08/04/20 23:04:25 7b07tiyo
重複につきこっちは次スレで。
3:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/20 23:07:03 5CLhqghY
● 「こっ、こっ、こっ、こっ、こっ、この…バカ犬っ!!!」
┠~~~┐ちゃんとここにいてぇ、わたしのちかくでぇ
┃ ● ∫ ずっとわたしをい~んつもい~んつもみ~んつめてなぁさぁ~い
┠~~~┘ よそみしてたでしょ、ほかのおんなのこぉ~
┃ おしおきするのふぅ~らりふぅ~らりふぅ~らちなやつうは
┃ (ん、ちゃちゃちゃちゃちゃちゃ)
┃ どんたーちきかないからねいーいーわ~けは
┃ たちみーつ~んかれたかぁ~ら
┃ ね・え・かたをっかしてよっ
┃ す~き~よ~ンなんてうそ~よっ
┃ き~ら~い~ンこれもうそだわん
┃ ないないないぃだめよかんちがいぃ~~~~~っ
┃ だからすぅきぃよっなんていわない
┃ のんのんのんどっこかへいったら
┃ ぜえったいにっゆるさないからねぇ~~~~ん ・・・だぁって
┃ ほんと~はだれ~よ~りそンばンにンいンたあ~いの
┃ あ~い~の~く~さ~り~でっさんっぽっしましょ
敬礼 (`・ω・´)ゞ
4:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/20 23:07:30 5CLhqghY
このぐらいまで単純化できそうな気がする。
爆発召喚
キス契約
「ゼロ」の由来判明(教室で爆発)
使い魔の能力が明らかに(ギーシュ戦)
デルフ購入
フーケ戦
舞踏会
最近はその流れでいかに飽きない話を作るかに凝りがち>>16
爆発
平民プゲラ
コルベール問答無用さっさと汁
キス契約
フライに唖然とする
説明はぁどこの田舎者?
何者であろうと今日からあんたは奴隷
二つの月にびっくり
洗濯シエスタと接触
キュロケフレイム顔見見せ
みすぼらしい食事厨房でマルトー
教室で爆発片付け
昼食シエスタの手伝い香水イベント
オスマンコルベール覗き見
ギーシュフルボッコ場合によって使い魔に弟子入り
キュルケセクロスの誘いしかし使い魔はインポテンツか童貞w
ルイズ寝取られの歴史を切々と語る
休日街でデルフ入手 キュルケタバサがついてくる
ルイズが爆破訓練宝物庫破壊フーケ侵入お宝げっと
この段階でフーケは絶対つかまらない
翌朝捜索隊保身に走る教師一同
教育者オスマン犯罪捜索を未熟な子供にマル投げ
小屋で破壊の杖ゲットフーケフルボッコしかし絶対死なない
オスマンから褒章 舞踏会 終わり
5:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/20 23:07:51 5CLhqghY
ルールじゃないけどマナー上しておく方が良い事・システム上の注意事項
投下時はタイトルをコテハンとする、トリップ推奨
予告でクロス元他必ず説明する(一発ネタ等でばらすと面白くないならその旨明示)
※過去「投下してもいい?・投下します」等の予告から
最低の荒らし投稿を強行した馬鹿者が居たため同類認定されるリスク極大
1時間に一定量超える投下は「さるさん」規制に遭うので注意
連投規制には有効な支援レスもこれには何の役にも立たない
文章量(kB)と分割予定数の事前申告をしておけば、規制に伴う代理投下をしてもらいやすい
投稿量カウントも規制も正時(00分)にリセットと言われている
他スレでの実験により規制ボーダーは8.5kBらしいという未確認情報あり
6:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/20 23:09:17 5CLhqghY
姉妹スレ一覧
【アニキャラ総合】
【ジョジョ】ゼロの奇妙な使い魔【召喚80人目】
スレリンク(anichara板)l50
ソードワールドのキャラがルイズに召還されました
スレリンク(anichara板)l50
ダイの大冒険のキャラがルイズに召喚されました
スレリンク(anichara板)l50
ハガレンのエドがルイズに召喚されたようです
スレリンク(anichara板)l50
型月のキャラがルイズに召喚されましたpart5
スレリンク(anichara板)l50
【カオス】ゼロのルイズが以下略【召喚70002人目】 SEED
スレリンク(anichara板)
【漫画サロン】
HELLSINGのキャラがルイズに召喚されました part6
スレリンク(csaloon板)l50
【旧シャア専用】
ガンダムキャラがルイズに召還されました 2人目
スレリンク(x3板)
(『もしルイズが召喚したのがトレーズ様だったら』の次ぎスレです)
【エヴァ】
もしルイズが召喚したのがシンジだったら 第弐話
スレリンク(eva板)l50
各スレまとめ一覧
ゼロの奇妙な使い魔 まとめ
URLリンク(www22.atwiki.jp)
ゼロ使×型月クロスSSスレまとめwiki
URLリンク(www13.atwiki.jp)
ハガレンのエドがルイズに召還されたようですまとめサイト@wiki
URLリンク(www34.atwiki.jp)
新世紀エヴァンゲリオン×ゼロの使い魔 ~想いは時を越えて~@ ウィキ
URLリンク(www10.atwiki.jp)
7:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/20 23:10:44 5CLhqghY
157 :削除申請:2008/02/14(木) 20:56:50 ID:kMFXiYvI
管理人様
以下自作品の削除をお願いします。
(本人証明として、自ブログの方も削除致しました)
長編:1編
「ゼロのgrandma」
短編:2編
「色鮮やかな空へ」
「四系統だけど」
色々とご迷惑をお掛けしました。以降、忘却願います。
夜天の使い魔 第一部
夜天の使い魔 第二部
URLリンク(rein4t.blog123.fc2.com)
8:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/20 23:12:41 5CLhqghY
>>1
あの作品のキャラがルイズに召喚されました part131 実質 part132
もしもゼロの使い魔のルイズが召喚したのがサイトではなかったら?
そんなifを語るスレ。
(前スレ)
あの作品のキャラがルイズに召喚されました part131
スレリンク(anichara板)
まとめwiki
URLリンク(www35.atwiki.jp)
避難所
URLリンク(jbbs.livedoor.jp)
--------------------------------------------------------------------------------
9:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/20 23:33:03 9N4JUTVS
-''":::::::::::::`''
ヽ::::::::::::::::::::::::::`::..、
|::::::;ノ´ ̄\:::::::::::\_,. -‐ァ
|::::ノ ヽ、ヽr-r'"´ (.__
_,.!イ_ _,.ヘーァ'二ハ二ヽ、へ,_7
::::::rー''7コ-‐'"´ ; ', `ヽ/`7
r-'ァ'"´/ /! ハ ハ ! iヾ_ノ
!イ´ ,' | /__,.!/ V 、!__ハ ,' ,ゝ
`! !/レi' (ヒ_] ヒ_ン レ'i ノ
,' ノ !'" ,___, "' i .レ'
( ,ハ ヽ _ン 人! 本当に>>1乙したい気持ちで…
,.ヘ,)、 )>,、 _____, ,.イ ハ 胸がいっぱいなら…!
/l ̄ '-~三~-'  ̄h
. / | レ兮y′/ l どこであれ>>1乙できる…!
〈 く ∨ l/ ,イ |
\_,.>、 /,L..]]_ たとえそれが…
. 0ニニニ)而}ニニニニニ),リリニニ)
. L| |_____|____| | 肉焦がし… 骨焼く…
l | |._______| | ,:
, l \ヽ l | , '/ ;' 鉄板の上でもっ………!
:, ____l_|_|_;_|_|___|_|__ ;
|\゙;三三゙';三三三,;゙三三\ ;'
|\\三三゙三ジジ三三,''三;'\,;' ;'
|、 \\三゙;三三ジジ・'三三三;\ ;
0ト、\\\;'三三;'三三三;''三三,;'\
\\\| 炎炎炎炎炎炎炎炎炎 |
\\| 二I二二I二二I二二I二 |
\LI二二I二二I二二I二二]]
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10:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/20 23:38:16 9N4JUTVS
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,' ノ !'" ,___, "' i .レ'
( ,ハ ヽ _ン 人! 本当にゆっくりしたい気持ちで…
,.ヘ,)、 )>,、 _____, ,.イ ハ 胸がいっぱいなら…!
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. / | レ兮y′/ l どこであれゆっくりできる…!
〈 く ∨ l/ ,イ |
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. 0ニニニ)而}ニニニニニ),リリニニ)
. L| |_____|____| | 肉焦がし… 骨焼く…
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11:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/20 23:38:54 9N4JUTVS
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( ,ハ ヽ _ン 人! 本当にゆっくりしたい気持ちで…
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. 0ニニニ)而}ニニニニニ),リリニニ)
. L| |_____|____| | 肉焦がし… 骨焼く…
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12:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/21 00:00:13 iC1bFI8r
いつも張り付いてる
ID:5CLhqghY
がキモい
13:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/21 06:35:03 im2SihTW
「あ、あんたたちなんて、ぜ、全然怖くもないんだからねっ! 」
…現実世界には有り得ない、桃色の髪をした少女のローブの下の地面は濡れていた。
嗅ぎ慣れた小便の臭いが鼻に附く。フード付きのナイロンパーカーを着た、我が国民の
特徴をした少年は倒れ付したまま動かない。…犬、とこの少年は少女に呼ばれていた。
「そこの少年は日本国国民だ。我々陸上自衛隊員には日本国民を保護する義務が
ある。…抵抗するのなら排除するまでだ」
糞メイジめ。基本的人権すら理解せん、野蛮人が貴族だと? 頭に来る。真の貴族とは
家柄でも無い。魔法とやらを遣えるからでも無い。気高き自己犠牲の精神を持たねば
ならぬ者の事だ。その基準で行けば…今、この世界では俺達自衛隊員は人民解放軍を
演じているのだ。平民の解放。権利の付与。自由と平等をもたらす正義の戦士達だ。
「こ、このい…サイ…」
「煩(うるさ)い。目標正面の的、テェ! 」
可愛い顔をしていようが愛らしい声だろうが、魔法の遣い手は生かして置く言い訳には
金輪際、ならない。虐殺こそが正義だ。そして平民の不満を抑えるための富の再分配も
必要だ。…末端の小隊の指揮官で俺は法を実行する道具でいい。物言わぬ肉塊と化した
少女は少年の衣服を汚すだけの存在となった。…これでいい。国民の保護が最優先事項だ。
「こんなに打たれた跡が…可哀相に…」
少年を介抱する、部下の女性3曹がショートボブを揺らし涙を浮かべていた。現地志願の
兵だと聞く。確か佐々木だとか言った姓を持っていた。…彼女に任せて置けば安心だろう。 END?
14:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/21 06:36:09 im2SihTW
とまあ、腹立ちまぎれにぶち殺しシナリオだ。目覚めた少年は…どうなるのだろうね?
貴族? ちゃんちゃら可笑しいわ! 首切ってナンボよ! 一山幾らさ! 魔法使いは皆殺し!
性奴にも怖くて使えんと来たモンだわい! 灰にして畑の肥料にでも使うしかないわ! 喝!
メイジの方が危険度高。最優先で潰す。ルイ(ryは気丈にも立ってた、と解釈してくれ。
本来なら頭なんぞ狙わせんが、声で発動するらしいので首から上を潰した…と。
穴だらけだが、サイ(ryが死んだら佐々木少尉の後裔が某ナカサト伍長張りに可哀相で不憫だ。
15:重複誘導
08/04/21 06:42:05 Qy25F6EQ
あの作品のキャラがルイズに召喚されました part131
スレリンク(anichara板)
16:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/25 07:53:34 5SiLhKly
過疎ってるな
17:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/25 08:48:37 5jOGRDbx
>>16
ここは重複スレだから次スレになってるだけだ。
現行スレは 100レス/日以上だから結構ハイペースだぞ。
まぁ、全盛時の1/10だがな!
18:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/25 09:22:38 5jOGRDbx
ちなみにどうでもいいことだが、4/25 9:00の時点で、アニキャラ総合でのレス速度
1 リリカルなのはクロスSSその62 142レス/日
2 あの作品のキャラがルイズに召喚されました part131 107レス/日
3 型月×リリカルなのはクロススレ4 98レス/日
4 アニメキャラ・バトルロワイアル2nd 作品投下スレ16 83レス/日
5 1時間阻止されなければアニメキャラを持ち帰るスレ 60人目 53レス/日
6 らき☆すたのこなたとシンが知り合いましたPart17 31レス/日
7 『コードギアス反逆のルルーシュ』カプ萌え語りスレ12 16レス/日
8 【ジョジョ】ゼロの奇妙な使い魔【召喚80人目】 15レス/日
9 長門厨はキョン×長門はありえないと気付け2 11レス/日
10 【カオス】ゼロのルイズが以下略【召喚70002人目】 10レス/日
かなりおおざっぱだが、クロスSS系は消費量が多いな。
19:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/26 20:00:16 TQER+NEX
一応保守
20:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/26 21:03:30 O6iceZls
ホッシュート
21:ゼロの武侠
08/04/26 22:19:39 Gem1WcMP
25分から投下します。
22:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/26 22:22:26 EGO0ywFe
しえーん
23:ゼロの武侠
08/04/26 22:26:09 Gem1WcMP
未だに燻り続ける塔の先端を睨みながら梁師範は荒い息を吐き出した。
否。彼が睨んでいるのは、そこから舞い降りる一人の男の姿。
風に煽られる羽帽子を押さえつけながらワルドは彼の前に降り立った。
「……嘘だろ」
百歩神拳を放ったのは絶好の間だった。
アレを回避できる者など彼の知る限りでも数えるほどしかいない。
ましてや無傷でなど彼の常識からは考えられない。
いや、そんな筈はない。俺の放った一撃は確実に命中した。
……なのに奴は火傷一つ負っちゃいねえ。
だとすれば日本の忍者が使うという“変わり身”の術か何かか。
気を取り直して再び梁師範は構え直した。
しかしワルドは杖も構えずに彼と向かい合う。
「ここまでにしよう。もうすぐ騒ぎを聞きつけて人がやってくる」
「なに言ってやがる? 勝負はこれからだろうが」
息も絶え絶えとはいえ、その言葉は決して虚勢ではない。
かつて西派最強と謳われた黒龍拳士を全身に傷を負いながらも倒したように、
白華拳士・梁の本領は逆境において発揮される。
だが無防備な相手を殴り倒して勝ち誇れる筈も無い。
ましてやルイズに掛ける迷惑を考えれば退くのが正解だろう。
しかし一度始まってしまった闘いを止める事など誰に出来よう。
「虫が良すぎるぜ。手の内を隠したまま終えようっていうのか?」
「それは君も同じだろう? これ以上やれば殺し合いになる」
ワルドの言葉は正鵠だった。
梁師範はメイジに対する切り札を残していた。
杖を振るうのを封じつつ一撃を見舞う白華拳の奥義。
だが、それはワルドの秘密を暴かぬ限り、必勝の手とはいえない。
しかしワルドとてどのような技が来るのか分からぬ以上、恐れは消えない。
確実に相手の技を封殺するには、その前に倒すしかない。
その結果、相手を死なす事になるかもしれない。
魔法も剄も人の命を奪うには十分すぎる威力があるのだ。
「ちっ。しゃあねえな」
レイピアにも似た杖を腰に戻したワルドに、梁が舌打ちする。
完全に矛を収めたなら、いくら自分が喚いても仕方ない。
だが立ち去ろうとしたワルドを彼は呼び止めた。
「ただし一つだけ条件を呑んでもらうぜ」
「再戦の約束かな?」
「ああ、それもあったな。じゃあ二つだ」
ぺろと舌を出して、立てた人差し指に中指を加える。
無理難題ならば断れば良いだけの事。
何かな?と問いかけるワルドに彼は答えた。
24:ゼロの武侠
08/04/26 22:27:36 Gem1WcMP
「俺の力を認めてもらいたい」
「認めるも何も……」
「例の品評会でだ。俺は空を飛べないし火も吐けねえからな」
その一言でワルドは得心がいった。
平民の使い魔というのが存在するかどうかは疑問だが、
そんな物を呼び出せばメイジの実力は疑われるだろう。
しかし、それがスクエアメイジに匹敵する力を秘めていたならば話は別。
評価は逆転し、品評会の主役ともなれるだろう。
厳つい顔に似合わず随分と主思いな男だとワルドは笑った。
「しかし、それならば君の力を衆目に晒せば済む話だろう」
「あいにくと俺の拳法は見世物じゃねえ」
メイジにとって魔法がそうであるように、武術はただの武器ではない。
ましてや完全に外界と遮断し秘匿されてきた西派の奥義なのだ。
幾度も世界中継されてしまったが、それでも可能な限り教えは守るべきだ。
「……いいだろう。もし此処で断れば倒れた僕を引き摺っていくようだし」
「察しが良いじゃねえか」
冗談めかしたワルドの口調に平然と梁は答えた。
若干、額に血管を浮かばせながらワルドは背を向けて立ち去ろうとした。
しかし不意に足を止めて彼へと振り返る。
「ところで君の主人の名前はなんと言うんだ?」
「ルイズ。後の長ったらしいのは忘れた」
梁の言葉を聞いたワルドの肩が驚愕に打ち震える。
主を主と思わぬ梁の言葉にではない、
彼を呼び出したというメイジの名がワルドを困惑させたのだ。
人を使い魔にした前例は無いと言ったが唯一例外が存在する。
それは偉大なる始祖ブリミルの従えた4人の使い魔。
………まさか彼女は本当にそうだと言うのか。
ワルドの思考を中断させるように高らかに警笛が鳴り響く。
それはアンリエッタ姫殿下を警護する兵を招集する合図。
この場にいつまでも留まっていられない事を知りワルドはフライで飛び去った。
それを見届けて立ち去ろうとした梁の足が縺れる。
やはり百歩神拳の消耗は想像以上に大きかった。
今の体力では壁を駆け上がる事も塔に飛び移るのも叶わない。
兵隊に捕まれば最悪、王女の命を狙った刺客と見なされてもおかしくない。
梁の額を冷たい汗が頬を伝う。
ワルドに一緒に連れて行ってもらえばよかったと今更後悔しても遅い。
向かってくる兵隊を叩きのめしても状況は悪化するだけ。
どうしようか?と本気で困っていた梁師範の身体が宙に浮き上がった。
見れば、巨大な青い竜が自分の襟を咥えていた。
25:ゼロの武侠
08/04/26 22:29:22 Gem1WcMP
「テメエ! 俺は食い物じゃねえぞ!」
「きゅいきゅい!」
必死に手足を振り回すが、それは空を切るばかりで届かない。
しかし噛み付いてくる気配は感じられず、
どことなく滑稽な自分の姿を見て笑っているかのように感じ取れる。
その直後、寮塔の傍まで持ち上げられた彼の眼前で窓が開いた。
「……中に入って」
そこから姿を現したのは青い髪の少女。
それに従うように竜が窓から顔を差込み、ようやく俺を解放した。
床に尻餅を突く形で落とされ、痛む尻を擦りながら立ち上がる。
少女、恐らくはさっきの竜の主人は無表情で自分を見上げる。
しかし、つくづく魔法といい使い魔といい、
猛獣が野放しなアフリカより物騒な国だと心から思う。
「貴方は何?」
単刀直入にタバサは切り出した。
彼女は一部始終、ワルドと梁師範の戦いを目撃した。
魔法ではない力を振りかざしスクエアメイジでさえも追い詰めた。
ワルドが寸前で偏在と入れ替わらなければ命を落としていたかもしれない。
ルーンとは違う詠唱は先住魔法に近い。
だけど自然の力を行使するそれと彼が駆使した技は明らかに別物。
そこに彼女は興味を抱いた、あるいはそれこそが自分が求めていた物かもしれない。
そんな淡い期待を胸に抱いて問い質す。
「邪魔したな」
上目遣いに自分に視線を向けるタバサを無視して扉に手を掛ける。
梁師範とて善意だけで自分を助けてくれたと思うほど世間知らずではない。
だが西派の秘密をそう易々と他人に明かせる筈など無い。
扉を開けようと伸ばした梁師範の腕が止まる。
鍵は開いている筈なのに一向に開く気配はない。
振り返れば、少女は杖を手にして仁王立ちしていた。
魔法で閉ざしたのだと理解し、再び梁師範は彼女の前に立つ。
「私と勝負して。私が勝ったら……」
「悪いが女子供に向ける拳はねえ」
きっぱりと切り捨てて梁師範は壁にもたれ掛かった。
タバサが並の生徒と違う事は分かっていた。
だが、それでも実力・経験共にワルドの数段下だ。
稽古ならともかくそんな手合わせをした所で、どちらの得にもならない。
それでもタバサは食い下がった。
真っ直ぐに視線を外す事なく梁師範へと向き合う。
……彼女は本気だった。
このままどちらかが完全に参るまで睨み合いは続くだろう。
闘い以外なら……例えば麻雀なら受けてやってもいいが、
こんな国の、ましてや学生寮の中に雀牌がある筈もない。
ふと視線を逸らした梁師範の目に面白い物が飛び込んだ。
それは見慣れた六面ダイス。
こっちにもあるのかと興味深げに眺めながら彼は口を開いた。
26:ゼロの武侠
08/04/26 22:30:43 Gem1WcMP
「そうだな。じゃあアレで勝負するってのはどうだ?」
ダイスを指差す彼にタバサも静かに頷く。
彼女の承諾を得た梁師範が賽を指先で摘まむ。
方法を変え、相手を代え、梁師範の戦いは続く。
同時刻、集結した衛兵達に動揺が広がっていた。
事は学院の塔の爆発騒ぎどころではない。
アンリエッタ姫殿下の寝所に報告に行った兵が慌てた口調で叫んでいた。
“姫殿下の姿がどこにも見当たらない”と狂ったように喚き散らす。
駆けつけたワルドも事態の急変に困惑を示す。
(……まさか連中の仕業か)
極秘裏に接触した『レコンキスタ』の存在を思い出し、彼は首を振った。
あまりにもやり方が杜撰すぎる。こんな騒ぎになっては逃げ出しようがない。
何が起きているのか理解するよりも早く大地が鳴り響く。
彼らが見上げた先にいたのは巨大な土のゴーレムだった。
その拳が梁師範によって刻まれた塔の傷跡へと打ち込まれる。
降り注ぐ破片を凌ぎながらワルドは敵意を込めた視線で巨人を見据えた。
多くの者達の思惑を呑み込んで、長い長い夜は未だ明ける気配さえ見せなかった…。
27:ゼロの武侠
08/04/26 22:31:27 Gem1WcMP
以上、投下終了です。
28:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/26 22:46:22 b1+Bs9E8
乙でした!
29:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/26 22:50:10 TFW3X45Q
武侠の方、乙です!
タバサとのサイコロ勝負ですか
クロスものでタバサとサイコロ勝負する展開は、自分は初めて読みました
どっちが勝ったか気になりますね~
30:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/26 23:54:03 fgRYKL1m
雀牌があったら良かったのに
「だったらマージャンで勝負よ!」の展開ができたのにね
31:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 00:00:02 tYQ1tgR8
>>30
タバサが一枚ずつ脱いでいくんですね!
でも実際に脱がされるのは負けまくりの師範なんですね、分かります
32:虚無の魔術師と黒蟻の使い魔
08/04/27 01:08:46 zEJ546Er
久々に投下しようと思うけど人はいないかな?
戦う司書の新刊が出たのでそれにあわせて投下しようと思ったら、
新刊読んでちょいと書き直したいところが出てきてしまった。
その部分を次回にまわして、次回分をあくせく書き直し中。
そのため今回は(今回も?)特に何も起こらない話になってます
そんなカンジで投下しまする
33:虚無の魔術師と黒蟻の使い魔 5話
08/04/27 01:09:54 zEJ546Er
力が欲しい。
ルイズの16年の人生。それは自身の無力を見せ付けられながら生きる16年。
親からはじめて杖を与えられたとき、これから自分が手に入れるであろう力に胸を膨らませた。
ルイズは日夜魔法の練習に明け暮れた。貴族として生まれたからには、どんな子供も己が魔法を使う姿を夢想して育つものだ。
だがルイズの夢想は現実のものになることはなかった。
はじめは、ただ純粋に子供の夢を現実にするため練習し続けた。
両親や二人の姉の応援・叱咤・激励・指導。そのころは素直に聞くことができた。
だがある時、ルイズは使用人たちが陰で何を話しているのかを知ってしまった。
曰く、二人の姉はルイズぐらいの年頃にはコモンどころかドットのスペルも使えるようになっていた。曰く、どこぞの貴族の子供はルイズより年下だが初めての魔法に成功したらしい。
膨らませた胸が、萎んでしまった。
両親や二人の姉の言葉の影に焦りが見える。(いつになったらこの子は魔法を使えるようになるんだ?)
そして落胆。(この子には魔法の才能が与えられなかったのね)
以前のように家族の言葉を素直に聞くことができなくなってしまった。
そんな自分を嫌悪しながらも必死で魔法の練習をした。魔法が使えるようにさえなればこの暗い気持ちを取り除くことができる。
そう信じて魔法の練習に明け暮れる日々が続いた。
だがある時、ルイズの耳にまた使用人の言葉が入ってきた。
「可哀想に。姉二人はあんなに優秀なのに……」
その言葉はルイズの胸を抉った。
ルイズは自分が使用人に哀れまれるような存在だったのだと知った。
平民から哀れまれる存在だと知った。
それはルイズの知る貴族の姿ではなかった。
平民に哀れまれる貴族なんてものは、すでに貴族の範疇から逸脱しているのではないか?
