07/10/23 19:06:13 UkE7nkIx
>>526続き
「もうお姉ちゃんの家には戻れない…私…どうしよう…」
校庭でそう呟いた時、不意に3人の人間の顔がゆたかの脳裏に浮かぶ。
ひよりと、パトリシアと、みなみの顔。
この3人の誰かに頼れば、現状は打破出来るかも知れない。
特にみなみはゆたかが犬に襲われた時、こなたを介して助けてくれた。
(でも…もし皆私の事を嫌っていたら…あの時も気紛れで助けてくれたのかも…)
などと考えていると、誰かがゆたかの肩を叩いた。
「だ、誰?!」
驚いてゆたかが振り向くと、なんとそこにみなみが立っていた。
「ゆたか…大丈夫?助けられなくて…ごめん…」
「みな…みちゃん?」
「うちに…付いて来て…匿うから…」
ゆたかはみなみに嫌われた訳じゃなかった事が、本当に嬉しかった。
そして再び目に涙を貯め、みなみに感謝の言葉を投げかけた。
「みなみ…ちゃん…ありがと…」
そしてゆたかはみなみに付いて行った。
付いて行ってしまった