねえ、長門さんと九曜さんは?」
「図書当番やるからおサボりだそうです。まあ、今日は朝比奈先輩も委員会ですし。
 古泉さんや藤原さんはバイトだそうですので」
 時計を見る。眠ってから一時間ほどしか経っていないらしい。
 けれど。
 ああ、だけど。
 夢の中だろうが、現実だろうが。
 あのとき感じたあの感情は、本物なのだ。

「ねえ、橘さん」
 唇の端が歪む。今、自分は醜い顔をしているのかもしれない。
「はい、なんですか?」
「ひとつ、お願いがあるの。いいかしら?」
 キョンが来るまであと、30分と言ったところか。
 それまでに、伝えておかなければ。
「お、お願いですか! いいですよ、何でも聞いちゃいますよ」
「キョンのことなんだけど」
「はい。キョンさんがどうかしましたか?」
「ねえ、橘さん」
 くすっと悪戯っぽく笑った。

「キョンを、私にくれない?」

476:帰り道 5/6
07/12/18 23:51:46 zKjqFeZs
 にっこりと、橘が笑った。
「分かりました」
「……いいの?」
「私たち組織は、佐々木さんのために動いています。
 佐々木さんのお願いなら、なんでも聞いちゃいますよ」
 分かりやすい仮面だ、と佐々木は思う。
「えへへー、これでも佐々木支援隊のプロなんですよ。
 いい世界のためになら、なんだってしちゃいます」
 涙も零さなかったし、声だって震えていない。笑顔だって自然だ。
 なのに、仮面だと分かる。分かってしまう。
 それは、長い間一緒にいたから。
「ねえ、橘さん。本当に、いいのかしら?」
「いいです。佐々木さんになら譲ります。
 だって、」
 佐々木さんは神様ですから、と言われると思った。
 違った。

「友達ですから。私が、最も信頼する人ですから。だから、いいです」

 その言葉に、どれだけの魔法が掛かっていたのだろう。
 ふう、と息をはいた。
 立ちあがり、橘の正面に立つ。
 静かに笑う橘を、そっと抱き締める。
「ねえ、橘さん。神様とか、組織とか、抜きにして、聞きたいの」
 肩の後ろで、頷く感触。
 佐々木は、静かに問いかける。
「彼のこと、好き?」
「……はいっ!」
「じゃあ、もう一度、聞くよ」
 ぎゅっと力を込める。
「キョンを、私にくれない?」
 沈黙は、数秒だけだったと思う。
 あるいは、数分だったのかもしれない。
 ただ、その僅かな空白がとても静謐なものであったのは確かだ。
「……いや、です」
 嗚咽が聞こえる。
 組織としての橘京子を突き破り、友人としての橘京子が、佐々木の腕の中で泣いている。
「キョンさん、は、意地悪で、けど、優しいです」
 つっかえながら、涙で佐々木の肩を濡らしながら、橘京子が泣いている。
「だから、だから―!」
 はっきりと、聞こえた。
「取っちゃ、嫌です」
「……うん、ごめんなさい。意地悪して」

 放課後。刻む夕暮れ。
 夕日に染まる影法師。
 橘京子が泣いている。


477:帰り道 6/6
07/12/18 23:52:55 zKjqFeZs
 ようやく、キョンがやってきた。戸締りを確認し、鍵を佐々木に渡す。
「では、佐々木さん。お先に失礼します」
「あれ、佐々木は帰らないのか?」
「今日から佐々木さんとは別ルートなのです」
「なんでまた?」
「鈍感ですね。素直に喜んでくださいよ。二人っきりの時間が増えたんですから」
「そういう事だよ。もう少し、女の子の気持ちというものを考えて発言した方がいい」
 ストレートな二人の物言いに、キョンは言葉を返せない。
「まったく。そんなではいつか橘さんに愛想をつかされるよ」
「あ、それはないですから安心して下さい」
「……目の前でノロケられるのも嫌なものだね」
「……仲いいな、お前ら」
「それはもう。だって、友達だからね」
「はいです。阿吽の呼吸です」
 ねー、とお互いに微笑む二人を見て、少しばかりこめかみを押さえる。
「まあ、仲がいいのは理解したけどな。……で、どういうことなんだ?」
 また何か起きたのか、と言外に聞いているのだろう。
「特に深い意味はないんです。本当に佐々木さんが気を回してくれただけです」
 絶対に教えるもんか、と橘は思う。
 こちらのやりとりを見て、静かに微笑む佐々木さんは、それはそれは女の子の顔をしていらっしゃる。
 それがとつもなく綺麗で、少しだけむっとした。
 キョンの腕に抱きついて、べー、と舌を出してやる。
 絶対に渡してなるもんか、と橘は思う。
 微笑みが苦笑に変わる。部室に夕暮れが満ちる。

 帰り道。刻む夕暮れ。
 坂道に揺れる影法師が二つ、いつものように話をしていた。
 いつものように軽口を叩いて。

 ちょっとだけ、手なんか繋ぎながら。

478:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/18 23:54:19 zKjqFeZs
終わりっす。


479:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/19 00:01:18 fVeo5uaR
きょこたんも好きな俺には素敵な作品でした!
あぁ、きょこたんに軽い意地悪して困らせたいぜ。

480:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/19 00:08:17 o2zX63LZ
GJ

481:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/19 00:10:47 6YtHYC95
全俺が拍手喝采した

482:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/19 00:28:52 CVqf565a
>>478
ササッキーもきょこたんもかぁいい
GJ

483:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/19 00:38:07 9wxGYaqy
いちいち設定を言うのは野暮だもんな…
修羅場嫉妬関係スキー的にもこれはいいですよ
19-75、24-310なみに楽しめたGJ

484:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/19 00:41:06 bNV9SVK0
>>477
文化祭の人とお見受けした、GJ!

485:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/19 00:54:01 Qx/FrNOm
最近豊作だなあ
どの職人さんたちも乙です!

486:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/19 05:09:30 UjNEpOOs
これはGJといわざるを得ない

487:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/19 10:47:05 67NKAtBf
読んでないけどGJ!

488:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/19 11:15:48 o2zX63LZ
コラコラ

489:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/19 16:39:09 fSkbzg72
URLリンク(upload.jpn.ph)

490:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/19 18:10:33 UjNEpOOs
可愛いのは認めるが未成年は自重しなさい

491:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/19 18:52:04 HsHWtnJT
全俺が泣いた。
GJ

492:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/19 18:58:35 8hzBiYkE
>>489
可愛いのは認めるが(ry
それと、「シリー」に見えた。

493:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/19 19:29:28 4/j7RSOs
未成年はコーラにしなさい。

494:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/19 20:13:31 hQfW6uqH
定期あげ

495:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/19 20:45:25 ywW6l1cK
句読点で始まる文章を初めて見た。


496:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/19 20:49:00 gkUOZval
ハ・佐「どっちと付き合うの!?」
キ「………」
ハ・佐「さぁっ!」
キ「放課後、女子トイレでオナってんのがバレたんだけど」
ハ「え……?///」
佐「黒沢かっ!」
キ「……ハルヒ、付き合おうか」
佐「え!?」

497:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/19 21:34:41 7k6n3mON
なんでだよ、ちゃんと突っ込みいれてくれたのにw

498:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/19 21:34:51 EsiOPo9H
>>496
ちょww佐々木ww吹いたwww

499:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/19 21:38:52 uC3iNZWc
悪いインターネットに云々、とキャラソンでも歌ってるからねえw

500:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/19 22:15:16 4/j7RSOs
佐々木かわいいよ、佐々木

501:佐々木@初夜
07/12/19 22:22:17 ipRQbVk/
<1夜目>
「くっくっく、キョン。
 ようやく僕達もおおやけとして同衾する間柄となった訳だが、君は僕をどの様に扱ってくれるのか興味があってね、
 様々な書物を参照として僕なりに勉強を繰り返してきたのさ」
「すまん、佐々木。ムードに欠ける。
 今夜は無理だ」

<2夜目>
「昨夜は僕も流石に興奮を隠しきれず思わずおしゃべりに過ぎたよ。反省している」
「君は僕にムーディーな雰囲気を求めている訳だ。では改めて」

 "ねぇ、あなた。優しくしてね・・・・"

「すまん、佐々木。やっぱり元の方がいいぞ」

<3夜目>
「くっ・・・・・・くすくす、あっはっはっは・・・・・」
「ど、どうしたんだ佐々木?」
「君の手付きが僕にはこそば痒くてね、思わず声に出ちゃったよ」
「んなっ!」
「すまない、キョン。続けてくれたまえ」
「そんな事言われてもなぁ、俺としては少しショックだぞ」
「僕がウブだという事で、ここは認めて欲しいのだが」

<4夜目>
「ん・・・・、キョン。
 僕もようやく慣れてきたよ。もっと続けてくないか」
 ・
 ・
(中略)
 ・
 ・
「なぁ、そろそろ致したいのだがいいか?」
「まだだよ、キョン。今まで僕は散々に焦らされてきたんだ。これ位の反撃は許されて然るべきだよ」
「それはお前が奥手だからだろ?」
「その台詞、君にそっくりそのまま返すよ」
「やれやれ、相方がツンデレだと困るわ」
「君が言うな!君が!!」


<5夜目>
「ようやく1つになれたんだね、キョン」
「大丈夫か?痛くないのか??佐々木」
「だ、大丈夫だ、キョン。
 ・・・これが悦びにかわり、しあわせに感じる時には」
「やっぱり痛いんだな」
「うん・・・」
 ・
 ・
 ・
 ・
「でも、僕はいま充実しているよ。気分は最高潮に高揚している。
 いつまでも、いつまでも。二人で一緒に幸せでいよう!約束してくれないかい?」
「分かり切っている事を聞くのはお前的には"愚問"と言うんじゃないか?」
「キョン、ここは"お約束"だよ」
「そうだな、佐々木。俺と二人でもっと幸せになろうぜ!」
「うん」

502:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/19 22:24:45 bsof0c6i
久しぶりにこのスレにきた
やっぱこのスレは雰囲気いいね


6月のハルヒノマカプオンリーに何組か佐々キョンで出る人がいるみたいだ
佐々キョンは意外と男女両方に人気あるカプだから嬉しいな

503:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/19 22:26:22 lTpFOs1n
男性から見た佐々木は、
「頭がよくて可愛い女性」なんだが、
女性の目からみた佐々木ってどうなんだろう。

教えて女性ササキストの皆さん。

504:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/19 22:34:52 PB5ny1V9
>>502
佐々キョンの中学時代の頃の話とか健全本を見てみたいな。
あと恋人同士な佐々キョンや親友~な佐々キョンや友達してるきょこ佐々とか。

今まで女性向けサイトで佐々キョン見かけるから
てっきり佐々キョンは男より女の人の方が好きな人が多いと思ってたよ

505:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/19 22:48:19 4/j7RSOs
>>501
違和感が全然無い。GJ

506:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/19 23:18:10 UjNEpOOs
正式に結婚するまではとお互い自省して、結婚してからも五日かかりますか
奥手というか堅物というか、佐々キョンらしいw

507:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/19 23:41:49 o2zX63LZ
初々しい佐々木奥さんGJ

508:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/20 00:01:51 HsHWtnJT
女性からみても可愛らしくて聡明で実に魅力的な女性だよ、佐々木さんは。

509:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/20 00:13:42 ejhaMkmr
>>508
佐々木さん・・・いくらなんでも自演は良くないと思うのです⌒><⌒

510:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/20 00:18:53 bZ5rRkuG
>>509
ポン「それを言わないのが約束だ。わざわざ自演を暴いてやるな」

511:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/20 00:27:36 ejhaMkmr
>>510
九曜「―サーセン―」

512:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/20 00:37:09 0xWO/cnZ
佐々木団内部分裂フラグktkr

513:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/20 00:37:15 bZ5rRkuG
>>511
ハル「佐々木さんはねー、裏表のある、腹黒い女なのよ」

514:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/20 00:44:39 qkHfLBfL
裏表のある女性、いいじゃないか。
心に闇を持った人間は深みがあって魅力的だぞ。

515:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/20 00:45:47 aK5rgm0b
>>503

佐々木さんは女から見てとても尊敬できる女性だと思います。
分裂を何度も読み返すたびに格好よさと可愛さの二面性にどんどん引き込まれていく感じです。
とても格好よく見えるんです。それでいて可愛いという……ホント好きです、佐々木さん

516:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/20 00:52:14 0xWO/cnZ
>>515
きょこたん乙www

517:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/20 02:07:33 n3WsSaDC
中学生なんて小学生の延長線、佐々木さんみたいに一般から離れたキャラは疎遠されそうだけどな
高校生には頼りにされるかもしれない

518:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/20 03:06:00 MIqycn+m
僕っ娘なんてリアルで居たら、速効虐めの対象になるだろうな。
休み時間中にスカート切り割かれてジャージで過ごす嵌めになったり。
体育の着替えの際も、男子の更衣室に投げ込まれたり。
女子トイレの使用も許して貰えず、男子にトイレで用を足すことも。

519:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/20 03:13:52 bZ5rRkuG
どんな腐女子が生息する学校だよ。
せいぜいキモいオタクに告白されるくらいだよ。

520:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/20 03:18:35 efbqKNcm
リアルの話なんか止めて
早く佐々木さんの私生活を妄想する作業に戻るんだ

521:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/20 03:42:45 0xWO/cnZ
リアルの話なんかするもんじゃないぜ! ろくな事にならないからな!


月    席替え          ヒソヒソ・・・        「え?まだ居たの?」
曜          グループ学習   歌えないカラオケ
の   調理実習                 体   「あれ?今日呼んだっけ?」    便所飯
朝             修学旅行   怨み 育         休       弁当
 コソコソ・・・            罰ゲーム告白           み  「調子乗ってんじゃねーよ」
        「なんでお前もくんの?」       図       時間
                              書               ト    「えーと、誰?」
  二人組み       好きだったあの子    室       ザワ・・・   イ   鬱
     寝たふり    「なんか臭くない?」   / ̄ ̄ ̄\   落     レ
MDが友達   「おいお前コンビニ行ってこい」/ ─    ─ \  書         飲まされた泥水
                           /  <○>  <○>  \ き
   画鋲   机に花   キモイ・・・      |    (__人__)    |  隠された所持品   
ザワザワ・・・・     ガヤガヤ・・・        \    ` ⌒´    /「なにアイツ?」   
         アドレス帳      嫉妬   /             \        保健のテスト100点


522:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/20 04:15:27 AUq2YxWJ
定期あげ

523:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/20 06:10:16 qD57c/2H
>>501
エロワード抜きなのに何故かオッキした
GJ!

524:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/20 06:34:44 6deXegnD
>>518
僕っこ普通にいない?

525:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/20 07:07:53 unfyyYX+
勝手ながらSS投下↓
ちょっとばかし暗め

526:SS佐々キョン_終わりは始まり(1/2)
07/12/20 07:09:24 unfyyYX+
俺がSOS団を退団にされたのは2年の6月だ。
ハルヒはウチのクラスの新転校生高橋に付きっ切りだった。
ハルヒの前の席は高橋で固定された。
高橋は俺なんかよりずっと魅力的だ、俺が言うのもなんだがな。
長門からは、鍵の資格者が俺から高橋に移ったこと、
古泉からは、『恐らく涼宮さんは、自身にとってあなたが必要だと認めたくなかったのでしょう』と言われた。
立場上、朝比奈さん、古泉は俺との接触を避けるようになった。


はっきり言おう。寂しかった。毎日が空虚な感じだだった。
ハルヒと高橋が笑いあう教室になんか居たくなかったさ。
まぁ、ハルヒが望んだんだから仕方が無い、とは分かってるんだがさ。

そんな俺を救ったのは佐々木だった。出来るだけ俺と会う機会を作ってくれた。
あいつは俺の目を見てこう言うんだ。
『君のそんな寂しい目を見て居たくないから』
甘えさせてくれる佐々木に甘えていた。
体を求めたりもしたが、佐々木は応じてくれた。あくまで親友として。


秋。
土日には佐々木と必ず会うようになった。
進学高に進む佐々木に配慮して日曜は図書館で勉強した。
佐々木は俺のことをよく分かっていて、
『来週、僕が持ってくるテストで7割取れなかったら会う回数を減らすから』
なんていいやがる。案外厳しい。
ああ、頑張ったさ。減らされたくないからな。

冬。
俺たちは親友かつ恋人の様な関係なった。別に何かが変わったわけではない。
俺は佐々木と同じ大学を目指すようになった。
もちろん、佐々木が俺に大幅に歩み寄ってくれている。俺にとっては十分大変だが。
『くっくっ、自分が勉強するより、君の教師役のほうが楽しいからいい』だそうだ。
この頃になると、俺にはハルヒに話しかける余裕も出来ていた。
不機嫌なハルヒを見ているのはやはり嫌だからな。なんだかんだ言っても、こいつは大事な友達なんだ。
高橋と上手くいってほしい、SOS団で楽しくやっててほしい、これは本音だ。こいつには笑顔が似合う。
俺は名誉SOS団団員の肩書きで積極的に各イベントに参加した。雑用扱いなんだけどな。



527:SS佐々キョン_終わりは始まり(2/2)
07/12/20 07:10:36 unfyyYX+
春休み初日。
俺は佐々木と図書館で待ち合わせをしていた。
俺は意外な人物を見た。
長門。漆黒の瞳で俺を見つめている。
「よう、長門。お前も図書館か?」
長門は、ゆっくり手を掲げて、って待てー
俺の意識は遠のいた。

春休み初日。
今日はキョンと図書館に行く日だ。
僕は意外な人物を見た。
長門さんとキョン。長門さんはキョンに手を掲げて、何かつぶやく。
ーキョンが崩れ落ちたー
悪寒。僕は最悪のシナリオを思い浮かべる。まさか…有り得ない。
「キョン、キョン!!」
キョンに意識は無い。
長門さんは既に僕が来た道を戻っていったところだった。
「う…」
「キョン…」
僕の頭はこんなときにも冷静に結論を出す。お願い、それだけはやめて。
「さ、佐々木?!どうしてここに?」
やめて。
「俺は…」
聞きたくない。
「市内探索の…なんでこんなとこに?」
嫌。

「ちょっとキョン、何やってんのよ?」
やっぱり来た、涼宮。その後ろには、無感情の悪魔。
「ちょっと…キョン、離れなさいよ。」
何故、僕が離さないといけない?離れるのはお前らの方だ。
「なぁ…佐々木。離してくれ。どうしたんだ?」
何でよ?
「あんた、離しな」
「黙れ!!」
あぁ、自分でもびっくりしているよ。僕ってこんなに大きな声出せるんだね。
僕は涼宮を見る、中途半端なポニーテール。こいつがしていると腹が立つ。
今度のキョンの入試模試の成績がC判定だったら僕がポニーテールにする約束だった。
「佐々木?どうした?」
キョンの方は見れない。今の僕の目はおぞましいほど憎悪に満ちているだろうから。
憎悪?空虚?悲しい?
「キョンは道具じゃないんだ!」
涼宮に向かってそう言い放つと、そのまま僕の意識は遠のいた。



今日は春休み初日。全くキョンは団員としての心構えがなってないのよ。
高橋の方がずっと団員らしいじゃないの。

今日は春休み初日。俺はいつものように駅前に向かう。
いつも通り、俺より先に5人が迎えてくれた。くそ、今度こそ、高橋に奢らせてやる。

今日は春休み初日。僕はいつもどおり予備校に向かう。
少し物足りない毎日だけれど、僕にはこれくらいのささやかな人生が似合う。

どうも失礼しました。

528:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/20 07:59:37 UDz6KMOt
佐々木が不憫すぐる…

529:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/20 08:07:18 luvMtlbn
不憫な佐々木ネタはハルヒスレかVIPに投下して欲しい。

530:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/20 08:09:02 ILJQJGUE
上がってて目に付いたから、削除依頼出しといた。
2期に出番があれば戻っておいで。

531:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/20 08:22:17 gUxEYHFM
26スレ目まで続いてるのに今更だなオイw

532:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/20 08:25:54 ILJQJGUE
ラノベに移れば良いじゃん。続いてるのは理由にならんよ。

533:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/20 08:28:31 gUxEYHFM
というか今まで削除されなかったのが不思議ですぅ

534:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/20 08:29:00 JAmEN2+a
佐々木が不憫なのもそうだが、オリジナルキャラを出すのはちょっとなあ。

535:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/20 08:31:50 LxeW2xZ6
排除依頼で排除されるとは思えないww

536:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/20 09:44:40 su/3bp2I
>>518
それはない(AA略

537:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/20 10:16:27 eeRyhFbu
冬休み前なのに

538:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/20 10:29:37 edHxH6sz
高橋って誰すか

539:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/20 10:30:37 bZ5rRkuG
引っ越しの話がまとまりかけているらしい。
避難所と文芸サロン自治スレ参照
ウザイ荒らしもいるし、俺的には引っ越した方が良いと思う。
引っ越しても保管庫使えるのかな?それだけが心配。ハルヒ×らきすたクロスオーバーSSスレは保管庫に行けなくなっているけれど。

540:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/20 10:46:37 7pO5gL4W
オリキャラ出てても佐々木不憫でも何でも良いと思うんだけど
ちょっと言葉足らずで話の筋が分かりにくいな
展開はすげえ好きだぜ

541:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/20 10:47:16 BmTInfhR
引越しと保管庫は関係ないよ。引越しは板の問題だし、保管庫についてはサイトの管理人の問題だから。

542:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/20 11:10:59 0ccGvfsy
下がってる

あげ~ぃ

543:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/20 11:23:31 bZ5rRkuG
>>527
あのー、この長門さんは一体何をしたいのですか?
長門は、ハルヒの忠実なロボットじゃないですよ。
キョンラブの長門にとって、キョンが佐々木からハルヒに行っても何のメリットも無い。
どうせ情報操作するなら、キョンを自分の彼氏又はその手前の存在にするんではないのかな。
もし、長門が、キョンが鍵だから惚れている(または、そう演じている)なら情報操作なんてする必要無いし。

>>529
ハルヒスレでも叩かれること必至だな。このハルヒは性格悪すぎ。
長門の情報操作がハルヒの願望なら、ハルヒは人(佐々木)の彼氏(キョン)を人外の手段で無理矢理奪った上、高橋とキョンで二股かける最低野郎だ。
高橋が単なる当て馬なら高橋かわいそすぎ。
ハルヒスレのハルヒは少しわがままで乱暴だけど、キョン一筋で、明るくて人を思いやる心(これは原作初期に最も足りない心)を持つ素晴らしい女の子なんだ。

544:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/20 11:41:33 0ccGvfsy
>>501
違和感ないです
乙!

545:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/20 11:48:30 6deXegnD
どうみても個別のなかでも人気スレなのに今更引越しってのは自治の横暴だと感じるがなあ

546:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/20 11:50:51 p/ICZPCZ
まぁアニメで出てないからしょうがないきもしないでもない

547:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/20 11:52:39 ARnG259y
まあ仕方ないとは思うけど、
あまりこちらから動いて次スレで移転、ってのも違和感ある。
自治の方の結論でたのかな?
それからでも遅くないと思うんだが。

548:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/20 11:58:21 BmTInfhR
新番組も控えてるし、アニメキャラじゃないスレたちのせいで、本来のアニメキャラスレが落ちるようなら、そりゃ怒るだろうさ。
人気だからどうとかは関係ない。

549:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/20 12:11:02 bZ5rRkuG
SOS団のせいで、本来の文芸部部員があぶれるのはけしからん。『幽霊部員に毛が生えたくらいしか部室に来てないじゃないか』というのは理由にならない。
お前らは生徒会が用意した離れの部室にでも行ってろ。
ということだな。簡単に言うと。

550:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/20 12:36:48 HntuMrUn
526のSS読んだんだけど
一度はキョンを見限ったハルヒだけどオリキャラ高橋じゃ
役不足で不機嫌になり始め、やっぱりキョンも必要と思い始めたから
長門がキョンを情報操作して佐々木から無理矢理奪った上に世界改変し
佐々木とキョンの関係を無かったことにして
キョンと高橋の男二人をはべらせたという話なのかな?

このスレのSSだとハルヒは邪魔者、悪者扱いされる事があるけど
今回のハルヒはその中でも最悪だと思うんだが



551:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/20 12:39:01 unfyyYX+
>>543 に対しての返答
高橋はただの当て馬設定、別に谷口でも良かった

世界設定は、
ハルヒに対して交友的なキョンが戻ってきた後は、
キョンが居るときと居ないときでの精神安定度に大きなブレが出てきた

情報統合思念体(主流派)…
  ハルヒがキョンを連れてまた閉鎖空間に入ることを危惧
  ゆえ、ハルヒとキョンの関係を以前の安定期の状態に戻すことを実行
  観測にもそちらのほうが有効と判断された
ちなみにハルヒは、無意識的にもキョンを奪うつもりは無かった。
ハルヒの意思関係無く、思念体主流派の独断

552:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/20 12:53:45 unfyyYX+
>>550 オリキャラ高橋じゃ 役不足で不機嫌になり始め
俺が考えていたのは、
・高橋は鶴屋さんポジション
で、結局キョンみたいな存在も必要だと。

553:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/20 13:34:29 bZ5rRkuG
>>551
はいはい、ハルヒは気の利く子分持って良いね。ヤクザの親分も真っ青ですよ。
思念体の独断と言うが、古泉的には『涼宮さんが望んだこと』じゃないのか?
下手人を長門にやらせるのがまた残酷。消失でも、長門はキョンの記憶だけはいじらなかったんだぞ。それだけ素のキョンが好きだった。
当て馬にされた高橋もかわいそう。
朝倉涼子がいれば、ハルヒ刺しているぞ。

(勝手に続き)
誰かに呼び出されて、あたしはキョンと二人で放課後の教室に行った。
西日のさす教室には、転校したはずの朝倉がいて、

ゴフ キョンは殴られて気絶した。
「キョン、大丈夫?」
「気絶しているだけ、半日もあれば目を覚ますわよ」
朝倉は不気味な笑みを浮かべて言った。
「何て酷い」
「大したこと無いわ。あなたがキョンくんに、高橋くんに、佐々木さんに、そして長門さんにしてきたことに比べれば」

朝倉が言うには、朝倉と有希が宇宙人で、あたしが神。
そして、世界改変のことも話した。
「笑っちゃうでしょ。長門さんは、自分がキョンくんを手に入れようとした時ですら、キョンくんの記憶と人格だけはいじらなかったのに。それをあなたのために」
「そんな電波話信じると思う?」
「別に信じたくなければそれで良いわ。
で、神能力者が突然死ねばどうなると思う?思念体にも予測不能。佐々木さんに移るのかしら、それとも・・・ワクワクしてこない?」
そう言って朝倉はナイフを取り出す。かなり大型の
「そんな危ない物しまってよ」
「それ、無理。
あなたはわたしの親友の長門さんの心を踏みにじった。あたし個人としてもあなたを許すことができない」
あたしは、ただ、キョンと楽しく過ごしたかっただけなのに。何故?
あたしの体は、金縛りにあったように動かなかった。
朝倉のナイフを持った手が、あたしの体に近付くのがスローモーションのようにはっきりと見えた。
(完)
注:一部にどっかで見た表現があります。

554:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/20 13:59:34 VtLGznJM
>>551
ハルヒの気紛れ(無意識だとしても)のために、
長門さんを含め他の大勢の登場人物が不幸になったってところが反感をかったんじゃないかなあ。
こういうのもあってもいいとは思うけど、読後感はよくないな。

>>553
補完乙
話は落ち着いたけどやっぱりバッドエンドになっちゃったね。

555:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/20 14:04:28 9K9gUhfY
まぁ落ち着け。
しかし古泉たちが離れていくのはともかく、仮に本気でハルヒが新キャラに惚れたとしてもキョンがクビになるってのは変な話だよな。

556:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/20 14:10:32 unfyyYX+
>>553
全く持ってその通り。
確かにハルヒを聖人視しすぎてた面もあるわ、反省。
かなりご都合設定なのも、反省。
貴重なご指摘、ありがとう。

>自分がキョンくんを手に入れようとした時ですら、キョンくんの記憶と人格だけはいじらなかったのに
ただ、ここはどうだろう。
キョンの記憶を残したのは、長門自身が改変を防げなかった対抗策として。
長門自身の意思ではないと思うが。

ま、何を言っても、俺の文筆能力・創作能力の欠如が招いた問題だ。
スレ汚し、ごめんなさい。

557:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/20 14:11:58 WPPMlcRD
二時創作にあーだこーだ言っても仕方ないお…

佐々キョンサイトさんでも巡回してこようかな
最近は増えてきてるし嬉しい

558:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/20 14:31:21 ARnG259y
保管庫管理人さん更新乙

559:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/20 15:06:12 luvMtlbn
>>556
帰って来いよ!

560:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/20 15:28:29 bZ5rRkuG
>>556
すいません。興奮して言い過ぎました。
佐々木キャラスレなんで、佐々木さんへの愛とか萌えが欲しかった。それだけなんです。
今度、萌えるやつ投下して下さい。甘甘じゃなくても良いですから。

561:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/20 15:38:03 I/Fi7kny
         ハ,,ハ
        ('(゚∀゚∩_ おいらをどこかのスレに送って!
      /ヽ   〈/\ お別れの時にはお土産を持たせてね!
     /| ̄ ̄ ̄|.\/
       | モツ煮 |/
        ̄ ̄ ̄
現在の所持品:たばこ・スーパーマリオブラザーズ・練炭・とうきびチョコ・ジアース・ブラゲ豚 ・Keron
kawaii 七輪 ブラウザゲー ブラゲスレ行きチケット(片道) うまか饅頭 ○=俺 School Days未開封
School Days開封済 うんこ インギー アーライ! kotsは神 スカイラーク全部 いちごましまろ
Muran 最強の銃 ハッピー☆マテリアル5月Ver アレテイル ヒロポン ふたなり画像.zip
PS2 ジャクムの兜昇華繚乱命中30%10連品 マーシャルグラブ攻撃21 ホーンテイルのネックレス卵3連品
ギアノスの鱗 プレマリン パキシル80mg RIOのハメ撮りビデオ Lady メリーの死神の鎌
みんなのうらみ 二壷線最新データ 中学校のキョンとの思い出

562:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/20 16:13:54 3xYM87WH
>>556
佐々木スレで投下するならハルヒをわかりやすく悪役にしちゃうのがいい。
>>527も、最後にこう付け加えればいい。

ハルヒ「高橋君、もう来なくていわ。やっぱり雑用係はキョンじゃなきゃね。
     ありがと有希。持つべきものは親友ね」ナデナデ
長門「・・・いい。親友、だから。」

翌日高橋はまた転校した。今度はカナダだそうだ。
(おわり)

563:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/20 16:27:56 AUq2YxWJ
定期あげ

564:アルル
07/12/20 16:29:03 elaka72g
お金を作って今まで手が出なかったものを買ってみませんか?
かなりたくさんの人が利用しています!
私もお世話になっている身です^^;頑張れば頑張るだけお金が
作れますよ!必要なのはちょっとした時間だけ!!
皆さんもよろしければどうですか?
URLリンク(www.gendama.jp)
↑さっそく登録しよう!!

565:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/20 16:30:10 JAmEN2+a
まあ、しかし、書いたあとでもぐだぐだいうのは美しくないなあ。

566:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/20 17:20:03 ACj1RARZ
もとからハルヒ、長門アンチな自分はさらにイメージダウンした。

567:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/20 17:23:51 Q+Ofw7vv
>>562
そういう分かり易いアンチハルヒを嫌う奴もいるんだ。この佐々木スレにも

568:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/20 17:32:03 K0rithBq
エロゲ二次や嫉妬系のSSスレ荒らしてるのと同類の
こらえ性の無いだろう幼い奴多いんだな

569:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/20 17:44:55 6deXegnD
確かに自分が満足いかないSSになんくせつけるのは大人じゃないよね。
佐々木スレだから佐々木ハッピーエンドじゃなきゃだめなんて逆につまらなくなるかと。

570:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/20 17:46:45 0xWO/cnZ
まあこれ以上グダグダ言うのも大人気ないし、
ここからは気分を変えて佐々木さん萌えトークに華を咲かせようじゃないか

571:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/20 18:40:06 Q+Ofw7vv
異色のSS投下して、俺が流れを変えてやるぞ。
といっても1レスだけだが。

572:SS佐々木さんへの恋文
07/12/20 18:45:44 Q+Ofw7vv
『佐々木さんへ

いつも勉強を教えて下さってありがとうございます
僕はあなたを一目見た時からあなたに恋してしまいました
あなたのその瞳、知的で凛々しい顔 あなたの全てが好きです
あなたに勉強を教えてもらう時、あなたと他愛のない会話をする時
いつも僕の鼓動が高まり、抑えることができません

もしかして、既に素敵な恋人がいらっしゃいますか?
もしそうならば、同級生の一人が馬鹿な事を言ったと笑い飛ばして下さい
そして、この手紙のことは忘れて、友達として付き合って下さい
僕は佐々木さんが幸せならそれで充分幸せです
そうでないならば、どうか、僕の彼女になることを考えて下さい。お願いします

佐々木さんの高校の同級生A』
 ・
 ・
 ・
 ・
佐々木さんへの恋文を手渡そうとした時、佐々木さんが男といるのが見えた。
とても楽しそうに。手なんか握って、どう見ても恋人どうしで
2人の会話から、相手はキョン。そう、キョンは佐々木さんの中学時代の恋人で、卒業と同時に佐々木さんを捨てた酷い奴だ。
奴は聞いていた以上にハンサムで、佐々木さんいわく「僕が出会った、潜在能力で僕より頭の良い唯一の人間」
その潜在能力は、佐々木さんの中学時代の同級生も認める。一種の天才だ。

僕なんかがそんな怪物の相手できるとは思えない。もし、奴が佐々木さんだけを見ているなら、きっぱりとあきらめるつもりだった。
しかし、奴は僕の中学出身の変人:涼宮ハルヒと付き合っているので有名だ。佐々木さんもそれを知っているはず。
というより、涼宮ハルヒを含めて少なくとも3股をかけている、という噂すらある。
いくら天才でも、佐々木さんを4人(もっと多いかもしれない)の中の1人にして、佐々木さんを弄ぶなんて許されない。
それに、女の子は、自分だけを見てくれる男と付き合うのが幸せだ。
 ・
 ・
 ・
 ・
『佐々木さんへ

いつも勉強を教えて下さってありがとうございます
先日、あなたが中学時代の恋人キョンと楽しそうに歩いているのが見えました
よりが戻ったのなら結構なことですが、そうではないと思います
彼が僕の中学出身の変人で彼の同級生の涼宮ハルヒと付き合っているのは知ってらっしゃいますか?
というより、涼宮ハルヒを含めて少なくとも3股をかけている、という、かなり確実な情報があります
あんな浮気者は佐々木さんには似合いません。別れた方が佐々木さんの幸せです

僕はあなたを一目見た時からあなたに恋してしまいました
あなたのその瞳、知的で凛々しい顔 あなたの全てが好きです
あなたに勉強を教えてもらう時、あなたと他愛のない会話をする時
いつも僕の鼓動が高まり、抑えることができません

彼と比べると、僕は物足りないかもしれませんが
僕は佐々木さんだけをずっと見て、佐々木さんをそこそこ幸せにする自信があります
彼と別れて、どうか、僕の彼女になってくれることを考えて下さい。お願いします

佐々木さんの高校の同級生A』

573:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/20 18:57:33 UFy3BmGF
原作読んだことあるかい?

574:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/20 18:59:22 6deXegnD
角川ストーカー文庫

575:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/20 19:09:33 WPPMlcRD
>>572
これは新しいなww

自分としては佐々木とキョンの絡みがあればどんな関係でもいいや

576:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/20 19:45:05 e6ZYZXFV
>>572
新作だね。
さて、1回原作を読み直そう
佐々木とはそこまで深い関係とは書いてないよ


577:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/20 19:48:11 bZ5rRkuG
>>572
キョンのスペックが高すぎるような気がするが、いや、何も言うまい。

578:1/2
07/12/20 20:59:26 ARnG259y
佐々木さんのsilent voiceの巻

 佐々木がたちの悪い風邪を引き込んだらしい。
 ここ数日は臥せっていて、ようやく快方に向かいつつあるようだが、
見舞いの一つも行かないのは何事か、とは、橘京子が夜半に俺の携帯にかけてきた第一声であった。
というかお前、いつ俺の電話番号を知った。
それはそれとして気がかりではあるので佐々木にメールをしてみると
『大分マシにはなったよ。大丈夫。ただちょっと喉をやられて声はでないけどね』
というメールがしばらくして帰ってきた。
ううむ、これはいかんな。明日はSOS団の活動休んで見舞いに行こう。
「明日は佐々木さんのご両親がどうしてもはずせない用件で外出してしまっているのです!
 ここでお見舞いに行かないのは友人として男としてダメダメのダメなのです!
 私も一緒に行きますから高級なお見舞いを持っていくのです!」
いいから何度も電話かけてきて、しかも叫ぶなダディアーナ。

 翌日、俺はハルヒに素直に事情を話して佐々木の見舞いに行った。
ハルヒのヤツは大概横暴で聞き分けの悪いやつだが、こういう時までごちゃごちゃ言うやつじゃない。
「パジャマ姿で抜け駆けはなしよ、って言っといて」
という訳の分からん伝言と、団長からの見舞いの品を買えと千円冊を2枚渡して送り出してくれた。
駅前で白桃の缶詰を買う。うん、風邪の見舞いは白桃か台湾バナナだ。
喉を痛めたらしいから桃の方がよかろう。
「あなたいつの時代の人ですか」
いやだからナズェ見てるんです橘さん。ところでお前今佐々木の家の方向から走ってこなかったか。
待ち合わせは佐々木の家の近くじゃなかったっけ。
「佐々木さんがご両親の助けもなく独りで病魔に苦しんでいるのですよ。
 学校なんか行ってる場合じゃありません。今日はずっと看病していたのです。
 あなたが遅いから迎えに来たのですよ、まったく」
へいへい。それは悪うござんした。で、あいつの様子はどうなんだ。
「熱は下がったようですし、風邪はほぼ抜けたようですよ。
 ただ、体力を消耗してるのと、咳で声があんまり出ないみたいで」
そりゃ結構大変だったんだな。お前みたいに煩いのがいたら却って消耗したんじゃないか、佐々木?
「な、なんて失礼なことを言うんですか!? 
 そりゃまあ、佐々木さんが何を言いたがってるのかわからずにちょっと最初のうち、
 ドタバタしなくはなかったですけど……」
橘の声がだんだん小さくなって口ごもる。何やらかしたんだお前。
そうこうしているうちに、久しぶりの佐々木の家についた。
自分の家でもないのに自慢げに扉を開ける橘の案内で玄関にお邪魔する。
……ってかお前、外出する時鍵かけずに家出たのか。
「……あ」
誰かこのバカ、クワガタと一緒に崖から叩き落せ。

579:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/20 21:00:01 s3gOYPOz
最初から頑張ってればなんとか佐々木さんと同じ高校に通えたくらい、
と俺は思ってる>キョンの学力

580:ごめんはいりきらなかった2/3
07/12/20 21:00:18 ARnG259y
幸い佐々木宅への闖入者はいなかったようで、何事もなく佐々木の部屋の扉をあけると、
ベッドにパジャマ姿で横たわる佐々木の姿があった。
「………ゃぁキョン。すまないねわざわざ」
掠れた声で数語しゃべると、つらそうに咳き込む佐々木。
表情は、やや頬が上気している以外は、そんなに具合悪そうでもないが、
喉は本格的に痛めちまったみたいだな。
あんまり無理してしゃべるなよ、今日は見舞いに来ただけだから、いいから横になってろ。
「……」
そんなにすまながるなよ。今までお前に世話になった分に比べれば何ほどのものかよ。
「じゃあ私は暖かいものでも入れてくるのです」
「……」
佐々木は冷たいものの方がいいってよ。あとお前、佐々木の家の台所と相性悪いみたいだから、
あんまりバタバタ動くな。
「何でわかったんですか!?」
いや、今佐々木そう言ったじゃん。
「頭大丈夫ですか? あ、そういえばお見舞い持ってきたのだから早く出すのです!」
へいへい。佐々木、ちょっと台所借りるぞ。
「……」
ああ、分かってる。何回か使ったことあるから。一緒に麦茶でも入れてくるよ。
「何独りで会話を進めてるんですか?」
いや、しぐさとか口の動きで普通わかるだろこれくらい。
「……ストーカーですか?」
黙れバナ。

その後、見舞いの白桃を開けて、飲み物と一緒に佐々木に水分と栄養を補給させ、
国木田など、中学の同級生だったヤツの近況を少し話した。
佐々木は時々うなずいたり軽く口元を動かして、いつもと同じように合いの手を入れて、
面白そうに話に聞き入っていた。まあ、この様子だと風邪がぶり返すようなことはないだろう。
あまり長居をして疲れさせても何なので、適当な所で切り上げたが、
橘よ、なんでお前は俺と佐々木が喋ってる間、ずっと東京ドームでダイビングキャッチをする
パンダを眺めるような驚愕した顔で、俺と佐々木を見つめていたのだ。なんかの病気の発作か?
「何で佐々木さんは一言も喋らなかったのに、会話が続けられるんですか?
 あなたも佐々木さんも、まるで当たり前みたいに」
いや、別に普通の他愛ない話だし、佐々木だって相槌うったりしてただけだろ。
禅問答してるわけじゃないんだから、佐々木の言いたそうなことだって限られるだろう。
いつもの薀蓄はあいつだって言わなかったし。
「……なんか何十年も連れ添った夫婦みたいなことするんですね。
 いつもは完全スルーのくせに。正面から言ってもスルーのくせに」
いやだからそんな大したもんじゃないから、恨みがましい目でこっち睨むな橘。
お前に「空気読む」という能力が絶望的に欠如しているだけだ。


581:3/3
07/12/20 21:01:41 ARnG259y
数日後、本復したらしい佐々木と橘の二人連れに駅前で出くわした。
「やあキョン。お見舞いありがとう。ようやく元通りという所だよ」
そいつは何よりだ佐々木……って、何橘に耳打ちされてるんだオイ。
「ところでキョン、この前は殆ど喋れなかったのに、僕の言いたいことを
ことごとく当てていたね。まあ、前もそんな感じで、喋らなくとも
大体理解してくれていたことがあったけど」
まあ、一年間つるんでたからなあ、なんとなく分かるもんだろ?
あの状況だと想定される言葉なんてそんなにないし。
「じゃあ、僕が今何を考えてるかわかるかい?」
そう言って佐々木は目を閉じた。
病み上がりのせいか、わずかに上向いた頬は、まだわずかに上気しているが、
そこにはイタズラっぽい微笑みが浮かんでいる。
まーた何をいきなり。
……。
……き、
「「き!?」」
はもるな。飛び跳ねてまで驚くなバナ。

今日は体力が戻ってきていい気分だ、とかそんなところか?

