08/01/20 02:03:45 hV6jWLfZ
「駄目だよフェイトちゃん。ここは譲れない。
何故か付いて回る魔王やら冥王やらの不名誉なあだ名を挽回するチャンスなの……!!」
「私も譲れないよ。便乗的な意味でも。たまにはメインに据わりたいという意味でも……!!」
「凡人の底意地を甘く見ないで下さいね……!!」
押し合いながらもガチガチガチとコンソールをぶっ叩く三人。
しばらくしてラチが開かないと判断したのか、各々デバイスを構えて向き合い―撃ち合いを始めた。
余談だが一般隊員たちはとっくの昔に食堂から退避しているので、被害は食堂の備品のみである。
「……何やってるんだ? スバル?」
輪に加わらず黙々と何かを書いているスバルに気づいたシンが声をかける。
スバルの手元にはあみだくじの描かれた紙が一枚。
ノートに乱雑に引かれた線の先には六課の面子の名前がいくつか書かれている。
そして何故かヴィータの所に丸が付いていた。
「よしでーきた!」
「……スバル?」
スバルがばっと立ち上がり、装置へ向き直る。
戦闘中の三人はそもそもスバルに気付いていない。
「こうしてこうして……ポチっとな」
「だから何してんだスバルゥ――!?」
慌ててシンが叫ぶも時既に遅し。モニタにぼうっと光が宿り―