【鼻ぴー】らき☆すたキャラ虐待総合スレ2at ANICHARA2
【鼻ぴー】らき☆すたキャラ虐待総合スレ2 - 暇つぶし2ch507:かがみの弱さ
07/10/18 20:21:47 mZrbOyUv
 キーンコーンカーンコーン……

 休み時間を告げる予鈴が鳴った。堅苦しい授業もこれでひとまず中断。皆席を立ち、仲の良い友達の所へ集まっていく。……私以外は。

「…………」

 気付かれないようにそっと立つ。気取られないように、そっとだ。もし気付かれるようなことがあれば、また私の残り少ないプライドが傷つけられることになる。……だがそれも無駄な努力となった。監視しているが如く目ざとく、奴に見つかってしまった。

「あれ? 柊さんどこに行くの?? トイレ? ……あ、そっか。また隣のクラスへ行くんだね。柊さんこのクラスで友達いなかったっけ。ごめんごめん、忘れてたよ」
「うっ……」

 途端にどっと笑い声が教室中を包み込む。
 …………まただ。またこいつは意味も無く私を馬鹿にする。
 何故彼女は私にこんなことをするんだろう? 少なくとも私は彼女に恨みを持たれるような覚えなどない。いや、こいつの行動は怨恨とかそういうのじゃない。楽しむのが目的のものなんだ……。
 悔しさに唇を噛む。よりにもよって何故私なんだろう? こいつのおかげで誰も私に近寄ってこない。こいつさえいなければ私は……!

「臭っ!」
「!?」
「おい柊! 背中にウンコ付いてんぞ! 臭い、めちゃ臭いって!!」
「…………」

 背中を触ればべちゃりとした感触。畜生……私ウンコなんて付けた覚えなんてない……! 誰かが……誰かが面白半分に付けやがったんだ……!
 私の更なる醜態に、ますますヒートアップするクラスメイト達。見れば先程まで私が座っていた椅子にまでその被害は及んでいた。
 ……怒りを必死に押さえ込める。ここでキレて奴らに大怪我を負わせればどんなに楽だろう? しかしそうなれば私が一方的に悪者にされる。連中の悪知恵で私は谷底に突き落とされるんだ。畜生……畜生……殺してやりたい……。
 どさくさに紛れて私に消臭剤を振りかけてくる女子達。男子達はさも大げさに鼻をつまみ、私をニヤニヤ見つめてくる。……今日はこなた達の所に行くのは中止だ。
 ウンコが付いた制服と椅子を、次の授業が始まるまでに何とかしなければならない。せめてこの醜悪な臭いだけでも何とかしないと……。

「よぉ、柊」
「?」
「おらっ!」
「きゃっ!?」

 呼ばれて振り向いた隙を狙い、男子が椅子目掛けて私を突き飛ばす。当然、椅子に付着したウンコは、いつも私が手入れしている髪へとこびり付き、頬にもソレは飛び移った。
 もう壊れたのではないかと思うほどに狂喜する鬼畜ども。それでも抵抗は許されない。私は涙を流しながら、一人トイレへとトボトボ歩み去った。そして最後に大きな嘲笑が私の背中を叩く……。
 何故こうなったのだろう?
 この問いを自問自答して過ごすのはいつものこと。それでも全く答えは見つからない。
 何故? 私は何故こうも虐められるのか?
 今一番隣にいてほしい人の顔が浮かんでくる。

「こなた……助けて……」

 私に出来ることといえば、彼女らに会える昼休みをただ忍んで待つだけだった。



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