アニメキャラ・バトルロワイアル2nd 作品投下スレ11at ANICHARA
アニメキャラ・バトルロワイアル2nd 作品投下スレ11 - 暇つぶし2ch250:名無しさん@お腹いっぱい。
08/01/17 21:21:54 NcHzYtYR
そもそも誰のセンス?これ

251:名無しさん@お腹いっぱい。
08/01/17 21:28:01 Ycz8TUzO
嫌な気分になったら、「ベリーメロン~私の心を掴んだ良いメロン~」を見るなどして気を紛らわせましょう。「ブルァァァァ!!ブルァァァァ!!ベリーメロン!!」(ベリーメロン!!)
「空気嫁」は、言っている本人が一番空気を読めていない諸刃の剣。玄人でもお勧めしません。


ここらへん見る限り、ただのガッシュ厨じゃないかとは思ふ

252:名無しさん@お腹いっぱい。
08/01/17 21:33:18 vXU+Y9vV
そこってずっと話に出てるけど、とどのつまり特定作品の擁護じゃないの?

アニキャラ総合板にはいろんなアニメがあるんだから
特定のアニメのネタを振るのは公平性に欠けるだろ
そこで無理やりガッシュベルを選ぶ理由も無いし



253:名無しさん@お腹いっぱい。
08/01/17 21:40:16 pppJfh7y
>>238

話の丸投げ
 後から修正する事を念頭に置き、はじめから適当な話の骨子だけを投下する事等。
 特別な事情があった場合を除き、悪質な場合は審議の後破棄。


ここもおかしいぞ
したらばルールでは最初から
「脱出者」と「ゲーム参加者」以外の選択無いじゃん?

そもそもその時点で「はじめから適当な話の骨子だけを投下」してるんだよ
しかも故意的に。
                                                        
あとフラグというのは「はじめから適当な話の骨子だけ投下」と同じじゃん

254:名無しさん@お腹いっぱい。
08/01/17 21:59:54 YXUxJC+n
>したらばルールでは最初から
>「脱出者」と「ゲーム参加者」以外の選択無いじゃん?

それ以外に選択あるのか?

255:名無しさん@お腹いっぱい。
08/01/17 22:17:09 vXU+Y9vV
「脱出」「優勝」

したらばが認めてるのはこのエンドだけでそれ以外を潰しにかかってる
 ※そしてこの脱出か優勝以外の選択を出さないように書き手を送り込んで仕向けている

で、実際にそれ以外で各地のバトロワスレで提唱されてるのが

1:ゲームそのものを中止に追い込む

  バトル・ロワイアル開催地の外を中から動かして
  ゲームそのものを何らかの理由で中止に追い込まざるをえないように仕向ける
  (主催者側で反乱を起こさせる等)

2:主催者がいない

  そもそも最初から主催者がいないので主催者が倒せない
  (抵抗不可能な自然の力で自動的にバトロワをせざるを得ない環境におく)

3:和解

  主催者を降伏させる

4:主催者も被害者(バトルロワイアルを行わなければ自分も死ぬ等)

まだあるかもしれないが

////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////

まあ、色々あるけど要するに
いままでに無いような形のものを生み出そうとしてバトロワの住人が四苦八苦してる
だからバトルロワイアルという骨子はそのままにさまざまな改革案は出てるんだけど
それをしたらばの頭の固い連中が「バトロワとはこうだ!」という思い込みが強すぎて
その自分達の意見に従えない奴等を荒らし扱いして妨害してるだけなんだよね

※CGIバトルロワイアルなんてまさにその典型
////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////

256:名無しさん@お腹いっぱい。
08/01/17 22:24:32 vONUaEZ7
バトロワはSSでないといけないとか、

40KB以上ないといけないとか

いつだれがそんな事決めたんだろうな


って考えると
したらばなんだよな

要はそれだけのSSをかけない人間を放逐してるということに気がついてない
奴ら自身の手で参加者を制限してるんだ。

だからどうすればバトロワが発展するのかというと、

バトロワ改革の抵抗勢力であるしたらばとそのルールを潰せばバトロワは発展する
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^



という事になる。一回、誰もが参加できる参加しやすい状態に戻さないといけないと思う。
だから、バトロワ発展のためには、したらばルールを全否定しろ

これしかない

257:名無しさん@お腹いっぱい。
08/01/18 20:04:53 L0sss/q3


バトロワの形式もSS方式以外にも

①:1行ロワイアル形式    一行だけでロワをする形式
②:コマ形式          コマとして動かす形式
③:三次元乱入形式      二次元と三次元キャラをまぜこぜにする方法
④:ギャグ形式         一発ネタだけで構成
⑤:主催者視点ロワイアル  主催者側の視点だけで行うロワイアル
⑥:CGI形式          CGIプログラムで行われるバトル・ロワイアル

色々提唱はされてる。

そしてしたらばはSS方式以外全部潰しにかかってる
何度かあらされて潰された

258:名無しさん@お腹いっぱい。
08/01/18 23:41:28 njmISmp3
奴等は潔癖過ぎる上にわがままだからな
キャプテンだってあいつらが何もしなけりゃ何もおきてなかったようなもんだ
キャプテンがSS撤回したいと言ったら撤回させてりゃよかったんだ
キャプテンが著作権者なんだからキャプテンの言うとおりにすれば何の問題もなかった

それを頑としてはねつけてキャプテンを荒らし扱いしたのはほかでもないしたらばのdionとかじゃないか

259:名無しさん@お腹いっぱい。
08/01/19 15:49:40 xON1k9dN
>>255
ん~、1と3は結局脱出にならんのか?それに降伏は和解とは言わんだろう。2は優勝エンドになるだろうし。
>>257も3と5はSS方式関係ないしさ。
てかここでウダウダやってるよりやる気あるならこっちを進めようぜ。こっちでそれらの意見取り入れて始めよう。
URLリンク(c-au4.2ch.net)

260:名無しさん@お腹いっぱい。
08/01/19 17:06:06 uEtGVbqs
そっちで始めたければおまいだけ始めればいいだろう
そんな話全く出てないんだからな

261:名無しさん@お腹いっぱい。
08/01/19 23:58:16 xON1k9dN
>>260
したらばとは別にやりたくて話してんじゃないのか。そんな話出てないってんなら何の為にこんなグチャグチャやってんだか分からんな。

262:名無しさん@お腹いっぱい。
08/01/20 00:04:57 l7+5NqdJ
したらばが勝手にうちの名称使ってるから仕方ございません。

はっきり言ってしたらばさんに出て行ってもらえればそれで結構です
ウチから出て行く筋合いは無い

263:名無しさん@お腹いっぱい。
08/01/20 00:06:32 /tCIT1jP
スレ進行を邪魔するのが目的だからでしょ。
発言内容にぴったりな場所があるのに、そこに行かない理由なんて。
名前も企画内容も要求どおりのスレがあるのに、それを無視して粘着を続けてるんだから。
スレリンク(anichara板)l50


264:名無しさん@お腹いっぱい。
08/01/20 00:09:10 ipL58r/o
母屋を奪っておいてシベリアに引っ越せとでもいうようなメチャクチャ糞な発言ですな

265:名無しさん@お腹いっぱい。
08/01/20 00:11:38 zwns2yNt
天下一級のずうずうしさだな
粘着してるのどっちだよ

266:名無しさん@お腹いっぱい。
08/01/20 00:14:01 7cu07TSc
>>263>>263

何度でも言うが

出て行く義理は無い
おまいが出てけ

267:名無しさん@お腹いっぱい。
08/01/20 01:29:22 GK05Kp/u
まあしたらば側に出てけ云々言うのは性に合わんから俺は言わん。
だが2ch側の議論が全く進まんのは問題だろう。未だにしたらばのテンプレにいちゃもんつけて何もしてないのは2ch側はやる気ないと思われて粘着言われても仕方ないと思うんだがな。

268:名無しさん@お腹いっぱい。
08/01/20 01:47:05 K8F7xmKg
>>267
お前な、すぐ上にも出てるだろ?
何で態々ご丁寧に反応して構ってチャンを付け上がらせてくれますか?

269:名無しさん@お腹いっぱい。
08/01/20 03:11:38 GK05Kp/u
>>268
すまなかった。

270:名無しさん@お腹いっぱい。
08/01/26 17:18:43 4fFjfHHv
しかし本当に誰も書き込まないな

271:名無しさん@お腹いっぱい。
08/01/26 18:39:18 HVUV5oIl
したらばはついにおおっぴらに大量虐殺を開始したらしい

272:名無しさん@お腹いっぱい。
08/01/26 19:05:30 Q3VgMMO+
ああ、見たが、もう◆B0yhIEaBOIのお気に入りしか残してないじゃんwww
新規ミナゴロCワロスwwwwwww

273:名無しさん@お腹いっぱい。
08/01/26 19:13:16 V4aPwpOa
完全に企画を私物化したなあいつ
追放は正解だったというわけか

274:二人がここにいる不思議(前編) ◆LXe12sNRSs
08/01/27 01:25:29 gFGPUmTf
 西方から来る夕焼けが、ギルガメッシュと結城奈緒の影を朦朧とけぶるように見せる午後の街道。
 アレンビー・ビアズリーが南へ向かうのを目に焼き残し、数瞬後には何事もなかったかのように羽を伸ばす二人。

「―んで、次はどこへ行く?」
「そうだな―」

 珍妙な出会いから、もうすぐ丸一日が経過しようとしていた。
 当初はデコボココンビという称号がこれ以上ないほど当てはまっていた二人だったが、現在の姿にその面影は微塵もない。
 長年連れ添った夫婦のような、本人たちが意識しなくとも波長を合わせられる、奇妙とも言える息の合いようだった。
 金ぴかの鎧を着こんで、左眼の単眼鏡を律儀に付けたまま、二人きりの旅道中はまだまだ続く。
 怪しげな神父、鉢巻きの武闘家、怯える戦闘機人、青い髪のガンダムファイター、誰もが崩せなかった絶対の関係。
 それは愛や友情とは勘違いもできないほどの特殊な間柄であったが、絆が混在していたことは、誰もが否定しない。
 いったいこの関係は、いつまで続くのだろうか―? いつしか、そんな疑問も抱かなくなっていた。
 心も、考え方すらも、自然に。
 そんなときだった。

「待てい!」

 男と女、王と臣下、金ぴかと蜘蛛女―ギルガメッシュと結城奈緒。
 二人の前に、二人と同様に特殊な関係を築いている、男女が現れたのは。


 ◇ ◇ ◇



275:名無しさん@お腹いっぱい。
08/01/27 01:26:07 WF7Jinds
なんか来たよまた

276:二人がここにいる不思議(前編) ◆LXe12sNRSs
08/01/27 01:27:09 gFGPUmTf
 楼閣のように聳え立つ、一軒の民家。
 広々としたバルコニーが備え付けられている三階建ての家屋は、隣接する家屋の様子を見ても、上流家庭の住まいであることが窺えた。
 その、頂上。天守閣を思わせる高所から、腕組みをしながら直下の二人を睥睨する二人がいる。
 見下ろされる二人―ギルガメッシュと結城奈緒は、夕日を背負う二人組に、嫌悪感を含む顰め面を浴びせた。
 見下ろす二人―黒いスーツを着込んだ壮年の男と、ツインテールを風に揺らす少女は、それを意にも関さない。
 屋根の上に仁王立つ二人組、その男のほうが、声をかけた側として本題を発問する。

「ワシの名は“衝撃の”アルベルト。こちらの娘は“不死身の”柊かがみ。訳あって行動を共にしておる。
 貴様ら二人を呼び止めたのは他でもない。どうやらこの殺し合いに異を唱える者であるようだが―」
「気に入らんな」

 自己紹介から入った男―衝撃のアルベルトの言葉を、ギルガメッシュは怒気混じりの声で遮った。

「出会い頭にこの我を見下ろす姿勢、無礼などという度合いではない。
 ついでに言えばその偉ぶった語調も気に食わん。まずは地に降り、頭を下げるのが礼儀であろう?」

 首を後ろに傾け、顎を上方に逸らし、天を仰ぐという為様が、なによりギルガメッシュにとっては屈辱的だった。
 古来より、王とは民衆の上に席を置くものである。
 民は誰よりも高い位置に在る王を見失わぬように、王はより多くの民を見渡せるように、高低の関係を不動のものとしてきた。
 遥か古代に王を務めたギルガメッシュとて、その風習が確立するよりも後の人生を生きた者である。
 染み付いた慣例は、感情を刺激するほどの性格へと浸透し、怒りを生み出した。

「あー……あのさオジサン。とりあえずそこ、降りない? 意味もなく高いところに上りたがるなんて、馬鹿のすることよ?」

 これまで行動を共にしてきた経験則から学び、ギルガメッシュをこれ以上刺激しない術として、奈緒は穏便に事を運ぼうとする。

「馬鹿と煙は高いところが好き、とはよく言ったものだがな。なに、意味もなくここに立っているわけではない。
 高所から他者を見下ろすというのはなかなかに気分がいいものでな。そこに頭の出来不出来は関係ないのだよ」

 言って葉巻を吸うアルベルト。その傲岸不遜な佇まいに、反省の色や自粛の気配は欠片も感じられない。
 あまりの態度に、ギルガメッシュは苛立ちを増し、釣られるように奈緒も眉を寄せた。

「それに、地を歩くのも面倒なのでな。この世界は常在戦場、そこで整地された道をふらつくなど愚の骨頂よ。
 もっともワシのように、狙われにくい高所を移動する術を持ち合わせるか、狙われることを意に関さぬほどの実力があるなら話は別だがな」

 煙を吐き出し、また葉巻を咥える。

「貴様ら二人はそのどちらでもあるまい。大方、自分たちが襲撃されるなどとは夢にも思わぬ浮ついた心でいるのか。
 もしくはそうだな、この舞台をなにかの催しだと勘違い、いや、浸っている夢想人か―」

 語る途中、アルベルトの眼下から一振りの剣が投げ出された。
 大砲のような勢いで直線状に伸びる刃を、アルベルトはしかし慌てず、端にいたかがみを抱えて跳び避ける。
 アルベルトの足先を狙って放たれた剣はバルコニーの足場を粉砕し、その場に僅かな灰色の雨が舞った。
 無礼な言動に怒りを覚え、ついには限界を超え行使された、ギルガメッシュの攻撃―『王の財宝』による巳六射出。
 アルベルトはそれを予期していたかのように避け、元の足場を崩されたことにより地に降り立つ。
 初対面、出会ったまだ数十秒足らず、にも関わらずの攻撃に、奈緒は驚きこそすれど叱りつけたりはしなかった。
 アルベルトに怒りを覚えていたのは彼女も同様であり、またギルガメッシュが黙っているような口もないと知っていたからである。

