あの作品のキャラがルイズに召喚されました part149at ANICHARA
あの作品のキャラがルイズに召喚されました part149 - 暇つぶし2ch16:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 00:23:01 tPCdiCPR
このぐらいまで単純化できそうな気がする。

本スレに1人か2人の荒らしが登場
「うぎゃああああ荒らしがでたああああ
 本スレのやつら民度が低いから触りまくってスレが荒れるにちがいねええええええ」×20
本スレでスルー
「本スレの奴等も少しはマトモになったようだなプゲラ」×5
今までの流れが本スレに貼られる→スルーか一人二人が「肥溜めにカエレ」
「ここを肥溜めとか言う奴は上から目線のお子ちゃま。むしろ俺たちの方が大人」×10
いぬかみ投下
「まったくよー、本スレの奴等、嫌いなSSならあぼーんするかスルーしろってんだよなwwwwww
 ちったあ俺達を見習えよwwwwww
 ・・・ナニ? いぬかみ投下? ぎゃあああああ何でここまで叩いてるのに投下できるんだああああ
 お前らもっと叩こうぜえええええ   何? スルー? ここはお祭り好きな奴等の集まりだから良いんだよw」
以後ダラダラと「ぼくののうないのこんごよそうされるいぬかみのてんかいのひはん」×50

以降無限ループ



このぐらいまで単純化できそうな気がする。

本スレに1人か2人の荒らしが登場
「うぎゃああああ荒らしがでたああああ
 本スレのやつら民度が低いから触りまくってスレが荒れるにちがいねええええええ」×20
本スレでスルー
「本スレの奴等も少しはマトモになったようだなプゲラ」×5
今までの流れが本スレに貼られる→スルーか一人二人が「肥溜めにカエレ」
「ここを肥溜めとか言う奴は上から目線のお子ちゃま。むしろ俺たちの方が大人」×10
提督投下
「まったくよー、本スレの奴等、嫌いなSSならあぼーんするかスルーしろってんだよなwwwwww
 ちったあ俺達を見習えよwwwwww
 ・・・ナニ? 提督投下? ぎゃあああああまたビッチ談義でスレが埋め尽くされるううううううううううう
 お前らもっと叩こうぜえええええ   何? スルー? ここはお祭り好きな奴等の集まりだから良いんだよw」
以後ダラダラと「ぼくののうないのこんごよそうされるていとくのてんかいのひはん」×50

以降無限ループ

17:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 00:23:09 V1J4XOlt
>>1


ブレイブストーリー支援

18:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 00:23:57 R1JIujgw
リアルタイムで粘着に遭遇した。

それはともかくムスタディオ支援。

19:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 00:24:13 tPCdiCPR
43 名前:小ネタ 「ゼロと帝国」 その1[sage] 投稿日:2008/06/26(木) 02:38:51 ID:zqnGu+Jv
なによこれー!」

 何度かの失敗の後、ひときわ大きな爆発と共に現れた物を見て、ルイズが、いや、その場にいた全員が目を見張った。大きさに
してゆうに二百メイルはあろうかと思われる、巨大な鉄の塊。押しつぶされて死ぬ者が出なかっただけでも奇跡だった。
 その場にいた生徒の何人かが、理屈抜きの恐怖心からそれに攻撃魔法を放とうとする。が、呪文を唱えてもなぜか魔法が
発動しない。気を取り直したルイズが、その物体にコントラクト・サーヴァントを行おうとしても、やはり発動しない。

 あまりの異常事態が二度続いて、生徒どころか教師までもがパニックに陥りかける。そこへ学院から他の教師全員と、
学院長であるオールド・オスマンが駆けつけた。しかし、彼らにしても出来ることなどあるはずもない。学院の全員が
途方に暮れる中、その物体はふいに宙に浮き上がると、そのまま彼方へと飛び去って行った。

 それっきり何事も無かったため、数ヶ月もたてばこの事件は忘れ去られた。しかし、それから一年余り後、ハルケギニアに
ある変化が訪れる。『銀河帝国』と名乗る国の交易船──マストも帆も無い上、とんでもなく高速な船──が各地に現れ、
勝手に様々な、しかもおそろしく進歩した道具を売り始めたのである。

 連発式で、しかも数百メイル先の的を正確に撃てる銃、鉄でも切れ、なおかつ絶対に刃こぼれしないナイフや斧、魔法を
使わずとも遠く離れた場所と話せる道具など、ハルケギニアには絶対に有り得ない物ばかりであった。それを平民でも買える
値で売るのだから、誰もが飛びつかない筈がなく、飛ぶように売れる。
 そのことに気を良くした銀河帝国の商人たちは、王家や領主に伺いをたてることすらせず、勝手にハルケギニア中に現れ
ては、様々な進歩した道具を売りまくる。それを白い目で見る者も当然いたのだが、彼らは商売敵どころか、貴族や王家の
意向すら気にもとめなかった。

 商売敵である商人や、勝手なまねをされて怒った領主が脅しても、銀河帝国の船は多数の武器を積んでいる上、屈強な男
たちが数多く乗り込んでおり、いかなる脅しも圧力も、実力ではねのけてしまう。無論その男たちは、商売の邪魔をする相手
以外には決して手を出さないのだが……。

 業を煮やした現地の豪商が、メイジを雇って報復に出たこともあった。ところがそのメイジまでもが、返り討ちにあって
ズダボロにされてしまう。驚いて話を訊くと、銀河帝国側は、魔法の発動を不可能にする道具すら持っていたという。噂を
聞いて集まった者たちに、銀河帝国の商人は、その道具をすら商品として売り始めた。

20:小ネタ 「ゼロと帝国」 その2
08/06/28 00:25:02 tPCdiCPR
 それから半年もたたずして、ある意味予想されたことが起こる。貴族に恨みを持つ平民たちが、それらの道具を復讐の
ために使い始めたのだ。何百メイルも離れた場所から銃で撃たれて死ぬ貴族、魔法の発動を封じられてなぶり殺しにされる
貴族が何人か出て、ついにハルケギニアの国すべてで、銀河帝国の道具を買う事、使う事が禁じられる。しかしそれは、
結果的に見れば、平民たちの不満という火種を、ハルケギニアすべてを焼く大火に燃え上がらせただけであった。

 銀河帝国側は、この機を逃さなかったのである。巧みに平民たちを扇動し、ハルケギニア全域で反乱を起こさせたのだ。
しかも辛辣なことに、あの道具のはるかに強力なものを使い、魔法の発動を、ハルケギニアすべてで完全に封じてしまった
のである。

 魔法を失った貴族たちは、銀河帝国の武器を持った平民たちの敵ではなかった。しかも反乱軍には、銀河帝国の屈強な
男たちも加わっている。武器には武器で対抗しようにも、そもそも数が絶対的に違う。それから三ヶ月たたずして、ハルケ
ギニアすべての国で、貴族や王族はほぼ皆殺しにされた。

 トリステイン魔法学院でも、生徒や教師はほぼすべて殺された。ギーシュもキュルケもマリコルヌも、オールド・オスマンも
ギトーもすべて死んだ。平民に対する差別意識を持たなかったコルベールは死を免れたが、魔法を失ってほとんど何の力も無い
役立たずに成り下がった。

 王宮において、アンリエッタ王女は死を免れたが、貴族制度の廃止と、王族の身分を捨てる事を、ハルケギニアすべてに向け
宣言させられた。

 貴族の中には、表向きおとなしく投降し、内心で、「この反乱が終われば、再び自分たちが必要とされるようになる」とほくそ
笑んでいた者もいた。しかしその思惑は、銀河帝国がさらに多くの道具を持ち込んだこと、その道具を作るための技術を教え始めた
ことで、水泡と帰す。

 銀河帝国の道具は、それまで「魔法を使わねば出来なかったこと」のほぼすべてを可能とした。ハルケギニアに、もう魔法は必要
なかった。平民たちにとって、銀河帝国の道具があれば魔法とメイジはもう無用の長物、何の価値も無いガラクタだったのである。

21:小ネタ 「ゼロと帝国」 その3
08/06/28 00:25:40 tPCdiCPR
 やがて反乱という名の炎は、魔法学院を退学させられ、失意の内に故郷に引きこもっていたルイズの元へも迫る。

 ラ・ヴァリエール公爵は、おのれの名誉にかけて必死に抵抗したが、それは所詮、巨大な岩を素手で殴りつけるようなもので
しかなかった。公爵自身は斧で真っ二つにされ、夫人は頭蓋を叩き潰され、長女エレオノーレは杭で串刺しにされた。皮肉にも
病弱だったカトレアと、元々魔法を使えなかったルイズだけが、お目こぼしにあずかることができたのだった。

 しかし当然ながら屋敷も領地も財産も失い、カトレアとルイズに残されたのは、裕福な平民程度の家と財産にすぎなかった。
しかも家族の死と環境の激変で、カトレアの健康状態が急速に悪化し始める。治療しようにも、ハルケギニアに水の魔法はもう
存在しない。姉を死なせないため、ルイズは屈辱をこらえて、『銀河帝国』の人間に、水の魔法を復活させてくれるよう懇願
するしかなかった。

 幸い頭目らしき男が、「魔法を復活させることはできないが、銀河帝国の医者による治療を受けさせる」と約束してくれた。
ハルケギニアより遙かに進歩しているらしい銀河帝国の医術でも、生まれつきの虚弱体質を治すことは出来なかったが、どうにか
死の危険からは救い出すことができた。

 かろうじて──本当にかろうじて戻ってきた平穏な日々。その価値を痛感させられる中、ルイズは突然、あの頭目らしき
男に呼び出される。

 いぶかしく思いつつ向かったその先には、ルイズの見知った顔が何人か集められていた。アンリエッタ元王女も、コルベールも、
オールド・オスマンの秘書だったミス・ロングビルもいる。その他にも魔法学院のコックとメイドだった者、反乱軍のリーダーの
一人である女戦士もいた。

 あの頭目に話を訊いてみると、これから自分の上司に会ってほしいと言う。そこで初めて、ルイズたちは頭目の正体を聞かされる。
なんと彼は、銀河帝国正規軍の将校だというのだ。彼の上司が、ハルケギニアの住民の、生の声を聞きたがっているというのだ。

 それを聞いたあの女戦士が、厳しい顔で進み出る。

「以前から疑っていたが、やはりあなたがたは、ただの商人などではなかったのだな? この反乱は、あなたがた銀河帝国が
仕組んだ謀略、ないしは軍事作戦だったのだな?」

「つまりアニエス殿は、我々があなたがたを利用して、ハルケギニアを支配下におさめようとしたのではないかと疑っているわけか。」

 あまりにあからさまなその言葉に、一同が息を呑む。そんな彼らに、頭目は苦笑気味の笑いを見せた。

「当然だろうな。しかし、我々にそんな意図は無い。ハルケギニアなど支配したところで、銀河帝国にはまったく何のメリットも
無いのだ。そもそも、支配するつもりならこんな回りくどい手は使わん。直接攻め込んで征服している。」

「…信じられんな。第一、何の得にもならないのなら、なぜわざわざこんなことをした?」

「今すぐ理解しろと言っても無理だろうが……。ハルケギニアにおける社会の現状が、我々にとって、決して許せないものだったからだ。」

「……わけがわからん。どういう意味だ?」

「それは私の上司が説明してくれるだろう。」

22:小ネタ 「ゼロと帝国」 その4
08/06/28 00:27:08 tPCdiCPR
 そのまま船の一室に押し込まれ、海上を飛ぶこと一刻余り。いかなる陸地からも遠く離れた洋上で、巨大な船(らしきもの)が
十数隻空中に浮かんでいた。もちろんただの船ではあるまい。これは明らかに銀河帝国の艦隊であり、当然ながらすべて軍艦に
決まっている。
 壁のスクリーン(彼ら自身は「開くことのできない舷窓」だと思っている)を通じ、感嘆の思いでそれを見つめる彼ら。ところが
その時、中の一隻に目を留めたルイズとコルベールが、揃って叫び声を上げた。

「あれは!」

 それは二年前、彼女がサモン・サーヴァントで呼び出した、あの物体であった。その時は何なのかすら判らなかったが、銀河帝国の
軍艦だったのか──。新たな事実に二人が呆然とする中、彼らの乗る「小船」は、艦隊中でひときわ巨大な艦──全長にして千
メイル以上あるであろう。当然ながら旗艦に違いあるまい──に接舷する。

 あの頭目──黒と銀の軍服に着替えている──に先導され、艦内の通路を進む彼ら。ある扉の前で威儀を正すと、頭目は声を張り上げた。

「シェーンコップです。お望みの者たちを連れて来ました。」

「ご苦労。入りたまえ。」

 中から、驚くほど端正で魅力的な声が答える。それと共に扉が開き、一同は部屋へと通された。

 正面で、巨大なデスクに一人の男が着いていた。背後に部下らしき男が何人か控え、両脇には、白い全身鎧をまとった兵士が警護に
ついている。この男が、頭目──シェーンコップ──の言っていた上司に違いあるまい。しかしそれにしては、拍子抜けするほど
「普通」の男であった。

 年齢は三十代前半だろうか。中肉中背、黒髪に黒い目。顔立ちは端正な方だが、目立つほどの美男でもない。服装もごく普通の白い
ブラウスに黒のスラックスで、正直街のどこにでもいそうな平凡な男である。無論ルイズ達とて、人間を外見で測ることの愚かさは
百も承知している。が、見るからに「只者ではない」と思わせるシェーンコップの上司にしては、落胆させる人物と言うしかなかった。