貴族として生まれたはずなのに平民に哀れまれるルイズ。
本当に自分は貴族なのか。
本当に自分は誇り高きヴァリエールの一員なのか。
幼いころの、ただ魔法を使ってみたいという無邪気な気持ちは消えてしまった。
ルイズは貴族になるために杖を振るうようになった。
誰からも哀れまれないような力を手に入れるために杖を振るうようになった。
どこかにいるはずの、本当のルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールを見つけるために杖を振るうようになった。
ルイズの胸は萎んだまま、魔法学院の一年間が過ぎた。
34:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 01:10:29 nQd8bRrF
まってたぜ支援
35:虚無の魔術師と黒蟻の使い魔 5話
08/04/27 01:10:54 zEJ546Er
今、ルイズの目の前に大きく膨らんだ胸がある。
その胸の持ち主のメイドは恭しく一礼すると、ルイズの前に置かれたティーカップに紅茶を注いでいく。
その間もルイズの視線はその胸に注がれている。
一度目を向けてしまったら簡単に目を離すことはできない。
キュルケのようにことさらに胸を強調しているわけではない。むしろ窮屈なメイド服にその胸は押しつぶされているようだ。捨て目の利かぬものならば見過ごしてしまうところだろう。
だからこそ、一度目についてしまえば目が離せない。
もしこの胸が戒めを解かれたなら……。それはキュルケにも匹敵する力を持っているかもしれない。
メイドは紅茶を淹れ終ると、また一礼しその場を立ち去ろうとした。
その背中にルイズが声をかける。
「あなた……なかなかやるわね。名前を聞いておこうかしら」
メイドはルイズの言葉に少し小首をかしげながらも、
「シエスタと申します」
と名乗った。
「そう。ならシエスタ。あなたにお願いしたいことがあるんだけど、私、ちょっと色々あってお昼食べてないのよ。何か軽い食事になるようなもの持ってきてくれない? なければケーキとかでもいいわ」
ルイズが言うと、シエスタは「かしこまりました」と小さく一礼し、厨房のほうへと消えていった。
シエスタの姿が消えると、ルイズは空腹に紅茶を流し込み一つ小さくため息をつく。
結局ルイズが片付けを終えたのは昼休みも終わり、次の授業も半ばまで過ぎてしまった頃だった。
ルイズは、授業時間も半ばまで過ぎていることや、その授業が屋外での演習授業のため移動に時間がかかること、お腹が空いていること、とてもお腹が空いていること、お腹が空いて倒れそうなことなどを理由に授業には出ず食堂で食事をとることにしたのだ。
ルイズは暖かい紅茶を空腹に流し込むことで、とりあえず一息入れる。
(さて……)
ルイズには今考えなくてはならないことがある。
迅速に答えを出さなければいけない問題。
ルイズが手に入れた力が異端かどうか。
魔法権利が異端か否か。
少し考えればすぐ結論が出る。
(どう考えても異端です。本当にありがとうございました)
36:虚無の魔術師と黒蟻の使い魔 5話
08/04/27 01:11:39 zEJ546Er
系統魔法ではない魔法。ハルケギニアの人間がそう聞いたとき真っ先に思い浮かぶのは先住魔法だろう。エルフや吸血鬼など多くの亜人が使う魔法。
エルフも吸血鬼も人類の敵である。
先住魔法と誤解された場合。下手すればエルフの尖兵扱いされかねない。
それどころか魔法権利は、先住魔法と誤解されなくても明らかに異端だ。
ブリミルが作り上げたものではない魔法体系。
世界の公理を曲げるその力。人間が世界の公理に手を加えることができるのは『始まりと終わりの管理者』が人間をそう作ったからだ。
そしてルイズはその力を武装司書であるモッカニアから教わった。『過去神バントーラ』に成り代わり『本』の管理をする武装司書からだ。
魔法権利というこの力は、つまるところ異世界の神によって保証された力だ。
ルイズは心の中で苦笑いする。
(これじゃあ、異端というより異教よね)
ハルケギニアに生きる以上、異端・異教など許されるものではない。
ルイズはもちろんブリミル教徒だ。
それがどれだけ敬虔なものかといえばなんとも言えないところだが、今の今までハルケギニアの常識的な範囲でブリミルの教えに背いたことはない。
生徒の中には食前の祈りなど、多少御座なりなものもいる。そういったものに比べれば自分は敬虔な信徒といえる、とルイズは思う。
だがそれも、貴族として始祖から与えられるべき魔法の才能を手に入れたい、そういった想いからきた信仰ではないか。
散々祈っても力を与えてくれなかったブリミル。
そして、異教のものとはいえ、欲しくて仕方のなかった力。やっと手に入った力。
ブリミルへの信仰を守るなら、異教の神の存在を認め、あまつさえその力に縋るということはできない。
だからと言って信仰のためにせっかく手に入ったこの力を捨てるのか?
「お待たせいたしました、ミス・ヴァリエール。申し訳御座いません。簡単なサンドウィッチしかご用意できませんでした。それとデザートのケーキです」
ルイズの思考を遮るように声がかけられた。シエスタがサンドウィッチとケーキの皿を持ってきたのだ。
「あぁ、うん。そこに置いて」
思考に耽っていたルイズは、少し呆けたような声でシエスタに命じる。
シエスタは皿をテーブルに置くと、再び紅茶を注ぐ。
それらの仕事を終えルイズの元を辞そうとするシエスタをルイズは呼び止めた。
「ねぇシエスタ。少し時間あるかしら?」
振り返るシエスタ。
「時間があれば聞きたいことがあるのだけど」
37:虚無の魔術師と黒蟻の使い魔 5話
08/04/27 01:12:31 zEJ546Er
「聞きたいこと、ですか? あの、私はそんな貴族様の質問に答えられるような教養は持ち合わせておりません……」
シエスタは困った顔で答える。
「あぁ、知識とか教養は必要ないわ。ちょっとした暇つぶしの質問よ。『もし1万エキュー拾ったらどうする?』とか、そういう話、したりするでしょ? そういう質問よ」
「はぁ……」
ルイズはシエスタの困ったような顔を無視して話を進める。
「だから、あなたの思ったとおりのことを答えてくれればいいわ」
ルイズはそう言うと、サンドウィッチを一口かじり、咀嚼する。
そして小さく唾を飲み込むと、シエスタのほうを向く。
「もし、もしの話よ。もし、魔法を使えるようになるなら、あなたは使えるようになりたい?」
ルイズが聞くとシエスタは特に考えることもなく答える。
「それは、使えるのならば使いたいです。勿論」
シエスタはそこまで言って、喉の奥で小さく「あっ」と言う。自分の目の前にいる者が何者なのかを忘れていた。
貴族でありながら魔法を使えないルイズに対し、今の答えは軽率だったのではないか。
そう思い、恐る恐るルイズのほうを見ると、ルイズは特に気にした風もなく「そりゃそうよね」などと頷いていた。
「じゃぁ、次の質問。その魔法が……。いや、うん。それは後回しで。えーっと、じゃあ、魔法使えるようになったとして何をしたいの?」
ルイズは続けて質問した。
先程のルイズの態度といい、あくまで気軽な質問なのだろうと判断したシエスタは、素直な考えを述べることにした。
「やっぱりお金ですね。魔法を使ってお金を稼ぎます」
その言葉にルイズは少し苦笑いする。
(まぁ、やっぱり平民だもの、俗もいいところね)
「それが私の役目ですから」
そんなルイズの思考を遮るようにシエスタは言葉を続けた。
「役目?」
ルイズは聞く。
「私、八人兄弟の一番上なんです」
少し照れたように言うシエスタ。
「ですから、長女の務めとしてたくさんお金を家に入れられたらな、と。そして、故郷に帰るんです。
魔法が使えれば住み込みじゃなくても今以上に稼げるでしょうし。やっぱり、兄弟の一番上として、弟たちの面倒を見るのも役目ですから」
シエスタはそう言うと、少しさびしげな表情になる。
きっと、家族のことを思い出したのだろう。家族と一緒に暮らしていけるのなら、そのほうが良いに決まっている。
そのさびしげな表情に気づいたルイズは何か言葉をかけようと思ったが、気の利いた言葉が浮かばないのでやめておいた。
38:虚無の魔術師と黒蟻の使い魔 5話
08/04/27 01:13:25 zEJ546Er
「じゃぁ、最後の質問ね」
ルイズはそう言うと、意を決したように一つ息を吐いた。
「もし、もしの話だからね! 魔法を使えるようになるのに、えーと、なんというか、あまり良からぬことをしなきゃいけないとかならどうする?」
「良からぬこと、ですか?」
「えーと、そうね、その、例えば! 例えばよ!? 魔法を使えるようになるのに異教の神様を信じなくちゃいけないとか、そんなだったらどうする?」
しどろもどろになりながらも、強い語気で言うルイズ。
その勢いに少し押されながらも、シエスタは暫し考える。
少し間をおいてシエスタは口を開いた。
「えっと。異教の神を信じればいいんですよね? 信じれば」
シエスタは『信じれば』という部分を強調して言う。
「そうよ」
ルイズが答えると、さらにシエスタが畳み掛ける。
「信じるだけでいいんですよね。毎日怪しげな儀式をしたりとか、その神様に生贄を捧げたりとか、教会に入れなかったりとか、そういった行動に制限はつきませんよね?」
「まぁ、そうね」
ルイズの答えを聞くと、シエスタはまた少し考え、
「ミス・ヴァリエール。その、あくまで例えばの話ですよ。もし異教の神を信じれば魔法を使えるならば、信じます」
と言った。
「異端よ、それ」
ルイズは短く言い放つ。
「た、例えばの話ですよね。勿論、私はちゃんと毎日お祈りしてますよ」
シエスタは慌てて例えばの話だと繰り返した。
「ええ。勿論、例えばの話よ。私もあなたも敬虔なブリミル信徒ですもの。例えば例えば。でも、例えばの話とはいえ、魔法が使えるなら異端者として生きることになってもいいってこと?」
ルイズも慌てて例えばだと強調する。
ルイズにとって、本当は例えばの話じゃないのだ。例えばの話にしておかないと困るのはルイズだ。
シエスタは少しばつの悪そうな顔をしながら口を開いた。
「それは、ばれたら異端でしょうけど……。頭の中で信じるだけならばれないじゃないですか」
シエスタの口から発せられた言葉に、ルイズは口をぽかんと開ける。
ばれなければ問題ない。
言うのは簡単だが、言ってしまったら元も子もない。
「ばれたら異端」。「ばれなければ異端ではない」。
その考え方は既に信仰とはかけ離れてる。
39:虚無の魔術師と黒蟻の使い魔 5話
08/04/27 01:14:13 zEJ546Er
ルイズは悟る。
シエスタもブリミル教徒だ。
だが、シエスタが信仰しているのはブリミルではない。
シエスタの信仰は教会に向けられたものなのだ。教会の威光にひれ伏しているだけなのだ。
ルイズとシエスタでは異端の意味合いが違う。
シエスタにとっての異端は、教会を敵に回すということである。
ルイズにとっての異端は、ブリミルへの信仰を曲げることである。
ルイズとシエスタでは葛藤する場所が違うのだ。
ルイズも子供ではない。
ブリミル教徒の中に、シエスタのような者が幾らでもいるだろうことは解る。
言ってしまえば平民の貴族に対する忠誠も同じだ。
表面上は恭しく仕えている者も、内心がそうとは限らない。
自分のように、陰で平民から憐れまれる貴族だっているのだ。平民から反感を買う貴族など幾らでもいる。貴族に反感を持つ平民など五万といる。
貴族の中にもシエスタのようなものはいるだろう。別にブリミルを呪っているわけでも、異教の神を信奉しているわけでもない。ブリミルを信仰してはいる。
ただその信仰は、教会を敵にまわしたくないという思いから来ているというだけだ。
そして、ルイズの信仰がそうではないというだけだ。
『ばれなければいい』
やっと手に入れたこの力。それをすてるだなんてとんでもない。
自分が貴族であるためには、貴族としての役目を全うするためには力が必要なのだ。
その信仰が上辺だけの貴族はいる。だが、魔法の使えない貴族はいない。
ルイズは貴族になりたいのだ。
ならば答えは出ている。
「そうね。ばれなきゃ問題ないわね」
ルイズはその顔に薄く笑みを浮かべる。
だがシエスタは、ルイズのその目がかけらほども笑っていないことに気づいた。
その目はシエスタのことを見ているわけではなく、おそらくどこも見ていない。
シエスタは見てはいけないものを見てしまったような気がして、慌ててルイズから目を逸らす。
40:虚無の魔術師と黒蟻の使い魔 5話
08/04/27 01:15:02 zEJ546Er
「変な話につきあわせちゃったわね。もう下がっていいわ」
シエスタはルイズの下から離れると、また忙しなく働き出す。
そんなシエスタを眺めながら、ルイズはサンドウィッチを口に放り込む。咀嚼しながら、再び思考に耽る。
(ばれなければいい……)
シエスタは言った。ばれなければ異端ではない。
そういう信仰もある。
だがルイズの信仰は違う。
異端の、異教の力を使うのなら、ばれようがばれまいが異端以外の何物でもない。
しかしルイズは魔法権利という力を諦めるつもりはない。
ルイズの心はきまった。
せっかく手に入れた力を捨てることなど、ルイズにできるわけがないのだ。
ならば捨てるのは己の信仰。16年間信じてきたブリミルへの信仰。
ばれなければ異端ではないなどと、開き直ることはできない。
ルイズの信仰は教会にあるのではなく、己の心の内にあるのだ。ばれるばれないの問題ではない。自分自身を騙すことなどできない。
ならば己が異端だと認めるしかない。
騙すのは教会、そして家族。クラスメイト。教師。
己が異端だということがばれなければいい。
たとえ異端であろうとも、力を手に入れることでやっとルイズの貴族としての人生が始まるのだ。
「ばれなければいいのよ……」
呟くと、ルイズは立ち上がった。
以上
5話目終了
41:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 01:21:36 iLenxlTL
GJ!