「―フン。名を名乗るよりもまず仕掛けてくるとは。よほどしつけのなっていない駄犬と見える」
「吼えるなよ、雑種。貴様の思惑、この我が見透かしていないとでも思うてか?」

 ギルガメッシュの不意打ちに合いなお葉巻を咥えたままのアルベルトは、小脇に抱えたかがみを下ろし言う。

277:名無しさん@お腹いっぱい。
08/01/27 01:28:14 xcCnW1q0
 

278:二人がここにいる不思議(前編) ◆LXe12sNRSs
08/01/27 01:28:45 gFGPUmTf
「ほう、貴様のような若造にこのワシの胸中が読めるとな?」
「ふん。貴様が無礼者であることには変わりないがな、我の怒りを誘い、隙を探ろうとしているのは見え見えよ。
 狡い手だ。そちらの女も含め、とても手を取り合うべく声をかけたとは思えんな。
 大方、利害が一致しただけの一時的な関係……我を狙ったのは、財目当ての愚挙か」
「はずれだ阿呆め。我らの目的は一つ―螺旋王へ至る道、そのための情報入手よ」

 壊れかけの戦闘機人に向けた情け容赦ない殺意を幾時かぶりに再燃し、ギルガメッシュは歯軋りした。
 それを嘲笑うかのように、アルベルトは余裕ぶった所作でまた煙を吐き捨てる。

「貴様らとて、この一日を指針もなく周旋していたわけではあるまい。ワシが欲するはその成果よ」
「ハァ? それってつまりは、ここから脱出したいってことじゃないの?」

 アルベルトの言葉に険しい表情を作るギルガメッシュの横、奈緒が常人としての解釈を疑問に乗せる。

「ふむ。八割は正解と言っておこう。ただし、それは貴様のような小娘が考えつく平和的解決策ではない。
 要点は二つ―螺旋王との接触、ワシとここにいる柊かがみの生還。他の者がどうなろうが知ったことではない。
 優勝という手段でもいいのだが、定員が一名のみとあってはな。他の方法、つまりは脱出策を模索するしかあるまい」
「って、ちょっとあんた! なにべらべらと本音喋っちゃってんのよ!」

 腹の底に蹲る野心、自己中心的なプランを惜しげもなく公表するアルベルトに、隣の柊かがみは声を荒げた。

「なに、この男は虚言が通じる相手ではなさそうなのでな。
 かといって懇切丁寧に協定を申し出たところで、聞き入れはせんだろう。
 ゆえに、ワシは本音を語るのみだ。我らが野望のため、礎になれとな―」

 咥えていた葉巻を教鞭のように突きつけ、アルベルトはギルガメッシュと奈緒の返答を待つ。
 即答はない。が、その表情は見るだけで心中が悟れるほど、不快に歪んでいた。

「……要するに、利用されろってこと? はっ、冗談。オッサン、あたしたちをなめすぎなんじゃない?」
「……無礼者ではなく愚者の類であったか。我の持つ万物、全てがそれ即ち財。知識とて例外ではないと知れ」
「返答はノーということか」
「無論だ」

 譲歩はなく、また交渉の余地もない。完璧なる拒絶が、各組の間に走った。
 ただし話はそれで終わらず、今までの不敬を清算せんとばかり、ギルガメッシュは鍵剣を構え、

「よかろう―ならば、決闘だ」

 アルベルトの思わぬ発案により、一時的に戦意を抑制させられた。

「この世の理はどこも等しく皆力よ。この殺し合いとて、異郷の者も多勢のようだがそれは変わるまい。
 ならば潔く力で決着をつけようではないか。ワシと貴様が戦い、勝者が敗者を従える。そういう条件のな」
「……オッサンが勝ったら、あたしたちはオッサンの下僕になるわけだ。でも、金ぴかはそんな生易しい性格してないと思うけど」
「無論だ。我は雑種を飼い慣らす趣味など持ち合わせてはいない。敗者に振るものなど、死以外にはありえんと心得よ」
「フン。先ほども言ったとおり、ワシが欲するは情報であって貴様らの命ではない。
 貴様が勝ってワシをどうにかするのは自由だがな、ワシが勝った場合、貴様は真に犬へと成り下がると思え」

 両組を隔てていた威圧感という名の壁が、一時的に崩れる。
 両端には、構えを作る二人の男が。

「さぁ、返答を聞こうではないか“金ぴか”とやら!」
「答えるまでもない。そして知れ、我の名は金ぴかではなく“英雄王”ギルガメッシュだ!」

 こうして、戦鐘は鳴らされた―前兆はなく、唐突に、しかしこの世界の理に適った始まりだった。


 ◇ ◇ ◇



279:二人がここにいる不思議(前編) ◆LXe12sNRSs
08/01/27 01:31:33 gFGPUmTf
 発端は、天へと昇っていく剣だった。
 謎の爆発音を耳にし、柊かがみと衝撃のアルベルトが駆けつけた先、そこにはもう、戦闘の跡しか残されていなかった。
 未知なる超技術を持つ螺旋王を『喰らい』、ひいては宿敵である神行太保・戴宗と決着をつける。
 アルベルトの目的を理解し、互いに利用し合うという名目で協定を結んだかがみは、まず他の参加者と接触することが第一だと考えた。
 アルベルトの戦闘能力が一級品なのは既に承知の上だが、超戦闘力も、不死の力も、実のところなんの解決策にもなりはしない。
 螺旋王を喰らうチャンス……イコール、この会場からの脱出。それには、第三者の協力が必須条件だった。
 あてにしていたレーダーを失い、すぐ近くで起こっていた戦闘にも遅れてしまった失策、それを踏まえれば、天に舞い上がる剣は一筋の光明に思えた。
 だが、物事はそう上手くは進まない。

 ―『あれは駄目だな。とてもワシらの申し出を受けるような輩には思えん』

 とは、先立って剣の打ち上げ地点に偵察に出たアルベルトの言だ。
 彼曰く、そこにいたのは黄金の鎧を纏った偉そうな男と、かがみよりも年下であろう女学生の二人。
 どうやら彼らも脱出を志しているらしいことが会話から窺えたが、アルベルトが見るに、男の性格にかなり問題があるようだった。

 ―『ワシらが求めるは、より堅実な利益を齎してくれる者よ。志しが同じだけでは意味がない。ワシらは慈善事業をしているわけではないからな』

 ただ脱出を願っているだけで、殺し合いに否定的な人間など論外。行動を共にしたところで、お守りに回されるのがオチだ。
 反抗の意志だけでなく、結果を出せる人材が必要。そういう点ではギルガメッシュたちも辛うじて合格点を与えられたが、
 
 ―『問題なのは協調性だ。よいかかがみよ、ワシらが求めるは“駒”であって“仲間”ではない。ゆえに、ワシは奴を選定する』

 使えるか、否か。まずは駄目元、会話での同調を求め、不可能ならば決闘を行使。

 ―『勝敗が決し、奴がワシに従うようならそれで良し。誓いを反故してでも自尊心を守ろうと言うのなら―』

 そこから先の言葉は、今でも鮮明に覚えている。
 しかしかがみは、願わくばそうなってほしくはないものだ、と心の隅で願望を抱いていた。

 ―『ワシが負ける可能性? 万に一つもありえんな。衝撃の二つ名の意味をよく考えるがいい』

 関西弁の銃士を容易く退けた手腕は、きっとアルベルトにとっては児戯のようなものなのだろう。
 全力で戦えば、おそらくアームスレイブすらも粉砕できる。生身でもロボットに渡り合えると、直感していた。

(仲良くみんなで手を取り合って……っていうのは、無理な話なのよね。もう)

 戦端が開かれてから、アルベルトとギルガメッシュの二人はあっという間にどこかへ走り去ってしまった。
 奈緒と共に残されたかがみは、接触前の算段を思い起こし、そして逡巡する。
 手はずどおりに事が進んだ場合、残った女学生のほうは“不死身の”柊かがみに任せると―アルベルトはそう言っていた。

(もしアルベルトが勝って、あの金ぴかの人が負けたとしたら、この子どうするのかな?)

 任せると一言で言われても、かがみにはどうすればいいのか検討もつかない。
 大人しく待っているべきなのか、それともしつこく共闘を求めてみるか、争い以外の道はないのか、などと。
 そんな平和的解決方法に縋ろうとしている自分がいて、そのことにハッと気づいて、腹が立った。

(なに言ってんのよ私……! 私は螺旋王を喰って願いを叶える……つかさやこなたを……こいつらだって!)

 自分がどう立ち回ればいいのか、どうすればより早く螺旋王に近づけるのか、選択肢はアルベルトに委ねた。
 なら、

280:名無しさん@お腹いっぱい。
08/01/27 01:32:58 LszLhmNN
 

281:二人がここにいる不思議(前編) ◆LXe12sNRSs
08/01/27 01:33:05 gFGPUmTf
「……で、あたしらはどうする?」

 黙りこくったまま思考を続けるかがみに、奈緒が面倒くさそうな顔で声をかけた。

「どうするって、それは……その……」
「……ふーん。なんか、あんたはあのオッサンのやり口に納得いってない風じゃん。
 ま、あたしはどうでもいいんだけどね。金ぴかが負けるとも思えないし。
 って言っても終わるまで暇だし、あんたらは個人的にムカツクし、どうする? ……バトる?」

 まだ幼さの残る声に妖艶な気配を纏わせて、奈緒はにんまりと笑う。
 その手にはいつの間にか鉤爪のようなものが装着されており、穏やかな物言いとは裏腹な戦意が滲み出ていた。
 自分で言うからには、腕に自信があるのだろう。そして、かがみの実力を自分よりも低く見ているに違いない。
 ―ああ、なるほど。こいつもこいつで協調性なさそうだな。
 とかがみは感じ、僅かな怒りを覚えつつ言う。

「……あなた、歳いくつ?」
「は? 14だけど」
「そう。ちなみに私は18。こんなとこで言うのもなんだけど、年上には―」
「ハァ~? 知るかっつーの。ってかなに、あんた高三? 見えねぇ~」

 わかりやすい挑発に、しかしかがみは流そうとはせず、そのまま形で受け取った。
 これならば、先輩として後輩に教育的指導を、と解釈することも可能だ。
 名目が変われば、覚悟の仕方もいくらか変わる。
 従わないのなら、力ずくで従える―そんなダークヒーローみたいなやり方を。

「いいわ、やってやろうじゃない」
「は?」
「目にもの見せてやる、って言ってんのよ」

 まさか乗ってくるとは思っていなかったのだろう、奈緒はキョトンとした顔つきで、かがみの睨むような目つきを見た。
 それに動揺した様子はない。むしろ苦笑を抑えるかのような表情で、「おもしろいじゃん」とだけ発する。

 そうして、こちらのほうでも戦鐘は鳴った―付き従う者同士、主人たちとは別の場で。


 ◇ ◇ ◇



282:名無しさん@お腹いっぱい。
08/01/27 01:33:49 LszLhmNN


283:名無しさん@お腹いっぱい。
08/01/27 01:34:16 xcCnW1q0
 

284:二人がここにいる不思議(前編) ◆LXe12sNRSs
08/01/27 01:35:54 gFGPUmTf
 螺旋状の柱によって支えられた荘厳なハイウェイを背景に、二人の男が踊り狂う。
 互いに無手、しかし得物の必要性を感じさせないほどの凄まじい拳打を打ち合いながら、移動と交錯を繰り返している。
 そしてやって来た先、殴り合いをするには十分な広間へと、戦いながら侵入した。

「―づえええぇいっ!」

 気合一声、衝撃のアルベルトがギルガメッシュの胸元目掛け蹴りを放つ。
 しかしその蹴りは、纏われた頑強な装甲板に弾かれ、虚しく音を鳴らす。
 威力を削がれ弾かれた蹴りはただの足へと成り下がり、格好の弱所としてギルガメッシュの目に入った。
 宙に舞うアルベルトの脚部を掴み、僅かな力を込めて振る。アルベルトはいとも簡単に体勢を崩した。
 否、『ギルガメッシュにとっては』の話。
 人間を超越した存在―英霊、またはサーヴァントと呼ばれる存在である彼にとって、これしきの肉体動作はさして難儀でもない。
 がら空きになったボディへ向け、ギルガメッシュが片方の腕を軽く薙ぐ。
 ぶつかり、たったそれだけで、アルベルトの脆弱な体は吹き飛んだ。
 ―これが、覆せぬ力の差である。
 人間というモデルは同じでありながら、種の違いが生み出す決定的戦力差が、早くも露呈しつつあった。
 当のアルベルトもギルガメッシュがただの人間であると思っていたのか、面食らった表情をしている。
 とはいえ、あれだけ偉そうな口を叩き挑みかかってきた人間だ。それなりには腕に覚えがあるのだろう。
 ギルガメッシュの攻撃に怯みこそすれど、完全に倒れはしない。なおも向きなおってくる。

「クク、ククク……」

 その様が実に滑稽で、惨めで、無様で、笑いを誘う。

「ちぃぃ……なめるなよ若造がああああぁぁぁ!!」

 勇ましく突進してきたところで、結果は変わらぬというのに。
 ギルガメッシュは俯き気味に失笑を漏らし、その間、隙が生まれた。
 防御も回避も取らないギルガメッシュの顔面へ、アルベルトが渾身の拳打を打ち込む。
 拳がギルガメッシュの頬を抉り、顔の向きを変え、打撃音が鳴るが、

「ぬぅ!?」

 変わらない。なにも。
 ギルガメッシュの笑みも、態度も、力の差も、戦況も―なにも変わりはしない。
 たった一撃の渾身など、ギルガメッシュにとっては蚤に齧られたようなものだった。
 
「……この程度か、雑種? せっかく貴様に合わせ拳闘士の真似事なぞ興じてやったというのに……甚だ期待外れだ。
 よいか? 拳とはこのような脆弱ものを言うのではない。貴様のそれは、ただ五指を握り合わせただけの贋物よ。
 教授してやるから心して見よ。拳とはこう作り……」

 アルベルトの身を眼前に置いたまま、ギルガメッシュは肘を引き、五指を畳み、握力を集中させ、

「……こう打つのだ!」

 棒立ちの敵へと、叩き込んだ。
 めしり、という瞬間的な破砕音が響き、アルベルトは抗うこともできないまま衝撃にのまれた。
 まるで機関車にでも撥ね飛ばされたかのように回り、転げ、粉塵を纏いながら路上を滑っていく。
 勢いが衰え止まる頃には、ギルガメッシュとの間に十メートル近い距離が生まれていた。
 衝撃がやみ、どこからか吹き込んできた風が静寂を告げても、アルベルトが這い上がることはない。
 仰向けの状態で、大の字に倒れていた。

