アニメキャラ・バトルロワイアル2nd 作品投下スレ11at ANICHARA
アニメキャラ・バトルロワイアル2nd 作品投下スレ11 - 暇つぶし2ch32:炎の日  ◆DNdG5hiFT6
08/01/01 03:52:29 cwIIkeeu
続け様に起こった異常事態に呆然とするスバルを前に、仮面の下でマスタングは笑う。
相手が機械であればDG細胞の侵食は容易い。
その能力を使い、マスタングはリボルバーナックルを我が物とし、スバルとのリンクを強制切断させたのだった。
そして同時に同化したデバイス自身から魔術の一端を理解した。
ロイ・マスタングの持つ魔力とは異なる力「錬金術」、
デバイスが内包していた「魔法」、
そして宇宙空間まで進出した機械工学が生み出した「DG細胞」、
本来ならば出会うはずのなかった三つの要素。
それらが合わさることで、マスタングは不可能を可能にした。
マスタングは奪い取ったリボルバーナックルを左手に装着―否、融合させる!

「バリアジャケット……練成ッ!」

カートリッジ排莢と共に彼の想像する強固な鎧、漆黒の大鎧がその全身を包む。
その姿は色の違いを除けばかつての仲間であるアルフォンス・エルリックそのものだった。
驚愕するスバルを前にして、更にもう一発カートリッジを排莢。
デバイスから“読み取った”情報を元に指先まで魔力バイパスを形成。
発生された魔力を収束。人差し指を標的に向ける。
そして未だ呆気にとられた表情をしている少女に向かって、

「イチゲき・ヒッ殺―デモニック・バスター……!」

指先に魔力を収束して、放つ。それはあまりにも単純な技。
だがそれは皮肉にもスバルのものよりも、本来の術者・高町なのはのディバインバスターに酷似していた。

「うあああああああああああっ!!」

カウンター気味に放たれた闇色の魔力光。
スバルは咄嗟に防御障壁を展開するが、放出される魔力の奔流は結界ごと地上へと吹き飛ばした。
自分から離れていく青い髪の少女の姿を見て思う。

―悪くない威力だ。

本来魔力を持たないマスタングが使うにはカートリッジが必要だが、自身の巻き添えを考えずに放てる武器としては悪くない。
“魔法”という新たな力を手に入れたマスタングは、新たな力を手に入れた喜びに酔いしれ、自分の置かれている状況を忘れた。
それは僅かな一瞬―だがその一瞬は、あまりにも大きすぎた。

「てめぇええええええ!」

迫りくる様はまるで彗星―だがそれはスバルの比ではない。
文字通り一筋の流れ星と化した戴宗の拳が腹に叩き込まれる。
腹部に走る鈍い痛みと共に身体が遥か後方に吹き飛ばされるのを感じる。
だがこの程度の打撃、このバリアジャケットさえあれば―

「―おい、これで終わりだと思ってんじゃねえだろうなぁ?」
「!?」

眼前に現れる男の顔。
自分は今、吹き飛ばされているというのに何故!?
その疑問は視線を下にずらすことで氷解した。
この男は足の裏から衝撃波を噴出し、吹き飛ばされる自分に追いついてきたのだ!


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