信仰の思索にふけるルイズが格好いいですね
42:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 01:35:05 zEOfa3Mh
GJ!
43:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 02:48:39 Y5Lg7KUk
宇宙戦艦ヤマトを瀕死の沖田艦長ごと召喚!そして修理後、木星軌道上での戦い同様に「浮遊大陸」
アルビオンをレコンキスタの連中もろとも、波動砲で・・・
44:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 03:08:41 DO2g7lJm
>>43
それ、いいな。
けどその時だとヤマトは自爆して真っ二つだから修理のしようが無いと思うが。
それにヤマトはアンドロメダなんかと違って手動操作が主だから、まともに戦わせようとすると何十人も必要になるぜ。
訓練学校も無しでは難しいんじゃないか?
それクリアできたら小ネタ程度なら書きたいと思うが。
45:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 04:32:37 WwQqEGw3
波動砲っつったらR-TYPE
まあ小ネタにするのも難しいが…
46:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 05:04:46 gMqsyBA6
不沈戦艦紀伊から紀伊を召喚、風石で飛べるようにして艦隊戦!
51cm砲と自身の砲にも耐える重装甲で大活躍……ってそもそも分かる人いないか。
47:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 05:06:00 9dBOPQbG
FINALの最初に出てくるバイドに寄生されたアローヘッド召喚なら……
ダメだ、バイオハザードが起こって世界が滅びるENDしか思いつかん。
タルブに秘蔵されてたのがウォーヘッド(2の機体)なら
拡散波動砲の一撃でレコンキスタの艦隊を消し飛ばせそうだし
虚無の覚醒もいらないから話に絡めにくそうだ。
そもそもR-9が異層次元戦闘機とかで
亜空間に突入して戦闘できるわ、ワープできるわで
自力で元世界に戻れそうだが……。
48:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 05:55:24 vaE7AQnr
黒蟻の人乙ー。
イイ感じにルイズが面白いことになっていますね。期待。
49:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 06:59:56 VryNiJ4d
いい感じにルイズが壊れていきますね。乙でした!
50:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 07:01:54 VryNiJ4d
>>47
戦闘力その他がちっと、ではありますが、
自力で帰れるから別に気にしない、というのは良さそうですね。
シリアス展開続きで書くのがちとつまらなくなってきたから別の小話書いてみようかな?
51:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 08:14:07 xG1f4xvA
>>45
製作会社つながりで絶絶シリーズの須藤や篠原をだな(ry
52:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 09:42:22 /ZqdkpI9
>>46
そして聖地には原爆実験の標的艦にされて2週間耐えた末に消えた尾張が居るんですねw
53:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 09:56:03 NgjeOE1w
>>46
いやここは越後(船魂付き)を召喚してだな
54:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 10:10:13 GmrOMueZ
>>46
部品とか弾薬とか中の人が必要なんだが…どうしよう?
ゾンダーメタルみたいな怪しいアイテムでもセットで呼びつけるとか?
55:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 10:16:13 ymykDRLL
長門や大和の搭乗員の整列写真があったな。
初めて見たときはこんなに人が要るものかとびびったw
普段漫画や映画だけで艦隊戦を見てると、どうにもブリッジの人間だけで動かせそうな気がして
「この船は自動航行システム搭載で……」
てな設定に何の疑問も抱いてなかったなぁ。
56:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 10:41:18 3/5/Ov0E
長門型の定員が1317人だそうです
こんなにも契約すると唇腫れ上がっちゃうよw
57:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 10:43:28 ceTGo8hG
そこでゾンダー化した長門ですよ
58:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 10:45:50 w8lOocMx
大丈夫です、旧軍、自衛隊問わず日本の軍艦で定員を満たす人数が乗っていることはあり得ないから。
2/3~1/2ぐらいしか乗ってないんじゃなかろうか。
59:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 10:53:50 K78RDyV0
>>56
王宮の総使用人数より食い扶持が多くなったルイズw
60:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 10:55:41 GmrOMueZ
>>58
それでも数百人以上はいるわけですが…キス数百連発ってどんな罰ゲームだよ。
61:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 10:57:48 xG1f4xvA
>>56
長門型呼ぶと大変だから、DDH182とかで我慢したほうがよくね?
「長門じゃなきゃヤダヤダ!」ってなら、音もない世界に舞い降りた方とかでよくね?
62:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 11:04:21 q0vHhLh1
軍ヲタ自重汁
扶桑の前檣楼の最上部に縛り付けるぞ
63:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 11:11:54 RYMk5fp+
タバサが長門有希を召還
64:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 11:12:45 xG1f4xvA
もうシャルル・ド・ゴールとか召喚しちゃえよ。
ただしR91じゃなくてLFPGのほうな。
65:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 11:14:42 q0vHhLh1
そういやゼロ魔の世界に水上艦って存在するのか?
66:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 11:25:11 3/5/Ov0E
>>63
ついでに綾波レイも召喚
レイ「・・・・・・」
長門「・・・・・・」
タバサ「・・・・・・」
レイ「・・・・・・」
長門「・・・・・・」
タバサ「・・・・・・」
レイ「・・・・・・」
長門「・・・・・・」
タバサ「・・・・・・」
67:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 11:28:45 xG1f4xvA
>>63
周囲が喧しい中、背中合わせに本読んでるイラスト思い出した
68:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 11:38:34 bVFy+asm
>>66
三姉妹揃っちゃったよオイ
69:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 11:42:55 eqKklO+P
R-TYPEと聞いてなぜか脳裏でRAYFORCEが思い浮かんだ
R-TYPEはゲームボーイの一番最初のヤツしかやったことないんじゃよ…91年かぁ。
70:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 11:51:11 +kjsIKrO
>>67
二人とも、お互いの世界の本が気になって読みたいんだけど
文字が分からないから最初に教えあうんだな。
71:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 11:53:21 K78RDyV0
>>67
元の世界の方が圧倒的に本の数が多いので、さっさと帰ってしまう長門。
72:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 11:58:28 JKxaiAYy
デュグラディグドゥ召喚してシステム・ダークスター起動させれば7万だろうと1億だろうと!
………うん、ゴメン。ハルケギニアに誰も残らないや
73:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 12:06:36 3TqjWgmS
戦艦召喚ならマクロスがフォールドしてきて
トリステイン魔法学院がマクロスシティに移築され、ドンパチしながら艦内では恋愛劇とか
アイアンギアー召喚で移動魔法学園、サイトとルイズがウォーカーギャリア搭乗とか
アークグレンとか
74:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 12:06:53 IXkZioMy
>>66
キュルケ(どれがタバサだっけ……?)
75:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 12:15:18 bVFy+asm
>>74
友達甲斐がなさ過ぎるぞキュルケw
76:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 12:19:38 MuXerE3c
>>75
逆に考えるんだ
唯一無二の親友でも間違えるくらい容姿がそっくりだと
つまりそれほどキャラが被っt…おやだれかきたようだ
77:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 12:35:22 RJ2Ko8cT
綾波って長門やタバサ並に小柄だったっけ?
と、>>66のメンツにらきすたの岩崎みなみまぜたらどうなるかと妄想しながら言ってみる。
78:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 12:57:41 pEXeCJfi
タバサは偏在する、ですね 分かります。
79:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 13:03:49 JKxaiAYy
そういやデジモンはワールド以外出てないな。
テイマーズのインプモンあたり召喚したら面白い気がする。
あっちで進化できるかはわからないけど
80:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 13:04:34 NgjeOE1w
>>77
胸の差にショックを受けます
81:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 13:12:34 xG1f4xvA
>>77
>>66のメンツに岩崎みなみと、中の人的に野乃原結を混ぜてみる。
何というカオス
82:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 13:25:56 W8LO4l8B
吉永さんちのガーゴイルより、高原イヨとか?
タバサママンの治療が成功する可能性が高い。
83:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 13:36:12 FpQBO/Uv
>>61
ひゅうが型2番艦かイージス艦なのかそれが問題だ
84:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 13:50:52 IbbJDCZe
ウボォーギンが呼ばれました
85:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 13:51:13 RJ2Ko8cT
>>82
イヨ姐さんは……うーん、コッパゲ先生と愉快な技術者問答を繰り広げてもらいたいような。
オーバースペック過ぎて本筋には絡ませにくいかな?
……ってか、使い魔業なら吉永さん家の長女をメイドとして(ry
86:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 14:06:26 SRFWETiK
ヴォルギンが呼ばれました
87:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 14:21:26 p5ijoMaC
ヴ「私のコブラは1000万ボルトの電圧で帯電している…。こいつはどうだぁ?」
ル「すごく…大きいです……」
88:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 14:31:16 DO2g7lJm
>>52
原爆実験にされたのは紀伊、尾張は解体されてる。
艦長にするならやっぱり神重徳少将だろうな、青森県沖から。
89:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 14:31:44 y9NxbhaS
>>84
ウヴォーとか虐殺ENDだろw
90:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 14:33:59 CfgRl704
治療や技術者としてなら葉月の雫とかは?
モテモテ回路をつけたギーシュが活躍しそうだ。
91:無口っ子倶楽部
08/04/27 14:51:40 TVDFZlH/
タバサ「……」
レイ「……」
長門「……」
ヒイロ「……」
トロワ「……」
ユウ・カジマ「……」
アルゴ・ガルスキー「……」
シカログ「……」
92:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 14:56:04 Xmmfbyf6
シカログてww
なつかしいな四天王最弱のくせに彼女持ち
93:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 15:00:48 w8lOocMx
無口キャラなら、アイゼナッハ提督は外せないだろ。
94:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 15:01:36 HCXgStzt
>>93
なら副官もセットだな。
出ないと何がいいたいかわからん
95:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 15:04:09 JKxaiAYy
しかし声かけづらそうだなこの集団ww
96:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 15:08:26 gc/SNoAI
前スレが埋まってない件について
97:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 15:11:53 3/5/Ov0E
>>94
タバサ「……」
レイ「……」
長門「……」
ヒイロ「……」
トロワ「……」
ユウ・カジマ「……」
アルゴ・ガルスキー「……」
シカログ「……」
アイゼナッハ「……」
副官「コーヒー9杯」
98:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 15:12:13 3yQqW8ec
さっき一気に埋めてきた
99:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 15:13:44 2twdOB4w
サンクス
100:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 15:30:57 F5syar5m
>>97
そこに彼を送り込むんですよ
ゼフ「あーりゃりゃこりゃまたにーぎやかだねーぃ」
101:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 15:34:14 V68E2Ho/
>>100
セティ「にぎやか……ねぇ?」
こうですか?わかります!
102:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 15:37:33 w8lOocMx
>>100
むしろ、チカとかのほうがカオス度合いは上がるんじゃなかろうか?
103:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 15:38:31 /j1auq4U
>>100
そこでパトの後藤さんも呼んで混沌とさせてみる。
104:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 15:48:10 Y4cqa9cB
>>98
埋め乙です。
105:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 16:24:02 QJeTKo84
無口か……大尉は別スレで呼ばれてるし
フレディ
ゴリラ×4
前田母
106:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 16:32:46 JKxaiAYy
どうしたの?
もっと人形で僕を貫いてよ もっと炎で僕を焼いてよ もっと風で僕を刻んでよ
もっと爆発を僕に浴びせてよ もっとその剣で僕を斬ってよ
ねえ、まだ 生きてるよね? もっと僕に向かってきてよ
もっと、もっと
僕を笑顔にしてよ
107:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 16:38:24 Ox615AnK
ID:3yQqW8ec
あああで埋めんなよ、荒しと変わらんぞ
108:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 16:43:42 DO2g7lJm
無口といっちゃあミストバーンを忘れちゃいかんだろう。
109:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 16:47:11 dyHg9pvY
タバサ「……」
レイ「……」
長門「……」
ヒイロ「……」
トロワ「……」
ユウ・カジマ「……」
アルゴ・ガルスキー「……」
シカログ「……」
アイゼナッハ「……」
瑠璃子「タバサちゃん、電波届いた?」
ルリルリ「バカばっか」
110:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 17:00:28 8lc70pY7
黒いほうのレンとかも混ぜたいところだがそれは隔離スレか。
111:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 17:37:16 xG1f4xvA
タバサ「……」
レイ「……」
長門「……」
ヒイロ「……」
トロワ「……」
ユウ・カジマ「……」
アルゴ・ガルスキー「……」
シカログ「……」
アイゼナッハ「……」
岩崎みなみ「……」
周防九曜「―」
112:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 17:50:19 ojZM+1CO
もう、「無口キャラがみんな兄弟姉妹だったらスレ」を立てろよw
113:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 17:59:23 mj4xBfVK
瑠璃子さんがでたならば。
楓「ふきふき」
芹香「こくこく」
114:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 17:59:27 QjBTrnl6
ユウは結構しゃべってる件
115:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 18:00:36 yFT14NYW
>>114
漫画版では普通に喋ってるね。ゲーム版では一言も喋らないけど。
116:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 18:04:28 QjBTrnl6
>>115
そりゃプレイヤー=ユウだからナ
小説版でもけっこうしゃべるっす。
117:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 18:18:22 uTKSlbeJ
タバサ「……」
レイ「……」
長門「……」
ヒイロ「……」
トロワ「……」
ユウ・カジマ「……」
アルゴ・ガルスキー「……」
シカログ「……」
アイゼナッハ「……」
岩崎みなみ「……」
カイジ「‥‥‥っ!」
118:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 18:27:42 j3jFDvVv
タバサ「……」
レイ「……」
長門「……」
ヒイロ「……」
トロワ「……」
ユウ・カジマ「……」
アルゴ・ガルスキー「……」
シカログ「……」
アイゼナッハ「……」
岩崎みなみ「……」
カイジ「‥‥‥っ!」
G13 「……」 ―・~
119:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 18:32:26 sRq4rHo2
>>53
無傷のそのまんま連れて来るのか、それとも最後の沖縄に乗り上げて大破したのを連れて来るのか?