何故そこで腹を抱えて笑う橘。
その古泉ばりの「やれやれ」のポーズはなんだ佐々木。
くそ、二人して人をからかいやがって。
「ね、これが我らがキョンという人物の人となりなのだよ」
「す、凄いです佐々木さん、大当たりです。
さすがキョンさんを完璧に理解しているのです!」
キミタチ、なんか凄い失礼なことやってませんか、ねえ。
まったく。やれやれ。
                    おしまい

582:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/20 21:23:48 qD57c/2H
>>578
GJ!

583:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/20 21:25:19 s3gOYPOz
阿吽の呼吸な佐々キョンGJ!長年連れ添った夫婦みたい…って作中できょこたんに先に言われちまったww

あと割り込んでてスマンでした

584:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/20 21:52:46 bZ5rRkuG
>>581
GJ
これは良い佐々キョン

585:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/20 22:21:57 ExvCklsD
>>581
テラ夫婦wwww
しかしとある一点に関しては鈍いキョン

586:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/20 23:59:37 4DJkwh0a
>>572
U-1化してねーか?

587:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/21 00:02:50 W+jqdDTO
亀レスだが>>451、誰もその元ネタ知らないと思ったのか?
レヴィとロックのやりとりを佐々木とキョンに当てはめるのは無理があると思うぞ。

588:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/21 00:09:14 ZHGcn4kF
>>587
言われて気づいたwwwこれブラクラのあのシーンか!

589:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/21 00:40:44 pcS39P1T
>>587
誰にも気づいてもらえず凹んでいた所だよ……。
いや、あえてスルーされていたのかな? どっちでもいいけど。
やはり、改変し過ぎたのが悪かったのかなぁ。

590:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/21 00:41:47 tIATZiwy
>>587
気付かなかったー

591:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/21 00:43:44 ImMpsnf8
>>581
面白かったー。
空気が読めるキョンはうれしくもあり、しかし少し違和感があったが、
オチがいつも通りで安心してがっかりした。
……何を言いたいんだ俺は。

592:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/21 00:46:16 EuO7VNnf
久々に来たw

593:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/21 00:50:07 MmssbQ4z
最近来ていませんでしたが、なにやらかなり糞なSSが投下されたようですね。

分裂での佐々木は良いと感じていたのですが、このスレでSSを見ていると、
無性に腹立たしく感じる事があります。
SSですので個人の自由な発想の上で書かれるのは仕方ない事でしょうがキャラ
崩してまで書く必要あるのでしょうか?



長文失礼しました。以後このスレには来ない事にします。

594:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/21 01:20:27 0s/SjRQW
チラ裏ですので個人の印象の下で書かれるのは仕方ない事でしょうが空気
悪くしてまで書く必要あるのでしょうか?

595:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/21 01:22:57 rNE62pYX
>>594
皆柳沢の如き華麗なスルーをしろとは言わないが
これ位はしっかりスルーしようぜ

596:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/21 01:23:16 oEh87m++
不快を感じるなら、男は黙ってNGワードにID:MmssbQ4zを入れればおk

597:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/21 02:18:57 W+jqdDTO
>>589
何だ、気づいてくれるのを期待していたのかw
ならば敢えてスルーしておいた方が良かったかな。
どうやら俺も、>>593並みにKYらしいorz

598:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/21 02:19:16 KemmmKww
>>来ない事にします。
とか言いつつも来ない発言した香具師はスレに貼り付いてる件

599:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/21 02:51:40 3Yuxc7sS
最近ひぐらし見たんだけど、鷹野三四の子供時代の絵ってゆーかうん
俺には佐々木に見える。

600:SS「据膳は黄泉の味」
07/12/21 03:21:47 tIATZiwy
良く言うだろう「据膳食わぬは男の恥」と。でも、いつも無料で食えると思ったら大間違いだ。それどころか・・・

いつの頃からか、俺は気付いていた。俺の回りの何人かの女は、俺が好きなんだと。そして、求めれば、体を許してくれそうだと。特に、佐々木はガチだ。
というか、何度か、向こうから誘惑してきた節があった。
というわけで、俺は自分の欲望を満たすため、佐々木をデートに誘い、そして、ホテルのベットで楽しい夜を。
「君が僕を選んでくれてうれしいよ、本当に。くつくつ」
佐々木はうれし泣きをしていた。
これが、第二の欲求を満たすということか。とても、良いです。今度はハルヒで試してみるか。うん
(君が何を考えているか、お見通しだよ。残念ながら、そうはいかない。当初の計画を実行に移すからね。くつくつ)

次の月曜日
「よう、ハルヒ」
「気安く声をかけないでよ」
なんだろ、あの日か?ハルヒを落とすのはまたの機会にするか。
ハルヒにばれないように気をつけて、朝倉あたりにアタックするかな。

その日席替えがあり、ハルヒと俺は離れ離れになり、6月頃に復活した朝倉が隣りに。
俺は隣りの朝倉に話しかける。最初は世間話だったが。
「なあ、朝倉。一緒に旅行でも行かない?」
「とう行った風の吹き回し?」
「旅行、楽しいと思うぞ」
「そうね。行ってみても良いわね」
うん、やっぱり朝倉もヤレそうだ。

昼休み。朝倉はハルヒに呼ばれた。しばらく話していたが、やがて朝倉が俺のところにやって来て。
ガフ 朝倉のナイフが俺の机に刺さる。笑顔を絶やさないが、殺気をビンビンに感じる。
「危うく騙されるところだったわ」
えーと、えーと

バーン
「少年っ、年貢を納めるんだってねっ」
ハルヒの次に声のでかい女がやって来た。
「キョンくん。結婚おめでとうございます」
マイエンジェル朝比奈さんも。え?結婚?

「解説は僕がしましょう」
おう古泉。どういうことだ、説明してくれ。
「あなたと佐々木さんの結婚式の招待状が配られてます。僕の所には先程着きました。
先日、佐々木さんと一つになられたそうですね。責任取って結婚してあげて下さい」

「キョンくんったら酷いのよ。さっきまで、あたしにモーションかけていたのよ。危うく騙されるところだったわ」
「あたしの所には招待状来ていたけれど、朝倉の所はまだだったのよ」
「浮気は良くないのね」
「キョンくん。酷いです」
「お仕置だっね」
「キョン。あんたは佐々木さんと一生添い遂げるのよ。今度浮気したら、団長自らあの世に送ってあげるわ」
「キョンくんを刺すのは、わたしの役目よ」
「・・私も手伝う」
長門、いたのか。お前まで俺を殺すのか
「揉み消しは鶴屋さんに任せるにょろ」
「まあまあ、今回は執行猶予で、次回からは早い者勝ちということで」

お前ら、そんなに俺を殺したいか。
確か、冥界で食事したら、現世に帰れなくなるんだったな。佐々木の据膳は、結婚という人生の墓場に連れて行くものだった。
俺は、冥界の神様の所に嫁に行った、女神様の名前が何であったかを、必死で思い出そうとしていた。
(終わり)

601:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/21 04:57:02 KfPaCT/2
GJ,黒佐々木も魅力的なのです
佐々木が本気出したら簡単にキョンを篭絡できそうだ

602:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/21 08:58:20 3A0+jkBh
定期あげ

603:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/21 08:58:56 utLngEtE
佐々木には悲恋がよく似合う

604:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/21 09:46:26 oEh87m++
>>599
幼女たかのんかぁいかったなぁ…確かに髪の色変えたら佐々木っぽくなるかもね

605:佐々キョン
07/12/21 10:48:07 KfPaCT/2
>>604
じゃあ、俺が幼女版佐々木を投下

「僕はね、人間は人生をどのように生きるべきかについて考えているんだ。
 幸せなんて有りもしないもの、求めるのはいい加減やめたほうがいいと思うんだよ。」
全く、少しは学校の勉強でもしたらどうだ?
「こっちの方がずっと楽しいんだよ。そうは思わない?」
思わない。
「いや、でも僕はねーー」
ほんと、こいつは嬉しそうに語る。笑顔がまぶしいね。

一体誰に似たんだか。
「いやいや、すまない。ここまで似るとは思ってなかったんだ。
 だってそうだろう?僕の遺伝子は半分しかこの子に受け継がれていないんだから。」
人生の命題について喜々としながら語る小学2年生なんてどこにいるんだ?
せめて口調ぐらい女の子らしくして欲しかったぞ。
「僕だってこっちの方が楽だよ。」
「くっくっ、だってね、この子、ずっと僕の話を目を輝かせながら聞いてくれるんだよ。
 ついつい、嬉しくなって多く語りすぎたようだ。ところで宿題は終わらせたの?」
「面倒だよ。あんなの。」
こうゆうところは誰に似てしまったのか。
「そうだなあ、自由研究どうするべきかなぁ。」
適当に貯金箱でも作っとけ。
「やだよ、そんなのつまらない。」
「くっくっ、そうだなぁ…漢字の成り立ちについて調べてみたらどうだろう?
 中々興味深いテーマだと思うけれど。」
「うん!それにしよう。」
漢字うんぬんに興味津々な女の子……いや、もう今更何も言うまい。
俺は苦笑いを浮かべていた。

「今、考えていることを当てて見せようか?」
お前なら当てられるさ。お前に隠し事なんて出来たためしがない。
「この子には女の子らしく育って欲しい、じゃないかい?」
そう言うと、ぽっこり膨らんだお腹をなでた。

606:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/21 10:56:47 CdFyfsNz
あとは怠惰な男が生まれれば完璧だ

