らき☆すたのこなたとシンが知り合いましたPart19at ANICHARA
らき☆すたのこなたとシンが知り合いましたPart19 - 暇つぶし2ch69:みなシン
08/06/18 16:41:46 GGtQZG/W
『コンプレックス』
本来は無意識のイメージが感情を伴って複合している状態を表す精神分析用語だが、一般的には劣等感を指すことが多い。
「………」
その日、岩崎みなみは悩んでいた。
間違いなく美人に入る顔立ち、スレンダーな体にスラッと伸びた足、おまけにスポーツが得意で頭もいい。
文武両道、才色兼備…他人から見たら非の打ち所のないように思えるみなみだが、彼女からしてみれば自身はコンプレックスのカタマリだった。
まず真っ先に考え付くのは胸が無いこと。姉と慕っている高良みゆきと比べると、無残としか表現のしようが無いほど平面である。何度も大きくしようと努力を繰り返してきたがその思いが実ることは決してなく……話しが脱線してしまった…
とりあえず彼女が最も気にしているのは胸のことだろうが、今の彼女の頭を占領しているのは別の悩みだった。
(どうして……うまく笑えないんだろう…)
小さいときから彼女は感情を表現するのが苦手だった。頭では楽しいと思っているのに、顔に表すことができないのだ。それが元であらぬ誤解をされたことは1度や2度ではない。
「…………」
ムニムニ、と人差し指で頬を吊り上げ、むりやり笑顔を作ってみる。すると通りすがりの子供から怪しい者を見るような視線を浴びてしまった。
「はぁ」
「どうしたんだ、みなみ?」
「!?」
思わずため息をついた直後、後ろから聞こえた声に慌てて振り向くみなみ。するとそこには親友の兄のような存在であり、自分の先輩でもあるシン・アスカがいた。
「先輩…」
「ため息をついてたようだけど、なにか悩み事か?」
「あっ…はい…ちょっと…」
「俺でよかったら相談に乗るけど?」
その言葉にシンの顔を見つめるみなみ。
かっこよくて優しい先輩…そんな先輩にも自分に不満なこととかあるのだろうか…
「先輩は……コンプレックスとかありますか?」
「コンプレックス?」
「はい。実は…」
首を傾げるシンにみなみは事情を話した。自分が上手く笑えないこと。自分のその性格にコンプレックスを抱いていることを。
「………そっか」
事情を聞き終えたシンは静かに頷き、口元に手を当て何かを考え始める。
普段浮かべている優しげな表情とは違う真剣な瞳に、みなみは何か「触れてはいけないこと」に触れてしまったのではないかと思い慌てて口を開く。
「あの…!」
「んっ?あっ、悪い悪い!とりあえず、何処か別の場所に移動しないか?道端じゃちょっとな…」
「は、はぁ……」



次ページ
続きを表示
1を表示
最新レス表示
レスジャンプ
類似スレ一覧
スレッドの検索
話題のニュース
おまかせリスト
オプション
しおりを挟む
スレッドに書込
スレッドの一覧
暇つぶし2ch