紀伊の事意外と知ってる人多くてびっくり。
ここの人って旭日とか紺碧とか、仮想(火葬)戦記も結構読んでるのかな。
120:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 18:34:10 /13I5kBA
そろそろ無口ネタ自重
121:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 18:34:24 8bkkjVn5
劇ナデのラピスとかも結構喋らなかったと思う
後はデモベのカリグラとかもか?
122:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 18:40:05 xG1f4xvA
じゃあドアガナーでも召喚するか
,;r''"~ ̄^'ヽ,
./ ;ヽ
l _,,,,,,,,_,;;;;i <いいぞ ベイべー!
l l''|~___;;、_y__ lミ;l 7万の軍勢に一人で突っ込むのは平賀才人だ!
゙l;| | `'",;_,i`'"|;i | それをこいつで援護するのは奴以上には訓練された俺だ!!
,r''i ヽ, '~rーj`c=/
,/ ヽ ヽ`ー"/:: `ヽ
/ ゙ヽ  ̄、::::: ゙l, ホント 戦争は地獄だぜ! フゥハハハーハァー
|;/"⌒ヽ, \ ヽ: _l_ ri ri
l l ヽr‐─ヽ_|_⊂////;`ゞ--―─-r| | / |
゙l゙l, l,|`゙゙゙''―ll___l,,l,|,iノ二二二二│`""""""""""""|二;;二二;;二二二i≡二三三l
| ヽ ヽ _|_ _ "l ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |二;;二二;;二=''''''''''' ̄ノ
/"ヽ 'j_/ヽヽ, ̄ ,,,/"''''''''''''⊃r‐l'二二二T ̄ ̄ ̄ [i゙''''''''''''''''"゙゙゙ ̄`"
/ ヽ ー─''''''""(;;) `゙,j" | | | !
>>121
ラピスと言えばその「たん」禁止な俺ガイル
123:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 18:46:05 KfnPtXU4
ネギま!のザジを忘れないでください。
124:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 18:48:15 CD8MdRv7
喋ろうとすると砂になる伝説のイマジンも忘れないで下さい
125:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 19:00:38 LFTW29jt
殺伐ファンタジーの典型なウォーハンマーから誰か呼んで来たいな。
むしろルイズをオールドワールドに逆召還…ダメだ、3秒で魔狩人に火炙りにされちまう。
126:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 19:00:56 tJhXNwIN
ビッグオーよりロジャー・スミスを召喚。
交渉での諸問題の解決を図るが当然失敗。
頼みの綱のメガデウスが無くロジャー涙目。
127:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 19:03:35 B8ql3Z8k
以外と逆召喚少ないな
らき☆すたとドラクエⅡと男塾くらいか?
128:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 19:07:40 nHTbyX2x
>>127
逆召喚はスレの趣旨に反すると言われる事があるからなぁ。
やれて避難所だし。
129:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 19:08:44 FpQBO/Uv
>>119
紺碧も旭日も超空も好きな俺参上
130:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 19:10:50 B8ql3Z8k
自らゲート潜ったり本当に召喚されたり拉致されたりといろいろ方法あるのな
131:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 19:13:27 UXI8+DlL
>>106
まさか究極の闇か
それ契約時点で広場にいる全員危険じゃねーか
132:ZERO A EVIL
08/04/27 19:22:03 XKszbx6/
こんばんは。
7時半ごろに投下してもよろしいでしょうか?
133:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 19:22:06 3/5/Ov0E
>>119
要塞シリーズ結構好きだった
と、前スレでサイレントコアネタ書いた俺が言ってみる
134:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 19:25:20 kQJeGxXv
支援!
135:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 19:25:50 VG8Sg8Ef
>>132
いいですとも!
136:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 19:26:58 ixNXpzaE
>>131
究極・・・
ン・ダクバ・ゼバか。
137:ZERO A EVIL
08/04/27 19:31:20 XKszbx6/
お腹いっぱいに朝食を食べて満足したルイズは、使い魔の様子を見に行くことにした。
召喚場所に行ってみると、昨日と同じ場所に石像の姿が見える。
ひょっとしたら、あの変な夢はこの石像と何か関係があるかもしれないとルイズは考えていたが、石像には何の変化もない。
昨日契約のキスをした時、一瞬石像の目が光ったように見えたが、やはり気のせいだったらしい。
ルイズはしばらく石像を眺めていたが、もうすぐ授業も始まるので教室に向かうことにした。
教室に入ると多くの生徒が使い魔と一緒に授業が始まるのを待っていた。
その中にはキュルケとフレイムの姿も見える。
すると、フレイムがこっちを不思議そうな表情で見てくる。
どうやら、もうルイズを怖がってはいないようだ。
席に着こうとすると何人かの生徒が自分を見て笑っているのが目に入った。
いつもの事だと思い、無言で席に着くルイズ。
そんな中、一人の生徒がルイズに対し、侮辱の言葉を投げかける。
「ゼロのルイズ!使い魔を召喚できないから、土のメイジにゴーレムを作ってもらえるように頼んでたんだろう!」
この小太りの生徒の名はマリコルヌ・ド・グランドプレ。いつもルイズを馬鹿にする生徒の筆頭だった。
頭にきたルイズは思わず立ち上がり言い返してしまう。
「違うわ!間違いなく私が召喚したのよ!」
「嘘付け!ゼロのルイズに使い魔が召喚できるわけないじゃないか!」
また、あの言葉だ。
ルイズを馬鹿にする生徒が必ず口にする言葉。
『ゼロのルイズ』
その言葉を聞いた瞬間、マリコルヌに対する怒りと憎しみが膨れ上がり、爆発しそうになるルイズ。
だが、丁度そこに教師のシュヴルーズが現れたため、ルイズは黙って座ることしかできなかった。
138:ZERO A EVIL
08/04/27 19:32:26 XKszbx6/
今日の授業は、魔法の基礎のおさらいをするらしい。
だが、シュヴルーズが授業で話している内容は、ルイズにとっては何の意味もなかった。
魔法の基礎は、すでに一年生の時に必死になって頭に叩き込んであったからだ。
その努力の成果は使い魔を召喚することができたのみだったが……
授業は何の問題もなく進んでいき、どうやら錬金の魔法の復習に入ったようだ。
「それでは、どなたかに錬金の魔法をやっていただきたいんですが。……ではミス・ヴァリエール、お願いします」
シュヴルーズがルイズを指名したことに生徒達は猛反発する。
「ミセス・シュヴルーズ!それは危険です!」
「ルイズなんかにやらせたら大変な事になりますよ!」
「そうです!ルイズはゼロなんですよ!」
生徒達は反対するが、シュヴルーズは指名を変更する気はなかった。
学院長から出来るだけルイズの手助けをするように言われているし、ルイズが勤勉な学生なのも知っていた。
昨日、使い魔の召喚に成功していることだし、自分の授業で何かきっかけでも掴んでくれればとシュヴルーズは考えていた。
「お友達のことをゼロなどと言ってはいけませんよ。さ、ミス・ヴァリエール、やってみてください」
生徒達は観念したのか、一斉に机の下に隠れ始めた。中には教室から出て行く生徒もいる。
そんな光景を尻目にルイズは教壇に向かう。
自分は使い魔を召喚できた、ということは魔法を使えたということだ。
この錬金の魔法も成功するのではないかという期待がルイズにはあった。
それに夢の中の自分は、最後に敗れはしたが圧倒的な力を持っていた。
自分にだって何か特別な力があっても不思議じゃない。
そんなことを考えながらルイズは教壇の前に立った。
「ゼロのルイズ!どうせ爆発するだけなんだから、やるだけ無駄だよ!」
が、まだルイズに対して文句を言っている生徒がいる。
マリコルヌだ。
やる気になっている自分の邪魔をするマリコルヌに、ルイズは再び怒りと憎しみの感情を抱く。
その時、今朝と同じように左手のルーンが僅かな光を発する。
(こいつはいつも私の邪魔ばかりする!教室に入った時も私を侮辱した!
私が魔法を使えないからって、あんたに文句を言われる筋合いはないわ!
なんでこんな奴が神聖な魔法学院にいるのよ!
ここは魔法だけじゃなくて、貴族としての礼儀や作法を学んで立派な貴族になるための場所でしょ。
こいつの行為は、この魔法学院の使命に反しているわ。
そうよ……こいつは魔法学院の調和を乱し、私の行動を妨げる……
……チョウワヲ ミダスニンゲンハ_ ……ショウキョ シナケレバナラナイ_ )
ルイズは杖を振り上げた。
……………………
139:ZERO A EVIL
08/04/27 19:33:37 XKszbx6/
ルイズは一人で教室を掃除していた。魔法を失敗し、教室を爆発させたからである。
だが、教壇の辺りは爆発によって壊れた形跡はない。
その代わり、ある場所が爆発により粉々に吹き飛んでいた。
そこはマリコルヌが座っていた席だった。
ルイズは教壇の上の石ころに錬金の魔法をかけるつもりだったが、気が付くとマリコルヌの座っていた席が爆発していた。
爆風で吹き飛ばされたマリコルヌは重傷を負い、医務室に運ばれていった。
その後、ルイズはシュヴルーズに叱られ、一人で教室の掃除をする罰を受けた。
シュヴルーズが怒ったのはルイズが教室を爆発させたからではない。
ルイズがマリコルヌに向けて、小さな声でサイレントと呟くのが聞こえたからだ。
確かにマリコルヌに苛立ちを感じ、我を忘れそうになっていた。
だが、ルイズにはサイレントの魔法を使おうとした覚えはない。
自分は錬金の魔法を使ったはずだと説明したが、聞き入れられることはなかった。
一向に片付かない教室を見て途方に暮れていた時、通りがかった一人のメイドが声をかけてきた。
「大丈夫ですか?ミス・ヴァリエール」
「あんたは?」
「私はシエスタと申します。良かったら私にも掃除を手伝わせてください」
そう言うとシエスタは教室の掃除を始めた。
命令したわけでもないのに、なぜこのメイドが自分を助けてくれるのかわからなかったが、一人より二人の方が掃除も早く終わる。
そう考えて、特に気にしないことにした。
ルイズは学院で働く平民達から良く思われていない。
なにしろルイズは、自分達と同じように魔法が使えないのに貴族を名乗っているのだ。
平民から妬ましいと思われても仕方がなかった。
貴族に対する不満の捌け口として、陰でルイズの悪口を言う者も少なくない。
魔法が使えないルイズには、自分達が悪口を言っているのを気付かれる心配はないのだから。
だが、シエスタは違った。
彼女はルイズが他の生徒達から馬鹿にされながらも、めげずに努力していたのを知っていたからだ。
ある日の夜、シエスタは妙に目が冴えてしまい眠れなかった。
だから気晴らしに外を少し歩く事にした。
外に出てみると、辺りは静かなもので、多くの生徒達で賑わう昼間とは別世界のように思える。
しばらく歩いていると、学院から離れた所で音がしているのに気が付いた。
不思議に思い音がする方に向かうと、そこには一人の生徒がいた。
シエスタはその生徒と面識はなかったが、生徒が誰なのかは知っていた。
桃色がかったブロンドという特徴的な髪を持ち、同年代の生徒と比べて小柄で細身の体型。
そして、公爵家の三女という立派な肩書きを持った少女。
ルイズ・ド・ラ・ヴァリエールだ。
シエスタは休憩時間に仕事仲間のメイド達としていた会話を思い出していた。
140:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 19:35:42 kQJeGxXv
支援!