607:閉鎖空間が赤で染まる日
07/12/21 11:02:46 Hp6IBuV3
「んん・・・!もう!なんでクリスマスイブも潰してまでこんなことしなくちゃならないんですか?
今日こそ説得に応じてもらいますよ、キョンさん」
「そりゃこっちの台詞だ。お袋たちは『ごゆっくり』とか言って外に食べに行って
俺はお前と二人っきりで飯を食うことになるし・・・」
「あなたが頑固なのがいけないんですよ」
「・・・・・・ケーキは無しだな」
「あ、それはいただきます。だから私のショートを取らないで!」
「元々俺のだ!」
「女の子にはやさしくするものです」
「誘拐犯以外には優しいから心配すんな」
「根に持つ人は嫌われますよ」
「まったく構わないが何か?」
「ポンジーと同じタイプなのです」
「あいつと一緒にするな」
「じゃあショートぐらいくださいよ」
「……食って良いから帰れよ」
「今日は説得に応じるまで帰らないのです」
「寝る場所なんかないからな!」
「組織から支給された良い子のお泊りセットがあるので心配御無用なのです」
「今日ぐらい帰ってくれ!」
「なら話を聞いてください!」
  ピンポ~ン
さて今日はクリスマスイブ。キョンのことだからフラグラばかりで一人のはずだ
前々からキョンの部屋には洋服や下着を隠しているからね
なし崩しでお泊りが出来るってもんだよ、くっくっ
「ホラキャクガキタカラオマエハカエレ」
「ソウヤッテニゲヨウタッテダメデスヨ」
おや先客がいたようだ。でも会話から察するに招かれざる客みたいだね
『キョンの将来の妻』の僕が来たからには帰ってもらうとするか…
「あ…佐、佐々木さん・・・奇、奇遇ですね…」
な、なんで彼女がここにいるんだ?キョンはいつから浮気する甲斐性ができたんだ?
落ちつくんだ…『素数』を数えて落ちつくんだ…
『素数』は1と自分の数でしか割ることのできない孤独な数字…僕に勇気を与えてくれる
1…いや1は違う、2…3…5…7…11…13…17…19…ふう落ち着いた
いいだろう泥坊猫め…人の夫に手を出すとどうなるか思い知らせてやろうじゃないか…
「そんな急ぐことないじゃないよ、橘さん。まだ帰る気はなかったんだろう?
中でゆっくりお話でもしようか・・・」
「いや…ちょっと用事を思い出したので先に帰るのです」
「そうやって逃げようたってだめだよ」
帰す気はさらさらないんだからね、くっくっ
「ひぃっ!キョ、キョンさん!助けてほしいのです」
「あの~佐々木さん?ちょっと怒r「キョン、君の部屋を借りてもいいかい?」
「サー・イエス・サー」

「さてわざわざこの聖夜に何をしに来たのかな、橘さん?」
「別に聖夜とかは関係ないのです、信じてください佐々木さん
イベントなんか関係なくキョンさんの家には毎日来ているのです」
「へぇ、ま・い・に・ち?」
「あ……」
「馬鹿、空気読め」
「きっちり話してもらおうか…内容次第では橘さん、君を閉鎖空間に送ってあげよう」
「ごめんなさい、ごめんなさい。だから神人の群れの中に行かせるのはやめて~」
Happy Christmas Eve

608:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/21 12:31:50 tIATZiwy
きょこたんのご冥福をお祈りします。

609:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/21 14:16:53 lx9SZrAT
つ香典

610:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/21 15:58:26 0ZNHqf56
本スレ1000日目30分で消費か…

611:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/21 16:30:50 Zt+dDSbn
本当だ、本スレすごいな。

612:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/21 17:37:31 HYQ4VudT
ハルヒ2期もまだまだというに元気じゃのう・・・

613:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/21 17:55:20 x5yIkyMp
>>612
前祝いなのだよ

614:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/21 19:31:45 tIATZiwy
いやいや、本スレは元気だ。

615:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/21 20:56:04 hyFuihrC
>>607GJ
何気にきょこたんも結構フラクラに貢献してますな


ところで、佐々木さん本人は自身の閉鎖空間に入った事あるのだろうか
分裂の描写見る限り無さそうだが

616:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/21 22:00:47 tIATZiwy
俺も無いと思う。
伝聞でどんなものかだいたい知っているかもしれないけど。

617:SS妹へのクリスマスプレゼント
07/12/21 23:40:53 Zt+dDSbn
SOS団と佐々木団の合同クリスマスパーティーに、俺の妹が強引に参加した。
「妹ちゃん、クリスマスのプレゼント何が欲しい?」
「佐々木お義姉ちゃんに何でも頼んでね」
「情報操作は得意」

「んーとねー。キョン君の赤ちゃんー」
・・・世界が停止したような気がした

「妹ちゃんは、小学生の上に、、、キョン君、しょんな、酷いでしゅ」
「あんた。実の妹にまで手を出しているの?」
「君がそんな男だとは思わなかったよ」
「キョンさん、近親相姦は犯罪です」
「・・不潔」
「あなたという人はどこまで、」

「九曜。フライドポテトを食べさせて欲しいって?」
「ーーーあーんーーー」

「じゃなくてー、キョン君が早くお嫁さんもらってー。早く赤ちゃん作って欲しいなー」
「そういうことなら、嫁の役目は僕にまかせなさい」
「団長の仕事よ」
「・・彼と結婚するのは、私」
「ここは涼宮さんに任せるべきだと」
「いえ佐々木さんが適任なのです」

「今度はケーキだって?」
「ーーーあーんーーー」

(クリスマスはめでたいなー)

618:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/21 23:48:32 Hp6IBuV3
>>617GJ
九曜ww

619:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/21 23:54:28 ZHGcn4kF
あれ??
手が勝手に・・・うわ・・ふぁ
九曜は俺の嫁
九曜かわいいよ九曜
九曜たんと幸せお好み焼き作りたいよう

620:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/22 01:35:12 +lSJbWTY
九曜っていいよな

621:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/22 01:45:07 Mi8M3hnw
和むわ。

622:SS 神は処女受胎を糾弾す 1/3
07/12/22 02:39:49 O61TdN3n
 サンタクロースを信じているわけではないがクリスマスプレゼントはありがたく頂戴したいというのは、日本中の子供の偽らざる共通見解だろう。
 そんな年の瀬も迫ってきた頃のことだ。
 模試のために遠出した日曜日の帰り道、佐々木と繁華街を歩いていて、必然的にクリスマスというものの話題が出たのは。

「あそこまで来るともはやサンタも何もないな」

 サンタコスプレの20代女性などもはや珍しくもない。
 もっともあの水着のような部分だけの赤服はこの12月には堪えるだろうな。

「元が男性の聖人であることを考えるとキリスト教に対する冒涜と言ってもよいのだろうけど、不思議とこれについて異議を唱える人は少ないね」

 以下、セントニコラウスという人物についての講義を五分ほど拝聴する。

「なるほど。しかしクリスマスというのはもはやサンタクロース記念日だな。
 元はイエスキリストの誕生日なんだが、子供がおもちゃを貰う日に格下げされているとしか思えんな」
「くっくっ、そうはいっても君もご両親からプレゼントは貰うのだろう?」
「そりゃそうだ。こんなありがたい風習を逃してたまるか」

 お年玉をクリスマスプレゼントを拒絶する子供なんざいたら見てみたくもないね。

「ならばクリスマスがサンタクロース記念日になるのは必然というものさ。
 この日本においてサンタクロースはもはや恵比寿様や弁天様と同じ外来の神様になっているよ。
 神社は日本中の玩具屋。
 お参りすることによる御利益は、子供の健やかな成長だ。
 よい子はサンタさんからプレゼントをもらえるのだから、みんなよい子になりましょう。
 いい神様だと思うね」

 そういえば弁天様は元々インドの神様という話を佐々木から聞いたような覚えがある。
 考えてみれば閻魔大王もお釈迦様もみんな外来だが、原典なんぞ勉強したこともなく信じているな。な
 るほど、一般的日本人の中学生としてはそんなところで納得しておけばいいものなのかもしれん。

「だがなんでカップル記念日になるのかね」

 クリスマス当日ではないにしても、繁華街を行き交う人間の中には、明らかに子供に与えるクリスマスプレゼントとは無縁らしい、未婚のカップルがわんさかいる。
 当日はもっと増えるんだろうな。
 まったく、こちらは学友とともにテストに疲れた帰りだというのに、見せつけるようにいちゃつくなと言いたいね。

「神の子が生まれた日だからだろう。
 神の子にあやかり、次の世代の子供が生まれるための生殖行為を行うといったところではないのかな」

 佐々木の解説が妙に投げやりだった。
 さっきのまでのサンタについての嬉々とした解説と比べると、はっきりとわかる。

「佐々木、お前クリスマスに恨みでもあるのか」
「勘がいいね、君は。
 そう、僕もサンタクロースは好きだが、元の意味でのクリスマスは嫌いなんだ」
「イスラム教徒だというのならわかるが、クリスマス自体が嫌いというのは珍しいな」

 俺は神なんて信じないからクリスマスなんか拒絶してやるんだぜ、なんて中二病全開の同級生がいることは否定しないが、佐々木はそんな見栄とは無縁だろう。
 まして女の子なら、聖なる夜なんてロマンチックな代物は大体好きなものだと相場が決まっている。
 もっとも、佐々木を一般的な女の子という区分に入れるのは少々無理があるか。

「正確に言えば、クリスマスに生まれた神の子というのが気に入らないんだよ。
 イエスキリストの出生については知っているかな」
「少しくらいならな。あれだろ、厩戸皇子のモデルになったとか、東から三賢者が来たとか」
「妙に詳しいね。だがそれは生まれたときの話だ。
 聖母マリアはイエスキリストを処女受胎したと言われている。
 これは大いなる奇跡であり、身ごもらせたのは神又は聖霊である。
 ゆえに父親が神である神の子だということになっている」
「眉に唾を付けたくなる話だな」

623:SS 神は処女受胎を糾弾す 2/3
07/12/22 02:41:28 O61TdN3n
 なんで処女で受胎したなんてことがわかっているんだというあたりから下世話なツッコミが入れられそうだ。

「くっくっ、一刀両断にしたね。
 ところで、マリアには婚約者がいたということは知っているかい?」

 そっちは初耳だ。

「婚約者がいたのなら普通にそいつの子供なんじゃないのか」
「順当に考えればその方が自然だね。プロテスタントはそう主張している。
 だがここはカトリックが主張している通りだと仮定して話を進めようじゃないか。
 そうだとするとね、これは女性というものに対するこの上なき侮辱だと僕は思うんだよ」
「侮辱になるのか。神様が来たら祝福になるような気がするが」
「ではたとえ話をしよう。僕に婚約者がいたとする。
 しかしそれとは関係のない人物が配下のSPに命じて睡眠中の僕に自身の精子を注入して妊娠させてしまった」

 おいおいちょっと待て話が洒落にならないぞ、と止める間もなくとんでもない話が進行した。

「その人物は一つの宗教において神と崇められていて、権力財力ともに申し分ない。
 僕はその人物の子供を産むように選ばれたのだから喜ぶがいいと言われた。
 さあ、この状況で君は僕を祝福するかい?」

 しばらく俺は返答できなかった。
 悩んだのではなく、ようやく佐々木の言わんとすることがわかり、それ以上に目もくらむような怒りを覚えたからだ。

「絶対にそんなことはしない。それより先にそいつをなんとかしてぶん殴りに行くぞ」

 佐々木は一瞬目をぱちくりさせてから、ふっと笑った。

「殴っても事態は解決しないだろうけどね。
 だがたとえ話でも感情移入してくれたことは嬉しいよ、キョン」
「そんな不快なたとえ話はもうご免だ」

 佐々木がそんな風になる未来など考えたくもない。

「済まなかったキョン。だが、僕の言いたいことは概ねわかってくれただろう」
「ああ。マリアの意志が完璧に無視されているってことだな。
 彼女だって婚約者がいたら、そいつと添い遂げたかったろうにな」

