あの作品のキャラがルイズに召喚されました part149at ANICHARA
あの作品のキャラがルイズに召喚されました part149 - 暇つぶし2ch229:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 19:18:37 fBaaJ66o
乙。まぁデルフ出さないのは正解だろうな。特に専用武器持ってる場合はさ。単なる魔法盾と漫談の相手にしか、キャラのスペックによってはそれすらならない。
無理に出した挙げ句、話のテンポが悪くなりつまらなくなったSSがどんだけあるか・・・

230:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 19:44:00 Nd20HeDE
思いもよらない方法でデルフを使っている作品もなかにはあるけどね。
何はともあれ水の使い魔の人 GJ!
死なすのが惜しい悪人ってのはこういうときつらいですね。

さて、思いつきなんですが。

各人がメフィラス星人を召喚

「君を魔法を使えるようにしてあげよう」
「お母さんの病気を治してあげよう」
「死んだ母親を生き返らせてあげようじゃないか」
「ウェールズともう一度会いたくないかね?」
「この国の女性すべてが君のものになるようにしてあげようではないか」
「レコン・キスタに勝ちたくないかね?」
「聖地をエルフどもから取り戻そうではないか」
「シャルロットとやらをよりすごい力がほしくないか?」

 そして
「だから私に、「ハルケギニアをあげます」と、一言言ってくれないかな?」

 さて、フジ隊員の弟(小学生)程度の意思の強さがあるのがどれくらいいるかな?

231:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 19:53:52 d14N1kQN
>>230
いや、それ意志の強さとか関係ないから。
女性すべて以外、クリティカルすぎるわ。
あと、中世~近代の人間の世界観(文字通り)的に世界=自分の住んでいる地域、あと隣の地域
ぐらいだからハルケギニアをあげます、だと下手すると通じないんじゃね?

232:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 19:53:53 xGZ5aGJA
ハルケギニアオワタ\(^o^)/

233:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 20:12:01 d1ghOcxm
地球を侵略しようとする宇宙人がいるってことを認識できてないと普通にやるって言うだろうな。

234:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 20:12:40 Nd20HeDE
初代メフィラスはまさに「悪魔のささやき」だからね。
自分のたったひとつの願いと世界をてんびんにかけて、それぞれが出す答えは?

多少キレやすい面もあるが、「あげます」と言わなければあきらめてくれるだけ救いがある。
あくまで"言わなければ"だが。

235:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 20:15:16 rRW/pZD/
毎○新○からwaiwaiが召還されたら

「24時間オルガズムが止まらない病気で苦しむゲルマニア女性の数が増えている」
「トリステインのあるレストランでは、トリステイン人は食事の前にその材料となる動物と獣姦する」
「ワルドの母親は、息子が試験に合格するためにはどんなことでもする。『お母さん』、
息子のワルドは内気に、しかし、しっかりとした声で言った。
『お母さんとやりたい』。そして、毎晩、ワルドの勉強は、15分間の母親によるフェラチオから始められた。彼の集中力は向上した。そして彼の成績は急上昇した。」


「・・・」
「殺して新しい使い魔を呼ぶしかないわね」
「そんな!これはマスコミ弾圧だ!」
「うるさいわね」
「謝罪と賠償しる!!!!!!!!!!!」
「ふふふ使い魔くん、さすがにここまで侮辱されたのは初めてだよっ!!!!風の偏在!」

たこ殴りになり報道に殉じた記者はヴェルダンデが掘った穴に葬られた

その後新しい使い魔 平賀サイトが召還されたが原作より待遇が改善されたのだった これが役に立った一点であろう

おわり

236:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 20:16:43 /QWQlZXd
メフィラスは悪魔メフィストからネーミングされてるから、まさに悪魔の囁きだよな。

237:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 20:39:49 2+mRKv7u
喪黒福三もメフィストをイメージして作られたらしい

238:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 20:45:34 kkd0KInF
菊池作品から誰かを召喚

239:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 20:46:03 FLWEe7Y1
>>234
ジョゼフなんかは分かってて「あげます」と言いそうだな
んでその後メフィラスによって統治されるハルケギニアを宇宙から鑑賞して楽しんでると
つーかメフィラスって地球を手に入れたらどうするつもりだったんだろ?

240:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 20:52:42 oe0JAZsj
文字道理に綺麗にするんじゃないのか?
ウルトラ世界の異星人達は地球の美しさに惹かれて侵略してるらしいからほら。

241:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 21:01:52 +w3HnPyY
>>230
多分ほとんどが実際にメフィラスなら可能なのがすごい

242:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 21:09:54 vKpjnF//
初期のウルトラ世界の宇宙人は、地球人類と文化が違いすぎて完全な理解が不可能な存在だからな

243:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 21:13:40 GnvgkjcA
>>230
それをそれぞれの言葉で断固No!と言い返す展開だったら読んでみたいな。
誇り、意地、尊厳……何でもいい。

244:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 21:20:33 nGq/3Nh2
>>230
言質をとったはいいけど、他のメフィラス星人とバトルったりして。

245:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 21:24:38 VRvTKO2x
>>244
よし、ここは穏便に巨大化でいこう

246:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 21:26:47 GnvgkjcA
>>244
ウルトラファイト番外編、メフィラスファイト勃発!

>>245
何処が穏便なんですか(w

247:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 21:28:04 RXPiXwrF
>>230
どこぞのニャルさんとかもやりそうだなそれ

248:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 21:29:40 zC2qtiVO
言質をとったはいいが、それを叶えるために、他の悪魔と戦わねばならなくなる……。面白い話が出来そうだな。
ただしシリアスで書こうとしても、一歩間違えるとギャグになってしまうだろうが。

249:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 21:30:52 2+mRKv7u
宇宙人というか外なる神々だな

250:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 21:31:49 /QWQlZXd
旧神はウルトラマンだな。

251:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 21:36:14 PTg7bNIh
>>250
聖地には巨人の石像がゴロゴロしてたり宝物庫には闇のスパークレンスがあったりジョゼフの下にはカミーラがいたりするのだろうか

252:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 21:37:50 eKNq3X61
世紀末リーダー伝のたけしを召喚とか考えたけど
たけしは人間的に立派過ぎて逆に面白みが無さそうだ

253:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 21:42:31 M2tJ2jrF
ライドウの人Gj!今後の展開楽しみにしてます。
メガテン物は秀作が多いからメガテン好きにはたまりません。
ただ、短命なのが殆んどでそこが悲しい・・・。
アクマがこんにちはの人、もうチョイで二桁です。首を長くしてお待ちしております


254:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 21:44:59 VRvTKO2x
>>250
一瞬レイディアントシルバーガンが出てきた
そうか聖地の下には向こうの世界のループから追いだされた石のような物体が…

255:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 21:45:31 UzbN/Z4r
ヘルトラマン喚ぼうぜ
もしくは時雨キョウゴ
カードはデッキを持っていてもバイク型竜のテスティナルしか使わないし基本ポン刀のみだからデルフとも相性は良いはず

256:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 21:52:55 +DBYfCv6
ライドウの人乙です。
ところでゼロの仲魔をwikiに追加したのってライドウの人本人かな?
ちょと聞きたいのだけど、ゼロの仲魔の一覧ページの名前が「ゼロの仲魔 - 01」になってるのはなにか意味がある?
ゼロの仲魔 - 01 の中にゼロの仲魔-01、ゼロの仲魔-02と続いていって、ゼロの仲魔 - 02というのを別シリーズみたいな形で書くとか。
基本的に同シリーズなら「ゼロの仲魔」というページ内で分けた方がいいと思うのだけど…
更新しようと思ったけど気になったので聞いてみる。

wiki更新報告スレで聞くべきなのかもしれんがあっちを見てないと困るのでこっちで失礼。

257:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 21:55:57 3GRIYi6y
むむむ

258:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 22:00:26 rRW/pZD/
コモンマジックのフライとかレビテーションは重力操作している節があるから
応用してブラックホールを作ってですね


259:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 22:01:39 SYlDpO0c
タバサがペギラを召喚したら
通り名が『雪風』から『吹雪』になりそうですね・・・

260:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 22:02:25 1FYORbbf
サハラのとある村にノアの神の像が…

261:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 22:03:50 Zo9NG1j5
まさに白い悪魔か(道警的な意味で)

262:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 22:05:03 FffTNze+
>>230

メフィラスはメフィラスでも、昔あった「超闘士激伝」のメフィラス召喚では?

263:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 22:11:15 lKhcsZHt
>261
ほくとくんですねわかります

264:ライドウの人
08/06/28 22:14:19 krXOAQmx
>>256さん、白状します。ついまとめに入れたくて自分でやって失敗しました。ごめんなさい。
まったくその通りにやろうと思ったんですけど、間違って【‐】と【-】の二つを使って一話を二個作ってしまったんです。
それで片方をゼロの仲魔にしたらいいかと思ったんですけど、ページ名の編集ができなかったので、更新報告スレで、
半角じゃないほうを「ゼロの仲魔」にしてくださいと管理人さんにお願いしました。

なんかすごく恥ずかしいです。

265:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 22:14:30 /QWQlZXd
>>262
ピッコロさん+ベジータなメフィラスですね。

266:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 22:15:20 YcXSpQyW
フライはあるけど、レビテーションはあったっけ?

267:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 22:15:32 Zo9NG1j5
ほくとくんを思い浮かべようとしてJR北海道のモジャくんを思い浮かべた道民が通りますよ

268:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 22:19:27 +DBYfCv6
>>264
ああ、更新報告スレを見てみたら書き込まれてました…
すみません私も見落としてました…
どんまいです次回も期待してますー。

269:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 22:22:05 d0JFi/Zm
>>250
ティガなんかマジに旧支配者・ガタノトーア倒したようなもんだしな。
時空間移動するノアとあわせて旧神扱いでもおかしくない強さだな。

270:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 22:22:24 pwW32ytA
タバサに風殺破とか封殺裂空破を教えるメフィラス烈風斎

271:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 22:26:42 kkd0KInF
タバサに風の拳を教えるリュウ

272:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 22:29:22 UzbN/Z4r
>>271
あれは相手を活かして一撃で倒すという概念的なものでな

273:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 22:29:23 eNx2hWfh
>>256
>>264
>>268
URLリンク(jbbs.livedoor.jp)

これだけだとわかりにくいので
「ゼロの仲魔」
で新規作成して旧ページをアドレスとあわせて削除依頼出そうと思ったが
wiki鯖自体が不調で更新不能OTZ


274:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 22:33:52 pwW32ytA
>>271
殺意の波動に目覚めたジョゼフを倒すタバサのお話ですね、わかります

275:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 22:37:49 Vv6fd96y
風の拳と聞いて最初に思い浮かんだのがエアマスターの渺茫(びょうぼう)でした。

276:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 22:39:51 vOfMxkbO
瑞原風の剣を思い出した。

277:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 22:40:46 qYw/aUdE
行動原理が『復讐』の奴に「『相手を生かす』風の拳」なんか使えるわけねえだろw

278:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 22:43:09 +DBYfCv6
渺茫弐あたりを呼べば発勁祭りですね

279:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 22:48:08 PTg7bNIh
エアマスターか……
坂本ジュリエッタ召喚
ギーシュ戦で
「例えばお前が昔……貴族に売られる女の子を助けた事があるとしよう」
「でも死ね」
そういえばこいつ爆殺シューターなんて異名持ってたな

280:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 22:48:08 YjlXH3KP
エアマスで一番かっこいいのはリーさん
異論は認めない

281:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 22:50:45 FLWEe7Y1
どうでもいいがリュウ召喚で、ファミマガに短期連載されていた漫画の方が話に挙がらないのは何故だろう?

282:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 22:51:49 UzbN/Z4r
>>280
八極拳の八極とは一撃の意だか
リーさんもいいけど尾形が好きなんだよね
>>281
知名度かと

283:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 22:51:57 aLqQh0oi
乙女度という点でなら長門には負けるぜ!

284:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 22:53:52 FLWEe7Y1
>>282
一時期あの漫画のためにファミマガ買ってた俺としては悲しい事実だ
個人的にはあのいつも腹減らしてて大雑把で陽気なリュウの方が好きなんだが

285:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 22:54:17 hch4yzgP
ルイズのためならハルケギニア絶対究極破壊爆弾だって受け止める使い魔ですね

286:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 22:54:49 +DBYfCv6
長門は金治郎の嫁

287:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 22:55:19 hch4yzgP
>>282
それだと情報統合思念体になっちまうぜ。

長戸だよな。男で妊娠できるあの人

288:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 22:56:11 QAu7eCgg
ルイズはダッドリーか弟子でも育てようかと思ってるナイスな仙人でも呼べば良い方向に育ててもらえるんじゃないか

289:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 22:56:17 d1ghOcxm
>>276
葉月乙

290:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 22:58:19 kTu4Z/+j
カナダから人権擁護審議会員(俗に言う人権擁護委員)を
呼んだらトリステインは移民の侵食で悩まされた上に
未成年の凶悪犯罪の発生率がアメリカ以上になるな。
でも人権擁護委員の消えたカナダは売国奴と移民とカルトの処分がやりやすくなって
無茶苦茶平和になるだろうw

291:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 22:59:31 K3qByhz9
>>284
神崎将臣のやつだっけ?
俺も全部読んだなぁ。
あれはあれで中々良かった。

292:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 23:01:29 gmccPXPc
>>277
ちげーよ。
行動原理が復讐のヤツが、憎い仇を活人拳で倒すのがドラマチックなんだろう?
こう、殺意の波動に目覚めてグラントロワを拳一つで粉砕したジョゼフを、
リュウ直伝の風の券で倒してだな、そんであえてトドメを刺さないでだな、

「なぜこの俺を殺さないシャルロット! 己はお前の父を、シャルルを殺した男だぞ!!」
「……それは、あなたの目が悲しみを湛えているから」
「馬鹿な!? 己は……俺はッッ!!」

293:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 23:04:15 UzbN/Z4r
>>292
そしてもう一度ファイトすると

294:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 23:09:02 pwW32ytA
ジョゼフ倒した後

さあ、たいかんしきだ
なにいっ、しゃるろっとさまがいない!!

295:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 23:11:11 WJRITObH
>>294
その後普通の女の子になるわけですね

296:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 23:11:23 FZSRU1f+
>>285
それは長戸じゃなくてジュリエッタな

でも、ジュリエッタに愛された場合拒否ると殺されるからピンチだ。
好きな相手に対しては強姦もやってのける危険人物だしな。


ところで、ゼロ魔にジュリエッタに『ジェニー』の称号をもらえそうなキャラっているか?

297:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 23:17:16 RXPiXwrF
ヨクサルつながりで谷仮面から谷を召喚

島さんと無理に離された時点で絶対に暴れだす上に奴を止められる人間がいない・・・・

298:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 23:25:01 Vv6fd96y
ストゼロからソドム呼ぼう。
あれなら剣も使える!

299:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 23:25:59 pwW32ytA
>>298
素直にサムスピから覇王丸でも呼ぼうぜ

300:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 23:29:33 TdKAOkSz
>>299
強い奴と戦わせることを約束すれば使い魔だろうが何だろうがやってくれそう。

問題なのは貴族の子息・令嬢達から見るとだいぶ不潔だってことか。
宮本武蔵も不意討ちを恐れて極度の風呂嫌いだったから匂いが凄かったらしいし。

301:ブレイブストーリー/ゼロ
08/06/28 23:31:09 DAgn24Jy
こんばんは。
まとまった時間がとれたので、次を書きました。投下してもよろしいでしょうか?
よければ10分後からはじめます。

302:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 23:31:17 CKMRqamT
さてT-0を読み直すか

303:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 23:32:24 VRvTKO2x
>>298
ソドムを呼ぶならいっそファイナルファイトの方で

あんたは やりすぎた。アルビオンは いままでどうり
おれたちレコンキスタの すきにさせてもらうぜ。

これ以上 ぐんをかいにゅうさせるなら、
まほうがくいんのせいとのいのちは ないとおもいな。

304:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 23:32:33 rVECoqBH
おお、ペ-スが早いですね。支援

305:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 23:35:05 oXSXoM7R
どんとこい!

306:ブレイブストーリー/ゼロ
08/06/28 23:39:07 DAgn24Jy
 フーケは孤児院のことを思い出していた。
 自分が貴族から奪った財産で子供たちを養っていた場所。
 今はもうない場所。

 ゴーレムの上から、銃の照準を合わせる。標的はルイズ・ヴァリエール。名門の娘。
 フーケは結びつける。孤児院が襲撃された時、あの子は次々と殺されていく年下のきょうだい達を見てどんな行動に出たのだろう。
 皆殺しにされ、自分が発見するまで野ざらしにされていた子供達を置いて一人連れ去られたのはどんな気持ちだっただろう。

「……ゼロのルイズ、って呼ばれていたわね。無能力のあんたがそれを扱ったって、焼け石に水だって分からない?」

 眼下の少女が歯がゆそうに体を震わせる。ルイズもまたブレイズガンの銃口をこちらに向けている。フーケは結びつけてしまう。彼女とあの子のことを。
 あの子は、今ルイズがムスタディオをかばっているように、皆をかばったのだろうか。
 きっとそうに違いない。

 決心が鈍る。彼女を救うために自分は鬼にならなければならない。
 なのに引き金にかけた指は震えている。

「だったら、何だって言うのよ?」

 ルイズがそう切り返してくる。
 貴族然とした、堂々たる声だった。




「ブレイブストーリー/ゼロ」-21



   ◇



307:ブレイブストーリー/ゼロ
08/06/28 23:40:56 DAgn24Jy
「だったら、何だって言うのよ?」

 その言葉は虚勢だ、とムスタディオは思った。
 彼女は興奮すると声が震える癖があるけど、今は毅然とした声音でいる。
 なのにムスタディオは、小さな背中にそんな印象を抱いていた。
 高級な舞台の上の、達者な踊り子を連想する。人前では決して仮面を外さず、誰かに何かを伝えるために演じるのだ。
 ルイズは誰に、何を、伝えようとしているのだろう。

「ヴァリエール様、逃げろ」

 そう言おうとしたつもりが、声が掠れてろくに言葉にならなかった。ルイズが流し目でこちらを一瞥するのが、ぼやけた視界の端に映った。
 自分を見た瞬間、その表情にもう一枚仮面が重ねられたのも見えた。
 不適に笑ったのだ。

「あんた、私たちを逃がすつもりはないでしょ。だったらここで逃げ腰になったりしたら、それこそ鹿狩りが始まっちゃうわ」
「へぇ、勇敢だねぇ。でもそれで何か変わるの?」

 ルイズが無言で、ブレイズガンをぎゅっと抱き込んだ。華奢な体には無骨な銃は不釣り合いで、銃に構えさせられている格好になっている。
 勇敢じゃない。無茶だ。

「ヴァリエール様」

 今度は声が出た。
 ムスタディオは太い荒縄みたいにぐにゃぐにゃになった腕で地面を掻き、体を起こそうとする。

「何よ」
「逃げ、てくだ」
「嫌よ」

 にべもない反応。ムスタディオは上半身をなんとか起こしながら、そんなこと言わずに逃げてくれと思う。
 単純な計算だ。
 今彼女が飛びのいたなら、自分は弾丸の餌食になるかもしれない。それでも、彼女一人はタバサ達の助けを見込めるのだ。まだ生き延びられるかもしれない。
 どの道、どう考えても自分は死を避けられそうにない。
 ……そうか、オレ、死ぬのかと思う。
 死にたくなんてない。最後の戦いの地で一度は覚悟した。それでも生き延びてみればやはり死ぬのは嫌だ。
 それでも。

(アグリアスさん)

 近しい女が死ぬのは、もう耐えられない。

「逃げろッ、ヴァリエール様!!」

 血を吐くように叫んだ。
 その懇願に返って来た返答は。

「―うるさい! 何よあんた、さっきから私がかばってあげてるってのに!」

   ◇



308:ブレイブストーリー/ゼロ
08/06/28 23:42:15 DAgn24Jy
 ルイズは声を荒げた後にしまったと思ったがもう遅かった。ぐっと八つ当たり気味にフーケを睨む眼光に力を込める。
 ルイズがここに立ちはだかっている理由。身も蓋もなく言ってしまえば、それは見栄だった。
 本心は逃げたくてたまらない。

 しかしそれは馬鹿なことではないと思う。
 見栄のために動く。それの何が悪い。元々貴族の見栄と信念は表裏一体なんだ、と開き直って考える。そして信念とは信ずるに足る貴族像。自分の理想像だ。

 信念は幾度も折れ続けてきた。ムスタディオがやってきて、一際大きく折れた。
 ルイズは未だに、皆から認められたくてたまらない。同級生達から。教師から。家族から。そして一番認められたいのは。

 そしてその努力を諦めた時。
「ルイズ・ヴァリエール」は根底から折れてしまうのではないか。

「あのね! 言っておくわ!」

 ルイズは叫ぶ。
 彼には知っておいて欲しい。
 今はそんな状況ではないかもしれないが、やけだ。知ったことか。

「私はこいつを倒すし、あんたも見捨てないわ!
 いい? 私は魔法だって、ろ、ろくに使えないけど! それでも貴族なのよ!
 貴族って言うのはね、魔法を使える者のことを言ってるんじゃないわ! 敵に後ろを見せない者のことを言うのよ!」

 それが、私が信じる貴族の理想像だ。
 貴方は誤解してる。
 貴族は貴方が思うような存在じゃない。

 ルイズは引き金を引く。
 フーケもまた引き金を引こうとするのを、そのまなじりで受け止めながら。

   ◇



309:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 23:42:15 +DBYfCv6
しえん

310:ブレイブストーリー/ゼロ
08/06/28 23:43:17 DAgn24Jy
 その瞬間。
 ムスタディオは意識の上を駆け巡るあらゆる感覚を忘れた。
 動かない体の苦痛も、張り詰めた危機の空気も、フーケの嘲るような声も。
 ルイズの背中には、先ほどまでは戦死した沢山の仲間達、好きだった女性の背中が重なっていたが―それも吹き飛んだ。

 残ったのは、英雄達の既視感。

 ―異端者の烙印を押されようとも戦い続けたラムザ。
 ―その彼に「私はお前を信じる!」と言い放ったアグリアス。
 ―信念を以って共に闘い抜いた貴族達。

 絶望にまみれながらも誉れ高い、多くの背中。

「―うあああああああっ!」

 ムスタディオは恥も外聞もない声を上げる。体が動く。抱きつけ。引きずり倒せ。盾になれ。引き金に力を込める彼女をかばえ。たとえ無駄な努力だとしても。
 死なせるものか。
 死なせてたまるものか。

 ムスタディオの傷ついた体は、本人が思っているほど俊敏に動かない。
 彼の手がルイズの体を掴む前に大きな衝撃が走る。
 ムスタディオはもみくちゃにされて吹き飛んだ。

   ◇



311:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 23:43:47 /QWQlZXd
これが支援の臨界!!

312:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 23:43:59 2svJpLKI
支援

313:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 23:44:20 2svJpLKI
支援

314:ブレイブストーリー/ゼロ
08/06/28 23:44:36 DAgn24Jy
 ……ぱり、ぱりと何かが砕ける澄んだ音があちこちで鳴っている。
 まるで茂みの中で鈴虫が合唱しているみたいだ、とフーケは思った。しかしその季節にしては凍て付くような寒さだった。

「……、ぅ」

 これはどういう状況なんだろう。
 フーケは起き上がろうとし―全身がばらばらになるような痛みに息が詰まり、激しく咳き込んだ。しかしその痛みは我を取り戻させてくれる。
 辺りは惨憺たる状況だった。
 スクウェアクラス、いやそれ以上の使い手の氷魔法が炸裂したかのようだ。
 森は凍て付き、木々はなぎ倒され、自分のゴーレムはというと―ガラスの人形を床に落としたように、凍てついたまま砕け散っていた。
 氷が溶け始めているのか、あちこちで氷割の音が虫が鳴くように爆ぜている。

 何が起こったのか、フーケは一瞬思い出せない。
 自分が後手に回ったのは覚えている。
 ルイズのあの言葉を聞いて、さらに逡巡が大きくなってしまった。
 彼女は自分の信念に基づいて行動している。
 自分は、自分の信念をどうしてしまっただろうか。
 そんな迷いのために、引き金を引くのが遅れた。

「ぅ、く、」

 思考がざらついて、頭が痛む。その後は。

(……まさか、この氷はあの銃の仕業だっていうのかい)

 色々と思うことはあったが、フーケはとりあえずその一点に思考を絞った。
 そうして心中に生じたのは驚きと。
 歓喜。

 あれがあれば、自分はきっと。

 フーケはよろめきながら立ち上がる。
 ナイフを鞘から抜き、

   ◇



315:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 23:44:45 e+xcJyzR
ここが支援の分かれ道。

316:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 23:45:30 K3qByhz9
さあ、支援をしようじゃないか。

317:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 23:46:00 6xy1lnbH
【競馬】声優の新谷良子さん、ダビスタDSの宝塚記念を「ニューヤワラチャン」という『セン馬』で制覇! [080628]
スレリンク(liveplus板)

318:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 23:46:02 pwW32ytA
シ・エーン

319:ブレイブストーリー/ゼロ
08/06/28 23:46:18 DAgn24Jy
 空中で竜が旋回しているのを、ルイズは放心状態で見上げていた。

「……キュルケ、タバサ」

 その竜の上に見知った人影を見止めた。キュルケが手を振っている。その表情が少しだけ必死だ。普段嫌っているキュルケの余裕のない顔を見て、ルイズはちょっとだけざまあみろと思う。
 だけど何であんな顔をしているの、と思ったところでルイズは自分が寝ころんでいることに気づいた。
 自分は立っていたはずだけど。立ってブレイズガンを抱えて引き金を―

「!!」

 がばりと上半身を起こす。体が痛む。やけに寒い。周囲の様子を見て絶句する。

「ムスタディオ!」

 そして一番の心配を叫びながら立ち上がろうとして、後に誰かが立ったことに気づく。

「ムスタ!?」

 振り返った先にあったのは―、フーケの顔だった。

「おとなしくしな!」

 緊張の糸がぶちりと切れた。
 悲鳴を上げようとした口を掴まれ、その腕が蛇のように首に巻きつきあっという間に抱き寄せられる。喉元に冷たい物が突き付けられた。
 反射的に手に噛み付いたが、途端に首に鋭い痛みが走り、ルイズはひきつけを起こしたように固まってしまった。
 心が、萎縮する。

「あんたらも降りてくるんだよ! ―そう、聞きわけがいいね」

 瞬く間に事態が進行する。シルフィードが着地する。タバサとキュルケが手を挙げて背中から降りる。キュルケが何か悪態をついているが、内容を理解できるような心境ではなく、もう声も出なかった。

 ただ、助けて、とルイズは思った。
 今しがたまで自分が助けようとしていた使い魔の顔が、頭を占めていた。

   ◇



320:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 23:46:26 2svJpLKI
ティファどうなっちゃたの支援

