07/10/08 02:34:51 oEEiWmFH
「私にとって……つかさは高校で最初に出来た友達で。いや、中学の時は友達も同類だったから、
まったく違うタイプの人ではつかさが人生の中で初めての友達なんだよ。
話すようになったきっかけはあれだけど、その前から話したいと思ってたし……」
なに恥ずかしいこと言っちゃってるんだろ。
つかさは真剣な表情だけど何だか口元が緩んでるように見える。
「と、とにかくつかさは特別なんだよ! ……多分。だから……好き。……かも」
「途中途中のセリフが嬉しくないよ……」
「だってさ……今まで友達と思ってたんだよ? 告白されたから好きになりますって……つかさに対して失礼になりそうで」
「なんで? それまでが恋愛感情じゃなくても、今好きで居てくれるなら嬉しいよ?」
「そういうもん?」
「だよ」
「……なら、うん。好きだよ、つかさ」
その言葉でつかさが急に爆発した。
おかしい、この場で赤面するのは色々おかしい。
私だって恥ずかしいのに。
幸せそうに笑わないで。余計に恥ずかしくなってきた。
つかさの笑顔は、犬を連想させるより先に、恋する乙女って単語を連想させた。
ああ、私はこの笑顔も……好き、みたいだ。
「ねぇ、こなちゃん」
「ん?」
「ノーカウントじゃないのは、軽軽しくしなければいいんだよね?」
「あー……うん、そう言っちゃったね、私」
「うん。私は真剣だよ」
逃げられそうに無いし、逃げるつもりはもうない。
小説やゲームで言われている通りに目を瞑ってつかさの行動を待つ。
私のファーストキスは、恋人の家の縁側でスイカバー味という、忘れられないキスになった。