「それで、彼らはいったいどういう人々なんだ?」

 視線をシェーンコップに向け、その男が問いを発する。あの端正な声は、この男のものであった。それに対し、シェーンコップが
手短に彼らの素性を説明する。

「なるほど。元王女が一人、反乱軍のリーダー格が一人、元メイジだが平民に偏見の無い学者に、同じくメイジだが貴族嫌いな女性。
まったくの平民二人に、大貴族の娘だが魔法が使えなかった少女が一人か。少なくとも間違った人選ではないな。」

 男がそう言いつつ机のどこかに触れると、隣室から人数分の椅子がその場に運び込まれる。一同をそれに座らせ、彼は改めて
ルイズ達に顔を向けた

23:小ネタ 「ゼロと帝国」 その5
08/06/28 00:28:00 tPCdiCPR
「わざわざ呼びつけてすまない。すでにシェーンコップから聞いていると思うが、私に、君たちの生の声を聞かせて貰いたいんだ。
もちろん君たちは、自分の思った通りのことを言ってくれてかまわないし、ここで何を言ったところで、咎め立てされることは無い。
私が聞きたいのは君たちの本音であって、建前やお世辞ではないんだからね。」

「その前に、教えていただきたいのですが。」

 男を正面から見据え、アンリエッタが逆にそう問い返す。その顔には、露骨な疑惑の表情が浮かんでいた。

「何をだい?」

『シェーンコップの上司』は、穏やかな微笑を浮かべながらそれに相対する。

「あなたは、いったい何者なのです? ここに来るまでの兵士たちの態度から、シェーンコップ殿がかなりの上位者であることは
わかっています。その上司であるというあなたは、いったい何者なのですか? それに、『民衆の生の声を聞きたい』というのは、
最上位に立つ者の発想です。おそらくは、ハルケギニアに派遣された銀河帝国軍の総司令官、あるいはそれに準ずる立場の方と
見ましたが、違いますか?」

 元王女の鋭い指摘に、ほとんどの者が息を呑む。その中で、一人冷静だったアニエスが後を続けた。

「私も訊きたい。シェーンコップ殿の話では、銀河帝国には地位はあっても身分は無く、貴族もすべて名前だけの存在だと言う。
その地位も実力と実績と人望のみで決まり、血筋や家柄はまったく考慮されないと言うことだ。加えてシェーンコップ殿は、私の
目から見ても極めて優れた戦士であり指揮官でもある。その上司であるあなたは、すなわちシェーンコップ殿以上の実力者という
ことになるが?」

 それに対し、男の微笑が苦笑へと変わる。

「元王女の肩書きも、反乱軍リーダーの肩書きも、伊達ではないということだね──。しかし、それは買い被りだよ。と言うより
適材適所かな? 私は将ないし軍師としてはともかく、戦士としてはまったくの役立たずだ。」

「銀河帝国では、戦士として役立たずでも将や軍師になれるのか?」

「そうだよ。戦士の資質と将や軍師の資質は、まったく別のものだからね。」

「はぐらかすのはやめてください!」

 ごまかすつもりだったのだろう男に、アンリエッタの鋭い声が飛ぶ。

「もう一度訊きます。あなたはいったい何者なのですか?」

「──やれやれ、自己紹介は後にしたかったのだが、やむを得ないな。」

『まいったね』と言うように頭をかきつつ、男は言葉の──とんでもない事実の爆弾を落とした。

「私の名はウェンリー・ヤン。銀河帝国の、一応、皇帝ということになる。」

「──な!!」

「後にしたかったわけが解っただろう? こんなことを明かせば、君たちが本音を言ってくれなくなるかもしれないからね。」

 あまりの事実に一同が絶句する中、最初に我に返ったのはルイズであった。

24:小ネタ 「ゼロと帝国」 その6
08/06/28 00:28:49 tPCdiCPR
「こ、皇帝ですってー!」

 恨みに我を忘れ、『皇帝』に飛びかかろうとする彼女。しかし所詮は、非力な少女にすぎない。警護の兵に、あっという間に
取り押さえられてしまう。

「く──。」

 床に押さえつけられ歯がみするルイズに、皇帝は悲しみのこもった眼を向けた。

「私が憎いかね?」

「当たり前でしょう! あなたのせいで父様も母様も、エレオノーレ姉様も!」

「そうだろうな。」

 穏やかな口調で、しかしはっきりとそう断言する。これには、ルイズのほうが怪訝な顔になった。

「怒らないの?」

「恨まれて当然だからね。──実際、こんなことは過去何度もあった。かつて、戦場で倒した提督の息子に殺されかけたことも
ある。その子も君と同じ、まったくの子供だった。」

 その言葉にルイズは、目の前の人物が才能も器量も備えていることを知った。が、中の一言が彼女の心にカチンとくる。

「子供じゃないわ! これでも十八よ!」

 そう言われ、今度は皇帝のほうが怪訝な顔になる。かたわらの部下に顔を向け、小声で問うた。

「この星の一年は、我々のそれより短いのかい?」

「いえ、むしろ、わずかながら長いはずですが。」

 ルイズは内心で地団駄を踏んだ。身長と体型のせいで幼く見られるのには、もう馴れている。だからといって、子供扱いされて
気分が良いはずはない──。そんな彼女に『皇帝』が、申しわけなさそうな顔を向けた。

「それは済まなかった。──しかし、君に言っておかねばならないことがある。かつて貴族に愛する者を奪われ、今の君と同じ
思いを味合わされた平民が、ハルケギニア全体でどれだけいたと思う?」

「う……。」

「彼らの気持ちがわからないとは言わせない。それとも、貴族と平民はまったく別の存在で、大切なのは貴族だけ。平民などは
どうでもよいと言うのかな? だとしたら、私もここにいる者たちも、君を許さない。」

「………。」

「それに、君の両親と姉上にも、生きのびる機会は与えられていた筈だが?」

「地位も身分も財産も、すべて捨てた上でのことでしょう! そんなこと、誇り高い貴族が受け入れるもんですか!」

「……誇りを持つのは結構なことだが、その対象が『貴族であること』というのは感心しないな。」

「どういう意味よ!」

「はっきり言おう。貴族であることに価値など無い。血筋や家柄など何の価値も無い。そんなものが、人間の価値を左右しては
ならない。人間の価値を決定づけるのは、1に人格2に能力で、他にあるとすれば、過去の実績だけだ。」

 どうやら銀河帝国では、それが「国是」であり「正しい考え」であるらしい。価値観も考え方もハルケギニアのそれとは根本的に
違っていて、ハルケギニアの論理は通用しないということだ。だとすれば彼らを言い負かすのは不可能である。唇を噛むルイズだが、
すぐ逆襲のすべを見つけた。

25:小ネタ 「ゼロと帝国」 その7
08/06/28 00:29:27 tPCdiCPR
「……何よ! 血筋や家柄に価値が無いなら、あなたは何なのよ! 皇帝なんでしょう! 血筋でその地位を得たんじゃないの?!」

 それに対し『皇帝』が、初めてむっとした表情を見せる。だが、彼が口を開く前に、背後に控えていた中年の男が進み出た。

「陛下、ここは私におまかせを。」

 そう言ってルイズに向き直る男。長身で痩せぎす、半分白くなった髪で、少しだけあの「マザリーニ枢機卿」を思わせる。が、
こちらの方がはるかに冷徹というか、冷酷そうな印象だ。

「ルイズといったな。本気でそう思っているとしたら、君は愚か者ということになる。」

「なぜよ?!」

「血筋によって皇帝の地位を得た者が、みずからその価値を否定すると思うかな?」

「なんですってえ?!」

「そうだ。ウェンリー陛下は、先帝陛下とはまったく血の繋がりは無い。」

「それじゃ─もしかして─あんた簒奪者?!」

 皇帝に視線を向け叫ぶルイズ。それに答えたのは、中年男のほうであった。

「それも違う。ウェンリー陛下が現在皇帝の地位に着いているのは、先帝陛下によって指名されたからだ。」

「つまり、銀河帝国では、皇帝さえも血筋では決まらないって言うの!」

「そうだ、銀河帝国においては、皇帝も職務上の地位にすぎない。人格と能力のみで選ばれ、血筋など考慮されることもない。
──だから銀河帝国には、皇帝はいても王朝は存在せず、皇妃はいても皇子や皇女は存在しないのだ。」

「そんな………。」

「銀河帝国では、血筋や家柄に価値など無い──。だからこそ我々は、ハルケギニアの貴族たちが許せなかった。」

「その通りだ。特にトリステイン王国では、貴族がすべてを独占し、平民はほとんど人間あつかいすらされなかったと聞く。
そんな貴族たちの振る舞いこそ、我々には絶対に許せないものだった。」

「だから──だから貴族を滅ぼしたって言うの! 何の得にもならないのに!」

「──では訊こう。もし目の前で、決して許せない事を誰かがやっていたら、君はどうする? 自分自身の損得など度外視して、
やめさせようとするのではないかな?」

「く……。」

「ハルケギニアにおける貴族と平民との差別、魔法を使える者と使えない者との差別こそ、我々には許せないものだった。我々は、
それをやめさせたかった。そのためには、貴族を滅ぼし、魔法を滅ぼす以外に方法が無かった。──ま、君たちとの最初の接触で、
ある種の電磁波が魔法の発動を不可能にするとわかっていなかったら、もっと苦労しただろうが。」

26:小ネタ 「ゼロと帝国」 8 ラスト
08/06/28 00:30:23 tPCdiCPR
「……あれ? 待ってよ! 銀河帝国でも、能力の違いは認められているんでしょう! 貴族と平民との間には、魔法を使える
使えないという、れっきとした能力の違いがあるじゃない!」

「……もう一つ我々が許せなかったのは、ハルケギニアにおいては、魔法の才能が何より優先するとされていたことだった。」

「…どうしてよ! それのどこがいけないの!」

「国を治めるまつりごとの才能と、魔法の才能との間に、関係があると思うかい? 兵を指揮する将の才能、作戦を立てる軍師の
才能と、魔法の才能との間に関係があると思うかい?」

「………無いわ。確かに。」

「本来重視されるべき能力より魔法のそれが優先され、魔法が使えなければ、それ以外でどれだけ優れていても認めてもらえない──。
それもまた、我々には許せないことだったんだよ。」

「そのために──そのために魔法を滅ぼしたって言うの! 魔法の才能に価値を無くすために! そんなことのために!」

「──確か君は、大貴族の娘でありながら魔法が使えなかったんだろう? 魔法以外のことで認めてもらえたら、と思ったことは
無いのかい?」

「……有るわよ! それは認めるわよ! でも、魔法そのものがこの世に無かったら、なんて思ったことは一度も無いわ! 第一
そのせいで父様も母様も、エレオノーレ姉様も!」

「──魔法を使える者と使えない者との差別、それを無くすためには、少なくとも一度、魔法そのものを滅ぼすしか無かった。
そして魔法が滅びれば、貴族が滅びるのは必然だった。」

 歯ぎしりするルイズだが、その言葉に秘められた裏の意味に気づく。

「……待って! 今言ったわよね! 『少なくとも一度、魔法を滅ぼす』と! つまり、いつかは魔法が復活すると言うの?!」

「ああ、いつかは復活する。しかしそれは、今から少なくとも三、四十年後──魔法も貴族も、完全に過去の遺物となってからの
ことだ。その頃には魔法は、『役には立つが不必要なもの』になっている。当然、魔法の才能も、大して価値の無いものになっている
だろう。」

「………。」

「いずれにせよ、ハルケギニアにもう魔法は存在しない。魔法の才能は、もう何の価値も無い。貴族と平民の区別ももう無い──。
魔法と貴族の時代は終わり、科学と民衆の時代が来る──。君もこのままで終わりたくないなら、魔法以外で認められるよう、
努力することだ。」

「そうですよ、ルイズさん。元々、魔法の実技以外では学院でもトップクラスだったじゃないですか。」

 黙って聞いていたシエスタが、この時口を挟んだ──。


──結局、彼らが生きている間に、魔法が復活することは無かった。そしてウェンリー皇帝の言葉通り、復活した時には完全に過去の
遺物でしかなくなっていた。魔法とメイジが社会の主流を占めることは、二度と無かった。しかしアンリエッタ・ド・トリステインと、
ルイズ・ド・ラ・ヴァリエールの名は、ハルケギニアの一時代を支えた女流政治家の名として、歴史に刻まれている──。


-『銀河英雄伝説』より、帝国軍駆逐艦を召還。

あの作品のキャラがルイズに召喚されました part133
スレリンク(anichara板:349-357番)

27:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 00:31:27 cVmAdg0D
かえれ

28:ブレイブストーリー/ゼロ
08/06/28 00:32:32 8UwbeCjE
では、投下開始します。

29:ブレイブストーリー/ゼロ
08/06/28 00:33:01 8UwbeCjE
 ムスタディオが凄まじい速度でゴーレムの元へ斬り込んで行く。
 その後姿を、ルイズは見つめていることしか出来なかった。杖を握る手が、力の込めすぎでぶるぶると震えている。