285:名無しさん@お腹いっぱい。
08/01/27 01:36:06 LszLhmNN


286:二人がここにいる不思議(前編) ◆LXe12sNRSs
08/01/27 01:37:07 gFGPUmTf
「どうだ? これが真なる拳というものよ。学習したなら活かせよ―来世でな」

 ギルガメッシュは、遊んでいた。
 決闘などという大そうな名目で始まった戦いに、童心を持ち出し、楽しむかのように興じていた。
 決闘などというのは、多くの王にとって児戯のようなものでしかない。
 怒り、憎しみ、恐れ―そういった戦意の元となる負の感情に流されるようでは、ましてや数多いる雑種に戦才で劣るようでは、王は務まらないからだ。
 王が闘争に身を置くとすれば、それは己の財と覇権がかかったときのみ。
 ゆえに、これは児戯なのだ。己の尊厳を懸けはしても、結果自体はわかりきった勝負。そこに真剣みが混ざるはずもない。
 だからこそ闘争に愉悦を求め、遊び心を加える。そうさせるほどの余裕が、王という存在の中で確立しているから。

「……つまらん」

 愉悦に浸るギルガメッシュの視界、不快な映像が目に入った。
 仰向けに倒れた衝撃のアルベルト、その右腕がいそいそと動き、胸ポケットから一本の葉巻を取り出す。
 体の状態をそのままに着火し、口に咥え、吸引し出した。
 天を仰ぎながら、苦痛の混在しない穏やかな声で言う。

「英雄王よ、貴様には背負うものがあるか?」

 目も合わせず、天を向いたままの状態で、アルベルトは質問した。
 その、敗北者としては類を見ない行動に感心を抱いたギルガメッシュは、今は無礼を不問にして会話を合わせる。

「背負うもの、だと?」
「家族でも、職務でも、なんならあの女でもいい。あるなら言ってみろ」

 それは王位に就く者にとって、なんとも馬鹿げた問いだった。

「なにをたわけたことを。我は王なるぞ? 王が背負いしものといえば国、そしてそこに住まう民に決まっておろう。
 ナオは我の忠実なる臣下の一人よ。それ以上でもそれ以下でもない。さて、世迷いごとは済んだか?」

 一時の感心を胸に秘め、はっはとギルガメッシュが小気味良く笑う。

「なるほどな」

 意味があるのかも怪しい問答、死を目前にした者の戯言であろうそれを終え、アルベルトはまだ黙らない。

「やはり違うな……戴宗とは。貴様との戦いには、滾るものがない」
「……雑種、なにが言いたい?」
「さっき言ったとおりだ。つまらん―貴様と拳を交えること自体が、つまらんと言っている」

 人間、我の強い者であれば、死の直前まで敵に歯向かおうとすることもままある。
 それら戦士の気概を持ち合わせた者は賛嘆に値する大馬鹿者であるが、この男はどこか違う。
 死を前にしても余裕を保ち、まるで死を回避できたと思いこんでいるように、眼前の死を否定している。
 なんだ、ただの気狂いか―そこまで理解し、ギルガメッシュは、

「クックック」

 堪えきれず、爆笑を漏らした。

「クッ……ハハハハハハハハハハハハハハハ! そうか、つまらんか! 我を笑い殺そうとしてよく言う!
 ……が、そうだな。我も貴様の児戯につき合うのは辟易してきたところだ。終幕にしよう」

 無邪気な笑いをあげたのは一瞬。一拍置いた次には、決闘の終焉を見届けるための冷淡な顔つきに変わっていた。
 宝具『王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)』を取り出し、アルベルトに向けて翳す。

287:名無しさん@お腹いっぱい。
08/01/27 01:37:45 xcCnW1q0
 

288:名無しさん@お腹いっぱい。
08/01/27 01:37:49 LszLhmNN


289:二人がここにいる不思議(前編) ◆LXe12sNRSs
08/01/27 01:39:58 gFGPUmTf
「―――王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)」

 間断なく、真名を解放。
 路上に寝そべるアルベルト、その上空に、無数の黒点が囲うように現れる。
 数にして三十二。宝物庫へと繋がる異次元の扉が、直下のアルベルトを三十二の瞳で睨みつけた。
 じわり、じわりと、焦らすようなスローペースで顔を出したのは―数十冊にも及ぶ書物の群れ。

「書の角に頭をぶつけて―というのも、なかなかに滑稽な死に方だと思わんか?」

 本来『王の財宝』を持って矛とするには、あまりにも情けない弾薬。
 しかし狼藉者を葬る手立てとしては、書による驟雨もまた一興、とギルガメッシュは思い至り実行する。

「―ではな雑種。来世では、“衝撃”などという不釣合いな二つ名を名乗るでないぞ」

 無限にも思われるような書物の雨は、弾丸の速度を纏ってアルベルトの身に注がれた。
 ほとんどが分厚く製本されたハードカバー、角で殴れば十分に鈍痛を与えられる品、それが速度を得ればどうなるか。
 武器と称すのはさすがに惨めだったが、凶器とするには問題ない。
 地に激突した衝撃で何冊かの本は分解し、紙がバラバラと宙を舞う様は、さながら吹雪のように思えた。
 その吹雪の中に、赤を纏った粉雪がちらり。
 それを逃さず目視したギルガメッシュは、口元だけで笑みを作ると、紙吹雪の中心地へと歩を進める。
 ほぼ同時に、書の雨もやんだ。何枚もの紙と何冊もの本で埋め尽くされた街路を、蹴散らすように進む。
 そこに、勝利の判定を下すに揺ぎない代物が陳列されていた。

「ふん」

 見下ろし、鼻で笑う。
 紙の中に埋もれるのは、鮮血に塗れた肉、肉、肉……肉、としか判別できない品々が、そこら中に散乱していた。
 どれが元頭部でどれが元内臓だったのかすらわからない。結果的な惨状は、本の角に頭をぶつける程度では済まされなかった。

「あれしきの砲撃で原型を失うとは……耐久力からして凡百な―」
「まこと凡百な眼力よの」

 声が聞こえてきた。
 ギルガメッシュ以外の、何者かの声が。
 肯定せざるを得ない、衝撃のアルベルトの肉声が。
 バッと振り向き、背後を確認する―いない。
 顔を正面に戻し、アルベルトはそこにいた。

「なにっ!? 貴様よもや――ガ!?」

 ギルガメッシュが己の目を疑う間、アルベルトは瞬速の手刀を、金色の鎧の継ぎ目を縫うようにして捻じり込む。
 ギルガメッシュの口から、鴨の首を締め上げたような呻きが漏れた。

「―真っ向勝負が信条のワシだが、貴様の慢心ぶりがあまりにも目に余るのでな。少々小細工を弄させてもらった」

 脳髄を白色が埋め尽くす―間際、アルベルトの肩に、見慣れぬ女物のケープが羽織われているのを見た。
 シルバーケープ―皮肉にも、ギルガメッシュが殺したクアットロの固有装備であり、アルベルトに支給されたそれの持つ、高性能ステルス機能が勝敗を決した。

「どうだ? 純粋な力の差を見せつけられるよりも屈辱的であろう? ワシの言葉が理解できているか、怪しいがなぁ!!」

 アルベルトは捻じ込んだ掌から、ゼロ距離による衝撃波を放つ。
 衝撃はギルガメッシュの体と鎧の僅かな隙間に浸透し、全身を駆け巡る。
 充満した力が溢れ、内部から鎧ごと弾け飛んだ。ギルガメッシュ本体も、ずたずたに傷を刻まれる。

290:名無しさん@お腹いっぱい。
08/01/27 01:40:30 LszLhmNN
 

291:二人がここにいる不思議(前編) ◆LXe12sNRSs
08/01/27 01:42:10 gFGPUmTf
 ―それは、一瞬の油断。常の慢心が生んだ、ほんの一瞬の逆転だった。
 アルベルトが最初から本気を出していたとしても、小細工を使わず真っ向から対立したとしても、結果はこうなっただろう。
 衝撃のアルベルトは―初見のイメージもあって―ギルガメッシュが対等と判断するに値しない存在だったからだ。
 敵が奇策や奥の手を秘めていたとしても、我の勝利は揺がぬと信じて疑わない。強者ゆえの慢心を常として備えていた愚。
 だが、意識を闇に閉じる瞬間になっても、ギルガメッシュはそれを悔いたりはしなかった。
 自らの性格が呼び込んだミスなど、彼の強い自尊心が認めるはずもない。ただそれだけの話である。


 ◇ ◇ ◇


「まったく、彼奴のせいで髪が乱れてしまったわ」

 また静寂の戻った路上。
 柊かがみが待つ帰途へと着いたアルベルトは、偶然見かけた理髪店から拝借した櫛で、髪型を整えながら歩いていた。

「時間は……思ったよりも速く片付いたな。それだけ彼奴が見込み違いだったというわけだが……む?」

 ふと、アルベルトが立ち止まる。
 違和感を覚えたのは、耳だった。

「ほう……かがみめ、任せるとは言ったが……」

 女性の悲鳴が聞こえる。
 やけに甲高い、ホラー映画の主演女優みたいな絶叫だ。
 アルベルトが苦笑を漏らしつつ音源の下に駆けつけると、

「なかなかにおもしろい状況になっているな」

 そこには二人の少女がいた。
 一方は柊かがみ。そしてもう一方は、ギルガメッシュがナオと呼んでいた女。
 しかし、互いにその姿は変貌を遂げていた。

 かがみは、全身に夥しい量の血液と裂傷を纏い、それをリアルタイムで修復させながら、
 ナオは、かがみの異様な姿に恐れをなしたのか腰を抜かし、化け物でも見るような涙目で、

「……女児二人の、戦場での対立か。滅多に拝めるものでもなかろうに」

 かがみたちの遥か背後で、アルベルトは観戦を決め込んだ。


 ◇ ◇ ◇



292:名無しさん@お腹いっぱい。
08/01/27 01:43:22 xcCnW1q0
 

293:二人がここにいる不思議(前編) ◆LXe12sNRSs
08/01/27 01:43:27 gFGPUmTf
 夕闇の振りかけた、けぶるように色彩のぼけた景色の下。
 結城奈緒は、夕闇に滲み出すように点在する彼女を見た。
 彼女は、立っている。奈緒は、尻餅をついてそれを見上げている。
 背中にあたる冷たい感触は、コンクリート塀によるもの。いつの間にか、路地裏の袋小路に追いつめられていた。

 乱れ、縮れ、ざっくばらんに切り捨てられた髪―修復。
 斬れ、裂け、彫刻のように幾重もの切創が作られた皮膚―修復。
 滲み、零れ、夥しい数の切創から噴き出す粘質の血液がスライムのように―修復。

 それら、メインディッシュとなる痛烈かつ異常な映像を、奈緒はほとんど強要される形で見ていた。
 肝心なのは、これがテレビなどの映像媒体を通したものでなく、本人の目を通した生の光景であるということである。
 死に直結するのは間違いない傷や血が、リアルタイムで“戻っていく”という異常な様を、匂い付きで見せつけられている。
 まず、胃に変な圧迫感を覚えた。胃液が食道を逆流するような錯覚に襲われ、軽く吐く。
 眼前から放たれる鉄錆じみた血の匂いと、口内を満たす嘔吐物の悪臭。ダブルパンチに鼻が曲がった。

 そこまで不快な気分を強要されても、奈緒はなにもしなかった。
 いや、できなかった。もしくはすでにしたのだが、なんにもならなかった。

 騒がず、呻かず、動かず―震え、微動し、脂汗を垂らし、声を枯らす。
 精神を恐怖に蹂躙された人間の、よくあるケースの一つ。
 奈緒は怯えていた。目の前の、“不死身の柊かがみ”が見せる異常に。

「―痛みってさ、ある程度のものだと慣れるのよ」

 今もなお修復中の裂傷は、奈緒がエレメントによってつけた傷だ。
 はじめは脅しのつもりだった。糸で軽く切りつけて、絆創膏程度で治まる傷を与えてやるつもりだった。
 それだけでかがみは驚いて、震えて、泣いて、その様を嘲笑ってやる、つもりだったのに。
 結果は真逆。かがみの持つ二つ名―不死身の異様に、度肝を抜かれた奈緒がいる。

「あなた、グロいのって平気? なわけないか、腰抜かしちゃってるもんね」

 かがみは言いながら、宙を泳ぐようなゆったりとしたスピードで歩み寄る。
 異形の像が視界の中で大きくなっていくのを頭の隅で捉えながら、奈緒は現実を否定した。
 ありえない―殺し合いをするために集められた参加者の中に、死なない人間が紛れているなんてありえない!
 だって、死なないのならば安全ではないか。優勝決定ではないか。ズルイじゃないか。殺されるだけじゃないか―。
 容易く覆された命の法則を、奈緒は畏怖して怯えるしかなかった。
 カタカタと上下の歯を打ち鳴らす間、かがみの負った傷が完全に修復を負え、元の状態に戻る。

「もう、治っちゃったけど。どうする? 次はどこに傷をつける? あ、それと、初めに言ったこと忘れちゃいないわよね?」

 かがみが首を横に傾いで、尋ねる。たったそれだけの動作が、どうしようもなく不気味に思えた。
 ギルガメッシュたちが去り、奈緒たちが対立を始める際、かがみが言ったのだ。
 ―私は最初はなにもしない。だけど、後であなたから受けた痛みを何倍にもして返す。と。
 奈緒はこれを、やれるもんなら、と笑って流した。そのときの自分が憎らしい。
 なにせ、何度エレメントを振ったか、何条糸を繰ったか、何回かがみに傷を与えたのか、もうわからなくなっていたのだから。
 あれが何倍にもなって自分に返ってくるなど、考えたくもない。

「ねぇ、どうしたのよ。もうおしまい?」
「……っ、ぅ、さいっ! あ……たっ、なん、な、っよ!」

294:名無しさん@お腹いっぱい。
08/01/27 01:45:44 LszLhmNN
 

295:二人がここにいる不思議(前編) ◆LXe12sNRSs
08/01/27 01:46:14 gFGPUmTf
 言葉になっていない声で、奈緒はかがみの不条理に怒りをぶつけた。
 裂かれた皮膚が自動で繋がるなど、零れた血が勝手に蠢くなど、人間業じゃない。化け物の所業だ。
 これでかがみがオーファンのような異形だったならば、まだ納得もできるし、ここまでの畏怖も感じない。
 なのにかがみは、人間の形を保ってそれをやってのけている。
 人型でありながら人間を逸した深優・グリーアの例をもっても、かがみの不死身という異常は、納得できない。