 というかそれは寝取ると言わないか?
 いくら神様でもやっていいことと悪いことがあるだろう。
 神の名の下の結婚という行為が途端にうさんくさく思えてきたぞ。
 花嫁を取られた婚約者ってのはどんな心境だったのやら。
 あくまで仮定の話なんだが、先ほどの例え話の影響か、妙に佐々木とだぶらせて考え込んでしまう。
 気が付くと佐々木がじっと俺を見つめていた。

「どうした?」

 尋ね返すと、佐々木は慌てて顔をそらした。俺の顔に何か付いていたのかな。

「それだけじゃないんだよ。
 子供を作るということは男女がお互いの身体をさらけ出し、重ね合わせるということだ。
 男と女とが人間として機能しなければそれは為し得ない。
 たとえ強姦で女性の意志が無視される状況であったとしても、少なくとも女性であるということは認められているのさ。
 それが欲望の対象であったとしてもね」

624:SS 神は処女受胎を糾弾す 3/3
07/12/22 02:42:13 O61TdN3n
 愛と言う言葉が出てこないあたりが佐々木らしい。
 だがなるほどな。佐々木の言いたいことがわかってきた。
 強姦は少なくとも相手を人間の女と認識していて、それを手に入れようとする行為ではある。
 婦女暴行は人権を踏みにじる行為ではあるが、逆説的ながら相手を人間であると認識しているからこそ成立する行為なのだ。
 ……認めたくはないがな。

「それに比べて、神の行為は彼女を人間扱いしてないな」
「そういうことさ。
 男性を惹きつける容貌も、快感を覚える神経も、男性器を受け入れるための機能も、己が認めた相手に純潔を支える喜びも、欲望の対象としての肉体も一切不要。必要なのは子供を産む機能のみ。
 これが女性に対する侮辱でなくてなんだというんだ」

 そう言われてみるとこれはひどいな。世の中の女性はもっと怒っていいと思うぞ。

「そうして望まれぬ子供を生んだ古の女性が、僕は哀れでならない。
 僕はそんな神など認めない。
 いかなる神にもこの身体は侵させない。
 僕が子供を孕むときには、この魂と本能が選び認めた男性に全てを委ねたときだ」

 真っ直ぐに俺を見つめて語る佐々木の表情は、なんだろうな。
 皮肉なのか逆説的なのかわからんが、そう、あえて言えば神々しく思えてしまった。

「誰だかわからんが、そいつが羨ましいよ」

 佐々木が魂から認める男性というのは、それこそ神でもないといないんじゃないかと思うが、これは言うまい。
 だが、俺としては友人が幸せになることを祈るばかりだ。
 さてしかし、この場合何に祈ったらいいのかね。
 ただどうも、佐々木が期待した回答ではなかったらしく、何やら大きなため息が聞こえてきた。
 ふむ、俺がそんな奴を捜してこようかと言えばよかったのかな。
 それはそれで微妙に腹が立つのでやりたくないのだ。
 娘を嫁にやるわけでもないのにな。

「君という人間は……まあ、いや、それでこそキョンだよ。
ではひとまずちょっと暴食でもして涜神と洒落込まないかい」

 祝福の場に喧嘩を売るつもりかよ。
 だがそれも悪くないか。
 俺と佐々木はひとまず手近にあった白ひげ爺さんの店に入ることにした。


 後から思えば、この会話は一年少々未来の逆説的な暗示だったのかも知れん。
 神を憎んでいたはずの佐々木自身が神様になってしまった。
 神の横暴を憎んでいたからこそ、平穏な世界を求めようとするその意識は理解できる。
 だが、あいつは誰と結ばれたらいいんだろうな。
 とりあえず俺としては、親友と言ってさほど差し支えないあいつを助けてやるとするか。

おわり

625:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/22 03:23:55 8bAu5CHY
24日夜に投下したらGJで200レスくらい埋まりそうな出来だわ…

626:しごとのはなし
07/12/22 03:26:18 +lSJbWTY
やぁ、こんばんは。
僕は佐々木だ。

 今キミ達は何をしているのだろうか?
僕はお風呂に入って(変な想像はしないでおくれ)一日の疲れを流し落として、今日一日の事を思い出している。
皆さんは僕の事を完璧人間と思っている節があるけれど、僕も人の子であり、その場その場に於いて判らなかった、あるいは思い出せ
なかった事がいくつかあり、それをメモして勉強して、次の機会に備えようとしている時間だ。
自分で解決法が見付かる事は自分自身で解決するし、自分で解決出来ない事は人に尋ねて解決法を探したりする。
もちろん理解しているさ。企業のコンプライアンスに関しては僕自身も話をしないし、相手の相談でも聞き糾したりはしない。
判らない事があればお互い尋ね合い、色々と議論する相手はおのずと決まってくる。それがキョンなのさ。
 今日はせっかくのクリスマスをはさんだ三連休だから、キョンと何をしようかと考えていたらキョンから短いメールが来た。

「佐々木よ。俺は会社をやめるぞ」

 いつものキョンは会社の愚痴をメールで書くだけだが、こんな言い切りの、しかも後ろ向きな事を言う人ではない。
よもやと思った僕が、深夜にもかかわらずキョンに電話をした事は誰に責められようか?

「・・・・・・佐々木か」
「メールを貰った以上、何かを答えなければいけないのだけどキョンよ。
 君に何があったのか僕に教えて欲しい」
 大抵の場合はキョンは素直に白状する事になるのだが、この時はずっと返答が無かった。
「・・・・・・」
「僕はね、今まで色んな事があって君に相談して助けて貰った事が多々あるのだけど、僕がその役に成れないのは悔しいよ・・・・」

 少し反則じみた言い方だけど、僕はキョンの役に立ちたいと思ったから少しでも話を聞いて彼の役に立ちたかった。

「お前に隠し事は出来ないよな。
 あのさ、今日は会社の先輩が自分の失敗を俺の責任にすり替えて、それを何を考えたか全社布告しやがった。
 凄く悔しいけれど、立場上何とも言えない立場なんだよ。俺の立場は地の底に落ちて、あいつの立場はそのままなんだ」

 僕はそんな立場になった事はないしなりたいとも思わないけど、そんな時に自分はどう考えるだろうかと思うと、とてもじゃないけ
ど冷静にはいられないと思った。
 キョンは何を考えて、そんな境遇に耐えているのだろうかと思うと、1つだけ思い当たる節があった。

「ねぇ、キョン。
 君は本当にお客さんが好きなんだね」
「そうだな、お客さんは好きだね。
 色んな事を教えてくれて楽しいし、俺がした事に満足して貰えると嬉しいな」

 キョンはいつだってそうだ。自分の事よりも他人の事を気にしている。おべっかをついている訳ではない。
彼は想像を超える程のお人好しであって、逆にその事で苦労をする事も多い。今回だってそうだ。
お客さんに迷惑を掛けたくないので自分ですべてを受け止めようとして苦労しているのだ。
そんな苦労をキョンに掛ける人物を許したくないけど、これは彼自身が解決すべき問題であろう。
ただ、やりきれない思いが僕に来ただけの話さ。

「ねぇ、キョン。
 もうすぐクリスマスだけれど、僕に何かプレゼントを貰えないかい?くっくっくっ・・・・」
「んなっ!」

それが最善かは知らないけれど、キョンの気分を変えてやろうと僕は思ったんだよ。

627:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/22 03:47:04 zfsgxTWd
定期あげ

628:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/22 04:39:43 vpx2blcF
>>624GJ
もうどっちからでもいいから一歩踏み込んじまえ!って言いたくなるな、
もどかしい二人だ

>>626
現実で何かあったのか!?負けるなよ、会社に残るより幸せになるのを目指して強く生きて行こうぜ
それが件の上司への最大の復讐だ

629:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/22 07:53:52 +lSJbWTY
>>628
何でもないですよ。何でも・・・・。(;_;)

佐々キョンのクリスマス光景をちょっと考えてみただけですよ。

630:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/22 08:22:15 ulXpBAsx
>>624
処女受胎ネタ乙

>>626
どんなクリスマスになるか、妄想がふくらむ。

631:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/22 09:24:05 QXjOSwka
佐々木分が補給できた

632:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/22 09:54:09 mCkfVUeI
もしもアニメに佐々木が出たとしたら、蒼星石の声が合うんじゃないかな
僕っ子つながりなだけだけどね

633:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/22 10:18:12 j0tUYJLt
むしろ森永さん以外に考えられないな
リアル僕っ子だし

634:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/22 10:29:05 HRmRvjXD
>>632
ハルヒはローゼンのパクりとも言われるようになるぞ。
ただでさえ橘が「~のです」な喋り方をしてるっぽいのに

635:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/22 11:33:30 mCkfVUeI
橘はひぐらしの羽入の声で脳内再生してるよ
声優あんまりわかんないからこんな言い方しかできない。
>>633マジ?本当にいるんだ・・・
>>634
最初見た時思った


636:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/22 12:02:43 V1jZeOrm
真綾たんでお願いします

637:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/22 12:57:16 oQLof9gO
>>634
初出演のときはあんな口調じゃなかったのになあ。>きょこたん

638:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/22 13:13:55 qusP0UH2
でも、常時使ってるわけではないじゃなあい

639:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/22 14:05:38 vpx2blcF
原作中では意外と少ない。
橘京子…分裂でたまに使うくらい
きょこたん…使いまくる


640:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/22 15:39:50 ulXpBAsx
全員普通の口調だと、誰が言ったか一々断らないといけなくなる。
文脈から類推するのも限度がある。例えば、団長と長門と佐々木さんが、みくるの乳に顔をうずめるキョンを見た時――口調が全く同じなら、誰が何を言っているか判別不能になる。
言っている内容的にはほとんど変わらないだろうから、判別できなくても良いという考えもあるけど。
髪の色で人物見分けるアニメ的手法と同じだな。登場人物がいちいち名札ぶら下げているアニメなんて無いだろ。

641:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/22 16:16:35 mCkfVUeI
>>640
納得した!

642:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/22 17:26:03 lhnYvaMY
新婚ハルヒ
URLリンク(www.nicovideo.jp)

643:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/22 17:39:19 u7kTx+Lp
自分のサイトからss持ってきてここに貼るのって宣伝っぽくなるから辞めた方が良いかね?

