あの作品のキャラがルイズに召喚されました part120at ANICHARA
あの作品のキャラがルイズに召喚されました part120 - 暇つぶし2ch97:いぬかみっな使い魔
08/03/16 20:51:51 QJhagbnM
では投下します。8話です。実質7話な8話です。

所変わって学院長室。決闘騒ぎを遠見の鏡で観察していた
オールド・オスマンとコルベールは、深刻な顔で相談していた。
「どう見た? 炎蛇よ。」
「はい。途中からしか見れませんでしたが。恐るべき強さですね。」
「うむ。ガンダールヴの名にふさわしい強さじゃ。しかし。」
「あれがガンダールヴゆえの強さかどうか、ですか?」
「うむ。」
「ケータ君は最初から圧倒的に強かった。素手でメイジを圧倒しています。
しかし、途中の要所要所で強さがまったく変わったと見ました。」
「ほう?」
コルベールは、己が軍人時代だった過去の経験から話している。
「ただでさえ速い速度が、武器を握ることによって倍加している、
と見ました。速度は戦いにおいて圧倒的なアドバンテージを与えます。
ガンダールヴの“あらゆる武器を使いこなし”という条件に合致します。」
「ふむ。やはり、そうなるか。」
「学長、早速王宮に伝えましょう、これは素晴らしい発見です!」

「ダメじゃ。」

オールドオスマンが、即座に止めた。
「これは当分の間内密にするのじゃ。こんなおもちゃを手に入れたら
王宮のクサレ将軍どもが戦争おっぱじめる格好の口実にするぞい。
その時、魔法の使えないミス・ヴァリエールも真っ先に巻き込まれる。
同時に国中が戦争に巻き込まれるのじゃ。それを望むわけではあるまい?」
「なるほど! 学長の深謀遠慮、感服しました。」
「大きな力を持つものはその力に対して責任を取らねばならん。
学院に抱えているということではわしらもまた、責任があるのじゃ。
わかってくれるな? 君は、まずはミスヴァリエールの能力開発をしてくれ。」
「! 虚無の担い手を育てよ、と!?」
「そうじゃ。やがて隠し切れなくなるその時に備えて。」
オールド・オスマンは遠くを見る目つきになった。

「啓太君が言ったように、ミス・ヴァリエールの無能ぶりは欠点ではなく
個性じゃった。失われた系統ゆえに伸ばし方がわからず、埋もれた才能。
わしらは、彼女の才能を伸ばしてやらねばならん。やがて彼女の双肩には
想像も付かないほどの重い運命と責任がのしかかるじゃろう。
そのとき潰れないよう、今は大切に育てる時期じゃ。」
「責任重大ですな。」
「うむ。禁書の持ち出しも許可する。学院内限定じゃがな。たのむぞ?」

コルベールが部屋を出て行った後。
オールドオスマンは、深いため息をついた。
「わしはいつ全てを打ち明けるべきなんじゃろう?」



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