「ったく、言ったでしょ? 私は、“不死身の柊かがみ”。決して死なない女なのよ」

 馬鹿な。ありえない。ありえない。馬鹿な馬鹿な馬鹿な。ありえないったらありえない。そんな馬鹿な。馬鹿だ!
 かがみとの距離が、手を伸ばせば届きそうなくらいまで狭まっていたことを本能で感じ、瞬間的に恐怖を凌駕して攻撃に転ずる。
 窮地に立たされても、切り札であるジュリアはやはり呼び出せない。
 ただ爪型のエレメントを振り、その指先から伸びる切れ味抜群の糸を放つ。
 極細の糸が皮膚を切り裂いて、絡むように肉に入り込んだ。
 びくん、とかがみの体が痛みに痙攣し、しかしその顔はくすっと笑う。
 ばっくりと開いた口から、鮮血が流れ出る。腕から、足から、頬から、いたるところから。
 流血が各所を伝い、重力のまま下へと導かれる。
 が、次の瞬間には滝登りだ。
 伝い落ちた血が、逆流するかのごとく皮膚を上っていく。
 わかりきっていた結果をまた見せつけられ、奈緒は泣きたくなった。
 血が元の傷に収まり、開いた口が閉じる頃になっても、奈緒は身動き一つできない。
 そこで奈緒は、かがみの左頬を上っていく、やたらと遅い血の塊を見つけた。
 他の血はもうとっくに体内に帰ったというのに、左頬の血だけはなぜか、出来損ないの子みたいにのろのろしている。
 この子はいったいどこに帰ろうとしているのか―向かう先を目で追っていって、ゾッとした。
 瞼だ。かがみの左瞼が、ぱっくり切れていた。
 左目―傷―銃―玖我なつき―倍返し―奈緒の背筋を、冷たいなにかが走りぬける。

「目、気になる?」

 奈緒がやたらと左目を凝視していることに気づいたかがみは、なにを思ったか妖艶に微笑み、

「じゃあ、まずは目にしよっか」

 そんなことを口にして、

「左目。抉っちゃうわね」

 わざわざおぞましい単語を選んで、

「――――――――――――ひ」

 奈緒が喉を鳴らしことなんて気にもせず、手を伸ばすのだ。
 指の先端が目に近づきすぎて、像がぼやけて、さらに涙で滲む。
 こつん、と眼球に触れたような気がした。
 かりっ、と爪先が眼球を引っかく。
 ぷちゅっ、とゼリーを潰したような音。

「……ひあ、ああああ、ああああ、あああ、ああああ、あ、あああ、ああ、ああああ、あ、ああああああああああああああああ」

 それらすべて、恐怖心が生んだまやかし。
 左目がアイパッチに覆われていることなど完璧に忘れ、奈緒はかつての喪失感―左目を失った瞬間を―脳裏に思い出していた。
 思い出しながら、気絶した。


 ◇ ◇ ◇



296:名無しさん@お腹いっぱい。
08/01/27 01:46:16 B4BrFOT2



297:名無しさん@お腹いっぱい。
08/01/27 01:47:51 LszLhmNN
 

298:名無しさん@お腹いっぱい。
08/01/27 01:48:21 B4BrFOT2



299:二人がここにいる不思議(前編) ◆LXe12sNRSs
08/01/27 01:50:32 gFGPUmTf
 人間、やればできるものなんだな、とかがみは感心した。
 決してゼロではない痛みに耐え切れたのも、
 ひょっとしたら殺されるかもしれないという恐れに打ち勝ったのも、
 相手がより怖がるようホラーものの映画や小説を思い出しながら演技に徹したのも、
 全部、いっぱいいっぱいだった。だが、やり遂げた。

「くっくくく……随分とまぁ、たくましくなったものではないか。のう、不死身の」
「み、見てた、の?」

 前方に失神した奈緒、そして後方にはいつの間にやら、ややスーツを汚して戻ってきた衝撃のアルベルトが立っている。

「まさか、不死身の能力をこんな形で活かすとはな。常人にはない発想よ。案外、向いているのではないか?」
「なにによ、なにに。それに、あんたがわざわざそう紹介したんじゃない。言わなくてもいいのに、“不死身の”柊かがみなんて」

 そうだったな、とアルベルトはまた失笑を漏らした。なんだか馬鹿にされている気分だったが、不思議と嫌ではない。
 むしろ―利用し合う仲とはいえ―この地で出来たパートナーに認めてもらえたようで、嬉しくさえあった。

「ところで、あの金ぴかの人はどうしたの?」
「む? 機転は利くが、思慮は足らんか? ワシがここにいる時点で、軍配がどちらに上がったかは明白であろう」
「勝ち負けのことを聞いてるんじゃないわよ。その……まだ生きてるのか、ってこと」

 遠慮がちに尋ねたかがみの横、アルベルトはああなるほど、と笑わずに言った。
 せっかく巡り会えた他の参加者。しかも有力な情報を持つかもしれない二人組。
 協力、もしくは利用にこじつけられれば行幸だが、やむおえぬ場合、アルベルトは殺害も辞さないと断言していた。
 かがみも、既に一度人道を踏み外した者である。アルベルトの現実的な方針には、本心はともかく賛同を示していた。
 だからこそ、余計に気になっていたのかもしれない。

「始末した」

 その結果は、アルベルトの口からたった一言で、簡素に告げられた。

「いや、正確には―」

 早合点しそうになったところを、続きが入る。

「―これから、始末するところだ」


 ◇ ◇ ◇



300:名無しさん@お腹いっぱい。
08/01/27 01:50:55 LszLhmNN
 

301:名無しさん@お腹いっぱい。
08/01/27 01:52:01 xcCnW1q0


302:二人がここにいる不思議(後編) ◆LXe12sNRSs
08/01/27 01:52:35 gFGPUmTf
 ほのかな磯の香りが鼻腔を刺激し、ギルガメッシュの意識を覚醒に向かわせていた。
 瞼を開け目に入ったのは、夕日に照らされ爛々と輝く水面。どうやら沿岸に位置を移したようだ。
 朦朧と霞む思考の海で、寸前の記憶を懸命に手繰り寄せる。
 書の集中砲火で無残な肉塊へと成り果てたアルベルト―それがまやかしだったことを思い出し、歯噛みする。
 どれくらいの時間気を失っていたかは知らないが、現在の虚ろな意識こそが、アルベルトに敗北を喫したという証拠に他ならなかった。

「目覚めたか、裸の王よ」

 ギルガメッシュが目を開いたことに気づいたアルベルトが、見下ろす形で声をかける。
 またしてもこの位置関係だ。見上げるギルガメッシュと、見下ろすアルベルト。その隣にはかがみが立ち、奈緒の姿はどこにもない。
 アルベルトの言葉を受けて、ギルガメッシュは自身の体を可能な範囲で眺めてみる。
 言うとおり、裸だった。黄金の鎧は破壊されたのかそれとも没収されたのか、影も形も残されていない。
 履物は局部を隠す意味での腰布一枚のみ。引き締まった肉体は、荒縄でぐるぐる巻きにされていた。
 動かせるのは手先と足先、それに首から上くらいという散々な醜態を強いられて、ギルガメッシュはぎりっと音が鳴るほどに歯を擦る。

「―殺せ」

 現在の状況を顧みて、発した言葉それだった。

「目覚めて第一声が、殺せ、とはな。少しは気にならんか? 自分が敗北した理由が。
 そうたとえば、ワシが囮に使ったあの肉塊。あれの正体を教えてやろう」

 興味はなかった。詳細を知りえたところで、ギルガメッシュが雑種の浅知恵にしてやられたことには変わりない。

「あれはな、ワシに支給された品の一つよ。強いて言うならば“ヒトの形をしていなかったモノ”よな。
 とはいえ、獣肉というわけではない。人肉を纏った、異形のなにかだ。螺旋王もまったく、悪趣味なものを混ぜてくれる」

 どこかから拾ってきた死体でも使ったのだろう、と考えてはいたが、やはりどうでもいい。

「透明化の能力も、この機械によるものよ。が、やはりこういった小細工は好かんな。かがみ、以後はおまえが使うがよい」

 言ってアルベルトは、女物のケープをかがみに手渡した。見る気も起きない。

「戯言は終わったか、雑種?」

 勝者の愉悦に浸っているであろうアルベルトの態度が、ただ気に入らなかった。
 心中で憤慨しつつも、罵声を飛ばしたりはしない。穏やかに、聖人の佇まいで死を要求する。
 ギルガメッシュが、王ゆえに。

「ふうむ、なぜに死を望む? 勝者は敗者を従える、という約束であったはずだが」
「我は王なるぞ? 雑種の飼い犬に成り下がる気など毛頭ない。そうなるくらいならば自害を選ぶわ」
「それにしたって、普通は命乞いの一つや二つあるでしょう?」
「死後語り継がれるであろう伝承に泥を塗ることになるのでな。醜態を晒すつもりもない」

 命を握られている状況を自覚して、なおこの口ぶりである。
 それは裏を返せば、本当に命が惜しくないという真意の表れでもあった。
 殺される覚悟があるからこそ、死の際に立たされても遠慮のない発言ができる。
 王の戦い。それは規模の大小こそあれど、己の尊厳と国を懸けての大戦に他ならない。
 王の敗北とは即ち、全ての喪失に繋がるのだ。国も、民も、財も、臣下も、己自身も。全て勝者にもぎ取られる。

「なるほど。つまり負けたのが恥ずかしいから、とっとと死んで忘れたいってわけだ」
「たわけたことをぬかすなよ小娘が。あんなものは決闘ではない。戯れよ。我は童心を介し遊んでいたにすぎん」

303:名無しさん@お腹いっぱい。
08/01/27 01:52:56 B4BrFOT2



304:名無しさん@お腹いっぱい。
08/01/27 01:52:59 LszLhmNN
 

305:二人がここにいる不思議(後編) ◆LXe12sNRSs
08/01/27 01:55:20 gFGPUmTf
 そう、あれはギルガメッシュからしてみれば、決闘などという大それた戦いではなかった。
 とはいえ、陥った状況を鑑みれば、戦に敗北したという現実は否定できるものでもなく、本人もそれを認めている。
 だからこそ、自身の失態を自覚したまま、王として散ろうと言うのだ。

「そんな言い分で約束を反故にされてはたまったものではない。少しはその慢心を正す気にはならんものか」
「馬鹿な。慢心せずしてなにが王か」

 内容が遊戯に等しいものだったとしても、ギルガメッシュは王として戦場に立ち、王ゆえの隙を突かれ、王として負けた。
 民衆は結果だけを見る。名もなき雑兵に首を取られた王、と。
 口惜しい。が、王なればこそ、甘んじて受けるほかない。

「……では、生き恥を晒してまでワシらに従うつもりはない、と」
「何度も言わせるな」
「だが先に述べたとおり、ワシは貴様の首などに興味はない。しかし情報を提供する気はなく、協力する気もないときた。
 困ったものよ。かがみ、この強情なる王の処分、おまえならどうする?」
「そうね……いっそ、紐にでも繋いでおくとか」
「晒し者にして連れまわすということか。なるほど、それはそれでおもしろいかもしれんな」

 冗談混じりに話すアルベルトとかがみの顔は、確かな余裕に満ちていた。
 見ているだけで不快になる。余裕や慢心などといったものは、強者にのみ許される絶対の安心感だ。
 この二人の余裕は、偶然掴み得た幸運のようなもの。ギルガメッシュが真に猛威を振れば、表情は百八十度変わる。
 その様を思い浮かべるだけで、笑いが込み上げてきた。

「……くっくっく」

 端から見れば、裸身を荒縄で縛られた笑い男―という変態以外の何者でもない全姿が、殺意を纏う。

「つくづく我を笑わせるのが上手いな、雑種共。紐で繋ぐか。おもしろい、やってみせよ。
 ただし先ほども言ったとおり、我は犬に成り下がる気など毛頭ない。
 貴様らが手綱を引くは、主に従順な犬ではなく、牙を研いだ獅子だと心得よ」

 ギルガメッシュは、決して王であることを捨てたりはしない。
 死を宣告されようと、晒し者の運命が待っていようと、態度は常に傲岸。
 怒りを売る者には殺意で答え、鉄壁の姿勢で我を通す。
 その空気は、たとえ黄金の鎧をもがれ裸になろうとも剥がれることはなく、周囲を戦慄させる。
 実証として、かがみはギルガメッシュが放つ空気に呑まれ、だらだらと脂汗を流していた。
 しかしアルベルトは、

「―結城奈緒と言ったか、あの女は」

 怯えを纏うどころか、したり顔を強調させ、会話を続ける。

「貴様が臣下と言った女。結城奈緒をワシが殺す、と言ったらどうする?」

 試すような口調で、またギルガメッシュに揺さぶりをかける。
 なお食い下がってくるアルベルトの必死さに、ギルガメッシュは思わず声を荒げた。

「クククク……クハハハハハハ。なにを言い出すかと思えば、ナオを人質にでもしたつもりか?
 あの蜘蛛女は我の臣下の一人にすぎんと言ったはずだ。主人の名誉を守るために死ぬなら本望だろうよ。
 が、臣下とて我の財の一部だ。戦勝した証として捕虜にするならともかく―」

 嘲笑いの声が消え、静かなる怒声を響き渡らせる。

306:名無しさん@お腹いっぱい。
08/01/27 01:56:29 LszLhmNN
 

307:二人がここにいる不思議(後編) ◆LXe12sNRSs
08/01/27 01:57:01 gFGPUmTf
「―我の死後、無碍にでも扱ってみろ。死霊になりとて、縊り殺すぞ―?」

 耳にして、かがみが一歩退いた。
 アルベルトは、ニヤリ、と微かに笑った。

「……よくわかった。どのような条件であろうとも、ワシらに降る気はないと。そう受け取って構わんな?」
「ああ、やっと理解が追いついたか雑種が」
「安心しろ。あの小娘は貴様と違ってまだ使い道があるようなのでな。無駄に殺したりはせん。
 ―が、やはり貴様は駄目だな。その誇りには感服するが、ワシらにとっては害でしかない」

 殺意と殺意が対立する間で、やっと幕を下ろそうという動きが見られた。
 初めから決まっていたシナリオを、やはり書き換えることはなく、予定調和のように。

「生かしたところで、後々噛みつかれては面倒だ。望みどおり、障害として排除してやろう」

 判決が、下った。
 ギルガメッシュは抗わず、不気味な微笑のままそれを受け入れた。
 王として死のうとしている男を、アルベルトとかがみは憐れみなどしなかった。

「……かがみよ、先に結城奈緒を置いておいた場所に戻っておれ。
 曲がりなりにも英雄王の死だ。大勢の目に触れさせるのは酷というものだろう」
「うん……わかった」

 短いやり取りを交わし、かがみはその場から離れていった。
 一度も振り向かずに去っていくその姿は、なるほど、アルベルトに同行するに値する気丈さだと、ギルガメッシュは一人納得した。
 雑種には違いないが、この二人はこれで、参加者内のなかでは上等な部類に入るのだろう。
 不運と、数と、なにより王ゆえの慢心が原因で死すのだ―恥ではない。

