08/07/06 11:25:36 HblH+zFa
投下します。
この話は他の話とリンクしてません。
東方星波紋
第10話 幻想邂逅―②―
「2011年・・・だと・・・」
「そうよ、つまりあなたは過去の人間なの」
驚愕する承太郎、不気味に笑う紫。
「ちょっと、紫。
そんな程度で帰せないって、どういう事?」
紫の能力を熟知している霊夢が話しかける。
「・・・霊夢、あなたならわかる筈よ。
この結界の異常性に・・・」
そう言われ、しぶしぶ何かに集中する霊夢。
そして・・・
「何これ、時間軸がバラバラになっている・・・?」
「そうよ、帰せないといった理由の一つはそれ。
ちゃんと消えた時間に帰せるのか微妙なのよ」
全員、話についていけない。
結界の話の為、当然といえば当然なのだが・・・
因みに、聞屋は何かメモを取っている。
「もう一つは、この結界の異常を直さないといけない事ですわ」
「でも、そうなるとコイツどうするの?」
コイツ呼ばわりされた承太郎。
承太郎は再び幽香との睨み合いに入っている。
が、両者の視線は先程よりも殺気が篭っていない。
その理由は・・・
「Zzzzz・・・」
「・・・何よ」
戦闘の発端ともなった子供が幽香の膝の上で眠っていたからだ。
しかも、何故か幸せそうに・・・。
そのせいで殺気よりも、呆れの度合いが多く含まれている。
そして、隅っこで震えている妖怪に目を移す。
流石に実力者ばかりの席では弱小妖怪は震えるしかないようだ。
・・・余談だが、先程からルーミアとチルノが承太郎の上をグルグルと
飛び回っている。そのせいで幽香は萎えたらしい。
「・・・で、オレは如何すればいいんだ?」