321:ブレイブストーリー/ゼロ
08/06/28 23:48:12 DAgn24Jy
「あんたたち、動くんじゃない! 動いたらこの小娘の命はないよ!」

 フーケは乱れ切った自分の呼吸を正せない。それは焦りと興奮によるものだ。
 迅速かつ的確に、状況の天秤は自分の方へ傾いた。
 両手を挙げたままの二人のメイジ、そしてその使い魔を睨み付けたままフーケはじりじりと移動し、転がっていたブレイズガンを空いた手で拾い上げた。
 銃口を少女達に向ける。

「あんたたちに恨みはないけど、死んでもらうわ」

 どちらを先に始末しようと考えて、どちらでも良いと思った。自分がブレイズガンを用いれば、とんでもない威力を発揮するだろう。竜は死なないかもしれないが、隣り合った二人の人間などひとたまりもあるまい。
 そう考えてたまたま標的にした小さな少女が、何故か驚くほど平静でいることにフーケは眉をひそめた。

 そして弾かれたように思いだす。
 ムスタディオはどこだ。

「ムスタディオ! どこにいるんだい!? 姿を見せな!!」

 フーケは叫びながら前しか見てなかった視界を急いで広げる。
 その瞬間、自分と少女達以外に動く何かが掠めた。

 それは砕けたゴーレムの残骸の中。
 砕けた肩口に未だ固定された銃。
 その無骨な兵器に、体を引きずるようにしてムスタディオが取り付いていた。
 その手の甲に異様な輝きが灯っているのを見て取った瞬間、フーケの背筋が総毛立つ。

 反射的にルイズを弾き飛ばした。
 反対方向に跳んで逃げようとした彼女はしかし、ムスタディオの片手に刻印されたルーンの力を知らなかった。

 光の筋が一直線に大気を貫く。
 魔シンガンから発射された弾丸は、標的以外への衝撃波を最小限に抑え、フーケの脇腹に直撃した。

   ◇



322:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 23:48:56 XCmbjcmH
シエン

323:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 23:49:10 2svJpLKI
支援

324:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 23:49:35 7B6JWT/8
ムスタディオと聞いてとんできました
支援

325:ブレイブストーリー/ゼロ
08/06/28 23:50:23 DAgn24Jy
 魔シンガンを発射した瞬間に跳ね返って来た衝撃に、ムスタディオは耐えられなかった。
 全身の骨が軋み、地面を転がった。
 しかしのたうっていたのはほんの短い間で、すぐに細い腕に抱き起こされる。

「大丈夫、折れてるのは末端の骨だけ」

 タバサ様。ありがとう、と言おうとしたが声にならなかった。
 少し離れた場所では、ルイズもまたキュルケに助け起こされている。

「よかった、無事なのか……」

 安堵するムスタディオの耳元で、タバサが囁く。

「フーケはあそこ」
「――、」

 見慣れた光景とはいえ、一瞬思考が止まる。
 ルイズ達からさらに離れた位置に、フーケは転がっていた。
 二つになって。

 フーケの体は、胴体から真っ二つになっていた。



326:ブレイブストーリー/ゼロ
08/06/28 23:51:20 DAgn24Jy
 酸鼻極まる光景だ。思わずルイズとキュルケの様子を窺う。二人もまた息を呑んでフーケだった物を見つめている。

「―――、―ぃ」

 いや。
 それはフーケだった物ではなく、フーケだ。

「んで、ぃ、ぃき、」

 まだ上半身が動いている。手が空を掻き、獣のような息遣いが地面を舐める。
 ムスタディオはタバサの手を借りて立ち上がると、よろめきながら落ちていたブレイズガンを拾い上げた。使い魔までもが固唾を飲んで見守る中、フーケのすぐ傍に立つ。
 何か言おうかと思ったが、何を言えばいいか分からなかった。無言でブレイズガンを構えるとフーケと目が合った。

 その眼は、殺されてたまるものか、とムスタディオを射抜いていた。
 
 厭な汗が噴き出した。
 これは呪いだ。生きたいと呪う。殺したいと呪う。渇望。
 空気が冷たい。ブレイズガンのせいで冷えている、それだけではない。そんなはずはないのに酷い悪寒がする。
 不意に目の前に霞がかかった気がして、ムスタディオは慌てて周りを見回した。煙幕が残っていたのかと思うが、違う。

 暗がりを凝縮したような何かが、フーケの体から湧き出ている。

 ムスタディオは引き金を引こうとしてたが、その前に。
 ぴん、と何かが張り詰める音を聞き、
 緑色の光が空間を貫くのを見た。

   ◇

 ―聖石の適合者よ、我と契約を結べ。

327:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 23:51:44 d0JFi/Zm
マチさぁぁぁぁぁぁん!!!!
支援

328:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 23:51:50 XCmbjcmH
(´;ω;`)

329:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 23:52:10 K3qByhz9
なんかヤバげだな支援

330:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 23:52:33 /QWQlZXd
聖石がぁああ!!支援


331:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 23:52:34 e+xcJyzR
オレハニンゲンヲヤメルゾォォォォォォ

332:ブレイブストーリー/ゼロ
08/06/28 23:53:05 DAgn24Jy
以上で投下終了です。
支援ありがとうございます。
なかなか続きを書く時間がとれなくってごめんなさい。次はなるべく早く書こうと思います。

333:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 23:53:28 2svJpLKI
聖石キター

334:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 23:54:36 K3qByhz9
乙したー。
シュラムッフェンとどっちがヤバいんだろうなー(遠い目)

335:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 23:55:01 oXSXoM7R
ああああああああ
黒ありさんに続いてこちらでもおマチさんが…><

どうなる? 支援だ!

336:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 23:58:24 2+mRKv7u
てけてけおマチさんが襲ってくるのか!?乙

337:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 23:58:51 Zo9NG1j5
「やめて!おマチさんのライフはもうゼロよ!」
ル「(ビキビキッ)誰がゼロだぁぁぁぁぁぁ!!!」
「ちょっ…違っ…」

338:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 23:59:56 e+xcJyzR
>>336
なにげにぬ~べ~グロかったよなぁ

339:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 00:00:27 bg3e+n+f
>>337
そんな頭がサザエさんみたいな人の怒り方ry

340:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 00:04:11 JXb78TAH
最近のおマチさんの悲惨さは異常w
これはアレか、フレデリカ嬢の呪いかww

341:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 00:04:43 OluNqanU

黒蟻といい、おマチさんの訃報が相次ぐなぁ

342:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 00:05:37 hUQQJ0sv
>>338
ぬ~べ~の作者のオートマティックレディから7号召喚、竜の羽衣はでっけぇミニ四駆でw
まずはコルベールに単三乾電池を作ってもらわねば…

343:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 00:08:21 MRQt5pqL
>>342
なにその、俺的にジャンプ黄金期の作品は。

344:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 00:12:14 hUQQJ0sv
>>343
あの頃は他にも、タイムウォーカー零とか変幻戦忍アスカとか好きでしたw

345:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 00:17:33 ISJFtw9o
>>344
刹那零召喚は考えたんだぜ。
原作コミックスがどっかいっちゃってたんで諦めたが。

346:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 00:17:56 nF7V8E01
リョナラーとしてはおマチさんのはみ出た内臓の描写が欲しかったぜ!

347:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 00:19:05 aSss54yy
>>344
時間移動能力者はハルケギニアでも過去にいけるのかな?
いけるんならタバサやジョゼフにはやり直したい過去が……。

348:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 00:27:13 xqVagnWo
>>344
タイムウォーカー零と変幻戦忍アスカって、軽く十年くらい時間あいてたような気がする…。


黄金期のジャンプからの召喚。
奇面組の誰かとか。

349:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 00:28:28 XSiBrFdd
>>347
「ルイズのエクスプロージョンで時間を破壊すれば時間移動できるかも」
というのを召喚されたキャラが考えてた作品があった気がする。

350:345
08/06/29 00:29:31 ISJFtw9o
>>347
召喚した零に「やっと逢えた!」と抱きつくルイズ。
青い上着(零がいつも着てるGジャン)を見ながら、
留学前のシャルロットに昔を懐かしむように転機となった事件を話すジョセフ。
もちろんその理由は……。
みたいな展開での短編ネタでした、ええ。
……どーこにいったのかー。やっぱり捨てちまったかなorz


351:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 00:32:24 SSTUZEy9
>>348
ブラックエンジェルスから水鳳を

352:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 00:36:11 NEKH5Wv1
ワルドの雷を食らって時間を逆行する美神令子ですね

353:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 00:40:14 hUQQJ0sv
>>348
そんなに離れてない、多分3~4年くらい。

354:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 00:41:18 ait2HX9r
時間旅行者か…
時をかける少女より、ケン・ソゴル召喚…召喚儀式の時、ルイズが感じたのは一片のラベンダーの香りだけだった…
当然、錬金失敗の掃除で三人で掃除するシーンからすね

355:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 00:42:03 OluNqanU
>>349
「バイツァダストッ!!」だの「時を吹っ飛ばすッ!!」だの叫ぶルイズが見えた

356:ブレイブストーリー/ゼロ
08/06/29 00:46:30 cK0kWB2+
こんばんは。
たびたび失礼します。
相変わらず回線か何かに問題があるようで、まとめwikiの編集が出来ません。
よければ、どなたか昨日と今日の二話分をwikiに掲載して頂けませんか?

357:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 00:52:18 GaeTA1TL
いや、最近@wiki自体の調子が悪いんだ。
まぁ今日俺遅くまで起きてるから軽くなったら適当にやっておくよ。

358:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 01:01:09 pYzKgBip
>346
同好の者として忠告するが自重しろwww

359:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 01:02:00 zSYPLBn7
>>348
そのまま一堂零召喚でいいかもしれない
零つながりで

360:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 01:12:57 PvxXs7xy
何の訓練も受けてない小娘に懐に入られ易々とキスされる。
魔法で召喚した、帰す手段は無いと、拉致した本人に言われて素直に信じる。
帰る手段を探してやるとの口約束を信じ、以後は催促することもしない。自分で調べることもしない。
衣食住の保障と引き換えに使い魔(主を守る仕事)を引き受けると、後から洗濯などの雑事まで押し付けられても反論しない。


ここら辺に引っ掛からないのって何があるかな?


361:ブレイブストーリー/ゼロ
08/06/29 01:13:14 cK0kWB2+
>>357さん
ご丁寧にありがとうございます。
お願いしますね。

362:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 01:16:00 khXOI7rs
一つ目以外はルーンの力でどうとでもなりそうだが
支配を跳ね除けるような人物だと1つ目の条件は満たせないだろうし難しいんじゃね

363:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 01:17:36 xUCpHTie
>>360
まとめwikiを一通り全部見渡してみると
幸せになれるんじゃないかな?

1話だけでもいいとおもうけど?


364:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 01:21:04 523S2OhQ
>>360
登場時に死にかけで、もとの世界に未練が無い上に、流されやすく甲斐甲斐しい奴

いないね、そんなやつ

365:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 01:22:15 /XuFcc1r
行進止まってるけど東方不敗マスターアジア
既に死人で元の世界に未練もないし
ルイズの従順な下僕にはならないけど

366:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 01:22:16 NEKH5Wv1
>>364
ハヤテだなw


あれは続きに期待してたんだがなあ。

367:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 01:24:36 W9RvmHP8
>>360
キスされる
 回避できない状況(気絶中、瀕死な状態等)

帰る手段のないことを信じる
 学院内や今いる人間でそのような知識がないから
 しばらくの間だ、で短期間なら納得して貰えるかも。

ぱっと思いつく屁理屈はこんなトコかな。
細かいところはキャラ次第というか
そこら辺をどうするかが長編を書く人間の腕の見せ所なんじゃないかな。  

368:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 01:28:06 VuY1cd+K
何の訓練も受けてない小娘に懐に入られて易々とキスされたりせず
魔法で召喚した、帰す手段は無いと、拉致した本人に言われて素直に信じたりもせず
帰る手段を探してやるとの口約束など信じず、以後も執拗に催促し自分でも調べる
衣食住の保障と引き換えなんかでは使い魔(主を守る仕事)を引き受けず、洗濯などの雑事まで押し付けられば反論する

さういふ使い魔に私はなりたい?

369:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 01:32:57 EhzyKJgR
勇次郎だな
間違いない

370:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 01:34:32 RBc2POce
石原さんちの次男坊?

371:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 01:36:45 NEKH5Wv1
嵐を呼ぶ使い魔ですね


372:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 01:39:48 /XuFcc1r
ピクル召喚
キスをしようとしたらレイプされるルイズ

373:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 01:40:41 wMiQwCrH
ランスは召喚されたかな?

374:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 01:43:37 lN1cwEG9
>>360

そんなことを気にしていたら、そもそもゼロ魔のSSは書けない。
そこら辺は各作者方なりの展開に任せれば良いじゃないんですか?

わざわざそんな事を書くのは揚げ足を取って楽しんでいるようにしか思えません。
っつーか、アンタ本当にゼロの使い魔が好きなの?

375:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 01:46:59 3bpoMUPb
ふむ、使い魔は従順にゼロ魔世界に服従し、テンプレ展開という運命に身を任せよということだな。

376:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 01:48:38 VuY1cd+K
逆に考えるんだ
使い魔が主人を屈服させてしまえばいいんだと

377:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 01:52:37 AU4XaTLS
>>376
キスすることで何らかの能力を発揮するタイプでかつそれが洗脳系または魅了系の能力持ちなら自然に可能だな

378:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 01:54:35 1bG8Fk1T
30分の恋奴隷(インスタントラヴァー)!!

379:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 01:55:25 VuY1cd+K
現人鬼 散(はらら)降臨(済み)である


…姉妹スレだがジャイロは召喚時にけっこう暴れてたな

380:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 01:59:44 EhzyKJgR
ギーシュが甲賀忍法帖の陽炎を召喚
口では不本意だと言いながらにやけ顔で契約のキスをしたら・・・

381:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 02:19:17 /CE6PScg
シャドウハーツ三作目の敵、レディを召喚。
レディとキスするとマリスに汚染され化け物になる。
レディのキスには死者を蘇らすような力があった。
つまり、負の感情が高まると異形へ変身するルイズが誕生です。
ウェールズも生き返ります。
レディの強さ?
一応ラスボスです。

382:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 02:30:26 MR3e7fYF
キスした相手が毒を帯びていたんでひどい目にあったというのもあったような。
あとはキスした相手(大気圏突入直後のモビルスーツ)がとんでもない高熱だとか。

死人相手なら帰れないと言われてもあんまり問題ないよね。
後はミカヤみたいに死んだわけじゃないけど帰る未練が希薄な人とか。

383:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 02:30:38 lN1cwEG9
「クレイモア」でイースレイ召喚。
それで他の虚無の担い手もそれぞれが深淵の者を召喚。
結果ルイズの意思に関わらず、各々の使い魔によってバトルロワイヤル状態ってのはどうですか?

384:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 02:31:03 xwz7JE1O
>>380
あれ性的興奮が前提だから無理じゃね

385:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 02:31:58 w0l5xoTu
それよりイレーネ召喚の続きが見たい

386:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 02:34:52 /XuFcc1r
まだ完結して無い話だけにイースレイ自身がどれ位プリシラに執着してるかもわからないしなぁ

居なかったら勢力拡大とかせずに普通に食っちゃ寝食っちゃ寝のニート生活を満喫するタイプなのか
どうしてもプリシラが居なきゃヤダーって駄々こねるタイプなのか

387:鏡のなかのルイズ
08/06/29 02:50:33 KXMUXDkr
お約束どおり小ネタ持って参上いたしました
3時から投下よろしいですか?

388:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 02:52:04 EhzyKJgR
今投下してもいいよ

389:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 02:54:01 wMiQwCrH
それよりもう寝ようぜ?

390:鏡のなかのルイズ
08/06/29 02:54:15 KXMUXDkr
それでは投下致します。

 その男は訝しがることもせず使い魔の契約を受け入れた。
 どこの田舎者だとルイズが尋ねると、男は辺境の村で農夫をしていたと応えた。
 眼に見えて落胆するルイズに何も言うこともせず、その日から男の使い魔としての生活が始まった。
 男は有能であった、炊事に洗濯、その他の雑用など男は何も言わず淡々とこなしたし、寝床が床であろうと食事が使い魔のエサであろうと文句一つ言うことすらなかった。
 そんな男に馬鹿にされているとルイズが癇癪を起こしたことがあったが、しかしいくら鞭で叩いてもいつもと変わらない陰鬱な表情を崩さない男にルイズの感情は長続きしなかった。
 次第にルイズは男のことを気味が悪いと思うようになった。
 ギーシュと決闘でそれは頂点に達した。
 ワルキューレ達に滅多打ちにされる男、体中から血を流し、常人なら昏倒するほどの傷を受けながら男はいつもの陰鬱な表情をまったく揺らさなかったのだ。
 そしてむせ返る血の匂いにギーシュが嫌になり始めたころ。
「気は済んだか?」
 ただ一言そういい置いて、折れた足を引きずりながらヴェストリの広場を男は後にした。
 誰も一言も口を利けなかった、それは男の雰囲気に呑まれたと言うだけではない。
 服が破れ、流れ出た血で赤黒く染まった男の背中には、夥しい数の傷跡が刻まれていた。
 その傷の数と、醜く引き攣れた火傷の跡が残る背中が空想のなかでしか戦を知らない若き獅子の子供達を思いとどまらせたのだった。
 だがその背中を見ていたのは平和を謳歌する魔法学院の生徒たちだけではなく……

 ルイズと男の仲が進展したのは“土くれ”が学院を襲った時である。
 これまでルイズは主人でありながら使い魔として男をどう扱っていいか分からなかった。
 だが身を挺してフーケの攻撃から庇ってくれたと言うのになんの感謝の言葉も言わないのでは貴族として誇りが許さない。
 それからはルイズの別の形で苦悩に満ちた日々が始まった。
 どうやって主人と使い魔の形を崩さずにお礼をすればいいのか? そう言うことばかり考える毎日だった。
 男の方にもそんなルイズの気持ちは伝わったらしい、いつもの陰鬱な顔を僅かに緩めながら男は今日も雑用と畑仕事に精を出す。
 だがもっとルイズは気に掛かるべきだったのだ、どうやって男が破壊の杖―M72ロケットランチャーの直撃を真正面から受けながら僅か全治2ヶ月程度の怪我で済んだのかと言うことを。



 そしてついにその時は来た。
「はっはー、燃えろ、燃えろぉぉぉぉ!」
 燃え盛る炎、真っ赤に真っ赤に人と家屋と空気を焼き焦がす炎。
 その光景を見たとき、男の血は凍りついた。
「―相棒? おい、どうした、相棒!?」
 男の異常にデルフリンガーが叫ぶが、しかし今の男にはその言葉は届かない。
「貴様……」
 男の声に、先ほどまで炎を撒き散らしながら高笑いを上げていた白髪の男はゆらりと振り向いた。
「ほう、これは見誤っていたようだ。匂いからしててっきり燃えカスかと思っていれば……」
 そうして鉄で出来た棍棒のような杖を振り上げる。
「燃え残りの種火の中にこんな極上品が残っていたとはな!」
 そしてメンヌヴィルは白く輝くほどの炎を放った、だが今の男にとってそれはなんら障害とは成りえない。
 系統魔法を無効化する魔剣デルフリンガーがある上、男にはハルケギニアにはないある技術がある故だ。
 男はゆっくりとデルフを構えその切っ先をメンヌヴィルに合わせる、ここ数年ただの一度も抱いたことのない殺意を込める。
 不意に視界の端に鏡が映った、おそらく今の自分はおぞましい怪物の顔をしていることだろうと考えて……
「だめぇぇぇえええええええええええ!」
 “頸”を込めた一刀で叩き切ろうとした炎の前に、男の主が飛び出して来たのは次の瞬間のことだった。
 まさに刹那の出来事だった。
 男を焼き尽くすはずだった炎は一人の少女が身を持って壁となったことで進路を変え、男の隣を通り過ぎていく。
 その視界の端には鏡があった、生徒の素行を監視するためその場所で起こったほんの少し前の出来事を記録し映し出す魔法の鏡。
 焼け焦げ、爛れたその鏡には男を庇おうとする主の必死の姿と―そして戦魔が映っていた。

「きぃぃさぁぁぁまぁぁぁああああ!!!!!」

 男の全ての感情が塗りつぶされる。

391:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 02:54:28 piWy1Rqj
この流れを読んでて、
某世にも珍しい和姦触手エロマンガから主人公の淫獣召喚して、
キスした拍子に大変なことに……とか妄想してみたが、
どう考えても18禁です本当にありがとうございました没。

つかアレにガンダールヴ付いたら嫌すぎるなぁ。

392:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 02:55:56 piWy1Rqj
おっと割り込み失礼支援

393:鏡のなかのルイズ
08/06/29 02:59:30 KXMUXDkr
 主が消えたことでゆっくりと薄れていく左手のルーンがまばゆいばかりの漆黒の輝きを放つ。
 それは憎悪。
 人一人が紡ぎだしたとは信じられないほどの極大にして純粋な憎悪の輝きだった。
 その輝きにその場にいる者全てが心臓の鼓動を打つのさえ忘れ、ただ恐怖した。
 炎の蛇もメイジ殺しもそして歓喜に震える白き炎さえ。
 自分が死んだと錯覚した。
 もっとも血と焔に餓えた盲目の傭兵だけは、二度とその心臓を動かすことはなかったが。
 全てが終わった後、男は炎によってルイズの姿が焼きついた鏡を持って姿を消した。
 男の名はヴァレル、ヴァレル=アワード。
 かつてその陰惨を極める戦い方から戦魔と謳われた一人の傭兵である。



 以上、作品は榊一郎氏の「ストラグル・フィールド~鏡のなかの戦魔~」より「戦魔ヴァレル=アワ-ド」を召喚でした。
 キャラ的にはコルベール先生とメンヌヴィルを足して2で割った感じの人です。

394:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 03:14:14 fcB2/DRj
ふっと思ったんだが吸血鬼召喚ってまずいよな。
青空の元で儀式やってるから普通なら一瞬で灰に(ry

395:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 03:17:44 VuY1cd+K
ダイ=アモンのことかー

さておき、投下乙……と言っていいものか

396:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 03:19:25 EhzyKJgR
>>394
美神のピートなら大丈夫
ドラキュラシリーズの月下夜想曲の主人公は日の光はどうだったっけ?

397:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 03:25:14 sg5ElNQX
昼間歩ける吸血鬼で俺がパッと思いつくのは黒人で反り込みのブレイドと、怪物王女の令裡さん。
ブレイドは相手にしないでとっとと出て行くだろうけど、令裡さんはバイセクシャルなのでキスや
美少女との共同生活とかはむしろ望むところか。
ただ、いざというときに真っ先に逃げるから、護衛としては期待できない。

398:サイヤの使い魔(通りすがり)
08/06/29 03:28:44 MLhxCc5c
>>129
そのせいで構想がタルブ村手前で止まってます
十中八九シエスタに尻尾が生えてました的な展開が予想されますので

ついでに言うと、夏コミ合わせの修羅場中でして、まだ投下できません
ごめんなさい

399:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 03:29:58 LXdcAt11
>ドラキュラシリーズの月下夜想曲の主人公は日の光はどうだったっけ?
ハーフだし人間世界で生活してたり大丈夫なはず

でも装備無しから始めないと敵をアルカードシールドでぶん殴ってデルフいらない状態になるな

400:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 03:42:32 HSg8NQqt
>>398
予想されましたって……
自分で書いているんだからその構想気に入らないなら捨てればいいのに。

夏コミ合わせって…入稿に間に合うの?

401:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 03:43:27 lN1cwEG9
>>320

ヴァレル来た~~~(・∀・)
作者さん激しくGJ!!できるなら是非シリーズ化を希望!!

もしもヴァレルではなくムーグ召喚ならばヴィンダールブでしょうか?
彼の能力との相性も絶妙でしょうねw


402:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 03:45:03 EhzyKJgR
アルカードはダンピールになってるね
あるゆる武器、防具の扱いに長け、狼、霧、蝙蝠に変身でき、七種類の使い魔を呼び出し、魔法まで使い、そのうえデイウォーカーで美形
誰か書きませんかね?

403:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 03:46:57 vcEAmmvE
>>382
毒怪鳥ゲリョスはあったな。こんな時間まで起きてるのもカプコンのせいだ

404:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 06:16:18 FpNRTkas
アルカードは暁や蒼月で日本人のフリして、公務員?やってたな。
たしか有角幻夜って名前だった、出てきたときは「ちょっ!アルカードさん何やってんすか!」と思ったもんだが。

405:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 06:28:15 L1vbNsjr
新参でこんな朝から予告というのもなんですが、近日中に投下できそうです。
クロス先はGUILTY GEAR Xからギアの姫君ことディズィーで。
XXではなくXなので、まだ快賊団には入ってません。不幸のどん底です。

それでは今度は投下の際にでも…失礼しました。

406:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 07:51:06 5KxSipKY
怪鳥ロプロス~空を飛べ~


ポセイドンも空を飛べ~


ロデム~変身 空を飛べ~

407:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 08:03:17 AY8oewDp
>>406
フライを使えないルイズへのあてつけかw

408:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 08:05:25 nhDKCJpo
ちょっと気になっているんだが最近まとめwiki重たくないか?
編集や書き込みエラーが頻発しているんだが…

409:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 08:12:31 X2UrkleS
アルカードの親父、ドラキュラ若本召喚
死亡して復活するまでの百年の間に召喚されたため、力は十分の一以下。肉体も若い頃の(マティアスの姿)。
だがその持ち前の魔力でルイズやアンリを掌握し、ハルキゲニアの支配、そして元の世界への侵攻を企む。
キュルケだけは、「ハンサムだし頭もいいんだけど何だか近づきにくい」と正体に薄々感づいている。

410:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 08:21:39 5KxSipKY
ついでに神父若本も召喚

411:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 08:22:20 bc7DNJUs
>>409
ルイズとアンアンは基本的にアフォの子だから簡単に落ちそうだねw

412:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 08:36:00 a1wcN1ni
つまりシエスタ・ベルモンドですね。

413:ヴェストリの広場の頭脳戦
08/06/29 08:39:05 sg5ElNQX
事の起こりは午後のお茶の時間、私も多くの学生と一緒にお茶を楽しんでいた時の事だった。
あの気障なギーシュが落とした小瓶。
それに気付いた給仕の一人が、善意からそれを落とし主に渡そうとした。
しかし、それが不味かったらしい。
この小瓶(中には香水が入っていた)のせいで二股がばれてしまったとの事で、
ギーシュは少女二人の時間差攻撃で名誉と顔に痛みを受けていた。
すぐさま痛みは怒りに変わり、その怒りは給仕に向いた。
その給仕が誰か分かったとき、私は頭の中が真っ青になった。あれ、私の使い魔じゃない!