「―ではな裸王。来世では、“英雄王”などという不釣合いな二つ名を名乗るでないぞ―」

 そして、英雄王ギルガメッシュの処刑は決行された。


 ◇ ◇ ◇



308:名無しさん@お腹いっぱい。
08/01/27 01:57:33 B4BrFOT2



309:名無しさん@お腹いっぱい。
08/01/27 01:58:02 JosLrtEf
 

310:名無しさん@お腹いっぱい。
08/01/27 01:58:47 wPiMTI7O
 

311:二人がここにいる不思議(後編) ◆LXe12sNRSs
08/01/27 02:00:31 gFGPUmTf
 夕日は水面に沈み、夜の帳が下ろされようという時刻。
 古めかしい木造建築を合流地としたかがみは、その一室、柱に縛られた奈緒の身を眺め思う。
 ―この少女は目覚めたとき、まずなにを思うだろうか。
 ギルガメッシュを金ぴかと呼び、戦闘面に関してまったくの心配をしていなかった奈緒。
 ギルガメッシュは臣下と言っていたが、実のところ二人の明確な関係などわかりはしない。
 彼の死を受け、どのような反応を見せるか。悲しむか、怒るか、それとも絶望するか。
 やはり、二人の事情を把握していないかがみには想像がつかなかった。
 ただ、ちょっとかわいそう、とだけ胸に抱く。

(……まったく、同情なんてしてる暇ないってーの)

 自分自身に溜め息をつきながら、相棒の帰りを待つ。
 ほどなくして、衝撃のアルベルトは帰ってきた。

「おかえり」
「うむ。……今度は、茶の用意はしてくれていないのか?」
「そんな気分じゃないわよ……」

 人ひとり殺してきたというのに、アルベルトは別段変わった様子でもない。
 ギルガメッシュとの一件を済んだことと割り切り、既にこれからを見据えている。
 私も切り替えなくちゃな、とかがみは思った。

「滅入ったか、かがみよ?」
「……そんなこと」
「気張らずともよい。不死者になったとて、精神までもが強靭になるわけではないからな。
 むしろ、人の心が残っているのならそれに越したことはない。貴様を野望に突き走らせる要因を、忘れてはならんぞ」

 忘れてなんかいない。
 螺旋王を喰い、自分の願望を叶えるという野心……かがみをここまで突っ走らせた、二つの悲しみを。

「今回は廻り合わせが悪かったにすぎん。が、次も後味が悪いとは限らんさ。
 障害と判断した者は排除する。利用価値がある者はとことんまで利用する。
 それ以外には目もくれん。ただ目標をのみを目指せ。それがワシら二人の成すべきことよ」
「……ちょっと、寝る。放送、お願い……」

 言うアルベルトの横、かがみは布団も引いていない畳の上に倒れこんだ。
 今度出会うのは、いざこざなく手を取り合える人たちがいい。
 そう心の端で願いながら、かがみは疲労の闇に落ちた。


 ◇ ◇ ◇



312:名無しさん@お腹いっぱい。
08/01/27 02:01:19 JosLrtEf
  

313:二人がここにいる不思議(後編) ◆LXe12sNRSs
08/01/27 02:02:06 gFGPUmTf
(王、か。くだらん。実にくだらん)

 仮眠を取るかがみの横、アルベルトは参加者名簿とペンを持ち、あと数分で始まるであろう放送を待った。
 宿敵である神行太保・戴宗の名は、まだ横線を引かれていない。が、あと数分後にはこの名が抹消される可能性もある。
 戴宗の性格を熟知しているからこそ、予感がした。争いが激しさを増す一方であるこの地において、戴宗がいつ無茶を働くか。
 ……それが、そろそろであると。もしくは、この六時間の間にもう……。

(なにかと荷の多い男であった。ワシとの戦いに無用な感情を持ち出すほどにな。……が、それゆえに)

 強かった。仲間を、平和を、正義を背負い戦っていた戴宗は、紛れもなくアルベルトと拳を交わすに相応しい強者だった。
 あんな自尊心を守るためだけに戦う慢心王とは、まるで別格。アルベルトの敵たる男は、戴宗以外にありえない。
 もっとも、実力だけで言うならば、ギルガメッシュにも資格はあった。慢心を捨てれば、の話であったが。

(古来より、正義の使者というのは守るものがあるからこそ強者足りえ、悪たる我らBF団と双璧を成してきた。
 戴宗を含む九大天王……彼奴ら国際警察機構、ジャイアントロボに選ばれたあの小僧とて例外ではない。
 だからこそ、ワシはあくまでもBF団十傑集が一人としてこの地に立つ。そして、決着をつけねばならんのだ。
 こんなところで死んでくれるなよ――戴宗)

 ふと、ペンを握る手が震えていることに気づいた。
 武者震いにも似た、不思議な高揚を覚える。

(四十路近いというのに……ワシもまだまだ若い。本能で焦がれているということか、宿敵に)

 ――だからかもしれない。
 それは、因縁の相手である戴宗か、それとも。

(熱い―な。戴宗……ジジイ……そして――。ワシの心を満たすのは、誰だ―?)

 腹の底で燻る、燃え滾るような衝動。
 若人の頃、何度となく味わったそれが、再びぶり返してきた。
 まだだ。まだ足りない。しかしまだ待て。と。
 衝撃のアルベルトは恍惚に笑み、放送を、未来を、訪れる命運を待った。
 そして、放送が始まった。


 ◇ ◇ ◇



314:名無しさん@お腹いっぱい。
08/01/27 02:02:21 LszLhmNN
 

315:名無しさん@お腹いっぱい。
08/01/27 02:03:19 B4BrFOT2



316:名無しさん@お腹いっぱい。
08/01/27 02:03:31 wPiMTI7O
 

317:名無しさん@お腹いっぱい。
08/01/27 02:04:11 JosLrtEf
  

318:二人がここにいる不思議(後編) ◆LXe12sNRSs
08/01/27 02:04:13 gFGPUmTf
 結城奈緒14歳。あたしのバトルロワイアルは、とんでもない形で終わりを迎えた。
 聞いて驚け。あたしと金ぴかがここから脱出する方法を探し歩くうちに……なんと、他の参加者が全滅してしまったのだ。
 放送で螺旋王が「あと二人」などとのんきに口にしたところで、あたしは「ハァ~!?」となった。正直拍子抜けだ。
 その後は、まぁ金ぴかと仲良く殺し合いって展開になるはずもなく、まだあてのない行脚を続けている。
 ちなみに、首輪のほうは金ぴかのなんだかよくわからないご都合ラッキーが働いてとっくに外れていた。
 会場全域が禁止エリアと化そうが関係ない。超安心な生活。
 それがもう、何年経ったことか。面倒くさいので覚えていない。
 少なくとも、二人でいることが疑問に感じなくなるまでは、そうしていたと思う。

 ―んで、次はどこへ行く?
 
 ―そうだな―。

 いつかのようなやり取りを、また繰り返す。
 どこに行ったって、今さら手がかりなんて見つかるはずもない。
 天命をまっとうするまでの、なんとも物悲しい二人旅だ。
 だけど、悪くはない。
 嫌味とかじゃなく、本心でそう思っている自分がいた。
 昔のあたしが側にいたら、きっと驚いていたことだろう。

 ―や、至極残念だが、どうやらここまでのようだ。

 けれど、終わりは唐突に訪れた。
 このまま脱出方法が見つかるまで、半永久的にここで金ぴかと二人きりだと、そう思いこんでいたのに。

 ―眠りにつくときがきた。我はもう、次の地に赴かなければならん。

 金ぴかは、本当に突然に、別れの言葉を告げてきたのだ。
 って、ちょっと待て。いくらなんでもそりゃ突然すぎるでしょうが。
 だって、ずっと二人でいたわけよ?
 途中、暑苦しい鉢巻きとか変な神父とか機械人形とかアレンビーとかいたけどさ。
 ほとんど二人で行動してたわけよ。そりゃもううんざりするほど。
 それが、いきなり。

 ―子供みたいなことを言うな。まったく、この期に及んでまだ乳臭さが抜けぬと見える。

 知るか。そんなことより、納得のいく説明してよ。じゃなきゃ、

 ―だが……よい。許そう。それもまた、ナオの持ち味だと、我はそう思っておこう……

 だーかーらー、なに一人で片付けちゃってんだっつーの。
 おい金ぴか。ねぇ金ぴか。返事、返事しろ金ぴか。

 ―次に……目が覚めるのは……ナオのいないところであろうな……

 締めに入るな。まだあたしは納得しちゃいない。しちゃ、いない。

 ―……いやあ……なかなかに…………愉しかったぞ……………………

 こら、消えるな。お願いだから、消えるな。消え……………………、

 ふざけんな…………ふざけんな金ぴかあああぁぁぁぁぁ!




319:名無しさん@お腹いっぱい。
08/01/27 02:06:12 B4BrFOT2



320:名無しさん@お腹いっぱい。
08/01/27 02:06:24 JosLrtEf
 

321:名無しさん@お腹いっぱい。
08/01/27 02:06:37 wPiMTI7O
 

322:名無しさん@お腹いっぱい。
08/01/27 02:06:56 sEGGcrAp


323:二人がここにいる不思議(後編) ◆LXe12sNRSs
08/01/27 02:07:00 gFGPUmTf
 二人がここにいる不思議。
 それは不思議だからこそ、二人でいる理由が掴めない。
 理由がなければ、二人でいる必然性もないのかもしれない。
 不思議は、こんな風に、容易く崩される。
 大切な人―お母さんが消えたあのときの思いには、遠く及ばないけれど。
 奈緒は、ようやく思い知らされた。

 さっきまで並んで歩いていた人が、前触れもなくいなくなる。

 だけど、それが自然。

 これが、バトルロワイアルというものなんだ、と。



【D-3中部/民家/1日目-夕方(放送開始)】

【結城奈緒@舞-HiME】
[状態]:気絶、精神的疲労(大)、かがみにトラウマ
[装備]:なし
[道具]:なし
[思考]
基本思考:面倒なのであまり戦いたくない。ヤバくなったら真面目にやる。
0:金ぴか…………死んだ?
1:とりあえず金ぴかと一緒に行動する。
2:攻撃してくる人間を殺すのに躊躇いは無い。
3:藤乃には色々と会いたくない 。
※本の中の「金色の王様」=ギルガメッシュだとまだ気付いていません。
※ドモンの発した"ガンダム"という単語と本で読んだガンダムの関連が頭の中で引っ掛かっています。
※博物館に隠されているものが『使い方次第で強者を倒せるもの』と推測しました。

324:名無しさん@お腹いっぱい。
08/01/27 02:07:21 icYEWa2g
  

325:名無しさん@お腹いっぱい。
08/01/27 02:07:33 sEGGcrAp


326:名無しさん@お腹いっぱい。
08/01/27 02:08:28 B4BrFOT2



327:二人がここにいる不思議(後編) ◆LXe12sNRSs
08/01/27 02:08:39 gFGPUmTf
【衝撃のアルベルト@ジャイアントロボ THE ANIMATION -地球が静止する日-】
[状態]:全身にダメージ(小)、右足に刺し傷(処置済み)、スーツがズダボロ
[装備]:衝撃のアルベルトのアイパッチ@ジャイアントロボ THE ANIMATION -地球が静止する日
[道具]:デイバッグ×2、支給品一式×2、シガレットケースと葉巻(葉巻-2本)、ボイスレコーダー、
    シュバルツのブーメラン@機動武闘伝Gガンダム、赤絵の具@王ドロボウJING、
    ガンメンの設計図まとめ、王の財宝@Fate/stay night、ミロク@舞-HiME
    シェスカの全蔵書(数冊程度)@鋼の錬金術師、首輪(クアットロ)、黄金の鎧@Fate/stay night(半壊)
[思考]:
基本-1:納得の行く形で、戴宗との決着をつける
基本-2:不死者(柊かがみ)に螺旋王を『喰わせ』、その力や知識をBF団へと持ち帰る
基本-3:上記の1と2が達成できないと判断すれば、優勝を目指す
0:闘争心が治まらぬ……?
0:放送を聞き、以後の方針を練る。
1:戴宗を探す。
2:不死者(柊かがみ)の身を守る。
3:奈緒が起きたら、知っている情報を洗い浚い聞き出す。その後可能なら利用し、無理ならば処分する。
4:各施設を周り、戴宗への書置きを残す。メッセージは『豪華客船にて待つ 衝撃のアルベルト』
5:脱出や首輪解除に必要な情報を集める
6:他の参加者達と必要以上に馴れ合うつもりはない
7:マスターアジアと再会すれば決着をつける
[備考]:
※上海電磁ネットワイヤー作戦失敗後からの参加です
※ボイスレコーダーには、なつきによるドモン(チェス)への伝言が記録されています
※ですが、アルベルトはドモンについて名前しか聞いていません
※会場のワープを認識
※図書館(超螺旋図書城)のカウンターに戴宗へのメッセージを残しました

【柊かがみ@らき☆すた】
[状態]:不死者、私服に切り傷、睡眠中
[装備]:つかさのスカーフ、ローラーブーツ@魔法少女リリカルなのはStrikerS、シルバーケープ@魔法少女リリカルなのはStrikerS
[道具]:デイバッグ×6(支給品一式×6、[水入りペットボトル×1消費])、柊つかさの首輪、柊かがみの靴、全てを見通す眼の書@R.O.D(シリーズ) 、
    奈緒が適当に集めてきた本数冊 (『 原作版・バトルロワイアル』、『今日の献立一〇〇〇種』、『八つ墓村』、『君は僕を知っている』)
    オドラデクエンジン@王ドロボウJING、緑色の鉱石@天元突破グレンラガン、エクスカリバー@Fate/stay night、
    アンチ・シズマ管@ジャイアントロボ THE ANIMATION、がらくた×3
[思考]
基本:螺旋王を『喰い』、自分の願いを叶える
0:疲れたので仮眠を取る
1:衝撃のアルベルトに協力する
[備考]:
※会場端のワープを認識



【“人の形をしていなかった”モノ@鋼の錬金術師】
アルベルトが囮に使った肉塊。名称は仮。
幼き頃のエルリック兄弟が、母を蘇らせるべく人体錬成を試み生まれた、異形の産物。
人体錬成直後の状態なので、スロウスとは無関係。
エルリック兄弟曰く、「人の形をしていなかった」。

