07/12/06 00:33:01 2ewnz4Hy
アレから数日過ぎてクリスマスの翌日。今日は終業式。
終業式が始まるので体育館へと足を進めていた私を呼び止める声がする。
この声はたぶん…
振り返ったそこには想像通り彼がいた。
「おはよう」
「長門に変なことを吹き込んだのはお前だな?」
「はて、なんこと?」
彼が何を言うかなんてだいたい判っていたので、そのままとぼけて見せた。
「ハルヒや朝比奈さんがあんなことを言うわけがないし、消去法でいけばもうお前しか考えられん」
「あらそう?私には身に覚えはないけど、変なことってどんなこと?」
「そ、それは…と、とにかくとぼけても無駄だ。もう一度言う。長門にあんなことを吹き込んだのはお前だな?」
「そんなに嫌だった?長門さんのプ・レ・ゼ・ン・ト」
そう言った私の顔は彼にどんな風に見えてたんだろうか。
まるで苦虫をつぶしたような顔をして黙り込む彼をみて私は少しスッキリした気持ちになった。
「頼むからこんな悪戯はもう勘弁してくれ…心臓に悪い…」
「それはこれからの貴方の態度しだいかな。じゃあもう終業式始まっちゃうし、またね」
「ちょ、ちょっと待て!」、という彼の制止を無視して私は体育館へと駆け出した。
さてさて、年明けの彼は一体どうなってるかな。
「そんなの簡単よ、長門さん。自分にリボンを巻いて「プレゼントは私」っていえばいいよ。
好きな子からそう言われて喜ばない男なんていないんだから」
おわり