141:ZERO A EVIL
08/04/27 19:35:51 XKszbx6/
「今日昼食の時に一人の生徒に文句言われちゃってさー」
「どんなことを言われたんですか?」
「それがね。料理の味付けが濃すぎるとか言われたのよ」
「だからマルトーさんご機嫌斜めだったんですね」
シエスタは昼食後にコック長のマルトーの機嫌が悪かったのを思い出す。
「マルトーさんが怒るのも無理ないよ。これで何回目だろ?」
「貴族様はわがままばっかりで困るよね。礼儀作法にもうるさいし」
「そうそう。私もこの間、デザートのケーキを置く場所が悪いとか文句を言われたよ。お皿の真ん中からちょっとずれただけなのに……」
その話を聞いていた他のメイド達も口々に生徒達への不満を漏らす。
「いくら魔法が使えて偉いからって、限度があるわよね」
「そういえば、貴族なのに魔法が使えない生徒がいなかったっけ?」
「いるいる!態度だけは立派なピンク頭の幼児体型が!」
「そんなことを言ってるのが貴族の方にばれたら大変ですよ!」
平民は貴族には絶対勝てない。
悪口を言っているのがばれたら、貴族にどんな目に遭わされるか考えるだけでも恐ろしかった。
「へーきへーき。魔法が使えなきゃ、私達が何言ってるかなんてわかりゃしないって」
「それに他の生徒達からも馬鹿にされてるみたいだし、友達とかいなそうだよね」
「私、ゼロのルイズとか言われてるの聞いた事ある」
「そういや、ちょっと前まで夜が騒がしかったじゃない。あれ、ゼロが魔法を使おうとして失敗してたらしいよ」
「でも良いわよねー。魔法が使えないゼロでも貴族の暮らしができるんだもん」
他のメイド達はルイズの悪口を言う事によって、貴族への不満を解消しているようだった。
ルイズの事をよく知らなかったシエスタは悪口には参加せず、みんなが話しているのを聞いているだけだった。
やがて休憩時間も終わり、メイド達は仕事に戻る。
ルイズに対し好き放題言えたお蔭なのか、みんな妙にすっきりしているようにシエスタには見えた。
そんな事を思い出しながら、しばらく遠くから眺めていると、急にルイズのいる辺りで爆発が起こった。
驚いたシエスタはルイズに駆け寄ろうとしたが、よく見ると地面が爆発しただけでルイズに怪我はないようだった。
そういえば休憩時間に、ルイズが夜に魔法を使おうとして失敗していたと聞いていたのを思い出す。
その後もルイズは何度も失敗し、爆発を起こしていたが、一向に諦める気配は無い。
そんなルイズの姿を見ながら、シエスタの脳裏にある考えが思い浮かぶ。
ルイズはこうやって夜遅くまで、魔法が使えるようになるため練習していたのだ。
それもみんなに迷惑をかけない様に、わざわざ学院から離れた場所で。
(この方は、あれだけみんなに馬鹿にされながらもめげずに頑張ってるんだわ)
そう考えると、ルイズに対して好意的な感情が沸いてくる。
自分が見ている事でルイズの邪魔になっては悪いと思い、シエスタは学院に戻ることにした。
もしルイズが困っている事があれば、出来る限り手助けをしようと思いながら……
夜空には、二人の少女を優しく照らす様に二つの月が輝いていた。
142:ZERO A EVIL
08/04/27 19:37:00 XKszbx6/
以上で投下終了です。
あんまり文章量増えてなくて申し訳ないです。
次回こそ!
143:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 19:39:56 kQJeGxXv
お疲れ様でした!
144:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 19:48:47 zEOfa3Mh
乙!
145:燃料投下
08/04/27 20:05:38 IbbJDCZe
ウヴォーギン「なんだてめえは」
ルイズ「使い魔なんだから私の言う事を聞きなさい!」
「特質系か?体がうごかねー 判ったよ言うこと聞いてやるからまず飯を食わせろ」
「ほら持ってきたわよ」
「ぜんぜんたりねーな、ちょっと狩りに出かけるぜ」
「ま、まちなさーい」
テンプレ1
「ギーシュとかいったな、操作系か?ふんっ!」
「げ、げっ僕のワルキューレを生身で粉砕したっ?!」
テンプレ2
「けっ、剣はいらねー 俺にはこの拳骨があるからな」
どかっ ビシリ
「固定化が掛かっているのに・・・皹が入った」
テンプレ3
「ワルドとかいったな、気にくわねーちょいとつらを貸して貰うぜ」
「それでなんのようだい」
「てめえその体オーラで出来てるな?具現化系だな?」
「いったいなんのことかな」
「うるせえ、その顔ぶっつぶしてやるっ!ふんっ!」
ぶおぉーん バキ ぎゅるるるるん ズダン(殴られたワルドが回転して地面に落ちる音)
テンプレ4
「俺の目の前で邪魔しやがって、絶対にゆるさねー」
「(こいつやばい)」
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」
ピチッ(ワルドの鼓膜が破れ、耳から血が噴出す)
※駄目だ俺には文才が無い
146:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 20:09:01 IXkZioMy
>>145
毎度毎度下らない燃料ばっか乙
もう書かなくていいよ
147:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 20:13:41 xG1f4xvA
「ぶっちゃけ」とか「マジで」が口癖のANA//の副操縦士をB747-481ごと召喚しちゃえよ
148:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 20:29:24 Cpn+biFg
気になってはいたけど、小麦とか作物って品種改良してるのかな。
なんでもメイジに任せてるからどうなんだろう?
149:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 20:30:50 kQJeGxXv
むしろ魔法でバリバリ品種改良しているかもしれないよ。
150:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 20:39:05 YMYCZWWZ
魔法による品種改良ねぇ
再生能力が高いバラを造ろうとしたらビオランテもどきが出来るのか?
151:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 20:42:20 WwQqEGw3
水系統の暗殺者なんかは
既存の植物に魔法をかけて毒草やらを生成してそうだな
152:虚無と狼の牙
08/04/27 20:46:43 njbuygdV
21:00から虚無と狼の牙を投下します。
153:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 20:49:56 Cpn+biFg
ルイズがアスタロスを誤って召喚。
その中身が何かわからず容器を開封し、
ハルケギニアの生態系を回復不可能なまでに破壊すると言う電波がきた。
ちなみにコロニーの落ちた地にでてくる生物兵器のこと。
劣勢のジオン公国が起死回生のため、
地球の生態系を破壊するために開発した。
154:虚無と狼の牙
08/04/27 21:00:36 njbuygdV
虚無と狼の牙 第四話
幌のない馬車が街道を行く。ウルフウッドたちはその荷台のような場所で馬車に揺られていた。
急に襲撃されたときのために見晴らしがいいほうがいい、ということでこのような馬車になったのである。
御者はロングビルが買って出ていた。
ウルフウッドは荷台の壁に腰を付け、だらんと大きく足を流して座っている。
「ねぇ、あんた」
「なんや?」
ウルフウッドの前で体育座りをしていたルイズがウルフウッドに話しかけた。
「どうしてメイジでもなんでもないのにこんなのに参加しようと思ったの?」
「ただのおのれの尻拭いや。別に正義感でもなんでもあらへん。そんなことより、じょうちゃんはなんで参加しようと思ったんや?」
「そ、それは……」
そこでルイズは口ごもった。なぜ参加したのか、なんて余りよく考えてもいなかった。
いわばその場の勢いである。ただ、無性に置いていかれたくない、そう思った。それだけだった。
「使い魔だけを危険な目に遭わせる訳にはいかないでしょ。自分の使い魔を見捨てるようなメイジはメイジ失格よ」
もっともらしい理屈を並べる。本当はもっと幼稚な感情である気がする。
いつも、いつでもこの使い魔の背中は自分の目の前にあって、それが少しずつ遠ざかっていくような気がずっとしていた。
「ギーシュのときみたいにはいかないんだから」
「わかってるて。オレかてあんなごつい土人形殴り飛ばせる自信はないわ」
冗談っぽくウルフウッドは笑ってみせる。
「ちょっとぉ、なにあんたたちだけでたのしくおしゃべりしてるのよぉ」
キュルケが向かい合う二人の間に割って入ってきた。
「ルイズなんかとお話してないで、私とお話しましょ。大丈夫よ、ダーリン。
土くれのフーケのゴーレムなんか私の魔法で焼き尽くしてさしあげるわ」
「そら、頼もしいな」
「ちょ、ちょっとキュルケ! 私にお尻を向けるって何よ!」
目の前でいつものキュルケとルイズのケンカが始まった。またか、と思ってウルフウッドは視線を逸らすと、そこに本を読み続ける小柄な少女がいた。
ウルフウッドはその姿を見て、つくづく個性豊かな連中だと、嘆息した。
「なぁ、こんな森の奥にほんまに例の盗賊の隠れ家があるんか?」
ウルフウッドはたずなを握るロングビルに尋ねた。
「えぇ。目撃情報ですから間違いございませんわ」
「ふぅん」
どうでもよさそうにウルフウッドは鼻を鳴らす。
手持ちの武器は懐の拳銃だけ。心もとない装備だ。ゴーレムを出されたらもう手詰まりだ。
こんな状態でルイズたちを連れてきたのは間違いかもしれないな、と思う。
しかし、彼らもまた魔法使いだ。しかもオスマンの言葉を借りると非常に優秀らしい(ルイズを除く)。
魔法というものを全くまだ理解できていないウルフウッドであったが、だからこそ魔法を使う人間がこちら側にいてくれれば心強い。
それにいざとなったら逃げればいい。それくらいの時間なら、自分が稼いでみせる。
―命懸けでも。
155:虚無と狼の牙
08/04/27 21:02:00 njbuygdV
それから数時間後馬車は止まった。ロングビルによるとここから先は徒歩で向かったほうがいいとのことだ。
その言葉に従い、ウルフウッドたちはロングビルのあとを付いて歩く。
木々の茂った森の中は暗く、うっそうとしていたが、時折梢の隙間から陽の光が差し込んでくる。
すぐに隠れ家、と思われる廃屋に着いた。森を切り開いた真ん中にぽつんと建っている。
誰が何のために作ったのかはわからない。ここで林業を営む人々が休憩用に作った小屋だろうか。
「例の盗賊はあそこの中におるんか?」
ウルフウッドたちは茂みに身を潜ませて、小屋の様子を探る。今のところ人のいるような気配はしない。
「ええ。そうですわ」
ロングビルもウルフウッドの隣から小屋の様子を窺う。
「静かだわね。ひょっとして寝てるんじゃない?」
キュルケがどこか気の抜けた声でそう言った。
ルイズは緊張しているのか、ウルフウッドの背中に張り付いて声を出さずにじっと小屋のほうを見ている。
「作戦」
タバサはぽつりとそう言うと、木の枝で地面に絵を書き始めた。
タバサの提案した作戦はこうだ。誰かを囮に使って中にいるフーケを誘い出す。
ゴーレムは土がないと作れないから、フーケは小屋の中から出てくるはずだ。そこを魔法で狙い打つ。
「で、その囮っていうのは誰が行くのよ?」
「もちろん、ワイが行くわ」
ウルフウッドが名乗りを挙げた。
「わざわざ外に出す必要なんかあらへん。小屋ん中ではあの土人形は作り出せへんのやろ?
やったら、こっちから強襲を仕掛けて、中でしとめればええ。ほんまに、そいつが中におるんやったらな」
中で仕留めるというのはメイジである彼女たちにはなかった発想だった。
キュルケにしろタバサにしろ、多くの攻撃魔法のレンジは中距離であり、小屋のような狭い場所で使うには不適である。
それに、先日ギーシュのワルキューレを殴り飛ばした彼の言葉には信頼できるものがあった。
「わかったわ。それで行きましょ」
「頼むで。あと、怖いのは罠の類や。物理的な罠やったら、オレ自身でなんとかするけど、魔法の罠はどうしようもない。それ、なんとかできひんか?」
「大丈夫」
タバサが答えた。ディテクトマジックを使えばいい。魔法を使った罠があるのならなんにせよ反応があるはずだ。
「よし、それでいこか。あと、ゴーレムを出されたら迷わず逃げる。それだけは守ってや」
キュルケとタバサは頷いた。
ここでウルフウッドがルイズが何の発言もしていないことに気付く。
ルイズはウルフウッドの後ろで、ウルフウッドのジャケットをぎゅっと握り締めていた。
「じょうちゃん、怖いんか?」
「べ、べつに、こ、怖くなんかないわよ」
ルイズの声は上ずっていた。ウルフウッドは仕方がないか、と思う。
他の二人はそれなりに場数を踏んでいて実力にも自身があるようだが、このルイズは違う。
持ち前の負けん気と気の強さで張り合ってはいるが、本質的にはただの女の子だ。
こんな荒っぽいことに連れてきたのは間違いだったのか、と思う。
「じょうちゃん、安心せいや。ワイはあんたの使い魔や。何があってもあんただけは、オレが守ったる」
ウルフウッドはルイズの髪をくしゃくしゃと撫でた。柔らかい髪だ。
ルイズは少し嫌そうに頭を振ったが、それ以上の抵抗はしなかった。
156:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 21:02:43 kQJeGxXv
支援!
