【ノーマル】ローゼンメイデンのSSスレ 8【一般】at ANICHARA【ノーマル】ローゼンメイデンのSSスレ 8【一般】 - 暇つぶし2ch■コピペモード□スレを通常表示□オプションモード□このスレッドのURL■項目テキスト502:名無しさん@お腹いっぱい。 08/07/02 01:24:23 dk7hfGDI 糞キム出てくんなクズが 死ね 503:雪華綺晶はここにいる 19/38 08/07/02 01:25:44 Vu3UqG8N 「金糸雀も真紅のジョシュになりたい…なの?」 各々の質問には答える事無く、金糸雀は沈黙を保ったままだった。その緑色の瞳には 暗い影が差していたが、そんな微妙な変化にはこの時点では誰も気づかない。 「誰なのか知らないけれど、この私に自分から姿を見せるなんて…マヌケな子ね。 貴女もついでにジャンクにしてあげるわ」 不敵に笑う水銀燈へ目を遣った金糸雀は、展開していた日傘を閉じて胸の前で掲げ持つ。 「ピチカート!」 主の命に応じて現れた人工精霊は、日傘の周りを螺旋状に周回飛行し、瞬く間に日傘を ヴァイオリンへと変化させた。 左肩にヴァイオリン本体を乗せて右手に弓を掲げた金糸雀は全く躊躇する様子を見せずに、 本体に設えられた弦に弓の毛を添えて演奏を開始する。 「!?」 あざやかな音色は強烈な突風と化し、油断していた水銀燈を空まで吹き飛ばす。 彼女の油断も無理からぬ。水銀燈が軽く挑発したとはいえ、何のためらいも通告も示さず 即攻撃に移るような姉妹の存在など、彼女は想像だにしなかったからだ。 「金糸雀…!? 貴女…一体何を…!? 水銀燈を捕まえるにしても、やり方が乱暴すぎるわ!」 ありえない事態に狼狽の声を上げる真紅に顔を向けた金糸雀には、普段のドジで明朗な 彼女らしい雰囲気が微塵もない。刃のように鋭く冷たい視線は水銀燈のそれにも匹敵する。 「金糸雀…何かこわい感じなの…」 「なに先走ってやがるのですオバカナ! 何にもしてねーくせに美味しいとこだけもっていこうとするなです!」 うろたえる真紅に怯える雛苺、怒る翠星石を冷たく見据える金糸雀は勝気な笑みを浮かべ、 満を持したように口を開く。 「カナは、貴女達を倒しに来たかしら。計画なんかに頼らなくても、 実力で貴女達を倒せることを証明してあげるかしら」 ヴァイオリンから紡がれる旋律は烈風に変換され、真紅達をまとめて軽々と吹き飛ばす。 その威力は普段の彼女のそれと比較にならないほど強力だ。 初撃を食らって弾き飛ばされた水銀燈の傍に落下した真紅は、ダメージにうめきながら呟く。 「どういうことなの…? 何故金糸雀が私達を…。まさか真犯人は…金糸雀…!?」 「…………」 地に倒れ伏したままそう独り言つ真紅を見下ろして、水銀燈もまた考えを巡らせた。 真紅が水銀燈を指差し犯人だ何だのとわめいていたのは、頭がおかしくなってしまった 彼女の狂言か妄言だと水銀燈は思っていたのだが、突然現れた金糸雀によってその認識を 改める必要に迫られた。 水銀燈のみならず、真紅、雛苺および翠星石の4人をまとめて倒そうとしている金糸雀は、 水銀燈を誘い出した事件に大きく関わっていると考えるしかない。金糸雀が偶然この場に 現れたにしてはタイミングが良すぎるからだ。4人揃うのを狙っていたとしか考えられない。 金糸雀が真紅達も同時に攻撃していることから、互いが手を組んでいないことは明らかだ。 それどころか、真紅達は金糸雀の出現を予期すらしていなかったような発言をしている。 次ページ最新レス表示レスジャンプ類似スレ一覧スレッドの検索話題のニュースおまかせリストオプションしおりを挟むスレッドに書込スレッドの一覧暇つぶし2ch