ギーシュ「君が!君が少し気を利かせていればこんなことにはならなかったんだよ!」
私の使い魔はなにやら反論している。何してんのあの犬!?
ギーシュ「決闘だ!決闘だよ、君!!」
私の使い魔も望むところだといった雰囲気で、それに応じていた。
ギーシュはヴェストリの広場を決闘場所として指定すると、一足先にその場を去る。
ちょ、ちょっと、止めてよ馬鹿!?シャレになんないわよ!?
私はすぐに使い魔の元に行き、アイツにメイジと平民の力の差を教える。
場合によっては殺されてしまうという事、すぐに謝れば許してもらえるかも知れないという事。
しかし、結論から言うとあいつは私をまったく相手にせず、さっさとヴェストリの広場へ向かった。
なんなのよ、アイツ!死ぬかもしれないのよ?
私は使い魔の命をあきらめようかとも思った。しかし、平民とはいえ人が死ぬなんて嫌だ。
あいつは私の使い魔でもあるわけだし……。


414:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 08:39:30 ZqOrfMgb
>409
ルイズも最初の頃は使い魔が召喚できた事に興奮して、色々と拙い事を見過ごしそうだな。
ただ、感情的になりやすい事を除けばルイズも気付いてくれると思う。
姫は……わからないが。

415:ヴェストリの広場の頭脳戦
08/06/29 08:40:25 sg5ElNQX
私がヴェストリの広場に着いたとき、幸か不幸かまだ戦いは始まっては居なかった。
ギーシュ「ここに来た勇気は認めるがね」
彼は小馬鹿にした笑みを浮かべながら、薔薇の花を一振りした。
ギーシュ「僕はメイジだからね、魔法を使って戦わせてもらうよ」
するとその薔薇から落ちた花びらが地面に触れた瞬間、そこから青銅の女騎士が現れる。
ギーシュ「僕の二つ名は"青銅"のギーシュ。紹介しよう僕のゴーレム"ワルキューレ"だ。
 君の相手をするのは彼女だよ」
私の使い魔は少し驚いてはいるようだが、一歩も引かない。
ギーシュ「そういえば君、元の世界では学生だったそうじゃないか?」
どこから聞いたのだろう?ギーシュは余裕の表れなのか、私の使い魔に話しかける。
ギーシュ「僕は知っての通り、この由緒正しいトリステイン魔法学院の生徒だ」
ワルキューレは動かない、いったい何を考えているのだろう。
ギーシュ「君はなんていう学校に通っていたんだい?もっとも平民の通う学校なんて
 程度が知れているけどね」
使い魔「東大です」
ギーシュ「・・・え・・・!?」
使い魔「東京帝国大学です」
ギーシュ「・・・う、うわあ・・・ああ・・・ああああああああああ(ワルキューレが崩れ落ちる)」
使い魔「どうかしましたか?」
ギーシュ「ああ、あふゥッ・・・ひいいい・・ガクガク(足が震える)」
使い魔「やだなあ、そんなにびびらないで下さいよ。ちょっと頭がいいだけですから^^」
ギーシュ「ああ・・あ・うんっ・ああ・・・ビクンビクン(小水を漏らす)」
使い魔「ちなみに理3です。」
ギーシュ「あんっ!ああん・・らめ・・・もうらめえ!ビクンビクン(射精する)」

もはや、何がなんだか分からないが、ギーシュは死んだ。社会的な意味で。
学歴を誇ろうとした彼は、その学歴ゆえに滅んだのだ。
って、あれ?私も同じトリステイン魔法学院の生徒だから……。
「・・・う、うわあ・・・ああ・・・ああああああああああ(イスから崩れ落ちる)」



たまに見かけるコピペシリーズ「東大生」

お目汚し、失礼しました。マジで。

416:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 08:40:45 EhzyKJgR
普通にアルカード召喚でええやん

417:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 08:42:05 ZqOrfMgb
投下中に雑談失礼しました。
支援します。

418:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 08:42:24 tM1a6/oJ
>>412
つまりゲームとするなら、シエスタとキュルケを操作して、
何処かに囚われたorモンスター化したルイズ達を救助または撃破しつつ進んでいくわけですね? わかります。

419:水の使い魔Splash☆Star
08/06/29 08:46:08 TAmGJYeI
Yes!プリキュア5GoGo!終了後(9:00頃)から、第19話を投下します。

しかし、アナコンディさん。怒るだけでなんのアイデアも出さないなんて…
失敗を生かせないのなら報告書の意味はあるの…?

420:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 08:46:59 DDAXqYWl
モンモンの香水でハイドロストームを使うわけだな?

421:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 08:59:06 8lejaNrn
>>415
予想guyのオチに吹き出したガイドライナーが通りますよ

422:水の使い魔Splash☆Star 第19話(1/5)
08/06/29 09:00:04 TAmGJYeI
あれから2ヵ月の時が流れた…。

トリステインはアルビオンと戦端を開いた。
トリステイン・ゲルマニア間の『反共和制同盟』にガリアが加わり、アルビオンに侵攻したのだ。
傍観を決め込んでいたガリア王ジョセフが、なぜ今になって協力を申し出たのか様々な憶測が流れた。
強力な援軍を得た『反共和制同盟』は、アルビオン空中艦隊の再建が整わぬうちに一気に攻勢をかけた。
夏期休暇中の魔法学院の生徒も、何人か学生士官として参戦したという。
ルイズはその戦いには参戦していない。
アンリエッタ女王から求められた時も「使い魔のいないわたしでは、お役に立てませぬ」とはっきり断った。

戦争は意外なほど早く終わった。
空中艦隊の再建が進んでいないアルビオンに対し、その名も高き、ガリアの『両用艦隊』。
アルビオン側の士気も低く、上陸作戦はあっさりと成功した。
その後も、同盟軍は大した抵抗を受けることもなくロンディニウムまで侵攻した。
アルビオン軍は、戦力として使役していたはずのオークやトロル鬼が次々と統制を離れて暴れだし、同盟軍の迎撃どころではなかったのだ。
戦いは1ヶ月ほどで終了し、新皇帝クロムウェルも自決した。
学生士官達は、ほとんど怪我人すら出ずにトリステインに帰還し、いつもどおりの学校生活が始まった。



423:水の使い魔Splash☆Star 第19話(2/5)
08/06/29 09:00:49 TAmGJYeI
ルイズは、毎朝ミズ・シタターレの小屋を覗いている。
部屋に入って、香水の瓶を取り出す。
毎日、朝一番にシエスタが掃除している部屋は、ほこり一つ落ちてない。
帰ってきたときに、好きだった香りで迎えよう…。ルイズが香水を吹くのは、すでに日課になっている。

ルイズが香水を吹き終えたとき、部屋の隅が白く光った。
そちらの方を向いた瞬間、床から、ミズ・シタターレが出現し、その場に倒れこんだ。

「な、に…これっ?!」
ルイズは、嬉しさより、懐かしさより先に目の前にいるシタターレの姿に驚いた。
体中が傷だらけでボロボロ、服も半分破けている。
何よりも、ミズ・シタターレの体自体が、色を失ったように半透明で、下の床が透けている。
「ちょっと、どうしたのよ!?」
「ううっ…。」
ルイズが呼びかけても、苦しそうにうめくだけ。
「待ってて、すぐに誰か呼んでくる!!」


「どう、何とかなりそう!?」
モンモランシーの部屋まで飛んでいったルイズは、ありったけの秘薬を抱えてシタターレの小屋に戻った。
ルイズの騒ぎを聞きつけたキュルケやタバサたちが見守る中、モンモランシーは治癒の水魔法をかけた。
「ねえ、何とかなる?」
不安そうにシタターレを見つめ、何度も聞いてくるルイズに、モンモランシーは答えた。
「傷だけならね…。でも、これは…。」
一同は、シタターレの姿を見つめた。色を失い、透明になるなど聞いたことがない。
「こいつがここまでボロボロにされるなんて…、『プリキュア』ってどんな相手なのよ。」
「『プリキュア』じゃないわ…、『ゴーちゃん』よ…」
ミズ・シタターレがゆっくりと体を起こした。
「ありがと…、大分楽になったわ。」
「あんた、その体は…?」
「『奇跡の雫』を全部失っちゃったからね。長くは持たないわ…」
「7つもあった、あれを全部!?」
ルイズは驚いて声を上げた。『アンドバリ』の指輪の力は自分も知っている。
…それに匹敵するような秘宝7つ分の力を全部使い切るって…。

唖然としてみているみんなを尻目に、ミズ・シタターレは立ち上がった。
「ちょっと、まだ無理しちゃダメよ!」
「『ゴーちゃん』が追ってくるはず、ここは危険よ。…急いで、ラグドリアン湖にいかないと…」
ルイズも立ち上がり、ミズ・シタターレの目をじっとみつめた。
「ラグドリアン湖までいけば、何とかなるのね。」
シタターレがうなづいた。
「わかった、あとでちゃんと説明してよ…。みんな、お願い、手伝って!」
まわりにいる全員がうなづいた。

「ちょっと、無理いわないで、あんたたちじゃゴーちゃんにかなうわけないわ…。」
ルイズは、前に『魅惑の妖精』亭であったゴーヤーンの姿を思い出し、みんなに説明する。
キュルケはうなづくと、シタターレに向かって話しかけた。
「心配しないでよ。だれが、あんたをこんな風にできる奴と戦うものですか。
 とりあえず、そいつをラグドリアン湖に行かせなければ良いんでしょう。」
「あとは、そいつに見つからないように、こっそりラグドリアン湖までいく手段だな。」
「急がないと、追っ手が来る…」
一同は小屋を出て、それぞれの準備を始めた。

「ありがと…。」
「その言葉は、あんたが助かったときに、みんなで改めて聞くわ。」
ルイズはシタターレの手を引き、裏庭へと駆け出した。



424:水の使い魔Splash☆Star 第19話(3/5)
08/06/29 09:01:25 TAmGJYeI
ルイズたちが小屋を出てから十数分後…。
小屋の奥にある『ゲート』から、ゴーヤーンが姿をあらわした。
羽織袴に緑色の顔は同じだが、どす黒いオーラを隠そうともしない。
「まさか、この直通ゲートを通って『ハルケギニア』に逃げ込んでいるとはね…。
 ですが、こんなに強い匂いをつけて逃げられるとでも思ってるんですかねぇ。」
ゴーヤーンは、凶悪な笑みを見せると小屋から出た。



「ここですか…?」
ゴーヤーンがカーテンを閉めた窓に飛び込むと、そこでは金髪巻き髪のメイジがなにかを調合していた。
「あら?奇妙なお客さんね。」
そのメイジは、ゴーヤーンの姿を見ても、あまり驚かずに話しかけてくる。
「この匂いは…」
「もしかして、わたしの香水を気に入ってくれたの。」
金髪のメイジは、香水の瓶を取り出し、ゴーヤーンの顔に直接吹きかけた。
「な、なにするんですか!?『匂い』がわからなくなっちゃったじゃないですか!」
「あ、これはお嫌い?それじゃ、こっちはどう?
 そうだ!今、新しいやつ作ってるから、ちょっと手伝ってくれない?」
メイジはそういいながら、ゴーヤーンのほうに手を伸ばす。よく見るとその手は震えている…。
「わたしはこんなことをしている場合じゃないんです!失礼しますよ!!」
ゴーヤーンはメイジの方を見向きもせず、窓から飛び出した。

…ひとり部屋に残されたモンモランシーは、その場に座り込んだ。
「あー、怖かった。…ルイズ、ギーシュ、頼むわよ…。」



香水を直接吹き付けられて、鼻が利かなくなったゴーヤーンは、しばらく鼻をこすり続けた。
しばらくして、彼は、同じ匂いの源がいくつかあることに気づいた。
手近な源に向かってみると、そこでは、赤い髪の女が誰かとキスしていた。
「失礼しました…。」
女にじろっと見られて、ゴーヤーンはそのまま後ろへ飛び去った。

ゴーヤーンが飛び去った後、キュルケはにこっと笑って唇を離した。
「なんでわたしが、香水をつけて、こんなことをしなくちゃならないのかね…」
「あら、いつも薬品臭い服着てるんだから、たまにはいいじゃない。」
キュルケのキスの相手はコルベールだ。
彼は禿げ上がった頭をかきながら、照れくさそうにしている。
「コルベール先生だって、これで研究が続けられるでしょう。」
「そ、それはそうだが…」
「風竜より速く飛ぶ機械なんて、ゲルマニアにだってないわ。
 出資者の目処も立ってるし、あとはがんばってね。コルベールせ・ん・せ!」



425:水の使い魔Splash☆Star 第19話(4/5)
08/06/29 09:01:58 TAmGJYeI
香水の匂いはあてにならないと悟ったゴーヤーンは、学院からはなれる気配を探した。
あの匂いが『囮』なら、全力で逃げているはずである。
ゴーヤーンは、学院から離れようと上空を飛ぶ気配を感じた。
「きゅい~、変な人が飛んでるのね~。」
「あらら、ここも違いましたか?」
青い風竜が、小さな主人を乗せて飛んでいる。
シルフィードは高度3000メイル以下では喋らないように約束していたが、ここは空の上、遠慮することなどないとばかりにシルフィードはまくしたてる。
「小さな人、こんなところで何をやってるのね~。」
「こういう服を着た女性を見ませんでしたか?」
ゴーヤーンは飛びながら掌を前に突き出す。すると、その上にミズ・シタターレの姿が浮かび上がった。
「あ、シルフィ、この人知ってるのね!きゅい、ほら、お姉さまの友達の使い魔なのね!」
タバサも無言でうなづく。
「この人最近見かけないのね。そうだ、きっと街にいるのね。
 シルフィたちも今から街に行くの!、シルフィが探してあげるのね。
 シルフィは目がいいからすぐに見つけちゃうのね。空の上から、走ってるネズミでも見つけちゃうのね!
 小さな人、シルフィと一緒に街に行くのね。きっとお姉さまも歓迎してくれるのね!」
「あ~、もういいです。あなたと話してたら、時間が幾らあっても足りませんよ!」
そういい残してゴーヤーンの姿は消えた。