157:虚無と狼の牙
08/04/27 21:04:02 njbuygdV
「ほな、行くで。作戦開始や」
その声と共にウルフウッドは拳銃を構えると、腰を前かがみに落とし、音を立てずに廃屋へと近づいていく。
自分の位置を大きく左右に振りながら、慎重に小屋の様子を観察しつつ接近する。とてもスムーズな、慣れた動きだった。
ウルフウッドは右手で合図をした。タバサがあたりにディテクトマジックをかける。反応はない。
魔法を使った罠の類はないようだ。
ウルフウッドはそれを確認すると、小屋に接近し、耳を澄まし人の気配を探る。
やはり人の気配はしない。
キュルケたちは「寝ているのかも」などと言っていたが、ウルフウッドはその可能性には否定的だった。
この場所は確かに人目には付きにくいが、盗賊のアジトとしては中途半端に目立つのである。
よっぽどの間抜けでない限りこんなところで高いびきを掻いているとは思えない。
とってつけたような目撃情報も怪しいものだ。
ウルフウッドはこの小屋の存在自体が罠であるような気がしていた。
だからこそ、タバサにディテクトマジックを頼んだのだし、彼が彼女たちを置いて一人で小屋に接近しているのもそのためだ。
気配が全くないことと、罠の類が存在しないことを確認したウルフウッドは一気にドアを蹴破り中に侵入した。
拳銃を構えて辺りを警戒する。しかし、薄暗い室内には人の影はなく、机が一つとチェストが一つぽつんと置かれているだけだった。
ここでウルフウッドは大きく息を吐く。どうやら罠の類ではないようだ。
だとしたら、ここはもう一つの可能性―つまり、盗賊が盗んだものを一時的に隠しておく隠し場所になるのだろう。
ウルフウッドは小屋の外に出ると、外に向かって合図をした。中に誰もいないことを知った面々が小屋の前に集まってくる。
「今んとこ、ここには誰もいいひんみたいや」
ウルフウッドは小屋の中を見回し、そう告げる。
「目撃情報が正しいとしたら、多分ここは盗んだものの隠し場所やと思う。ちとおじょうちゃんたちが中を調べてくれへんか。
ワイ、破壊の杖言われてもわからへんし」
「そうね、じゃあ私とタバサが中を調べるわ」
キュルケが名乗りを挙げた。
「頼むわ」
「で、ダーリンはどうするの?」
「いっちゃん怖いんはこっちを物色している間に鉢合わせすることや。やからワイと何人かで外の見張りしとく」
「じゃあ、私は小屋の反対側を見張っております」
ロングビルは自分から名乗り出ると、小屋の反対側へと向かった。
「ほな、ワイはこっち見張るし、じょうちゃんはワイと背中合わせであっち見張っといてな」
ルイズは無言で頷く。フーケがいなかったということで、少しは緊張も和らいだが、それでも不安であることには違いない。
室内の探索のメンバーに立候補しなかったのも、ウルフウッドが傍にいてくれたほうが安心だったからだ。
馬車に揺られてこの場所が近づくほどにルイズは恐怖を感じていた。来なければよかった、そうも思った。
本当だったら今頃は学院で授業を受けていたはずだった。
ただ―ただ、それでもこの場所へとやってきたのは置いていかれたくなかったからだ。
振り返って、後ろの背中を見つめる。この大きな背中を見つめるたびに、それがだんだんと遠く離れていってしまうような不安に駆られる。
「あったわ! 破壊の杖があったわよ!」
小屋の中からキュルケの声が響いた。
「よし。ほならさっさと引き上げるで。長居は無用や」
ウルフウッドは小屋の中に声を掛ける。肝心のフーケは捕まえられなかったが、盗品が戻ってきたならそれで上等だ。
「きゃあぁ!」
その刹那、ルイズの悲鳴が森にこだました。
ウルフウッドは慌ててルイズのほうを振り返る。その目線の先で土が大きく盛り上がっていく。
それは見る見る間に大きな人の姿となった。
158:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 21:05:16 Y4cqa9cB
ワシらは神さまと違うねん 万能やないだけ支援もせなアカン……支援。
159:虚無と狼の牙
08/04/27 21:05:25 njbuygdV
ちっ、はめられたか―
「じょうちゃんたち! 逃げるで! 急げ!」
ウルフウッドはゴーレムの影の中でそう叫ぶ。中からキュルケとタバサが飛び出す。キュルケは勝気にゴーレムをにらみつけた。
「くらえ!」
キュルケは杖を構えると、魔法で火の玉を起こし、それをゴーレムにぶつけた。
ゴーレムのわき腹の土が火球が爆発する衝撃で砕け散る。しかし、すぐに辺りから土が集まり元通りになってしまった。
やはり無理か。ウルフウッドは心の中でそう呟く。
出発前に受けたコルベールからのアドバイスでは、土のある場所でこのゴーレムに少々のダメージを与えてもすぐに再生されてしまうらしい。
倒すなら土のない場所におびき出すか、全体を一気に破壊する必要がある。
しかし、ウルフウッドは土のない場所がどこにあるか把握していないし、現状ではそれだけの破壊力を持った武器もない。
タバサが口笛を吹いた。近くに待機させておいたタバサの風竜がやって来る。
「乗って」
タバサは短くそう言うと、風竜に向かって駆け出し始めた。キュルケも「あー、もう!」と吐き捨てながらそれに続く。
そのとき、ウルフウッドは彼女が抱えるモノに気がついた。
「じょうちゃん、それは?」
「これが破壊の杖よ!」
破壊の杖? しかし、これは……いや、それ以前になんでこんなところにこんなものが?
「けど今はそんな場合やないな」
ウルフウッドの頭の中にさまざまな疑問が湧いたが、今はそんなことを考えている時間はない。
「じょうちゃん!」
ウルフウッドは後ろを走ってくるだろうルイズに向かって、手を差し出した。しかし、それは空を切った。
慌てて振り返ると、ゴーレムの足元でルイズが魔法の杖を片手に呪文を唱えている。
「なにをやっとるんじゃ! アホ!」
小さな爆発が起こった。しかし、そんなものではゴーレムを破壊することなど出来ない。すぐに破壊された傷口は修復される。
「逃げるんや!」
ウルフウッドは立ち止まって大声で叫ぶ。
「いやよ! あいつを捕まえれば、誰ももう、わたしをゼロのルイズとは呼ばないでしょ!」
ルイズは悲鳴のように叫んだ。
「このドアホ!」
ウルフウッドはルイズの元へ駆け出す。
「わたしにだってプライドってもんがあるのよ。ここで逃げたら―
わたしは貴族よ。魔法が使える者を、貴族と呼ぷんじゃないわ。敵に後ろを見せない者を、貴族と呼ぶのよ!」
もう一度ルイズは魔法を唱える。しかし、今度はゴーレムの胸の辺りで小さな爆発が起こっただけだった。
ゴーレムはゆっくりとルイズのほうを確認すると、右足を上げた。
ルイズの小さな体がゴーレムの影に包まれる。ルイズは放心したように頭上を見上げた。
160:虚無と狼の牙
08/04/27 21:07:12 njbuygdV
「このクソアホンダラがぁ!」
その影が大きくなってルイズを踏み潰そうとしたとき、間一髪飛び込んだウルフウッドがルイズを抱え込むようにして、その場から転がりぬける。
ウルフウッドの耳に鉄の塊が地面に落ちるような音が響いた。
「このアホが! なにをやっとんねん!」
ルイズは抱きかかえられるウルフウッドのジャケットを強く握り締め、涙をこぼした。
「だって、いやだったんだもん! わたしだけ何も出来なくて、馬鹿にされて……
それでみんなから置いていかれるのがいやだったんだもん!」
ウルフウッドはため息をついた。なぜか初めて自分が銃弾を受けたときを思い出した。
あの時も撃たれてしまって初めて、恐怖した。涙を流しながら死にたくないと強く思った。
「泣くくらいやったら、最初から無茶なんかやらかすな言うんじゃボケ」
言葉は悪いが、口調は優しく呟くようにウルフウッドは言った。
「まったく、世話のかかるガキやで」
ウルフウッドはひとり言のように呟く。見事にタバサの風竜とはゴーレムを挟んで反対側に来てしまった。
この状態のルイズと一緒に足で逃げ切れる自信はない。風竜をうまくこちらに周りこまらせるには時間がかかる。
―しゃあないな。
ウルフウッドはルイズを抱え上げるとゴーレムの足元へ向かって走り出した。
相手の動作は速くはない。一気に駆け抜ければいけるはずだ。
ゴーレムは走りよるウルフウッドに向かって右腕を振り下ろした。
ウルフウッドはギリギリまでひきつけて、右に飛んでよける。
砕け散った地面の欠片が頬に当たる。
いける、そう思った。動きはそこまで早くない。ルイズを抱えたままでも十分逃げ切れる。
今度はゴーレムは左腕を大きく振りかぶった。
ウルフウッドは冷静にその動きを観察しつつ、これをよければタバサの元までたどり着けると踏む。
しかし、その一撃はウルフウッドには向かわなかった。
「ちぃ!」
ウルフウッドは大声で舌打ちした。彼の見通しは甘かった。ゴーレムは左腕で小屋を破壊した。
辺りに崩れ去った木片がばら撒かれる。その下を走っていたウルフウッドの背中に瓦礫が落ちてくる。
バランスを崩したウルフウッドは倒れた。ルイズを抱きかかえるようにしてその場に転がる。
ウルフウッドは転がりながらルイズをタバサたちのほうへ放り投げた。少なくとも、これでルイズだけは確実に助かる。
投げられたルイズは地面をすべるように転がった。慌てて体を起こしてウルフウッドを振り返る。
ウルフウッドはまだ体勢を立て直せていない。無理に自分を投げたからだ。
そんなウルフウッドの頭上にゴーレムの右足が迫る。
踏み潰されてしまう―
「ルイズ! 軸足を狙え!」
倒れたままウルフウッドがルイズに向かって叫んだ。
ルイズはその言葉に反射的に魔法を放つ。
161:虚無と狼の牙
08/04/27 21:08:35 njbuygdV
成功なんてしなくていい。いつもの爆発でいい。バランスを崩してこけさせるだけでいい。
それで、それでウルフウッドを救えるなら。
狙い通りに左足に爆発が起きた。ゴーレムがバランスを崩してよろける。しかし、それだけだった。
ルイズの顔から血の色が消える。ダメだ―、そう思った。しかし、次の瞬間
「ナイスや、じょうちゃん!」
ルイズの魔法は一瞬ゴーレムをよろめかせただけだったが、ウルフウッドにとっては十分な時間だった。
ウルフウッドは身をひねると、ゴーレムの足元から抜け出た。
ウルフウッドは体勢を立て直してルイズの元に走り寄る。そして、ルイズの手を取るとタバサの元へ向かった。
「ルイズ! あんた何やってんのよ!」
「無事でよかった」
キュルケとタバサの声に迎えられる。ルイズは無言で赤い目をこすった。
「なぁ、じょうちゃん。あんた、さっき逃げるのは気に食わへん、て言うたな?」
ルイズは無言でウルフウッドをまだ涙の跡が残る目で見つめる。
「実はなぁ、ワイもそやねん。逃げるのは性に合わへん」
ウルフウッドはルイズの頭に手を置いた。
「見とけ。ぶっつぶしたるわ、あのクソ泥人形」
そしてウルフウッドはゴーレムを見て、不敵に笑ってみせた。
「それ、貸してもらえへんか?」
「破壊の杖? まぁ、こんな状態だから別にいいけど」
差出したウルフウッドの右手にキュルケは破壊の杖を握らせる。
「ダーリン、これ使えるの? マジックアイテムよ?」
「ちゃう。これはそんな上等な代物やないから、大丈夫や」
ウルフウッドは静かに首を振る。そうしている間にも彼らにゴーレムが迫ってくる。
「ほな、そろそろ行き。危ないで」
ルイズがウルフウッドの服の裾を掴んだ。ウルフウッドはルイズを振り返る。
「大丈夫や。別に、おじょうちゃんに拾てもろた命を無駄に捨てるわけやない」
そしてウルフウッドは風のような速さでゴーレムに向かって駆け出した。
ゴーレムの足元へと走りながら、ウルフウッドは違和感を感じていた。
あのときギーシュのワルキューレを殴り飛ばしたときと同じ違和感だ。
体が軽い。自分の頬が風を切る感触、ゴーレムの動きが起こす小さな音。
感覚が研ぎ澄まされているのがわかる。左手の文字が光っていることに気がついた。
理由はわからないが―なんにせよ悪い話ではない。
振り下ろされる腕と、踏み潰そうとしてくる足が地面につくたびに雷鳴のような音が轟く。
しかし、ウルフウッドはそれをことごとくかわす。
「殴る踏むしかできひん人形芸なんざ、飽きたんじゃボケ!」
側転をするように踏み出された足を交わしたウルフウッドは破壊の杖をゴーレムに向けて構える。
しかし、ウルフウッドは撃たなかった。
「ちょっと、いったい何をやってるのよ!」
その様子を見ていたキュルケがじれた声を上げた。ルイズは風竜に両手を着き食い入るようにその様子を見つめる。
おかしい―ウルフウッドはその一瞬の違和感に気が付いた。ゴーレムに狙いを定めた瞬間だ。
そのとき、まるでゴーレムはわざと撃たれるのを待っているかのように動きを止めたのだった。
なぜ、わざと撃たれようとする―?