 自分は何も出来ないのか。自己嫌悪が頭の中でぐるぐる廻る。回転数が上がりすぎて、頭が破れて中で煮詰められたそれが噴出しそうだ。
 魔法の使えない自分。使い魔に平民を召喚してしまった自分。使い魔とうまくコミュニケーションすることすらできない自分。誰も助けられない自分。
 そして、使い魔に正しい貴族の在り方を示そうとして空回る自分。

 泣きそうだった。
 自分は何をしているんだろう。逃げなきゃいけない時に判断を誤り、今は座り込んでいるしか出来ていない。

「う、うぅぅ……!」

 ルイズは歯を食いしばった。
 泣いてなんかやらない、と思う。
 自分がフーケに立ち向かおうとしたことは愚かかもしれない。
 でも、間違いではない。
 絶対に。

 何か出来ることはあるはずだ、と立ち上がり、ルイズは辺りを見回す。何でもいい。ゴーレムの気を逸らすことだっていい。タバサと合流して何か案を練るのでもいい。
 しかしタバサの使い魔は空に見えず、はばたく音はゴーレムとムスタディオの戦闘音が騒々し過ぎて聞き分けられなかった。

「……あれ?」

 焦りながらふと地面を見下ろしたルイズは、そこで気付いたことがあった。
 自分から数メイル離れた茂みに何かが刺さっている。
 近づいてみれば、それは鈍い光沢を放つブレイズガンだった。

「…………」

 ルイズはブレイズガンを両手に抱き締めると、無言でムスタディオが飛び出して行った方向を睨む。

(―その中でもあれは魔ガンと言って、銃身に魔法が刻印してあるんだ。魔法が使えない者も、潜在的な魔法力に依存して決められた魔法を起動できるんです)

 胸の中では、街に出かけた日のムスタディオの言葉が反芻されている。



「ブレイブストーリー/ゼロ」-20



   ◇



30:ブレイブストーリー/ゼロ
08/06/28 00:34:05 8UwbeCjE
 まるで流星のように飛び込んできたそれが、一瞬何なのかフーケには理解できなかった。
 自らの手元に抑えつけている杖が轟音を吐き出した直後、弾丸が面白いように地面を大きく抉り、人間の頭程ある土塊がいくつも跳ね飛んだ。しかしその飛散物の中に本物の頭はない。
 自分は倒れていたキュルケという生徒に狙いを定めていたはずだ。
 ゴーレムの背後で、地面を転がる音。

「……げほっ!」

 むせ込む声に体を振り向かせたフーケが見たのは、キュルケを抱きかかえたまま立ち上がろうとする、擦り傷だらけのムスタディオだった。
 銃が炸裂する直前に飛び込んできたムスタディオが、キュルケを抱えてゴーレムの股下を飛び抜けたのだ。

「ちぃっ! まったく鼠みたいな素早さだね!」

 銃はゴーレムの肩に強固に固定してある。フーケは慌ててスペルを紡ぎ、柔軟に照準を変えられるよう固定具を変化させながらゴーレムを旋回、二人を踏み潰そうとしたが―それより先に、飛び込んできたのと同速度でムスタディオは森の中へ飛びずさっていた。

「逃がさないよ!」

 フーケは彼が消えた方向へ杖を解き放った。
 銃の機関部が凶悪な唸りを上げる。
 次々と木がなぎ倒され始める。
 彼女はここで彼らを逃がすつもりは毛頭なかった。
 逃がせば後々面倒なことになるし、それに、彼女はどうしてもあの杖を手に入れなければならなかったから。

 ふと、猛る理性の裏側で―どうしてこんなことになったのだろう、と問い掛ける自分がいた。
 彼らに助力を請うという選択肢もあったのではないかと思う。 
 森林伐採のごとく銃を乱射しながら獲物を追う。フーケは自嘲するように口角を吊り上げる。

(この家業を始めた時から、そんな選択肢は選べないわよ)

 犯罪者である自分は、
 もはや奪うことでしか得ることは出来ないのだから。

 そうだ。
「彼女」に何か与えるためなら、他のあらゆる全てから奪う覚悟は出来ている。
「彼女」がもう奪われないなら、他のあらゆる全てが奪われ続けても問題はない。

 心の内を再確認し、自嘲を獰猛な笑みに摩り替えたフーケは、しかし次の瞬間困惑することになる。
 ゴーレムが木や土の破片ではない何かを踏み付けた感覚があった。その何かが潰れた途端、足元から煙が噴出したのだ。
 瞬く間に周囲がもやでつつまれ、視界が遮られる。慌てて口を塞ぎながら、匂いで煙に土の成分が含まれていることを察知したフーケは素早く成分分析を試みる。

 ―明らかに人の手が加えられたもの。
 時折起こる、地面の下に溜まった毒霧の噴出などではない。

(これは、まさか罠かい!?)

 頭の中で位置関係を必死に思い浮かべる。そういえばこの近辺は、ムスタディオがついさっきまで潜伏していた。
 追い詰めたつもりが、自分が追い詰められていたのかもしれない。一瞬そんな考えが脳裏をよぎり、フーケはそれを否定する。
 彼我の間には圧倒的な火力の違いがあるのだ。早々後れを取ることは、ない。

「ふん、このあたしを謀るなんてやるじゃないか! たっぷりお礼をさせてもらうよ!」

 フーケは銃を猛らせ、狩りを開始する。

   ◇



31:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 00:34:12 7B6JWT/8
レス番飛びすぎワロタww
そして支援

32:ブレイブストーリー/ゼロ
08/06/28 00:35:23 8UwbeCjE
 背後で大きな足音が響くたびに、追随して次々と煙が噴き出す音が聞こえてくる。
 足音の動きはでたらめであるように聞こえる。攻撃の照準も散漫で、そのお蔭でムスタディオはキュルケを抱きかかえるハンデがありながらも逃げおおせていた。
 運よく逃げ込めたのが自分が潜伏していた方向で良かった、とムスタディオは胸を半分だけ撫で下ろす。万一のために罠を広範囲に仕掛けておいたのだった。
 それはここ一週間程コルベールと行っていた研究の成果だった。こちらの世界に来る前の装備品の話をコルベールにしたところ興味を持たれ、彼はその再現にも腐心してくれたのだ。
 結局再現できたのは比較的安価で構造も単純だった煙幕一種のみだったが、ムスタディオはコルベールに内心感謝した。今となってはやや苦い思いと共に。
 必死に灌木や木の根を避けながら走っていると、煙幕に包まれた一帯を抜け、ぶわりと視界が開ける。
 ムスタディオはひときわ大きな木の陰に隠れると、先ほどからずっとぐったりしているキュルケを地面に横たえさせた。

「キュルケ、大丈夫か!?」

 小声での呼びかけに返事が来る。

「大丈夫だよ相棒、魔法の衝撃波に殴られて気絶してるだけだ」

 驚いて手元を見る。握り締めたデルフリンガーが鍔元をかちゃかちゃ言わせていた。

「よう、久しぶりだな相棒。ハゲの先生と遊んでばっかで構っちゃくれないから寂しかったぜ。
 しかしまぁ、久しぶりに抜いてくれたと思ったらおっかない状況だな、こりゃ」
「デルフ……」

 がちゃがちゃ笑うデルフリンガーの音が、フーケが撒き散らす騒音にかき消されていく。
 近づいて来ている。

「相棒、ありゃなんだい? またすっげぇ魔法、いやありゃあ武器だな。俺と似た匂いを感じるぜ」
「あれは……魔シンガンって言うんだ」

 のん気な問いかけに、キュルケを抱き直しながら短く答える。
 フーケが操る武器。それをムスタディオは二度、お目にかかったことがある。
 一度は軍事金稼ぎのために派遣されていた仲間が持ち帰って来た時。あの時はゴーグに持ち帰って散々父や機工士仲間と分解・解析したものだ。
 ムスタディオのブレイズガンが弓矢なら、あれは大砲である。その形状からは予測もつかない破壊力に、機工士たちは仰天していた。破壊力と反動の強さに、自分たちでは実用出来なかった代物だ。
 二度は、死都ミュロンドにて、蘇った同業者が操っていた。神殿騎士となり、自分たちに立ちはだかった機工士の顔が思い出される。
 しかし今はそんなことを考えている暇はない。首を振って思考を切り替えようとした時、ばさりという音が頭上で弾けた。空からシルフィードが降下してくる。
 その背中にはタバサが跨っていた。やや安心するものの、不安の種は消えない。
 一同が集合した。ルイズを除いて。

「タバサ様、ヴァリエール様はどうしたんだ!?」
「分からない。上からじゃ見つけられなかった」
「―まさか」
「そう、たぶん」

 悪寒が酷い。頭痛すら覚える。
 そんなムスタディオをじっと見ながら、タバサはあふれ出る煙幕を指差した。

「あの中。私じゃ助けられない」
「―行ってくる。タバサ様はキュルケを連れて、オレが戻るまで安全なところに逃げてくれ」



33:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 00:36:03 +DBYfCv6
待ってました。
支援

34:ブレイブストーリー/ゼロ
08/06/28 00:38:00 8UwbeCjE
 言うが早いか、ムスタディオは煙幕と轟音の中に突っ込んだ。
 煙が徐々に晴れてきている。ムスタディオは異常なまでの速度で木々の間を駆け抜ける。
 三秒もせずに曇ったヴェールの先に巨大なシルエットを認めた。連続的に放たれる射撃音に頭をガンガンと打たれながらムスタディオは木の影に身を潜め、周囲を見回す。
 ゴーレムからの射撃は相変わらず無作為な乱射である。誰かを狙ってのものではなく、恐らくルイズはフーケに見つかっていないのだろう。だが、

「おーおー、こりゃまた酷い暴れっぷりだな。こりゃ嬢ちゃん、側杖食らって挽肉になってるかもしれねーな」

 デルフリンガーがムスタディオの内心を言い当てる。
 こんな状況では標的にされるされないは関係ないのだ。戦い慣れていないルイズがこんなやぶれかぶれな攻撃にさらされれば、時間が経てば経つほど死の危険性が増す。

「どうするつもりだい?」
「……勝機はあるよ。むしろ好都合だ」

 そう。ムスタディオは焦る一方でそう思う。
 ルイズの危険を棚に上げれば、敵は頭に血が昇るか錯乱するかして我を忘れている。虚をつくのは簡単だ。
 ムスタディオは木々を縫うように旋回する。体がやけに軽い。自分の右手に光るルーンを一瞥し、ゴーレムの真後の木に隠れた。
 煙が随分と薄まっている。
 今まではぼんやりとした概形だけだったものが、
 ゴーレムの肩上の人影が、魔シンガンを抑えつける格好で振動に揺れているのが分かるまでに。

「デルフ、相談があるんだ」
「なんだ相棒。なにかすげぇイヤな予感がするのは気のせいか? おい、その構えはなんだってんだ」

 ムスタディオは物影からゴーレムが見えるギリギリの角度に立ち、デルフリンガーを振りかぶって体中に捻りを加えている。
 彼は機工士であるが、戦いの中におけるその本分は狙撃手である。
 この状況ですべきことは決まっていた。

「本当に悪い。後で絶対回収するから」
「ちょっとまった相棒何をしようとしてやがるってうおおおおおおおお!?」

 投擲。



35:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 00:38:08 BeJ9bTIL
支援

36:ブレイブストーリー/ゼロ
08/06/28 00:38:52 8UwbeCjE
 連動した体中の膂力を一身に受けたデルフリンガーは悲鳴の尾を耳朶に残しながらゴーレムに飛ぶ。
 照準は肩の上からぶれることなく、ゴーレムがその一瞬で大きく回避をするわけでもなく―
 デルフリンガーは、あっけないまでにフーケの人影に突き刺さった。
 
 衝撃でフーケが肩から吹き飛び、地面に落ちた。
 ゴーレムからの銃撃が止み、その動きが止まった。
 それだけ確認し、ムスタディオは慎重にフーケに近づいて行く。
 煙の中、フーケは胸からデルフリンガーを生やしたまま身じろぎもしない。
 死んだか、気絶しているだけか。後者なら捕縛するか止めを刺さなければならない。
 そんな剣呑なことを考えているムスタディオの耳朶を打つ声があった。

「近寄るんじゃねぇ相棒!!」
「甘いよ坊や」

 声は、二つ。
 しかしそれは、同じ方向から聞こえてきたものではなかった。
 ムスタディオがその時視界に捉えていたのは、土くれで出来た人形に突き刺さったデルフリンガーの姿で。

 次の瞬間、地面が炸裂した。

 頭上から降り注ぐ轟音と地面から殴り込んでくる石礫になす術もなかった。
 それが銃撃の衝撃波によるものだと認識する間もなく、ムスタディオは吹き飛ばされた。
 もみくちゃの浮遊感の後、鈍器で殴られたような衝撃に背骨が軋む。ぐう、というただの音みたいな声が涎と共に口から吐き出され、四肢を糸の切れた人形みたいに地面に投げ出す格好になった頃にはほとんど意識を失いかけていた。



37:ブレイブストーリー/ゼロ
08/06/28 00:39:24 8UwbeCjE
「相棒! おい、しっかりしやがれよ!」
「本当に残念。せっかくそんな実力を持ってるのに、詰めが甘いんじゃ興ざめよ」

 降り注いでくる声の意味が汲めない。
 輪郭という輪郭が崩れ、回る視界が暗くなる。
 しかし気絶はしなかった。少しずつ感覚が戻り始めるのを感じる。

「ムスタディオっ!!」

 視界の暗さは目の前に誰かが立っているためのものだと気づくのに、そんなに時間はかからなかった。
 そして、耳の右から左を流れ続ける声に、妙に馴染みの深い物をムスタディオは聞き分ける。

「あら、逃げなかったの。勇敢でいいけど、それからどうするつもり? 逃げたほうがいいんじゃない?」
「うっ、うるさい! 絶対にどかないわ! ムスタは死なせないんだから!!」

頭上からの声に反発するような響きの声。ハルケギニアに来てからというもの、ムスタディオに様々な感情を喚起させた声だった。
一時は頭がどうかなりそうな位憎らしく思った声だった。
それから、彼女の事情もあるのだろうと別の視点から見てやれば、年相応の素直でない少女だった声。

でも、それでも彼女は貴族ではないのか。
少女から大人になった後でも、今みたいに誰かが危険に曝された時や誰かが苦しむ時、その前に立ちはだかり、かばってくれるのか。
彼らのように。

それは戦いの最中において余計な思考だった。
しかし様々な感覚が吹っ飛ばされたムスタディオは、益体もなくそんなことを考えてしまう。

ムスタディオは幾分視界の戻った目で見やる。
桃色がかったブロンド。小さく、細い背中があった。
ゴーレムから自分を守るように、手を伸ばせば届く距離に立っていた。


38:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 00:40:39 gojrRQDi
支援~

39:ブレイブストーリー/ゼロ
08/06/28 00:41:17 8UwbeCjE
以上で投下終了です。支援ありがとうございます。

あとお絵かき掲示板に支援レスもありがとうございます。
約束通りおっぱい見せて下さい。

40:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 00:41:20 2svJpLKI
1乙

41:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 00:42:12 7B6JWT/8
ムスタディオきた! これでかつる!

42:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 00:43:11 48N6Ytms
ちょっと待て、短いよおい
お次早めによろしく~

43:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 00:47:00 V1J4XOlt
これだけの長さがあれば十分だと思うが。
あんまり長いと規制に引っかかってしまうし。

ムスタディオ氏乙

44:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 00:58:46 hIFtFSxD
ムスタディオ乙

45:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 01:02:55 mZY0m8pN
ゼロと帝国乙です
最近はこれと提督と黒蟻と鋼が楽しみだ

46:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 01:04:08 2+mRKv7u
ID:mZY0m8pN

47:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 01:14:11 0GR8ejwq
>>ID:mZY0m8pN
これはひどい

48:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 01:19:54 Lp9hlwkU
ID:mZY0m8pN

49:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 01:21:38 i5whGYST
まあまあ
新スレ早々波風を立てることもあるまい

50:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 01:24:21 SSU3Ulws
>>46-48
スルーの魔法を授けよう

51:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 01:40:26 8zgVmMcT
ムスタの人乙。
男は黙って透明あぼーんだ。

52:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 02:03:06 XoaXBNsr
>>51
「おれは女だ!」

53:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 02:16:33 EU3vQ5+y
>>52
マコちゃんハァハァ

ごめん逆だった

54:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 02:23:58 V1J4XOlt
>>52
龍之介だっけ?「うる星やつら」の。

55:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 02:30:09 WW6dUXbH
>>54
だっちゃ。

56:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 02:35:47 88//FMhE
【芸能】釘宮理恵と日野聡が婚姻届を区役所に提出した事をホームページで発表 [080627]
スレリンク(liveplus板)

57:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 03:15:12 gcvQjhUp
ワルドがメタナイト召喚してトリステインを立て直すってのが頭を過ぎった

58:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 03:25:18 UzbN/Z4r
あのカッコイイ一頭親がワルドの使い魔になるなんて嫌だな

59:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 04:38:06 oBmr76zJ
亀レスだが提督の方印度からの帰還乙。

しかし嫁さん登場ですか……。
ヤンの死因が激昂したフレデリカのブラスターによる一撃ならなきゃいいが。

60:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 04:42:48 aLqQh0oi
俺……メタ様になら抱かれてもいいぜ?

61:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 04:44:55 R+0kBfUh
メタタァ

62:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 04:48:00 nBt5pJ7l
>>61
違う!

メメタァ

だ!!

63:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 04:52:37 n4K8xWqB
メタスに見えた

64:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 05:25:34 XPCdcx4N
>>62
星野「メ、メタナイトを!」

メメタァ

ですね、わかります

65:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 07:37:42 owIhgldc
>>59
フレデリカさんならわかってくれると思う
おマチさんが今さらになってヤンへの未練を抱いたら話がややこしくなるだろうが

66:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 07:49:01 EoVViROr
このスレは『ルイズが~』ですが、時たま『あの作品のキャラがルイズ以外に召喚されました』になるじゃないですか。
……ワルドに誰かを召喚させて、悪の魅力全開な作品、というのは無いだろうか。

67:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 08:09:33 hodgYeB8
>>66
遊戯王からルイズが遊戯、ワルドが社長を召喚。
くらいしか思いつかんね。

68:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 08:17:33 kkd0KInF
ルイズがルイージ、ワルドがクッパを召喚
魔法の力を使って世界を支配しようとするワルクッパ軍団にルイージはどう立ち向かうのか!?
デルフリンガーは剣じゃなくてハンマー。ゼロ戦はスカイポップ号。

69:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 08:31:51 t0yQaEaN
>>65
ひさびさの休暇にフレデリカと食事にでもとでかけたら、お腹の大きくなったおマチさんが笑顔でやってくるんですね。
「子供、できちゃった。認知して(はぁと」
ら~じPONPONを思い出すなぁ

70:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 10:07:05 FLWEe7Y1
>>69
Nice Boat !!

71:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 10:38:05 KP7CbVek
それに比べ黒蟻のおマチさんは(ノд-。)

72:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 10:46:27 kaUnf/sA
ご立派な最後だった。
悪に徹して、その業故に人間らしく死ぬ。最近見なくなった正当派だな。

73:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 10:48:41 d/TT8NE7
なんだ。提督まだ続いてんのか。さっさとアンビッチぶっ殺して終了してくれよ。

74:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 11:03:47 Bi794TVk
はいはい隔離スレに帰れ

75:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 11:07:52 d/TT8NE7
うぜえ銀英厨はっさっさろ消えて欲しいわ。馬鹿アンアンぶっ殺して革命できりゃ満足なんだろ

76:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 11:10:42 KIuDQih1
スル-でよろ

77:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 11:15:27 d/TT8NE7
面白いと思って書いてるのが救いがたいな>提督
ヘイトしたけりゃ自サイト立ち上げてやって欲しいわ

78:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 11:23:18 K3qByhz9
ただまあアレ見ると……
やっぱりテファの設定は後付けだったんだろうなぁ、と。
初期の(いくら貴族とはいえ)容赦なく子供を殺そうとするフーケと、
孤児院やってるおマチさんをイコールで繋ぐのが凄く抵抗が(苦笑

79:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 11:27:21 ta0Et22N
>>78
そんでもフーケは平民には人気があったらしいし
完全な嫌われキャラにするつもりはなかったっぽくない?

80:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 11:32:56 w5UdOSoI
>>78
ハッタリが三割、強がりが四割、あと三割が本気とか
そのぐらいの比率の発言だったんじゃないかな。
一巻最後のいわばボスキャラだったわけだし

81:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 11:41:46 fBaaJ66o
叩くべきは厨であって作品でないと思うぞ。クロスものとしては面白い→提督
個人的には腑に落ちない点があるが。特にフーケとくっつけたあたりがさ。

82:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 11:47:05 d7epVSJ+
荒らしにさわるな

83:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 11:47:34 kaUnf/sA
>>78
それがノボルの上手いとこでな。
あまり深くは描写しない、伏線未満の”ぽいもの”を先にばらまく
ネタを思い付いた先にあったものだけ回収、不要になったらあっさり切り捨てるって感じで、
幾らでも展開変えて行けるように常に気を配ってあるんだ。

84:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 11:51:34 eIBgwZhG
>>81
>叩くべきは厨であって作品ではない
同感だ。しっかしアンヘイトが鬱陶しくてたまらん。
あと撃ち斬られた右腕をネタにどーこーって話はちと不謹慎じゃないか?と思った。
憎まれ役でもあの反応は酷い。

85:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 11:55:06 FZSRU1f+
>>67
それだとアレか?
アルビオンにはブルーアイズで行くのか?

86:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 11:55:16 h6Uavx0Y
遅めの感想は避難所の感想スレに書いたりはできないのか?
ここに書くのが悪いとまではいわねーけど

87:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 12:22:28 aLqQh0oi
そーいや何時だったかデズ子召喚とかあったが、召喚時はともかく
戦闘時はたぶん今までのゼロ魔クロス中でも格好がかなり変態の
部類に入るだろうな。公式によると大事な部分が隠れているようで
実は隠れていないらしい。お尻も女の子のアレも丸だしだそうな。

88:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 12:30:06 V1J4XOlt
>>87
まずはパンツを穿かせることから事から始めるルイズですか?
大変そうですね。

89:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 12:32:30 kaUnf/sA
>>87
マルコリが崇拝するな

90:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 12:36:55 qYw/aUdE
ルイズ
「ねんがんのつかいまをてにいれたわ!」
マリコルヌ
・「そうかんけいないね」
・「ゆずってくれたのむ!」
・「ころしてでもうばいとる」

こうですね、わかりました

91:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 12:39:27 yBltuLT5
今書いてるssが40kb超えそうなんだけど、二つに分けたほうがいいのかな?

92:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 12:50:37 r3einWyT
いえいえ使い魔は獣と同じ。
使い魔に服を着させようとするなんておかしいですよ。

ってマルコメ味噌が言ってた

93:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 12:57:41 wM0m8CTH
なんかこのスレって女多くなった?感想や文が女性っぽかったり、腐女子みたいな
書き込みが増えたみたいな気がして気になったんだが・・・。

94:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 13:02:52 kaUnf/sA
>>93
脳病自重

95:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 13:09:09 +DBYfCv6
なんだそりゃ…?
まぁ仮に女多くなったとして何か問題があるのか?

>>91
分けたほうが無難。
ちょっと前46kbくらい一気に投稿してた人もいたけど…
すぐさるさんになる人もいるしよくわからんが分けられるなら分けた方がいいと思う。

96:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 13:15:33 yBltuLT5
>>95
そっか、キリの良いとこで分けてみるよ

97:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 13:19:33 aLqQh0oi
>91
いっそのことtxt投下とかどう?
まぁ、携帯からの人が読めなかったりするから賛否両論あるだろうけど。
こことは違う板・スレの住人なんだが、あんまり長かったりするとtxt投下が
推奨される事もしばしばある。

ルイズが美少女キャラを召喚して原作のサイトのような犬扱いをしたら
マルコメあたりが辛抱たまらなくなりそうだな。首輪に繋いだり鞭でぶったりと
美少女が美少女をいたぶる、と書くと途端にアブノーマルw

98:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 13:28:26 yBltuLT5
>>97
ソレってどうやるの?

99:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 13:36:28 pRQ8u6iI
うpロダに上げて、URLはっつける


100:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 13:39:47 aLqQh0oi
>98
メモ帳に書いてるんだったらメモ帳をそのまま適当なアップローダーに
上げればおk。後はリンクをこのスレに貼ったりすればいいんでないの?

でも過去に何度かtxt投下について賛否両論あったような気がするけど、
結局どうなのかねぇ? 長すぎるのは別に構わないんだけど余計なものが
くっ付いてる人なんかがtxt投下になったら嬉しいとは思う。

101:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 13:40:03 yBltuLT5
なるほど
じゃあ前項編に分割して投下する方向で行くよ

102:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 13:42:29 yBltuLT5
おおう、前後編だ。前項編ってなんだよ。

103:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 13:42:59 ta0Et22N
>>88
尻尾が邪魔で穿けないんだよ
ギルティキャラ召喚を見ると毎回使い魔よりもシエスタに注目してしまう俺
『気』に目覚めたりしないかなとか

104:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 13:45:16 FZSRU1f+
>>97
>ルイズが美少女キャラを召喚して原作のサイトのような犬扱い
ギーシュがその美少女の気を引こうとしてルイズに決闘を申し込んだりなんだりするわけかw

105:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 13:50:10 x9/Wvxo3
>>104
それ、たとえルイズに勝ったとしてもモンモンとケティにnice boat.されそうだぜ。

106:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 13:56:55 owIhgldc
>>97
>ルイズが美少女キャラを召喚して原作のサイトのような犬扱いをしたら
BLEACHの涅ネムなら、その程度なんともないだろうな
本来の主(マユリ)の方がもっとすごいから

107:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 14:06:12 vOfMxkbO
>>97
美少女いんぱらの緋華なら、

本人が喜んでるので他人が口出しできない。

108:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 14:10:28 lT5O1dK6
ツンデレに振り回されてお困りの、タザリア王国物語のジグリットなら

109:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 14:21:28 qR0MVVYZ
ティファニアを召喚したら、フーケどう動くかな?
残された子供たち何とかせんとまずいけど。

110:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 14:34:59 pwW32ytA
>>107
ルイズは『“牝犬”にしか興味が無い』だの、『鬼畜淫行生徒』だのの噂が広まるのか。
剣道部員だしデルフとの相性自体は悪くないんだよな、緋華。

……なんかメイド服着た緋華を連れ帰ろうとしたモット伯が
目の前にデルフを置かれて「これで今私のことが叩けますか?」と聞かれてドン引きするシーンが見えた。

111:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 14:44:17 owIhgldc
>>110
本当はオールド・オスマンみたくメイドへの軽い(?)セクハラが趣味なだけの人だったのが、
噂が噂を呼んでとんでもない鬼畜エロ貴族のイメージができあがってしまい表も出歩けず涙目なモット伯とか

112:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 14:46:02 FZSRU1f+
そして、話の中心はルイズからモット伯へ

113:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 14:57:49 19/8qsDC
作品見てて思ったんだが、召喚するのは人じゃなくてもいいのか?
物とかそういうのを召喚して、ルイズが新しい力を得るとかいうのもOKなのか?