【シルバーケープ@魔法少女リリカルなのはStrikerS】
クアットロの固有武装。クアットロが羽織っているケープがこれ。
高いステルス性能と魔法攻撃に対する耐性を持っている。
また、戦闘機人でない者でも問題なく使用できる模様。

328:名無しさん@お腹いっぱい。
08/01/27 02:09:53 B4BrFOT2



329:名無しさん@お腹いっぱい。
08/01/27 02:10:49 JosLrtEf
 

330:名無しさん@お腹いっぱい。
08/01/27 02:11:10 wPiMTI7O
 

331:転載
08/01/27 02:14:05 JjvgwKPh
18 :孔明のワナだニャ:孔明のワナだニャ
孔明のワナだニャ
19 :孔明のワナだニャ:孔明のワナだニャ
孔明のワナだニャ
20 :孔明のワナだニャ:孔明のワナだニャ
孔明のワナだニャ
21 :ネコミミの名無しさん:2008/01/21(月) 19:00:52 ID:RnCmLyZU0
p*-adsau*honb*-acca.tokyo.ocn.ne.jp
softbank219039*.bbtec.net
softbank219186*.bbtec.net
softbank219000*.bbtec.net
をとりあえず規制
問題あったら毒吐きとかで指摘ヨロ
【梨の木下】
◆YG6OITNcQE氏:01/20(日) 16:29:15 静留、ヴァッシュ、ランサー
◆HgDdvD3C.A氏:01/20(日) 20:45:09 カミナ、ドモン、ヴィラル、シャマル
【予約:無問題】
◆UKgRSkiadc氏:01/19(土) 15:11:16 ギル、奈緒、アレンビー、ニア、ビクトリーム
◆Haf2Sq.37氏:01/20(日) 00:34:22 言峰、ニコラス、シータ、エド、スカー
27 : ◆Haf2Sq.37.:2008/01/22(火) 23:50:02 ID:WmsBvF5s0
すいません、またしても遅れてしまいそうですorz
28 :ネコミミの名無しさん:2008/01/23(水) 00:34:10 ID:e.ojvVyM0
ドンマイ!
29 : ◆LXe12sNRSs:2008/01/23(水) 01:23:58 ID:l5sQpLvk0
ギルガメッシュ、結城奈緒、衝撃のアルベルト、不死身の柊かがみ予約します。
30 : ◆ZJTBOvEGT.:2008/01/23(水) 16:52:51 ID:0xeJQKU20
本日中に◆YG6OITNcQE氏の連絡がないようであれば、
静留、ヴァッシュ、ランサー
予約させていただきたく。
31 :管理人★:2008/01/23(水) 17:26:32 ID:???0
規制まとめ
.ap*.ftth.ucom.ne.jp
*catv0*.itscom.jp
*.ppp.asahi-net.or.jp
*.tkyoac00.ap.so-net.ne.jp
EATcf-*p*.ppp*.odn.ne.jp
nttkyo*.tkyo.nt.ftth.ppp.infoweb.ne.jp
.s*.a013.ap.plala.or.jp
adsau*honb*-acca.tokyo.ocn.ne.jp
softbank219*.bbtec.net
tokyo-ip.dti.ne.jp
KHP059143181203.ppp-bb.dion.ne.jp
ec-userreverse.dion.ne.jp
.rev.home.ne.jp
他、スパム業者が多用しているようなIP多数
上記辺りで規制かけてます。巻き込まれた方は御一報下さい。


332:転載
08/01/27 02:14:58 JjvgwKPh
32 :管理人★:2008/01/23(水) 17:28:21 ID:???0
現状での有効な予約
◆Haf2Sq.37氏:言峰、ニコラス、シータ、エド、スカー
◆LXe12sNRSs氏:ギルガメッシュ、結城奈緒、アルベルト、柊かがみ
◆ZJTBOvEGT氏:静留、ヴァッシュ、ランサー
35 : ◆Mo0CkREgd2:2008/01/23(水) 21:11:23 ID:0o09mvhY0
高遠、ミリア、ジェット、ティアナ、ガッシュ、チェス
予約!
36 :管理人★:2008/01/23(水) 21:52:57 ID:???0
>>35携帯認証かなんかコメントヨロ
そのIPは梨の木の下
38 :管理人★:2008/01/23(水) 22:11:18 ID:???0
現状での有効な予約
◆Haf2Sq.37氏:言峰、ニコラス、シータ、エド、スカー
◆LXe12sNRSs氏:ギルガメッシュ、結城奈緒、アルベルト、柊かがみ
◆ZJTBOvEGT氏:静留、ヴァッシュ、ランサー
李下
◆Mo0CkREgd2
◆2rcyXwTZ4s


現在規制
.ap*.ftth.ucom.ne.jp
*catv0*.itscom.jp
*.ppp.asahi-net.or.jp
*.tkyoac00.ap.so-net.ne.jp
EATcf-*p*.ppp*.odn.ne.jp
nttkyo*.tkyo.nt.ftth.ppp.infoweb.ne.jp
.s*.a013.ap.plala.or.jp
adsau*honb*-acca.tokyo.ocn.ne.jp
softbank219*.bbtec.net
tokyo-ip.dti.ne.jp
KHP059143181203.ppp-bb.dion.ne.jp
ec-userreverse.dion.ne.jp
.rev.home.ne.jp
p*-adsau*honb*-acca.tokyo.ocn.ne.jp
softbank219039*.bbtec.net
softbank219186*.bbtec.net
softbank219000*.bbtec.net

※公になっているもののみ

333:名無しさん@お腹いっぱい。
08/01/27 02:16:45 WF7Jinds
・・・・・・・・・


なんだこりゃ

334:・・・・・・
08/01/27 02:21:20 5T6Eg9kL
314 名前:やってられない名無しさん 投稿日: 2008/01/27(日) 01:47:02 ID:???0
したらばの方を見ると規制リストがずらっと並んでるね。
管理人さんにメールするのが一番早いと思うけど。

315 名前:やってられない名無しさん 投稿日: 2008/01/27(日) 02:04:47 ID:???0
ん? その支援は2ちゃんの方の規制じゃまいか?

316 名前:やってられない名無しさん 投稿日: 2008/01/27(日) 02:17:07 ID:???0
投下終わったのか?
終了宣言がない……。

317 名前:やってられない名無しさん 投稿日: 2008/01/27(日) 02:17:46 ID:???0
あーん!ギル様が死んだ!
ギルさまよいしょ本&ギルさまF.Cつくろー!って思ってたのに…
くすん…英霊薄命だ…

・゚・(ノД`)・゚・うっうっう…ひどいよお…ふえーん!!
この間「今、時代はギルガメッシュだ!」の書き込みをしてまだ2週間じゃないですか!
どーして、どーして!?あれで終わり!?嘘でしょ!?
信じられないよおっあんな十傑集ごときに殺られるなんてっ!!

戴宗と差がありすぎるわっ!!生き還りますよね?ね?ね?
……泣いてやるぅ・゚・(ノД`)・゚・

私はあのおそろしくチートな彼が(たとえド慢心王でもさ!ヘン!)大好きだったんですよっ!!
ギルさまあっ!死んじゃ嫌だああああああっ!!
LXe12sNRSs先生のカバッ!!え~ん・゚・(ノД`)・゚・

318 名前:やってられない名無しさん 投稿日: 2008/01/27(日) 02:18:24 ID:???0
死んだのか?
死亡確認かかれてないし

335:名無しさん@お腹いっぱい。
08/01/27 02:21:51 5T6Eg9kL
なんですかこいつらorz

336:名無しさん@お腹いっぱい。
08/01/27 02:27:54 WF7Jinds
……狂ってる……
おかしいこいつら…

337:名無しさん@お腹いっぱい。
08/01/27 02:29:32 BbRdBZEm
狂気だな
まさに

338:名無しさん@お腹いっぱい。
08/01/27 02:31:15 yXJH3BVO
……狂気の沙汰ほど面白い

339:名無しさん@お腹いっぱい。
08/01/27 02:32:26 sEGGcrAp
>>335
スト様でググレカスwwwwwwwwwwwwwwwww

340:名無しさん@お腹いっぱい。
08/01/27 02:33:04 kZkM3i1q
URLリンク(blog84.fc2.com)

341:名無しさん@お腹いっぱい。
08/01/27 02:34:11 WF7Jinds
>>339

はいはい、いいから決められた通りアニサロに行ってください
yamaguchi.ocnさん

342:名無しさん@お腹いっぱい。
08/01/27 02:35:39 4qMj/suu
>>340

唐突すぎてワロタwww

343:名無しさん@お腹いっぱい。
08/01/27 22:56:36 +i4AlJl0
marunouchi.ocn占め出しやがった

344::二人がここにいる不思議(後編) ◇LXe12sNRSs 代理投下
08/01/27 23:15:19 x84hvFP+
 ◇ ◇ ◇


 土左衛門(どざえもん)、という言葉がある。
 元は江戸時代におけるとある力士を指す言葉であったが、現代では主に、水死体を表す言葉として用いられている。
 そして、ここにも土左衛門が一体。
 ぷかぷかと水面を漂う、裸に腰布一枚の格好。
 バリッとしていた金髪は力なく萎れ、さらに体は縄によって雁字搦めにされている。
 と、不意に締まっていた縄が自壊し、波に揺られるままどんどん解かれていく。
 しめしめと、土左衛門が蠢き、縄を完全に振りほどいた。
 そのまま岸を目指し、躍動感溢れる力強い泳ぎを見せる。
 ここまで自立して動ければ、それはもはや土左衛門ではない。
 ただの、パンツ一丁の裸男だった。

「がっ、は…………っく、忌々しい…………なんと忌々しいことか…………」

 堤防を上る最中、裸男が念の込められた呟きを発する。
 それは悔恨と怒りであるらしく、裸男を包む周囲の空気が、どこか淀んで見えた。

「忘れぬぞ、この屈辱…………なぁ、“衝撃”よ!」

 肺に溜まった水を吐き出し、血気盛んに叫び散らしたその裸男は―彼の英雄王、ギルガメッシュであった。
 とはいえ、現在の彼に王らしき風格は微塵も残されていない。
 衣服を含むありとあらゆる財を奪われ、誇りすら汚され、なお生者としてここに立っている事実。
 思い出すだけでも忌々しい、数分前の出来事―


『ではな裸王。来世では、“英雄王”などという不釣合いな二つ名を名乗るでないぞ―
 ―と、言いたいところではあるが、気が変わった。やはり、貴様はこのまま生かしておくとしよう』

 と、死を宣告してすぐ撤回するアルベルト。あれには憤慨したが、それから先の言動がさらにギルガメッシュを苛立たせる。

『ただし、紐は繋がん。貴様は、財と臣下を奪われた哀れな裸の王として、ワシに放し飼いにされるのだ。
 屈辱か? 屈辱であろうな。プライドが許せぬというのなら、自害でもなんでもすればいい。ワシは止めん。
 が、もし貴様が死んだならば―貴様から奪った財、臣下も含め、無に散るであろうことを心得ておくのだな』

 放し飼い。アルベルトの見い出したギルガメッシュの活用法は、なんとも馬鹿げたものだった。
 おそらく、アルベルトはこう踏んだのだろう―彼奴は口ではああ言っても、自害より報復の道を選ぶ。と。
 あえて敗北感を背負ったギルガメッシュを生かすことにより、復讐者を作る。
 復讐者と成り果てたギルガメッシュは、当然アルベルトに逆襲を果たすべく、この会場を翻弄することだろう。
 そして、互いに生き残っていれば、いつか道は交わる―ただしそれは、螺旋王へ至る道。
 アルベルトがあくまでも脱出を目指すのであれば、ギルガメッシュも同じ道を、別の経路で辿るしかない。
 アルベルトはギルガメッシュと再会を果たした際、その道中で掴み得た成果を、今度こそ奪う気でいるのだろう。
 無理に反発し、殺し合いにでも興じようものならば、今度は螺旋王の思う壺だ。
 かといって、ここまでされて自害に及ぶつもりもない。なにせ、あのときのアルベルトは慢心していたのだから。

『ワシに借りを返したくば、慢心を捨て、駆け上ってくることだ。螺旋王へ至る道を、な。
 せいぜい足掻けよ裸王。どれ、貴様の行く末を按じ、ワシがまじないをしてやろう』

 そう言ってアルベルトは、簀巻き状態のギルガメッシュを担ぎ出し、あろうことか空に向かって放り投げたのである。

『あいにくと力が制限されておるのでなー! 地球の裏側まで届くことはないから安心せーい!』

 空を飛ぶ簀巻きに向けた、別れの言葉。思い出すだけでも腹立たしい。
 宙に投げ飛ばされ、ほどなくして水面に落下したギルガメッシュは、どうにか自力でここまで泳ぎ着いた。
 いくら童心を忘れぬギルガメッシュとて、自身を縄で縛り、魚の真似事を興じた経験などない。
 だけに、この仕打ちははらわたが煮えくり返るような思いだった。

345::二人がここにいる不思議(後編) ◇LXe12sNRSs 代理投下
08/01/27 23:17:34 x84hvFP+
「フゥッ…………ハハ…………ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ
 ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ
 ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ絶対に許さんぞぉぉ!!」

 生き恥を晒すことを強いられた屈辱感、
 財と臣下のすべてを奪われた屈辱感、
 簀巻きにされ投げ飛ばされた屈辱感、
 そしてなにより、この英雄王を『まぐれで』負かし、放し飼いにしたなどと『思い込んで』、慢心している様が、
 ギルガメッシュは許せず、決闘に敗れたことも忘れ、生きて借りを返そうという気を持ち始めていた。

「…………が、それにしても『慢心を捨てろ』とは……我に王を辞めよ、という意味か?
 ふん、思いあがるなよ“衝撃”。捨てはせん、が、次に貴様と相対せしときは―慢心せず、しかし王として、殺してやる」

 “雑種”ではなく、しかし“アルベルト”までは届かず、“衝撃”という二つ名に対し宣戦を布告する。
 彼は知らない。アルベルトがギルガメッシュの力量を惜しみ、また宿敵に焦がれていたことを。
 風が吹いた。

「――っへぶし!」

 波が凪ぎ、岸に置かれたヨットの帆が揺れ、ギルガメッシュは寒そうにくしゃみをした。
 ―財、依然腰布一枚。



【E-4/ヨットハーバー/1日目-夕方(放送開始)】

【ギルガメッシュ@Fate/stay night】
[状態]:疲労(大)、全身に裂傷(中)、全裸(腰布一枚)
[装備]:なし
[道具]:なし
[思考]
基本思考:打倒、螺旋王ロージェノム。【乖離剣エア】【天の鎖】の入手。【王の財宝】の再入手。
0:……寒いな。
1:“螺旋王へ至る道”を模索。最終的にはアルベルトに逆襲を果たす。
2:異世界の情報、宝具、またはそれに順ずる道具を集める(エレメントに興味)。
3:出会えば衛宮士郎を殺す。具体的な目的地のキーワードは【高速道路】【河川】 。
4:“螺旋の力に目覚めた少女”に興味。
5:目障りな雑種は叩き切る(特にドモンに不快感)
6:慢心を捨てる――?
※地図の端と上空に何か細工があると考えています。
※腰布の詳細はご想像にお任せします。



