【涼宮ハルヒ】佐々木とくっくっ part26【変な女】at ANICHARA2
【涼宮ハルヒ】佐々木とくっくっ part26【変な女】 - 暇つぶし2ch314:○○降る日に(2/2)
07/12/14 18:23:24 sLGRZiYY

さて、流星観測のポイントでも説明しようか。
まず、場所は街の明かりが入らずそれでいて開けているのがベストだが、主な移動手段がキョンの自転車だから近場で妥協する。
カメラを使う場合は広角レンズを着けて天頂方向か副射点、つまり流星が来る方向に向けてシャッターを数分開放を繰り返す。
肉眼での観測は地面に断熱シート等を敷いてその上で寝転び、なるべく広い範囲を視野に収めながら全体をぼんやりと眺める。
複数人いる場合は見る方角・範囲を分担した方が望ましいので、残念ながら二人仲良く並んで星を見ることはできないだろう。

そんな事を話しながら自転車と徒歩で2時間かけて現場に着き、設営も終わりいざ観測!という段になって…

「雨だね」
「いや、雪も混じってる。みぞれだなこりゃ」
「予報は快晴だったよね、これってやっぱり……」
「『やつ』のせいだろうなあ」


涼宮さんのばかぁー!!







で、いつもなら終わる所だけど、今日は一味違う展開が待っていた。
涼宮さん、貴女は気付いてないかもしれないけど重大なミスを犯したのだよ?では私のモノローグから続きをどうぞ、くっくっ


水を弾く断熱シートは最も高価なカメラを護るために使用しなければならなかった為、私達はまともに氷雨を浴びてびしょ濡れだ。
体温を保持するのが目的の防寒具も冷水を吸収し、ただひたすらに重く冷たく、全くその役割を果たさなくなった。
雪混じりの冷たい雨は10分程で上がったが、身体は冷え切り、とても観測を続けられる状態ではない。

「くしゅっ!」
「おい佐々木、大丈夫か?」
「これが大丈夫に見えるならキミも相当危ないね。幻覚が見えているようだ」
「どうにかして暖をとらんとマジでやばいな。さてどうするか……」


朝になって、屋根付きベンチの休憩所で断熱シートにくるまる私達を発見した古泉君の顔は蒼白だった。
可哀相に、余程寒い中を探し回ってくれたんだね。私達は温かいどころか暑く、いや熱くすらあったというのに。くっくっ


『月曜日の天気予報をお知らせます。午前・午後を通して概ね快晴、所により一時血の雨が降るでしょう』


(色々ぶち込んで終わり)


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