07/12/12 20:05:32 RydBhGmX
ss投下します。
朝倉さん視点です。違和感があるかも知れないが反省はしない。
一回はこの長門さんによって消された私。
私も彼女とは種類が違うけれど無意識のうちにエラーが蓄積していたみたい。
あのときの私は自分が自分でなくてどうしたらいいか判らず、
結果、半分わざと長門さんに消してもらうためにあんなことをしたの。
あそこまで本気で戦ったのって初めてね。
でも、私も長門さんもそんな醜い争いはもうしない。
みんなにもキョン君にも秘密だけど、
私は実は長門さんに再構成されたの。
あの長門さんが暴走して世界を作り変え、
キョン君が鍵をそろえ世界をもとに戻した直後に。
消されてから人間の感覚では結構な時間が経過していたみたい。
長門さんもすっかり変わっちゃった。
待機期間の三年間は同じヒューマノイドインターフェースから見ても
長門さんはまるで機械のような存在であったわ。
私の努力も空しく彼女の表情は変わることはなかったわ。
でも今は違う。
長門さんは私に甘えてくるようになったし
固定された表情も少し柔らかくなり感情が表に出るようになったわ。
ほんの少しだけどね。でも私にはわかるの。
会話も途切れ途切れになるけど続けられるようになった。
キョン君は彼女にどんな情報改竄を行ったのかしら?
少し嫉妬しちゃうな~。
長門さんは今私の膝を枕にしてぐっすりお昼寝中。
休日でSOS団との外出がないときの昼下がりはこれが日課になっているの。
長門さんに「貴女の太ももは気持ちいい。そこでお昼寝したい。許可を」
って言われたときはいきなり氷河期が訪れたかと思わすほど驚愕したのも記憶に新しいわ。
私のほうに顔を向け、瞳を閉じて寝ている長門さん。
小さいし、軽い。
こんな子が世界を改変しただなんていまだに信じられないわ。
そういえば長門さんは何で私を再構成したのかな?
理由を求めたけど、彼女は口を閉ざして黙秘を貫いた。
案外寂しかったからだったりして?
あら、もうこんな時間。長門さん起きて。
晩御飯今からすぐに作るから待っててね。
今日はキョン君を呼んで3人でおでんでもしちゃおか?
いきなり私が電話を掛けたらキョン君ビックリするかしら?
長門さんの表情が少し柔らかくなり、かすかな顔の移動。
どうやら大賛成のようね。
キョン君を殺そうとした人の誘いに乗るかなと一瞬考えたけど、すぐに破棄した。
だって長門さんが何も言わないもん。
きっとキョン君なら私からの誘いでも戸惑いつつ結局来てくれる。
そう長門さんは確信しているに違いない。
そこまでの信頼関係を築けている二人に私は少し寂しくなるが、
私は電話の受話器を取り電話を掛けた。
END