07/12/09 00:39:30 deLRXOVt
「……図書館」
また、長門の声。俺は、周りを見回し、思わず声を上げた。
「長門、何処にいる!?」
「ここ」
すぐ近くから、声。
同時に、「ありがとう」と日向さん。
「……情報連結を、再構成」
長い髪の毛が砂のように消え、無造作な短い髪が現れた。
「な……」
がと、が言えなかった。俺は、ずっと長門と手をつないでいたわけだ。
「今日だけ。明日からは、今まで通り」
長門は、眼鏡のまま言った。
でも、今日だけ、か。微妙だ、いろいろ微妙だ。お前の事、大切だとは思ってるんだから。
「悪い事をしたと感じている。しかし、涼宮ハルヒには、知られると危険」
いや、長門じゃなくても、危ないが。
ではない。それだったら、初めから……いまさらか。ああ、混乱して来た。
さしあたり、あの手紙の内容は、だれにも言わないでおこう。誘うためかもしれないし、本心かもしれない。聞くのも野暮だ。
「いいってよ。それより、せっかくだから図書館によって行こう。まだ閉館には時間がある」
「……そう」
長門は、そう言って眼鏡を外そうとした。
「あなたは、眼鏡属性をもっていない」
「ま、そうだが。一つ頼みを聞いてくれないか」
「……」
コクリ、と小さく長門がうなずく。
「笑ってみせてはくれないかな。さっきみたいに」
「……」
長門は、少し固いながら、いつかと良く似た微笑みを浮かべた。
「ありがとう。さあ、図書館に」
たまには、いいじゃないか。
図書館が閉まるまでは、まだ二時間ほどあるしな。
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マジで、ぜんぜん違うモノができちまった。
>503 氏スマン