※自殺用ロープ@さよなら絶望先生は、海に流されました。
※アルベルトがギルガメッシュの生存をかがみや奈緒に黙ったままでいるかは不明。
※D-3路上に、シェスカの全蔵書@鋼の錬金術師が数冊(内数冊は破損)放置されています。
※ほとんど入れ違いだったため、アルベルトもかがみもアレンビーの姿は確認していません。

346:拳で語る、漢の美学 1/12 ◆1sC7CjNPu2
08/01/27 23:20:33 x84hvFP+
 「……人の気配はしないな」
 『ええ、そのようですね』

 ドモンとカミナ、そしてクロスミラージュはG-1エリアの駅の出入り口にいた。
 あれからG-4からG-1までの沿岸を捜索した彼らだが、とうとうティアナを見つけることが出来なかったのだ。

 『もしかしたらですが、マスターは目を覚ましてG-1の駅に向かった可能性もあります』

 一通り探し終えたところでクロスミラージュがそう提案し、彼らは駅に向かうことになった。
 ひょっとしたら、ティアナが正気に戻ってクロスミラージュと合流するために駅を利用するかもしれない。
 そうでなくとも、他の参加者たちとも接触できる可能性もあると考えたのだ。
 途中、カミナにモノレールを説明するためにクロスミラージュが再び異文化交流に頭を悩ませた以外は何事も無く―今に至る

 「空振りってわけか」
 『どうやら、マスターは南側の沿岸には漂着していないようですね』
 「しかし、どうする?お前たちが溺れたという時間からもうかなりの時間が経っているんだろ。
  もし目を覚ましているなら、一箇所に留まっているとは考えにくいんじゃないか?」

 確かにドモンの言う通りだと、クロスミラージュは考える。
 さらにティアナの精神状態は、正気に戻ってないとしたら極めて不安定な状態のはずだ。
 どんな行動に出るのか、まったくといっていいほど予想が出来ない。
 ―最悪でも、海を眺めて落ち込んでいてくれればいいのですが。

 「おうおう、それがどうしたって言うんだ」

 返事のないクロスミラージュに対し、カミナが安心させるように笑いかける。
 ビシッと親指を立て、引き締まった自分の胸を指す。

 「約束してやっただろう、俺が必ず会わせてやるって」
 『……カミナ』
 「俺様を誰だと思っていやがる。ちったぁ安心しろ」

 まったく根拠の無い慰めだったが、クロスミラージュは不思議と安心した。
 ここに放送で仲間の名前を呼ばれても、仲間の無事を信じて疑わない男がいるのだ。
 ならば自分も、仲間の無事を信じないでどうするというのだ。



347:拳で語る、漢の美学 2/12 ◆1sC7CjNPu2
08/01/27 23:23:02 x84hvFP+
 ■


 G-1駅は、クロスミラージュの知っているD-4駅と似通った造りをしていた。
 大まかな構造は違うが、自販機などの共通する部分は多い。
 そしてその共通する部分である駅員の詰め所の中に、カミナたちはいた。
 D-4駅と同様に存在したデスクの上に、カミナはデイパックから地図を取り出してデスクの上に広げる。
 クロスミラージュを地図の隣に置き、これまたD-4駅と同様にあったソファにドカっと座った。
 
 「クロミラ、こんな所でどうするんだ?ティアナを探しに行くなら、道草食ってるわけにゃいかないだろ」
 『いえ、別に何もしないわけではありません。
  私たちがモノレールを利用するためには、18:00まで待たねばなりません。
  その待ち時間を利用して、それぞれが持つ情報を交換しようと思うのです』
 「……そうだな。考えてみれば、俺たちはまだこの会場に来てから何をしていたかを話し合っていない」

 詰め所の壁に背を預けていたドモンが同意する。
 ドモンは既に何人かの参加者たちと接触し、ファイトをしている。
 その中の何人かは、ひょっとしたらカミナやクロスミラージュの知り合いだという可能性もある。
 ―傷の男のことも、何か知っているかもしれんしな。

 『ではまず、私からお話しますね』



348:拳で語る、漢の美学 3/12 ◆1sC7CjNPu2
08/01/27 23:24:47 x84hvFP+
 ■


 クロスミラージュは話し合った情報を整理しながら、チカチカと赤い発光部を光らせる。
 それぞれの知り合いを初めとして、危険人物の情報など様々な情報が集まった。
 その中に、幾つか引っかかる事があった。

 『カミナ、Mr.ドモン。もう一度、不可思議な移動をした時のことを話してもらっていいでしょうか』
 「おう、いいぜ」

 カミナはソファから立ち上がり地図の東側―森林になっている所に指を落とした。
 それから指を地図から離し、今度は西側―海になっている所に指を落とす。

 「俺が居たのは、森の中だったはずなんだ。
  ところがちょっくら走ってたら、いきなり海の中だ」
 「俺もカミナと似たようなものだ。
  少なくとも近くに高速道路や川のある所にいたんだが、気がついたら森の中だ」

 今度はドモンが地図の北側―本人が言ったように高速道路と川がある周辺に指を置く。
 そして地図から指を離し南側―森になっている所に指を落とした。

 『……単純に考えるなら、会場の端と端は繋がっているということになりますね』
 「単純もなにも、間違いないだろう」

 当たり前のように、ドモンが言う。
 その横でカミナがなるほどと納得していることから、彼らの中ではもう決定事項なのだろう。
 かというクロスミラージュも、実はそれほど疑ってはいない。

 『しかし、そうなりますと』
 「そうなると?」
 『……マスターがどこに流れ着いたのやら』

 あー、と。困った感じの声がカミナから漏れる。
 もしティアナが西側の端まで流されていた場合、東側の森の中に移動したことになる。
 溺死の心配は無くなるが、合流することを考えると余計に捜索する範囲が広がったことになる。

 『……マスターとの合流を後回しにして、Mr.明智との合流を優先するべきかもしれませんね』
 「あん?クロミラ……てめぇ、それでいいのか」
 『あまりにも捜索する範囲が広すぎます。Mr.明智と合流して、人手の確保を』

 ガンッ、とデスクに置かれたクロスミラージュの真横から、強い音が響く。
 怒りの形相を浮かべたカミナが、デスクを拳で強く叩きつけたからだ。



349:拳で語る、漢の美学 4/12 ◆1sC7CjNPu2
08/01/27 23:27:14 x84hvFP+
 ■


 何故怒っているのか、正直なところカミナ自身よく分かっていなかった。
 クロスミラージュがティアナとの合流を後回しにすると言った時に、急激に怒りが沸いてきたのだ。

 『……どうしたのですか、カミナ?』
 「分かんね」
 『……カミナ、落ち着いて下さい』
 「分かんねぇ、分かんねぇんだけどよ。クロミラ、お前本当にそれでいいのか!?」

 理由の分からない怒りに任せて、カミナはクロスミラージュを怒鳴りつける。
 何が言いたいのかなど自分でも分かっていないが、喋らなければ気が済まなかった。

 「お前の『ますたー』、あーっと俺で言うと弟分がな!どっかでピンチになっているかもしれないってわけだ!
  なのにお前は、後回しにするだと!捜索する範囲が広いだと!
  男ならな!草の根分けてでも自分の女ぐらい探し出せってんだ!」

 カミナは喋りきって荒くなった息を整え、それからやっと自分が叫んだ内容を理解した。
 そして自分が唐突に怒りだした理由を、なんとなくだが分かってしまった。

 ―なんだよ、おい。
 ―つまり何か、俺は自分で見たものしか信じないとか言いながら。
 ―シモンとヨーコが死んだってことを、信じまってるのか?

 『……カミナ』
 「うるせぇ!」

 弱気になる心を叱咤するように、カミナは怒鳴った。
 デスクから拳を離し、八つ当たりに近くの壁に拳を叩く。
 コンクリートの壁は、特に音を立てるでもなくそのままだ。

 「おい」
 「……うるせぇって言ってるだろ!」


 「歯を食いしばれ」



350:名無しさん@お腹いっぱい。
08/01/27 23:27:53 yJvva7dD
sienn

351:名無しさん@お腹いっぱい。
08/01/27 23:28:04 5DPAYK+O
これって削除依頼だろ

352:拳で語る、漢の美学 5/12 ◆1sC7CjNPu2
08/01/27 23:28:31 x84hvFP+
 どういう意味だ?
 そう思った瞬間に、いつの間にか近づいていたドモンの拳がカミナの顔面を捉えていた。
 カミナの体が軽く浮き、詰所の床を転がる。

 『Mr.ドモン!』
 「安心しろ、軽く活を入れただけだ」

 ドモンはたいした事ではないといった涼しげな表情で、カミナを見据える。
 カミナの方は、何のコメディか。転がった結果、逆立ちのような格好で壁に背中を預けていた。

 「テメェ!何しやがる!」
 「言っただろ、軽く活を入れてやっただけだとな」
 「この野郎っ、今のでさっきの借りは無しだ!」

 カミナは逆立ちのような姿勢から素早く体勢を立て直し、拳を握り込んだ。
 対するドモンも、好戦的な笑みを浮かべて構える。

 「貸し借り無し!そんで俺はテメェがムカつくからぶん殴る!」
 「面白い!やってみろ!」

 カミナが突っ込み、ドモンがそれを迎撃する。
 戦うのに適しているとは言いがたい詰め所の中で、こうして戦いの火蓋が切って落とされた。


 ■


 クロスミラージュは急激な展開についていけず、ポツンと取り残されていた。
 カミナとドモンは暴れに暴れ、今や詰め所の内部は見るも無残な状態だ。
 そんな中でクロスミラージュが置かれているデスクは、二人が気をつけているのか奇跡的に無傷で済んでいる。

 『……どうしましょう』

 クロスミラージュはカミナの強がりに安心し、するべき配慮を忘れていた自分を悔やんでいた。
 カミナを怒らせたのは、間違いなくクロスミラージュの不用意な言葉だろう。
 一度自分は解体してもらった方がいいのではないかと、クロスミラージュは真剣に悩んでいた。

 「威勢はいいが、守りが甘いな!」
 「うるせぇってんだろ!大人しく殴らせろ!」


353:名無しさん@お腹いっぱい。
08/01/27 23:28:43 2s6jXXqV
>>351
完全にコピペですので、削除対象です

354:拳で語る、漢の美学 6/12 ◆1sC7CjNPu2
08/01/27 23:30:51 x84hvFP+
 クロスミラージュの目の前で、相も変わらずカミナとドモンが殴り合っている。
 見る限りカミナも頑張ってはいるが、ドモンの方が優勢のようだ。
 カミナの身体には無数の青あざが出来ているが、ドモンの方は綺麗なものだ。

 ―お互い殺す気ではないようですし、折を見計らって止めに入れば……!?

 そう考えた矢先に、クロスミラージュの思考はフリーズすることになった。
 ぶちキレたカミナが、デイパックから剣を取り出したからだ。

 『カミナ!流石にそれは』
 「ふむ、ならば俺は」

 ドモンは特に動揺するでもなく軽く足を動かし、足元に転がっていた『紅い槍』を手元まで蹴り上げて手にする。
 ―デイパックに入っていたはずのその槍が、なんで床に転がってるんですか!
 どうやらクロスミラージュが考え込んでいる間に、既にただの喧嘩ではなくなっていたようだった。

 「これを使わせてもらおう」

 ドモンの言葉にカミナの返答はなく、カミナはただ剣を鋭く構える。
 ドモンは槍を三振りほどして調子を確かめ、同様に鋭く構えた。
 いつの間にか、詰所には緊迫した空気が漂っていた。

 『二人とも、そろそろいい加減に!』
 「人のモンをっ!」

 クロスミラージュの静止を切欠に、動いたのはカミナだった。
 素早く踏み込み、左肩の痛みを堪えて上段から袈裟懸けに剣を叩き込もうとする。

 「勝手に使ってるんじゃねぇっ斬りぃぃぃ!」
 「甘いな!」

 クロスミラージュは自分の見たものが信じられず、思わず自己診断プログラムを走らせた。
 間違いなくカミナより後に動いたはずのドモンが、カミナより素早く踏み込んでいたのだ。
 ドモンはカミナを見上げるような低い位置に入り込み、紅い槍をカミナの顔元に向けて槍を突きつける。

 『カミナ!避けて下さい!』

 回避は不可能だと思ったが、叫ばずにはいられなかった。
 そして次の瞬間、クロスミラージュは自分の見たものが信じられなかった。

 「なぁっ!」
 『……信じられません』

 カンッ、と乾いた音がして、カミナの持っていた剣が手から弾き飛ばされていた。
 ドモンはあの体勢から、まるでビリヤードの玉を突くように紅い槍でカミナの剣の柄を突いたのだ。
 カミナの剣を振り下ろすタイミングに合わせ、しかも異常なスピードで正確に剣の柄を突いた離れ業。
 間違いなく、常人の出来るものではない。

 「っ!そんなんでな!」


355:拳で語る、漢の美学 7/12 ◆1sC7CjNPu2
08/01/27 23:33:08 x84hvFP+
 剣を飛ばされて万歳したような体勢で仰け反ったカミナだが、まだ諦めてはいなかった。
 そこからさらに背を仰け反らせ、精一杯反動をつける。

 「俺が臆するかよ頭突きぃぃぃ!」

 対するドモンは、槍で剣の柄を突いた反動のためか奇妙な体勢になっていた。
 尻をついていない尻餅といった感じで、槍を持っていない方の手を重心にしてどうにか腰を浮かせているような格好だ。
 体勢からしてカミナの方が有利かとクロスミラージュは思ったが、すぐに目の前の人間が常識外の人間だと再確認することになった。

 「ふんっ!」

 ゴンッ、と小気味いい音が詰所に響く。
 ドモンは床に着いた手で身体を持ち上げ、頭突きを仕掛けてくるカミナの脳天に足裏を蹴り込んだのだ。
 ご丁寧に、コークスクリューのように身体の捻りも加わえている。

 「畜生……」
 『カミナー!』

 カミナは蹴りを食らった姿勢からそれだけ溢し、ゆっくりと後に倒れこんだ。
 ドモンは片手倒立のような状態からすくっと立ち上がり、服についた埃をパンパンとはたく。

 「安心しろ、ちゃんと生きてる」
 『嘘だっ!!』
 「本当だ」

 ほら見ろ、とドモンがカミナを指差す。
 確かに、よく見なくともカミナの剥き出しの胸が大きく上下しているのが分かる。
 意識は無いようだが、それ以外には特に問題は無さそうだった。