「…お姉さま、シルフィ怖かったのね~。」
ゴーヤーンが消えた後、シルフィードはそういってガクガクと震えた。
タバサはそんなシルフィードの頭を優しく撫でた。
「帰ったら、ルイズに肉をお腹いっぱいおごってもらう…。」



その頃、学院の裏にある森では、大きな穴からギーシュ顔を覗かせていた。
「大丈夫みたいだ…。」
ギーシュの使い魔ウェルダンテが掘ったトンネルを通って、ギーシュとシタターレはここまできたのである。
シタターレは、トンネルに入る前にハルケギニアの服に着替えている。
今は少しの力も無駄にしたくないので、シエスタが大急ぎでサイズの合う服を探して着せ替えたのだ。
そこに、ルイズが馬を2頭引いてやってきた。
「とりあえず、学院で一番速い馬を借りてきたわ。ぶっ通しで走れば昼までには着くわ…。」
ギーシュはルイズの姿を確認すると、トンネルの中にいるシタターレを手招きした。
ルイズは、シタターレの姿を見ると、くんくんと匂いをかいだ。
「『消香剤』はちゃんと効いてるみたいね。」
「疑ってたのかい!これがよく効くのはこの僕が保証するよ。」
「確かにね、でも…なんでギーシュがモンモランシーの香水用の『消香剤』なんて持ってんのよ!」
「あ、いや…それは、その…」
「まぁいいわ。今回は助かったから黙っといてあげる。」
「じゃ、ルイズ、後を頼むよ。」

ルイズは力強くうなづくと、シタターレと共に馬に乗って駆け出した。



426:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 09:02:28 dGQre0nu
>>409
ワルドに色目使うキュルケだけが気づくというのも凄い違和感があるが
これもいい人補正かね

427:水の使い魔Splash☆Star 第19話(5/5)
08/06/29 09:02:34 TAmGJYeI
ルイズたちはラグドリアン湖の畔まで駆けると、そこには『水の精霊』の姿があった。
ミズ・シタターレと同じ姿の『水の精霊』を見つけると、ふたりは馬から下り、近づいた。

「…話は聞いている。使うがよい…」
『水の精霊』から、なにかが飛んできたのをミズ・シタターレが受け取る。
紫色の大きな宝石が入った古ぼけた指輪…『アンドバリ』の指輪だ。
シタターレがそれを指に嵌めると、今にも消えそうだった身体が元に戻る。
「大丈夫…」
心配そうに話しかけるルイズにシタターレが笑いかける。
「なんとか、いけそうよ。」


「なるほど…この世界にも『奇跡の雫』と同じものがありましたか…!」
ほっと安堵の表情をしたルイズの顔が、ふたたび凍りつく。
いつのまにか、『水の精霊』の姿はなく、かわりにそこに浮いているのは…。

「ゴーヤーン!!」
「ほう、あのときのお嬢さんじゃないですか。
 あれから店に行ってもいないのでおかしいと思ってたんですが…久しぶりですね。」
ゴーヤーンは言葉とは裏腹に、ルイズのことなど視線にもいれず、ミズ・シタターレを睨みつけている。
「そんなものがあったとは、こちらも誤算でした…。」
その身体から、禍々しいオーラが立ち上り、手には、黒い光弾があらわれる。
「…ですが、そんなちっぽけな『指輪』一つで、私に勝てると思ってるんですか…!?」
黒い光弾はどんどん大きくなり、ラグドリアン湖の水面には激しい波が立つ!
黒い光弾が直径1メイルを越えたところで、ゴーヤーンはそれを投げつけた!!
シタターレが手をかざすと、ラグドリアン湖の水面が大きく膨れ、光弾にぶつかって爆発した!!


「思ってるわよ!ここの『精霊』が力を貸してくれているし…」
あたりには激しい水しぶきが立ちこめて雨のように降り注いだ。
すると、一瞬、視界が真っ白になったゴーヤーンを、後ろから何者かが蹴り飛ばした。
ゴーヤーンはもんどりうって、岸に叩きつけられる!

「…一人じゃないしね!!」
水しぶきが収まったラグドリアン湖の水面には、金色の男が立っていた。
「ゴーヤーンっ!!貴様は、ミズ・シタターレを傷つけたばかりか、
 今まで、ずっとアクダイカーン様を騙し続けていたとは、絶対に許さんぞっ!!」
「キ、キントレスキー殿が、なぜここに…」
したたかに打ち付けた頭をさすりながら立ち上がったゴーヤーンは、自分が囲まれていることに気づいた。


「満殿に薫殿…、それに『プリキュア』まで…もしかして、わたし、ハメられちゃいましたか?」
「そういうこと!さぁ、覚悟なさい。『滅びる』のは、あんたの方よ!!」


6人に囲まれたゴーヤーンは小さく笑うと、口を開いた。
「まったく…、あなたたちは予定外のことばかりしてくれますね…。」
その声は、今までよりも1オクターブも低い。
禍々しいオーラも、更に大きくなり、つないでいた馬が暴れて紐を引きちぎり森のほうへと逃げ出した。
森からは鳥がこの場を離れようと、バサバサと逃げ出す。
周囲の空気全体が震えるような感覚に包まれた後、ゴーヤーンの身体が黒い光に包まれる!
シタターレは、さっとかがんでルイズの身体を守る。

次の瞬間、ゴーヤーンのいた場所には、身長5メイルはある屈強な『戦士』が立っていた。
「まさか、あなた方相手に『この姿』を見せることになるとは思いませんでした…。
 この『ハルケギニア』も、『緑の郷』も、『泉の郷』も、『ダークフォール』も、全てわたしが滅ぼします!」



428:水の使い魔Splash☆Star 第19話 解説
08/06/29 09:03:17 TAmGJYeI
【解説】

《ダークフォールの正体》
この作品の世界観を表す言葉に「すべてのものに生命は宿る」というのがあります。
ゴーヤーンは『宇宙が誕生する前の暗黒』の精霊です。

永遠とも言える時間を、暗闇と静寂の中でたゆたう存在だったゴーヤーン。
やがて、宇宙が誕生し、星々が生まれ、生命が生まれます…。
ゴーヤーンはそのノイズを嫌って、「ダークフォール」という世界をつくり、その中に引きこもっていました。
ですが、あろうことか、長い時間の中でダークフォールに生命と精霊が宿ってしまいます。
業を煮やしたゴーヤーンは、ダークフォールに宿った『生命の炎』をアクダイカーンに、『精霊』を7人の戦士に作り変えて、全ての生命を滅ぼすべく行動を始めました。



《緑の郷でなにが起きたか》
ミズ・シタターレは『アンドバリ』の指輪を嵌め、自分が『水の精霊』と同じ存在であることに気づきました。
そして、『緑の郷』でプリキュアと戦っているうちに、アクダイカーンすら『作られた存在』だと気づいたのです。

真相を知ったシタターレは一計を案じます。
(満と薫をどうしても助けたい)プリキュアと、(シタターレにほれている)キントレスキーに協力を求めました。
そして、自分はゴーヤーンの前で「真相を知った」と暴露して、相手の気を引き付けます。

そのスキにプリキュアとキントレスキーは『水の泉』と『金の泉』を解放し
(シタターレが『奇跡の雫』を持っていなかったのはこのため)、フィーリア王女を復活させました。
王女の力でアクダイカーンを元の姿にもどし、満と薫を助け出してラグドリアン湖で待ち伏せたのです。
(『奇跡の雫』を失った力は、キャラフェで補充しています。)



429:水の使い魔Splash☆Star
08/06/29 09:06:16 TAmGJYeI
今回はここまでです。
『緑の郷』の話はゼロ魔側のキャラクターを出す余地がないので、全て割愛して解説のみにとどめました。

次で最終回です。
なんとか仕上げようと努力はしたのですが…

気分を盛り上げるためにSplash☆Star本編を見る

一緒に録画してあるボウケンジャーやカブトも見る

はっと気がついたら朝の3時…

このコンボにはまってしまい、残念ながら完成しませんでしたw
何とか今日中には…

430:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 09:15:35 SjtWPGTe
Splash☆Starの作者乙

431:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 09:58:43 OluNqanU

まさかプリキュアと共闘なんて熱い展開が待っているとは……

432:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 10:02:06 VmM0HAgY
おお! またまたGJ! にぎやかになってきてまさにクライマックスという雰囲気になってきました。
けど、急いては事を仕損じるといいますし、じっくり推敲して最高のものができてからのほうがいいかと愚考しますが。

433:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 10:19:45 TI82TG3i
【芸能】田村ゆかり、今週から新ブログで競馬予想を開始。宝塚記念の本命馬は「サクラメガワンダー」
スレリンク(musicnews板)

434:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 11:37:41 yYFJXemn
投下乙そしてGJでしたー!
物凄く熱い展開にドキドキが止まりません
キントレスキーは、原作では全力で戦う戦士としての
ミズ・シタターレに惚れていたようでしたが、
こっちでは、女としてのミズ・シタターレに惚れたのかな?
とか勝手に想像しながら続きを楽しみにしてます!

435:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 11:40:22 jdQGfjaY
プリキュアは子供向けのアニメかと思ってたら、あれ、意外と面白い・・・?
ともかく乙でした!

436:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 12:01:23 1pQB4kSn
プリキュアには正直興味無いのですが大変面白く読ませて頂いております
この先の展開も興味シンシンです
頑張って下さい

フと思ったのです
ゲイナー召喚して「竜の鎧」がキングゲイナーとか

437:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 12:02:04 InKLexq/
最強作者様&竜剣バハムートとか
アレすぎるSSがタバサがヒロインだっつーだけで
マンセーされる世界があるというのに

438:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 12:06:03 yAuBEIql
>>437
気持ちは解るが他所の話はここですんなと。

いや確かにアレは非常にアレだけど…

439:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 12:13:19 CeV46Doo
>>437
どこにあんの?理想郷?

440:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 12:13:54 fcB2/DRj
エルドラン召喚。
「この世界を頼んだ…異世界の…子供たちよ!」

「機械化獣が出たわ!水霊騎士団出撃よ!」
トリスタン魔法学園の校舎が変形して出撃、という電波を受信した

441:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 12:17:33 1pQB4kSn
>>440
トリスタン  それは円卓の騎士の一人だ トリステインね

しかしそれは面白そう
やっぱワルドがやられ役を割り振られるんだろうな
剣王がギーシュで獣王がキュルケで鳳王はタバサ?

442:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 12:23:45 GhmfJSai
最強とかオリ設定満載とか面白ければどうでもいいじゃない(マリー

こういうのって「パイナップルの入ってる酢豚」みたいなもんだと思ってる俺。

443:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 12:28:50 VdDgC/B5
>>442
パイナップルの量による


最悪パイナップルの甘酢炒め肉風味かも知れない

444:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 12:29:07 CeV46Doo
>>437
虚無に舞う雪風の剣舞
これか?感想が100超えてたので期待したんだがまったくおもろない
毒吐きで叩かれてるここのSSのほうがましだったわ

445:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 12:30:13 SHHRnW1F
>>437
ageてまで言うことか

446:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 12:30:51 8x98vsLv
吸血鬼が太陽光浴びたら即死ってのは「吸血鬼ノスフェラトゥ」という映画での演出上の設定だったのが広まったので
別に全ての吸血鬼が致命的弱点ってわけじゃないぜよ
元祖のドラキュラも昼間にロンドンをうろついてたし
カーミラも日光を鬱陶しがってたがカーテン閉めただけで部屋でゴロゴロしてた

447:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 12:34:23 yAuBEIql
>>439、444
だから他所の話は(ry

ただでさえ最近はこのスレにもヘンなヤツが増えてきてるのに、
アレの信者がココに乗り込んできたらどうするだよっ!?

448:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 12:35:31 /kpg8hq5
吸血鬼と言えば、昔吸血鬼のおしごとという作品がありましてなぁ……

449:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 12:35:35 0r7Ppyd9
吸血鬼といえば「ボクらの太陽」からおてんこさまとガン・デル・ソル召喚とか面白そうだ

450:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 12:37:46 N3tOmSAf
ドラゴンか・・・

新紀元社ではコイツもドラゴンに入るそうです・・・

ルイズがゴジラを召喚しました!







・・・ただし、金子監督版(マテ

451:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 12:38:23 f4aaHwtJ
吸血鬼といえばD
美しすぎて話が成立しないけどな

452:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 12:40:02 1pQB4kSn
「ジャングルの王者ターちゃん」では吸血鬼は全員極めて敬虔な
クリスチャンなので十字架を見せ付けられると己の罪業を
思い出し、ひるむという解釈があった

アレは実に秀逸だったな

453:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 12:40:11 fcB2/DRj
>>448
前半ほのぼの、後半ダークなあれですな

454:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 12:40:16 8x98vsLv
クロノクロスのドラゴンはオーソドックスな爬虫類タイプから昆虫型、両生類型、まんま人間の姿のまでいたぞ

455:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 12:43:05 MicTLR/s
>>451
陽光症で寝込んでる時なら契約は可能だけどそこから話が続かない
(美しさのあまり機械が攻撃を一瞬躊躇ったとか無茶苦茶だしw)
「左手」を単体で呼んだほうが面白いかもしれん

456:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 12:46:00 SHHRnW1F
>>451
Dの左手の人面疽だけ召喚とな?

457:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 12:58:25 PBQIHGYO
アダムス・ファミリーからハンドくん召喚かと思った
彼はどっちの手だっけかな

458:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 13:00:45 qMA94/Tw
アーマードコア・マスターオブアリーナよりナインボール召喚。










錬金一発でデッドエンドorz

459:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 13:04:13 n9rl9p1y
>>455
美しすぎて「この方と契約するなんてとんでもない」とコルベールが止めて
美しすぎてそんな言葉が耳に入らなくなったルイズがキスしようとしたら周囲の生徒が発狂しかかって
「ゼロのルイズがそんな美しい方と契約なんてしようとするな」と他の生徒が自分の使い魔見捨てて契約しようとして
そこで人面疽が起きてそいつならなんとか許してやると契約させられるんだな

460:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 13:08:02 MicTLR/s
あの人面疽なら初見でルイズの才能を見抜いて、こいつと契約させるのが面白そうだと考えるだろうな
最近の話は読んでないけど初期の頃はDをいじめて楽しんでいるようにしか見えなかったしw

461:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 13:10:47 +/Q0/nKt
菊池作品でも別に美形じゃない秋月あたりなら。
結構人がいいし。

462:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 13:13:35 XYTjm7Jo
イカモノ料理人の内原さんも、たまには思い出してやってください。

463:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 13:15:39 GXpWeYn4
>>450
どうせならガメラ(小さな勇者ver)召喚で。
最初はちっこいからバランスとれるし、七万兵あたりで赤い石食べさせて
巨大化&プラズマ火球会得とか。ルーンは憚られるやつになりそうだけど。

464:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 13:18:04 8x98vsLv
内原は最近復活してたね
ちょっと残念な話だったけど

465:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 13:24:18 T0vpe8+7
あの内原は無かったことにしたい。
菊地ならドクターモヒカンが一番いいよ
正確には細馬キャラだけど

466:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 13:27:54 MicTLR/s
>>465
何気にいい人な、体内に邪妖精飼ってる神父も捨てがたい

467:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 13:28:19 XYTjm7Jo
>>464-465
ほほぉ…いい情報だな 登場作品の出版社名と作品名は!?



468:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 13:32:35 LXdcAt11
>>440
与えられるメカはライジンオーかガンバルガーかゴウザウラーのどれかな
ライジンオーとゴウザウラーは魔法学院から出るからまだしも
ガンバルガーにしちゃうとブルドンネ街とか城とかから出撃する事に

469:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 13:38:50 myBk0csF
>>468
ここでまさかのダイテイオー(おい

470:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 13:42:13 OluNqanU
>>467
邪神迷宮でぐぐれ

>>463
ハルケギニアならレギオンを召喚しても大して問題が無いように見えるのは気のせいか

471:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 13:44:43 Aho4i9OI
なら、イリスを召喚して、ルイズに触手プレイだ

472:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 13:45:26 UDg8IqIC
>>470
草体も一緒に召喚されたらヤバイけどな

473:”IDOLA” have the immortal servant 0/7 ◆GUDE6lLSzI
08/06/29 13:47:20 HNv6ISpO
予定がなければ55分あたりから7話目投下したいと思います。

474:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 13:51:11 GfX/LgNY
キター続きが気になってたんだ。

475:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 13:51:42 myBk0csF
ファンタシースターポータブルのためにPSP買おうと計画している自分が支援!
でもPSOはDC版しかやったことない…

476:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 13:54:57 GfX/LgNY
>>475
お前は俺かw

477:”IDOLA” have the immortal servant 1/7 ◆GUDE6lLSzI
08/06/29 13:55:07 HNv6ISpO
 低く唸るような音がルイズの耳に響いている。
 “それ”は、体の接合部に、淡く輝く光の粒が走っていた。
 生き物なのか、ゴーレムなのかすらルイズには判らない。
 シルエットは巨大な角を持つ鹿に見えなくも無い。どこか神々しさすら感じさせる、力強い姿だった。
 ――フォトンブラスト。それがこの現象の正体。
 戦闘行為で『浮遊の蟲』が蓄積したフォトンエネルギーを、一気に解放し、様々な効果を発揮させる。
 その際、フォトンミラージュと呼ばれる幻影の獣の偶像を伴うのである。
 これが、ハルケギニアの民が『浮遊の蟲』と呼んだ、D型因子をコアに持つエモーショナルAI、『マグ』の力だ。
 “それ”が、啼いた。
 前足を振り上げ、振り下ろすと同時に巨大な雷を前方のゴーレムに叩きつけた!
 ゴーレムの頭部を一瞬で吹き飛ばし、その胴体をも無慈悲に削り取っていった。
 雷が収まると、先程の光景が嘘のようだった。先程の魔法陣も、異形の鹿も、閃光と共に消え失せていた。
 ただ――巨大な破壊の爪跡だけが現実の物として残されていた。腕と足だけになったゴーレムの残骸……土の山があるばかりだ。
「おでれーた! こりゃおでれーた!」
「……は……あは、は」
 ルイズは腰が抜けたのか、へなへなと地面にへたり込む。
「すごいわ! なにいまの!?」
 木陰から飛び出したキュルケが尋ねてくるが、ルイズはへたり込んだまま「知らない」と首を横に振った。
(敵わないわねー、こりゃ……)
 キュルケは今更ながらに震えているルイズを見て、目を閉じると頭を掻いて小さく笑った。
 ルイズはキュルケの見ているその前で、フロウウェンの為に命を張って見せたのだ。
 キュルケは欲しいものがあれば、それを力ずくでも奪い取る主義だ。
 だが、その者にとって一番大事なものは奪わないという制約も己に課している。命の取り合いになる事を知っているからだ。
 タバサのシルフィードが降りてくる。
「フーケはどこ?」
 タバサがぽつりと言った
 その言葉にルイズとキュルケは、慌てて周囲を見渡した。どこにもフーケらしき者の姿は無い。
 茂みの中から、ミス・ロングビルが戻ってくる。
「ミス・ロングビル! フーケはどこからあのゴーレムを操ってたのかしら?」
 キュルケがミス・ロングビルに問う。
「わかりません。もしかしたら今の雷で吹き飛ばしてしまったのでは?」
「そうかもね。もしどっかに隠れてたとしても、あんなの見て向って来ようなんて思わないでしょうけど」
「ええ……フーケのゴーレムが一撃で粉々なんて……本当……すごいわ」
 ミス・ロングビルが感激したように笑みを浮かべる。
「ミスタ・フロウウェン。『浮遊の蟲』に大事は無かったのですか? 少し見せて頂けますか?」
 その一連の行動で、最後に残った疑問が氷解し、限りなく黒に誓い疑惑は確信へと変貌していた。
 フーケは何故わざわざ盗んだ宝を敵に渡したのか。
 フォトンブラストの事を学院の一部の者は『召喚』という認識をしていたに違いあるまい。だから『浮遊の蟲』などと呼ばれ、宝物庫に収められていたのだ。
 だがこのハルケギニアで『浮遊の蟲』と呼称されるこの虫どもは、フロウウェンの文明においては最先端の技術として存在しているものであった。政府よりハンターズに支給されてはいるが、一般レベルではほとんど認知されてはいない。
 人の意思に反応しやすいという特性を持っているから、規律を重んじる軍隊よりもハンターズに優先的に支給された。軍隊でも所有するものは稀で、ハンターズ以外にはほとんど馴染みのないものなのである。
 だから、どうすればフォトンブラストを放つ事ができるのかが、当然フーケには……いや、このハルケギニアの住民に知る者はいないだろう。フーケはそれを知ろうと、わざわざ学院の者を誘き寄せて敵に使わせる事で、それを知ろうとした。
 そうして、自分の手に取り戻したところで、手順を知るオレからフォトンブラストについて聞き出そうとするのだろう。
 だがフォトンブラストの手順を、メイジが知ろうとする事。フォトンブラストが自分に役立つと、メイジが思っている事。それ自体が、『浮遊の蟲』の事を半分も理解していないという、何よりの証拠なのだ。
 メイジ……或いはフォースがこれの正確な機能と効果を把握しているならば、まず所有した時点で満足する。フォトンブラストなどはおまけのようなものとしか思わないに違いあるまい。
「ヤクシャ。彼女の所へ」
 フロウウェンが背後に漂う『浮遊の蟲』に指示をすれば、『成虫』であるヤクシャ二匹――実際は二体一組だが――はふわふわと宙を漂い、ミス・ロングビルの肩の後ろの空間に留まる。

478:”IDOLA” have the immortal servant 2/7 ◆GUDE6lLSzI
08/06/29 13:55:58 HNv6ISpO
「それにしても分からなかったのですけれど、ミスタ・フロウウェンは平民なのに、よくあんなものを召喚できるのですね」
 それは予期していた問いだった。
「召喚したわけではないが……あれは撃とうと『思う』だけで撃てる。そういうものなのだ」
 問いただすより踊ってもらった方がルイズ達に説明する手間も省ける。そう思い、話を合わせる。
「そう、ですか――」
 すっと、ミス・ロングビルは皆から間合いを離した。
「ミス・ロングビル?」
 キュルケが怪訝そうな声を漏らす。
 姿形は変わらないのに、目の前にいる女性がまるで別の生き物になってしまった。そんな印象を受けて。 
「そこから動かないでね? わたしがその気になったら、あなた達みんな、粉々になってしまうわよ。わたしのゴーレムみたいに、ね――」
 眼鏡を外すミス・ロングビル。その目に猛禽を思わせる鋭い眼光が宿る。
「わたしのって……」
 ルイズが目を丸くした。 
「そう。『土くれ』のフーケはわたし。分かったら、さっさと杖と剣を捨てなさいな」
 全員がミス・ロングビル……いや、フーケの言葉に従う。武装解除を見届けると、フーケは満足げに頷いた。
「どうして!?」
 ルイズが怒鳴るとフーケは笑った。
「そうね、事情も知らずに死んでいくのは可哀想だから、説明してあげる」
 得意げにフーケが言った。
「わたしはね、『浮遊の蟲』がああいったものを召喚する事ができるのをオールド・オスマンから聞き出して知っていたけれど、その方法が分からなかったの」
「方法?」
「ええ。叩いても魔法をかけても、この蟲はうんともすんとも言わずに浮かんでるだけなんだもの。困ったわ。
売るにしても自分で使うにしても、一番目玉の能力が使えなければ、魅力は半減じゃない。そうでしょ?」
 紅潮したルイズが飛び出そうとするが、フロウウェンが手で制する。
「それで、魔法学院の人間なら知っているかもと思い、呼び寄せて使い方を探ろうとしたわけだな」
「ご明察。その通りよ」
 フーケは笑いながら拍手をする。
「私達が、誰も方法を知らなかったら?」
 タバサの問いに、平然と答える。
「その時は全員踏み潰して、次の連中を連れてくるだけ。その手間は省けたけどね。誰かさんが親切に教えてくれたお陰で」
「いずれにせよオレ達を見逃すつもりはないのだな?」
「そうね。可哀想だけど、あなた達はわたしの顔を見てしまった。さようなら。短い間だったけれど、楽しかったわ」
 フーケが先程フロウウェンがそうしたように、ぐっと身を屈める。
 キュルケは観念して顔を背け、目を閉じた。
 タバサも目を閉じた。
 ルイズも目を閉じた。
 フロウウェンは……ただ、静かにフーケを見ているだけだった。何も起こらない事を知っているが故に。
「……勇気があるのね」
「…………」
 フロウウェンは答えず、デルフリンガーを拾い、鞘に収める。
 フーケがあからさまにうろたえた。二度、三度と身体を屈め、手を伸ばす。何度も後ろの『浮遊の蟲』に命令を下した。
 それからはっとしたように顔を上げ、フロウウェンを睨みつけた。
「だ、騙したわね!?」
 顔を赤くしたフーケが一歩、後じさる。
「いいや。嘘ではない」
 真実の一部しか言わなかっただけだ。フォトンブラストに必要なエネルギーは、装備者の戦闘行為によってまかなわれる。
それも物理的な攻撃を行うか、或いは自分が何らかの理由により肉体に損傷を負うかしなければならない。
 その際に拡散した余剰なフォトンを、『浮遊の蟲』は内に溜め込むのである。それをある程度積み重ねなければフォトンブラストは放つ事ができない。
更に、一度放てば、もう一度同じ過程を経る必要がある。燃費が悪いのだ。
 いずれにせよ、魔法攻撃が主体のメイジには余り必要のないものである。
「じゃ、じゃあどうして!?」
 フロウウェンはその問いに答える事はなかった。フーケもそれ以上は答えを聞こうとする事はできなかった。
 文字通りの瞬く間にフーケの間合いに踏み込んで、首筋に手刀を叩き込んだからだ。フーケは悲鳴を上げる事すら叶わずに昏倒した。
 
 
「にわかには信じられないわね」
 と、キュルケ。
 帰りの馬車の中で、ルイズとフロウウェンはキュルケとタバサ(それにおまけとしてデルフリンガー)からの質問責めに遭っていた。