教えて、エロい人!

114:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 14:58:54 kaUnf/sA
いいんじゃないか?
結局はそこからどんな物語が生まれるのかが重要なんだし。

115:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 14:59:28 x8QjVRl6
KITTとか召喚されてるしいいんじゃね?

116:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 15:10:15 pyh43yRI
どんな作品を書こうと必要なのは叩かれても飽きても投げ出さない心だ
たまには投げ出して欲しいのもあるけどwww
原作大幅改変(特にゼロ魔側を)はどうがんばっても叩かれるから根性しだいじゃない?

117:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 15:13:01 YkEWqt0m
戦場の絆やってたら
称号「蘇る空飛ぶ犬」
PN「ひらが さいと」って人とマッチングした

ギャン使ってた

118:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 15:18:55 pwW32ytA
ハルケギニアにも『戦場の絆』の筐体が召喚されてるのか……
いかんな、どうも才人と連れ立ってゲームばっかりしてるゲーマージョゼフがちらちらと脳裏に……

119:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 15:19:37 rGiL44gb
>>113
ナイト2000とか大鉄人17とかタチコマ呼ばれてるから問題なし
まあ、コミュニケーションとれない機械だと話し作るのは難しいだろうが、がんばれ!

120:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 15:25:57 lT5O1dK6
シェ「違います、こうです。歩きながら波動拳を入れるのです」
ジョ「なるほど、こうか? おお!出た、出たぞ! 見ているかシャルル!」

そして弱昇竜を繰り返すヨルムンガンド。

121:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 15:31:35 gSMUl60I
エアカッター(弱)を追いかけてガード→投げを狙うワルド

122:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 15:31:47 FLWEe7Y1
いっそ携帯ゲーム機込みでゲームセンターあらしをジョゼフに召喚させればガリアは平和になるぞ

123:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 15:35:16 iDSSQQJJ
そしてエアカッターとサマソを駆使する
ヨルムンガンドが現れるんですね、わかります

124:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 15:38:32 UzbN/Z4r
そして全ての攻撃をブロッキングするリュウ

125:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 15:40:46 FZSRU1f+
>>113
以前、自転車と幽霊を召喚させた猛者もいたぞ(契約は自転車と)

アレはとても面白かったな……

126:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 15:46:10 VlCn0Ofd
アレとご立派は異常に面白かったな…。

127:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 15:46:32 lT5O1dK6
あれは面白かったなぁ…

128:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 15:46:50 UzbN/Z4r
話の大筋が変わってなくても叩かれる場合もあるの?


129:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 15:47:55 H23GDxpF
シエスタにサイヤ人の血が混じってた、とかいうのこないかな

130:ライドウの中の人
08/06/28 15:48:17 krXOAQmx
これは避難所で聞くことかもしれませんけど、ルイズ以外の原作キャラが召喚したのが別人だったり、
設定や展開が変わっていたらここじゃやめたほうがいいでしょうか。

131:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 15:53:30 tDtlqx4y
>>130
つBASARA

132:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 16:01:13 V8rlGHGh
>>128
変えないとテンプレ展開と叩かれ
変えればゼロ魔レイプと叩かれる
万人に受ける物語なんてないんだから好きにすればいいと思う

133:ライドウの中の人
08/06/28 16:03:36 krXOAQmx
BASARA読みました。まあ、本筋は変わりますけど、とりあえずやってみます

134:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 16:04:01 aPJ5mZL0
要は愛よ、愛。
改変して一部キャラがスルーされちまうくらいならまだしょうがないが
ヘイトなんて叩かれて当然だべな

135:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 16:06:32 pyh43yRI
あまりにテンプレだと空気化するだけじゃね?
ってかゼロ魔メインにするのかクロス相手メインかにもよるんじゃないかな
後者だと叩かれやすいよね、クロス相手のファンにはウケるけど

136:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 16:07:22 5CPEuAtO
>>129
一般的なサイヤ人の場合、高値のつきそうなハルケギニアを征服することもせず、
下等種族どもに平民と見下される立場に甘んじていないだろうから、かなり難しそう。

137:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 16:10:56 TXOg/5AQ
>>135
後者だとそもそもここ向きじゃなくなる恐れが高いからな。


138:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 16:12:09 V1J4XOlt
サイヤ人って素で凶暴なんじゃなかったっけ?

悟空も地球に着いて悟天(爺さんの方)に拾われたときは
手が付けられなかったっていうし。
(崖から落ちて頭打って今の感じになったはず)

139:138
08/06/28 16:15:01 V1J4XOlt
間違えた。

悟天じゃない悟飯だ。

140:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 16:16:09 FZSRU1f+
だって、衝撃波が挨拶代わりの種族だぞ

141:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 16:18:02 oXSXoM7R
投下来ないな~
夜に期待か?

142:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 16:19:48 i1q49yAs
やりたい放題に書けば角が立つ。
ヘイトに走れば叩かれる。
テンプレ通りは空気扱い。
とかくにSSは書きにくい。

143:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 16:25:16 UzbN/Z4r
うーん、原作通りに書いても叩かれるんじゃどうしようもないなあ
ちなみにヘイトってどういう意味?

144:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 16:29:11 FZSRU1f+
嫌悪・憎悪という意味らしい

ここでは主に読んでて「あいつは嫌いだから、酷い目に合わせてやろう」と感じる場合に使われる(ただ、明らかに過剰反応と思える時が多いけど)

145:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 16:30:11 FLWEe7Y1
まあ原作で自分勝手な行動に走るそれなりに偉い奴がそういう目に合いやすい

146:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 16:30:43 V1J4XOlt
>>143
あからさまに原作を貶めるようなこと。
なんの脈略もなくキャラを殺したり虐めたりする事ばかりすること。

147:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 16:32:11 FLWEe7Y1
あと何度も同じ失敗繰り返してるような奴も叩かれる

148:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 16:33:32 FZSRU1f+
>>144の文が変だった

>「あいつは嫌いだから、酷い目に合わせてやろう」と作者が思っていると感じる場合、だね

149:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 16:33:45 nwt0e3TW
>>143
話の大筋を無視して特定のキャラをことさら貶めるような内容、かな。
よっぽどじゃなければ気にしないが吉。『嫌いなキャラだから本気で酷い目にあわせてやろう』みたいな意図がミエミエな胸糞悪いものを呼ぶ蔑称だし。

150:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 16:35:44 pyh43yRI
・初期ルイズのサイトへの虐待が気に入らないからルイズを酷い目にあわせる、または洗脳していい子に
・アンリエッタのやらかしに説教、晒しage、酷い場合には傷つけるとか

このへんがよくあるパターン?

151:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 16:37:18 UzbN/Z4r
>>144-149
なるほど
例えばクロスキャラがゼロ魔キャラの踏み台になったり酷い目に会ったりするのもヘイト?

152:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 16:40:16 gZft8L+7
>>151
ゼロ魔のこいつは思いやりが欠片もない残忍外道なんですよー
という形になってないならセーフかと

153:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 16:43:04 lT5O1dK6
>>151
フォローが入らないなら、いやがる人は出るかも
要は愛情

154:エリザベスを降臨させた人
08/06/28 16:44:13 tDtlqx4y
ギーシュが好きで好きでいじめたくなっちゃうのはヘイトではないよね?

155:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 16:45:42 K3qByhz9
>>151
好例はブレイブストーリー・ゼロかな?
序盤は召喚されたキャラがサイト以上にキツイ目にあって精神的に追いつめられてる。
ただルイズがそういう行動に出た心理描写とかもきっちりしてあったんで、
俺はヘイトとは感じなかったよ。

>>150
結局、「展開として自然か、そこへ至る描写がきちんとできてるか」じゃないかなーって気はする。
まあ、できてても「ヘイトだ!」って言う人はいるから、ある程度は割り切るしかない。
例えばスレチだが、ゼロ魔キャラのやらかしに全く説教しないプロシュート兄貴ってのも変だろ?

156:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 16:46:22 K3qByhz9
>>154
うむ、サディズム(加虐嗜好)だな。

157:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 16:46:33 +DBYfCv6
原作通りに書いても叩かれるっていうか原作通りなら二次創作の意味がないよねという話。

ヘイトって言われるのは大抵作者が露骨にこのキャラを嫌ってるってのがわかるような表現があったりする場合かな…
酷い目に遭うって言っても展開上自然な形だったり、長編を書く上でそうなる理由が描かれているなら問題にはならない。
何の脈絡もなく酷い目に遭うとか、原作と全く違うキャラになってたりするのはアウト。
大雑把に言うと>>134。クロス元含めて原作へのリスペクトが感じられないのはダメでしょ…って話。

158:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 16:46:38 FZSRU1f+
>>150
個人的な意見を言わせてもらえば、その辺はヘイトには該当しないかな。
勿論、度が過ぎれば論外だけど、それらの行為で話の深みが増すならいいんじゃないか?

まぁ、始めに書いたけど、これはあくまで個人的な意見だし、感性や作品に対する思い入れってのは同じファンでも皆違うから、
その考えが間違ってるって訳じゃなくて、こういう意見の人間もいるという風にとってもらいた。

159:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 16:47:06 2+mRKv7u
兄貴はギーシュを決闘で殺してのけたからな・・・まあ相手が兄貴じゃあしょうがないが

160:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 16:49:07 aPJ5mZL0
苛めたくなっちゃうの!
ってのがちゃんと笑いに昇華できてれば問題ないと思うけどな
タフなキャラじゃないと弄る対象にはできない
現実と一緒だね

161:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 16:49:26 FLWEe7Y1
>>159
DIOなんか主要キャラを吸血鬼にゾンビ化に肉の芽植えつけて奴隷化ですよ
更新が止まってるのは話の収拾をつけようがなくなったからだろーな

162:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 16:51:40 1A3EKDYQ
クロスキャラを洗脳して従わせるのもたいがいにしてほしい
クロス先とゼロ魔に愛があるなら、そんなことしないと従わせられないキャラを召喚すんなと

163:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 16:52:00 pyh43yRI
>>155
原作を否定しない範囲に収まってるかどうかじゃないかな
あとキャラ人気にもよるところがあるし
タバサなんかはヘイトしたらかなり叩かれそう

164:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 16:53:56 +DBYfCv6
今更だけどこういう議論はスレチかな…避難所でしたほうがよかったかも。

165:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 16:55:33 K3qByhz9
>>163
マリコルヌが画面の端っこでどれだけひどい目に遭ってようが、誰も気にしないしな(苦笑

>>162
ある意味ゼロ魔クロス第一の難関だわなぁ。
ここをきちんと書いてる作品は、それだけで後の展開が楽しみになってくる。

166:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 17:04:10 Lc4srYFA
そうだな
俺も黒田官兵衛が酷い描写されてたら歴史もん読む気無くすもんな

167:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 17:05:07 UzbN/Z4r
では最後に
クロスキャラを無理やり別の世界に誘拐して下着を洗わせたり粗末な食事を与えたりするのはヘイトですか?

168:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 17:05:34 ZMgKjArM
>>136
まあ、ベジータも後半おとなしくなったし、死にかけていた所を助けられたりして
やわらかくなったとか、ある程度過程を書けば成り立たないこともないんじゃないか?

169:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 17:05:46 t0yQaEaN
それはごほうび

170:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 17:06:36 Lc4srYFA
>>167
・・・クロスしなきゃいいんじゃね

171:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 17:08:44 +DBYfCv6
>>167
それは間違いなくヘイトだな。
書くと総スカン食らうぞ。

172:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 17:09:32 UWyE2ODa
なんと言うかこう、恨み言を日記かなんかにネチネチ書いて怒りゲージをためにため、やがて爆発させる……天からトルテのマカロンみたいなキャラは居ないものか。
一歩間違うとゼロ魔ヘイトのそしりを受けかねないものの、そういう需要ってあると思うんですよ。

173:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 17:10:53 2+mRKv7u
トラクスとかかな

まあそろそろ避難所行こうぜ

174:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 17:15:09 lT5O1dK6
>>167
とりあえず、避難所とかで万人向けの名作聞いて、wikiで読んで勉強してみるのをお勧めする。

175:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 17:17:12 qz/bDUZg
>>167
それを間違いなく最悪のヘイトだな書くとどちらかというと確実に非難されるのは確定的に明らか

176:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 17:18:05 Mp8c//mq
>>172
復讐日記といえば
ブラマトのルピルピとかかな?

177:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 17:21:20 FLWEe7Y1
魔太郎だとその日の夜に速攻で恨みを晴らすな

178:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 17:28:40 Ry3V8iNi
自分のお気に入りキャラの扱いが悪いとすぐにヘイトヘイト騒ぐアホがいるだけだから、
書いている時点では気にしないのが一番だと思うが

シナリオとしての展開の結果扱いが悪くなるキャラが出のはどうしようもなかろう

179:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 17:34:47 M/dj9Kx/
ヘイトってなに?憎いってこと?

180:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 17:35:03 9g3qzgTL
>>167
それってキャラしだいだよな。
FF7のセフィロスにパンツ洗わしたらヘイトだけど
ラブやんのカズフサとかなら大丈夫だろうし。

181:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 17:37:59 OZxkRf1U
・・・無限ループって怖くね?

>>179
>>144-149

182:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 17:39:34 /QWQlZXd
>>167
とはいえそれをやらせて、誰もかれも大人しくしてるのはどうなのかねえ。
このキャラの性格ならルイズ殴ってるだろというやつまで、我慢してるのはルーンの影響なのかね。

183:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 17:40:00 M/dj9Kx/
>>181
ありがとうw

184:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 17:40:27 qZtUJjfe
>>180
セフィロスのテーマをBGMに黙々と手洗いするセフィロスを想像してツボったwww

185:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 17:42:49 AO6ERouo
そろそろルイズのパンツをくんくんしながらしこしこする猛者は現れないものか

186:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 17:45:43 5CPEuAtO
>>185召喚と申したか?w

187:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 17:45:46 uD337VZd
>>184
笑う犬の「東京で一人暮らし」に通ずるものがあるな。

188:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 17:47:23 w5UdOSoI
>>185
被って変身するキャラこと変態仮面の帰還を待ち望んでいるぜ!

189:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 17:49:17 FLWEe7Y1
>>178
>自分のお気に入りキャラの扱いが悪いとすぐにヘイトヘイト騒ぐ
そういえば微熱の使い魔の序盤で、才人がルイズ無視してエリーに好意抱いてたのをヘイトだとか言ってたのもいたな
続きまだかなー

190:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 17:49:46 UzbN/Z4r
>>185
ゼロ魔のかずふさとか

191:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 17:51:48 3s6Btr2l
>>180 >>184
ちょっと見てみたい気がしないでもない。
刀背負ったままシエスタの隣で黙々と洗濯にいそしむのはシュールだ。

192:ライドウの中の人
08/06/28 17:59:08 krXOAQmx
投下します。できたんで

193:ゼロの仲魔
08/06/28 18:02:24 krXOAQmx
「まー、あれじゃ。呼ばれた理由はわかるじゃろ。二人とも」
 そういったのはトリステイン魔法学院の長、オスマンだった。
 ここは学院長室、朝方ルイズとライドウの二人は彼の秘書であるロングビルという女性に授業を休んで、ここへ来るよう命じられたのだ。
 オスマンは膝の上に座るねずみの頭をなでながら話をする。
「そりゃあの、ライドウ君はとばっちりじゃが立て続けの決闘騒ぎに今度は怪我人が五人。教育者としてこんなことを言うのは気が退けるが、彼らの家はミス・ヴァリエールほどではなくともそこそこ身分が高い。
気は進まないんじゃが、なんらかの処罰は下さねばならん」
「重々承知しております」
 ルイズは静かに頭を下げる。ライドウもそれに倣った。
 もちろん違反をしたものすべてが罰を受けなければならない。しかし、今回は貴族と平民との決闘。
 決闘そのものは禁止されているもののあくまで貴族同士のものに限定されている。
 だからギーシュとの際にはなにもなかったのだが、今回は事が大きい。なんらかの罰を与えなければ寄付金やらなんやらで学院側にもルイズたちにとっても問題が発生するかもしれない。
 それを回避するため、彼らだけがここに呼ばれたのだ。
 だが、
「学院長、それだけではないのではありませんか」
 ルイズは頭を上げ、まっすぐとオスマンを見つめた。
「どういうことじゃ?」
 オスマンの問いにルイズははっきりと言った。
「このライドウが召喚したあの幻獣についてのことではないのですか」
「……実のところ、本題はそっちじゃよ。立ったままじゃなんじゃし、二人とも座りなさい」
「失礼します」
 本来は来客用のソファ、そこにルイズとライドウは座った。オスマンも机をはさんだ反対側に腰掛けた。
 ちょうどそのとき、堅い空気を和らげるために秘書のロングビルが紅茶を差し入れた。
「ありがとの。さて、ライドウ君や」
 オスマンがじっとライドウを見据えた。
「率直に聞くが、お主はメイジなのかの」
「いいえ。違います」
 彼はハッキリと否定をした。オスマンは顎鬚をさすり、目を細めてライドウを観る。
 心の奥底、心情、過去まで見通しそうなほど不躾な目線だ。常人ならばいい気分はしないだろうが、ライドウは表情を変えることなく、それを受け入れた。
「―はあ。参ったの、これは」

194:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 18:02:27 GqtfT0zF
とはいえ、世話をしてくれる人か相当なSF世界でも無ければ、
誰しも家事(炊事、洗濯、掃除)は自分でしなけりゃならんので、問題が無いといえば無い気もする。
セフィロスも人目につかないところで自分のコートとか洗ってるだろ。リアル過ぎて、ちょっと引くかもしれんが。

195:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 18:02:56 Ry3V8iNi
超支援

196:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 18:03:13 GqtfT0zF
うわ、割り込んじゃった。
すみません。支援します。

197:ゼロの仲魔
08/06/28 18:06:30 krXOAQmx
 オスマンはやがて根負けしたかのように溜息をついた。
「ライドウ君、君ってもともと、ミス・ヴァリエールの使い魔になる前は一体なにをしていたんじゃ?」
「一応学生であります。勉学に精を出しておりました」
「一応ってところが怪しいの。聞けば、君は召喚されたときに大怪我を負っておったらしいが」
 ライドウは静かにうなずいた。
 ルイズがちらりとライドウの横顔に視線を向ける。彼の顔には、左眉から斜めに切り裂かれた傷跡が痛々しく残っていた。
「ミス・ヴァリエール。そんときの状況、わしは知らんでの。詳しく教えてもらえんか?」
「は、はい。ライドウは召喚したさい、全身に傷を負ってました。一番深かったのは顔に残っている切り傷です。他には特に。コルベール先生の指示で治癒を施し、後に契約をいたしました」
「水の秘薬を使っても傷跡が消えんかったのじゃから、よほど深かったんじゃろ。して、ライドウ君」
「はい」
「君は、なにと戦ってそんな怪我をしてしまったんじゃね?」
 オスマンの再度の問い。ライドウは、質問に答えず、じっと前を向いたまま口をつぐんでいた。
 さすがにその態度は失礼である。
 ルイズはオスマンから見えないようにライドウの太ももを抓ろうとし、ぺちんと払われた。
「……」
 ルイズはムッとした。
 また手を伸ばす。また払われる。
 ぺちん。
 ぺちん。
 ぺちん。
「仲がいいのう。二人とも」
 オスマンが微笑みを浮かべてそういった。ルイズは自分たちがやっていた行為のばかばかしさに気付き顔を真っ赤にした。
「違います! これは、その、ライドウ! あんた黙ってないでちゃんと言いなさいよ! 失礼でしょ!」
「はあ。わかりました。それじゃあ、わかりやすく言います。僕は、僕の国を内側から支配しようとする敵と戦いました」
 そういうライドウの手が震えていることにルイズは気付いた。
「ふむ。では、君は騎士だったのかの」
「……そうですね。大体そんなものです。表に出ないことをのけるとあってます」
「そうか。じゃが、妙じゃな。国を支配するというからには、政治的になんじゃろ? 命を懸けて戦うというより、捜査し、なんらかの企みの証拠を掴み、逮捕するというのが対抗手段じゃと思うんじゃが」
「そこらへんは、事情があるということで」
「そうか。ま、深くは聞かんよ。で、次に、君が使役していたあの幻獣、ありゃどこからでたんじゃ?」
「この管からです」
 ライドウは懐から一本の管を取り出した。

198:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 18:07:27 m08W2R+q
支援

199:ゼロの仲魔
08/06/28 18:07:51 krXOAQmx
「これには、あなたたちメイジが使う魔法のようなもので、この前の幻獣が封じ込められています」
「ほお……そんなものがあるとはの。火、水、風、土、どんな系統にも当て嵌まっておらんの。どうやっとるんじゃ?」
「門外不出の秘術ですので、ご遠慮願います」
「ケチじゃの」
 オスマンはそういいながらもしつこく聞かなかった。
 ルイズは冷や汗が背中に流れていた。なんでそう貴族、それもお偉い相手に向かってそんな口が利けるのか。
「さて、あと聞くものというと、そうじゃ。おぬしはメイジじゃなかったのなら、あの幻獣をどうやって従わせたのじゃ? あれはなかなかの力がある。グリフォンやマンティコアにも並ぶ強さじゃ」
 ライドウはルイズにしたものと同じ説明をした。
 それを聞いたオスマンは声を出さず、目の前の二人を交互に見やった。
 無言でコメカミを押さえて、溜息混じりにぼやく。
「なんというか、かんというか、まあええわい。わしが聞きたかったことはとりあえずここまでじゃ。あとは、忘れるところじゃったが、罰を与えんとな」
「あるんですね。やはり」
「まあの。ミス・ヴァリエールは気の毒じゃが、使い魔の不始末は主の不始末じゃ。おぬしに、一週間の謹慎を命じる」
 ルイズはすっと息を深く吸い込んだ。そうして、心を落ち着かせる。
 謹慎。
 不満はあるが、それぐらいですんだのは行幸だ。
 たとえ悪いのがあの色ボケ男たちであっても、実家に連絡されてしまえば恥になり、姉かもしくは母親が乗り込んでくるかもしれないのだから。
「ま、形だけのものじゃからの。ミス・ヴァリエール、言い換えれば一週間の休暇ってところじゃ。図書館で予習もよいし、町に出かけてもかまわん。ライドウ君を案内させてやるのもよいじゃろ」
「ありがとうございます」
 ルイズは頭を下げ、それにならってライドウも頭を下げた。
「話はこれでしまいじゃ。ごくろうじゃった」
「はい。それでは、失礼いたします」

200:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 18:07:55 Ry3V8iNi
アームターミナルよりはゼロ魔世界に馴染みやすいわな支援

201:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 18:09:11 Ry3V8iNi
グリフォンやマンティコア程度とケルベロスを同列に見てると痛い目に会うと思うが・・・支援

202:ゼロの仲魔
08/06/28 18:09:26 krXOAQmx
 ルイズとライドウが退室してからオスマンは一人、パイプをふかした。
 彼は、ただ身体に広がっていく煙の味を確かめる。たいしてうまいものではなかった。それでも、ゆっくりと鈍っていた頭が冴えてくる。
 火を消して、煙を吐き出すと自分の椅子に座り、影に向かって声をかけた。
「参ったのう。コルベロス君や」
「コルベールです」
 彼の視線の先から中年の頭が禿げ上がった男性が顔を出した。
 召喚の儀式を担当し、ライドウの怪我を治癒することを命じたものだ。彼はオスマンに命じられてこの部屋に隠れてライドウを観察していた。
「のう、君から見て、彼はなにもんじゃった? 直感でかまわんぞい」
「わかりません。戦うものとは思いますが。印象を一言で言えば山でしょうか」
「山、か。なるほどのう。確かに、そんな感じはした。どっしりとしていた。どんな甘言にも乗らぬ、そんな強い意志が見えたわい」
「ええ。ミス・ヴァリエールは本当に自身の鏡となる使い魔を召喚したものです。あの意志の強さはある意味彼女にそっくりですよ。
言ってはなんですが、心配していました。彼女は実にいい貴族なのに、魔法が使えないことで鬱屈がたまってましたから」
「そうじゃな。世の中は不平等じゃが、救いの手は与えられる。そう思わなければやってられん。願わくば、彼がミス・ヴァリエールのよき友にならんことを」
「ならんことを」
 コルベールもオスマンと同じように願った。