その疑問にたどり着いたとき、ウルフウッドはフーケの目的を察した。
なるほど、そういうことか。なら何もかも納得できるで―
相手の目的を理解したウルフウッドは犬歯をむき出しにして笑った。その表情を見たルイズは逆に不安になる。
いつか見たからっぽな、突き刺さるような目。わけもなくウルフウッドが遠くへ行ってしまう不安に駆られた。
162:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 21:09:56 naNmHoKx
支援
163:虚無と狼の牙
08/04/27 21:09:59 njbuygdV
ウルフウッドは何を思ったのか、ゴーレムの周りを回転するように動き始めた。
振りおろされる腕を身をかがめてかわしては、ゴーレムに向かって構える。しかし、撃たない。
「何をやっているのよぉ! 使えないなら正直に使えないって言えばいいのに!」
キュルケがたまらず大声を上げた。
「いえ、違うわ。あれは……」
その姿を見つめるルイズが静かに呟いた。
「狼の狩」
そして、その言葉をタバサが静かに継いだ。
振り下ろされる巨大な岩石の塊のような腕を避けつつ、ウルフウッドは見つけ出した。
自分が探していたもの、狙いをつけてもゴーレムの反応が遅れた場所―死角。
視界を遮るものは巨大なゴーレムの足しかない。つまりはその先にこのゴーレムを操っている人間は、いる。
ウルフウッドはその対角線の先に目を凝らした。森、木々の陰。そして、そこに人の影を見つけた。
―なるほど全てこれで繋がったで。
ウルフウッドはゆっくりと構える。
ここへ向かう前にコルベールから受けた言葉、ゴーレムを倒すには土のない場所へおびき出すこと、
全体を一気に破壊すること、そして―直接術者を倒すこと。
「そんなに見たいんやったら―」
ウルフウッドは静かにトリガーに指をかける。
「特等席で思う存分見さらせボケ!」
爆発音と共に弾丸が打ち出される。それはゴーレムの足の間をすり抜け、まっすぐに森へ向かって飛んでいく。
そして、衝撃があたりに響くと爆発音と共に森が煙に包まれた。木々がなぎ倒され地肌がむき出しになる。
その光景を風竜の上から見守っていたルイズたちは放心するように、その爆発の跡を眺める。
「これが破壊の杖の威力」
タバサが静かに呟く。キュルケは言葉なく、唾を飲み込む。
そして、ルイズは
「……外した?」
ウルフウッドに視線を移す。その目の前のゴーレムは無事なままだ。
「ウルフウッドぉー!」
ルイズは叫んだ。ゴーレムの腕がウルフウッドに向かって振り下ろされようとしている。
ウルフウッドは逃げるそぶりを見せない。怪我でもしたのだろうか。
「つっ」
「ちょ、ちょっと!」
ルイズはそこから飛び降りた。キュルケが止めようと腕を掴もうとするが間に合わない。
あの馬鹿、大丈夫だなんて言っておきながら―ルイズは唇を噛む。
転がり込むようにルイズは地面に落ちた。打ち付けた右腕が痛む。けど、そんなことを気にしている場合ではない。
「ウルフウッド、何してるのよ! 逃げなさい!」
ウルフウッドに向かって巨大な右腕が向かっていく。ウルフウッドは当然のように動かない。
ダメだ、間に合わない―そう思った瞬間、ゴーレムの右腕が崩れた。
「え?」
そして、それに呼応するかのように、ゴーレムの両足が崩れ、横たわるように土の塊へと姿を変えていく。
「終わりや」
ウルフウッドは小さな声でそう呟いた。
164:虚無と狼の牙
08/04/27 21:11:09 njbuygdV
「じょうちゃん、お前何やっとんねん!」
ここでウルフウッドは飛び降りたルイズの存在に気が付いた。破壊の杖を足元に投げ捨てる。
「あ、あんた……」
ルイズはうまく言葉が出てこない。無事でよかった。けど、この馬鹿は心配ばかりさせて。
怒るべきなのだろうか、安心するべきなのだろうか。
「秘宝なのよ、もっと丁寧に扱いなさいよ!」
出てきた言葉は全く的外れなものだった。
「あぁ、悪い」
とたいして、悪びれずにウルフウッドは答えた。
「大丈夫?」
風竜から降りたキュルケとタバサが駆け寄ってくる。
「あぁ、大丈夫や」
こともなげにウルフウッドはそう言ってみせると「一仕事の後はタバコ吸いたいなぁ」と呟いた。
「み、皆さん、無事ですか?」
「ミスロングビル!」
ウルフウッドが焼いた森の方角からロングビルが表れた。爆発に巻き込まれたのか、服が少し焦げている。
「あんた! あんたが見境なしにあんなものを使うから!」
その惨状を見てルイズがウルフウッドを怒鳴りつける。しかし、ウルフウッドは大して反省するような様子もなく、
「あぁ、そやな」
と呟くだけだった。
「皆さん、私見ましたわ。黒いローブを着たフーケが逃げていくのを。どうやらあのすごい爆発に巻き込まれて怪我をしたようです」
フーケが逃げたという言葉にルイズたちは胸をなでおろす。
「破壊の杖も取り戻してフーケも追い返したということで、みなさん学院に戻りましょう」
ロングビルはウルフウッドの投げ捨てた破壊の杖を拾い上げた。
「本当に、皆さんお疲れ魔様でした。……本当にお疲れ様」
「ミスロングビル、大丈夫ですか?
思慮の浅いうちの使い魔のせいでこんなことになってしまって。そのあとでちゃんと、きつーく叱っておきますから」
ルイズがロングビルのほうへ走り寄って、謝罪した。ロングビルはなんでもないという風に首を振る。
「大丈夫です。ミスヴァリエール。むしろ私は使い魔さんにお礼を言いたいくらいですわ。これの使い方を教えてくれてありがとう、って」
「え?」
ルイズの足が地面にめり込む。そして、ロングビルは身動きの取れなくなったルイズに破壊の杖を向けた。
「あんたが、フーケ、か」
ウルフウッドが息を吐くようにフーケに話しかける。
「ええ、そうよ。さぁ、あなたたち、大切なお友達の頭が吹き飛ばされたくなければ杖を捨てなさい」
キュルケは唇を噛みながら杖を捨てる。タバサも無表情のままそれに倣う。
165:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 21:12:13 kQJeGxXv
支援支援
166:虚無と狼の牙
08/04/27 21:12:29 njbuygdV
「わざわざこんな猿芝居を組んだんは、盗んだそれの使い方がわからへんかったから、それをワイらに使わそうとしたわけやな」
「大正解。こんなおじょうちゃんばかり集まってきてどうなるか、と思ったけどうまくいってよかったわ」
フーケはにやりと笑う。
「あなた、ゴーレムの反応でメイジの大方の位置は掴んでいたみたいだけど、それが誰かは判断できなかったみたいね。
こっちに破壊の杖が向けられたときは肝を冷やしたわ」
「一応、術者の意識を絶てばあの土人形は崩れるいう話やったからな。
もともと捕らえろ、言われてただけやからな。直撃は避けといたわ」
「負け惜しみね。まぁ、そういう気の強いところ、嫌いじゃないけど。さてと、このお嬢さん。
魔法の才能ゼロでヴァリエール家のお嬢様。人質としては申し分ないわね」
ルイズは悔しそうな目でフーケをにらみつける。
「くす、そんな目しないでよ。何も出来ない役立たずのあなたでも、こうして私の役に立っているのだから」
ルイズは唇を噛み締め体を震わせる。怖い、以上に悔しい。どうしようもなく悔しい。
「さてと、証人もこんだけおることや。これでもう言い逃れはできひんで。盗賊のねえちゃん」
ウルフウッドはフーケのほうへ向かって歩き始める。
「あんた! 変な動きをしたらこの娘を殺すって言っただろ! ただの脅しだと思ったのかい!」
フーケは大声でウルフウッドをけん制した。
「かまわへん。撃ちたかったら、撃ったらええで。そんな役立たずのガラクタぶっ放されたところで、痛くも痒くもないわ」
冷たく言い放つウルフウッド。
ルイズは激しくショックを受けた。
役立たずのガラクタ、確かに足をひっぱていたばかりだったけど、そんな言い方はひどい。
ウルフウッドは命がけで自分を守ってくれた、少なくともそう思っていたのに。
だから、思わず飛び降りまでしたのに。
うずく右腕の痛みが悲しくてしょうがない。ぽろぽろと涙が出てきた。
「あらあら、泣いちゃってかわいそうに。ひどい使い魔よね。ご主人に死ねなんてね。じゃあ、約束どおり死んでもらうわよ!」
フーケはトリガーを引いた。さっきウルフウッドがそうしたように。しかし、何も起こらない。
「な、なんで―」
「言うたやろ、それはもう役立たずのガラクタやて」
言うが早いかウルフウッドはフーケに走り寄り、その体に当身を食らわせていた。
「そ、そんな」
フーケは力なく崩れ落ちていく。
「教えといたるわ。それは破壊の杖やない。ロケットランチャーいうて、単発式の銃や」
167:虚無と狼の牙
08/04/27 21:13:33 njbuygdV
ウルフウッドは気を失ったフーケを地面に転がすと、キュルケとタバサにローブで縛っておくよう頼んだ。
そして、ルイズの元へ歩み寄る。
「よぉ、ようがんばってくれたな。ご苦労さん」
そう言いながら、土に埋まっている足を抜いてやる。ルイズは顔を伏せたまま、ウルフウッドのほうを見ない。
「怖かったやろ? その年くらいはたいていそうやねん。
自分はもっと出来ると思てて、いちびったあげく怖い目におうて成長しおんねん。
まぁ、そんなんは、どうでもええか。とにかく、これに懲りてもう無茶はやめてや」
そして、ウルフウッドはルイズの頭に手を置いた。
「まぁ、でもとにかく今回は助かったわ。おじょうちゃんは命の恩人やな」
そう言いながら頭を撫でてやる。そうすると、ルイズが小さな声で何かをぶつぶつ言っているのに気が付いた。
「……わね」
「え、なんやて?」
ルイズは大きく肩を震わせると
「役立たずのガラクタで悪かったわねぇ!」
と、叫んで泣きはらした赤い目でウルフウッドをにらみつけた。
ルイズはウルフウッドの言葉を勘違いしたまま、そのショックでその後の展開が全く目に入っていなかったのである。
そして、
「んぐぇ、がっ……」
ウルフウッドは蛙が潰されたような声を上げた。
それは、涙顔のルイズがウルフウッドのせつない場所をその全力を持ってして思い切り蹴り上げたからである。
後にトリステイン学院で語り継がれるフーケ事件は、ウルフウッドに始まり、そして股間を押さえたまま気絶したウルフウッドで幕を閉じた。
168:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 21:13:56 kySt00O3
支援
169:虚無と狼の牙
08/04/27 21:14:48 njbuygdV
以上でフーケ戦投下終了です。
支援ありがとうございます。
170:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 21:16:58 kQJeGxXv
お疲れ様でした~~~
171:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 21:22:09 Y4cqa9cB
乙です。
破壊の杖は通常のロケットランチャーでしたね。 ダブルファングとかかな、と思ってましたが気のせいだったぜ。
続きも楽しみにしてます。
172:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 21:36:32 nbZXp1yb
乙っす。
関西弁と聞くと虚無の王の奴を思い出すせいか「いつ裏切るの?」と思ってしまうw
173:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 21:47:55 xG1f4xvA
非常にどうでもいい話だが、M72LAWってトリガー引くんじゃなくて押すんじゃなかったっけ
174:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 21:48:34 gKtdSFI5
乙です。
狼さん、かっこよく決めた筈なのに、オチがいと哀れ~!
他の二人は、ルイズにちゃんと意味を説明してあげたのでしょうかw
続き、楽しみにしています。
175:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 22:07:04 m5SvihnR
なのはクロススレどこ?
176:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 22:12:50 +kjsIKrO
撮り溜めてたマクロスFを観てたら、ハルケギニアのある星にマクロス船団がやって来るというネタを思いついた。
たぶんストーリーが壮大になり過ぎるし、そもそも召喚ネタじゃないから書けません。
177:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 22:30:41 ZcmgCX/q
>>176
衛星軌道までマクロスが近づいたところで、艦内の誰かがルイズに召喚される。
↓
通信機を試したらなんとか母船につながり、救援部隊が軌道降下。
↓
トリステイン最後の日。
てのはどうか?
178:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 22:35:33 w8lOocMx
>>177
いや、問答無用で攻撃は仕掛けまいよ。
秘密裏に救出をして、星ごと保護観察処分か、
ちゃんと文化交流を行うかの二択じゃないか?
ハルケギニアの人もプロトカルチャーの傍流だろうし、
文化を破壊するのは良くないことですよ?
179:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 22:37:34 VG8Sg8Ef
>>177
マクロス船団のやってる事がゼントラーディと大差なくなる件
180:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 22:39:50 w8lOocMx
>>179
ゼントラーディだって、マイクローンの住む星には手を出さないよ。
181:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 22:42:25 9dBOPQbG
旧マクロスのゼントラーディーあたりが
召喚された方が面白いのでは?
ゼロが巨人を召喚→契約のキスで「ヤックデカルチャー!」
182:名無しさん@お腹いっぱい。
08/04/27 22:54:52 nHTbyX2x
>>181
契約にこぎつけるのが難しいんじゃないか?
主に大きさ的な意味で。
それに、キスと言う習慣が無い以上、契約と呼びかけても何をすればいいのか理解させるのが
色々大変だろうし。
少なくとも実演は必要だろうね。
つーか、良くて「ヤックデカルチャー!」とか叫びながらトンズラ、悪けりゃ大暴れの可能性の方が
高い気がする。
それに、仮に契約以降に話を進められたとしても、話に絡めるのにやはり大きさの違いが色々
引っかかってくるだろうな。