07/11/10 15:02:52 Kk6xrVWz
目が覚めたら、私は病院にいた。
「かがみ!良かった…」
「心配させないでよもう…」
人々は私を心配していたかの様な口ぶりだ。
でも、私はこんな人達は知らない。
「ねぇ…あなた達誰なの?」
すると、周りの人達の顔が青ざめていった。
「何言ってるの?ほら、お母さんじゃない。」
「かがみ、アンタふざけてるの?」
「かがみ、冗談もいい加減にしろ。」
「ううん、冗談じゃない。ホントに知らないんだもん。
所で私、かがみって名前なの?」
私は言葉以外の全ての記憶を失っていた。
家族のことも、何故こんな所にいるのかも、自分の名前さえ。
部屋の奥の方で、ショートヘアのリボンをつけた子が笑っていた。
「(お姉ちゃん…死ななかったなんて凄い意外…でもまぁいいや♪)」
こうして私は、新たな柊かがみとして生きていく事になった。
でも、記憶も戻らずお母さん達を困らせ、
やがて、誰からも相手にされなくなっていった。
「何でだろう…?昔もこんな事があった気がする…」
だが、やはり思い出す事は出来なかった。
end