203:ゼロの仲魔
08/06/28 18:10:56 krXOAQmx
 翌日、謹慎一日目。
 ルイズとライドウは一頭の馬に乗って学院を出発していた。
 草原を走り、風を切り、マントとコートをたなびかせている。
 馬は学院で暴れ馬と知られていたものでルイズは別のものを選ぶ予定だったが、ライドウが彼にしようといったのだ。
 ルイズは落とされるかもしれないと言ったが、その馬はライドウに静かに頭をたれて忠誠を誓う騎士のような態度をとった。
 ルイズがなんでよと尋ねるも、ライドウは右手を見てからさあと首を振るだけだった。結局、二人はその馬に乗るのだが、暴れ馬といわれるだけあった。
 脚力は類を見ないほど強く、走りにも安定感がある。
 そのおかげで通常よりもはるかに時間を短縮して王都であるトリスタニアにたどり着いた。
 王都なだけあり、城下町には活気がみなぎっていた。人ごみにのまれてはぐれないように注意しながら二人は歩いていく。
「そういえば、ねえ」
 ルイズがライドウに尋ねた。
「今思ったんだけど、あんたの仲魔の、あのでかい白犬でくればよかったんじゃないの?」
「それは駄目です。僕の仲魔は基本、大喰らいですから走っていたら肉をよこせとわめきます。そのぶん、馬だったら文句も少ないのでこっちのほうがいいんですよ」
「なるほどね。確かに、あんな犬だと食費がかさみそうだわ」
 昨日の決闘に呼び出された犬、ライドウ曰くケルベロスを脳裏に思い描く。
 あまりにこき使ってたらそのうちオレサマ、オマエ、マルカジリ、とか言われそうだ。
「で、どこへ連れて行ってくれるんですか?」
「特に考えてないわ。とりあえず、観光案内っていうか、街がどういうものかを教えようとしただけだもの。希望があれば、そこに連れて行ってやれるけど」
「なら武器屋をお願いします」
「武器屋?」
 ルイズはライドウの懐に目を移す。そこには魔法をもかき消す、常識からは考えられない刀が差されている。
「必要ないじゃない」
「いや、とりあえず覗いてみたいんです。どういうものがあるか、気になりますから」
「まあ、かまわないけど。あなたのものよりすごいものなんかそうないわよ」
 そういってルイズはあまり頼りにならない記憶を駆使し、迷いながらも町に一つだけある武器屋にたどり着いた。
 看板があり、わかりやすく盾と剣が掘り込まれている。

204:ゼロの仲魔
08/06/28 18:12:28 krXOAQmx
 二人は中に入る。内装は薄暗い明かりに照らされて、ありとあらゆる武器が壁にかけられていた。槍、斧、剣。装飾も様々であったが、実用的かといえば疑問があった。
 主人はカウンターの前におり、ルイズたちを認めるといかにも慌てているという様子で頭を下げた。
「これはこれは貴族のご婦人様。ようこそいらっしゃいました。ご用件は何でございましょうか。やはり、そちらの従者の方に剣か槍でも買い与えるのでございましょうか」
「あら、よくわかったわね」
「いえいえ。先日も同じように、ご婦人と従者のお二人でいらっしゃいまして、とある長剣を購入なさったのでございます」
「へえ。多いのかしら」
「ええ。最近は貴族様方を狙った盗賊なんかもいまして、流行になっておるんです。それで、どのようなものをご所望なんでありましょうか」
 主人の問いに、ルイズはライドウに振り向いた。
 彼が使うのだから、彼の意見が必要なのだ。しかし、当人は店内を物色して、一束いくらのナイフを手に取った。
「これでかまいません」
「……へえ? そいつで、いいんですか?」
 主人は戸惑いの声を出した。
「あの、剣も槍もあるのですが……」
「これでいいです」
「えと、しかし、そいつだけじゃあ心もとないかと。ここはなにか、別の手持ちの武器でもご購入しておくべきかと、そうではありませんかご婦人様」
「いらないわ。値段を言って」
 助けを求めるように主人はルイズを見るが、そげなく言われて愕然とした。
 しかし、それでもなお食い下がる。
「いやいやいや、戦いを舐めてはいけませんよ。そんな投げナイフぐらいじゃあとてもとても。ここはですね、この、」
 よっこらしょと主人はカウンターの中にあった大剣を持ち出してきた。
「こちらは、ゲルマニアの高名な錬金の大家、シュペー卿の作でしてね。鉄でもなんでもずんばらりといく切れ味ですが、それもさることながら見てくださいこの豪奢な細工。美しいではありませんか。
こいつを一目見てしまえばもう盗賊だろうがなんだろうが只者じゃないと驚き逃げて……」
「いいわよ。こいつ持ってるから」
「へえ、どこに?」
 主人の言葉に、ルイズがライドウに促す。彼は白木の鞘に収まったままの刀を出した。主人はそれを見て鼻で笑った。
「お客様、そんなものじゃあ駄目ですぜ。木刀じゃありませんか」
「違います」
 ライドウが主人の言葉を遮って刀を抜いた。鍛え上げられた鉄の切っ先が突きつけられる。

205:ゼロの仲魔
08/06/28 18:14:56 krXOAQmx
 主人は汗だくになり、言葉を詰まらせていた。
 ルイズは売り込もうとしていた大剣とライドウのものとを見比べる。
 シュペー卿とやらのものは型どおりに作ったものである。
 それが悪いとはいえない。決して鈍らではなく、美しさもある。なかなかのもの、名剣の部類に入るだろう。
 それでも、ライドウの持つものとは、次元が違う。
 刀身の密度が、素人目で見ても区別できるのだ。
 夜のように吸い込まれそうな峰と太陽のように光り輝く刃。
 波打つ紋様。細身でありながらも凝縮された力強さがある。
 過剰な装飾もなく、シンプルな美しさ。機能美。
 見栄えなど余計なものを排除し、斬ることだけを目的として作られた。さらに、店の主人は知らぬことだが過去に魔法を打ち消すことを実証している。
 これに勝てるわけがない。
 主人はごくりと唾を飲み、手を上げた。
「……言いたいことはわかりやした。うちにはそちらのもの以上のものは置いてありません」
「そう、ならお代を」
「いや結構であります」
 ルイズは目をぱちくりした。
「そちらのナイフ、ただでかまいません。その剣の拝観料として安いぐらいです」
「……なんか悪いわね」
「いえ、うちも武器屋です。そんな一生に一度あいま見えるかどうかのものを拝観させていただいたのです。満足でありますよ」
「じゃ、ありがたくもらっておきましょう」
「はい。それでは、ありがとうございました」
 二人は礼を言ってから店を出た。主人は手をふるだけであった。

206:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 18:15:04 Ry3V8iNi
支援

207:ゼロの仲魔
08/06/28 18:17:14 krXOAQmx
 武器屋から出ると、二人は喫茶のオープンテラスで早めの昼食をとった。
 小麦を粉に轢いたものを水で練り、棒状にして肉や野菜、ソースを絡めたもの。要はパスタを食べていた。
 ルイズは先にデザートのパイを食べながら、質問をした。
「ねえ、ライドウ、本当の目的は一体なんだったの?」
「これですが」
 ライドウは椅子を後ろに引き、太もものホルダーにあるナイフを指した。
「そうなの? なんか、溜息ついてたように見えたんだけど。目当てのものじゃなかったんじゃない?」
「そうですね。欲を言えば銃弾がほしかったところです」
「銃? ああ、そういえばあなた持ってたわね。でも、あれってすっごく近くじゃないと当たらないとかいう代物じゃないの?」
「それはここの銃です。僕のものはもっと遠距離でも問題ありません。それで、淡い希望を持っていたんですが……」
「なかったのね。弾が」
「ええ」
 弾がない銃などアップルがないアップルパイ。だからその代わりにナイフを買ったのだ。
「でもそんなのいらないじゃない。銃があっても、使う機会なんかそうはないわよ」
「だといいんですけどね……」
 ライドウがそういって天を仰いだときだった。太陽の光を一羽の鳥が遮っていた。
 それはゆっくりと高度を下げていき、やがてライドウの肩に着陸した。
 それはカラス。ゴウトである。
「二日ぶりだな。二人とも。時間はあるか?」
「見ての通り暇してるわよ。けど、あとにしなさい」
「ん? なぜだ?」
「衛生面で問題があるわ」
「……なるほど。こいつはすまなかった」
 文句も言わず、ゴウトはライドウの肩から空へと飛び立っていた。そのときの羽ばたきで羽を落としていったので周囲の客からの視線が痛かった。
 ルイズとライドウは若干急いで食事を進めて会計を済ませた。
 二人は人気のない裏通りに入ってゴウトを呼んだ。
「それで、なんなのよ。ゴウト」
「いやな、ルイズではなくライドウに関係することかも知れんので小耳に入れておきたかったのだ」
 ゴウトはもったいぶらずに言った。
「私が情報収集のためあちこち飛び回っていることは知っているだろ。そこでな、ある国でルイズと同様に使い魔に人間を呼んだものがいるという話を聞いたのだ」
「それは……なかなか興味深いわね」
 ルイズは召喚当日のあの周囲の目を思い出した。
 いまでも、ライドウにとりたてての不満はなくなったけれども、身震いが起こってしまう。
 普通から外れているという疎外感。 

208:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 18:17:16 Ry3V8iNi
・・・あれ?デルフ・・・

209:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 18:19:05 Ry3V8iNi
うわさ話はメガテンの基本

210:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 18:19:38 kkd0KInF
まあゴウトも仲魔もいるのにデルフがいても…という感はある。
ヒノカグツチクラスの名剣でもないと新たな武器は必要そうにないな
支援

211:ゼロの仲魔
08/06/28 18:19:54 krXOAQmx
 ゴウトは続ける。
「残念だが名前やら詳しいことはわからなかった。しかし、なかなか高貴なやつらしい。場所が王宮で、話をしていたやつらが口をつぐんでいたからな。ま、陰口を叩いていたのだ」
「大変ねその人も。私みたいな学生じゃないでしょうに。で、その国ってのは、どこなの?」
「ガリアというところだ」
「またおおきなところじゃないの。機会があれば顔を会わして見たかったのだけれども。もしかしたらその人も魔法使えない、ゼロなんて肩書きかもしれないわね」
「うむ。それではな、これからも俺は情報を探ってみる。さらばだ」
 ゴウトは羽ばたき、空へと戻っていった。カラスらしくカァカァと鳴いていた。

212:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 18:20:50 t0yQaEaN
デルフはジョゼフか教皇のところか。支援。

213:ゼロの仲魔番外―レッツフィッシング
08/06/28 18:22:33 krXOAQmx
 これは話の本筋に絡まないある日の出来事です。


 ルイズはそりゃあもう怒り狂っていた。
 久しぶりに学院へと帰ってきたゴウトが狩りをしていたのだ。その相手がただの虫とかだったらどうってことはないのだが、なんということか、学院長の使い魔であるモートソグニールという鼠だったのだ。
 ゴウトが自慢の爪と嘴で学院長の使い魔を攻め立てている光景を見たときのルイズの焦りは人生においてワースト5に入った。
 急ぎ救助をし、汗だくで学院長のもとへ送った。もちろん、彼女が説教されることはなかった。ただの鳥だと思われているからだ。
 それでも、いつルイズと既知の存在であると知られるかわからない。なのでいまのうちに反省させておかなければいけなかった。
 しかし、どうすればいいのか。ゴウトの居所は知れない。わかっても空を飛んでいるので捕まえることができない。
「そういうわけで、どうすればいいの?」
 ルイズは広場で休んでいるライドウに案がないか尋ねた。
 彼はすっと懐から石を取り出した。
「これを使ってください」
「綺麗な石、ね」
 太陽の光をきらきらと反射している。しかし、それだけ。貴重な宝石でもなんでもない。そこらに落ちているものを磨いただけだ。
「これに糸を括りつけて、隠れていてください」
「そんなんでくるの?」
「きます。あと、」
 今度は懐から風船を取り出した。ライドウはそれを膨らませた。そんなもの常備してるのかとかツッコンではいけない。
 空気が詰まったそれには黒い円が三重に描かれている。
「捕まえたらこいつを近づけてやってください。一番効果的です」
「ま、言われたとおりにやってみるけど」

214:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 18:24:17 gnictUdl
あれ、デルフ?
支援。

215:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 18:24:34 kkd0KInF
ライドウの性格はジョジョで例えるとジョルノに近いのだろうか。
支援

216:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 18:25:03 iQX+/1UZ
魔法が効かない剣と魔法を斬る剣対決ですね、わかります支援

217:ゼロの仲魔番外―レッツフィッシング
08/06/28 18:25:16 krXOAQmx
 ヴェストリの広場にてルイズは待っていた。ライドウに言われたとおりに光る石を餌にして己は身を潜める。
 こんなもので引っかかるのかと疑問に思うが、彼女にできることはこれ一つしかないのだ。仲魔の言葉を信じ、ただ待つ。
 数分、数十分が経過すると、羽音が聞こえてきた。地面に影が落ち、ゆっくりと大きくなっていく。
 大きく、大きく、大きく……大きすぎた。
 石の上に降りてきたのはカラスとは比べるまでもない巨体を誇る、竜だった。
「きゅいきゅい」
「チェンジ!」
 ルイズが叫ぶと青髪の少女が走ってきてその竜とともに飛び去ってしまった。

 仕切りなおし。
 竜が消えてからさらに数十分が経過した。
 再びルイズの耳に羽音が聞こえてきた。今度は大きすぎない。しかもカァカァという鳴き声が聞こえている。
 今度こそ当たりだった。
 ルイズの予感どおり、ゴウトが石ころのそばに降り立った。きょろきょろと首を左右に振り、辺りを警戒している。
 ルイズがいるのはその真後ろであるため、ばれてはいない。
 焦らず、心を落ち着かせる。糸を握り締め、機会を待つのだ。
 カラスは光物が大好きだという習性を利用するのだ。
 確かめるようにゴウトは爪でころころ転がす。ライドウが何度もやったのか、怪しんでいるようだ。
 それでも我慢ができないのか、ゆるゆると嘴を近づけ、ばくりと飲み込んだ。
 だが、まだだ。いまやれば石を吐き出して終わりだ、
 口から喉へ、いったところで、
「どっせええええええい!」
 ―釣りあげる!
 ゴウトは目をひん剥きながらルイズに引っ張られてしまった。すぐさま石を吐き出すのだがルイズのほうが速い。即座に飛びつき、糸で縛り上げる。
「く、放せ! 放さんか小娘!」
「誰が小娘よ! いいこと、今日はあんたにお仕置きをするの」
「なにを馬鹿な。この俺に仕置きだと? なにをしようと堪えん。これでも貴様より長い時間、生を体験しているのだ」
「それは、これを見てもいえるのかしら」
 ルイズは背中からライドウに渡された風船を出した。
「ば、馬鹿な! どうしてそれを持っている!」
「ライドウに渡されたのよ! ほれ、どうだー!」
「よ、よせ! 近づけるなー!」
 ゴウトの悲鳴が響き渡る。効果はばつぐんだ!
 ルイズは悪魔のように笑っている。
「ひ、ひい! 悪かった! 俺が悪かった! なにが悪かったのか知らんが俺が悪かった!」
「そうよ! あんたが悪いのよ!」
「わかった! わかったから!」
「これから他人の使い魔を狩ったりしないって約束できる?」
「する! 使い魔を狩らない! もう、もうやめてくれえええええ!」
 ルイズは笑いが止まらなかった。甲高く、女王のように甲高く笑った。