 『……Mr.ドモン、なぜこのようなことを?』
 「こいつが、殴って欲しそうな顔をしていたからな」

 ―なんですかそれは?
 声に出していない疑問を気配で察したのか、ドモンは続ける。

 「なんとなくだがな。俺も昔は、さっきのカミナみたいな顔をしていたことがあったからな」

 少し恥ずかしそうに、ドモンは自分の頬を指で掻く。
 言葉を選ぶためか少し黙り、その間に乱闘のためひっくり返ったソファを元に戻す。

 「……何か、アドバイスでも出来ればと思ったんだ。
  だが俺は口下手でな。少し考えたんだが、何を言えばいいのか考え付かなかったんだ」
 『……だから口ではなく、拳で伝えたと?』
 「それで伝わるものもある。男同士なら、特にな」

 ―比較対象が少なくて知りませんでしたが、『男』とはそういうものなのでしょうか?
 機動六課の男衆を思い出しつつ、クロスミラージュは疑問に悩む。
 そんなクロスミラージュを尻目に、ドモンはカミナを抱きかかえてソファに移動させていた。

 「……少し手合わせしたかった、というのも少しはあるがな」

 クロスミラージュに聞こえないぐらいの声でボソッと漏らした本音は、幸いと言うべきか本人にしか聞こえなかった。



356:名無しさん@お腹いっぱい。
08/01/27 23:34:38 8AE2VSh9
>>355

削除依頼出したから停止してください
コピー&ペーストは現状では禁止だそうです

357:拳で語る、漢の美学 8/12 ◆1sC7CjNPu2
08/01/27 23:34:58 x84hvFP+
 ■


 「俺は一足先にF-5の駅に行って、周辺を調べておく。お前たちは18:00のモノレールで後から来い」

 ドモンがそう言い出したのは、カミナをソファに寝かせてからすぐのことだった。

 『しかし、カミナの意見は』
 「今は寝てる。起きたら文句は俺に言えとでも伝えとけ」

 クロスミラージュの意見をバッサリと切り捨て、ドモンは早々に詰め所の外に向かおうとする。
 慌ててクロスミラージュは引き止めようとするが、それよりも早くドモンが口を開いた。

 「ティアナとかいう奴がどこにいるか分からない以上、お前の言っていた明智と合流する方が無難だろ?
  それに一人でも多くの仲間を集めるために、ここで時間を無駄にするのは惜しい」
 『だからといって、一人で行動するのは危険です』
 「安心しろ、約束する」

 ドモンはカミナがやったように、ビシッと親指を立てて自分の胸を指す。
 それを見て、クロスミラージュはドモンを止めることを諦めることにした。
 今さらだが、ドモンもカミナと同様に言い出したら聞かないことを確信したからだ。

 『ではせめて、その紅い槍を持っていって下さい』
 「悪いが、槍よりは拳の方が性に合ってる」
 『いえ、武器としてではなく位置確認のためです。
  その槍からは非常に高い魔力が感知出来るため、デイパックに入っていないなら私でも感知することができます』
 「……なるほど、これが発信機になる訳か。分かった」

 納得し、ドモンは壁にかけられた紅い槍を手に取る。
 槍を肩に担ぎ、ドアノブを捻って詰め所の外へ出た。

 「じゃ、またな」
 『御武運を』


358:名無しさん@お腹いっぱい。
08/01/27 23:35:19 yJvva7dD
 

359:拳で語る、漢の美学 9/12 ◆1sC7CjNPu2
08/01/27 23:37:04 x84hvFP+
 バタン、とドアが閉まり、ドモンの姿はクロスミラージュの視界から消えた。
 クロスミラージュが時間を確認すると、もうすぐ夕方に差し迫る時刻だった。
 ドモンと次に会うのはおおよそ二時間後ということを確認し、乱闘から思った以上に時間が立っていないことに驚いた。

 『……このような状況は、二回目ですね』

 クロスミラージュは、ティアナと共に駅に居た時のことを思い出す。
 あの時に自分がしっかりとマスターをフォロー出来ていれば、今も隣に彼女がいたかもしれない。

 『カミナが目を覚ましたら、今度こそちゃんとフォローしましょう』

 カミナからすればいきなり殴られて喧嘩になり、挙句の果てにノックダウンされたのだ。
 ドモンは問題ないように言っていたが、クロスミラージュとしてはカミナが怒り狂わないかとても心配なところだ。

 『モノレールが来るまで時間がありますし、カミナとMr.ドモンの話をもう一度洗い直して……!?』

 ―モノレールが無いのに、どうやって駅まで移動するのですか!?
 なぜか即座に疑問に思わなかったと後悔しながら、クロスミラージュは発光部を激しく明滅させた。
 予定より数時間早く、ドモンに持っていかせた赤い槍の魔力反応のサーチを開始する。

 『……もう慣れましたけど、非常識な』

 クロスミラージュの感知する魔力反応は、クロスミラージュの空間認識が間違っていなければモノレールの線路に沿って移動していた。
 おそらく、ドモンはモノレールの線路上を疾走しているのだろう。

 『あのスピードなら、17:00の禁止エリアも問題なく通り抜けられそうですね』

 ドモンの常人離れした身体能力を再々確認し、クロスミラージュは引き止めようとした自分が馬鹿馬鹿しく思えてきたのだった。



360:拳で語る、漢の美学 10/12 ◆1sC7CjNPu2
08/01/27 23:39:09 x84hvFP+
 ■


 カンッ、カンッ、カンッと音を立て、ドモンはクロスミラージュの予想通りにモノレールの線路上を走っていた。
 ドモンとてあと小一時間ほどで進路上のエリアが禁止エリアになってしまうのは知っているため、自然とスピードが上がる。

 「これでいいとは思うがな」

 残してきたカミナとクロスミラージュの事を思い出し、ドモンは呟く。
 『これでいい』というのは、実は先ほどの乱闘のことではない。
 ドモンは二つほど、クロスミラージュとカミナに伝えなかったことがある。
 一つは、参加者相手に問答無用で戦いを仕掛けることだ。

 ―これは、風浦可府香の『遺言』だ。
 ―二人には悪いが、押し通らせてもらうぞ。

 伝えれば反対されることは、ドモンには予想がついていた。
 それに反対されてもドモンはこのやり方を曲げる気は無いため、話すだけ時間の無駄になるとドモンは考えたのだ。
 そして、二つ目は―

 「……師匠」

 モノレールの上に広がる、まだ青い空をドモンは仰ぐ。
 カミナから見せてもらった名簿の中には、ドモンを震撼させる名前が載っていた。

 ―我が師、東方不敗・マスターアジア。

 シュバルツと同様に、なぜ生き返っているのかは分からない。
 それ故に、ドモンはこの事をカミナたちに伝えるのを躊躇らった。
 ドモンはジェントル・チャップマンという、『前例』を知っている。
 チャップマンは一度死に、DG細胞の力で蘇った。
 しかしその理性は生前と比べ物にならないほど狂い、気高き誇りはこれほどなく堕ちてしまっていたのだ。
 生き返った東方不敗が、その『前例』と同様ではないという保証はない。

 ―だがもし師匠が俺の知っている通りの師匠ならば、螺旋王の悪逆非道な振る舞いを放ってはおけないはず。
 ―もしもそうならば、いずれ道は交わるはず。
 ―師匠、どうかそれまで御武運を!

 祈りの言葉を胸に秘め、ドモンはさらに加速する。
 自分が考える下手な憶測など、当てにはならない。
 全ては、直接会って確かめればいいだけのこと。
 今一度拳を重ねることに思いを馳せ、ドモンは我知らずに口元を吊り上げていた。



361:名無しさん@お腹いっぱい。
08/01/27 23:39:57 yJvva7dD
 

362:拳で語る、漢の美学 11/12 ◆1sC7CjNPu2
08/01/27 23:40:58 x84hvFP+
【G-1/G-1駅詰め所/一日目/午後】
【カミナ@天元突破グレンラガン】
[状態]:気絶、精神力消耗(大)、体力消耗(大)、
    全身に青痣、左肩に大きな裂傷(激しく動かすと激痛が走る)、服は生渇き
[装備]:なんでも切れる剣@サイボーグクロちゃん
[道具]:支給品一式(食料なし)、ベリーなメロン(3個)@金色のガッシュベル!!(?)、
    クロスミラージュ(待機状態)@魔法少女リリカルなのはStrikerS(カートリッジ3/4:1/4)
[思考]基本:殺し合いには意地でも乗らない。
1:……畜生
2:グレンとラガンは誰が持ってんだ?
3:もう一回白目野郎(ヒィッツカラルド)と出会ったら今度こそぶっ倒す!
[備考]
※グレンとラガンも支給品として誰かに支給されているのではないかと思っています。
※ビクトリームをガンメンに似た何かだと認識しています。
※文字が読めないため、名簿や地図の確認は不可能だと思われます。
※ゴーカートの動かし方をだいたい覚えました。
※ゲイボルクの効果にまるで気づいていません。
※シモンとヨーコの死に対しては半信半疑の状態です。
※拡声器の声の主(八神はやて)、および機動六課メンバーに関しては
 警戒しつつも自分の目で見てみるまで最終結論は出さない、というスタンスになりました。
※第二放送についてはヨーコの名が呼ばれたことしか記憶していません。ですが内容はすべてクロスミラージュが記録しています。
※溺れた際、一度心肺機能が完全に停止しています。首輪になんらかの変化が起こった可能性があります。
※会場のループを認識しました。
※ドモン、クロスミラージュの現時点までの経緯を把握しました。
 しかしドモンが積極的にファイトを挑むつもりだということは聞かされていません。


363:拳で語る、漢の美学 12/12 ◆1sC7CjNPu2
08/01/27 23:41:59 x84hvFP+
【G-2/モノレール線路上/一日目/午後】
【ドモン・カッシュ@機動武闘伝Gガンダム】
[状態]:健康、服は生渇き
[装備]:ゲイボルク@Fate/stay night
[道具]:なし
[思考]
基本:己を鍛え上げつつ他の参加者と共にバトルロワイアルを阻止し、螺旋王をヒートエンド
1:カミナたちより先にF-5駅に行き周辺を捜索。18:30にF-5駅でカミナたちと合流。
2:積極的に、他の参加者にファイトを申し込む(目的を忘れない程度に戦う)
3:ゲームに乗っている人間は(基本的に拳で)説き伏せ、弱者は保護し、場合によっては稽古をつける
4:師匠(東方不敗)と再会したい。
5:傷の男(スカー)を止める。
6:一通り会場を回って双剣の男(士郎)と銃使いの女(なつき)と合流する。
7:言峰に武道家として親近感。しかし、人間としては警戒。
[備考]:
※本編終了後からの参戦。
※参加者名簿と地図に目を通しました。
※正々堂々と戦闘することは悪いことだとは考えていません 。
※なつきはかなりの腕前だと思い込んでいます。
※ゲイボルクの効果にまるで気づいていません。
※ループについて認識しました。
※カミナ、クロスミラージュのこれまでの経緯を把握しました。

[その他]
※カミナのドモンに対する感情は、次の書き手にお任せします。
※駅の詰め所内はとても散らかってます。
※クロスミラージュがゲイボルグを感知できる範囲は半径1kmほどです。

364:名無しさん@お腹いっぱい。
08/01/27 23:43:04 8AE2VSh9
そして削除依頼完了

365:名無しさん@お腹いっぱい。
08/01/27 23:43:44 +i4AlJl0
御苦労さん

366:名無しさん@お腹いっぱい。
08/01/27 23:49:33 zPAeiniZ
41 名前: ◆ncKvmqq0Bs 投稿日: 2008/01/27(日) 22:56:55 ID:???0
IPチェックしていただければご理解いただけますが、yamaguchiOCNのものです。
ここ2,3日家から離れていて書き込んだ覚えがないにもかかわらず自分のトリに
よる書き込みが横行しています。これらの書き込みに関してIP公開を要求すると
共に、そのIPによる書き込みのスレおよびレス番号を発表を希望します。また、
もしもそのIPが、anichara:アニキャラ総合[削除議論]のスレの、
>>33 softbank.*bbtec.net
>>32 i125-206-34-201.s30.a048.ap.plala.or.jp
>>72 *.cust.bit-drive.ne.jp
などのIPだった場合、それらのIPの規制を追加で要求させていただきます。

42 名前:管理人★ 投稿日: 2008/01/27(日) 23:28:22 ID:???0
>>41
ご指摘のログを精査いたしました。
202-94-153-174.cust.bit-drive.ne.jp
を迷惑行為によりホスト規制の対象とさせていただきます。
レス番号は当該スレで公開いたします。

      ィ";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;゙t,
     彡;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ
     イ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;r''ソ~ヾ:;;;;;;゙i,
     t;;;;;;;リ~`゙ヾ、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ    i,;;;;;;!
     ゙i,;;;;t    ヾ-‐''"~´_,,.ィ"゙  ヾ;;f^!   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     ト.;;;;;》  =ニー-彡ニ''"~´,,...,,.  レ')l. < おまえは何を言っているんだ
     t゙ヾ;l   __,, .. ,,_   ,.テ:ro=r''"゙ !.f'l.   \____________
      ヽ.ヽ ー=rtσフ= ;  ('"^'=''′  リノ
    ,,.. -‐ゝ.>、 `゙゙゙゙´ ,'  ヽ   . : :! /
 ~´ : : : : : `ヽ:.    ,rf :. . :.: j 、 . : : ト、.、
 : : : : : : : : : : ヽ、  /. .゙ー:、_,.r'゙: :ヽ. : :/ ヽ\、
  :f: r: : : : : : : : !丶  r-、=一=''チ^  ,/   !:: : :`丶、_
  : /: : : : : : : : :! ヽ、  ゙ ''' ''¨´  /   ,i: : : l!: : : : :`ヽ、
 〃: :j: : : : : : : ゙i   `ヽ、..,,__,, :ィ"::   ,ノ:: : : : : : : : : : : :\
 ノ: : : : : : : : : : :丶   : : ::::::::: : : :   /: : : : : : : : : : : : : : : :\

367:名無しさん@お腹いっぱい。
08/01/27 23:56:57 U0xKPO8P
yamaguchiOCN=202-94-153-174.cust.bit-drive.ne.jpという推測はありましたよ
ただ、明確なソースが無かったからみんな口に出さなかっただけでして

今回鳥が重なったという事は、完全に両者が同じだということが明確になったんでしょう
だからといってどうしたということではありませんが

そんなことより、しばらく見ない間にずいぶんおおっぴらに大虐殺してますねぇ・・・・・・


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