479:”IDOLA” have the immortal servant 3/7 ◆GUDE6lLSzI
08/06/29 13:56:42 HNv6ISpO
「ち……あたしもヤキが回ったもんだ」
 縛られて馬車の荷台に転がっていることを理解すると、フーケは諦めたかのように笑みを浮かべた。
「さてオレは彼女と取り引きをしたいのだが、交渉を任せてくれるかな?」
「ちょっとヒース! 取り引きって何を!?」
 顔色を変えるルイズに、フロウウェンは言う。
「衛士に引き渡し、取調べを受ければ彼女は見た物を話すかもしれない。それはオレにとってもルイズにとっても好ましくない」
 例えば、あのグランツとマグを使った『召喚』の方法を知る使い魔の事。
「あ……」
 だからここで、フーケの口を封じることは絶対であった。ルイズは理解する。
 ここで悪党などと取り引きはできないと突っぱねるなら、身の安全を守る為にすべき事は一つしかない。
 即ち、杖を取り上げられて縛られた、無抵抗の相手を殺すこと。
 しかも、親しかったわけではないが学院で一緒に暮らしていた顔見知りなのである。
 あれらは全て演技で、さっき殺されかかったのが事実とは言っても、こうして戦いが終わってからまた血を流さねばならないというのは心情的には遠慮したい。
「キュルケとタバサは……オレに任せてもらってもいいだろうか?」
「あたしは別にかまわないわ。ほとんど役に立てなかったしね」
「同じく」
「………」
 フーケは無言でフロウウェンを見やった。
 この老人が何を考えているのか。どんな人物なのかが分からない。
 迂闊なことは言えなかった。出方を伺うべきだろうと判断する。
「キュルケ。彼女をこのまま衛士に引き渡したらどうなるかな」
「十中八九縛り首でしょうね。フーケによる盗難の数はかなりの件数だったし、被害者は貴族ばかりだわ」
 と、肩を竦めてみせる。
「というわけだ。オレやルイズは今日見せたものを余人に話して欲しくは無い。無抵抗の相手を殺す、というのも気が引けるが、引渡しても死罪だというのならば、いっそこの手で引導を渡す方が、最後まで責任を負うことと言えるかも知れんな」
 要するに、自分を殺すことの優先順位は低いが視野に入れていないわけではない、という意思表示だ。
「……どうしろって言うのよ」
「簡単だ。今日の事を黙っている事を約束するなら、オレ達もフーケを取り逃がしたということにしていい。明日からオールド・オスマンの秘書に戻れる。決して悪い話では無いと思うが」
 確かに……悪い話ではない。セクハラを受け続けるのは少し辟易するが、それには目を瞑ろう。自分にとっては都合が良すぎるぐらいだ。それだけに、フーケは裏を疑った。
「それだけでいいの?」
「当然、盗賊稼業も今日限り廃業にしてもらう。異存はないな?」
 ぬるい。折りを見て、ほとぼりが冷めた頃に逃げ出せば良いだけの話だ。こちらが今日掴んだの情報を人に漏らさない事とフーケの名を使わない事を徹底すれば、彼らとて自分の情報は漏らすまい。
「いいわ」
「では、これを飲んでいただく。それでこちらの条件は全てだ」
 そういって、フロウウェンが取り出したのは彼の世界の精神補強薬、モノフルイドの入った小瓶だった。
「何よ、それ。いやよ」
 フーケの顔が少し青褪める。
 フロウウェンが何らかの方法――恐らくは先住魔法の類――でゴーレムのポテンシャルを著しく低下させていたのは分かっていたし、『浮遊の蟲』の知識を持っていてそれを使いこなして見せた。
 故に、得体の知れない男が取り出した得体の知れない薬品、としかフーケの目には映らなかった。
「こちらとしても、これは保険のつもりでな。毒ではないし、お前の自由意志に干渉するようなものでもない事は保証するが」
「く……」
 この男は他の小娘達のように甘くはない、とフーケは認識を改めた。
 どの段階からかは知らないが、こちらの意図を読んで、自分がフーケであることに気付いていたようだった。口約束だけで済ますつもりは最初からなかったのだろう。
 ただ、「毒では無い。自由意志には干渉しない」という言葉も事実に思える。
 殺すつもりならこんな回りくどいことはしないだろうし、水のスペルのように相手を操れるマジックアイテムを所有しているのなら、交渉するまでもなく無理やり飲ませるだろうから。
 どちらにせよ、否も応もないのだ。あの娘達の事を考えるなら、自分はここで命を落とすわけにはいかない。そんな思いが、彼女に選択させた。
「わかった。その条件、飲むわ」
 苦々しい声で、フーケは答えた。

480:”IDOLA” have the immortal servant 4/7 ◆GUDE6lLSzI
08/06/29 13:57:11 HNv6ISpO
 ルイズは呆気に取られていた。あの小瓶はただの薬だと、前にフロウウェンは言っていなかったっけ。
「さて……ルイズ」
 フロウウェンはルイズに向き直る。そして、言った。
「すまなかった。オレのしたことはあまり誉められたものではない」
 ルイズは苦笑した。
 そもそも、人前で使うな、と言われていたグランツを勢い余って使ってしまったのはルイズなのである。
 その結果生じる問題の解決を、フロウウェンに任せてしまった格好の自分には、それを責める資格がないと思えた。
「……いいわ。盗賊を一人、改心させたと思えばいいじゃない。際どい場面もいくつかあったけど、宝も戻って、誰も死ななかった。だから、そういう事でいいじゃない」
 
 
「さて、君たちはよくぞ『浮遊の蟲』を取り戻してきてくれた。フーケを取り逃がした事は残念じゃが、それなりに手酷い目に会わせたようじゃしな。学院の名誉は守られ、ここにある『浮遊の蟲』どもは宝物庫に戻される事になろう。一件落着じゃ」
 木箱をぽんぽん、と叩いてオールド・オスマンは厳かに言った。
 その脇に、途中から折れて焼け焦げた杖と、同じく切り裂かれて焦がされた黒いローブの切れ端がある。フーケと戦った証拠として帰路中に用意したものだ。
「ついてはその功を労う為に王宮へシュヴァリエの爵位申請を出そうと思うのじゃがいかがかな。といっても、ミス・タバサは既にシュヴァリエの爵位を持っているから、精霊勲章の申請を行うことになるが」
『ミス・ロングビル』は、道案内しただけで後は隠れていただけだと言って、褒章をもらうことを辞退することをオールド・オスマンに告げていた。
 三人はオスマンの言葉に思わず顔を見合わせていた。
 自分達がフーケを撃退したという事にはなっている。実際交戦もしたのだが、ほとんど見ていたばかりだったしオスマンには決して話せない顛末がある。
 慌ててルイズが言った。
「いえ。フーケを取り逃してしまった以上、そのような過分な褒章に与るわけには参りません」
 キュルケとタバサも頷く。
「何と。三人とも辞退すると? 学院の名誉を守り、国中の貴族達の溜飲を下げたという点で、決して小さくはない功績だと思うのじゃがな」
 予想もしていなかったのか、オスマンは怪訝そうな顔を浮かべた。そうして腕組みをし、暫し考え込む。
「ふむ……では、君ら三名の勇気を称えるともに、私からの感謝の意味で、個人的に特別な恩賞を渡そう。シュヴァリエの爵位からは大分格が落ちてしまうが、それならば受け取ってもらえるかな?」
「オールド・オスマンのご厚意を無にするわけには参りません」
 キュルケが答える。あまり頑なに固辞しても薮蛇という可能性がある。
「それでは、この『浮遊の蟲』の『幼虫』をな、一匹ずつ授与することとしよう」
「えっ!?」
 三人はまたも顔を見合わせた。
 馬車の中でフロウウェンが語った、マグの特性を考えるなら、それはとんでもない宝物なのだ。
「そ、そのような、学院の秘宝ではありませんか」
「いや。確かに稀有な魔法人形ではあるが、実はこれ、私の私物に近いものがあってな。君らの働きなくば、フーケに盗まれて帰ってこなかったであろう品物じゃし、幸いにして『幼虫』は数も多い」
 そう言って、『幼虫』を一匹ずつ、キュルケ、タバサ、ルイズへと順に手渡していく。
 彼女らは呆然として手の中のマグを眺めた。
「ヒース……」
 と、ルイズが背後に控えるフロウウェンを見やって言った。
 フロウウェンがいなければ、フーケを捕える事はできなかっただろう。
 それどころか無策で対抗しようとした自分は生きて帰ってくる事も出来なかったかもしれない。
「受け取っておけ。オールド・オスマンはルイズ達の勇気に対して与える、と言われたろう」
 静かにフロウウェンは言う。
 オスマンはぽんぽんと手を打った。
「さて、今日の夜は『フリッグの舞踏会』じゃ。フーケの一件は解決した事じゃし、予定通り執り行う」
「そうでしたわ! すっかり忘れておりました!」
 キュルケは笑みを浮かべる。マグを手に入れた事も嬉しいが、派手好きの彼女は舞踏会も好きなのである。
「今日の主役は君たちじゃ。用意をしてきたまえ。せいぜい着飾るのじゃぞ」
 三人は礼をするとドアに向かった。

481:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 13:57:27 GfX/LgNY
一万年と二千年前から支援するぅぅぅー

482:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/29 13:57:40 PDR/KmRu
支援

483:”IDOLA” have the immortal servant 5/7 ◆GUDE6lLSzI
08/06/29 13:57:44 HNv6ISpO
「オレはまだ話がある」
 フロウウェンが言った。ルイズは何か言いたそうにフロウウェンを見上げていたが、やがて小さく頷いて部屋を出て行った。
 オスマンがフロウウェンに向き直る。
「なにか、私に聞きたいことがおありのようじゃな」
 頷くフロウウェンに、オスマンはコルベールとミス・ロングビルへの退室を命じる。肩を落としてコルベールが出て行く。フロウウェンの話を楽しみにしていたのだろう。
 ミス・ロングビルはちらり、とフロウウェンの顔を伺うが、何も言わずに出て行った。
「この『浮遊の蟲』はオレが元いた土地の防具。これについて話を伺いたく」
「防具とな。元いた土地、とは?」
「惑星ラグオル。空に浮かぶ星のどれかということになるでしょうな」
「本当かね?」
「ええ。あのルイズの召喚でこちらに喚ばれたのでしょう」
「……なるほど。そうじゃったか。あの、ヴェストリの広場で使った魔法は君らの星のものかね」
 ザルアに気付いていたか、とフロウウェンはオスマンを見やった。
 普段は飄々としているが、かなり食えない人物のようだ。
「厳密に言うとあれは魔法では無いのですが、そういう事になるでしょう」
「それは興味深いのう。……おっとと。話の腰を折ってすまんかった。続けてくれ」
 オスマンに促され、フロウウェンは切り出す。
「差し支えなければ聞かせて頂きたい。この『浮遊の蟲』をどこで?」
 オスマンは溜息をついた。
 あの時見た物。それはハルケギニアの常識からは相当に外れるものだったからだ。
「これを私にくれたのは……人間ではなく、ガーゴイルじゃよ」
「ガーゴイル?」
「ゴーレムのお仲間みたいなもんじゃ。これを手に入れたのは、実はごく最近の話でな。そう……半年ほど前の事じゃったか。森を散策していた私は、そこで見た。
三頭ものワイバーンと渡り合う紫色のガーゴイルの姿を。なんとも不気味な大鎌を手にしておったよ」
「……――」
 フロウウェンの目が驚きに見開かれた。
「確か、『浮遊の蟲』を使って、双子の亜人を召喚しておったな。そこからは鬼人の如き動きじゃったよ。じゃが、空を飛ぶ相手に攻めあぐねていたようなので、ちょいと手を貸してやってな。
私が風のスペルで叩き落した次の瞬間には、あっという間にワイバーンどもがバラバラじゃった」
 ワイバーンがどんな生き物かはフロウウェンは知らないが、オスマンの口振りからするとかなり油断ならない相手のようだ。 
 それを三体同時に相手にして、遅れを取らないというのは……オスマンの言うゴーレムが、彼ならばそれくらいの事はやってのけるかもしれない。
 しかも、話にある双子の亜人。それはフォトンミラージュのマイラとユウラのことだろう。
 シフタ、デバンドという身体能力強化のテクニックを所有者にかけるのがその能力だ。その精度は熟練のフォースのそれに匹敵する。
 それで、オスマンが防具という言葉をすんなりと受け入れたのと、あっさりと生徒に渡したことに納得がいった。オスマンもまた、マグの効果を正確には把握していないのだ。
「それで、借りを作るのは性分ではないと言うので、彼の手持ちの『浮遊の蟲』どもを譲ってもらったと言うわけじゃ。なんと言っておったかなぁ。商人の依頼で、逃げたこいつらを集めていたが、何時の間にかこの世界に迷い込んでいたとか何とか」
「一体誰が、そのガーゴイルをここへ?」
「それは彼自身も分かっておらんようじゃったよ。アレはどこかに行ってしまったが、今思い出しても寒気がするのう。殺気すらも漂わせるガーゴイル。そんなもん初めて見たわい」
 長生きはするもんじゃ、とオスマンは呵呵大笑した。
 フロウウェンは笑えなかった。そのガーゴイルとやらに、心当たりがあったからだ。
 ――キリーク・ザ・ブラックハウンド。
 本星コーラル政府の裏の実行部隊、プラックペーパー。
 要人の暗殺や拉致といった汚れ仕事を請け負う、血に飢えた猟犬ども。
 キリークはその闇の実行部隊において尚、始末屋と呼ばれて恐れられるアンドロイドだ。
どんな感情レンジの調整を受けているのかは知らないが、闘争・殺戮を好み、ひたすら強者を求める傾向にある。
 はっきり言えば、会いたくない部類に入る相手であった。
「あの猟犬がハルケギニアに来ているというのか……」
「知り合いかね?」
「違っていてくれる事を願っておりますよ」
 あれはやけに自分に拘っていた。迷惑な話だ。
 キリークに好敵手として認められるということは「オマエと殺し合いをしたい」と言われているに等しい。
 仕えている主が同じ本星政府であるという「縛り」がないこの星では、出会い次第戦いを挑んでくるかも知れない。


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