 ゴウト、カラスの習性をなんとかすべく思案するが、どうにもならない。
 ルイズ、結果に大満足だったが一部始終を見ていたコルベールにお説教と反省文を書かされる。他人の使い魔を虐めていたと勘違いされたらしい。
 ライドウ、大学芋を食べた。


218:ゼロの仲魔
08/06/28 18:27:07 krXOAQmx
番外はこういうこともあるだろうなというので書いただけです。あんまおもしろくなかったらごめんなさい。
投下はこれで終わりです。支援アリガトウございました。

219:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 18:29:05 Ry3V8iNi
この飄々とした風景・・・なんかいいなぁ

220:水の使い魔Splash☆Star 
08/06/28 18:29:29 m08W2R+q
ライドウのかた、投下乙でした。

それでは、感想タイムをはさんで45分からこちらも投下します。
…てか、なんでわたしが投下しようとスレを開くといつも他の人が投下してるの…。

221:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 18:33:36 eULC09iq
<<毎日新聞、海外向け自社サイトにて1999年から2008年に渡りヘンタイ記事をサイトに掲載>>
<<謝罪後ヘンタイ記事を再び掲載、2chに指摘され光の速さで記事を消す>>

<<一日20万アクセスを誇るサイト(毎日談)、映画バベルの女子高生のモデルもこの記事からか?>>
<<現在もヘンタイ記事の悪を認めず(英語ではそういうニュアンスのことを主張)>>

<<記者はダッチワイフを抱え笑顔で外国人記者クラブでアニマル浜口ばりに激しく講演>>

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222:水の使い魔Splash☆Star 第18話(1/4)
08/06/28 18:45:20 m08W2R+q
ルイズたちがトリスタニアから学院に帰った次の日…

ルイズは、寮の自分の部屋で目を覚ました。
昨日は結局1日何も言えなかった。
夜も、『どうしよう』と一人で考えているうちに眠ってしまったらしい。
もう陽はとっくに高くなっている。
とにかく…話をしなくちゃと、ミズ・シタターレの小屋まで行く。
ルイズは、扉を叩こうとして中から声が聞こえることに気づき、耳を澄ます。

「やけに早いわね…。満と薫はどうしたの?」
「満殿と薫殿は、ダークフォールを裏切りました。
 あのふたりはプリキュアと『お友達』になってしまいました。『お友達』とは戦えないそうです。
 そして、偉大なるアクダイカーン様が直々に制裁をお加えになりました。
 あのふたりは、ダークフォールの暗い水の底…。2度と目を覚ますことはないでしょうね。」
「ふーん、そうなの。」
「はい、次はあなたの番です。ミズ・シタターレ殿…。
 あなた様も、こちらの世界で随分と楽しんでいた様子。
 あのふたりの二の舞を踏むことだけは、なさらないように。」
「馬鹿言ってんじゃないわよ、わたくしを、あんな奴らと一緒にしないで!!」
「『プリキュア』は強敵です。すでに5人の戦士が倒されました…。くれぐれも、油断なさらぬように。」
「だから、わたくしを今までの奴らと一緒にしないでくれる?わたくしは、ダークフォール最強の戦士よ!!」
「存じております。あなた様はアクダイカーン様からの信も厚い。ゆめゆめ、そのご期待に背かぬように…。」
「わかってるわ。準備ができたらすぐに戻るわよ。」
「それでは、お待ちしております…。あまり、アクダイカーン様をお待たせせぬよう…。」



223:水の使い魔Splash☆Star 第18話(2/4)
08/06/28 18:46:10 m08W2R+q
ゴーヤーンの姿が消えた後、ミズ・シタターレは扉の方を向き、口を開いた。
「おチビちゃん、聞いてたわね。入ってらっしゃい。」
ルイズがうつむいたまま扉を開けて入ってくる。
「本当に…帰っちゃうの?」
「説明の手間が省けたわ…。そういうことよ。」
「『プリキュア』ってやつと、戦うために?」
「そうよ。」
「『プリキュア』って、あんたの仲間を何人も倒してるんでしょ!?」
「あんな奴らと一緒にしないで、わたくしはダークフォールでも最強の戦士よ。」

まったく表情を変えずに話すシタターレの顔を見ていられなくて、ルイズはうつむいて、小さな声で聞いた。
「わたしが『行かないで』って命令しても…帰っちゃうの…?」
「わたくしは偉大なるアクダイカーン様の忠実な下僕よ。おチビちゃんの下僕じゃないわ。」
…その答えが返ってくるのはわかっていた…。
奥歯をかみ締めながら顔を上げたルイズを見ながら、シタターレは言葉を続けた。
「最初に言ったでしょ、ここにいるのはアクダイカーン様からお呼びがかかるまでの暇つぶしだって…。
 全ての世界を滅ぼし、全ての生命を滅ぼし、永遠の静寂をもたらす…。
 それが、わたくしのダークフォールの戦士としての役目よ。」
「『全ての世界』って、『全ての生命』って…人も、虫も、草も木も?それを全部殺して回るの!?
 …そんなこと、できるわけないじゃない…。あんたがどれだけ強くたって、そんなことできっこない。」
「できるのよ…。わたくしはそのために生み出されたのだから。」
ルイズには、シタターレの言葉は全く現実感がない。
このトリステインだけでも多くの人が住んでいる。人だけじゃない、様々な生き物が住んでいる。
それを全て滅ぼすなんて、ずっと殺して回っても、それこそ永遠ともいえる時間がかかるだろう…。
ルイズにとっては目の前の彼女がいなくなることの方がずっと大問題だった。
そんな、わけのわからない事のために、二度と会えなくなる…。
ルイズは震えながら、シタターレの顔をじっと見つめた。


「遊びはおわりよ。わたくしの本来の役目に戻るだけ。」
「じゃあ!!」
(なんで、そんなに…辛そうな顔してるのよ!)
ルイズは喉まで出かかった言葉を飲み込んでうつむいた。
ミズ・シタターレの手に視線がかかる。
…その手は、ぎゅっとかたく握りしめられ、小さく震えている…。

それを見たルイズはハッと気がついた!
ワルドが死んだ日、おそらく、自分はこんな顔をしていたのだろう。
あのとき、ルイズは嘘をついた。
…大切な『何か』を守るために、嘘を突き通すことにした…。
…とても、本当に大切な、『何か』を守るために…。

目の前にいる使い魔も一緒だ。
ルイズにはわからないけど、彼女の大切な『何か』を守ろうとしている。
…言えない…
…止められない…
…止められるはずない…


「ひとつだけ…約束して…。」
ルイズはうつむいたまま、口を開いた。
「あなたが役目を果たしたら、必ず帰ってきて…。わたし、ずっと待ってるから…。」


長い沈黙の後…、ミズ・シタターレは微笑んで話しかけた。
「ルイズ、ちょっと、つきあってくんない…。」



224:水の使い魔Splash☆Star 第18話(3/4)
08/06/28 18:46:59 m08W2R+q
ミズ・シタターレがルイズを連れてきたのは、学院にある5つの塔のひとつ『火の塔』だった。
教職用の研究室のある一角で、やたらと薬品臭い部屋の扉を叩いた。
「やっほー。いる?」
「やあ、ルイズの実家に帰省すると聞いていたが、帰ってたのか?」
刺すような臭いの研究室の中から、コルベールが出てきた。
「あの油、そろそろできた?」
「やっと樽に3つ分といったところだ。なかなかに『錬金』の調整が難しくてね。
 わたしの見立てでは、まだ半分といったところかな。」
「それだけあれば充分よ。すぐに飛びたいの、いける?」
「今すぐかい?それは随分と急な話だな。」
「野暮用ができてね。しばらくここを離れるから、その前にね…。」
「そうか、そういうことなら仕方あるまい。なんとか準備しよう。」
「『竜の羽衣』のほうは、わたしが外の丘に運んでおくわ。あそこなら広いしね。」

ミズ・シタターレは、ルイズを連れて『火の塔』の隣にある天幕の中に入った。
そこには、タルブの村にあった『竜の羽衣』…緑色の飛行機がある。
彼女は、ルイズの手を握ると、『竜の羽衣』に手を当てた。
次の瞬間には、彼女達は魔法学院から少し離れた丘の上にいた。
『召喚の儀』で、ルイズとシタターレが始めて出会った場所である。
ルイズが学院のほうに目をやると、コルベールが樽と一緒に『フライ』で飛んでくる姿が見えた。

コルベールが燃料タンクに、樽の中身(ガソリン)を注入すると、ミズ・シタターレは風防をあけて操縦席に登るはしごに足をかけた。いつのまにか、パイロット用の飛行服に着替えている。
上まで登ったところで、ルイズに手を伸ばす。ルイズが登ると、操縦席の後ろに水でできたシートがある。
「とりあえず、作ってみたわ。狭いけど我慢してね、ルイズ。」
ルイズは奥のシートにちょこんと座った。大柄なシタターレが乗り込むと、コクピットは一杯だ。
「さて、はじめましょうかね。」



225:水の使い魔Splash☆Star 第18話(4/4)
08/06/28 18:47:31 m08W2R+q
『竜の羽衣』の緑色の機体は、トリステイン魔法学院の周りを飛行機雲をたなびかせながら旋回する。
「すごい、飛んでる!本当に飛んでる!!」
「そりゃ、飛ぶわよ…。そのために作られたんですもの。」
ルイズが風防から顔を覗かせると、下に小さく『召喚の儀』の丘が見える。

…あれから色々なことがあった…
…教室で変な格好に着替えさせられたり…
…『土くれのフーケ』を捕まえたり…
…シタターレにドレスを着せてみたり…
ルイズは、あの丘で最初に出会ったときに、変な水の固まりに弾き飛ばされたことを思い出した。
そういえば、あのときも空を飛んだんだっけ…、あんなの2度とごめんだけど…。

ルイズが思い出にふけっていると、学院の庭から、青い風竜が飛び立ってこちらの方に来るのが見えた。
背中に乗っているのは、キュルケとタバサだ。
シルフィードは、『竜の羽衣』と並んで飛んでいる。背中では、キュルケがこちらに向かって何か喚いている。
その声は、エンジンの音と風防でさえぎられてまったく聞こえないが、おそらく、自分に無断で『竜の羽衣』を飛ばしたのを非難しているのだろう。
ミズ・シタターレが操縦桿を引くと、『竜の羽衣』はさらに加速した。
幼いとはいえ、風竜であるシルフィードを引き離して、『竜の羽衣』はさらに速度を上げる。
後ろで呆気にとられているキュルケとタバサをおいて、『竜の羽衣』は上昇し、雲を突き抜けた。
二人の前には、からっと晴れた空だけが広がっている。


「ルイズ、約束する。帰ってくるわ…、なにがあっても…。」
青い空に目を奪われているルイズに、シタターレが話しかける。

ルイズはうんと首を振って、気がついた。
いつのまにか、彼女が自分の事を『ルイズ』と呼んでいることに…。
「さぁ、そろそろ降りましょう。あんまりアクダイカーン様をお待たせするわけにはいかないわ。」
『竜の羽衣』は、『召喚の儀』の丘に向かってゆっくりと降下した。



226:水の使い魔Splash☆Star
08/06/28 18:48:22 m08W2R+q
回はここまでです。

ちなみに「じゃあ、なんで、そんなつらそうな顔してるの?」は、Splash☆Star本編で舞が薫に放った言葉です。
本編とは状況も全然違うし、舞とルイズの性格もかなり違うのでこうなりました。

次は明日のYes!プリキュア5GoGo!放映後(AM9:00)に投下する予定です。



227:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 18:58:35 krXOAQmx
プリキュアが映らない地方から乙
ルイズかわいいなあー

228:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 19:02:11 kkd0KInF
二人とも乙!
ライドウの方はクーフーリンやシヴァといった仲魔以外の悪魔は出ないのか気になる

229:名無しさん@お腹いっぱい。
08/06/28 19:18:37 fBaaJ66o
乙。まぁデルフ出さないのは正解だろうな。特に専用武器持ってる場合はさ。単なる魔法盾と漫談の相手にしか、キャラのスペックによってはそれすらならない。
無理に出した挙げ句、話のテンポが悪くなりつまらなくなったSSがどんだけあるか・・・


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