アニメキャラ・バトルロワイアル2nd 作品投下スレ10at ANICHARA
アニメキャラ・バトルロワイアル2nd 作品投下スレ10 - 暇つぶし2ch155:君らしく 愛らしく 笑ってよ ◆tu4bghlMIw
07/12/20 17:28:37 LnFzQa/n


クロスミラージュは自分にとって頼れる相棒だった。再会した時も自分を元気付けようと必死だった。
そして、そのの心が重かった。
同情が、
献身が、
苦悩が、
痛みが、
信頼が、
何もかもが私にとって重荷だった。

逆に、この男は自分に対してとことん無関心だ。
感情の波と言うものがまるで見えない。
ただ淡々と情報を整理し、その結果導き出される解と疑問を投げ掛けているだけ。


「それは、二人を殺したい程憎んでいる、ということですか」


やっぱりだ。
これだけ自分が取り乱しているのに、男の言葉はこれっぽちも暖かくなかった。
「立ち直らせよう」とか「優しくしてあげよう」とか、そんな意志をまるで感じない。

故に心は勝手に昂ぶって行った。
身体の中の熱が燃え上がり、忘れていた感情に火を点ける。


「当たり前じゃないっ! あんな奴ら……殺されて当然よ」





「―そう、ですか」
「え?」
 
高遠が口元にゾッとするような微笑を携えながら、ポケットに手を突っ込んだ。
ティアナは彼のあまりにも自然なその言葉に、胸中の殺意を見失いそうになる。


「ティアナ君、人殺しの経験は?」
「―な……あ、ある訳ないじゃないっ!」

あまりにも非常識な高遠の言葉にティアナは当然、反論する。

「そうですか? てっきり、今までに一人や二人殺した経験があるものかとばかり」
「アンタ……」
「ふふふ、そんなに目くじらを立てることもないじゃないですか。
 <<魔法>>などと言う危険な力を持っているのです。試しに人に向けて使ってみた……ありそうな話ではないでしょうか。
 それに……ね。その綺麗な身体と―血だらけの制服を見れば、あなたの言葉を全て鵜呑みにするのは中々困難と言うものだ」
「ッ!?」

ティアナは思わず立ち上がりそうになる両脚を必死で抑え付ける。
大きく瞳を見開いたまま、高遠の顔を直視する。


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