08/08/12 22:33:28 FP1Oaq2E
「驚いたぜ。あんた、瞬間移動でも出来るのか?」
「別に、俺は極々普通の人間だ。」
そう言ってホルマジオは、本気の殺意を魔理沙に向ける。
「おいおい、幻想郷での揉め事はスペルカードルールだろ?」
「残念だ、俺は地獄の住人でな。緊急時はスペルカードルールに沿わなくてもいいっつー許可が出てるんだ。」
「げっ・・・?!閻魔様の・・使いとかか?!」
「ご名答。」
次の瞬間、とたんに魔理沙が気弱になった気がした。
「さぁ、何で盗みをするか・・・・・・。」
ホルマジオがそう魔理沙に問おうとした瞬間。
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
橙の悲鳴が、遠くで聞こえた。
「橙!」
ホルマジオに一瞬隙ができる。
次の瞬間、魔理沙はホルマジオの拘束を振り切って駆け出した。
そして、飛んでいくのは方向は、橙の悲鳴がした方向だった。
「橙っ!!」
魔理沙は八卦炉を構え、橙の元へ向かった。
皮が切れたのか、その首から血が出ている。
ホルマジオも、その後を追いかける。
その顔は、僅かに笑っていた。