と、一応聞いてみる

644:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/22 17:51:28 b6DlonLq
yametokekaere

645:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/22 17:55:10 +lSJbWTY
>>643
新作での投稿なら構わないと思うよ。

646:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/22 18:14:01 vpx2blcF
>>643
もう一人くらい背中を押した方が投下しやすいかな、てことでGO!
明らかな嵐はスルー

647:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/22 18:23:57 u7kTx+Lp
>>645
新作っちゃ新作だ
>>646
察してくれてありがとよw
んじゃ投下投下

648:SS Ontology
07/12/22 18:27:55 u7kTx+Lp
 世界はいつの間にか黒幕が掛かったような闇で埋もれている。
風が吹き抜けると、それが今は、千の刃のように、痛ましく、そして悲しく、私達の心の奥の奥に強く響き渡っていた。
三日月は高い。あのような物体が私達の遥か上空に存在し、そして認識されている事を、ふと、不思議に思う。
私は何かに対して酷く慌てて、辺りを見渡し、現状を必死で理解しようとしていた。そうだ、私は今、学校の屋上にいる。
世界は冷たく凍てついていて、その事が、私達二つの呼吸を、やけに落ち着かせる。寒い。だけど、今はこの寒さが、少なくとも私には似合っている。
 私達は今、学校の屋上にいる。
どのような経緯でここに来ているのかは、私にはよくわからない。というより、覚えていない。
多分、何てことない会話から、こんな所に私があの人を連れてきてしまったのだろうと思う。
「この学校にいられるのは、あと何ヶ月かしかないんだ」。ふとそんな想いが、私の体中を巡った。
すると次の瞬間、私は柄にも無く、強引に彼の腕を引っ張り、そしてこんな所に連れ込んでしまった訳だ。


 屋上の端の、冷たい手すりに掴まって、何かを物語るように、大きな背中を私に向けて、貴方は世界を想う。
沈黙すらも凍てついて剥がれ落ちしまいそうな、私達の存在するこの世界で、どんな思いが、貴方の脳裏には浮かんでいるのだろうか。
それを私は探ってみようと思う。ふと、「探ってみたい」と、そう思う。
 でも、それは私がどんなに足掻いても、理解する事も、ましてや解析する事も許されない、貴方自信の問題。とても個人的で、匿名的なその思索を、私は探ることが出来無い。
だって私には今、貴方が浮かべているその表情を、目にする事すら許されていないんだもの。
貴方はこの街を。或るいは、この世界を。たくさんの時間を掛けて、様々な方角を眺める。
 吐く息は、白く
私は貴方のその体を、ふと、抱きしめてしまいたいと。貴方その体を、自分の物にしてしまいたい。と思う。思ってしまう。
この醜い感情を、押し殺し、息絶えさせ、止めを刺す事が、今の私には上手く出来無い。
むしろ、しようとしなかっただけなのかもしれない。

649:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/22 18:28:30 ulXpBAsx
>>643
投下希望

650:SS Ontology
07/12/22 18:28:38 u7kTx+Lp

「そこからは、どんな景色が見えるんだい?」。私は貴方の後方から、貴方の背中に問いかける。
貴方は言った。「暗くてなあんにも、見えやしねえよ」。と、投げ捨てるように。
でも、その言葉の余韻には、少しのぬくもりが感じられた。
「お前も見てみろよ。ホラ。真っ暗な闇ってのも、見てると結構面白いもんだぜ」。
貴方は屋上の手すりに寄りかかりながら言う。危ないなあ。手すりの耐久性が万が一、老化していたりしたら、死んでしまうのだぞ。と、そんな事を思う。
 貴方がいなくなってしまった後の世界を、私は想い、そして、唇が震えた。
恐らく、これ程恐ろしい概念は、私という固体の中には存在しないだろう。
「貴方がいない、この世界」
どんなに美しい花が咲き乱れていたとしても、
どんなに心地良い風が私の肌をなぞったとしても
そして、どんなぬくもりに包まれていたとしても、
貴方がいないこの世界に、本当のぬくもりなんて存在しない。それと同時に、私は味を感じたりしない。
そこでは全てが無味であり、無臭であり、そして無意味なんだ。
 貴方がいない。そんな世界なら、いっそ全て消えてしまった方がマシだ。ぬくもりを感じる事も、意味を問いただす事も出来無い世界なんて、私はいらない。
それならいっそ消えうせて、そして忘れさせて欲しい。
 屋上の手すりに寄りかかる貴方を見て、瞬時にそんな事を想ってしまった。
「寄りかかると、危ないよ」。私はワナワナと震える唇で、貴方に告げる。
「それもそうだな」。貴方は言う。そして、貴方は冷たい手すりから離れる。私はホッとする。過度な心配だ。と、自分でも思う。
「本当、馬鹿みたいだ」
 私は貴方に歩み寄って、ソッと肩を並べる。
私の隣に、貴方が立って、笑い合っている現実そのものが、自身の命なんかよりも、ずっとずっと大事に思えた。
 そうだ。例えば私はこんな日常を守る為なら、自らの命を捨ててしまうことだって、惜しまない。



 暫く続く沈黙を無言で破るように、私は貴方の肩に触れた。
この指先で、貴方に触れない訳にはいかなかった。だから私は触れた。この掌で、貴方の体温の流れを認識してしまいたかった。
理性を制御してしまう能力が、今の私には大きく欠落してしまっているのかもしれない。誰かがそれを意図的に、そうさせてしまったのか、
それとも私が理性という内なる壁を、自ら殺してしまったのかは、よくわからない。わからなくても良い事だと、今の私には思えた。
 私は欲望のまま貴方の胸の中に飛び込む。つまり、抱きついた。それはまるで水のように、綺麗で美しくて透き通っていて、それと同時に、すぐに黒く染まってしまいそうな、そんな欲望。
そんな欲望を、「僕」は、「キミ」にぶつけてしまった。


 貴方は私を受け入れた。その証に、私の冷たい体を、貴方の温かいぬくもりで、包んでくれた。
私にはそれだけで十分すぎた。むしろ、今の幸せが爆発してしまいそうで、未来を、ふと恐れてしまう。
貴方は、いつか私を見捨ててしまうかもしれない。それとも私のこの感情が、逆に貴方を見捨ててしまうのかもしれない。
けれど、やはり今はそんな事、どうでも良かったんだ。何故ならば私は貴方の優しすぎるその体温に触れていて、そして、貴方は私の体温を感じていてくれるから。
 私の頬にはいつの間にか、一粒の雫が伝って、そして静かに、コンクリートに落ちて、弾けた。
貴方は、私のその雫の通り道を、細長い指で優しく拭い取る。
 そして、そのまま私に一つ、口付けをした。


「そろそろ帰るか。佐々木」
私は、貴方のその問いに、頷いた。涙を流しながら、静かに頷いてみせた。
貴方は確かに、ここにいて、私も少なからず今は、ここにいる。そんな現実。そんな、日常。
私は、噛み締める。貴方に出会えて、貴方を愛して、貴方と共に呼吸し続けている今を、私は噛み締める。
 すると、私の瞼からはやっぱり、涙が留めなく溢れてきた。
でも、何でだろう。なんで私、こんなに心の奥底から、笑えているんだろう?不思議でしょうがないよ。
そんな私を見て、貴方は、ふと微笑み、そして何度も何度も、私の唇に、口付けをしてみせる。

 やはり、キミを手放してしまう事は、どうも僕には出来無いらしい。
すまないね、もうちょっとだけ、僕に付き合ってておくれよ。


大好きな、キョン。

651:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/22 18:30:27 ulXpBAsx
支援

652:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/22 18:30:35 u7kTx+Lp
以上です。>>649もありがとう
佐々木さんのキャラが全然違うよね。うん、ごめんなさい
精進します。


653:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/22 18:55:23 vpx2blcF
>>652
中学時代?のちょっと寂しい佐々木さん乙

654:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/22 19:00:53 ulXpBAsx
>>652
このスレの佐々木さんが改変されすぎているだけで、実際の佐々木さんの心の中はこんな感じで、普通の女の子と同じかもしんない。
文章力に感動した。新しい佐々木さん乙

655:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/22 19:01:51 dlIOdwW3
今からSSを投下します。

と、その前にこのSSは少し難しいかもしれませんので解説文みたいのを先に書いておきます。

656:名無しさん@お腹いっぱい。
07/12/22 19:02:59 dlIOdwW3
~黄鶴楼にて孟浩然の広陵に之くを送る~  李白

-------故人 西のかた黄鶴楼を辞し
古くからの友人『孟浩然』は(揚州より)西の方角にある黄鶴楼(※)
に別れを告げ、

-------煙花三月 揚州に下る
春の霞が立ち上る三月に、揚州に向けて下っていった。

-------弧帆の遠影 碧空につき
『孟浩然』が乗る帆掛け舟の遠い影も、青空に吸い込まれて見えなくなり

-------惟だ見る 長江の天際に流るるを
ただただ、長江が天の果てまで流れているのをみているだけであった。

※黄鶴楼 中国の武漢の南西にあった建物。


657:漢詩と佐々木さん 1/2
07/12/22 19:04:28 dlIOdwW3

突然だが、漢詩というものをしっているだろうか?
中国に昔から伝わる詩のひとつだ。僕はこれが大好きなのだよ。
昔の人がどんな事を考えていたか、どんな経験をしていたのか、昔を知る手がかりになるからね、とても面白い。よんでいてワクワクする。意外と昔の人も今の人と考えている事が変わらないのだよ。
でも、そんな漢詩にも読んでいて悲しくなる物があるんだ。
中学校の教科書で読んだ漢詩なのだけどね、初めて読んだ時はまさかその漢詩と同じような体験をするなんて思いもしなかったものだよ。くっくっ。
そう、あれは中学校の卒業式の時だ。



~黄鶴楼にて孟浩然の広陵に之くを送る~  李白


-------故人 西のかた黄鶴楼を辞し

『3年5組17番 佐々木○○』 はい。
席を立ち、体育館をまっすぐ歩き校長先生の元へと向かう。
おや、キョンが寝ている。泣いている人もいるのに、全く彼はいつも・・・。
演台の上に立ち校長先生の元へと一歩進む。
『3年5組17番 佐々木○○。あなたは中学校の過程を終了したことを認める。以下同文です。』  ありがとうございます。



-------煙花三月 揚州に下る

「全く、佐々木はいいよな。頭の良い高校へ行けて」
そんなことを良いといわないで欲しいものだ。僕は君の事がうらやましいのだよ?
「なぜだ?」
君みたいな県立高校だと試験の順位を気にしなくてもいいからね。
「・・・お前は、嫌味を言っているのか?」
くっくっ。いや、すまない。そんなつもりはなかったんだけどね。
「全く、佐々木と同じ高校へ行きたかったぜ。」
・・・え?キョン?それどういうことだい?
「同じ高校へ行けば勉強を教えてもらう事ができたはずだからな。俺も落第せずにすむだろう?」
・・・あぁ、そういうことですか。



次ページ
最新レス表示
レスジャンプ
類似スレ一覧
スレッドの検索
話題のニュース
おまかせリスト
オプション
しおりを挟む
スレッドに書込
スレッドの一覧
暇つぶし2ch