08/01/15 00:47:39 Z7PWp6mw
書いてるうちにいろいろと設定変わって数百年後になったがとりあえずw
ふと蒼星石は考える。
・・・あれからどれだけの年月が経ったのだろう。
最も鮮明に憶えているのは日本という国で出会った少年のことだけ。
彼は僕達に課せられた宿命や存在を変えてくれると期待したけど・・・結局何も変わらなかった。
あれからまた何度も目覚めて、眠って・・・。
こんなことを思い出すということは、再び目覚めの時が来ているのだろうか?
あれから50年?100年?どれほど長い年月が経ったのかすらわからない。
姉である翠星石を殺してしまってからはもう何もかもがどうでもよくなってきた。
瓦礫だらけのビルの一室に取り残されたひとつの鞄。蒼星石の眠る鞄である。
そこへ薄汚れた、汚い男二人が近づいてきた。
「おい、高そうな鞄があるぞ!
「中身は何だ?早く開けてみようぜ」
男の一人が鞄を開けようとするが開かない。
「硬くて開かねえ」
「レーザーで焼きってみよう」
もう一人の男が小型のレーザーカッターを取り出し、光度を丁度良いくらいに調整する。
その光を鞄の鍵の部分に当てると、金属の部分は見る見るうちに溶けていった。
「もう少しだ」
ジジジ、と鍵を切っていく。
「これでいい」
鍵は完全に壊された。
男が鞄に手を伸ばそうとした瞬間、二発の銃声がコンクリートの部屋に鳴り響いた。
二人の男は頭を撃ち抜かれ、一人は鞄の上に倒れ臓物と大量の血をぶちまけていた。
「こちらオーウェンス。クズを二人始末。サンプルケースを回収する」
人を二人殺した男は、まったく顔色を変えずに倒れた男を蹴り飛ばし、鞄を持ち去った。